JPH09103863A - ダイカスト法およびダイカスト用鋳込スリーブ装置 - Google Patents
ダイカスト法およびダイカスト用鋳込スリーブ装置Info
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- JPH09103863A JPH09103863A JP26161595A JP26161595A JPH09103863A JP H09103863 A JPH09103863 A JP H09103863A JP 26161595 A JP26161595 A JP 26161595A JP 26161595 A JP26161595 A JP 26161595A JP H09103863 A JPH09103863 A JP H09103863A
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- casting sleeve
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガスの発生がなく，溶湯の温度低下の少ない
溶湯を供給し，品質の良いダイカスト製品を得ることが
できるようにする。 【解決手段】 先端側が互いに連通し，後端側に冷却媒
体通路の入口と出口を有する２条の螺旋状の冷却媒体通
路を内部に形成した円筒状の冷却スリーブを，冷却スリ
ーブの内周面と鋳込スリーブの外周面との間に常温時に
所定の隙間を有する状態で，円筒状の鋳込スリーブの外
周に配置した鋳込スリーブ装置を用いてダイカストを行
うようにし，鋳込スリーブの温度が目標温度以上になっ
たときのみ，鋳込スリーブを冷却スリーブに接触させる
ことにより冷却し，鋳込スリーブの温度の一定化をはか
るようにした。
溶湯を供給し，品質の良いダイカスト製品を得ることが
できるようにする。 【解決手段】 先端側が互いに連通し，後端側に冷却媒
体通路の入口と出口を有する２条の螺旋状の冷却媒体通
路を内部に形成した円筒状の冷却スリーブを，冷却スリ
ーブの内周面と鋳込スリーブの外周面との間に常温時に
所定の隙間を有する状態で，円筒状の鋳込スリーブの外
周に配置した鋳込スリーブ装置を用いてダイカストを行
うようにし，鋳込スリーブの温度が目標温度以上になっ
たときのみ，鋳込スリーブを冷却スリーブに接触させる
ことにより冷却し，鋳込スリーブの温度の一定化をはか
るようにした。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は，主に，ダイカスト
マシンの鋳込スリーブの冷却方法を重要視したダイカス
ト法およびダイカスト用鋳込スリーブ装置に関するもの
であり，ダイカスト時の鋳込スリーブ内の溶湯の温度を
正常に保ち，鋳造不良を少なくするためのものである。
マシンの鋳込スリーブの冷却方法を重要視したダイカス
ト法およびダイカスト用鋳込スリーブ装置に関するもの
であり，ダイカスト時の鋳込スリーブ内の溶湯の温度を
正常に保ち，鋳造不良を少なくするためのものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より，鋳込スリーブを冷却する場合
に，鋳込スリーブ内に冷却媒体を流すことを試みたこと
もあったが，冷却媒体に水を用いたために，鋳込スリー
ブの温度が下がり過ぎ，離型剤の乾燥が悪く，溶湯を鋳
込スリーブ内に注湯した場合，離型剤とともに鋳込スリ
ーブ内面に残留付着している水分が溶湯の熱によって蒸
発し，溶湯内に気泡が発生し，良好な鋳造品を得ること
ができなかった。
に，鋳込スリーブ内に冷却媒体を流すことを試みたこと
もあったが，冷却媒体に水を用いたために，鋳込スリー
ブの温度が下がり過ぎ，離型剤の乾燥が悪く，溶湯を鋳
込スリーブ内に注湯した場合，離型剤とともに鋳込スリ
ーブ内面に残留付着している水分が溶湯の熱によって蒸
発し，溶湯内に気泡が発生し，良好な鋳造品を得ること
ができなかった。
【０００３】そのために，鋳込スリーブの構造を一重と
し，その外周に銅管を巻きつけて作った蛇管に冷却水を
通すことによって冷却していた。蛇管を使用した場合，
鋳込スリーブの温度が高くなると鋳込スリーブ径が大き
くなり，蛇管との接触面積が大きくなり，冷却熱量が大
きくなり，逆に，鋳込スリーブの温度が低下すると鋳込
スリーブ径が小さくなり，蛇管との接触面積が小さくな
り，冷却熱量が少なくなってバランスをとっていた。し
かし，この方法では，冷却熱量のばらつきが大きく，鋳
造温度も変化し，鋳造不良も少なくなかった。
し，その外周に銅管を巻きつけて作った蛇管に冷却水を
通すことによって冷却していた。蛇管を使用した場合，
鋳込スリーブの温度が高くなると鋳込スリーブ径が大き
くなり，蛇管との接触面積が大きくなり，冷却熱量が大
