JPH09104522A - 連続的に１つずつ供給される対象物を収容して、その対象物をグループで配列させる装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロック速度が大きい場合でも対象物をグル
ープで取り出すのに十分に長い静止時間を設けることが
できる梱包装置に適した装置を提供する。 【解決手段】 対象物を収容する区画を有する２つのコ
ンベアチェーン（３、４）が対象物の移送路（２）に対
して横方向に、その区画が対象物の移送方向において１
つの線内に互いに整合されるように配置されており、阻
止装置（７、８）が対象物の供給方向の延長上で２つの
コンベアチェーン（３、４）間に配置され、対象物の供
給方向後方に位置するコンベアチェーン（４）の区画を
開閉できるように形成され、又制御装置が阻止装置
（７、８）と少なくとも一方のコンベアチェーン（３、
４）の駆動装置を制御する梱包装置用装置に適した装
置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、供給される対象物
の移送路に対して直角の方向に配置された、対象物を収
容する区画を備えたエンドレスのコンベアチェーン、コ
ンベアベルト等からなる複数個の搬送手段を有し、連続
的に１つずつ供給される対象物を収容して、その対象物
を、例えば梱包装置などに対して送り出すためにグルー
プの状態で配列させる装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】この種の装置は、例えばＤＥ３７２４８
３９Ｃ２、ＤＥ−ＰＳ２３３６０００並びにＤＥ−ＯＳ
２７０１４６４から知られている。バッフルチェーンと
も称されるこの種の装置は梱包装置に於ける梱包すべく
供給される対象物の移送路と本来の梱包装置との間に配
置されて、連続的に１つずつ供給される対象物を収容し
て、グループの形で取り出しうる様に、一時的に貯蔵し
て、本来の梱包装置へ引き渡し、そこでグループの形と
して梱包できるようにするために用いられる。そのため
にはこの種のバッフルチェーンは次のように形成されな
ければならない。

【０００３】すなわち、収容側においては到着する対象
物を収容するための対応する区画を連続的に供給し、同
時に取り出し側においては取り出すべき対象物のグルー
プを取り出しに十分な期間の間少なくとも明らかにその
場所に留まらせなければならない。公知の装置において
は、この考え方は原則的に次のことによって達成され
る。すなわち、水平の平面に位置するコンベアチェーン
がキャリッジの上に配置されており、そのキャリッジが
コンベアチェーンの移送方向に対して平行に変位可能で
あって、かつコンベアチェーンと同期した操作信号で駆
動される。

【０００４】このようにして、コンベアチェーン部分の
収容側に於いては、連続的に収容すべき対象物の収容位
置を通過して、チェーン状の区画が移動するが、対象物
がグループで取り出される反対側のコンベアチェーン部
分は静止している。しかし、上述の原理に基づく公知の
装置は次のような欠点を有する。すなわち、操作信号速
度が上昇するにつれて（このクロック速度は例えば板チ
ョコレートを梱包する場合には分当り１０００クロック
にもなる）、対象物をグループで取り出すための静止時
間は極めて短くなってしまう。

【０００５】さらに、公知の装置に於ける、コンベアチ
ェーンは少なくともキャリッジの移送路の終端において
毎回、元の位置に引き戻されると言う様に、後方へ引っ
張られるものであり、これはいずれにしても時間がかか
ることであって、操作信号であるクロックの速度が大き
い場合には問題になる。又、製品を適切且つ丁寧に取り
扱うことに関する他の欠点としては、クロック数が大き
い場合に発生する遠心力と、公知のバッフルチェーンの
１８０゜カーブで発生する速度である。さらに、公知の
装置は移動の為に大きな質量を必要とし、これもまた好
ましくない。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、一方では、操作信号の速度、即ちクロック速度が大
きい場合でも対象物をグループで取り出すのに十分に長
い静止時間を設けることができ、さらに他方では、対象
物が適切で丁寧な取り扱いをうける事が出来ると言う、
冒頭で挙げた種類の装置を提供することである。

