JPH09102134A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JPH09102134A
JPH09102134A JP16233096A JP16233096A JPH09102134A JP H09102134 A JPH09102134 A JP H09102134A JP 16233096 A JP16233096 A JP 16233096A JP 16233096 A JP16233096 A JP 16233096A JP H09102134 A JPH09102134 A JP H09102134A
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憲二 永嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学ピックアップの対物レンズ駆動装置にお
いて、回動体の中立位置の保持をこの種の装置に必要的
に設けられるマグネットの磁力を利用して行なうと共
に、回動体に設けられた対物レンズの光軸の傾きを防止
するための手段としても利用する。 【解決手段】 回動体2の周面部の対称となる位置にそ
れぞれ設けられたコイル10、10′が配置される面の
一部に、それぞれのマグネット15、15′と対向し、
回動体を中立位置に保持するための磁性体16、16′
をそれぞれ設けるとともに、それぞれの磁性体とそれぞ
れのマグネット間に生じる吸引力を夫々異ならせるよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な対物レンズ駆
動装置に関する。詳しくは、その光軸方向及び光軸方向
と直交する方向の2つの方向における位置制御が行なわ
れる対物レンズが設けられた回動体を有すると共に該回
動体の前記2つの方向への移動がマグネットと対向する
コイルに必要な制御量に応じた値の駆動電流が供給され
ることによって行なわれる対物レンズ駆動装置、例え
ば、所謂光学ピックアップの対物レンズ駆動装置に関す
るものであり、回動体の所謂中立位置、即ち、前記2つ
の方向に対する位置制御を行なうための初期位置におけ
る保持をこの種の装置に必要的に設けられる部材である
マグネットの磁力を利用して行なうようにし、また、か
かる部材を対物レンズの光軸の傾きを防止するための手
段としても利用できるようにし、それによって、回動体
をその中立位置に保持するための手段を極めて簡単であ
り、かつ、これといった配置用スペースを必要としない
構造とすることができると共に、上記手段の組立作業を
容易に行なうことができ、しかも回動体を中立位置に保
持する機能に経時的な劣化が生じないようにした新規な
対物レンズ駆動装置を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、光学ディスクに対する記録や再
生を行なう記録再生装置においてはレーザー発振器から
射出されたビーム光を光学ディスクの記録面に集光させ
る対物レンズをその光軸方向(以下、「フォーカシング
方向」と言う。)及びフォーカシングと直交する方向
(以下、「トラッキング方向」と言う。)への位置制御
を行なうための対物レンズ駆動装置を備えている。
【0003】そして、この対物レンズ駆動装置には各種
の構造のものがあるが、基本的には、対物レンズを支持
する可動体、即ち、所謂2軸可動体を前記フォーカシン
グ方向及びトラッキング方向へ一定の範囲内において移
動自在なるように設けると共に、上記2軸可動体にコイ
ル又はマグネットを設け、かつ、ベース部材側に上記コ
イル又はマグネットと対向するマグネット又はコイルを
設け、そのコイルに、制御量に応じた値の駆動電流を供
給することによって2軸可動体を前記2つの方向へ移動
させるように構成されている。
【0004】従って、このような対物レンズ駆動装置に
は、通常、コイルに駆動電流が供給されていない状態に
おいて2軸可動体を所謂中立位置、即ち、その位置制御
を行なうための初期位置に保持しておくための手段(以
下、「中立位置保持手段」と言う。)が設けられてい
る。
【0005】図3乃至図5は対物レンズ駆動装置におけ
る従来の中立位置保持手段の各別の例a、b及びcを概
念的に示すものである。
【0006】図3乃至図5において、d、d´、d″は
対物レンズ駆動装置のベース基板、e、e´、e″は2
軸可動体であり、f、f´、f″は2軸可動体e、e
´、e″に支持された対物レンズである。
【0007】そして、図3において、gはベース基板d
に立設された支持軸であり、2軸可動体eはこの支持軸
