JPH09103812A - 圧延ロール研削装置 - Google Patents

圧延ロール研削装置

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JPH09103812A
JPH09103812A JP25969995A JP25969995A JPH09103812A JP H09103812 A JPH09103812 A JP H09103812A JP 25969995 A JP25969995 A JP 25969995A JP 25969995 A JP25969995 A JP 25969995A JP H09103812 A JPH09103812 A JP H09103812A
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JP
Japan
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grinding
roll
bodies
axis
grinding body
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Application number
JP25969995A
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English (en)
Inventor
Kanji Hayashi
寛治 林
Shozo Yokota
省三 横田
Yukio Hiasa
幸雄 日朝
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 研削目の境界線を無くし、又は、製品の品質
上許容される範囲に研削目の境界線を減少させた圧延ロ
ール研削装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 圧延ロール3面に向かって水平方向に2
個以上の研削体1,2を配置すると共に該研削体1,2
の軸心の高さを前記ロール3の軸心から所定量オフセッ
トし、該研削体を前記ロール3の軸方向3aに往復移動
させながら、該研削体1,2を回転又は従動回転させる
ことにより、回転する前記ロール3を研削する圧延ロー
ル研削装置において、前記研削体1,2は第1の研削体
1と第2の研削体2とからなり、前記第1の研削体1の
軸心と前記第2の研削体の軸心2とは、前記ロール3の
軸心3aに対して逆方向に傾斜角αで交差し、且つ、前
記第1の研削体1と前記第2の研削体2との軸心の高さ
は、前記ロール軸心からそれぞれ異なる方向に所定量H
でオフセットしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延ロール研削装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の圧延ロール研削装置を図7〜13
に示す。同図に示すように、この圧延ロール研削装置
は、圧延機に装着して使用され、オンラインで圧延ロー
ル(以下、ロールと言う)3を研削する研削体2を備え
ている。この研削体2は、ロール3に面して配置され、
オフセット高さH及び研削体取付け角度αが設定されて
いる。
【0003】オフセット高さHとは、図8に示すよう
に、研削体2の軸心2aをロール3の軸心3aから、一
定距離にずれた高さHにセットすることを言いい、ま
た、研削体取付け角度αとは、図9に示すように、研削
体2の軸心2aをロール3の軸心3aと直角な線2bに
対して、角度α(例えば、0〜5°)で水平方向に傾け
てセットすることを言う。このようにオフセット高さH
及び研削体取付け角度αが設定された研削体2をロール
3の軸方向に往復移動し、且つ、研削体2を高速回転又
は従動回転させることにより、回転するロール3をオン
ラインで研削することができる。
【0004】従来の圧延ロール研削装置としては、上述
したように一つの研削体2を用いるものに限らず、図1
0〜12に示すように、2つの研削体1,2を用いるも
のも知られている。即ち、図10〜12に示すように、
一対の研削体1,2をロール面に向かって振り分けて配
