JPH09104620A - 持続性製剤 - Google Patents
持続性製剤Info
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Abstract
する。 【解決手段】(イ)薬物と水溶性高分子との混合物、ま
たはそれらからなる固体分散体、(ロ)ポリビニルアル
コール、および(ハ)クエン酸三ナトリウム、硫酸ナト
リウムおよび塩化ナトリウムからなる群より選択される
1種または2種以上の塩を含有する素錠が、(ニ)水不
溶性高分子と、水溶性高分子および/または腸溶性高分
子とからなる皮膜で被覆された持続性製剤。 【効果】本発明の持続性製剤は、薬物の放出パターンお
よび放出速度を任意に調節することができるので、薬物
の1日1〜2回投与型製剤に適した持続性製剤になり得
る。
Description
に関する。さらに詳しくは、(イ)薬物と水溶性高分子
との混合物、またはそれらからなる固体分散体、(ロ)
ポリビニルアルコール、および(ハ)クエン酸三ナトリ
ウム、硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムからなる群
より選択される1種または2種以上の塩とを含有する素
錠が、(ニ)水不溶性高分子と、水溶性高分子および/
または腸溶性高分子とからなる皮膜で被覆された持続性
製剤に関する。
とは、疾患の予防および治療効果を高めるとともに、薬
剤の投与回数を軽減し、患者のコンプライアンスを向上
させる点から多くの利点を有している。このために、製
剤からの薬物放出速度をコントロールした種々の持続性
製剤が開発され、臨床上広く用いられている。
放性の形態で薬物(ニフェジピン)を含有する芯を、親
水性ゲル形成重合体および薬物からなる皮膜で圧縮コー
ティングした錠剤が開示されている。しかしながら、こ
の錠剤は1日1回投与型製剤として適度な持続性が得ら
れてはいるが、必ずしも十分に満足しうるものではない
上、製剤を調製するために二段階の圧縮が必要である等
製造工程が煩雑であるという問題点を有している。
含有する芯物質あるいは素錠に水不溶性高分子と水溶性
高分子の皮膜を被覆して製造するメンブランコーティン
グ顆粒やメンブランコーティング錠、あるいは薬物を水
不溶性高分子またはワックス等とともに打錠して製造す
るマトリックス錠等が種々検討されている。しかし、こ
れらの製剤では、時間の経過とともに薬物の放出速度が
低下するために、生体内に投与された際に、経時的に薬
物の血漿中濃度が低下しやすくなり、長時間に渡って薬
物の血漿中濃度を持続化させることが困難であるという
問題点を有している。
ディアンリズム)と疾患との関連が注目され、薬物治療
においても、サーカディアンリズムを考慮する必要性が
重要視されるようになってきている。
れた持続性製剤の検討が行われている。
間に渡って薬物が持続的に放出され、1日1〜2回投与
により十分な予防および治療効果が期待できる持続性製
剤を提供することにある。
を達成するために鋭意研究を行った結果、(イ)薬物と
水溶性高分子との混合物、またはそれらからなる固体分
散体、(ロ)ポリビニルアルコール、および(ハ)クエ
ン酸三ナトリウム、硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウ
ムからなる群より選択される1種または2種以上の塩と
を含有する素錠を、(ニ)水不溶性高分子と、水溶性高
分子および/または腸溶性高分子とからなる皮膜で被覆
することにより製造される持続性製剤(図1および図
5)が、本発明の目的に適うことを見い出し、本発明を
完成した。
体に投与した際に、水不溶性高分子と水溶性高分子から
なる皮膜(以下、このような皮膜を水溶性ポア形成皮膜
という)、または水不溶性高分子と腸溶性高分子からな
る皮膜(以下、このような皮膜を腸溶性ポア形成皮膜と
いう)、あるいは水不溶性高分子、水溶性高分子および
腸溶性高分子からなる皮膜(以下、このような皮膜を水
溶性腸溶性ポア形成皮膜という)中の水溶性高分子およ
び/または腸溶性高分子が消化管液に溶解して、皮膜中
に細孔(ポア)が形成され、その細孔を通して素錠表面
およびその近傍の薬物が徐々に放出される。一方、それ
に伴い、素錠中のポリビニルアルコールが徐々に膨潤し
て膨潤力が生じ、その膨潤力により皮膜が破裂し、素錠
中の薬物がフリーに放出される。ただし、素錠のマトリ
ックスはポリビニルアルコールの膨潤に伴いゲルマトリ
ックス状となってそれに含まれる薬物は徐々に放出され
る。
ば、薬物血漿中濃度をさらに持続化させるために、上記
持続性製剤の表面に腸溶性高分子からなる皮膜(以下、
このような皮膜を腸溶性皮膜という)を被覆することが
できる(図2および図6参照)。また、投与初期の薬物
の血漿中濃度を確保するために、要すれば、前記持続性
製剤あるいは上記の腸溶性皮膜を被覆した持続性製剤の
表面に、薬物と水溶性高分子との混合物、またはそれら
からなる固体分散体を被覆することができる(図3、図
4、図7および図8参照)。
ては、水溶性セルロースエーテルおよびポリビニルピロ
リドン等が挙げられる。
ロース中のブドウ糖残基であるアルコール基の一部をメ
チルエーテル、ヒドロキシプロピルエーテルおよび/ま
たはヒドロキシエチルエーテル等の形に置換したもの
で、かつ水に可溶性のものである。
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。
の含量が26.0〜33.0%のものが好ましく、第十
二改正日本薬局方(第一法規出版社発行、1991年、
以下局方と略記する)の1070頁に記載のメチルセル
ロースが好適に使用される。これは例えばメトローズS
Mなる商品名(信越化学工業社製)のものが入手でき
る。ヒドロキシプロピルセルロース(以下、HPCとも
いう)は、ヒドロキシプロポキシル基の含量が53.4
〜77.5%のものが好ましく、局方の1023頁に記
載のヒドロキシプロピルセルロースが好適に使用され
る。これは例えば日曹HPCなる商品名(日本曹達社
製)のものが入手できる。ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース(以下、HPMCともいう)としては、メトキ
シル基およびヒドロキシプロポキシル基の含量がそれぞ
れ19.0〜30.0%、4.0〜12.0%のものが
好ましく、局方の1025頁および1027頁に記載の
ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース2906およびヒドロキ
シプロピルメチルセルロース2910が好適に使用され
る。これらは例えばそれぞれメトローズ90SH、メト
ローズ65SHおよびTC−5なる商品名(いずれも信
越化学工業社製)のものが入手できる。
25000〜約1200000のものが使用し得るが、
分子量約40000のものが好ましく、第十二改正日本
薬局方第二追補(第一法規出版社発行、1995年)の
75頁に記載のポリビニルピロリドンK30が好適に使
用される。
のいずれにも用いることができ、それら水溶性高分子を
適宜混合して使用することもできる。例えば水溶性セル
ロースエーテルの1種を単独で、あるいは2種以上の混
合物として、もしくは水溶性セルロースエーテルの1種
または2種以上とポリビニルピロリドンとの混合物とし
て用いることができるが、皮膜中には水溶性セルロース
エーテルの1種または2種以上のみで用いることが好ま
しい。また、皮膜中には、これら水溶性高分子と後述す
る腸溶性高分子を適宜混合して使用することもできる。
およびヒドロキシプロポキシル基の含量がそれぞれ2
8.0〜30.0%、7.0〜12.0%のヒドロキシ
プロピルメチルセルロースが好ましく、局方の1027
頁に記載のヒドロキシプロピルメチルセルロース291
0が特に好適に使用される。
収をコントロールするために配合されるものであって、
薬物の吸収性の程度に応じて配合形態も変えてもよい。
例えば、消化管からの吸収が良好な薬物の場合には、薬
物と水溶性高分子とを単に混合して混合物として用いる
か、もしくは薬物と他の(ロ)成分および(ハ)成分と
の混合物を造粒する際に水溶性高分子の水溶液を結合剤
として用いてもよい。さらに、上記造粒に際して薬物単
独の代わりに薬物と水溶性高分子との混合物を用いても
よい。一方、薬物が水難溶性薬物等の消化管からの吸収
が悪い場合には、薬物と水溶性高分子の有機溶媒溶液か
ら溶媒を除去して得られる固体分散体として用いるか、
もしくはその一部を上記と同様にして水溶性高分子との
混合物またはそれを結合剤として造粒物として用いるこ
とができる。水難溶性薬物を固体分散体とすることによ
り、消化管からの薬物吸収性が改善しうる。
例えば、医薬品添加物規格(薬事日報社発行、1993
年)の304頁および307頁にそれぞれ記載の完全け
ん化物あるいは部分けん化物のいずれも使用できるが、
これらの中でも水と接触したときに膨潤力の大きなもの