gに回動自在に、かつ、摺動自在に挿通されることによ
ってフォーカシング方向及びトラッキング方向へ移動自
在なるように設けられると共に、その一端部がベース基
板dに支持されたゴムダンパーhの他端部が連結されて
おり、ゴムダンパーhの弾発力によって中立位置に保持
されている。
【0008】従って、2軸可動体eはこれにフォーカシ
ング方向及びトラッキング方向への移動力が加えられた
ときはゴムダンパーhをその弾発力に抗してフォーカシ
ング方向へ撓ませあるいはトラッキング方向へ捻りなが
ら移動されるがその移動力が解除されたときはゴムダン
パーhによって中立位置に戻されることになる。
【0009】また、図4においてi、iはバネ弾性を有
するワイヤー材料により形成されると共に互いに平行に
延びるワイヤーアームであり、これらワイヤーアーム
i、iはその一端部がベース基板d´に固定され他端部
が2軸可動体e´に連結されており、2軸可動体e´は
これらワイヤーアームi、iのバネ力によって中立位置
に保持されている。従って、2軸可動体e´はこれに移
動力が加えられたときはワイヤーアームi、iをそのバ
ネ弾性に抗してフォーカシング方向及び/又はトラッキ
ング方向へ撓ませながら移動されるが、上記移動力が解
除されたときはワイヤーアームi、iのバネ力によって
中立位置に戻されることになる。
【0010】更に、図5において、j、jは板バネ材料
から成り、かつ、その基端部がベース基板d″に固定さ
ると共にフォーカシング方向において互いに平行に対向
する第1の平行アーム、k、k(図では一方のもののみ
示してある。)はこれも板バネ材料から成り、かつ、そ
の一側部が上記第1の平行アームj、jの先端部に連結
されると共にトラッキング方向において互いに平行に対
向する第2の平行アームであり、該第2の平行アーム
k、kの他側部が2軸可動体e″に連結されており、2
軸可動体e″はこれら第1の平行アームj、j及び第2
の平行アームk、kのバネ力によって中立位置に保持さ
れている。
【0011】従って、2軸可動体e″は、これにフォー
カシング方向への移動力が加えられたときは第1の平行
アームj、jを撓ませながら移動し、また、トラッキン
グ方向への移動力が加えられたときは第2の平行アーム
k、kを撓ませながら移動すると共に、その移動力が解
除されるときは平行アームj、j及び/又はk、kのバ
ネ力によって中立位置に戻されることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の中立位
置保持手段a、b及びcには次のような問題がある。
【0013】即ち、先ず、図3に示す中立位置保持手段
aによると、該ゴムダンパーhをベース基板d及び2軸
可動体eに固定する必要があるためその取着に複数の作
業工数を必要とするという問題があり、また、この種の
ゴムダンパーhはそのゴム弾性が経時的に変化するた
め、2軸可動体eを中立位置に精度良く保持する機能が
次第に低下することになり、従って、信頼に乏しいとい
う問題があり、更には、ゴムダンパーhは比較的高価な
部材であるため対物レンズ駆動装置のコストを押し上げ
る原因になるという問題もある。
【0014】また、図4で示す中立位置保持手段b及び
図5に示す中立位置保持手段cによると、中立位置保持
手段を構成するための部材を複数個必要とするため、対
物レンズ駆動装置の構造が複雑になり、また、ワイヤー
アームi、iや平行アームj、j及びk、kをベース基
板d´あるいはd″と2軸可動体e´あるいはe″のそ
れぞれに固定もしくは連結するための複数の作業工数が
必要になるという問題があり、しかも、これらワイヤー
アームi、iや平行アームj、j及びk、kもそのバネ
力が経時的に変化するため、やはり信頼性に欠けるとい
う問題がある。
【0015】そして、これら中立位置保持手段a、b及
びcは、ゴムダンパーhやワイヤーアームi、iあるい
は平行アームj、j及びk、kを配置するために少から
ぬスペースを必要とするため、これが対物レンズ駆動装
置の小形化や軽量化を妨げる原因になり、また、2軸可
動体周辺の構造のレイアウトを大きく制約することにな
る等、様々な問題がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明対物レンズ駆動装
置は、上記した課題を解決するために、対物レンズが設
けられると共に回動軸を中心に回動可能で、かつ周面部
のうち、回動軸を中心に対称となる位置にそれぞれコイ
ル又はマグネットが設けられた回動体と、該回動体に設
けられたそれぞれのコイル又はマグネットと対向する位