置し、研削体1と研削体2の軸心が互いに内側に傾くよ
うに研削体取付け角度αで「ハの字状」にセットしてい
る。
【0005】また、研削体1,2の軸心は、ロール3の
ロール軸心3aから下方にオフセット高さHだけずれて
セットされている。ロール3は、図中に矢印Rで示す方
向に回転し、一方の研削体1は図中矢印で示すように時
計周りに回転し、他方の研削体2は逆に図中矢印で示す
ように反時計周りに回転する。このような一対の研削体
1,2を高速回転又は従動回転させて、回転するロール
3に押し付けて研削すると、図10及び図11に示すよ
うに研削目A1,A2が残ってしまう現象が起こる。
【0006】即ち、図12(a)(b)に示すように、
研削体1,2とロール3の接触点においては、ロール3
の周速度VRは常に図中下向きであるのに対して、研削
体1は図中時計周りに回転するため、その周速度VG
右上りである一方、研削体2は図中反時計周りに回転す
るため、その周速度VGは左上りとなる。従って、研削
体1,2とロール3の接触点において、ロール3の周速
度VRと研削体1,2の周速度VGとをベクトル的に合成
すると、研削体1においては右上りの研削目A1を表す
ベクトルが求められ、研削体2においては左上りの研削
目A2を表すベクトルとが求められることになる。
【0007】そのため、左右の研削目A1,A2がぶつ
かり合う境目付近には研削目の境界線3cが残されてい
た。ここで、研削目A1,A2の右上り又は右下がりの
傾斜角度は、図12に示すように、オフセット高さHに
よって決まり、オフセット高さHが0から大きくなるに
つれて、図中の上下方向から水平方向に傾斜する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図10〜12に示す従
来の圧延ロール研削装置において、各研削体1,2を水
平方向に移動しながら、ロール3を研削した場合には、
ロール表面に左右の研削目A1,A2が残り、その研削
目A1,A2ぶつかり合う境目付近には、研削目の境界
線3cが残っていた。この研削目の境界線3cがロール
に残った状態で帯板材が圧延されると、帯板材の表面に
境界線が転写されて、帯板材の品質上問題となってい
た。
【0009】特に、冷間圧延では、熱間圧延に比べて表
面仕上がりの良否が問題視されていた。そこで、このよ
うな研削目の境界線3cを無くす方法として、研削目を
同一方向に傾斜させることが考えられる。例えば、図1
3に示すように、研削体1及び研削体2の研削体取付け
角度αを同一方向に設定し、且つ、同一方向に回転させ
ると、研削目も同一方向に傾斜することとなる。
【0010】しかしながら、このような方法では、図1
3に示すように、図中右側の研削体2のサイズ(径)だ
けオシレート量が長くなり、圧延機内に収納できないと
いう欠点があった。本発明は、上記従来技術に鑑みてな
されたものであり、研削目の境界線を無くし、又は、製
品の品質上許容される範囲に研削目の境界線を減少させ
た圧延ロール研削装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
願の請求項1に係る発明の構成は、圧延ロール面に向か
って水平方向に2個以上の研削体を配置すると共に該研
削体の軸心の高さを前記ロールの軸心から所定量オフセ
ットし、該研削体を前記ロールの軸方向に往復移動させ
ながら、該研削体を回転又は従動回転させることによ
り、回転する前記ロールを研削する圧延ロール研削装置
において、前記研削体は第1の研削体と第2の研削体と
からなり、前記第1の研削体の軸心と前記第2の研削体
の軸心とは、前記ロールの軸心に対して逆方向に傾斜し
て交差し、且つ、前記第1の研削体と前記第2の研削体
との軸心の高さは、前記ロール軸心からそれぞれ異なる
方向に所定量オフセットされることを特徴とする。
【0012】また、上記目的を達成する本願の請求項2
に係る発明の構成は、圧延ロール面に向かって水平方向
に2個以上の研削体を配置すると共に該研削体の軸心の
高さを前記ロールの軸心から所定量オフセットし、該研
削体を前記ロールの軸方向に往復移動させながら、該研
削体を回転又は従動回転させることにより、回転する前