【０００７】本発明による装置は簡単で、従って経済的
に形成することができなければならない。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、以下に記載されたような技術構成を採用
するものである。即ち、対象物の移送方向に対して直角
方向に配置された、対象物を収容する区画を備えたエン
ドレスの搬送手段を有し、連続的に１つずつ供給される
対象物を収容して、対象物梱包装置のために取り出せる
よう対象物をグループで配列させる装置において、対象
物を収容する区画を有する第２のエンドレスの搬送手段
が設けられており、前記第２の搬送手段は対象物の移送
路に関して第１の搬送手段の後方に位置しており、且つ
少なくとも第２の搬送手段における区画が対象物の移送
方向に関して、第１の搬送手段の対応する区画と直線状
となる様に整合されるように配置されており、更に阻止
装置が設けられており、阻止装置は、対象物の移送路の
延長上で且つ搬送手段間に配置され、かつ阻止装置は、
この移送路の延長にある第２の搬送手段の区画を開閉す
ることができるように形成されており、かつ制御装置が
設けられており、その制御装置は２つの搬送手段の一方
を駆動し、他方の搬送手段は停止させ、所定数の移送操
作信号の後に駆動される搬送手段の駆動を停止し、阻止
装置を駆動させて、第２の搬送手段を駆動すると共に、
この制御工程を周期的に繰り返す連続的に１つずつ供給
される対象物を収容して、その対象物をグループで配列
させる装置である。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明による装置においては、対
象物を収容して取り出すために唯一の水平のコンベアチ
ェーンの両側部分を使用するのではなく、同一または反
対の移送方向を有する２つのコンベアチェーン或いはコ
ンベアベルト等からなる搬送手段を並べて配置せしめて
使用するものであり、当該対象物の収容と取り出しを何
方の場合でも当該搬送手段の同じ側で行うことができ
る。

【００１０】本発明に於ける装置は更に、所定の時点で
一方の搬送手段が回転して到着する対象物を収容し、一
方、他方の搬送手段は静止しているように設計されてい
るので、その静止せしめられている搬送手段から対象物
をグループで取り出すことができ、かつ切り替え可能な
阻止装置を介してコンベアチェーンが交互に接近可能
に、すなわち対象物を収容して、対象物をグループの状
態で取り出せるように、すなわち静止するようにされ
る。

【００１１】２つの搬送手段は互いにその区画に関し、
対象物の受入れ方向に関して整合される様に配置されて
いるので、対象物は搬送手段の区画により受け入れら
れ、送り出される方向から見た場合に、前側の搬送手段
の静止している区画を通過した後に、前側の搬送手段の
後方に配置されている搬送手段の区画によって受入れら
れる。

【００１２】つまり、本発明に於いては、２つの搬送手
段が、その対象物が以前に収容された前側にある搬送手
段で、現在静止している搬送手段の一つの区画を通過し
て、前側にある搬送手段の後方に位置する他の搬送手段
の移動中の各区画に受け入れられる様に互いに平行に配
置されている。本発明による構成は、操作信号であるク
ロック信号により駆動される搬送手段を支持するキャリ
ッジがないので構造的に簡単であり、対象物が取り出さ
れる搬送手段はその間静止しており、他方の搬送手段が
対応する所定数の対象物を受け入れる様になっているの
で、大きな静止時間が可能となり、公知の装置において
はキャリッジないしコンベアチェーンを後方へ引っ張る
ことによってもたらされた時間損失が発生しない。 本
発明の特に好ましい実施形態が従属請求項２から４の対
象物である。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の２つ
の特に好ましい実施例を詳細に説明する。以下の具体例
に於いては、該対象物を供給する移送路２にベルトコン
ベアを使用し、搬送手段３，４としてコンベアチェーン
を使用した例について説明するが、本発明は、係る具体
例に特定されるものではなく、多くの変形態様に関して
実現可能である事を付言しておく。

【００１４】図１に示す装置は、移送路２に沿って１つ
ずつ連続的に供給される対象物１を収容して、この対象
物を梱包装置へ送り出す為んいセットの形に配列させる
ために用いられる。少なくとも装置の直前ではまっすぐ
に延びている移送路２に対して直角方向に２つのエンド
レスのコンベアチェーン３、４が互いに平行に同一の移
送方向となる様に配置されており、これらは到着する対
象物を収容するための区画を有する。