が好適に使用される。これは例えばポリビニルアルコ−
ルのけん化度が93.5〜97.5%のものを挙げるこ
とができる。これらは例えばクラレポバールPVA−6
13、クラレポバールPVA−CST、クラレポバール
PVA−CSTS、クラレポバールPVA−CSなる商
品名(いずれも株式会社クラレ製)のものが入手でき
る。
酸ナトリウムまたは塩化ナトリウムは、それぞれそれら
の無水物およびその水和物を使用することができる。ま
た、これらを適宜混合して使用することもできる。
エチルセルロース、アクリル酸エチル−メタアクリル酸
メチル−メタアクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエ
チル共重合体等が挙げられる。
含量が46.5〜51.0%のものが好ましく、医薬品
添加物規格の74頁に記載のエチルセルロースが好適に
使用される。これは例えばエトセルなる商品名(ダウ・
ケミカル社製)のものが入手できる。アクリル酸エチル
−メタアクリル酸メチル−メタアクリル酸塩化トリメチ
ルアンモニウムエチル共重合体は、医薬品添加物規格の
45頁に記載のアミノアルキルメタアクリレート コポ
リマーRSが好適に使用される。これは例えばオイドラ
ギットRSなる商品名(レーム・ファーマ社製)のもの
が入手できる。
ル基の含量が46.5〜51.0%のエチルセルロース
が特に好ましい。
ドロキシプロピルメチルセルロースフタレ−ト(以下、
HPMCPともいう)、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロースアセテートサクシネート、カルボキシメチルエチ
ルセルロース等が挙げられる。
レ−トとしては、メトキシル基、ヒドロキシプロポキシ
ル基およびカルボキシベンゾイル基の含量がそれぞれ1
8.0〜24.0%、5.0〜10.0%、21.0〜
35.0%のものが好ましく、局方の1028頁および
1029頁に記載のヒドロキシプロピルメチルセルロー
スフタレ−ト200731、ヒドロキシプロピルメチル
セルロースフタレ−ト220824が好適に使用され
る。これらは例えばそれぞれHPMCP HP−55、
HPMCP HP−50なる商品名(いずれも信越化学
工業社製)のものが入手できる。ヒドロキシプロピルメ
チルセルロースアセテートサクシネートは、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロースの酢酸およびモノコハク酸の
混合エステルで、メトキシル基、ヒドロキシプロポキシ
ル基、アセチル基およびサクシノイル基がそれぞれ1
2.0〜28.0%、4.0〜23.0%、2.0〜1
6.0%、4.0〜28.0%のものが好ましく、医薬
品添加物規格の257頁に記載のヒドロキシプロピルメ
チルセルロースアセテートサクシネートが好適に使用さ
れる。これらは例えば信越エーコート(AQOAT)な
る商品名(信越化学工業社製)のものが入手できる。カ
ルボキシメチルエチルセルロースとしては、セルロース
のカルボキシメチルおよびエチルの混合エーテルで、カ
ルボキシメチル基、エトキシル基がそれぞれ8.9〜1
4.9%、32.5〜43.0%のものが好ましく、医
薬品添加物規格の105頁に記載のカルボキシメチルエ
チルセルロースが好適に使用される。これらは例えばC
MECなる商品名(フロイント産業社製)のものが入手
できる。また、これらの腸溶性高分子を適宜混合して使
用することもできる。
基、ヒドロキシプロポキシル基およびカルボキシベンゾ
イル基の含量がそれぞれ18.0〜22.0%、5.0
〜9.0%、27.0〜35.0%のヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースフタレ−トが好ましく、局方の10
28頁に記載のヒドロキシプロピルメチルセルロースフ
タレ−ト200731が特に好適に使用される。
より製造することができる。まず、(イ)成分中の薬物
または薬物と水溶性高分子と、(ロ)成分のポリビニル
アルコール、および(ハ)成分のクエン酸三ナトリウ
ム、硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムからなる群よ
り選択される1種または2種以上の塩とを混合した後、
これら成分(イ)、(ロ)および(ハ)の混合物を水溶
性高分子の水溶液を結合剤として用いて造粒し、薬物含
有の造粒物を製造するか、成分(ロ)および(ハ)の混
合物に、薬物と水溶性高分子とを有機溶媒に溶解した溶
液(この溶液を固体分散体溶液という)を噴霧、乾燥す
るか、もしくは固体分散体溶液を成分(ロ)および
(ハ)の混合物に加えて練合した後に溶媒を留去し、粉
砕して薬物含有の造粒物を製造する。
素錠を調製する。
と水溶性高分子とを、水および/または有機溶媒に分散
または溶解させた液(以下、この液を水溶性ポア形成皮
膜液という)を噴霧、乾燥して水溶性ポア形成皮膜を被
覆させた錠剤(以下、これを水溶性ポア形成皮膜被覆錠
という)を調製するか、水不溶性高分子と腸溶性高分子
とを、水および/または有機溶媒に分散または溶解させ
た液(以下、この液を腸溶性ポア形成皮膜液という)を
噴霧、乾燥して腸溶性ポア形成皮膜を被覆させた錠剤
(以下、これを腸溶性ポア形成皮膜被覆錠という)を調
製するか、あるいは水不溶性高分子、水溶性高分子およ
び腸溶性高分子とを、水および/または有機溶媒に分散
または溶解させた液(以下、この液を水溶性腸溶性ポア
形成皮膜液という)を噴霧、乾燥して水溶性腸溶性ポア
形成皮膜を被覆させた錠剤(以下、これを水溶性腸溶性
ポア形成皮膜被覆錠という)を調製することにより、本
発明の持続性製剤を製造することができる。
ば、前記持続性製剤の表面に、腸溶性皮膜を上記と同様
の方法で、腸溶性高分子を、水および/または有機溶媒
に分散または溶解させた液(以下、この液を腸溶性皮膜
液という)を噴霧、乾燥して被覆して錠剤(以下、この
ような錠剤を腸溶性皮膜被覆錠という)を調製すること
により、薬物の血漿中濃度をさらに持続化させることが
可能な製剤とすることもできる。また、要すれば、前記
水溶性ポア形成皮膜被覆錠、腸溶性ポア形成皮膜被覆
錠、水溶性腸溶性ポア形成皮膜被覆錠あるいは腸溶性皮
膜被覆錠の表面に、薬物と水溶性高分子との混合物、ま
たはそれらからなる固体分散体を上記と同様の方法で被
覆することにより、投与初期の薬物の血漿中濃度を確保
することもできる。
ナトリウム、硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムから
なる群より選択される1種または2種以上の塩からなる
前記混合物には、医薬品に使用される通常の賦形剤(例
えば、でんぷん、白糖、乳糖、マンニトール、結晶セル
ロース等)の1種または2種以上を適宜混合することが
できる。また、前記造粒物に、滑沢剤(例えば、ステア
リン酸マグネシウム、タルク等)および流動化剤(例え
ば、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ素、合成ケイ酸ア
ルミニウム等)の1種または2種以上を適宜混合して、
素錠を調製することができる。
ましくは2〜6mm、より好ましくは5mmである。
量は、水溶性高分子を結合剤として用いる場合には、薬
物1重量部に対して、通常0.01〜20重量部、好ま
しくは0.05〜5重量部である。また、前記のポリビ
ニルアルコール、およびクエン酸三ナトリウム、硫酸ナ
トリウムおよび塩化ナトリウムからなる群より選択され
る1種または2種以上の塩からなる混合物に、水溶性高
分子を混合して用いる場合は、薬物1重量部に対して、
通常0.01〜150重量部、好ましくは0.1〜30
重量部である。
用いる場合には、水溶性高分子の配合量は、薬物1重量
部に対して、通常1〜7重量部、好ましくは1.5〜3
重量部である。
は、薬物と水溶性高分子のいずれも溶解させることので
きる溶媒であれば特に限定されず、例えばメタノール、
エタノール、イソプロパノール、アセトン、クロロホル
ム、ジクロルメタンの1種または2種以上を混合して用
いることができる。有機溶媒の使用量は、薬物と水溶性
高分子とを室温で溶解するのに要する量の1.2〜3倍
量が適当である。
は、薬物1重量部に対して、通常0.1〜400重量
部、好ましくは1〜50重量部である。クエン酸三ナト
リウム、硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムからなる
群より選択される1種または2種以上の塩の配合量は、
薬物1重量部に対して、通常0.01〜300重量部、
好ましくは0.1〜50重量部である。
分子および/または腸溶性高分子の使用量は、素錠重量
に対して、通常5〜20重量%が適当である。水不溶性
高分子と水溶性高分子および/または腸溶性高分子の配
合比率は、水不溶性高分子1重量部に対して、水溶性高
分子および腸溶性高分子を単独で用いる場合も併用する
