JPH09102325A - 蓄電池の構造とその充放電方法 - Google Patents

蓄電池の構造とその充放電方法

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JPH09102325A
JPH09102325A JP7286597A JP28659795A JPH09102325A JP H09102325 A JPH09102325 A JP H09102325A JP 7286597 A JP7286597 A JP 7286597A JP 28659795 A JP28659795 A JP 28659795A JP H09102325 A JPH09102325 A JP H09102325A
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Japan
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storage battery
electrode plate
plate group
charging
group
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JP7286597A
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Shu Hiramatsu
周 平松
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負極活物質の硫化を防止して電池寿命の延長
を図る。 【解決手段】 電槽10内の極板群を、上部極板群15
と下部極板群25とに電気的に分割して、上部極板群1
5が位置する蓄電池上部と、下部極板群25が位置する
蓄電池下部とを別々に充放電可能に構成する。そして充
電時に、蓄電池下部の充電量が蓄電池上部より多くなる
ようにするか、蓄電池下部への充電電流を蓄電池上部以
上とするか、または蓄電池下部をPTCヒータで加熱し
ながら充電するか、または放電時に、蓄電池上部の放電
量が蓄電池下部以上となるよにするか、蓄電池上部をP
TCヒータで加熱しながら放電する等により負極活物質
の硫化を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、密閉式鉛電池等
の蓄電池の長寿命化を図るための構造と充放電方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】車両等に搭載されている従来の一般的な
蓄電池としては、例えば『自動車技術ハンドブック』
設計編(社団法人自動車技術会発行)第422頁ないし
第423頁に記載されているものがある。この蓄電池
は、図6に示すように、鉛および鉛酸化物の粉末をペー
スト状の活物質として、鉛合金の格子板に充填した正極
板1および負極板2と、合成樹脂繊維を主原料としたセ
パレータ板(隔離板)3と、ガラス繊維製のガラスマッ
ト4と、合成樹脂製の電槽5、蓋6および液口栓7と、
希硫酸を使用した電解液(図示せず)と、鉛合金製の接
続部8および端子9などで構成されている。
【0003】そして、従来の蓄電池は、概して充放電
時、特に充電末期における硫酸の拡散挙動の特色とし
て、蓄電池の上部では低比重に、また下部では高比重に
なる。そして、蓄電池の寿命サイクル中でもこの状態が
維持され、硫酸が均一に分散されることがない。したが
って、高比重の極板下部では、正極板1の活物質の泥状
化をはじめ、正極板1の格子板の腐食がより一層促進さ
れて電池寿命に影響を及ぼすことが知られている。
【0004】図7および図8は、上記蓄電池の放電サイ
クルにおける電解液の比重の経時変化を、電槽5内の上
部と中部と下部の3つの部位において測定した値を示す
線図で、上部、中部、下部のそれぞれの高さにおける比
重経時変化を、極板上部における測定値をA線で、極板
中部における測定値をB線で、極板下部における測定値
をC線でそれぞれ示してある。なお、図7において矢印
Sは放電終期を示し、図8において矢印Mは充電末期を
示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、図8から