【００１５】コンベアチェーン３、４のチェーン部分は
垂直方向に互いに重なり合って延びており、２つの上方
のチェーン部分は移送路２の平面に整合された水平の平
面内に配置されている。区画は引出し状に形成され、図
２に示すように断面がアングル材形状の部材９から形成
することができ、この部材の直立している辺がコンベア
チェーンの移送方向前側に配置されている。

【００１６】到着する対象物１を特に摩擦なしに収容す
ることは、収容区画がコンベアチェーン３、４のいずれ
かの方向変換ホィール１０のすぐ後方にある区画で行わ
れる場合に、保証される。図２に示すように、この実施
形態においては、到着する対象物を収容する収容区画は
大きく開放されている。というのは後続の区画のアング
ル状の部材９の直立している辺が方向変換ホィール１０
から半径方向に離れており、従って収容区画に関して斜
め外側へ延びているからである。しかし、区画をＵ字状
の部材から形成することも可能である。

【００１７】２つのコンベアチェーン３、４の駆動は別
体の駆動モータ５、６を介して行われ、これら駆動モー
タは中間ホィール１１と駆動ベルト１２を介してそれぞ
れコンベアチェーン３、４の駆動される軸と結合されて
おり、その軸上に他の方向変換ホィール１３が取り付け
られている。２つのコンベアチェーン３、４は互いに対
して、その区画が互いに１つの線内にあって、かつ移送
路２にある対象物１が前進せしめられるつまり供給され
る方向に整合されるように配置されている。

【００１８】２つのコンベアチェーン３，４の間の、特
に対象物１の供給方向の延長上に阻止装置７、８が設け
られており、これら阻止装置は対象物１の送り方向の後
方に位置するコンベアチェーン４の区画を開閉できるよ
うに、形成されている。阻止装置７、８は、図２と３に
示すように、例えば金属等からなる薄板７の形状のスラ
イダから形成することができ、このスライダは操作部
材、例えば空気式または電動の操作部材８を介して操作
される。操作方向は対象物１の供給方向に対して垂直で
あって、図示の実施例においては垂直方向である。

【００１９】駆動装置、すなわち特にコンベアチェーン
３と４用のモータ５と６並びに阻止装置７、８の駆動装
置は制御装置と接続されている。制御装置は、阻止装置
７，８が適切なある位置に来たときに２つのうち一方の
コンベアチェーン３、４のいずれか一方の駆動モータ
５、６をクロック駆動し、それぞれ他方のコンベアチェ
ーンが停止するように、形成されている。

【００２０】上述の装置は次のように作用する：ある時
点で例えばコンベアチェーン３のモータ６が制御装置に
よってクロック駆動されるので、コンベアチェーン３の
区画が収容すべき対象物１を移送する移送ベルト２に接
するように通過して、それぞれの区画内にそれぞれ対象
物１が収容される。その場合に阻止装置、例えばスライ
ダ７はその後方にあるコンベアチェーン４の区画が閉鎖
される位置を有する。チェーンコンベア４はクロック駆
動されず、静止している。

【００２１】１つずつ到着する対象物１は順次コンベア
チェーン３の区画内に収容されて、さらに移送される。
所定数のクロックによりスイッチングの様なタイミング
駆動操作の後に制御装置はモータ６のタイミング駆動を
終了させるので、コンベアチェーン３が停止し、阻止装
置７、８は、対象物１の供給方向に見た時の後方に位置
するコンベアチェーン４のルートが開放されるように操
作され、そしてこのコンベアチェーン用のモータ５が駆
動される。

【００２２】その結果としてコンベアチェーン３が静止
するので、例えばロボットによって所望の数の対象物が
取り出され、梱包装置へ引き渡されて、そこで例えば蓋
付きの箱内に梱包することができ、さらに連続して供給
される対象物１は現在回転しているコンベアチェーン４
の区画に収容される。そのために対象物１はまずその前
に位置する静止したコンベアチェーン３の区画を通過す
る。

