JPH09101A - 自動搾乳機の乳頭位置検出装置 - Google Patents

自動搾乳機の乳頭位置検出装置

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Publication number
JPH09101A
JPH09101A JP7180682A JP18068295A JPH09101A JP H09101 A JPH09101 A JP H09101A JP 7180682 A JP7180682 A JP 7180682A JP 18068295 A JP18068295 A JP 18068295A JP H09101 A JPH09101 A JP H09101A
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JP
Japan
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teat
cup
milking machine
automatic milking
rotary shaft
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Application number
JP7180682A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Takasugi
信爾 高杉
Togo Ito
東吾 伊藤
Eiichi Iwasaki
栄一 岩崎
Osamu Tomizawa
修 冨沢
Hiroyuki Iwasaki
博行 岩崎
Hitoshi Tsukada
均 塚田
Tetsuo Ota
哲郎 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
M EE T KK
Orion Machinery Co Ltd
Komatsu Engineering Corp
Original Assignee
M EE T KK
Orion Machinery Co Ltd
Komatsu Engineering Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乳頭位置を高精度で迅速に検出するととも
に、装置全体の小型化と大幅なコストダウンを図る。 【構成】 カップ支持部Hの異なる位置に鉛直方向に配
した一対の回動軸部3p,3qと、各回動軸部3p,3
qに一端を固定し、かつカップ支持部Hに支持されたテ
ィートカップTの上方に位置する水平方向に配した一対
の検出ロッド部4p,4qと、各回動軸部3p,3qを
ホームポジションPhから回転させ又はホームポジショ
ンPhへ復帰させる駆動部5p…と、ホームポジション
Phから回転した各検出ロッド部4p,4qが乳頭Ch
に当たって停止した角度Rp,Rqを検出して乳頭Ch
の位置を求める位置検出機能部6を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はティートカップを上方に
抜脱自在に支持するカップ支持部を有するエンドエフェ
クタを備えた自動搾乳機の乳頭位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動搾乳機においては、ストー
ルに係留された乳牛に対して、搾乳ロボットのエンドエ
フェクタに支持されるティートカップを自動で装着する
ため、装着に際しては乳頭位置検出装置を用いて乳頭位
置を正確に検出していた。
【0003】従来、この種の乳頭位置検出装置として
は、特開平2−23823号公報で開示される自動搾乳
装置用超音波探知機が知られている。この超音波探知機
は超音波送信機と超音波受信機を備え、超音波送信機に
よって送信される超音波を円錐形の反射面で反射させる
ことにより、予め定められた大きさの探知範囲を得ると
ともに、超音波を乳頭に放射し、その反射波を受け取る
ことにより乳頭位置を検出するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の乳頭位置検出装置(自動搾乳装置用超音波探知機)
は、次のような問題点があった。
【0005】第一に、超音波の放射方向を変える機械的
な回転駆動部分や円錐形の反射面等を有するため、限ら
れたスペース内での装置全体の大型化及び大幅なコスト
アップを招く。
【0006】第二に、離れた位置から検出するため、検
出精度が低下するとともに、超音波の放射方向を変えな
がら検出を行うため、全ての乳頭位置を検出する時間が
長くなり、迅速な検出を行うことができない。
【0007】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、乳頭位置を高精度で迅速に