記ロールを研削する圧延ロール研削装置において、前記
研削体は第1の研削体と第2の研削体とからなり、前記
第1の研削体の軸心と前記第2の研削体の軸心とは、前
記ロールの軸心に対して逆方向に傾斜して交差し、且
つ、前記第1、第2の研削体の軸心は、前記ロール軸心
に対するオフセット量が10mm以下であることを特徴
とする。
【0013】更に、上記目的を達成する本願の請求項3
に係る発明の構成は、圧延ロール面に向かって水平方向
に2個以上の研削体を配置すると共に該研削体の軸心の
高さを前記ロールの軸心から所定量オフセットし、該研
削体を前記ロールの軸方向に往復移動させながら、該研
削体を回転又は従動回転させることにより、回転する前
記ロールを研削する圧延ロール研削装置において、前記
2個以上の研削体は、前記ロール軸心から同一方向に所
定量オフセットされ、且つ、前記ロール面に向かって複
数箇所に配置されることを特徴とする。
【0014】又、上記目的を達成する本願の請求項4に
係る発明の構成は、圧延ロール面に向かって水平方向に
2個以上の研削体を配置すると共に該研削体の軸心の高
さを前記ロールの軸心から所定量オフセットし、該研削
体を前記ロールの軸方向に往復移動させながら、該研削
体を回転又は従動回転させることにより、回転する前記
ロールを研削する圧延ロール研削装置において、前記2
個以上の研削体は、前記ロール軸心からそれぞれ異なる
方向に所定量オフセットされ、且つ、前記ロール面に向
かって複数箇所に配置されることを特徴とする。
【0015】〔作用〕本発明の圧延ロール研削装置で
は、圧延ロール面に向かって水平方向に2個以上の研削
体を配置すると共にこれら研削体の軸心の高さを圧延ロ
ールの軸心から所定量オフセットし、これら研削体を圧
延ロールの軸方向に往復移動させながら、これら研削体
を回転又は従動回転させることにより、回転する圧延ロ
ールを円滑に研削することができる。そして、上記研削
体を第1の研削体と第2の研削体とから構成し、第1の
研削体の軸心と第2の研削体の軸心とは、圧延ロールの
軸心に対して逆方向に傾斜して交差し、且つ、第1の研
削体と第2の研削体との軸心の高さは、圧延ロール軸心
からそれぞれ異なる方向に所定量オフセットすると、こ
れら研削体の回転によって研削されるロール表面には、
研削目の傾斜方向が同一方向となる。
【0016】また、上記研削体のロール軸心からのオフ
セット量を10mm以下とすることにより、研削体の回
転によってロール表面に付けられる研削目の傾斜角度θ
(図4参照)が小さくなり、例えば、従来装置のよう
に、研削目と研削目とがぶつかり合う状態となったとし
ても、研削目の境界線が微小となり目立つことがなくな
る。更に、2個以上の研削体をロール面に対して複数箇
所に配置することにより、複数箇所で2個以上の研削体
が同時に研削するため、研削時間が短縮され、研削体の
寿命が長くなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、図面に示
す実施例を参照して詳細に説明する。 〔実施例1〕本発明の第1の実施例に係る圧延ロール研
削装置を図1〜図3に示す。同図に示すように、ロール
3面に向かって2個の研削体1,2が水平方向に配置さ
れている。
【0018】研削体1の軸心の高さは、ロール3の軸心
3aから図中で上方にオフセット高さHだけずれてセッ
トされ、逆に、研削体2の軸心の高さは、ロール3の軸
心3aから図中で下方にオフセットHだけずれてセット
されている。研削体1及び2の軸心は、従来例の図10
に示す研削体1及び2と同様に、研削体1と研削体2の
軸心が互いに内側に傾くように、ロール3の軸心3aと
直角な線に対して研削体取付け角度αだけ水平方向へ傾
けて「ハの字状」にセットされている。
【0019】ロール3は、図中に矢印Rで示す方向に回
転し、一方の研削体1は図中矢印Kで示すように時計周
りに回転し、他方の研削体2は逆に図中矢印Kで示すよ
うに反時計周りに回転する。従って、研削体1,2をロ
ール3の軸方向に往復移動させながら、研削体1,2を
図中矢印Kで示す方向に高速回転又は従動回転させるこ
とにより、図中矢印R方向に回転するロール3の表面を