置に配置されるマグネット又はコイルとを備えた対物レ
ンズ駆動装置であって、回動体の周面部の上記対称とな
る位置にそれぞれ設けられたコイルが配置される面の一
部又は回動体の周面部の上記対称となる位置のそれぞれ
と対向する位置にそれぞれ配置されたコイルが配置され
ている面の一部に、上記それぞれのマグネットと対向
し、回動体を中立位置に保持するための磁性体をそれぞ
れ設けるとともに、それぞれの磁性体とそれぞれのマグ
ネット間に生じる吸引力が夫々異なるようにしたもので
ある。
【0017】従って、本発明対物レンズ駆動装置におい
ては、そのコイルに回動体を対物レンズの光軸方向及び
/又は該光軸方向と直交する方向へ移動させるための駆
動電流が供給されていないときは、回動体がコイルに設
けられた磁性体がマグネットによって磁気的に吸引され
ることによって常に精確な中立位置に保持されることに
なる。
【0018】また、回動体を中立位置に保持するための
手段を、回動体とこれを支持するための支持軸との間に
必要な側圧をかける手段としても利用しているので、対
物レンズの光軸の傾きを防止することもできる。
【0019】しかして、本発明対物レンズ駆動装置によ
れば、回動体をその中立位置に保持するための専用の部
材としてはコイルに設けられる磁性体、即ち、極く小さ
な部材のみで済むことになるので、回動体を中立位置に
保持するための手段を極めて簡単な、かつ、これといっ
た配置用スペースを必要としない構造とすることができ
ると共に、この手段を形成するための組立作業工数が少
なくて済み、しかも、マグネット及び磁性体間の磁気吸
引力は通常経時的に変化することがないので、回動体
を、常に、精度良く中立位置に保持することができ、き
わめて信頼性が高い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明対物レンズ駆動装
置の実施の形態の詳細を図に示した実施例に従って説明
する。
【0021】2は回動体である。
【0022】3は回動体2の主部であり、該主部3は比
較的厚味のある円板状に形成されると共に、その中心部
に主部3をその厚み方向に貫通する挿通孔4が形成され
ている。5は主部3の外周面寄りの位置に主部3の厚み
方向に貫通するように形成された取付孔であり、該取付
孔5に対物レンズ6がその光軸が主部3の厚み方向に沿
って延びる向きで取り付けられている。7は主部3の挿
通孔4を挟んで対物レンズ6と反対側の位置に設けられ
たバランスウェイトである。
【0023】8はフォーカシングコイルである。
【0024】9、9´は主部3の周面のうち挿通孔4の
中心と対物レンズ6の中心とを通る直線と略直交する直
線が通る位置に接着等の固定手段により取着されたコイ
ル基板であり、該コイル基板9、9´にトラッキングコ
イル10、10´(図では太い実線で示してある。)が
設けられている。
【0025】11は光学ピックアップの図示しない移動
ベースに支持されたベース基板であり、該ベース基板1
1は金属材料により形成されると共にその略中央の位置
に支持軸12が立設されている。
【0026】そして、前記回動体2はその主部3に形成
された挿通孔4に上記支持軸12が挿通されることによ
って該支持軸12に回転自在、かつ、摺動自在に支持さ
れている。
【0027】尚、図示しないレーザー発振器から射出さ
れ、かつ、所定の光学部品を通過したビーム光は対物レ
ンズ6においてその光束を絞られながら光学ディスクの
記録面に照射される。
【0028】従って、回動体2が支持軸12に沿って移
動すると、対物レンズ6が光軸方向に移動することにな
り、光学ディスクの記録面との間の距離が変化すること
になり、それによってフォーカシングが行なわれる。ま
た、回動体2が支持軸12の軸回り方向へ回転すると、
対物レンズ6の光学ディスクの記録面の記録トラックの
延びる方向と略直交する方向における位置が変化し、こ
れによってトラッキングが行なわれる。
【0029】13、13´はベース基板11の上面のう
ち支持軸12を挟んで反対側の2つの位置に設けられた
調整ブロックであり、該調整ブロック13、13´は少
なくとも支持軸12の軸心を中心とする円周方向におけ
る位置を微調整することができる状態でベース基板11
に支持されると共に図示しないねじ等によりベース基板
11に固定されている。
【0030】14、14´は略矩形の板状を成すように
形成されたヨークであり、該ヨーク14、14´は回動
体2を挟んで互いに略平行に対向する状態で前記調整ブ
ロック13、13´に固定されている。
【0031】15、15´はこれも略矩形の板状を成す
