JPH09101304A - 赤血球沈降速度測定用試験管 - Google Patents

赤血球沈降速度測定用試験管

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JPH09101304A
JPH09101304A JP8192565A JP19256596A JPH09101304A JP H09101304 A JPH09101304 A JP H09101304A JP 8192565 A JP8192565 A JP 8192565A JP 19256596 A JP19256596 A JP 19256596A JP H09101304 A JPH09101304 A JP H09101304A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来ものに比べて迅速かつ正確に赤血球沈降
速度を測定することを可能とする赤血球沈降速度測定用
試験管および該試験管に用いられる界面活性剤を提供す
る。 【解決手段】 血液試料の赤血球沈降速度を測定するた
めの試験管の筒状壁部の長さを、約80mmから約12
0mmまでの範囲とし、内径を約5mmから約7mmま
での範囲とし、さらに、所定量の界面活性剤が血柱を形
成する血液試料を混合するためのもので、かつ抗凝固剤
が与えられた空隙を限定する筒状壁部に与えられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液試料の赤血球
沈降速度(ESR)測定に用いられる試験管および該試
験管に用いられる界面活性剤に関する。
【0002】なお、本明細書の記述は本件出願の優先権
の基礎たる欧州特許出願第95111546.8号(1
995年7月21日出願)の明細書の記載に基づくもの
であって、当該欧州特許出願の番号を参照することによ
って当該欧州特許出願の明細書の記載内容が本明細書の
一部分を構成するものとする。
【0003】
【従来の技術】従来から検査室で行われる標準的なES
R測定方法は、いわゆるヴェステルグレン法である。こ
の方法に関する総説として、臨床寄生虫学雑誌(Journa
l of Clinical Pathology )1993年第46巻198
〜203頁の“赤血球沈降速度の測定に関するICSHの助
言”がある。
【0004】ヴェステルグレン法では、試験管(ピペッ
ト)に採血される試料を200mmの抗凝固剤入り血柱
(blood column)にする。試料を軽く混合した後、当初
の血液/空気メニスカス(blood/air meniscus)の位置
を記録するために、試験管をセンサ(例えば光センサ)
が備わった装置または器具に取り付ける。60分または
120分経過後、オペレータ(検査技師)自身の目視に
よって、またはセンサによって細胞/血漿界面の位置を
同定および測定する。当初の血液/空気メニスカスと最
終的に得られた細胞/血漿界面(cell/plasma interfac
e )との距離がこのような試験によって得られる典型的
なヴェステルグレン値として与えられ、この値の単位は
mm/時間で表わされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のヴェステルグレ
ン法の基本的な問題点は、試験管がかなり長く(一般に
200mmを越える)、直接採血するのに不適当である
ということである。その結果、試験に供する血液は、シ
リンジまたは真空採血管のいずれか一方を用いて採血
し、その後ヴェステルグレン試験管に移す必要があっ
た。また非実用的なことに、そのような方法では試験管
へ移す際にオペレータは血液に触れてしまうという危険
にさらされる。
【0006】そのような欠点が無く、また標準の200
mmヴェステルグレン・ピペットよりも顕著に短い試験
管を用いてESR測定を実施する装置は、すでに入手可
能である。
【0007】そのような先行技術の代表的なものとし
て、例えば、本出願の譲渡人によってセディスキャン
(SEDISCAN)という商品名で販売されているE
SR測定装置がある。このセディスキャン装置は、クエ
ン酸ナトリウム/クエン酸の比が4:1である液体を含
む容量が5mlの吸引管(長さ120mm、外径10.