分かるように、極板上部Aにおいては、充填末期Mの比
重が1.275まで回復して見かけ上戻っているが、極
板下部Cの比重は1.300以上となり、極板近傍では
高濃度硫酸が漂っている。その結果、正極板1の活物質
の泥状化が激しくなり、正極板1の格子板の腐食が深く
進行するという問題があった。
【0006】また、上記蓄電池においては、構造的に充
電末期でも電解液中の硫酸の撹拌がないため、電解液の
下方部分の高比重化がより進行する。したがって、負極
板2の活物質が硫化により劣化されて、電池寿命に影響
を及ぼすという問題があった。
【0007】この発明は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、負極板の硫化による電池寿命の短縮を防止した蓄
電池を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の課
題を解決するための手段としてこの発明は、電解液が充
填された電槽内に、それぞれセパレータ板を挟むように
して配設された複数の正極板および負極板からなる極板
群を備えた蓄電池において、前記極板群を上下方向に少
なくとも電気的に2分割し、分割された各極板群ごとに
正極端子と負極端子とをそれぞれ備えている構造とした
ことを特徴としている。
【0009】また請求項1に記載の蓄電池の構造におい
て、前記各極板群が位置する蓄電池の部位の容量が、下
方の極板群が位置する蓄電池下部より上方の極板群が位
置する蓄電池上部を大きくしたことを特徴とする。
【0010】また、電解液が充填された電槽内に、それ
ぞれセパレータ板を挟むようにして配設された複数の正
極板および負極板からなる極板群を備えた蓄電池の充電
方法において、前記極板群を上下方向に少なくとも電気
的に2分割し、分割された各極板群が位置する蓄電池上
部と蓄電池下部とを別々に充電することを特徴としてい
る。
【0011】さらに、請求項3に記載の蓄電池の充電方
法において、前記各極板群が位置する蓄電池上部と蓄電
池下部とのそれぞれの容量を同一としたときに、下方の
極板群が位置する蓄電池下部の充電量を、上方の極板群
が位置する蓄電池上部の充電量より多く設定することを
特徴とする。
【0012】また、請求項3または4に記載の蓄電池の
充電方法において、前記各極板群に入力する充電電流
を、上方の極板群が位置する蓄電池上部への充電電流の
大きさを、下方の極板群が位置する蓄電池下部への充電
電流以上とすることを特徴としている。
【0013】さらに、請求項3ないし5のいずれか一つ
に記載の蓄電池の充電方法において、充電時に、前記下
方の極板群をヒータで加熱することを特徴としている。
【0014】また、請求項3ないし6のいずれか一つに
記載の蓄電池の充電方法において、充電時に、正極から
発生するO2 ガスが検出されると、このO2 ガスを発生
した極板群の位置する部位の充電を一時停止することを
特徴としている。
【0015】また電解液が充填された電槽内に、それぞ
れセパレータ板を挟むようにして配設された複数の正極
板および負極板からなる極板群を備えた蓄電池の放電方
法において、前記極板群を上下方向に少なくとも電気的
に2分割し、分割された各極板群が位置する蓄電池上部
と蓄電池下部とを別々に放電させることを特徴としてい
る。
【0016】さらに請求項8記載の蓄電池の放電方法に
おいて、前記各極板群の位置する蓄電池部位の充電容量
を一定としたときに、蓄電池上部の放電量が、蓄電池下
部の放電量と同じかあるいは大きく設定されていること
を特徴としている。
【0017】また、請求項8または9に記載の蓄電池の
放電方法において、放電時に、前記各極板群のうち上方
の極板群をヒータによって加熱することを特徴としてい
る。
【0018】したがって、上記のように、請求項1の蓄
電池の構造によれば、複数の正極板および負極板からな
る極板群を上下方向に少なくとも電気的に2分割し、分
割された各極板群ごとに配線接続すれば、各極板群ごと
に蓄電池が分割されるため、各極板群の属する蓄電池の
上下方向の長さが短くなるため、充放電時に生じる電槽
内電解液の濃度勾配が、各極板群で相対的に小さくな