ように形成されたマグネットであり、これらマグネット
15、15´は前記ヨーク14、14´の互いに対向す
る側面に回動体2と所定の間隔を置いて対向するように
取着されている。
【0032】しかして、回動体2のフォーカシングコイ
ル8及びトラッキングコイル10、10´はそれぞれマ
グネット15、15´と対向することになる。
【0033】そして、一方のマグネット15から出た磁
束により、一方のヨーク14−ベース基板11−支持軸
12−回動体2の主部3の一方のマグネット15寄りの
部分−一方のマグネット15という経路を通る磁路が形
成され、また、他方のマグネット15´から出た磁束に
より、他方のヨーク14´−ベース基板11−支持軸1
2−回動体2の主部3の他方のマグネット15´寄りの
部分−他方ののマグネット15´という経路を通る磁路
が形成されると共に、これら磁路の回動体2の主部3の
外周面とマグネット15、15´との間の部分のうちそ
の磁束密度が最も高い位置は上記外周面の矩形をしたマ
グネット15、15´との間の間隔が最も狭い位置(一
点に特定できる)と対応する位置になる。
【0034】16、16及び16´、16´は小片状に
形成された鉄片等の磁性片であり、これら磁性片16、
16及び16´、16´のうち左側のもの16、16は
回動体2の主部3の外周面に設けられた左側のコイル基
板9の上端部及び下端部に配置され、また、右側の磁性
片16´、16´は右側のコイル基板9´の上端部及び
下端部に配置されており、これら磁性片16、16及び
16´、16´は接着等の固定手段によってコイル基板
9、9´又は該コイル基板9、9´に設けられたトラッ
キングコイル10、10´に取着されている。
【0035】即ち、磁性片16、16及び16´、16
´は、回動体2が前記トラッキング方向における中立位
置、即ち、その対物レンズ6のトラッキング方向におけ
る位置調整を行なうための初期位置に来ている状態にお
いてコイル基板9、9´のうちこれらとマグネット1
5、15´との間の対向間隔が最も狭い位置、即ち、マ
グネット15、15´からの磁束の密度が最も高い位置
に配置されている。
【0036】しかして、フォーカシングコイル8及びト
ラッキングコイル10、10´に駆動電流が供給されて
いないときは、回動体2がこれに設けられた磁性片1
6、16及び16´、16´がマグネット15、15´
に磁気吸引されることによって所定の中立位置に保持さ
れることになり、また、フォーカシングコイル8及び/
又はトラッキングコイル10もしくは10´に駆動電流
が供給されると、回動体2はその駆動電流の向き及び強
さに応じてフォーカシング方向及び/又はトラッキング
方向へ所定量移動されることになるが、その駆動電流の
供給が解除されたときは磁性片16、16及び16´、
16´がマグネット15、15´に磁気吸引されること
によって中立位置に戻されることになる。
【0037】ところで、この実施例に示す対物レンズ駆
動装置1のように、その回動体2が支持軸12に摺動自
在に支持される構造の対物レンズ駆動装置においては、
その回動体2に設けられた対物レンズ6の光軸が傾かな
いようにしなければならない。
【0038】そのため、磁性片16、16及び16´、
16´が回動体2に側圧をかけるための手段として利用
されており、回動体2は支持軸12に対して側圧をかけ
られている。
【0039】即ち、磁性片16、16及び16´、16
´のうち一方のコイル基板9に設けられた磁性片16、
16の大きさを他方のコイル基板9´に設けられた磁性
片16´、16´の大きさより大きくし、回動体2に
は、常に、一方の磁性片16、16が一方のマグネット
15に吸引される方向への側圧がかかるようにしてい
る。
【0040】尚、上記の点は、一方の磁性片16、16
と一方のマグネット15との間の間隔を他方の磁性片1
6´、16´と他方のマグネット15´との間の間隔よ
り狭くすることによっても達成される。
【0041】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明対物レンズ駆動装置は、対物レンズが設けら
れると共に回動軸を中心に回動可能で、かつ周面部のう
ち、回動軸を中心に対称となる位置にそれぞれコイル又
はマグネットが設けられた回動体と、該回動体に設けら
れたそれぞれのコイル又はマグネットと対向する位置に
配置されるマグネット又はコイルとを備えた対物レンズ
駆動装置であって、回動体の周面部の上記対称となる位
置にそれぞれ設けられたコイルが配置される面の一部又
は回動体の周面部の上記対称となる位置のそれぞれと対