円滑にオンラインで研削することができる。
【0020】ここで、研削体1は、図2(a)に示すよ
うに、ロール3に対して上方にオフセット高さHが設定
されているため、ロール3に対するその接触点は、研削
体1の軸心より下方に位置する。また、研削体2は、図
2(b)に示すように、ロール3に対して下方にオフセ
ット高さHが設定されているため、ロール3に対するそ
の接触点は、研削体2の軸心より上方に位置する。
【0021】従って、研削体1,2とロール3の接触点
においては、図2(a)(b)に示すように、研削体1
の周速度VGと研削体2の周速度VGは等しく、左上りと
なる。そのため、研削体1,2とロール3の接触点にお
いて、図2(a)(b)に示すように、常に図中下向き
であるロール3の周速度VRと研削体1,2の周速度VG
とをベクトル的に合成すると、研削体1,2においては
何れも左上りの研削目A2を表すベクトルが求められる
ことになる。このように、研削体1,2によりロール3
に形成される研削目A2の傾斜は等しくなるため、研削
目がぶつかりあうことがなく、研削目の境界線が残され
ることはない。
【0022】上記構成を有する本実施例の圧延ロール研
削装置では、研削体1,2をロール3の軸方向に往復移
動させながら、研削体1,2を図中矢印Kで示す方向に
高速回転又は従動回転させることにより、図中矢印R方
向に回転するロール3の表面を円滑にオンラインで研削
することができ、更に、ロール3の表面には研削体1及
び2がロール3の軸心から異なる方向にオフセットされ
て回転することにより、図1に示すように研削体1及び
研削体2により両方とも同じ傾斜の左上りの研削目A2
が付けられる。
【0023】このため、研削目がぶつかり合うこともな
くなり、研削目の境界線ができない。従って、このよう
なロールを使って帯板材を圧延しても、研削目の境界線
が転写されず、帯板材の品質が向上し、冷間圧延におい
ても表面仕上がりが良好となる効果を奏する。
【0024】〔実施例2〕本発明の第2の実施例に係る
圧延ロール研削装置を図4中の挿図に示す。本実施例
は、研削目の境界線が出来るだけ目立たなくなるよう
に、オフセット高さHを設定するものである。図4中の
挿図に示すように、ロール3面に向かって2個の研削体
1,2が水平方向に配置されている。
【0025】研削体1及び2の軸心は、従来例の図10
に示す研削体1及び2と同様に、研削体1と研削体2の
軸心が互いに内側に傾くように、ロール3の軸心3aと
直角な線に対して研削体取付け角度αだけ水平方向へ傾
けて「ハの字状」にセットされている。研削体1,2の
軸心の高さは、従来例の図10に示す研削体1及び2と
同様に、ロール3の軸心3aから下方にオフセット高さ
Hだけずれてセットされている。
【0026】ロール3は、図中に矢印で示す方向に回転
し、一方の研削体1は時計周りに回転し、他方の研削体
2は逆に反時計周りに回転する。従って、このような一
対の研削体1,2を高速回転又は従動回転させて、回転
するロール3に押し付けて研削すると、図4中の挿図に
示すように研削目A1,A2が残り、ぶつかり合う境目
付近に境界線3cが発生する。
【0027】ここで、図4中のグラフ線に示すように、
オフセット高さを0から45mmまで変化させたとき
に、研削目A1の角度θ1と、研削目A2の角度θ2とか
ら、研削目の角度(θ1+θ2)とを実験的に測定した。
その結果、オフセット高さHを10mm以下にセットす
ることにより、研削目の角度(θ1+θ2)が10度以下
となり、この10度以下の研削角度であれば、研削目A
1と研削目A2との境界線3cが小さくなり、殆ど目立
たなくなることが実験的に確かめられた。
【0028】また、この状態のロールによって、帯板材
を冷間圧延しても、境界線3cが帯板材に転写されない
ことが確認され、オフセット高さHを10mm以下にセ
ットすることにより、境界線3cが製品の品質上、許容
される範囲となるものである。
【0029】〔実施例3〕本発明の第3の実施例に係る
圧延ロール研削装置を図5に示す。本実施例では、2個
の研削体を2箇所に配置するものである。即ち、ロール
3面に向かって、2個の研削体1が一つのペアとして図