きくなり，逆に，鋳込スリーブの温度が低下すると鋳込
スリーブ径が小さくなり，蛇管との接触面積が小さくな
り，冷却熱量が少なくなってバランスをとっていた。し
かし，この方法では，冷却熱量のばらつきが大きく，鋳
造温度も変化し，鋳造不良も少なくなかった。
【０００４】
【解決すべき課題】前記したことからもわかるように，
ダイカストを行う場合，鋳込スリーブの温度をある程度
高温に維持することは重要である。特に，スクイズキャ
スティングにおいては，鋳造品にガスが巻き込まれない
ようにするために，低速充填を行っており，鋳込スリー
ブ内での溶湯の滞留時間は通常のダイカストマシンに比
較して大幅に長い。
ダイカストを行う場合，鋳込スリーブの温度をある程度
高温に維持することは重要である。特に，スクイズキャ
スティングにおいては，鋳造品にガスが巻き込まれない
ようにするために，低速充填を行っており，鋳込スリー
ブ内での溶湯の滞留時間は通常のダイカストマシンに比
較して大幅に長い。
【０００５】鋳込スリーブにとって必要な条件は， （１） スプレーした鋳込スリーブ内壁に付着した離型
剤の水分が充分に乾燥すること。また，離型剤の分散・
付着を良くするために添加されたバインダが，注湯する
前に熱分解してガスを放出し，溶湯内でガスを発生しな
いこと。 （２） 付着した離型剤はある厚み以上に付着して断熱
層を形成し，溶湯の温度低下を防止すること。 （３） 溶湯との温度差を小さくして鋳込スリーブへの
伝熱量を少なくし，溶湯の温度低下を防止すること。こ
れらの条件を満足するためには，鋳込スリーブの温度を
高く維持したい。
剤の水分が充分に乾燥すること。また，離型剤の分散・
付着を良くするために添加されたバインダが，注湯する
前に熱分解してガスを放出し，溶湯内でガスを発生しな
いこと。 （２） 付着した離型剤はある厚み以上に付着して断熱
層を形成し，溶湯の温度低下を防止すること。 （３） 溶湯との温度差を小さくして鋳込スリーブへの
伝熱量を少なくし，溶湯の温度低下を防止すること。こ
れらの条件を満足するためには，鋳込スリーブの温度を
高く維持したい。
【０００６】しかし，一方，鋳込スリーブ温度が高すぎ
ると， （４） スプレー水をかけたときに，水をはじき，離型
剤が付着しない。 （５） 鋳込スリーブの温度が高くなりすぎると，鋳込
スリーブ内径が大きくなって，プランジャチップとの隙
間が大きくなり，鋳込スリーブ内に注湯し，鋳込加圧し
たとき，溶湯がその隙間から吹出すことがある。 以上，（１）〜（５）のことから，鋳込スリーブ温度
は，離型剤の種類などの条件にもよるが，通常２００〜
３５０℃の間に維持することが望ましい。
ると， （４） スプレー水をかけたときに，水をはじき，離型
剤が付着しない。 （５） 鋳込スリーブの温度が高くなりすぎると，鋳込
スリーブ内径が大きくなって，プランジャチップとの隙
間が大きくなり，鋳込スリーブ内に注湯し，鋳込加圧し
たとき，溶湯がその隙間から吹出すことがある。 以上，（１）〜（５）のことから，鋳込スリーブ温度
は，離型剤の種類などの条件にもよるが，通常２００〜
３５０℃の間に維持することが望ましい。
【０００７】
【課題の解決手段】本発明においては，このような課題
を解決するために，鋳込スリーブ装置を内周の鋳込スリ
ーブと外周の冷却スリーブとに分離し，その間に適当な
隙間を設け，鋳込スリーブの温度が低いときは鋳込スリ
ーブが冷却スリーブによって冷却されることなく，高温
になると鋳込スリーブが熱膨張して冷却スリーブ内周に
接触し，冷却されるようにした。その場合，冷却スリー
ブの水冷壁の面積を大きくしているので，鋳込スリーブ
は早急に冷却され，鋳込スリーブの温度を目標温度に維
持して前記の課題を解決するようにした。
を解決するために，鋳込スリーブ装置を内周の鋳込スリ
ーブと外周の冷却スリーブとに分離し，その間に適当な
隙間を設け，鋳込スリーブの温度が低いときは鋳込スリ
ーブが冷却スリーブによって冷却されることなく，高温
になると鋳込スリーブが熱膨張して冷却スリーブ内周に
接触し，冷却されるようにした。その場合，冷却スリー
ブの水冷壁の面積を大きくしているので，鋳込スリーブ
は早急に冷却され，鋳込スリーブの温度を目標温度に維
持して前記の課題を解決するようにした。
【０００８】そのために，本発明においては，先端側が
互いに連通し，後端側に冷却媒体通路の入口と出口を有
する軸線方向に伸びた２条の螺旋状の冷却媒体通路を内
部に形成した円筒状の冷却スリーブを，冷却スリーブの
内周面と鋳込スリーブの外周面との間に常温時に所定の
隙間を有する状態で，円筒状の鋳込スリーブの外周に配
置した鋳込スリーブ装置を用い，冷却媒体通路に冷却媒
体を先端方向と後端方向の両方向に同時に往復で流して
冷却スリーブの温度を低温に維持している時，鋳込スリ