25mm)から本質的に成る試験管(セディタイナー
(SEDITAINER)という商品名で販売)に接続
して用いるのに適合している(セディスキャンおよびセ
ディタイナーは、ともにベクトン・ディキンソン・アン
ド・カンパニー(Becton Dickinson and Company) の登
録商標である)。上記試験管を用いることによって、セ
ディスカン装置は30分後の推定ヴェステルグレン値が
実際の60分および120分ヴェステルグレン値に十分
匹敵する。しかし、ESRを予測するために、試験管の
長さのほぼ全体にわたって測定を実施する必要がある
(100mmの血柱の高さが約70〜80mm)。
【0008】“短い”試験管を用いる他の装置は、商標
名をベスマチック(VESMATIC)としてイタリア
の会社ディエッセ・ダイアグノシチカ・センス・S.
r.l.(Diesse Diagnostica Sense S.r.l.)によって
販売されている。この装置に用いられる試験管は全体的
に矩形状で、かつ底部が三角形状となっている。さらに
また、ほぼ試験管の長さ全体にわたって走査する必要が
あり、このことは患者のバーコードを付けるプラスチッ
ク製のアウター・スリーブ(outer sleeve)あるいは識
別ラベルを付けて行うことになる。試験を実施するため
の装置に試験管を取り付ける前に、上記アウター・スリ
ーブおよび患者識別データを取り外さなければならな
い。その結果、分析室で同時に多数の試験管を試験する
ため、取り外したアウター・スリーブによる患者の同定
に関連した臨床結果の誤りによって、他の患者に間違え
た診断が下されてしまう可能性がある。
【0009】したがって、試験を実施している間、いか
なる時でも除去してはならず、かつ除去できない患者識
別データを保持するために、ESR測定試験に対して適
切に使用されることが、いかなる試験管に対しても義務
的要求がなされる。
【0010】また、ESR測定の分野では、ヴェステル
グレン方法を用いた場合の標準60分よりも極端に短い
時間で検査の最終的な値が読み取ることが求められてい
る。最後に、検査に要求される血液の量(したがって、
患者からの採血量)はできるだけ少なくすることが求め
られている。
【0011】したがって、本発明は上記課題を解決し、
信頼性の高いESR値を短時間に、かつ正確に得ること
が可能な赤血球沈降速度測定用試験管および該試験管に
用いられる界面活性剤を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明にもとづく赤血球
沈降速度測定用試験管は、初期に所定の高さを有する血
液試料からなる血柱を形成し、かつ抗凝固剤が与えられ
た空隙を限定する筒状壁部を有し、また少なくとも一つ
の時間間隔において前記血柱の高さに対する前記血液試
料の細胞/血漿界面の位置は、前記血液試料の赤血球沈
降速度を指示する前記血液試料の赤血球沈降速度を測定
するための試験管であって、前記筒状壁部の長さは、約
80mmから約120mmまでの範囲であり、内径が約
5mmから約7mmまでの範囲であり、さらに、所定量
の界面活性剤が前記血柱を形成する前記血液試料を混合
するために前記空隙に与えられていることを特徴とす
る。
【0013】好ましくは、前記筒状壁部は前記細胞/血
漿界面の位置を測定するための長さを限定するための上
部と、識別ラベルを設けるための下部とを有する。
【0014】好ましくは、前記抗凝固剤は、tri−ク
エン酸ナトリウムとクエン酸との混合物である。
【0015】好ましくは、前記抗凝固剤は水溶液に混合
されて0.015Mないし0.135Mのモル濃度とな
る。
【0016】好ましくは、前記抗凝固剤は、血液に対す
る抗凝固剤の比が約2:1ないし約10:1の範囲であ
る。
【0017】好ましくは、前記抗凝固剤は、EDTA、
ヒルジン、しょう酸ナトリウムおよびカリウム、さらに
それらの混合物からなる群から選択される凝固防止剤で
ある。
【0018】好ましくは、前記界面活性剤の量は、前記
血柱を形成する血液の量の約1重量%である。
【0019】好ましくは、前記界面活性剤は非イオン性
界面活性剤である。
【0020】好ましくは、前記界面活性剤はオルガノシ
リコン・フルイドである。