中左側に配置されると共に2個の研削体2が一つのペア
として図中右側に配置されている。
【0030】研削体1の軸心の高さは、ロール3の軸心
3aよりも上方にオフセット高さHでセットされる一
方、研削体2の軸心の高さは、ロール3の軸心3aより
も下方にオフセット高さHでセットされている。研削体
1及び2の軸心は、互いに内側に傾くように、言い換え
ると、ロール3の軸心3aに対して傾斜して交差するよ
うに、ロール3の軸心3aと直角な線に対して研削体取
付け角度αだけ水平方向へ傾けて「ハの字状」にセット
されている。
【0031】ロール3は、図中に矢印Rで示す方向に回
転し、一方の研削体1は図中矢印Kで示すように時計周
りに回転し、他方の研削体2は逆に図中矢印Kで示すよ
うに反時計周りに回転する。従って、2つの研削体1及
び2つの研削体2をロール3の軸方向に往復移動させな
がら、2つの研削体1及び2つの研削体2を図中矢印K
で示す方向に高速回転又は従動回転させることにより、
図中矢印R方向に回転するロール3の表面を円滑にオン
ラインで研削することができる。
【0032】そして、この研削の際、実施例1と同様
に、研削体1及び研削体2の両方により、同じ傾斜の右
下がりの研削目A2が付けられ、これによって、研削目
がぶつかり合うこともなく、研削目の境界線ができな
い。更に、本実施例では、研削体1及び研削体2がロー
ル3の軸方向に移動しながら研削すると、所定の研削範
囲を2個づつの研削体が受け持つので、1個当たりの研
削範囲が半減し、研削体の寿命が長くなり、交換期間も
延長し、ロール研削装置の運転時間が伸びる効果があ
る。
【0033】しかも、2個づつペアとした研削体1及び
研削体2の横移動(軸心方向の移動)するので、実施例
1に比較して横移動が少なくて済み、ロール1本当たり
の研削時間が速くなり、短時間にロールの研削が終了で
きる効果がある。
【0034】〔実施例4〕本発明の第4の実施例に係る
圧延ロール研削装置を図6に示す。本実施例では、2個
の研削体を2箇所に配置するものである。即ち、ロール
3面に向かって、研削体1と研削体2が一つのペアとし
て図中左側に配置されると共に研削体1と研削体2が一
つのペアとして図中右側に配置されている。
【0035】研削体1の軸心の高さは、ロール3の軸心
3aよりも上方にオフセット高さHでセットされる一
方、研削体2の軸心の高さは、ロール3の軸心3aより
も下方にオフセット高さHでセットされている。研削体
1及び2の軸心は、それぞれ、互いに内側に傾くよう
に、言い換えると、ロール3の軸心3aに対して傾斜し
て交差するように、ロール3の軸心3aと直角な線に対
して研削体取付け角度αだけ水平方向へ傾けて「ハの字
状」にセットされている。
【0036】ロール3は、図中に矢印Rで示す方向に回
転し、一方の研削体1は図中矢印Kで示すように時計周
りに回転し、他方の研削体2は逆に図中矢印Kで示すよ
うに反時計周りに回転する。従って、2つの研削体1及
び2つの研削体2をロール3の軸方向に往復移動させな
がら、2つの研削体1及び2つの研削体2を図中矢印K
で示す方向に高速回転又は従動回転させることにより、
図中矢印R方向に回転するロール3の表面を円滑にオン
ラインで研削することができる。
【0037】そして、この研削の際、実施例1と同様
に、研削体1及び研削体2の両方により、同じ傾斜の右
下がりの研削目A2が付けられ、これによって、研削目
がぶつかり合うこともなく、研削目の境界線ができな
い。更に、本実施例では、ロール3の左半分と右半分を
それぞれ研削体1及び研削体2がペアで受け持ち、右半
分と左半分とが独立して作動し、ロール3の軸方向に移
動しながら研削すると、実施例3と同様に、所定の研削
範囲を2個づつの研削体が受け持つので、1個当たりの
研削範囲が半減し、研削体の寿命が長くなり、交換期間
も延長し、ロール研削装置の運転時間が伸びる効果があ
る。
【0038】しかも、研削体1及び研削体2の横移動距
離が少なくなるので、実施例1に比較して、ロール1本
当たりの研削時間が速くなり、短時間にロールの研削が
終了できる効果がある。尚、上記実施例1〜4では、研
削体が2個又は4個の例を説明したが、本発明における