ーブ内に溶湯を入れ，鋳込スリーブを金型の溶湯注入口
に取付けた状態でプランジャチップを前進させて金型内
に溶湯を鋳込むようにした。なお，このとき，鋳込スリ
ーブの温度が上昇し，熱膨脹で鋳込スリーブが冷却スリ
ーブに接触したときに，冷却スリーブにより多量の熱量
を吸収し，鋳込スリーブが目標温度以上の温度に上昇す
るのを防止して，鋳込動作を行うようにした。
互いに連通し，後端側に冷却媒体通路の入口と出口を有
する軸線方向に伸びた２条の螺旋状の冷却媒体通路を内
部に形成した円筒状の冷却スリーブを，冷却スリーブの
内周面と鋳込スリーブの外周面との間に常温時に所定の
隙間を有する状態で，円筒状の鋳込スリーブの外周に配
置した鋳込スリーブ装置を用い，冷却媒体通路に冷却媒
体を先端方向と後端方向の両方向に同時に往復で流して
冷却スリーブの温度を低温に維持している時，鋳込スリ
ーブ内に溶湯を入れ，鋳込スリーブを金型の溶湯注入口
に取付けた状態でプランジャチップを前進させて金型内
に溶湯を鋳込むようにした。なお，このとき，鋳込スリ
ーブの温度が上昇し，熱膨脹で鋳込スリーブが冷却スリ
ーブに接触したときに，冷却スリーブにより多量の熱量
を吸収し，鋳込スリーブが目標温度以上の温度に上昇す
るのを防止して，鋳込動作を行うようにした。
【０００９】すなわち，冷却スリーブの内周面と鋳込ス
リーブの外周面との間に常温時に有する所定の隙間を，
冷却スリーブの温度を低温に維持している状態で鋳込ス
リーブ内に溶湯を入れたとき，鋳込スリーブの温度が規
定温度以下の時は上記隙間の断熱のために鋳込スリーブ
が冷却スリーブによって冷却されることはなく，鋳込ス
リーブの温度が溶湯のために上昇した時は，鋳込スリー
ブの外形部の熱膨張によって鋳込スリーブの外周面が冷
却スリーブの内周面に接触し，冷却されて鋳込スリーブ
の温度の上昇を防ぎ，その後，鋳込スリーブの温度が低
下すると鋳込スリーブの外周面が冷却スリーブの内周面
から離れ，断熱して鋳込スリーブの温度低下を防止する
ことにより鋳込スリーブの温度を一定に保ち得るような
作用をするものとした。
リーブの外周面との間に常温時に有する所定の隙間を，
冷却スリーブの温度を低温に維持している状態で鋳込ス
リーブ内に溶湯を入れたとき，鋳込スリーブの温度が規
定温度以下の時は上記隙間の断熱のために鋳込スリーブ
が冷却スリーブによって冷却されることはなく，鋳込ス
リーブの温度が溶湯のために上昇した時は，鋳込スリー
ブの外形部の熱膨張によって鋳込スリーブの外周面が冷
却スリーブの内周面に接触し，冷却されて鋳込スリーブ
の温度の上昇を防ぎ，その後，鋳込スリーブの温度が低
下すると鋳込スリーブの外周面が冷却スリーブの内周面
から離れ，断熱して鋳込スリーブの温度低下を防止する
ことにより鋳込スリーブの温度を一定に保ち得るような
作用をするものとした。
【００１０】また，その場合に用いる装置においては，
先端側が互いに連通し，後端側に冷却媒体通路の入口と
出口を有する２条の螺旋状の冷却媒体通路を内部に形成
した円筒状の冷却スリーブを，冷却スリーブの内周面と
鋳込スリーブの外周面との間に常温時に所定の隙間を有
する状態で，円筒状の鋳込スリーブの外周に配置した。
なお，冷却スリーブの内周面と鋳込スリーブの外周面と
の間の常温時の所定の隙間を，鋳込スリーブの大きさ等
によって異なるが，０．１〜０．５ｍｍとした。
先端側が互いに連通し，後端側に冷却媒体通路の入口と
出口を有する２条の螺旋状の冷却媒体通路を内部に形成
した円筒状の冷却スリーブを，冷却スリーブの内周面と
鋳込スリーブの外周面との間に常温時に所定の隙間を有
する状態で，円筒状の鋳込スリーブの外周に配置した。
なお，冷却スリーブの内周面と鋳込スリーブの外周面と
の間の常温時の所定の隙間を，鋳込スリーブの大きさ等
によって異なるが，０．１〜０．５ｍｍとした。
【００１１】また，冷却スリーブの内周面と鋳込スリー
ブの外周面との間の冷却スリーブの先端部と後端部に，
キーを円周方向に離して互いに数個設けた。また，冷却
スリーブは円筒の外周面部に２条の螺旋状の冷却媒体通
路用の溝を形成し，この外周を外筒で覆った形状にし
た。
ブの外周面との間の冷却スリーブの先端部と後端部に，
キーを円周方向に離して互いに数個設けた。また，冷却
スリーブは円筒の外周面部に２条の螺旋状の冷却媒体通
路用の溝を形成し，この外周を外筒で覆った形状にし
た。
【００１２】
【作用】溶湯を鋳込スリーブに注湯すると，鋳込スリー
ブの内面温度が上昇する。その温度が鋳込スリーブ全体
に伝わってくると，鋳込スリーブは熱膨脹で大きくな
る。熱膨脹で鋳込スリーブの外径が大きくなると，外周
の冷却スリーブに接触する。鋳込スリーブが冷却スリー
ブに接触すると，鋳込スリーブの熱は冷却スリーブに吸
収される。この場合，冷却スリーブの冷却水通路の面積