場合もいずれもその総量として通常0.4〜0.8重量
部が適当である。
膜液、水溶性腸溶性ポア形成皮膜液および腸溶性皮膜液
には、水不溶性高分子と、水溶性高分子および/または
腸溶性高分子の他に、可塑剤(例えば、トリアセチン、
クエン酸トリエチル、マクロゴ−ル6000等)等の添
加剤の1種または2種以上を適宜混合することができ
る。その配合量は、水不溶性高分子と、水溶性高分子お
よび/または腸溶性高分子の総量に対して、5〜40重
量%である。
膜液または水溶性腸溶性ポア形成皮膜液に用いる有機溶
媒としては、特に限定はなく、例えば、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、アセトン、クロロホル
ム、ジクロルメタンの1種または2種以上を混合して用
いることができるが、水と有機溶媒との混合溶媒を用い
る場合には両溶媒が混じり合う有機溶媒を選択する必要
がある。
分子の使用量は、水溶性ポア形成皮膜被覆錠重量、腸溶
性ポア形成皮膜被覆錠重量または水溶性腸溶性ポア形成
皮膜被覆錠重量に対して、4〜12重量%が適当であ
る。
めに、薬物を、結合剤または固体分散体溶液を使用して
錠剤表面に被覆する場合、薬物を含有する皮膜あるいは
固体分散体皮膜には、薬物量として本発明の持続性製剤
に使用する薬物全量の1〜30重量%、好ましくは5〜
25重量%を配合する。
物の安定性を保持するために、例えばヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースと酸化チタン、三二酸化鉄、黄色三
二酸化鉄、食用黄色色素4号または食用黄色色素5号等
を水および/または有機溶媒に溶解または分散した液
を、本発明の持続性製剤に噴霧、乾燥して遮光皮膜を被
覆することもできる。
たが、本発明の持続性製剤は錠剤に限られず、他の剤形
とすることもでき、例えば、直径2〜6mmの素錠を使
用して製造されたものは、通常の方法によりカプセルに
充填し、カプセル剤とすることもできる。
ては、血漿中濃度を長時間に渡って持続化させることに
より治療効果を上げることができる薬物であれば、特に
限定されるものではなく、それら薬物としては、循環器
用薬(例えば、ニフェジピン、塩酸ロメリジン、塩酸ニ
カルジピン、ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、カ
プトプリル、塩酸デラプリル、酒石酸イフェンプロジ
ル)、消化器官用薬(例えば、ドンペリドン、メトクロ
プラミド)、抗アレルギー剤(例えば、フマル酸エメダ
スチン)、抗うつ剤(例えば、塩酸トラゾドン)、鎮痛
剤(例えば、インドメタシン、イブプロフェン)、制ガ
ン剤(例えば、アルトレタミン、フトラフール、フルオ
ロウラシル、エトポシド)等を挙げることができる。こ
れら薬物の配合量は、それら各薬物について知られてい
る薬効を奏する単位用量であればよく、例えば、1日1
回投与用には1日用量を配合する。
フェジピンを含有させた本発明の持続性製剤は、経口吸
収性および血漿中濃度の持続性に優れ、薬物の1日1回
投与用製剤として有用である。
よび治療を目的として、通常成人1日当たり薬物投与量
を1日1〜2回経口投与する。
は、少なくとも以下に示した二段階で起こる。
と、水溶性高分子および/または腸溶性高分子とからな
る水溶性ポア形成皮膜、腸溶性ポア形成皮膜あるいは水
溶性腸溶性ポア形成皮膜中の、水溶性高分子および/ま
たは腸溶性高分子が消化管液に溶解することにより、皮
膜中に細孔が形成される。このようにして生成した細孔
より、消化管液が素錠中に浸透し、素錠中の薬物が溶解
して徐々に放出される。この際、素錠中に水溶性高分子
を添加することにより、薬物の放出を抑制することも可
能である。また、薬物が徐々に放出されると同時に、素
錠中に浸透した消化管液によって(ロ)成分のポリビニ
ルアルコ−ルが膨潤し、薬物放出が助長されるが、この
場合、素錠中に配合されている(ハ)成分たるクエン酸
三ナトリウム、硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムが
ポリビニルアルコ−ルの膨潤抑制作用を示し、それらの
塩が消化管液に溶解し、その溶液が皮膜の外に徐々に拡
散することにより、素錠中の塩の濃度が低下し、しかる
後にポリビニルアルコールが消化管液によって膨潤し始
める。
膨潤力が大きくなると皮膜が破裂し、素錠中の薬物がフ
リーに放出される。この場合、素錠中のポリビニルアル
コ−ルがマトリックスを形成して、その中に薬物が包含
されているため、そのマトリックスがゲル化し、表面か
ら徐々に崩壊するのに伴い、薬物が徐々に放出される。
出パターンは、放出初期の速度は遅く後期は速い二相性
のパターンや、放出初期と後期の放出速度が遅く中期は
速いシグモイド型のパターン、あるいは薬物の放出速度
が一定である0次型のパターンを示す。
のポリビニルアルコ−ルの配合量、水溶性高分子の配合
量や、ポリビニルアルコ−ルの膨潤抑制作用を有する、
クエン酸三ナトリウム、硫酸ナトリウムおよび塩化ナト
リウムからなる群より選択される1種または2種以上の
塩の配合量あるいは水不溶性高分子と、水溶性高分子お
よび/または腸溶性高分子の配合比率や皮膜の被覆量等
を調節することにより、皮膜の細孔を通して薬物が放出
される第一段階の放出速度と、皮膜の破裂時間および皮
膜が破裂した後に薬物が放出される第二段階の放出速度
を任意に調節することができ、それによって上記のよう
な種々の放出パターンを有する製剤が調製し得る。従っ
て、本発明の持続性製剤においては、薬物に応じて、そ
れに適する放出パターンを適宜選択することができるた
め、本発明の持続性製剤は1日1〜2回の経口投与型製
剤に適した持続性製剤となり得る。
覆すること、あるいは上記持続性製剤または腸溶性皮膜
被覆錠に、薬物と水溶性高分子との混合物、またはそれ
らからなる固体分散体を被覆することによって、薬物の
血漿中濃度をさらに持続化させることや投与初期の薬物
の血漿中濃度を確保できる。
を、生体のサーカディアンリズムを考慮した製剤とする
ことも可能である。
錠剤形態であるので、症状や年齢等に合わせた服用量の
調整が容易であるばかりか、それらをカプセル中に充填
することで、カプセル剤として一度に服用することもで
きる(後記試験例1〜3参照)。
細に説明する。なお、薬物としてはフマル酸エメダスチ
ン、塩酸ロメリジン、塩酸トラゾドンおよびニフェジピ
ンを用いて評価した。
剤、実施例22の錠剤および実施例24の錠剤(表1〜
表4参照。単位はmg)
った。試験液は局方の崩壊試験法・第1液、第2液また
は酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.0)のいずれ
かを用いた。試験液の温度は37℃とし、パドルの回転
数は50rpmとした。フマル酸エメダスチン、塩酸ト
ラゾドンあるいはニフェジピンの溶出率は、それぞれ2
80nm、312nm、325nmにおける吸光度を測
定することにより求めた。また、塩酸ロメリジンの溶出
率は下記条件の液体クロマトグラフ法(以下HPLC法
という)により求めた。 HPLC法の条件: ・カラム:L−columnTMODS[150mm×
4.6mm、化学品検査協会製] ・溶離液:メタノール3容と、リン酸でpH2.5に調
整した0.5W/V%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液1
容の混合溶液 ・カラム温度:50℃ ・流速:1.4ml/分 ・検出方法:UV225nmにおける吸光度測定 (3)試験結果 結果(3〜6例の平均値)を図9〜19に示す。図9
は、薬物としてフマル酸エメダスチンを用いて、試験液
(pH)の影響を検討した図である。図9から明らかな
ように、いずれの試験液中においても、フマル酸エメダ
スチンの溶出は1時間目から始まり、約5時間後に皮膜
が破裂した後は溶出速度が速くなり、溶出率は、試験液
の影響をほとんど受けなかった。
ンを用いて、素錠中のポリビニルアルコールの量を変化
させた時の溶出速度に及ぼす影響を検討した図である。
図10から明らかなように、ポリビニルアルコールの量
を増加させるに伴い、皮膜の破裂時間が速くなり、ひい
ては溶出速度が速くなった。
ンを用いて、素錠中の塩、すなわちクエン酸三ナトリウ
ムの量を変化させた時の溶出速度に及ぼす影響を検討し
た図である。図11から明らかなように、クエン酸三ナ
トリウムの量を減少させるに伴い、皮膜の破裂時間が速
くなり、ひいては溶出速度が速くなった。
酸エメダスチンを用いて、水溶性ポア形成皮膜の被覆量
を変化させた時の溶出速度に及ぼす影響を検討した図で
ある。図12および図13から明らかなように、水溶性
ポア形成皮膜の被覆量を増加させるに伴い、皮膜の破裂
時間が遅くなり、ひいては溶出速度が遅くなった。
ンを用いて、素錠中への水溶性高分子の添加の有無の溶
出速度に及ぼす影響を検討した図である。図14から明