研削体の数はこれらに限定されるものではなく、2個以
上の複数個であれば、オフセット高さHを上記実施例の
ようにセットすることにより、同様な効果が得られるも
のである。
【0039】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明によれば、以下の効果を奏する。 圧延ロール面に向かって水平方向に2個以上の研削体
を配置すると共に該研削体の軸心の高さを前記ロールの
軸心から所定量オフセットし、該研削体を前記ロールの
軸方向に往復移動させながら、該研削体を回転又は従動
回転させることにより、回転する前記ロールを研削する
圧延ロール研削装置において、前記研削体は第1の研削
体と第2の研削体とからなり、前記第1の研削体の軸心
と前記第2の研削体の軸心とは、前記ロールの軸心に対
して逆方向に傾斜して交差し、且つ、前記第1の研削体
と前記第2の研削体との軸心の高さは、前記ロール軸心
からそれぞれ異なる方向に所定量オフセットしたため、
複数の研削体による研削目の傾斜方向が同一方向とな
り、研削目がぶつかり合うことが解消され、研削目の境
界線ができないという効果がある。そのため、このロー
ルを使って帯板材が圧延されたも、研削目の境界線が転
写されず、帯板材の品質が向上し、表面仕上がりが良好
となる効果がある。 圧延ロール面に向かって水平方向に2個以上の研削体
を配置すると共に該研削体の軸心の高さを前記ロールの
軸心から所定量オフセットし、該研削体を前記ロールの
軸方向に往復移動させながら、該研削体を回転又は従動
回転させることにより、回転する前記ロールを研削する
圧延ロール研削装置において、前記研削体は第1の研削
体と第2の研削体とからなり、前記第1の研削体の軸心
と前記第2の研削体の軸心とは、前記ロールの軸心に対
して逆方向に傾斜して交差し、且つ、前記第1、第2の
研削体の軸心は、前記ロール軸心に対するオフセット量
が10mm以下としたため、研削目の傾斜角度が10度
以下となり、研削目と研削目との境界線は、殆ど目立た
なくなり、品質上許容される範囲内となった。 圧延ロール面に向かって水平方向に2個以上の研削体
を配置すると共に該研削体の軸心の高さを前記ロールの
軸心から所定量オフセットし、該研削体を前記ロールの
軸方向に往復移動させながら、該研削体を回転又は従動
回転させることにより、回転する前記ロールを研削する
圧延ロール研削装置において、前記2個以上の研削体
は、前記ロール軸心から同一方向又は異なる方向に所定
量オフセットされ、且つ、前記ロール面に向かって複数
箇所に配置したので、複数の研削体によって所定の研削
量を分担して受け持つので、1個当たりの研削量が減少
し、研削体の寿命が長くなり、ロール研削装置の運転時
間が伸びる効果がある。また、複数の研削体が横移動し
て同時研削するので、横移動距離が少なくて済み、ロー
ル1本当たりの研削時間が速くなり、短時間にロールの
研削が終了できる効果がある。 このように、本発明の圧延ロール研削装置は、ロール
研削の研削目の境界線が目立たなくなり、又は、境界線
がなくなるため、圧延時に境界線が帯板材に転写され
ず、製品の品質が向上し、圧延ロール研削装置の操業性
を一段と高める効果を奏したものであり産業上極めて有
益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る圧延ロール研削装
置の研削体取付位置を示す正面図である。
【図2】研削目の傾斜を示す説明図である。
【図3】ロールの軸心に対する研削体のオフセット量H
を示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る圧延ロール研削装
置に関し、オフセット高さHと研削目の角度の関係を示
すグラフである。
【図5】本発明の第3の実施例に係る圧延ロール研削装
置を示す説明図である。
【図6】本発明の第4の実施例に係る圧延ロール研削装
置を示す説明図である。
【図7】オンラインロール研削の基本機能を示す概略斜
視図である。
【図8】ロールの軸心に対する研削体のオフセット量H
を示す図7中のVIII−VIII線断面図である。
【図9】ロールの軸心に対する研削体取付け角度αを示