り、下部の負極活物質の硫化が防止される。
【0019】また請求項1に記載の蓄電池の構造におい
て、各極板群の属する分割された蓄電池のの容量を、上
方が下方より大きくなるように設定すれば、同時に充電
した場合に、充電末期に正極から発生する酸素ガスは下
部から生じる。これにより負極でのガス吸収による下部
の充電効率の低下は相対的に防止でき、下部の負極活物
質の硫化が防止される。
【0020】また、請求項3の蓄電池の充電方法によれ
ば、極板群を上下方向に少なくとも電気的に2分割し、
各極板群の位置する蓄電池の部位ごとに別々に充電する
ので、各極板群が位置する蓄電池部位ごとに最適な充電
量を設定することができ、充電量の不足による負極活物
質の硫化が防止される。
【0021】また請求項3に記載の蓄電池の充電方法に
おいて、各極板群の位置する各蓄電池の部位の容量を一
定としたときに、下部の極板群の位置する蓄電池下部の
充電量を、上方の極板群の位置する蓄電池上部の充電量
より多く設定すれば、蓄電池下部を過充電ぎみとするこ
とで充放電時の濃度勾配から生じる充電不足が解消さ
れ、負極活物質の硫化が防止される。
【0022】さらに請求項3または4に記載の蓄電池の
充電方法において、上下方向に分割された各極板群の位
置する蓄電池部位に入力する充電電流を、上方の極板群
の位置する蓄電池上部への充電電流が、下方の極板群の
位置する蓄電池下部への充電電流と同じかあるいは大き
く設定すれば、蓄電池上部および蓄電池下部をそれぞれ
短時間で充電でき、特に、蓄電池下部を充分充電でき、
下部の負極活物質の硫化が防止される。
【0023】さらにまた、請求項3ないし5のいずれか
一つに記載の蓄電池の充電方法において、充電時に、下
方の極板群をヒータによって加熱すれば、電解液粘度が
低下でき、粘度上昇による導電率の低下が防止され、下
部の充電不足による負極活物質の硫化が防止される。
【0024】また、請求項3ないし6のいずれか一つに
記載の蓄電池において、充電時に、正極から発生するO
2 ガスが検出されると、このO2 ガスを発生した極板群
の属する蓄電池の充電を一時停止して、他方の極板群の
属する蓄電池の充電を継続することで負極でのガス吸収
反応に伴う充電効率の低下を防止でき、下部の負極活物
質の硫化が防止される。
【0025】また、電解液が充填された電槽内に、それ
ぞれセパレータ板を挟むようにして配設された複数の正
極板および負極板からなる極板群を備えた蓄電池の放電
方法において、前記極板群を上下方向に少なくとも電気
的に2分割し、分割された各極板群の位置する蓄電池の
部位ごとに別々に負荷を接続して放電させれば、高出力
および低出力用に蓄電池の部位の使い分けが可能とな
り、高出力、高エネルギー密度化が可能となる。
【0026】また、請求項8に記載の蓄電池の放電方法
において、分割された各極板群の位置する蓄電池の部位
の容量を同一としたときに、上方の極板群の位置する蓄
電池上部の放電量を、下方の極板群の位置する蓄電池下
部の放電量と同じかあるいは大きく設定すれば、蓄電池
下部の過放電により生じる負極活物質の硫化が防止され
る。
【0027】また、請求項8または9に記載の蓄電池に
おいて、放電時に、上方の極板群をヒータによって加熱
すれば、上部の電解液粘度の上昇が防止され、導電率の
低下が防止されるため、下部の充電不足に起因するPb
SO4 の偏析による負極活物質の硫化が防止される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の蓄電池の実施例
を図1ないし図5に基づいて説明する。
【0029】図1および図2は、第1実施例の蓄電池を
示すもので、この蓄電池は、内部が複数の部屋に分割さ
れた合成樹脂製の電槽10内に、上部負極板11と下部
負極板21とを、絶縁板14によって電気的に絶縁して
平板状に一体化した負極板と、上部正極板13と下部正
極板23とを、絶縁板14によって電気的に絶縁して平
板状に一体化した正極板とが、絶縁体のセパレータ板1
2を挟んで水平方向に交互に積層され、電槽10内の上
部に、前記複数の上部負極板11および上部正極板13
からなる上部極板群15が配設され、電槽10内の下部