らかなように、水溶性高分子を添加することにより、溶
出速度が遅くなった。
メリジンを用いて、水溶性ポア形成皮膜の被覆量を変化
させた時の溶出速度に及ぼす影響を検討した図である。
図15および図16から明らかなように、水溶性ポア形
成皮膜の被覆量を増加させるに伴い、皮膜の破裂時間が
遅くなり、ひいては溶出速度が遅くなった。
いて、素錠の直径を8mmとして水溶性ポア形成皮膜の
被覆量を変化させた時の溶出速度に及ぼす影響を検討し
た図である。図17から明らかなように、素錠の直径を
大きくした場合も水溶性ポア形成皮膜の被覆量を増加さ
せるに伴い、皮膜の破裂時間が遅くなり、ひいては溶出
速度が遅くなった。
た場合の水溶性ポア形成皮膜被覆錠(実施例18)の溶
出試験結果である。図18から明らかなように、実施例
18の持続性製剤からのニフェジピンの溶出は、3時間
目から始まり、3.5時間で皮膜が破裂した後はニフェ
ジピンが急激に溶出された。
た場合の水溶性ポア形成皮膜被覆錠の表面に腸溶性皮膜
を施した錠剤(実施例20)、水溶性ポア形成皮膜被覆
錠の表面に腸溶性皮膜を施し、さらにその表面に固体分
散体皮膜を被覆した錠剤(実施例22)および腸溶性ポ
ア形成皮膜被覆錠の表面に固体分散体皮膜を被覆した錠
剤(実施例24)の溶出試験結果〔試験液:局方に記載
の崩壊試験法・第2液(pH6.8)〕である。実施例
22の持続性製剤からの第2液(pH6.8)中でのニ
フェジピンの溶出は1時間目から始まり、2時間後に皮
膜が破裂した後はニフェジピンが急激に溶出された。な
お、第1液(pH1.2)中では、10時間目までニフ
ェジピンは全く溶出されなかった。実施例22の持続性
製剤からのニフェジピンの溶出は、試験開始後直ちに始
まり、2時間後に皮膜が破裂した後はニフェジピンが急
激に溶出された。実施例24の持続性製剤からのニフェ
ジピンの溶出は試験開始後直ちに始まり、3時間後に皮
膜が破裂した後は薬物が急激に溶出された。なお、実施
例22および実施例24の持続性製剤のいずれの場合
も、第1液(pH1.2)中では、最外層に被覆した固
体分散体皮膜中のニフェジピンが徐々に溶出されるのみ
で、10時間目まで皮膜は破裂しなかった。
用い、ニフェジピンの主代謝物である2,6−ジメチル
−4−(2−ニトロフェニル)−3,5−ピリジンジカ
ルボン酸モノメチルエステル(以下、主代謝物という)
の尿中排泄速度推移を指標にして検討した。なお、ニフ
ェジピンの主代謝物の尿中濃度は下記条件のHPLC法
により定量した。 HPLC法の条件: ・カラム:Nova−PakTMC18[150mm×
3.9mm、Waters社製] ・溶離液:0.05M酢酸5容とアセトニトリル1容の
混合溶液 ・カラム温度:25℃ ・流速:1.0ml/分 ・検出方法:UV290nmに於ける吸光度測定 (1)試料 実施例19のカプセル剤、実施例21のカプセル剤、実
施例23のカプセル剤、実施例25のカプセル剤および
比較例1の錠剤 (2)試験方法 3〜4人の健常成人ボランティアに朝食摂取30分後に
各試料(ニフェジピン20mg相当量)を経口投与し、
投与後0〜1、1〜2、2〜4、4〜6、6〜8、8〜
10、10〜12、12〜15、15〜22および22
〜24時間の尿を採取し、さらに実施例21、23およ
び25のカプセル剤については投与後24〜27、27
〜30および30〜33時間の尿を採取して、ニフェジ
ピンの主代謝物の尿中濃度をHPLC法により測定し、
各時間毎の尿中排泄速度を求めた。 (3)試験結果 薬物としてニフェジピンを用いて、実施例18の水溶性
ポア形成皮膜被覆錠4個をカプセルに充填した実施例1
9のカプセル剤と比較例1の錠剤をヒトに投与した際
の、尿中から排泄される主代謝物の尿中排泄速度を比較
した結果を図20に示す。図20から明らかなように、
本発明の持続性製剤(カプセル剤)を投与した際の尿中
排泄速度は、比較例1の錠剤(持続性製剤)を投与した
場合の尿中排泄速度に比べて長時間持続化された。
に腸溶性皮膜を被覆した実施例20の錠剤4個をカプセ
ルに充填した実施例21のカプセル剤、水溶性ポア形成
皮膜被覆錠の表面に腸溶性皮膜を被覆し、さらにその表
面に固体分散体皮膜を被覆した実施例22の錠剤4個を
カプセルに充填した実施例23のカプセル剤、および腸
溶性ポア形成皮膜被覆錠の表面に固体分散体皮膜を被覆
した実施例24の錠剤4個をカプセルに充填した実施例
25のカプセル剤をヒトに投与した際の、尿中から排泄
される主代謝物の尿中排泄速度を測定した結果を図21
〜図23に示す。図21〜図23から明らかなように、
水溶性ポア形成皮膜被覆錠の表面に腸溶性皮膜を被覆し
た本発明の持続性製剤をカプセルに充填して投与した際
の尿中排泄速度が長時間持続化された。また、水溶性ポ
ア形成皮膜被覆錠、腸溶性皮膜被覆錠の表面に固体分散
体皮膜を被覆した本発明の持続性製剤をカプセルに充填
して投与した場合、初期の尿中排泄速度が確保され、し
かも長時間持続化された。
グラフ法(以下、GC法という)により定量した。 GC法の条件: ・検出器:電子捕獲型検出器 ・カラム:3%OV−17(3mm×3.1m、ジーエ
ルサイエンス社製) ・カラム温度:270℃ (1)試料 実施例19のカプセル剤 (2)試験方法 6人の健常成人ボランティアに朝食摂取30分後に試料
(ニフェジピン20mg相当量)を経口投与し、投与後
一定時間(2、4、6、8、10、12、15、24、
28、32、36、48時間)経過毎に採血し、得られ
た血液を遠心分離し血漿を得た。各時間毎に得られた血
漿中のニフェジピンの濃度をGC法により定量した。 (3)試験結果 本発明の水溶性ポア形成皮膜被覆錠をヒトに投与した際
の、ニフェジピンの血漿中濃度(平均値)の経時的な推
移を図24に示す。図24から明らかなように、本発明
の持続性製剤をヒトに経口投与した時、ニフェジピンの
血漿中濃度は、長時間持続化された。従って、本発明製
剤は水難溶性の薬物の経口吸収性および血漿中濃度の持
続性に優れ、薬物の1日1〜2回投与用製剤として有用
である。
説明する。 実施例1 フマル酸エメダスチン(特公平2−24821号参照)
98g、ポリビニルアルコール(商品名:クラレポバー
ルPVA−CSTS、株式会社クラレ製)734.7
g、クエン酸三ナトリウム・2水和物(100メッシュ
篩通過品)244.9gおよび乳糖98gの混合物を流
動層造粒機中で流動させ、ヒドロキシプロピルセルロー
ス(商品名:日曹HPC、日本曹達社製)24.4gを
水463gに溶解した溶液を結合剤として噴霧した後、
乾燥し、18メッシュの篩で整粒し、薬物含有の造粒物
を得た。この造粒物1114gにステアリン酸マグネシ
ウム11.3gおよび軽質無水ケイ酸11.3gを混合
し、この混合物を直径5mmの杵を用いてロータリー式
打錠機で1錠当たり50mgに打錠し、素錠753g
(約15100個)を得た。次に、エチルセルロース
(商品名:エトセル standard−10、ダウ・
ケミカル社製)1重量部に対して、ヒドロキシプロピル
メチルセルロース(商品名:TC−5E、信越化学工業
社製)0.43重量部、クエン酸トリエチル(商品名:
シトロフレックス2、ファイザー社製)0.29重量部
を、エチルセルロースとヒドロキシプロピルメチルセル
ロースの濃度が5重量%となるように水とエタノール
〔1:4(重量比)〕の混合溶媒に溶解し水溶性ポア形
成皮膜液とした。上記の素錠350g(約7000個)
を錠剤コーティング装置(商品名:ハイコーター・HC
T−MINI、フロイント産業社製)に入れ、この水溶
性ポア形成皮膜液を素錠に噴霧、乾燥し、水溶性ポア形
成皮膜を被覆して1錠当たりの重量が56mgの錠剤を
得た。このようにして製造した本発明の持続性製剤は1
錠当たりにフマル酸エメダスチン4mgを含有する。
(商品名:クラレポバールPVA−CSTS、株式会社
クラレ製)495g、クエン酸三ナトリウム・2水和物
(100メッシュ篩通過品)180gおよび乳糖117
gの混合物を流動層造粒機中で流動させ、ヒドロキシプ
ロピルセルロース(商品名:日曹HPC、日本曹達社
製)18gを水342gに溶解した溶液を結合剤として
噴霧した後、乾燥し、18メッシュの篩で整粒し薬物含
有の造粒物を得た。この造粒物855gにステアリン酸
マグネシウム10.5gおよび軽質無水ケイ酸7gを混
合し、この混合物を直径5mmの杵を用いてロータリー
式打錠機で1錠当たり50mgに打錠し、素錠737g
(約14700個)を得た。次に、この素錠350g
(約7000個)に、実施例1と同様に水溶性ポア形成
皮膜液を噴霧、乾燥し、1錠当たりの重量が56mgの
錠剤を得た。このようにして製造した本発明の持続性製
剤は1錠当たりにフマル酸エメダスチン4mgを含有す
る。
(商品名:クラレポバールPVA−CSTS、株式会社
クラレ製)950g、クエン酸三ナトリウム・2水和物
(100メッシュ篩通過品)380gおよび乳糖342
gの混合物を流動層造粒機中で流動させ、ヒドロキシプ