【0021】好ましくは、前記界面活性剤はポリアルキ
レンオキシド修飾ポリジメチルシロキサンである。
【0022】本発明にもとづく赤血球沈降速度測定用試
験管および該試験管に用いられる界面活性剤は、“短
い”試験管を用い、好ましくは直接採血に適合する。患
者同定データ、一度試験管に取り付けられると取り外す
ことができない。それによって、患者識別と試料とを別
々にすることが不可能となる。信頼性の高いESR値
が、ヴェステルグレン方法の標準的な60分または12
0分よりも短い期間で得られる。さらに、患者からの採
血量を最小にする。
【0023】以下、短時間(例えば、20分以下)で信
頼性のあるESR値を得ることのできる装置および該装
置を用いた測定方法を以下に説明するが、それは本出願
と同一譲渡人によって同一日に出願された欧州特許出願
の主題を構成する。
【0024】特に、本発明に係わる試験管は、上述した
セディタインナー(商標SEDITAINER)試験管
によって例示される従来技術を改良したものである。
【0025】本質的に、本発明の根底をなす課題は、表
題とした試験管によって得られる結果が最も効果的とな
ることによって改良された試験管を影響するということ
である。本発明によれば、このような課題は、請求の範
囲に開示した構成を有する試験管によって解決される。
また、本発明はそのような改良された試験管に用いられ
る界面活性剤に関する。
【0026】本発明の好ましい実施態様では、前真空管
を試料の採取に用いた。この前真空管はガラスまたはプ
ラスチック等からなり、また抗凝固剤が入っている。こ
の前真空管をラックにかけ、試料をかるく振盪する装置
に装填する。そして、装置は光センサを用いて開始時で
の血液/空気メニスカスの位置を記録する。最大で30
分、通常は20分以下の時間間隔を置いて、上記光セン
サは細胞/血漿界面の位置を同定および測定する。これ
らの測定値を、任意の関係、例えばアルゴリズムを用い
て古典的なヴェステルグレン方法(200mm血柱高お
よび血液とクエン酸との比が4:1)を用いて得られる
であろう値に変換する。
【0027】抗凝固剤の入った小口径真空採血管を用い
る場合、もっとも満足するようにして試験管を機能させ
るためにいくつかの要求を好ましくは満足させるべきで
ある。そのような要求は以下の通りである。すなわち、
吸引と同時に抗凝固剤を血液試料に急速混合し、抗凝固
剤の効果を最大限いかすこと;最適な結果を得るために
ESR検査に先だって赤血球が試験管内で全体的に均一
な状態で懸濁されていること;添加剤/抗凝固剤が血液
の血液学的パラメータに対して干渉しないこと、であ
る。
【0028】本発明では、最初の2つの要求を満足させ
るために、ガラス製の試験管に対する血液試料の表面張
力を減少させることによって含有物の急速な混合が得ら
れるように、界面活性剤を試験管に添加する。このこと
によって、吸引中に血液試料に対して適当な抗凝集効果
を与える。また、ESRのセット・アップの際に赤血球
の均一な懸濁状態を確かなものとするために必要とされ
る混合(すなわち、じょう乱または攪拌)の程度が低く
なる。なぜなら、この試験管を用いることによって一層
すばやく混合することができるので、試験管内で乱流を
起こさせることによって試料を攪拌することができる。
【0029】一般に、混合時間と界面活性剤との間には
指数関数的な関係があり、約1重量%でもっとも急速な
混合時間が得られることがわかった。
【0030】同様の指数関数的関係が混合時間とガラス
製試験管の直径との間にあることがわかった。界面活性
剤を用いることによって、内径6mm、外径8mmの試
験管が界面活性剤を用いない内径8mm、外径10mm
の試験管とほぼ同様の速さでもって混合されることがわ
かった。
【0031】手短に言えば、界面活性剤が示さなければ
ならない鍵となる物理的特性はガラス製の試験管に対す
る血液全体の表面張力を低下させることである。また、
界面活性剤はヒト血液の血液学的特性と干渉し合わない
ものでなければならない。例えば、界面活性剤は赤血球
に対するα- グロブリンの作用に影響を及ぼすものであ
ってはならない。なぜなら、このことは赤血球沈降速度