向する位置にそれぞれ配置されたコイルが配置されてい
る面の一部に、上記それぞれのマグネットと対向し、回
動体を中立位置に保持するための磁性体をそれぞれ設け
るとともに、それぞれの磁性体とそれぞれのマグネット
間に生じる吸引力が夫々異なるようにしたことを特徴と
する。
【0042】即ち、本発明によれば、そのコイルに回動
体を対物レンズの光軸方向及び/又は該光軸方向と直交
する方向へ移動させるための駆動電流が供給されていな
いときは、回動体がコイルに設けられた磁性体がマグネ
ットに磁気吸引されることによって常に中立位置に保持
されることになるので、回動体をその中立位置に保持す
るための専用の部材としてはコイルに設けられる磁性
体、即ち、極く小さな部材のみで済むことになる。
【0043】従って、回動体を中立位置に保持するため
の手段を極めて簡単な、かつ、これといった配置用スペ
ースを必要としない構造とすることができると共に、こ
の手段を構成するための組立作業の工数が少なくて済
み、しかも、マグネット及び磁性体間の磁気吸引力は通
常経時的に変化することがないので、回動体を、常に、
精度良く中立位置に保持することができる。
【0044】しかして、本発明によれば、回動体の中立
位置における保持を常に精度良く行なうことができ、そ
れでいて、回動体を中立位置に保持するための手段を極
めて簡単で、かつ、スペースを取らない構造とすること
ができるので、その分設計の自由度が大幅に拡大され、
かつ、コストダウンを図ることができる。
【0045】しかも、回動体を中立位置に保持するため
の手段を、回動体とこれを支持するための支持軸との間
に必要な側圧をかける手段としても利用しているので、
対物レンズの光軸の傾きを防止することもできる。
【0046】尚、前記した実施例においては、コイルが
回動体側に設けられたものを示したが、回動体側にマグ
ネットが設けられ、回動体を支持するベース部材側にコ
イルが設けられる場合にはベース部材側に磁性体を設け
れば良い。
【0047】更に、前記した実施例においては、本発明
を光学ピックアップの対物レンズ駆動装置に適用したも
のを示したが、本発明対物レンズ駆動装置はこのような
適用例に限られることなく、その光軸方向及び該光軸方
向と直交する方向の2つの方向における位置制御が行な
われる対物レンズが設けられた回動体を有すると共に該
回動体の前記2つの方向への移動がマグネットと対向す
るコイルに必要な制御量に応じた値の駆動電流が供給さ
れることによって行なわれる各種の対物レンズ駆動装置
に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2と共に本発明対物レンズ駆動装置の実施の
一例を示すものであり、平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】従来の対物レンズ駆動装置における2軸可動体
の中立位置を保持するための手段の一例を示す概略側面
図である。
【図4】従来の対物レンズ駆動装置における2軸可動体
の中立位置を保持するための手段の別の一例を示す概略
側面図である。
【図5】従来の対物レンズ駆動装置における2軸可動体
の中立位置を保持するための手段のさらに別の一例を示
す概略側面図である。
【符号の説明】
1…対物レンズ駆動装置、2…回動体、6…対物レン
ズ、8、10、10´…コイル、15、15´…マグネ
ット、16、16´…磁性体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズが設けられると共に回動軸を
    中心に回動可能で、かつ周面部のうち、回動軸を中心に
    対称となる位置にそれぞれコイル又はマグネットが設け
    られた回動体と、 該回動体に設けられたそれぞれのコイル又はマグネット
    と対向する位置に配置されるマグネット又はコイルとを
    備えた対物レンズ駆動装置であって、 回動体の周面部の上記対称となる位置にそれぞれ設けら
    れたコイルが配置される面の一部又は回動体の周面部の
    上記対称となる位置のそれぞれと対向する位置にそれぞ
    れ配置されたコイルが配置されている面の一部に、上記
    それぞれのマグネットと対向し、回動体を中立位置に保
    持するための磁性体をそれぞれ設けるとともに、それぞ
    れの磁性体とそれぞれのマグネット間に生じる吸引力が
    夫々異なるようにしたことを特徴とする対物レンズ駆動
    装置。
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