す図7中のIX−IX線断面図である。
【図10】一対の研削体によるロール研削の様子を示す
概略平面図である。
【図11】一対の研削体によるロール研削の様子を示す
概略正面図である。
【図12】研削目の傾斜を示す説明図である。
【図13】研削体取付け角度の等しい2つの研削体を示
す説明図である。
【符号の説明】
1,2 研削体 3 ロール A1,A2 研削目 H オフセット高さ α 研削体取付け角度 VR ロールの周速度 VG 研削体の周速度

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延ロール面に向かって水平方向に2個
    以上の研削体を配置すると共に該研削体の軸心の高さを
    前記ロールの軸心から所定量オフセットし、該研削体を
    前記ロールの軸方向に往復移動させながら、該研削体を
    回転又は従動回転させることにより、回転する前記ロー
    ルを研削する圧延ロール研削装置において、前記研削体
    は第1の研削体と第2の研削体とからなり、前記第1の
    研削体の軸心と前記第2の研削体の軸心とは、前記ロー
    ルの軸心に対して逆方向に傾斜して交差し、且つ、前記
    第1の研削体と前記第2の研削体との軸心の高さは、前
    記ロール軸心からそれぞれ異なる方向に所定量オフセッ
    トされることを特徴とする圧延ロール研削装置。
  2. 【請求項2】 圧延ロール面に向かって水平方向に2個
    以上の研削体を配置すると共に該研削体の軸心の高さを
    前記ロールの軸心から所定量オフセットし、該研削体を
    前記ロールの軸方向に往復移動させながら、該研削体を
    回転又は従動回転させることにより、回転する前記ロー
    ルを研削する圧延ロール研削装置において、前記研削体
    は第1の研削体と第2の研削体とからなり、前記第1の
    研削体の軸心と前記第2の研削体の軸心とは、前記ロー
    ルの軸心に対して逆方向に傾斜して交差し、且つ、前記
    第1、第2の研削体の軸心は、前記ロール軸心に対する
    オフセット量が10mm以下であることを特徴とする圧
    延ロール研削装置。
  3. 【請求項3】 圧延ロール面に向かって水平方向に2個
    以上の研削体を配置すると共に該研削体の軸心の高さを
    前記ロールの軸心から所定量オフセットし、該研削体を
    前記ロールの軸方向に往復移動させながら、該研削体を
    回転又は従動回転させることにより、回転する前記ロー
    ルを研削する圧延ロール研削装置において、前記2個以
    上の研削体は、前記ロール軸心から同一方向に所定量オ
    フセットされ、且つ、前記ロール面に向かって複数箇所
    に配置されることを特徴とする圧延ロール研削装置。
  4. 【請求項4】 圧延ロール面に向かって水平方向に2個
    以上の研削体を配置すると共に該研削体の軸心の高さを
    前記ロールの軸心から所定量オフセットし、該研削体を
    前記ロールの軸方向に往復移動させながら、該研削体を
    回転又は従動回転させることにより、回転する前記ロー
    ルを研削する圧延ロール研削装置において、前記2個以
    上の研削体は、前記ロール軸心からそれぞれ異なる方向
    に所定量オフセットされ、且つ、前記ロール面に向かっ
    て複数箇所に配置されることを特徴とする圧延ロール研
    削装置。
JP25969995A 1995-10-06 1995-10-06 圧延ロール研削装置 Pending JPH09103812A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI566887B (zh) * 2010-09-01 2017-01-21 Sintokogio Ltd Cylindrical components of the grinding device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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