に前記複数の下部負極板21および下部正極板23とか
らなる下部極板群25が配設されている。
【0030】また、電槽10の上面には、液密に蓋され
た液注入孔(図示せず)と、複数の上部負極板間を接続
した上部負極端子16と、複数の上部正極板間を接続し
た上部正極端子17が突出形成されている。また、電槽
10の下面には、複数の下部負極板間を接続した下部負
極端子26と、複数の下部正極板間を接続した下部正極
端子27が突出形成されている。
【0031】そして、前記上部極板群15の上部負極端
子16と上部正極端子17間に第1充電機18が接続さ
れ、また、下部極板群25の下部負極端子26と下部正
極端子27間に第2充電機28が接続されて、上部極板
群15と下部極板群25とを、2つの充電機18,28
によって別々に充電できるようになっている。
【0032】次に、上記のように構成されるこの実施例
の蓄電池を充電する場合について説明する。
【0033】図2に示すように、上部極板群15の上部
負極端子16と上部正極端子17との間に第1充電器1
8を電気的に接続し、また下部極板群25の下部負極端
子26と下部正極端子27との間に第2充電器28が電
気的に接続されている。したがって、上部極板群15と
下部極板群25とを、それぞれ別に充電するため、それ
ぞれ最適な条件での充電が可能となる。
【0034】すなわち、下部極板群25が位置する蓄電
池下部の容量と、上部極板群15が位置する蓄電池上部
の容量とがほぼ同一の場合には、第2充電器28による
蓄電池下部の充電量を、第1充電器18による蓄電池上
部の充電量より多くして、蓄電池下部を過充電ぎみとす
ると、充放電時の電解液の濃度勾配から生じる充電不足
を解消でき、負極活物質の硫化を防止することができ
る。
【0035】また、下部極板群25が位置する蓄電池下
部へ流す充電電流を、上部極板群15が位置する蓄電池
上部へ流す充電電流と同じか、それより大きくすれば、
短時間で充電できるとともに、特に蓄電池下部を充分に
充電でき、下部の負極活物質の硫化を防止することがで
きる。
【0036】また、図示してないが、上部の正負両端子
17,16間と、下部の正負両端子27,26間とに、
端子間電圧のモニタ手段を設けておき、正極からのO2
ガスの発生を、端子間電圧の低下から検出し、このO2
ガスの発生時点で、発生させた極板群15(または極板
群25)に接続された第1充電機18のスイッチを切っ
て充電を一旦中止し、O2 ガスの発生していない第2充
電機28による下部極板群25の充電のみを継続するよ
うにすれば、負極でのガス吸収反応に伴う充電効率の低
下を防止することができ、下部の負極活物質の硫化を防
止することができる。
【0037】また図3ないし図5は、この発明の第2実
施例の蓄電池を示すもので、この蓄電池は、内部が複数
の部屋に分割された合成樹脂製の電槽10内に、上部負
極板11と下部負極板21とを、絶縁板14によって電
気的に絶縁して平板状に一体化した負極板と、上部正極
板13と下部正極板23とを、絶縁板14によって電気
的に絶縁して平板状に一体化した正極板とが、絶縁体の
セパレータ板32を挟んで水平方向に交互に積層され、
電槽10内の上部に、前記複数の上部負極板11および
上部正極板13からなる上部極板群35が配設され、電
槽10内の下部に前記複数の下部負極板21および下部
正極板23とからなる下部極板群45が配設されてい
る。
【0038】また、電槽10の上面には、液密に蓋され
た液注入孔(図示せず)と、複数の上部負極板間を接続
した上部負極端子36と、複数の上部正極板間を接続し
た上部正極端子37が突出形成されている。また、電槽
10の下面には、複数の下部負極板間を接続した下部負
極端子46と、複数の下部正極板間を接続した下部正極
端子47が突出形成されている。
【0039】また、前記セパレータ板32内には、図5
に示すように、PTC サーミスタ(Positive Tempera
ture Coefficient Thermistor:感熱抵抗素子)の板に
穴38aを設けて格子状に形成された上部PTCヒータ
38と下部PTCヒータ48とが埋めこまれている。こ
のPTCヒータは、発熱体と温度調節器との両方の働き