測定(ESR)にとって重要なファクターであるからで
ある。
【0032】また、界面活性剤は好ましくは、放射線安
定性、それによってコバルト60による試験管の滅菌が
可能;化学的安定性、例えば緩衝Tri−クエン酸ナト
リウム抗凝固剤中での化学的安定性;温度安定性、使用
に必要とされる温度範囲内、同様に工場から顧客に搬送
される間の温度範囲内における安定性、である。
【0033】例えば、いくつかの界面活性剤が約50℃
で加熱することによってクエン酸抗凝固剤中で不可逆的
に曇った状態となる。このことは、試験管内でカビ/細
菌の増殖として認められる。
【0034】強く望まれることは、界面活性剤は非イオ
ン性界面活性剤であるということである。そのような界
面活性剤の例として、オルガノシリコンがある。好まし
くは、このオルガノシリコンはポリアルキレンオキシド
修飾ポリジメチルシロキサンである。ポリアルキレンオ
キシド修飾ポリジメチルシロキサンは、放射線にたいし
て安定であり、溶血を引き起こすことなく、また血液試
料の混合速度を増加させる。
【0035】思いにもよらないことであるが、本発明の
溶液は“マニュアル”ESR測定方法においても満足で
き、かつ信頼性の使用に適していることがわかった。こ
の“マニュアル”ESR測定方法では、標準的な60〜
230分のピリオードの間、試験管を垂直に保ち、読み
取りをレファレンス・スケールの目視によって簡単に行
うことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しなが
ら実施例にもとづいて説明する。
【0037】図1では、本発明にもとづく試験管の一例
がTで示されている。そのような試験管Tは、ESRの
測定に供する血柱を形成するための空隙限定するもの
で、外径が約7mmから約9mmまでの筒状の、好まし
くは円筒状の壁部を有する。この試験管の長さ(その中
で形成される血柱の高さ、好ましくは約75mmで、約
150mmを越えない高さにほぼ一致する)は、好まし
くは約80mmである。また、その内径は好ましくは約
5mmから約7mmであり、特に好ましくは約6mmで
ある。
【0038】特定の実施形態にかかわらず、試験管Tの
内径は、試験に供する血液が採血後適当にすばやく混合
されて完全な抗血液凝固が達成されるように、十分大き
なものでなければならない。続いて、血液細胞を再懸濁
するためにESRの測定開始直前に試料が均一かつ完全
に混合されなければならない。
【0039】内径および試験管の長さもまた、試験に際
して患者から採血される血液の量を最小限に抑えるよう
に、十分小さなものとしなければならない。なぜなら、
患者から過剰に採血することによって患者の健康を害す
ることと考えられるからである。このことは特に血液量
が少ない小児患者や血液細胞の再生能が減少した老人患
者の場合にあてはまる。記載した構成では、必要とされ
る血液は一般に2ml以下であり、患者の健康に影響を
及ぼさないほどの量である。
【0040】外径および試験管の壁の厚さは、搬送およ
びそれに続く試験の間に破損や弯曲が生じないように、
十分な強度と硬さとが与えられるように十分大きくしな
ければならない。しかし、一方でガラス製の試験管の場
合は容易に切断、加工、および表面処理が容易に行える
程度に、またプラスチック製の試験管は射出成形可能な
程度に小さいものとしなければならない。メニスカスお
よび界面を同定する試みがなされた場合に、過剰な材料
によって製造コストが上昇し、また過渡に厚い試験管壁
は該壁部を通して見る光学的目視装置の能力を低下させ
ることになる。
【0041】光学的画像装置、例えばLCD、リニアC
CD、およびビデオ・カメラは、好ましくは視覚的に透
明な試験管壁(少なくとも実際に観察できる試験管の
“窓”に関する限り)、例えばガラス製または透明プラ
スチック製のものと組合わさって使用される。しかし、
非光学的/センサおよび/または視覚的に不透明な、非
透明試験管壁を用いる他の実施形態を考えることもでき
る。そのような別の実施形態例の例では、可視範囲外
(例えば、赤外線照射)で動作する画像装置や他の放射
線あるいは他の物理的現象にもとづいて動作する装置
(例えば、キャパシティブ・センサーなど)がある。