ロピルセルロース(商品名:日曹HPC、日本曹達社
製)38gを水722gに溶解した溶液を結合剤として
噴霧した後、乾燥し、18メッシュの篩で整粒し、薬物
含有の造粒物を得た。この造粒物1800gにステアリ
ン酸マグネシウム18.4gおよび軽質無水ケイ酸1
8.4gを混合し、この混合物を直径5mmの杵を用い
てロータリー式打錠機で1錠当たり50mgに打錠し、
素錠1680g(約33600個)を得た。次に、この
素錠350g(約7000個)に、実施例1と同様に水
溶性ポア形成皮膜液を素錠に噴霧、乾燥し、1錠当たり
の重量が56mgの錠剤を得た。このようにして製造し
た本発明の持続性製剤は1錠当たりにフマル酸エメダス
チン4mgを含有する。
(商品名:クラレポバールPVA−CSTS、株式会社
クラレ製)450g、クエン酸三ナトリウム・2水和物
(100メッシュ篩通過品)36gおよび乳糖306g
の混合物を流動層造粒機中で流動させ、ヒドロキシプロ
ピルセルロース(商品名:日曹HPC、日本曹達社製)
18gを水342gに溶解した溶液を結合剤として噴霧
した後、乾燥し、18メッシュの篩で整粒し造粒物を得
た。この造粒物855gにステアリン酸マグネシウム1
0.5gおよび軽質無水ケイ酸7gを混合し、この混合
物を直径5mmの杵を用いてロータリー式打錠機で1錠
当たり50mgに打錠し、素錠720g(約14400
個)を得た。次に、この素錠350g(約7000個)
に、実施例1と同様に水溶性ポア形成皮膜液を素錠に噴
霧、乾燥し、1錠当たりの重量が56mgの錠剤を得
た。このようにして製造した本発明の持続性製剤は1錠
当たりにフマル酸エメダスチン4mgを含有する。
(商品名:クラレポバールPVA−CSTS、株式会社
クラレ製)450g、クエン酸三ナトリウム・2水和物
(100メッシュ篩通過品)54gおよび乳糖288g
の混合物を流動層造粒機中で流動させ、ヒドロキシプロ
ピルセルロース(商品名:日曹HPC、日本曹達社製)
18gを水342gに溶解した溶液を結合剤として噴霧
した後、乾燥し、18メッシュの篩で整粒し造粒物を得
た。この造粒物855gにステアリン酸マグネシウム1
0.5gおよび軽質無水ケイ酸7gを混合し、この混合
物を直径5mmの杵を用いてロータリー式打錠機で1錠
当たり50mgに打錠し、素錠740g(約14800
個)を得た。次に、この素錠350g(約7000個)
に、実施例1と同様に水溶性ポア形成皮膜液を素錠に噴
霧、乾燥し、1錠当たりの重量が56mgの錠剤を得
た。このようにして製造した本発明の持続性製剤は1錠
当たりにフマル酸エメダスチン4mgを含有する。
(商品名:クラレポバールPVA−CSTS、株式会社
クラレ製)540g、クエン酸三ナトリウム・2水和物
(100メッシュ篩通過品)180gおよび乳糖72g
の混合物を流動層造粒機中で流動させ、ヒドロキシプロ
ピルセルロース(商品名:日曹HPC、日本曹達社製)
18gを水342gに溶解した溶液を結合剤として噴霧
した後、乾燥し、18メッシュの篩で整粒し造粒物を得
た。この造粒物860gにステアリン酸マグネシウム1
0.5gおよび軽質無水ケイ酸7gを混合し、混合物を
直径5mmの杵を用いてロータリー式打錠機で1錠当た
り50mgに打錠し、素錠708g(約14200個)
を得た。次に、エチルセルロース(商品名:エトセル
standard−10、ダウ・ケミカル社製)1重量
部に対して、ヒドロキシプロピルセルロース(商品名:
日曹HPC、日本曹達社製)0.43重量部、クエン酸
トリエチル(商品名:シトロフレックス2、ファイザー
社製)0.29重量部を、エチルセルロースとヒドロキ
シプロピルセルロースの濃度が5重量%となるようにエ
タノールに溶解し水溶性ポア形成皮膜液とした。上記の
素錠350g(約7000個)を錠剤コーティング装置
(商品名:ハイコーター・HCT−MINI、フロイン
ト産業社製)に入れ、この水溶性ポア形成皮膜液を素錠
に噴霧、乾燥し水溶性ポア形成皮膜を被覆して1錠当た
りの重量が56mgの錠剤を得た。このようにして製造
した本発明の持続性製剤は1錠当たりにフマル酸エメダ
スチン4mgを含有する。
合物を直径5mmの杵で1錠当たり50mgに打錠し、
素錠708g(約14200個)を得た。次に、この素
錠350g(約7000個)に、1錠当たりの被覆量を
1mg増量する以外は実施例6と同様に水溶性ポア形成
皮膜液を素錠に噴霧、乾燥し、1錠当たりの重量が57
mgの錠剤を得た。このようにして製造した本発明の持
続性製剤は1錠当たりにフマル酸エメダスチン4mgを
含有する。
(商品名:クラレポバールPVA−CS、株式会社クラ
レ製、100メッシュ篩通過品)540g、塩化ナトリ
ウム(100メッシュ篩通過品)180gおよび乳糖7
2gの混合物を流動層造粒機中で流動させ、ヒドロキシ
プロピルセルロース(商品名:日曹HPC、日本曹達社
製)18gを水342gに溶解した溶液を結合剤として
噴霧した後、乾燥し、18メッシュの篩で整粒し造粒物
を得た。この造粒物850gにステアリン酸マグネシウ
ム10.4gおよび軽質無水ケイ酸7gを混合し、この
混合物を直径5mmの杵を用いてロータリー式打錠機で
1錠当たり50mgに打錠し、素錠755g(約151
00個)を得た。次に、この素錠350g(約7000
個)に、実施例1と同様に水溶性ポア形成皮膜液を素錠
に噴霧、乾燥し、1錠当たりの重量が56mgの錠剤を
得た。このようにして製造した本発明の持続性製剤は1
錠当たりにフマル酸エメダスチン4mgを含有する。
合物を直径5mmの杵を用いてロータリー式打錠機で1
錠当たり50mgに打錠し、素錠755g(約1510
0個)を得た。次に、この素錠350g(約7000
個)に対し、1錠当たりの被覆量を1mg増量する以外
は、実施例1と同様に水溶性ポア形成皮膜液を素錠に噴
霧、乾燥し、1錠当たりの重量が57mgの錠剤を得
た。このようにして製造した本発明の持続性製剤は1錠
当たりにフマル酸エメダスチン4mgを含有する。
(商品名:クラレポバールPVA−CSTS、株式会社
クラレ製)540g、硫酸ナトリウム・無水物(100
メッシュ篩通過品)180gおよび乳糖72gの混合物
を流動層造粒機中で流動させ、ヒドロキシプロピルセル
ロース(商品名:日曹HPC、日本曹達社製)18gを
エタノール342gに溶解した溶液を結合剤として噴霧
した後、乾燥し、18メッシュの篩で整粒し造粒物を得
た。この造粒物850gにステアリン酸マグネシウム1
0.4gおよび軽質無水ケイ酸7gを混合し、この混合
物を直径5mmの杵を用いてロータリー式打錠機で1錠
当たり50mgに打錠し、素錠770g(約15400
個)を得た。次に、この素錠350g(約7000個)
に、実施例1と同様に水溶性ポア形成皮膜液を素錠に噴
霧、乾燥し、1錠当たりの重量が56mgの錠剤を得
た。このようにして製造した本発明の持続性製剤は1錠
当たりにフマル酸エメダスチン4mgを含有する。
(商品名:クラレポバールPVA−CSTS、株式会社
クラレ製)540g、硫酸ナトリウム・無水物(100
メッシュ篩通過品)180gおよびヒドロキシプロピル
セルロース(商品名:日曹HPC、日本曹達社製)72
gの混合物を流動層造粒機中で流動させ、ヒドロキシプ
ロピルセルロース18gをエタノール342gに溶解し
た溶液を結合剤として噴霧した後、乾燥し、18メッシ
ュの篩で整粒し造粒物を得た。この造粒物850gにス
テアリン酸マグネシウム10.4gおよび軽質無水ケイ
酸7gを混合し、この混合物を直径5mmの杵を用いて
ロータリー式打錠機で1錠当たり50mgに打錠し、素
錠760g(約15200個)を得た。次に、この素錠
350g(約7000個)に、実施例1と同様に水溶性
ポア形成皮膜液を素錠に噴霧、乾燥し、1錠当たりの重
量が56mgの錠剤を得た。このようにして製造した本
発明の持続性製剤は1錠当たりにフマル酸エメダスチン
4mgを含有する。
g、ポリビニルアルコール(商品名:クラレポバールP
VA−CSTS、株式会社クラレ製)360g、硫酸ナ
トリウム・無水物(100メッシュ篩通過品)360g
および乳糖54gの混合物を流動層造粒機中で流動さ
せ、ヒドロキシプロピルセルロース(商品名:日曹HP
C、日本曹達社製)18gをエタノール342gに溶解
した溶液を結合剤として噴霧した後、乾燥し、18メッ
シュの篩で整粒し造粒物を得た。この造粒物850gに
ステアリン酸マグネシウム12.1gおよび軽質無水ケ
イ酸5.2gを混合し、混合物を直径5mmの杵を用い
てロータリー式打錠機で1錠当たり50mgに打錠し、
素錠750g(約15000個)を得た。次に、エチル
セルロース(商品名:エトセル standard−1
0、ダウ・ケミカル社製)1重量部に対して、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース(商品名:TC−5E、信
越化学工業社製)0.49重量部、クエン酸トリエチル
(商品名:シトロフレックス2、ファイザー社製)0.