検出できるとともに、装置全体の小型化と大幅なコスト
ダウンを図ることができる自動搾乳機の乳頭位置検出装
置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はティートカップ
Tを上方に抜脱自在に支持するカップ支持部Hを有する
エンドエフェクタ2を備えた自動搾乳機1における乳頭
位置検出装置Dを構成するに際して、カップ支持部Hの
異なる位置に鉛直方向に配した一対の回動軸部3p,3
qと、各回動軸部3p,3qに一端を固定し、かつカッ
プ支持部Hに支持されたティートカップTの上方に位置
する水平方向に配した一対の検出ロッド部4p,4q
と、各回動軸部3p,3qをホームポジションPhから
回転させ又はホームポジションPhへ復帰させる駆動部
5p…と、ホームポジションPhから回転した各検出ロ
ッド部4p,4qが乳頭Chに当たって停止した角度R
p,Rqを検出して乳頭Chの位置を求める位置検出機
能部6を備えてなることを特徴とする。
【0009】この場合、最適な実施形態により、回動軸
部3p,3qは上下方向の一定範囲にわたってスライド
自在に支持され、かつスプリング7p…により上方に付
勢される。また、駆動部5p…は各回動軸部3p,3q
をホームポジションPhから回転させるモータ8p…と
ホームポジションPhへ復帰させるリターンスプリング
9p…を備える。なお、駆動部5p…は各回動軸部3
p,3qを正方向及び逆方向の双方に回転可能なモータ
8p…を用いてもよく、この場合にはリターンスプリン
グ9p…が不要となる。
【0010】
【作用】本発明に係る自動搾乳機1の乳頭位置検出装置
Dによれば、一対の検出ロッド部4p,4qはティート
カップTの上方に位置することから、ティートカップT
を支持したカップ支持部Hを有するエンドエフェクタ2
を、例えば、予め設定された乳頭Chの下方位置に移動
させることにより、各検出ロッド部4p,4qは乳頭C
hの横方に位置せしめられる。なお、この際、各検出ロ
ッド部4p,4q(各回動軸部3p,3q)は、リター
ンスプリング9p…又はモータ8p…による逆方向への
戻し動作によりホームポジションPhに位置する。
【0011】そして、位置検出時には、駆動部5p…の
モータ8p…により各回動軸部3p,3qをホームポジ
ションPhから所定の方向に回転させれば、各検出ロッ
ド部4p,4qは各回動軸部3p,3qを支点として回
転し、乳頭Chに当たって停止する。このときの各検出
ロッド部4p,4qの角度Rp,Rqは位置検出機能部
6により検出され、かつ検出された角度Rp,Rqに基
づいて乳頭Chの位置が求められる。なお、回動軸部3
p,3qは上下方向の一定範囲にわたってスライド自在
に支持され、かつスプリング7p…により上方に付勢さ
れるため、各検出ロッド部4p,4qは乳頭Ch等に押
された際には下方に変位可能となる。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0013】まず、本実施例に係る自動搾乳機1を付設
したストールAの全体構成について、図11及び図12
を参照して説明する。
【0014】ストールAは一頭の乳牛Cを係留するスタ
ンチョン式ストールである。ストールAは多数のフレー
ムF…の組み合わせにより構成し、前部には、下端に餌
槽71を一体に備えるスタンチョンユニット72を配設
する。スタンチョンユニット72はストールAの上部に
設けたガイドバー73…により前後方向にスライド自在
に支持され、かつエアシリンダ74により前後に移動せ
しめられる。また、ストールAの右後半部には扉75を
付設し、この扉75は前端を回動支点として開閉でき
る。一方、76は乳牛Cが前足Cfを載せる踏台であ
る。これにより、重心が乳牛Cの後部にかかるため、乳
牛Cの動きが抑制される。
【0015】他方、ストールAには自動搾乳機1を付設
する。自動搾乳機1は搾乳ロボット50を備える。搾乳
ロボット50はストールAの床面よりも低位の載置面E
に設置する。搾乳ロボット50は固定部51と、この固
定部51に対して昇降する昇降部52と、この昇降部5
2の上面から突出した駆動軸部53と、この駆動軸部5
3に後端側を取付けたアーム機構部54と、このアーム
機構部54の先端に支持されるエンドエフェクタ2を備
える。この場合、アーム機構部54はL形アーム54a
及びI形アーム54bを連結して構成する。
【0016】次に、エンドエフェクタ2の構成につい
て、図4〜図10を参照して具体的に説明する。
【0017】まず、図4及び図5を参照してエンドエフ
ェクタ2の全体構成について説明する。なお、図4及び
図5は原理的構成を示し、図1〜図3及び図6〜図10
に示す実施例とは形状等において若干相違する。
【0018】14はI形アーム54bの先端に支軸部5