が大きいので，その熱は直ちに冷却水に吸収されるの
で，鋳込スリーブの更なる温度上昇は防止される。鋳込
が完了し，鋳込スリーブ内の溶湯がなくなり，外周から
の冷却で鋳込スリーブの温度が低下すると，冷却スリー
ブとの間に再び隙間が発生し，断熱されるので，鋳込ス
リーブの温度低下は減速される。
ブの内面温度が上昇する。その温度が鋳込スリーブ全体
に伝わってくると，鋳込スリーブは熱膨脹で大きくな
る。熱膨脹で鋳込スリーブの外径が大きくなると，外周
の冷却スリーブに接触する。鋳込スリーブが冷却スリー
ブに接触すると，鋳込スリーブの熱は冷却スリーブに吸
収される。この場合，冷却スリーブの冷却水通路の面積
が大きいので，その熱は直ちに冷却水に吸収されるの
で，鋳込スリーブの更なる温度上昇は防止される。鋳込
が完了し，鋳込スリーブ内の溶湯がなくなり，外周から
の冷却で鋳込スリーブの温度が低下すると，冷却スリー
ブとの間に再び隙間が発生し，断熱されるので，鋳込ス
リーブの温度低下は減速される。
【００１３】鋳込スリーブ内に離型剤をスプレーする
と，鋳込スリーブの内面はスプレー水の蒸発熱によって
冷却され，かなりの温度低下をする。このとき，離型剤
が鋳込スリーブの内面に付着しやすい温度を維持するよ
うに，スプレー水の流量を制御する。スプレーを終了
し，時間が経過すると，鋳込スリーブ内部の蓄熱からの
熱により表面温度も上り，離型剤の残存水分の乾燥，バ
インダなどの分解によるガス蒸散が行われ，離型剤の被
膜が残る。
と，鋳込スリーブの内面はスプレー水の蒸発熱によって
冷却され，かなりの温度低下をする。このとき，離型剤
が鋳込スリーブの内面に付着しやすい温度を維持するよ
うに，スプレー水の流量を制御する。スプレーを終了
し，時間が経過すると，鋳込スリーブ内部の蓄熱からの
熱により表面温度も上り，離型剤の残存水分の乾燥，バ
インダなどの分解によるガス蒸散が行われ，離型剤の被
膜が残る。
【００１４】したがって，次に注湯した場合，溶湯内で
のガスの発生もなく，良好な離型剤被膜による断熱とス
リーブとの温度差が少ないことにより，溶湯の温度低下
も小さい。一方，冷却スリーブの冷却能力が大きくて
も，鋳込スリーブの温度が一定温度以下の場合には断熱
されており，その影響がないので，冷却スリーブの冷却
水量の調整は殆んど必要ない。
のガスの発生もなく，良好な離型剤被膜による断熱とス
リーブとの温度差が少ないことにより，溶湯の温度低下
も小さい。一方，冷却スリーブの冷却能力が大きくて
も，鋳込スリーブの温度が一定温度以下の場合には断熱
されており，その影響がないので，冷却スリーブの冷却
水量の調整は殆んど必要ない。
【００１５】また，冷却スリーブの冷却媒体通路は出入
口がともに下端にあり，２条の溝で往復しているので，
冷却スリーブの軸方向の温度は平均化され，鋳込スリー
ブの熱膨脹による変形量も一定値に抑えられ，軸方向に
ついても差が少なく，プランジャチップと鋳込スリーブ
内面との隙間の差もなく，プランジャチップの焼付，溶
湯の吹出しなどのトラブルの発生が防止できる。なお，
ダイカストマシンの起動時に，少ない捨打で鋳込スリー
ブの温度は一定化する。
口がともに下端にあり，２条の溝で往復しているので，
冷却スリーブの軸方向の温度は平均化され，鋳込スリー
ブの熱膨脹による変形量も一定値に抑えられ，軸方向に
ついても差が少なく，プランジャチップと鋳込スリーブ
内面との隙間の差もなく，プランジャチップの焼付，溶
湯の吹出しなどのトラブルの発生が防止できる。なお，
ダイカストマシンの起動時に，少ない捨打で鋳込スリー
ブの温度は一定化する。
【００１６】
【発明の実施の形態】図１，図２は本発明を実施するた
めの装置の１実施例を示すもので，竪型ダイカストマシ
ンの鋳込スリーブ装置の部分のみ示したものである。１
は円筒状の鋳込スリーブ，２は鋳込スリーブ１の外周に
設けた円筒状の冷却スリーブ，２ａは冷却スリーブ２の
内筒，２ｂは内筒２ａの後記する冷却水通路３部を覆っ
ている冷却スリーブ２の外筒，８は鋳込スリーブ１内に
摺動自在に設けたプランジャチップ，９はプランジャで
ある。鋳込スリーブ１の外周面と冷却スリーブ２の内周
面の間には，常温時に所定の隙間６を有するようにし
た。冷却スリーブ２の内筒２ａの外周には，冷却スリー
ブ２の軸線方向に螺旋状に伸びた２条の冷却水通路３が
溝状に加工してあり，その各々は冷却水の入側通路４と
出側通路５であり，冷却スリーブ２下端に入口４ａと出
口５ａを持ち，冷却スリーブ２の先端側で互いに連絡さ
れている。
めの装置の１実施例を示すもので，竪型ダイカストマシ
ンの鋳込スリーブ装置の部分のみ示したものである。１
は円筒状の鋳込スリーブ，２は鋳込スリーブ１の外周に
設けた円筒状の冷却スリーブ，２ａは冷却スリーブ２の