30重量部を、エチルセルロースとヒドロキシプロピル
メチルセルロースの濃度が5重量%となるように水とエ
タノール〔1:4(重量比)〕の混合溶媒に溶解し水溶
性ポア形成皮膜液とした。上記の素錠350g(約70
00個)を錠剤コーティング装置(商品名:ハイコータ
ー・HCT−MINI、フロイント産業社製)に入れ、
この水溶性ポア形成皮膜液を素錠に噴霧、乾燥し水溶性
ポア形成皮膜を被覆して1錠当たりの重量が56mgの
錠剤を得た。このようにして製造した本発明の持続性製
剤は1錠当たりに塩酸ロメリジン5mgを含有する。
を直径5mmの杵を用いてロータリー式打錠機で1錠当
たり50mgに打錠し、素錠750g(約15000
個)を得た。次に、この素錠350g(約7000個)
に、1錠当たりの被覆量を1mg増量する以外は、実施
例12と同様に水溶性ポア形成皮膜液を素錠に噴霧、乾
燥し、1錠当たりの重量が57mgの錠剤を得た。この
ようにして製造した本発明の持続性製剤は1錠当たりに
塩酸ロメリジン5mgを含有する。
名:クラレポバールPVA−CSTS、株式会社クラレ
製)450g、クエン酸三ナトリウム・2水和物(10
0メッシュ篩通過品)270gおよび乳糖57.6gの
混合物を流動層造粒機中で流動させ、ヒドロキシプロピ
ルセルロース(商品名:日曹HPC、日本曹達社製)1
8gを水342gに溶解した溶液を結合剤として噴霧し
た後、乾燥し、18メッシュの篩で整粒し造粒物を得
た。この造粒物855gにステアリン酸マグネシウム7
gおよび軽質無水ケイ酸7gを混合し、この混合物を直
径5mmの杵を用いてロータリー式打錠機で1錠当たり
50mgに打錠し、素錠735g(約14700個)を
得た。次に、エチルセルロース(商品名:エトセル s
tandard−10、ダウ・ケミカル社製)1重量部
に対して、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品
名:TC−5E、信越化学工業社製)0.47重量部、
クエン酸トリエチル(商品名:シトロフレックス2、フ
ァイザー社製)0.29重量部を、エチルセルロースと
ヒドロキシプロピルメチルセルロースの濃度が5重量%
となるように水とエタノール〔1:4(重量比)〕の混合
溶媒に溶解し水溶性ポア形成皮膜液とした。上記の素錠
350g(約7000個)を錠剤コーティング装置(商
品名:ハイコーター・HCT−MINI、フロイント産
業社製)に入れ、この水溶性ポア形成皮膜液を素錠に噴
霧、乾燥し水溶性ポア形成皮膜を被覆して1錠当たりの
重量が56mgの錠剤を得た。このようにして製造した
本発明の持続性製剤は1錠当たりに塩酸ロメリジン5m
gを含有する。
を直径5mmの杵を用いてロータリー式打錠機で1錠当
たり50mgに打錠し、素錠750g(約15000
個)を得た。次に、この素錠350g(約7000個)
に、1錠当たりの被覆量を1mg増量する以外は、実施
例16と同様に水溶性ポア形成皮膜液を素錠に噴霧、乾
燥し、1錠当たりの重量が57mgの錠剤を得た。この
ようにして製造した本発明の持続性製剤は1錠当たりに
塩酸ロメリジン5mgを含有する。
7.5g、ポリビニルアルコール(商品名:クラレポバ
ールPVA−CSTS、株式会社クラレ製)360gお
よびクエン酸三ナトリウム・2水和物(100メッシュ
篩通過品)180gの混合物を流動層造粒機中で流動さ
せ、ヒドロキシプロピルセルロース(商品名:日曹HP
C、日本曹達社製)18gを水342gに溶解した溶液
を結合剤として噴霧した後、乾燥し、18メッシュの篩
で整粒し造粒物を得た。この造粒物866gにステアリ
ン酸マグネシウム8.7gおよび軽質無水ケイ酸4.4
gを混合し、この混合物を直径8mmの杵を用いてロー
タリー式打錠機で1錠当たり202mgに打錠し、素錠
750g(約3700個)を得た。次に、エチルセルロ
ース(商品名:エトセル standard−10、ダ
ウ・ケミカル社製)1重量部に対して、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース(商品名:TC−5E、信越化学
工業社製)0.47重量部、クエン酸トリエチル(商品
名:シトロフレックス2、ファイザー社製)0.29重
量部を、エチルセルロースとヒドロキシプロピルメチル
セルロースの濃度が5重量%となるように水とエタノー
ル〔1:4(重量比)〕の混合溶媒に溶解し水溶性ポア形
成皮膜液とした。上記の素錠350g(約1700個)
を錠剤コーティング装置(商品名:ハイコーター・HC
T−MINI、フロイント産業社製)に入れ、この水溶
性ポア形成皮膜液を素錠に噴霧、乾燥し水溶性ポア形成
皮膜を被覆して1錠当たりの重量が213mgの錠剤を
得た。このようにして製造した本発明の持続性製剤は1
錠当たりに塩酸トラゾドン75mgを含有する。
を直径8mmの杵を用いてロータリー式打錠機で1錠当
たり202mgに打錠し、素錠750g(約3700
個)を得た。次に、この素錠350g(約1700個)
に、1錠当たりの被覆量を7mg増量する以外は、実施
例16と同様に水溶性ポア形成皮膜液を素錠に噴霧、乾
燥し、1錠当たりの重量が220mgの錠剤を得た。こ
のようにして製造した本発明の持続性製剤は1錠当たり
に塩酸トラゾドン75mgを含有する。
チルセルロース(商品名:TC−5 E、信越化学工業社
製)152gをジクロルメタン821gとエタノール5
47gの混合溶媒に溶解し固体分散体溶液とする。ポリ
ビニルアルコール(商品名:クラレポバール PVA−C
STS、株式会社クラレ製)810.8gおよびクエン
酸三ナトリウム・2水和物(100メッシュ篩通過品)
135.8gの混合物を流動層造粒機中で流動させ、固
体分散体溶液を噴霧した後、乾燥し、30メッシュの篩
で整粒し造粒物を得た。この造粒物592gにステアリ
ン酸マグネシウム3gおよび軽質無水ケイ酸5gを混合
し、混合物を直径5mmの杵を用いてロータリー式打錠
機で1錠当たり60mgに打錠し、素錠460g(約7
600個)を得た。次に、エチルセルロース(商品名:
エトセル standard−10、ダウ・ケミカル社
製)1重量部に対して、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース(商品名:TC−5 E、信越化学工業社製)0.
6重量部を、これら両者の総和の濃度が5重量%となる
ようにジクロルメタンとエタノール〔1:1(重量
比)〕の混合溶媒に溶解し水溶性ポア形成皮膜液とし
た。上記の素錠350g(約5800個)にこの水溶性
ポア形成皮膜液を噴霧、乾燥し、水溶性ポア形成皮膜を
被覆して1錠当たりの重量が65mgの錠剤を得た。こ
のようにして製造した本発明の持続性製剤は1錠当たり
にニフェジピン5mgを含有する。
し、カプセル剤とした。
セルロース(商品名:TC−5E:信越化学工業社製)
507gをジクロルメタン2740gとエタノール18
24gの混合溶媒に溶解し固体分散体溶液とする。ポリ
ビニルアルコール(クラレポバールPVA−CSTS、
株式会社クラレ製)2703gおよびクエン酸三ナトリ
ウム・2水和物(100メッシュ通過品)453gの混
合物を流動層造粒機中で流動させ、固体分散体溶液を噴
霧した後、乾燥し、30メッシュの篩で整粒し造粒物を
得た。この造粒物3552gにステアリン酸マグネシウ
ム18gおよび軽質無水ケイ酸30gを混合し、混合物
を直径5mmの杵を用いてロータリー式打錠機で1錠当
たり60mgに打錠し、素錠3420g(約57000
個)を得た。次に、エチルセルロース(商品名:エトセ
ル standard-10、ダウ・ケミカル社製)1重量部に対し
て、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品名:T
C−5 E:信越化学工業社製)0.7重量部を、これら
両者の総和の濃度が5重量%となるようにジクロルメタ
ンとエタノール〔1:1(重量比)〕の混合溶媒に溶解
し水溶性ポア形成皮膜液とした。上記の素錠350g
(約5800個)にこの水溶性ポア形成皮膜液を噴霧、
乾燥し、水溶性ポア形成皮膜を被覆し1錠当たりの重量
が65mgの錠剤を得た後、さらにヒドロキシプロピル
メチルセルロースフタレート〔商品名:HPMCP(H
P−50)、信越化学工業社製〕の濃度が5重量%とな
るようにジクロルメタンとエタノール〔1:1(重量
比)〕の混合溶媒に溶解した腸溶性皮膜液を噴霧、乾燥
し、腸溶性皮膜を被覆して1錠当たりの重量が68mg
の錠剤を得た。このようにして製造した本発明の持続性
製剤は1錠当たりにニフェジピン5mgを含有する。
し、カプセル剤とした。
セルロース(商品名:TC−5E、信越化学工業社製)
450gをジクロルメタン2432gとエタノール16
24gの混合溶媒に溶解し固体分散体溶液とする。ポリ
ビニルアルコール(クラレポバールPVA−CSTS、
株式会社クラレ製)3200gおよびクエン酸三ナトリ
ウム・無水物(100メッシュ通過品)536gの混合
物を流動層造粒機中で流動させ、固体分散体溶液を噴
霧、乾燥した後、30メッシュの篩で整粒し造粒物を得
た。この造粒物4190gにステアリン酸マグネシウム
22.4gおよび軽質無水ケイ酸37.4gを混合し、
この混合物を直径5mmの杵を用いてロータリー式打錠
機で打錠し、1錠当たりの重量が56.88mgの素錠
(1錠当たりにニフェジピン3.75mgを含む)40
00g(約70000個)を得た。次に、エチルセルロ
ース(商品名:エトセル standard-10、ダウ・ケミカ