【００２３】所定数のクロックの後に作業方法が反転さ
れる。すなわちコンベアチェーン４が静止されて、コン
ベアチェーン３が再び駆動され、その場合に時間的に正
確に同調して阻止装置７、８が操作されるので、その時
にはもはや回転していない後方のコンベアチェーン４の
区画へのルートは遮断されている。 上述のシーケンス
が周期的に繰り返されるので、交互に２つのコンベアチ
ェーン３、４から連続的に到着する対象物１を収容し
て、グループで取り出すことができる。

【００２４】個々の切り替えまたは制御工程間の時間的
なタイミング、同調はそれぞれの対象物１の到着を検出
するセンサ、例えば光センサとフォトインタラプタを介
して可能であって、又、その出力信号を介して制御装置
が駆動モータ５、６をクロック駆動し、阻止装置７、８
を切り換える事によっても可能である。対象物１の供給
側並びに取り出し側におけるそれぞれの条件への適合
は、現場で行うことができる。

【００２５】図４は他の実施例を示すものであって、こ
こでは図１に示す第１の実施形態とは異なり、２つのコ
ンベアベルト３、４は反対の移送方向を有し、対象物１
の収容位置に関して変位して配置されている。その場合
に重要なことは、少なくとも収容位置においては２つの
コンベアチェーン３、４の区画が互いに１つの線内で、
対象物１の送り方向に整合されることである。

【００２６】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に於いては、操作信号の速度、即ちクロック速度が大き
い場合でも対象物をグループで取り出すのに十分に長い
静止時間を設けることができ、さらに対象物が適切で丁
寧な取り扱いをうける事が出来ると簡単で、経済的な梱
包用装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明に係る第１の実施例の上面図で
ある。

【図２】図２は、図１に示される実施例の側面図であ
る。

【図３】図３は、図１に示される実施例の正面図であ
る。

【図４】図４は、本発明に係る第２の実施例の上面図で
ある。

【符号の説明】

１…対象物 ２…移送路 ３、４…コンベアチェーン ７、８…阻止装置 ９…アングル部材 １０…方向変換ホィール

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 対象物の移送方向に対して直角方向に配
   置された、対象物を収容する区画を備えたエンドレスの
   搬送手段を有し、連続的に１つずつ供給される対象物を
   収容して、対象物梱包装置のために取り出せるよう対象
   物をグループで配列させる装置において、対象物を収容
   する区画を有する第２のエンドレスの搬送手段が設けら
   れており、前記第２の搬送手段は対象物の移送路に関し
   て第１の搬送手段の後方に位置しており、且つ少なくと
   も第２の搬送手段における区画が対象物の移送方向に関
   して、第１の搬送手段の対応する区画と直線状となる様
   に整合されるように配置されており、更に阻止装置が設
   けられており、阻止装置は、対象物の移送路の延長上で
   且つ搬送手段間に配置され、かつ阻止装置は、この移送
   路の延長にある第２の搬送手段の区画を開閉することが
   できるように形成されており、かつ制御装置が設けられ
   ており、その制御装置は２つの搬送手段の一方を駆動
   し、他方の搬送手段は停止させ、所定数の移送操作信号
   の後に駆動される搬送手段の駆動を停止し、阻止装置を
   駆動させて、第２の搬送手段を駆動すると共に、この制
   御工程を周期的に繰り返すことを特徴とする連続的に１
   つずつ供給される対象物を収容して、その対象物をグル
   ープで配列させる装置。
2. 【請求項２】 搬送手段は、その最初の区画が対象物を
   収容する為に方向変換ホィールのうちの１つの後方に位
   置するように、互いに配置されており、区画が搬送手段
   の走行方向から見て前側に直立する辺を有する断面アン
   グル形状の部材が設けられていることを特徴とする請求
   項１に記載の装置。
3. 【請求項３】 阻止装置がスライダとして形成され、そ
   の幅が搬送手段の区画の幅にほぼ相当することを特徴と
   する請求項１または２に記載の装置。
4. 【請求項４】 スライダが対象物の移送路に対して垂直
   の方向へ操作されることを特徴とする請求項３に記載の
   装置。
5. 【請求項５】 スライダの操作方向が垂直方向であるこ
   とを特徴とする請求項４に記載の装置。