5を介して支持されるエンドエフェクタ2のベース部で
あり、前面部及び下面部を開放したボックス状に構成す
る。そして、このベース部14の内部には、先端にティ
ートカップT…(図6参照)をそれぞれ支持する四つの
移動機構部Ma,Mb,Mc及びMdを左右方向(図5
において上下方向)に配列させて設ける。なお、図5は
右側の移動機構部Ma及びMbのみを示すが、左側の移
動機構部Mc及びMdも同様に構成する。この場合、右
側の移動機構部Ma及びMbと左側の移動機構部Mc及
びMdは対称に構成する。
【0019】次に、移動機構部Maについて、図6〜図
10を参照して詳細に説明する。移動機構部Maは、大
別してX方向移動部11,Y方向移動部12及びZ方向
移動部13により構成する。
【0020】X方向移動部11は、スライダ15を備
え、このスライダ15はベース部14の上板部14uの
内面に固着したレールガイド部20によりスライド自在
に支持される。この場合、スライダ15は内部中空のボ
ックス形に形成し、図6及び図9に示すように、スライ
ダ15の上面に固着したX方向に沿ったリニアレール部
21を、レールガイド部20にスライド自在に装填す
る。また、スライダ15を移動させるX方向駆動部16
を備える。X方向駆動部16は、上板部14uの内面か
ら下方に突出したブラケット22によりヘッド側が支持
されたエアシリンダ23を備える。この場合、エアシリ
ンダ23は水平方向の支軸により回動自在に支持され
る。そして、エアシリンダ23のロッド側はスライダ1
5の内部に収容し、ロッド部24の先端はスライダ15
の前端部に結合する。なお、25はスライダ15の変位
量を検出する位置センサであり、上板部14uの内面に
固定したリニアスケール25aとスライダ15に固定し
た被検出子25bからなる。よって、位置センサ25の
検出結果に基づいてエアシリンダ23を駆動制御し、X
方向の位置制御を行うことができる。
【0021】一方、Y方向移動部12は、スライダ15
の先端に回動自在に支持されるL形状のベルクランク1
7を備える。ベルクランク17の中間部は図7に示すよ
うに、鉛直方向の支軸部26を介してスライダ15の先
端に回動自在に取付ける。また、ベルクランク17を回
動変位させるY方向駆動部18を備える。Y方向駆動部
18は、スライダ15の外下面から下方に突出したブラ
ケット28によりヘッド側が支持されたエアシリンダ2
9を備える。この場合、エアシリンダ29は鉛直方向の
支軸により回動自在に支持される。そして、エアシリン
ダ29のロッド部30の先端は、ベルクランク17の一
方のクランクアーム27の先端に回動自在に結合する。
これにより、ベルクランク17の他方のクランクアーム
31はY方向の円弧に沿って変位する。なお、32は支
軸部26の回動角度からY方向の変位量を検出するロー
タリエンコーダである。よって、ロータリエンコーダ3
2の検出結果に基づいてエアシリンダ29を駆動制御
し、Y方向の位置制御を行うことができる。
【0022】他方、Z方向移動部13は、ベルクランク
17の他方のクランクアーム31に取付けたZ方向駆動
部19を備える。Z方向駆動部19は鉛直方向に配した
エアシリンダ33により構成し、このエアシリンダ33
のロッド部34は上方に突出する。そして、ロッド部3
4の先端には、ティートカップTを支持するカップ支持
部Hを取付ける。この場合、エアシリンダ33は、ティ
ートカップTを支持するカップ支持部Hを上昇させ得る
小容量のエアシリンダを使用し、上昇時にティートカッ
プTが乳頭に当たったら停止するようにする。よって、
エアシリンダ33の駆動によりZ方向に移動させること
ができる。なお、35はクランクアーム31に取付けた
ガイド部、36はガイド部35により鉛直方向にスライ
ド自在にガイドされるロッド部である。
【0023】また、カップ支持部Hは、図6〜図8に示
すように、上側に配したプレート状のカップホルダリン
グ部37と、下側に配したグリッパ部38を備える。カ
ップホルダリング部37は、ティートカップTが所定の
遊びSを介して挿通するカップ挿通孔37sを有すると
ともに、カップ挿通孔37sに挿通したティートカップ
Tを下から支持する機能を有する。この場合、ティート
カップTの外周面には係止鍔部Tsを有し、この係止鍔
部Tsがカップホルダリング部37の上面に載って支持
される。一方、グリッパ部38は、軸部39により回動
自在に支持された一対の把持部40aと40bを備え、
把持部40aと40bはエア駆動部41により開閉、即
ち、図8に示すように、カップホルダリング部37に支
持されたティートカップTを定位置に把持する実線で示
す把持位置Pc又は把持を解除する仮想線で示す把持解
除位置Prに選択的に変位する。そして、カップホルダ
リング部37には乳頭位置検出装置Dを付設する。