【0042】しかし、本発明の構成の枠内で用いるのに
適した装置の現在の有用性により光学的装置が好まし
い。そのような装置の例は、譲渡人のセディスキャン
(商標:SEDISCAN)・システムに用いられた装
置に加えて、商標ソニー(Sony)CCB−M25/
CE(CCD)およびソニーPSB915A(配電盤)
[ソニー、日本神奈川県]、およびコンプタク(Com
putak)6mm 1:1−2 1/2” C (レ
ンズは日本製)である。
【0043】試験管Tの開口端は、好ましくはストッパ
ーSによって密閉されている。このストッパーSは、2
週間を上回る期間、好ましくは1年以上にわたって添加
剤含量および血液吸引能を維持するのに好適な真空およ
び湿気遮断特性を有する。
【0044】本発明にもとづく試験管Tをパッケージ化
してスタンドアロンで販売してもよく、また、かつ使い
捨ての、ストッパーSによって試験管本体が適当前真空
および密閉された、スタンドアロン、かつディスポーザ
ルの製品(例えば、ガラスまたはプラスチック製)とし
て販売される。また、大量の添加剤Aが含まれていても
よい。主に、この添加剤は抗凝固剤/混合補助剤として
作用することを目的とする。
【0045】好ましくは、上記添加剤はtri-クエン酸ナ
トリウム(Na3 )とクエン酸とを水溶液にモル濃度が
0.015M〜0.135Mとなるように混合してなる
混合物である。十分な量からなる溶液(例えば、上記し
た試験管Tの好ましい寸法に対して、0.44cc)を
製造工程で検体収集において血液と添加剤との比4:1
を確かなものとするために試験管Tに分注する。しか
し、液体クエン酸溶液を用いた場合、血液と添加剤との
比を開始時において約2:1以下から約10:1以上す
ることも可能である。したがって、典型的なヴェステル
グレン法による値に細胞の観測された速度を変換する数
学的アルゴリズムが適用される。同様に、別の抗凝固
剤、例えばEDTA、ヒルジンおよびその類似化合物ま
たはしゅう酸ナトリウムおよびカリウムを種々のかた
ち、例えば液体、凍結乾燥、粉末または噴霧塗布で用い
ることができる。それぞれ、溶血を生じさせることなく
検体の凝集を等しく抑えることができ、さらにヴェステ
ルグレン法による値に観測値を変換する数学的アルゴリ
ズムを有するであろう。湿気を失うプラスチック製試験
管のよく知られた傾向のために、非液体の、例えば乾燥
添加剤は一般にプラスチック製試験管の場合に好まし
い。
【0046】また、試験管の寸法のいかんにかかわらず
試験管内での試料の混合をさらに増強、かつ促進するた
めに、血液の表面張力を減少させる成分をコーティング
剤として、あるいは液状または乾燥した抗凝固剤と組み
合わせて加える。望ましくは、界面活性剤は非イオン界
面活性剤である。そのような界面活性剤として、オルガ
ノシリコンがあげられる。好ましくは、オルガノシリコ
ンはポリアルキレンオキシド修飾ポリジメチル・シロキ
サンである。ポリアルキレンオキシド修飾ポリジメチル
・シロキサンは放射線照射によって安定となり、溶血を
引き起こすことなく検体の混合速度を増加させるので、
細胞の凝集または塊なしに十分に抗凝集し、かつホモジ
ーニアスな検体を提供する。
【0047】最速混合速度は、約1重量%の濃度で達成
されることが判明した。
【0048】図2または図3は、1本、または好ましく
は複数の試験管Tを受けるのに適したラック1、光源
2、例えばバックグラウンド照明とするためにラック1
の片側に配置された蛍光灯、同様にラック1の他方の側
に配置されたビデオ・カメラ3のような光学的画像装
置、以下に記載するように、光源2によって生じるバッ
クグラウンド照射を背景とした試験管Tを示す。
【0049】細胞/血漿界面(図2中、模式的にIで示
す)は、上記バックグランド照明に対してコントラスト
のついた像(暗/明、黒/白)として毛出される。
【0050】図2に示した好ましい実施形態では、上記
ラックは対向する下部アーム4および上部アーム5を有
する。これらのアームは、一本の試験管または複数の試
験管Tの上下両端を保持する。これら2つの水平方向に
延びるアーム4、5は、いずれかのアーム(例えば上部
アーム5)に強固に固定された一端と、かつ他方のアー