内筒，２ｂは内筒２ａの後記する冷却水通路３部を覆っ
ている冷却スリーブ２の外筒，８は鋳込スリーブ１内に
摺動自在に設けたプランジャチップ，９はプランジャで
ある。鋳込スリーブ１の外周面と冷却スリーブ２の内周
面の間には，常温時に所定の隙間６を有するようにし
た。冷却スリーブ２の内筒２ａの外周には，冷却スリー
ブ２の軸線方向に螺旋状に伸びた２条の冷却水通路３が
溝状に加工してあり，その各々は冷却水の入側通路４と
出側通路５であり，冷却スリーブ２下端に入口４ａと出
口５ａを持ち，冷却スリーブ２の先端側で互いに連絡さ
れている。
【００１７】内筒２ａの外側は外筒２ｂで覆われて，公
知の適当な方法でシールされているので，冷却水は下端
の入口４ａから入り，入側通路４を通って上昇し，上端
から出側通路５を通って下降し，下端の出口５ａから出
る。このとき冷却水量は少し多目にしておく。図１から
わかるように，冷却スリーブ２の上端には冷却水の出入
口がないので，鋳込スリーブ１を金型のスリーブ挿入穴
に挿入するとき，配管が衝突したり，こぼれた溶湯が配
管に付着するなどの問題の発生はない。
知の適当な方法でシールされているので，冷却水は下端
の入口４ａから入り，入側通路４を通って上昇し，上端
から出側通路５を通って下降し，下端の出口５ａから出
る。このとき冷却水量は少し多目にしておく。図１から
わかるように，冷却スリーブ２の上端には冷却水の出入
口がないので，鋳込スリーブ１を金型のスリーブ挿入穴
に挿入するとき，配管が衝突したり，こぼれた溶湯が配
管に付着するなどの問題の発生はない。
【００１８】冷却スリーブ２の内周面と鋳込スリーブ１
の外周面との間に常温時に有する所定の隙間６は，冷却
スリーブ２の温度を低温に維持している状態で鋳込スリ
ーブ１内に溶湯を入れたとき，鋳込スリーブ１の温度が
規定温度以下の時は隙間６の断熱のために鋳込スリーブ
１が冷却スリーブ２によって冷却されることはなく，鋳
込スリーブ１の温度が溶湯のために上昇した時は，鋳込
スリーブ１の外形部の熱膨張によって鋳込スリーブ１の
外周面が冷却スリーブ２の内周面に接触し，冷却されて
鋳込スリーブ１の温度の上昇を防ぎ，その後，鋳込スリ
ーブ１の温度が低下すると鋳込スリーブ１の外周面が冷
却スリーブ２の内周面から離れ，断熱して鋳込スリーブ
１の温度低下を防止することにより鋳込スリーブ１の温
度を一定に保ち得るような作用をするものとした。
の外周面との間に常温時に有する所定の隙間６は，冷却
スリーブ２の温度を低温に維持している状態で鋳込スリ
ーブ１内に溶湯を入れたとき，鋳込スリーブ１の温度が
規定温度以下の時は隙間６の断熱のために鋳込スリーブ
１が冷却スリーブ２によって冷却されることはなく，鋳
込スリーブ１の温度が溶湯のために上昇した時は，鋳込
スリーブ１の外形部の熱膨張によって鋳込スリーブ１の
外周面が冷却スリーブ２の内周面に接触し，冷却されて
鋳込スリーブ１の温度の上昇を防ぎ，その後，鋳込スリ
ーブ１の温度が低下すると鋳込スリーブ１の外周面が冷
却スリーブ２の内周面から離れ，断熱して鋳込スリーブ
１の温度低下を防止することにより鋳込スリーブ１の温
度を一定に保ち得るような作用をするものとした。
【００１９】鋳込スリーブ１が常温のとき，鋳込スリー
ブ１と冷却スリーブ２との間には寸法δ（ｍｍ）の隙間
６が存在する。鋳込スリーブ１に溶湯が注湯されると，
鋳込スリーブ１は膨張する。今，鋳込スリーブ１の外径
をＤ（ｍｍ），鋳込スリーブ１と冷却スリーブ２の温度
差をΔθ（℃），鋳込スリーブ１の熱膨脹係数をα（℃
-1），とすると，温度差Δθが Δθ＝２δ／（Ｄ×α） となったとき，鋳込スリーブ１の外周面は冷却スリーブ
２の内周面に接触し，鋳込スリーブ１の熱は冷却スリー
ブ２によって冷却され，更なる温度上昇は少なくなる。
ブ１と冷却スリーブ２との間には寸法δ（ｍｍ）の隙間
６が存在する。鋳込スリーブ１に溶湯が注湯されると，
鋳込スリーブ１は膨張する。今，鋳込スリーブ１の外径
をＤ（ｍｍ），鋳込スリーブ１と冷却スリーブ２の温度
差をΔθ（℃），鋳込スリーブ１の熱膨脹係数をα（℃
-1），とすると，温度差Δθが Δθ＝２δ／（Ｄ×α） となったとき，鋳込スリーブ１の外周面は冷却スリーブ
２の内周面に接触し，鋳込スリーブ１の熱は冷却スリー
ブ２によって冷却され，更なる温度上昇は少なくなる。
【００２０】鋳込スリーブ１が常温のときでも，鋳込ス
リーブ１が冷却スリーブ２と同芯となっていて片当りし
ないようにするため，両スリーブ１，２の両端部に複数
のキー７を放射線状に配置した。すなわち，冷却スリー
ブ２の内周面と鋳込スリーブ１の外周面との間の冷却ス
リーブ２の先端部と後端部に，キー７をそれぞれ円周方
向に離して互いに例えば４個ずつのように数個設けた。
なお，先端側に設けたキー７は軸線方向に若干滑り得る