【0024】次に、本発明に係る乳頭位置検出装置Dの
構成について、各図を参照して説明する。
【0025】乳頭位置検出装置Dは第一検出機構部Dp
と第二検出機構部Dqを備え、それぞれカップホルダリ
ング部37の異なる位置に配設する。第一検出機構部D
pの構成を図3に示す。同図において、42は第一検出
機構部Dpの主要部を内蔵したハウジングであり、カッ
プホルダリング部37の下面にナット43を用いて固定
する。
【0026】一方、ハウジング42の内部には回動軸部
3pを回動自在に収容するとともに、回動軸部3pの上
部はハウジング42の上端から上方に突出させる。そし
て、回動軸部3pの上端には検出ロッド部4pの一端を
固定する。この場合、検出ロッド部4pはカップ支持部
Hに支持されたティートカップTの上方に位置させる。
また、回動軸部3pはハウジング42により上下方向の
一定範囲にわたってスライド自在に支持され、ハウジン
グ42の外部に露出した回動軸部3pに装填したスプリ
ング7pにより上方に付勢される。
【0027】他方、ハウジング42の内部における回動
軸部3pにはリターンスプリング9pを装填し、回動軸
部3pの回転方向位置をホームポジションPhに保持す
る。また、ハウジング42の内部には回動軸部3pに並
べてモータ8pを配設し、このモータ8pにより回転す
る回転シャフト44は回動軸部3pに平行に配する。な
お、モータ8pは検出ロッド部4pが乳頭Chに当たっ
た際の影響を小さくするため、トルクの小さいモータを
選定する。そして、回転シャフト44の先端はロータリ
エンコーダ45pに結合するとともに、回転シャフト4
4の中間部には駆動ギア46を固定する。
【0028】また、ハウジング42の内部には駆動ギア
46に噛合する被動ギア47を回動自在に配設するとと
もに、被動ギア47の中心に回動軸部3pを貫通させ
る。この場合、被動ギア47と回動軸部3pは軸方向に
スライド自在に挿通させるとともに、スプライン結合す
ることにより被動ギア47の回転が回動軸部3pに伝達
されるように構成する。なお、リターンスプリング9
p,モータ8p,駆動ギア46及び被動ギア47は駆動
部5pを構成する。
【0029】一方、第二検出機構部Dqも第一検出機構
部Dpと基本的な構成は同一であるが、第二検出機構部
Dqの回動軸部3qの回転方向は回動軸部3pの回転方
向に対して反対となる。なお、第二検出機構部Dqにお
いて、4qは検出ロッド部、45qはロータリエンコー
ダをそれぞれ示す。そして、検出ロッド部4pと4qは
図2に示すように、互いに重なり合い、かつティートカ
ップTよりも外方に位置する状態をホームポジションP
hに選定する。また、ロータリエンコーダ45pと45
qは演算部48に接続する。なお、ロータリエンコーダ
45pと45q及び演算部48は位置検出機能部6を構
成する。図2において仮想線で示す範囲は検出ロッド部
4p,4qの可動範囲を示し、これにより、乳頭Chに
対する位置検出可能範囲は斜線で示す範囲Uとなる。
【0030】以上、移動機構部Maについて説明した
が、移動機構部Mbも基本的には移動機構部Maと同様
に構成する。この場合、図4及び図5に示すように、ス
ライダ15の先端に細長い延長部15sを設け、この延
長部15sの先端にベルクランク17を支持するととも
に、このベルクランク17を回動変位させるY方向駆動
部18を構成するエアシリンダ29のロッド部30に延
長ロッド部30sを結合する。また、移動機構部Mbの
エアシリンダ29は、移動機構部Maのエアシリンダ2
9の下方に配することにより両者の干渉を回避するとと
もに、延長部15s及び延長ロッド部30sも下方にオ
フセットさせて配する。
【0031】次に、本実施例に係る乳頭位置検出装置D
を含む自動搾乳機1の動作及び機能について、各図を参
照して説明する。
【0032】今、乳牛CがストールAに進入した場合を
想定する。この場合、乳牛CがストールA内に完全に進
入すれば、扉75を閉じ、乳牛Cの識別処理を行う。こ
の場合、乳牛CはIDコードを記憶した首輪を掛けてお
り、スタンチョンユニット72に配設した不図示のコー
ド読取器によりIDコードを読み取ることによって乳牛
Cを識別する。また、不図示のスタンチョンバーにより
乳牛Cを係留する。
【0033】そして、搾乳ロボット50を制御し、エン
ドエフェクタ2を図12に示す仮想線位置まで移動させ
る。このとき移動させる位置は乳牛Cに対するデータベ
ースに基づいて行う。
【0034】次いで、移動機構部Maによりティートカ
ップTの装着を行う。まず、乳頭位置検出装置Dにより
乳頭Chの位置を検出する。なお、各検出ロッド部4
p,4qは乳頭Chの側方に位置するとともに、リター
ンスプリング9pによりホームポジションPhに位置す
る(図4及び図5中、移動機構部Mb参照)。