ム(例えば下部アーム5)のヒンジ部7に固定された他
端とを有する垂直アーム6に接続されている。このよう
な配置によってラック1が開き、一本の試験管あるいは
複数の試験管Tの各々を下部アーム4に形成されたそれ
ぞれのキャビティー8に挿入することが可能となる。さ
らに、ラック1を上部アーム5によって閉じることによ
って試験管T(ストッパーPによって閉じられている)
を係合し、検査を実施するための最終位置に保持固定す
る(上部アームは下端部に不図示の各々の空所または切
欠部分を有する)。ラック1を親指によって滑動するス
ライダー9によって制御されたロック機構によって、ラ
ック1が閉位置にロックされる。
【0051】それ自体がよく知られた配置によれば、カ
メラ3は駆動手段(モータ駆動用歯形付ベルト3a)に
連結されており、それによって左右方向(図3の両方向
を指す矢印に示す)に試験管Tに沿って移動することが
できる。このモータはカメラを動かすことによって、カ
メラが各ラックを走査する(本発明のこの好ましい実施
形態では3つのラックが直線上に配列されている)。特
定のラックをカメラが見ている間、モータによるカメラ
の移動は停止した状態にある。カメラはラックの2次元
画像を見るので、ラック上の各試験管の全体的な様子を
捉えることができる。また、ラック1は、例えばロータ
リー・プラットホームまたはドラムDといった回転台に
取り付けれれている。これによって、ラック1が取り付
け器具に安全に保持され、水平軸XRを軸としてモータ
手段(不図示)の駆動によって回転する。したがって、
ラック1および該ラック1内の試験管Tは軸XRを軸と
して垂直方向に回転し、光学的読み取りの直前に試料の
混合を行うことができる。また、ラック1は、血液/空
気目メニスカスのすぐ上の部分から試験管Tの光学的観
察を開始させ、以下に詳細に説明する窓Wにより限定さ
れた距離まで下がってカウントを行うことを可能とす
る。
【0052】現時点では好ましいけれども、上記したラ
ックの配置は本発明にとって決定的なものではない。他
の配列、例えば現在セディスキャン(商標SEDISC
AN)システムに用いられるものを使用することもでき
る。これはまた、ビデオ・カメラ3で具現化される画像
形成装置の類にも適用できる。LCDの代わりに、リニ
アCCDアレイ、および他の装置(例えば非光学装置)
を用いることができよう。
【0053】また、カメラ3をラックの配列に沿って移
動させための構成は、ラック1用の回転式の取り付け器
具と同様に、当業者にとって既知のものであり、したが
って詳細な記載を省くことにする。
【0054】上記構成は、カメラ3からの出力信号を処
理し、対応するラック1に充填された試験管Tの各々を
識別する手動式のスキャナ10を用いることができる、
いわゆるコンピュータ制御装置にも当てはまる。手動式
スキャナ10は、採血の際に各患者の識別データ(通常
はバー・コードのかたちで)を各試験管Tの下部に貼ら
れたラベルLから読み取る。手動式スキャナ10からの
信号と同様に出力信号(通常はデジタル・フォーマット
に変換)もデータ処理ユニット、例えばパーソナル・コ
ンピュータ11に送られる。通常の目的に使用するよう
にプログラムされたコンピュータのかわりに、専用のコ
ンピュータまたはプロセッサを用いることができる。適
当なプログラミング(ここで記載する必要のない十分に
知られた規準にもとづくもの)によって、装置に充填さ
れるのに先だってそれ自体安全に識別され、一方各々の
カメラ測定値(camera reading)3は標準ヴェステルグ
レン値に変換され、スクリーン上にビジュアル・ディス
プレイおよび/またはハード・コピーとして出力される
か、あるいは検査室で患者データの管理を行うホスト・
コンピュータへ通信によって送られる。そのようなプロ
セッシング・ユニットの動作の一般的な原理に関する総
説として、セディスキャン測定システムとともに用いら
れるセル・サイエンス・プロダクト・ヨーロッパ(Cell
Science Product Europe )およベクトン・ディキンソ
ン・バキュティナ・システム(BectonDickinson Vacuta
iner System)から入手可能なセディス(SEDIS)