ように取付け，鋳込スリーブ１と冷却スリーブ２間の熱
膨脹による軸線方向の位置が若干変化しても何ら支障が
ないようにしている。
リーブ１が冷却スリーブ２と同芯となっていて片当りし
ないようにするため，両スリーブ１，２の両端部に複数
のキー７を放射線状に配置した。すなわち，冷却スリー
ブ２の内周面と鋳込スリーブ１の外周面との間の冷却ス
リーブ２の先端部と後端部に，キー７をそれぞれ円周方
向に離して互いに例えば４個ずつのように数個設けた。
なお，先端側に設けたキー７は軸線方向に若干滑り得る
ように取付け，鋳込スリーブ１と冷却スリーブ２間の熱
膨脹による軸線方向の位置が若干変化しても何ら支障が
ないようにしている。
【００２１】また，冷却水により冷却スリーブ２を冷却
するとき，入側通路４と出側通路５が交互に配置されて
いるので，冷却スリーブ２の温度は軸線方向についても
均等に保持され，したがって，鋳込スリーブ１の温度が
高くなり膨張して冷却スリーブ２に接触したときも，鋳
込スリーブ１の軸線方向の温度は均等に保持される。そ
の結果，離型剤の付着，スプレー水の乾燥，バインダの
分解も均等に行われるとともに，鋳込スリーブ１とプラ
ンジャチップ８との隙間も均等に保つことができ，焼
付，吹出しなどのトラブルの発生が防止される。
するとき，入側通路４と出側通路５が交互に配置されて
いるので，冷却スリーブ２の温度は軸線方向についても
均等に保持され，したがって，鋳込スリーブ１の温度が
高くなり膨張して冷却スリーブ２に接触したときも，鋳
込スリーブ１の軸線方向の温度は均等に保持される。そ
の結果，離型剤の付着，スプレー水の乾燥，バインダの
分解も均等に行われるとともに，鋳込スリーブ１とプラ
ンジャチップ８との隙間も均等に保つことができ，焼
付，吹出しなどのトラブルの発生が防止される。
【００２２】
【実施例】冷却スリーブ２の内周面と鋳込スリーブ１の
外周面との間の常温時の所定の隙間６の寸法は，鋳込ス
リーブ１の大きさ，厚さ等によっても異なるが，この隙
間６は，前記した作用効果が得られるような寸法，例え
ば，０．１〜０．５ｍｍの間の寸法にした。例えば，鋳
込スリーブ１の内径が１７０ｍｍのとき，鋳込スリーブ
１の外径を約２２０〜２５０ｍｍ，隙間６を約０．２５
ｍｍとした。鋳込スリーブ１としては耐熱特殊鋼を用い
た。
外周面との間の常温時の所定の隙間６の寸法は，鋳込ス
リーブ１の大きさ，厚さ等によっても異なるが，この隙
間６は，前記した作用効果が得られるような寸法，例え
ば，０．１〜０．５ｍｍの間の寸法にした。例えば，鋳
込スリーブ１の内径が１７０ｍｍのとき，鋳込スリーブ
１の外径を約２２０〜２５０ｍｍ，隙間６を約０．２５
ｍｍとした。鋳込スリーブ１としては耐熱特殊鋼を用い
た。
【００２３】なお，前記実施例は，図面に示しているよ
うに竪型鋳込装置に用いる竪型の鋳込スリーブ装置の例
を示したが，これは横型鋳込装置に用いる横型の鋳込ス
リーブ装置，および，横型の鋳込スリーブ装置を用いた
ダイカスト法にも用いることができる。
うに竪型鋳込装置に用いる竪型の鋳込スリーブ装置の例
を示したが，これは横型鋳込装置に用いる横型の鋳込ス
リーブ装置，および，横型の鋳込スリーブ装置を用いた
ダイカスト法にも用いることができる。
【００２４】ただし，竪型の鋳込スリーブ装置では，鋳
込スリーブ１の内周面の円周方向の全面に溶湯が接触し
ており，鋳込スリーブ１は円周全面でその半径方向に均
等に熱膨張するので，隙間６が全周で均一の場合，鋳込
スリーブ１の円周方向の全外周面が冷却スリーブ２の円
周方向の全内周面に同時に均一に接触し，冷却効果も全
周で均一で，かつ，冷却効果も大きい。したがって，本
発明は竪鋳込型のダイカストマシンやスクイズキャステ
ィングマシンで使用するのが，より好ましい。
込スリーブ１の内周面の円周方向の全面に溶湯が接触し
ており，鋳込スリーブ１は円周全面でその半径方向に均
等に熱膨張するので，隙間６が全周で均一の場合，鋳込
スリーブ１の円周方向の全外周面が冷却スリーブ２の円
周方向の全内周面に同時に均一に接触し，冷却効果も全
周で均一で，かつ，冷却効果も大きい。したがって，本
発明は竪鋳込型のダイカストマシンやスクイズキャステ
ィングマシンで使用するのが，より好ましい。
【００２５】それに比べて，横型の鋳込スリーブ装置で
は，鋳込スリーブ１の内周面の下半分にのみ溶湯が接触
しており，上半分は空気層であるため，鋳込スリーブ１
の下半分が上半分より大きく熱膨張する。したがって，
鋳込スリーブ１と冷却スリーブ２間の隙間６が全周で均
一な場合，下半分のみが早く接触することになる。これ
を全周で均一に同時に接触させようとすれば，隙間６の
形成の仕方を上半分を小さくするなど工夫が必用で，そ
の分，設計製作もやや難しい。そして，横型の場合，下
半分にしか溶湯がなく，上半分は空気層なので，全周か