【0035】まず、モータ8p…を作動させれば、モー
タ8p…の回転は回転シャフト44…,駆動ギア46
…,被動ギア47…を介して各回動軸部3p,3qに伝
達され、各回動軸部3p,3qはホームポジションPh
から回転する。これにより、各検出ロッド部4p,4q
も各回動軸部3p,3qを支点として回転するととも
に、図1に示すように、各検出ロッド部4p,4qは乳
頭Chに当たって停止する。このときの各検出ロッド部
4p,4qの角度Rp,Rqはロータリエンコーダ45
p,45qにより検出されるとともに、この検出結果は
演算部48に付与され、検出した角度Rp,Rqに基づ
いて乳頭Chの位置が演算により求められる。この場
合、乳頭Chの径が既知であるため、角度Rp,Rq及
び乳頭Chの径に基づいて乳頭Chの中心座標を算出で
きる。なお、回動軸部3p,3qは上下方向の一定範囲
にわたってスライド自在に支持され、かつスプリング7
p…により上方に付勢されるため、各検出ロッド部4
p,4qは乳頭Ch等に押された際には下方に変位す
る。
【0036】そして、乳頭位置検出装置Dの検出結果に
基づき、X方向移動部11及びY方向移動部12を制御
して、ティートカップTのX方向及びY方向の位置調整
を行う。この場合、ベース部14に支持されるスライダ
15はベース部14に取付けられたエアシリンダ23に
より移動するため、エアシリンダ23の駆動及び位置セ
ンサ25の位置検出結果によりティートカップTを目的
位置まで移動できる。また、スライダ15の先端に回動
自在に取付けられたベルクランク17は、エアシリンダ
29により円弧に沿ったY方向に回動変位するため、エ
アシリンダ29の駆動及びロータリエンコーダ32の検
出結果によりティートカップTを目的の位置まで移動で
きる。
【0037】そして、X方向及びY方向の位置調整が終
了したなら、Z方向駆動部19によりカップ支持部Hを
上昇させ、真空接続されたなら上昇を停止させる。この
際、ティートカップTはグリッパ部38により把持さ
れ、定位置に固定されるため、乳頭に対するティートカ
ップTの装着は安定かつ円滑に行われる。なお、Z方向
駆動部19は軽量なカップ支持部Hのみを上昇させれば
よいため、エネルギ消費は低減されるとともに、応答性
も高められる。
【0038】一方、ティートカップTの装着が終了した
なら、グリッパ部38によるティートカップTの把持を
解除し、Z方向駆動部19によりカップ支持部Hを下降
させる。この際、カップホルダリング部37は、ティー
トカップTが所定の遊びSを介して挿通するカップ挿通
孔37sを有するため、カップホルダリング部37はテ
ィートカップTから円滑に抜脱する。
【0039】また、他の残りの移動機構部Mb,Mc,
Mdに対しても同様に制御し、ティートカップT…の接
続を行う。そして、全ての装着が終了したなら搾乳を開
始する。
【0040】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではない。
例えば、角度を検出する角度検出器として、ロータリエ
ンコーダ32,45p,45qを例示したが、ポテンシ
ョメータ等の同機能を有する各種角度検出器を利用でき
る。また、駆動部5p…としてモータ8p…とリターン
スプリング9p…の組合わせを例示したが、各回動軸部
3p,3qを正方向及び逆方向の双方に回転可能なモー
タ8pを利用してもよい。この場合、リターンスプリン
グ9p…は不要になるため、このリターンスプリング9
pの代わりにリニアボールガイド(リニアボールベアリ
ング)を設けるとともに、ロータリエンコーダ45p,
45qは、絶対角度を検出するアブソリュートタイプを
用いることが望ましい。その他、細部の構成,形状,数
量,素材等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
任意に変更できる。
【0041】
【発明の効果】このように、本発明に係る自動搾乳機の
乳頭位置検出装置は、カップ支持部の異なる位置に鉛直
方向に配した一対の回動軸部と、各回動軸部に一端を固
定し、かつカップ支持部に支持されたティートカップの
上方に位置する水平方向に配した一対の検出ロッド部
と、各回動軸部をホームポジションから回転させ又はホ
ームポジションへ復帰させる駆動部と、ホームポジショ
ンから回転した各検出ロッド部が乳頭に当たって停止し
た角度を検出して乳頭の位置を求める位置検出機能部を
備えるため、次のような顕著な効果を奏する。
【0042】 ティートカップの上方に位置する検出
ロッド部により、乳頭の存在を直接検出するため、乳頭
位置を高精度で迅速に検出できる。
【0043】 限られたスペース内での装置全体の小