ル社製)1重量部に対して、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース(商品名:TC−5E、信越化学工業社製)
0.7重量部を、これら両者の総和の濃度が5重量%と
なるようにジクロルメタンとエタノール〔1:1(重量
比)〕の混合溶媒に溶解し水溶性ポア形成皮膜液とし
た。上記の素錠350g(約6200個)をコーティン
グパンに入れ、この水溶性ポア形成皮膜液を素錠に噴
霧、乾燥し皮膜を被覆して1錠当たりの重量が61.3
8mgの水溶性ポア形成皮膜被覆錠を得た後、さらにヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースフタレート〔商品
名:HPMCP(HP−50)、信越化学工業社製〕の
濃度が5重量%となるようにジクロルメタンとエタノー
ル〔1:1(重量比)〕の混合溶媒に溶解した腸溶性皮
膜液を、上記の錠剤に噴霧、乾燥し、腸溶性皮膜を被覆
して1錠当たりの重量が64.38mgの腸溶性皮膜被
覆錠を得た。次いで、ニフェジピン1重量部に対して、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品名:TC−
5RW、信越化学工業社製)1.5重量部を、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースの濃度が5重量%となるよ
うにジクロルメタンとエタノール〔6:4(重量比)〕
の混合溶媒に溶解し固体分散体溶液とした。上記腸溶性
皮膜被覆錠に、この固体分散体溶液を噴霧、乾燥し固体
分散体皮膜を被覆(1錠当たりニフェジピン1.25m
g対応量)して1錠当たりの重量が67.5mgの本発
明の持続性製剤を得た。このようにして製造した本発明
の持続性製剤は1錠当たりにニフェジピン5mgを含有
する。
し、カプセル剤とした。
ルロース(商品名:TC−5E、信越化学工業社製)1
35.6gをジクロルメタン732gとエタノール48
8gの混合溶媒に溶解し固体分散体溶液とする。ポリビ
ニルアルコール(クラレポバールPVA−CSTS、株
式会社クラレ製)600g、クエン酸三ナトリウム・無
水物(100メッシュ通過品)160.8gおよび結晶
セルロース(商品名:アビセルPH301、旭化成工業
社製)の混合物を流動層造粒機中で流動させ、固体分散
体溶液を噴霧、乾燥した後、30メッシュの篩で整粒し
造粒物を得た。この造粒物1088gにステアリン酸マ
グネシウム6.4gおよび軽質無水ケイ酸10.7gを
混合し、この混合物を直径5mmの杵を用いてロータリ
ー式打錠機で打錠し、1錠当たりの重量が51.9mg
の素錠(1錠当たりにニフェジピン3.75mgを含有
する)800g(約15400個)を得た。次に、エチ
ルセルロース(商品名:エトセル standard−
10、ダウ・ケミカル社製)1重量部に対して、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロースフタレート〔商品名:H
PMCP(HP−55)、信越化学工業社製〕0.67
重量部、クエン酸トリエチル(商品名:シトロフレック
ス2、ファイザー社製)0.33重量部を、エチルセル
ロースとヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレー
トの総和の濃度が5重量%となるように水とエタノール
〔1:4(重量比)〕の混合溶媒に溶解し腸溶性ポア形
成皮膜液とした。上記の素錠350g(約6700個)
をコーティングパンに入れ、この腸溶性ポア形成皮膜液
を素錠に噴霧、乾燥し、腸溶性ポア形成皮膜を被覆して
1錠当たりの重量が56.7mgの腸溶性ポア形成皮膜
被覆錠を得た。次いで、ニフェジピン1重量部に対し
て、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品名:T
C−5RW、信越化学工業社製)1.5重量部を、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースの濃度が5重量%とな
るようにジクロルメタンとエタノール〔6:4(重量
比)〕の混合溶媒に溶解し固体分散体溶液とした。上記
腸溶性ポア形成皮膜被覆錠に、この固体分散体溶液を噴
霧、乾燥し固体分散体皮膜を被覆(1錠当たりニフェジ
ピン1.25mg対応量)して1錠当たりの重量が5
9.85mgの本発明の持続性製剤を得た。このように
して製造した本発明の持続性製剤は1錠当たりにニフェ
ジピン5mgを含有する。
し、カプセル剤とした。
合物を直径5mmの杵を用いてロータリー式打錠機で1
錠当たり50mgに打錠し、素錠755g(約1510
0個)を得た。次に、エチルセルロース(商品名:エト
セル standard−10、ダウ・ケミカル社製)
1重量部に対して、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス(商品名:TC−5E、信越化学工業社製)0.21
重量部、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレー
ト〔商品名:HPMCP(HP−55)、信越化学工業
社製〕0.21重量部、クエン酸トリエチル(商品名:
シトロフレックス2、ファイザー社製)0.29重量部
を、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロースおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースフタ
レートの濃度が5重量%となるように水とエタノール
〔1:4(重量比)〕の混合溶媒に溶解し水溶性腸溶性
ポア形成皮膜液とした。上記の素錠350g(約700
0個)を錠剤コーティング装置(商品名:ハイコーター
・HCT−MINI、フロイント産業社製)に入れ、こ
の水溶性腸溶性ポア形成皮膜液を素錠に噴霧、乾燥し、
水溶性腸溶性ポア形成皮膜を被覆して1錠当たりの重量
が56mgの錠剤を得た。このようにして製造した本発
明の持続性製剤は1錠当たりにフマル酸エメダスチン4
mgを含有する。
合物を打錠して素錠を調製し、その素錠表面に水溶性ポ
ア形成皮膜液を噴霧、乾燥して得た、1錠当たり56m
gの水溶性ポア形成皮膜被覆錠200g(約3560
個)の表面に、さらにヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースフタレート〔商品名:HPMCP(HP−50)、
信越化学工業社製〕の濃度が5重量%となるようにエタ
ノールと水〔4:1(重量比)〕の混合溶媒に溶解した
腸溶性皮膜液を噴霧、乾燥し、腸溶性皮膜を被覆して1
錠当たりの重量が59mgの腸溶性皮膜被覆錠を得た。
このようにして製造した本発明の持続性製剤は1錠当た
りにフマル酸エメダスチン4mgを含有する。
合物を打錠して素錠を調製し、その素錠表面に水溶性ポ
ア形成皮膜液を噴霧、乾燥して得た、1錠当たり56m
gの水溶性ポア形成皮膜被覆錠100g(約1780
個)の表面に、さらにフマル酸エメダスチン1重量部に
対して、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品
名:TC−5MW、信越化学工業社製)2重量部を、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースの濃度が5重量%と
なるようにエタノールと水〔1:1(重量比)〕の混合
溶媒に溶解した固体分散体溶液を噴霧、乾燥し固体分散
体皮膜を被覆(1錠当たりフマル酸エメダスチン1mg
対応量)して1錠当たりの重量が59mgの本発明の持
続性製剤を得た。このようにして製造した本発明の持続
性製剤は1錠当たりにフマル酸エメダスチン5mgを含
有する。
混合物を打錠して素錠を調製し、その素錠表面に水溶性
ポア形成皮膜液および腸溶性皮膜液を順次噴霧、乾燥し
て得た、1錠当たり59mgの腸溶性皮膜被覆錠100
g(約1690個)の表面に、さらにフマル酸エメダス
チン1重量部に対して、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース(商品名:TC−5MW、信越化学工業社製)2
重量部を、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの濃度
が5重量%となるようにエタノールと水〔1:1(重量
比)〕の混合溶媒に溶解した固体分散体溶液を噴霧、乾
燥し固体分散体皮膜を被覆(1錠当たりフマル酸エメダ
スチン1mg対応量)して1錠当たりの重量が62mg
の本発明の持続性製剤を得た。このようにして製造した
本発明の持続性製剤は1錠当たりにフマル酸エメダスチ
ン5mgを含有する。
した。 A)芯部 結晶ニフェジピン〔平均粒子寸法3.3μm(空気透過
法により測定)〕16.5gをラクトース194.0g
およびトウモロコシ澱粉75.0gと混合し、この混合
物をトウモロコシ澱粉5.0gおよび熱水70.0gの
ペースト中で粒状化し、次いで乾燥した。この粒状物を
篩にかけ、微結晶セルロース25.0gおよびステアリ
ン酸マグネシウム1.0gと混合した。この混合物を直
径6mmを有する重さ63.3mgの素錠に圧縮した。
この芯部にヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレ
ート〔商品名:HPMCP(HP−55)、信越化学工
業社製〕の有機溶媒溶液を用いることにより耐胃液性の
コーティングを施した。この被覆された錠剤は重さが7
0.3mgであった。 B)コーティングに対する粒状物 ニフェジピン8.4gをラクトース20.0g、コロイ