を備えるとともに、即熱性があり、短時間で所定温度に
昇温できるという特性を備えている。
【0040】そして、前記上部極板群35の上部負極端
子36と下部極板群45の下部負極端子46とは負荷5
0に電気的に接続され、上部極板群35の上部正極端子
37と下部極板群45の下部正極端子47とは、それぞ
れ制御ボックス51に電気接続され、また、この制御ボ
ックス51と前記負荷50と電気的に接続されている。
【0041】次に、上記のように構成されるこの実施例
の蓄電池を充放電させる場合について説明する。
【0042】図3に示すように、セパレータ板32内に
上部PTCヒータ38と下部PTCヒータ48とが埋設
されており、充電時に下部PTCヒータ38によって下
部極板群45を加熱すると電解液の粘度が低下するた
め、電解液の粘度上昇による導電率の低下を防止でき、
下部の充電不足による負極活物質の硫化を防止すること
ができる。
【0043】また放電時には、図4に示すように、上下
両正極端子37,47を制御ボックス51にそれぞれ電
気接続し、上下両負極端子36,46を負荷50にそれ
ぞれ電気接続するとともに、制御ボックス51と負荷5
0を電気的に接続したので、上下の各極板群35,45
の位置する蓄電池の上部と下部とを別々に放電すること
ができる。そのため、高出力用と低出力用とに接続端子
を使い分けることで、高出力、高エネルギ密度化するこ
とができる。
【0044】また、上部極板群35と下部極板群45の
容量を同じにしたとき、上部極板群35が位置する蓄電
池上部の放電量を、下部極板群45が位置する蓄電池下
部の放電量と同じかそれ以上とすれば、極板下部の過放
電より生じる負極活物質の硫化を防止することができ
る。
【0045】また、放電時に、セパレータ板32内の上
部に埋設された上部PTCヒータ38により上部極板群
35を加熱することで、電解液の導電性を高めれば、下
部との温度差による容量差を減らすことができ、負極活
物質のPb SOの偏析による硫化を防止することができ
る。
【0046】なお、上記両実施例においては、電槽内の
極板群を上下方向に2分割した場合について説明した
が、3分割以上とすることもできる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の蓄電池の
構造は、上下方向に2つ以上に分割して、蓄電池上部と
蓄電池下部とを別々に充放電可能としたので、極板の上
下方向の長さが短くなり、電解液の濃度勾配を小さくで
き、下部の負極活部材の硫化を防止することができ、蓄
電池の寿命を延長することができる。
【0048】また、この発明の蓄電池の充電方法は、分
割された極板群が位置する蓄電池の部位ごとに充電でき
るため、蓄電池の各部位にそれぞれ最適な充電を行うこ
とができる。したがって、下部の充電量を上部より多く
することによって、下部の負極活部材の硫化を防止する
ことができ、蓄電池の寿命を延長することができる。
【0049】さらに、この発明の蓄電池の放電方法は、
分割された極板群が位置する蓄電池の部位ごとに充電で
きるため、蓄電池の各部位にそれぞれ最適な充電を行う
ことができる。したがって、上部の放電量を下部より多
くすることによって、下部の負極活部材の硫化を防止す
ることができ、蓄電池の寿命を延長することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の蓄電池の構造を示した
断面側面図である。
【図2】第1実施例の蓄電池の充電機の接続状態を示す
説明図である。
【図3】この発明の第2実施例の蓄電池の構造を示した
断面側面図である。
【図4】第2実施例の蓄電池の負荷の接続状態を示す説
明図である。
【図5】格子状のPTCヒータの正面図である。
【図6】最も一般的な蓄電池の一部切欠き斜視図であ
る。
【図7】従来の蓄電池における電解液濃度と放電時間と
の関係を、極板の上中下の3箇所で測定した結果を示し
た線図である。
【図8】同じく蓄電池における電解液濃度と充電時間と
の関係を、極板の上中下の3箇所で測定した結果を示し
た線図である。
【符号の説明】