型化及び大幅なコストダウンを図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乳頭位置検出装置の検出時の平面
図、
【図2】同乳頭位置検出装置による検出範囲の説明図、
【図3】同乳頭位置検出装置の縦断面図、
【図4】同乳頭位置検出装置を備える自動搾乳機におけ
るエンドエフェクタの原理構成を示す一部断面平面図、
【図5】同自動搾乳機におけるエンドエフェクタの原理
構成を示す一部断面側面図、
【図6】同自動搾乳機における移動機構部の一部断面側
面図、
【図7】同自動搾乳機における移動機構部の一部を示す
平面図、
【図8】同自動搾乳機におけるカップ支持部の構成を明
示する平面図、
【図9】図6中K−K線断面図、
【図10】同自動搾乳機の移動機構部におけるカップ支
持部を上昇させた状態を示す一部断面側面図、
【図11】同自動搾乳機を備えるストールの全体側面
図、
【図12】同自動搾乳機を備えるストールの全体平面
図、
【符号の説明】
1 自動搾乳機 2 エンドエフェクタ 3p… 回動軸部 4p… 検出ロッド部 5p… 駆動部 6 位置検出機能部 7p… スプリング 8p… モータ 9p… リターンスプリング T ティートカップ H カップ支持部 D 乳頭位置検出装置 Ph ホームポジション Ch 乳頭 Rp… 角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 東吾 東京都港区赤坂2丁目3番6号 コマツエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 岩崎 栄一 東京都港区赤坂2丁目3番6号 コマツエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 冨沢 修 長野県長野市大字若里521番地1 株式会 社エム・エー・ティー内 (72)発明者 岩崎 博行 長野県長野市大字若里521番地1 株式会 社エム・エー・ティー内 (72)発明者 塚田 均 長野県長野市大字若里521番地1 株式会 社エム・エー・ティー内 (72)発明者 太田 哲郎 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン 機械株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ティートカップを上方に抜脱自在に支持
    するカップ支持部を有するエンドエフェクタを備えた自
    動搾乳機の乳頭位置検出装置において、カップ支持部の
    異なる位置に鉛直方向に配した一対の回動軸部と、各回
    動軸部に一端を固定し、かつカップ支持部に支持された
    ティートカップの上方に位置する水平方向に配した一対
    の検出ロッド部と、各回動軸部をホームポジションから
    回転させ又はホームポジションへ復帰させる駆動部と、
    ホームポジションから回転した各検出ロッド部が乳頭に
    当たって停止した角度を検出して乳頭の位置を求める位
    置検出機能部を備えることを特徴とする自動搾乳機の乳
    頭位置検出装置。
  2. 【請求項2】 回動軸部は、上下方向の一定範囲にわた
    ってスライド自在に支持され、かつスプリングにより上
    方に付勢されることを特徴とする請求項1記載の自動搾
    乳機の乳頭位置検出装置。
  3. 【請求項3】 駆動部は、各回動軸部をホームポジショ
    ンから回転させるモータと、ホームポジションへ復帰さ
    せるリターンスプリングを備えることを特徴とする請求
    項1又は2記載の自動搾乳機の乳頭位置検出装置。
  4. 【請求項4】 駆動部は、各回動軸部を正方向及び逆方
    向の双方に回転可能なモータを備えることを特徴とする
    請求項1又は2記載の自動搾乳機の乳頭位置検出装置。
JP7180682A 1995-06-22 1995-06-22 自動搾乳機の乳頭位置検出装置 Pending JPH09101A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100430898B1 (ko) * 2002-06-17 2004-05-10 대한민국(관리부서:농촌진흥청) 착유기자동 이송장치
KR100441625B1 (ko) * 2002-06-17 2004-07-23 대한민국(관리부서:농촌진흥청) 착유용 착유컵 싱크로부착장치

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100430898B1 (ko) * 2002-06-17 2004-05-10 대한민국(관리부서:농촌진흥청) 착유기자동 이송장치
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