ド状シリカ0.8g、M型ヒドロキシプロピルセルロー
ス〔商品名:日曹HPC(HPC−M)、日本曹達社
製〕35.0g、L型ヒドロキシプロピルセルロース
〔商品名:日曹HPC(HPC−L)、日本曹達社製〕
87.4gおよびクエン酸16.0gと混合し、この混
合物をL型ヒドロキシプロピルセルロース1.0gの溶
液と共に流動層造粒機で粒状化した。次いで乾燥し且つ
篩にかけた粒状物をステアリン酸マグネシウム1.4g
と混合した。
を、圧縮成形機により、直径10mmを有する重さ41
0mgの圧縮成形錠剤に圧縮した。
実施例26)の断面図を示す。
を示す。
を示す。
を示す。
を示す。
を示す。
を示す。
を示す。
の溶出試験結果を示すグラフであり、◇印は試験液とし
て局方に記載の崩壊試験法・第1液(pH1.2)を使
用した場合、◆印は試験液として局方に記載の酢酸・酢
酸ナトリウム緩衝液(pH4.0)を使用した場合、△
印は試験液として局方に記載の崩壊試験法・第2液(p
H6.8)を使用した場合を示す。
スチンの溶出試験〔試験液:局方に記載の崩壊試験法・
第1液(pH1.2)〕結果を示すグラフであり、◇印
は実施例1の錠剤、○印は実施例2の錠剤、△印は実施
例3の錠剤を示す。
スチンの溶出試験〔試験液:局方に記載の崩壊試験法・
第1液(pH1.2)〕結果を示すグラフであり、△印
は実施例3の錠剤、○印は実施例4の錠剤、◇印は実施
例5の錠剤を示す。
スチンの溶出試験〔試験液:局方に記載の崩壊試験法・
第1液(pH1.2)〕結果を示すグラフであり、○印
は実施例6の錠剤、△印は実施例7の錠剤を示す。
スチンの溶出試験〔試験液:局方に記載の崩壊試験法・
第1液(pH1.2)〕結果を示すグラフであり、○印
は実施例8の錠剤、△印は実施例9の錠剤を示す。
メダスチンの溶出試験〔試験液:局方に記載の崩壊試験
法・第1液(pH1.2)〕結果を示すグラフであり、
△印は実施例10の錠剤、●印は実施例11の錠剤を示
す。
ジンの溶出試験〔試験液:局方に記載の崩壊試験法・第
1液(pH1.2)〕結果を示すグラフであり、○印は
実施例12の錠剤、△印は実施例13の錠剤を示す。
ジンの溶出試験〔試験液:局方に記載の崩壊試験法・第
1液(pH1.2)〕結果を示すグラフであり、●印は
実施例14の錠剤、△印は実施例15の錠剤を示す。
ドンの溶出試験〔試験液:局方に記載の崩壊試験法・第
1液(pH1.2)〕結果を示すグラフであり、○印は
実施例16の錠剤、△印は実施例17の錠剤を示す。
出試験〔試験液:局方に記載の崩壊試験法・第2液(p
H6.8)〕結果を示すグラフである。
び実施例24の錠剤からのニフェジピンの溶出試験〔試
験液:局方に記載の崩壊試験法・第2液(pH6.
8)〕結果を示すグラフであり、△印は実施例20の錠
剤、◇印は実施例22の錠剤、◆印は実施例24の錠剤
を示す。
錠剤をヒトに経口投与後のニフェジピン尿中排泄速度の
経時的な推移を示すグラフであり、○印は実施例19の
カプセル剤、●印は比較例1の錠剤を示す。
後のニフェジピン尿中排泄速度の経時的な推移を示すグ
ラフである。
後のニフェジピン尿中排泄速度の経時的な推移を示すグ
ラフである。
後のニフェジピン尿中排泄速度の経時的な推移を示すグ
ラフである。
後のニフェジピン血漿中濃度の経時的な推移を示すグラ
フである。
らからなる固体分散体、(ロ)ポリビニルアルコール、
および(ハ)クエン酸三ナトリウム、硫酸ナトリウムお
よび塩化ナトリウムからなる群より選択される1種また
は2種以上の塩とを含有する素錠 図1〜図4の素錠においては、薬物は黒色の不連続相で
示され、薬物以外の成分は白色の連続相で示される。ま
た、図5〜図8の素錠においては、薬物と水溶性高分子
からなる固体分散体は黒色の連続相で示され、固体分散
体以外の成分は白色の不連続相で示される。 2: 水不溶性高分子と、水溶性高分子および/または
腸溶性高分子からなる皮膜 3:腸溶性高分子からなる皮膜 4:薬物と水溶性高分子との混合物、またはそれらから
なる固体分散体皮膜
Claims (17)
- 【請求項1】 (イ)薬物と水溶性高分子との混合物、
またはそれらからなる固体分散体、(ロ)ポリビニルア
ルコール、および(ハ)クエン酸三ナトリウム、硫酸ナ
トリウムおよび塩化ナトリウムからなる群より選択され
る1種または2種以上の塩とを含有する素錠が、(ニ)
水不溶性高分子と、水溶性高分子および/または腸溶性
高分子とからなる皮膜で被覆された持続性製剤。 - 【請求項2】 (イ)薬物と水溶性高分子との混合物、
またはそれらからなる固体分散体、(ロ)ポリビニルア
ルコール、および(ハ)クエン酸三ナトリウム、硫酸ナ
トリウムおよび塩化ナトリウムからなる群より選択され
る1種または2種以上の塩とを含有する素錠が、(ニ)
水不溶性高分子と水溶性高分子とからなる皮膜で被覆さ
れた持続性製剤。 - 【請求項3】 (イ)薬物と水溶性高分子との混合物、
またはそれらからなる固体分散体、(ロ)ポリビニルア
ルコール、および(ハ)クエン酸三ナトリウム、硫酸ナ
トリウムおよび塩化ナトリウムからなる群より選択され
る1種または2種以上の塩とを含有する素錠が、(ニ)
水不溶性高分子と腸溶性高分子とからなる皮膜で被覆さ
れた持続性製剤。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の持続性
製剤の表面に、さらに腸溶性高分子からなる皮膜を被覆
してなる持続性製剤。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の持続性
製剤の表面に、さらに薬物と水溶性高分子との混合物、
またはそれらからなる固体分散体を被覆してなる持続性
製剤。 - 【請求項6】 水溶性高分子が、水溶性セルロースエー
テル、ポリビニルピロリドンまたはこれらの混合物であ
る請求項1〜5のいずれかに記載の持続性製剤。 - 【請求項7】 腸溶性高分子が、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロースフタレートである請求項1または請求項
3〜6のいずれかに記載の持続性製剤。 - 【請求項8】 (イ)薬物とヒドロキシプロピルメチル
セルロースとの混合物、またはそれらからなる固体分散
体、(ロ)ポリビニルアルコール、および(ハ)クエン
酸三ナトリウム、硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム
からなる群より選択される1種または2種以上の塩とを
含有する素錠が、(ニ)エチルセルロースと、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースおよび/またはヒドロキシ
プロピルメチルセルロースフタレートとからなる皮膜で
被覆された持続性製剤。 - 【請求項9】 (イ)薬物とヒドロキシプロピルメチル
セルロースとの混合物、またはそれらからなる固体分散
体、(ロ)ポリビニルアルコール、および(ハ)クエン
酸三ナトリウム、硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム
からなる群より選択される1種または2種以上の塩とを
含有する素錠が、(ニ)エチルセルロースとヒドロキシ
プロピルメチルセルロースとからなる皮膜で被覆された
持続性製剤。 - 【請求項10】 (イ)薬物とヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースとの混合物、またはそれらからなる固体分
散体、(ロ)ポリビニルアルコール、および(ハ)クエ
ン酸三ナトリウム、硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウ
ムからなる群より選択される1種または2種以上の塩と
を含有する素錠が、(ニ)エチルセルロースとヒドロキ
シプロピルメチルセルロースフタレートとからなる皮膜
で被覆された持続性製剤。 - 【請求項11】 請求項8〜10のいずれかに記載の持
続性製剤の表面に、さらにヒドロキシプロピルメチルセ
ルロースフタレートからなる皮膜を被覆してなる持続性
製剤。 - 【請求項12】 請求項8〜11のいずれかに記載の持
続性製剤の表面に、さらに薬物とヒドロキシプロピルメ
チルセルロースとの混合物、またはそれらからなる固体
分散体を被覆してなる持続性製剤。 - 【請求項13】 素錠の直径が2〜6mmである請求項
1〜12のいずれかに記載の持続性製剤。 - 【請求項14】 素錠の直径が5mmである請求項1〜
12のいずれかに記載の持続性製剤。 - 【請求項15】 請求項13または請求項14に記載の
持続性製剤をカプセルに充填してなる持続性製剤。 - 【請求項16】 薬物が水難溶性の薬物である請求項1
〜15のいずれかに記載の持続性製剤。 - 【請求項17】 薬物がニフェジピンである請求項1〜
15のいずれかに記載の持続性製剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35197295A JP4072597B2 (ja) | 1994-12-27 | 1995-12-26 | 持続性製剤 |
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---|---|---|---|
JP34004594 | 1994-12-27 | ||
JP34040794 | 1994-12-28 | ||
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