ら冷却しても，冷却効率も竪型のものに比べて多少劣る
のは否めない。このような理由で，本発明は竪鋳込型の
ものに用いる方が，より好ましい。
は，鋳込スリーブ１の内周面の下半分にのみ溶湯が接触
しており，上半分は空気層であるため，鋳込スリーブ１
の下半分が上半分より大きく熱膨張する。したがって，
鋳込スリーブ１と冷却スリーブ２間の隙間６が全周で均
一な場合，下半分のみが早く接触することになる。これ
を全周で均一に同時に接触させようとすれば，隙間６の
形成の仕方を上半分を小さくするなど工夫が必用で，そ
の分，設計製作もやや難しい。そして，横型の場合，下
半分にしか溶湯がなく，上半分は空気層なので，全周か
ら冷却しても，冷却効率も竪型のものに比べて多少劣る
のは否めない。このような理由で，本発明は竪鋳込型の
ものに用いる方が，より好ましい。
【００２６】
【発明の効果】このように，本発明においては，特許請
求の範囲に記載したようにしたので，鋳込スリーブの温
度を目標温度に近い温度に容易に維持し，しかも，長さ
方向に平均化することができ，鋳込スリーブの冷却，鋳
込スリーブ内の溶湯の保温を効率よく，かつ，均一に行
うことができる。また，このことによって，離型剤の付
着と乾燥を良くし，ガスの原因となる水分やバインダの
残留を防ぎ，鋳造時の溶湯内のガスや気泡の発生を防止
し，溶湯の温度低下を防止し得る鋳込スリーブを用いる
ことによって，不良品の少ない鋳造を行うことができ
る。
求の範囲に記載したようにしたので，鋳込スリーブの温
度を目標温度に近い温度に容易に維持し，しかも，長さ
方向に平均化することができ，鋳込スリーブの冷却，鋳
込スリーブ内の溶湯の保温を効率よく，かつ，均一に行
うことができる。また，このことによって，離型剤の付
着と乾燥を良くし，ガスの原因となる水分やバインダの
残留を防ぎ，鋳造時の溶湯内のガスや気泡の発生を防止
し，溶湯の温度低下を防止し得る鋳込スリーブを用いる
ことによって，不良品の少ない鋳造を行うことができ
る。
【図１】本発明を実施するための装置の１実施例を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
１ 鋳込スリーブ ２ 冷却スリーブ ２ａ 内筒 ２ｂ 外筒 ３ 冷却水通路 ４ 入側通路 ５ 出側通路 ６ 隙間 ７ キー ８ プランジャチップ ９ プランジャ
Claims (7)
- 【請求項１】 先端側が互いに連通し，後端側に冷却媒
体通路の入口と出口を有する２条の螺旋状の冷却媒体通
路を内部に形成した円筒状の冷却スリーブを，冷却スリ
ーブの内周面と鋳込スリーブの外周面との間に常温時に
所定の隙間を有する状態で，円筒状の鋳込スリーブの外
周に配置した鋳込スリーブ装置を用い，冷却媒体通路に
冷却媒体を流して冷却スリーブの温度を低温に維持して
いる時，鋳込スリーブ内に溶湯を入れ，鋳込スリーブを
金型の溶湯注入口に取付けた状態でプランジャチップを
前進させて金型内に溶湯を鋳込むようにしたダイカスト
法。 - 【請求項２】 冷却スリーブの内周面と鋳込スリーブの
外周面との間に常温時に有する所定の隙間を，冷却スリ
ーブの温度を低温に維持している状態で鋳込スリーブ内
に溶湯を入れたとき，鋳込スリーブの温度が規定温度以
下の時は上記隙間の断熱のために鋳込スリーブが冷却ス
リーブによって冷却されることはなく，鋳込スリーブの
温度が溶湯のために上昇した時は，鋳込スリーブの外形
部の熱膨張によって鋳込スリーブの外周面が冷却スリー
ブの内周面に接触し，冷却されて鋳込スリーブの温度の
上昇を防ぎ，その後，鋳込スリーブの温度が低下すると
鋳込スリーブの外周面が冷却スリーブの内周面から離
れ，断熱して鋳込スリーブの温度低下を防止することに
より鋳込スリーブの温度を一定に保ち得るような作用を
するものとした特許請求の範囲請求項１記載のダイカス
ト法。 - 【請求項３】 先端側が互いに連通し，後端側に冷却媒
体通路の入口と出口を有する２条の螺旋状の冷却媒体通
路を内部に形成した円筒状の冷却スリーブを，冷却スリ
ーブの内周面と鋳込スリーブの外周面との間に常温時に
所定の隙間を有する状態で，円筒状の鋳込スリーブの外
周に配置したダイカスト用鋳込スリーブ装置。 - 【請求項４】 冷却スリーブの内周面と鋳込スリーブの
外周面との間に常温時に有する所定の隙間を，冷却スリ
ーブの温度を低温に維持している状態で鋳込スリーブ内
に溶湯を入れたとき，鋳込スリーブの温度が規定温度以
下の時は上記隙間の断熱のために鋳込スリーブが冷却ス
リーブによって冷却されることはなく，鋳込スリーブの
温度が溶湯のために上昇した時は，鋳込スリーブの外形
部の熱膨張によって鋳込スリーブの外周面が冷却スリー
ブの内周面に接触し，冷却されて鋳込スリーブの温度の
上昇を防ぎ，その後，鋳込スリーブの温度が低下すると