10 電槽 11 上部負極板 12 セパレータ板 13 上部正極板 14 絶縁板 15 上部極板群 17 上部正極端子 18 第1充電機 21 下部負極板 23 下部正極板 25 下部極板群 28 第2充電器 32 セパレータ板 35 上部極板群 38 上部PTCヒータ 45 下部極板群 48 下部PTCヒータ 50 負荷 51 制御ボックス

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解液が充填された電槽内に、それぞれ
    セパレータ板を挟むようにして配設された複数の正極板
    および負極板からなる極板群を備えた蓄電池において、 前記極板群を上下方向に少なくとも電気的に2分割し、
    分割された各極板群ごとに正極端子と負極端子とをそれ
    ぞれ備えていることを特徴とする蓄電池の構造。
  2. 【請求項2】 前記各極板群の位置する蓄電池の部位の
    容量を、下方の極板群が位置する蓄電池下部より上方の
    極板群が位置する蓄電池上部が大きく形成したことを特
    徴とする請求項1に記載の蓄電池の構造。
  3. 【請求項3】 電解液が充填された電槽内に、それぞれ
    セパレータ板を挟むようにして配設された複数の正極板
    および負極板からなる極板群を備えた蓄電池において、 前記極板群を上下方向に少なくとも電気的に2分割し、
    分割された各極板群が位置する蓄電池の部位ごとに別々
    に充電することを特徴とする蓄電池の充電方法。
  4. 【請求項4】 前記各極板群が位置する蓄電池上部と蓄
    電池下部との容量を同一としたときに、下方の極板群が
    位置する蓄電池下部の充電量が、上方の極板群が位置す
    る蓄電池上部の充電量より多く設定されていることを特
    徴とする請求項3に記載の蓄電池の充電方法。
  5. 【請求項5】 前記各極板群に入力する充電電流を、上
    方の極板群が位置する蓄電池上部への充電電流が、下方
    の極板群が位置する蓄電池下部への充電電流と同じかあ
    るいは大きくすることを特徴とする請求項3または4に
    記載の蓄電池の充電方法。
  6. 【請求項6】 充電時に、前記下方の極板群をヒータで
    加熱することを特徴とする請求項3ない5のいずれか一
    つに記載の蓄電池の充電方法。
  7. 【請求項7】 充電時に、正極から発生するO2 ガスが
    検出されると、このO2 ガスを発生した極板群のみの充
    電を一時停止することを特徴とする請求項3ないし6の
    いずれか一つに記載の蓄電池の充電方法。
  8. 【請求項8】 電解液が充填された電槽内に、それぞれ
    セパレータ板を挟むようにして配設された複数の正極板
    および負極板からなる極板群を備えた蓄電池において、 前記極板群を上下方向に少なくとも電気的に2分割し、
    分割された各極板群が位置する蓄電池の部位ごとに別々
    に放電させることを特徴とする蓄電池の放電方法。
  9. 【請求項9】 前記各極板群からの充電容量を一定とし
    たときに、上方の極板群が位置する蓄電池上部の放電量
    が、下方の極板群が位置する蓄電池下部の放電量と同じ
    かあるいは大きく設定されていることを特徴とする請求
    項8記載の蓄電池の放電方法。
  10. 【請求項10】 放電時に、前記各極板群のうち上方の
    極板群をヒータによって加熱することを特徴とする請求
    項8または9に記載の蓄電池の放電方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20000066876A (ko) * 1999-04-21 2000-11-15 김순택 리튬이차전지
JP2009087814A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Ohara Inc 発熱機構を備える二次電池
CN112133974A (zh) * 2020-09-29 2020-12-25 北京车和家信息技术有限公司 蓄电池去硫化方法、装置、整车控制器及车辆

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