鋳込スリーブの外周面が冷却スリーブの内周面から離
れ，断熱して鋳込スリーブの温度低下を防止することに
より鋳込スリーブの温度を一定に保ち得るような作用を
するものとした特許請求の範囲請求項３記載のダイカス
ト用鋳込スリーブ装置。 - 【請求項５】 冷却スリーブの内周面と鋳込スリーブの
外周面との間の常温時の所定の隙間を０．１〜０．５ｍ
ｍとした特許請求の範囲請求項３または請求項４記載の
ダイカスト用鋳込スリーブ装置。 - 【請求項６】 冷却スリーブの内周面と鋳込スリーブの
外周面との間の冷却スリーブの先端部と後端部に，キー
を円周方向に離して互いに数個設けた特許請求の範囲請
求項３ないしは請求項５記載のダイカスト用鋳込スリー
ブ装置。 - 【請求項７】 冷却スリーブは円筒の外周面部に２条の
螺旋状の冷却媒体通路用の溝を形成し，この外周を外筒
で覆った形状にした特許請求の範囲請求項３ないしは請
求項６記載のダイカスト用鋳込スリーブ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26161595A JPH09103863A (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | ダイカスト法およびダイカスト用鋳込スリーブ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26161595A JPH09103863A (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | ダイカスト法およびダイカスト用鋳込スリーブ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09103863A true JPH09103863A (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=17364370
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26161595A Pending JPH09103863A (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | ダイカスト法およびダイカスト用鋳込スリーブ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09103863A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100413615C (zh) * | 2003-11-06 | 2008-08-27 | 金属达因有限责任公司 | 用于冷却压射塞料的方法和装置 |
| CN104289694A (zh) * | 2014-09-30 | 2015-01-21 | 李鹏飞 | 一种压铸模具浇口套 |
| WO2020073584A1 (zh) * | 2018-10-09 | 2020-04-16 | 广州市型腔模具制造有限公司 | 一种内孔偏心型料筒冷却系统 |
| CN111730039A (zh) * | 2020-07-22 | 2020-10-02 | 吴奕鑫 | 一种通用、高效的熔杯温度调控装置及其调控方法 |
| KR20230031639A (ko) * | 2021-08-27 | 2023-03-07 | (주)서영 | 다단가압 주조 공법용 금형 장치 |
-
1995
- 1995-10-09 JP JP26161595A patent/JPH09103863A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100413615C (zh) * | 2003-11-06 | 2008-08-27 | 金属达因有限责任公司 | 用于冷却压射塞料的方法和装置 |
| CN104289694A (zh) * | 2014-09-30 | 2015-01-21 | 李鹏飞 | 一种压铸模具浇口套 |
| WO2020073584A1 (zh) * | 2018-10-09 | 2020-04-16 | 广州市型腔模具制造有限公司 | 一种内孔偏心型料筒冷却系统 |
| CN111730039A (zh) * | 2020-07-22 | 2020-10-02 | 吴奕鑫 | 一种通用、高效的熔杯温度调控装置及其调控方法 |
| KR20230031639A (ko) * | 2021-08-27 | 2023-03-07 | (주)서영 | 다단가압 주조 공법용 금형 장치 |
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