・ソフトウエアに関するユーザーズ・ガイドがある。カ
メラ測定値3から標準ヴェステルグレン値への変換に適
合したアルゴリズムに関して、以下さらに詳細に記載す
る。
【0055】複数の試験管(例えば、15本の試験管)
Tを一ラック内で同時に検査した場合、ラック内に配列
させて、例えば2列で配置されることが好ましい。この
際、図2に示すように、2列に配列された試験管Tのす
べてが2つの列に対して平行な直線に沿って移動するカ
メラ3によって確実に検査できるように、隣接する列の
試験管は適当に千鳥状に、あるいは片寄って配列され
る。
【0056】好ましくは、各ラック1内の試験管の位置
を、該ラック内の試験管のすべてがラック1に対して所
定のポイントに位置したカメラ3によって同時に検査で
きるようにすることができる。また、このポイントはラ
ックの長さに対してカメラ3が中央に位置するポイント
を選択することが好ましい。
【0057】各ラック1の試験管が単一の位置からカメ
ラ3によって同時に観察されるので、走査動作を必要と
することなく各ラックに対してカメラ3を1回停止させ
るだけでよい。本発明の好ましい実施形態によれば、3
つのラックが同時に検査されるように配列されており、
したがってガイド3aに沿ったカメラ3の動きは3回停
止することになる。しかし、カメラがいかなる場所で
も、また何らかの理由で停止してしまったり、あるいは
ラックがない場合、あるいは試験管が配置されていない
ラックまたは空の試験管が配置されたラックによって停
止してしまうことがないように適当な制御を行う。
【0058】図3によれば、本発明の好ましい実施形態
では、試験管Tは垂直な方向に対して角度αで傾斜して
いる。
【0059】典型的なヴェステルグレン方法は、検査を
受ける試料は垂直方向に60または120分立たされた
後に検査を受けるように指定している。患者に対して診
断結果を提供する前に臨床医あるいは検査技師はそのよ
うな長い時間待っていなければならない。このようなこ
とは、保健活動の最も重要な目的として可能な限り迅速
に、かつ経済的に分娩医療を行うことである保健活動環
境において、非効率的で、かつ費用がかかる結果とな
る。
【0060】試験管Tを従来の垂直に立てる状態から傾
斜させることによってESRが人工的に促進されること
がわかった。この事実は、すでに過去において、例えば
教科書「臨床血液学第5版」(Clinical Haematology,
5th edition, 1961 Wintrobe) および「トッド・スタン
フォードの検査方法による臨床診断」(Todd-Stanford
clinical diagnosis by lab methods, 14 edition, 196
9 Davidsohn & Henry)に示されている。
【0061】根底をなすメカニズムについては全体的に
明らかではないけれども、試験管を垂直な位置に対して
傾けておくことによって、血液細胞が試験管の壁部に沿
って下降し、かつ従来の垂直な位置よりも急速に加速さ
れ、その一方で血漿は上昇する。
【0062】図3に示す構成では、そのような結果は、
混合工程の終わりに試験管Tが垂直位置からおおよそ2
0度となる位置でラック1を保持している取り付け器具
の回転運動を停止させることによって達成できる。
【0063】そのような目的のために、レファレンス表
示(例えばノッチまたは光学的マーク12) をラック1
を保持する回転取り付け器具に設ける。そのような表示
は、角度のついた位置を検知するための手段として作用
する各々のセンサ12a(既知の型)によって検出され
る。約20°の傾斜角度は、光学的選択の範囲を示すこ
とが実験的にわかった。原則的に顕著に異なる角度を用
いることができる一方で、角度が低すぎると沈降速度を
さほど加速せず、測定の再現性に乏しい。角度が高すぎ
ると、沈降速度の改良がわずかながら認められるけれど
も、試料、特に試験管をより一層傾けるほどに、血柱の
上端を限定する血液/空気メニスカス領域の形状が円形
から楕円に変わる。このことは、ESR測定がベースと
するところからゼロまたはベース・ラインを確立するこ
とが難しい。
【0064】従来のヴェステルグレン方法では、200
mm長の試験管を約60または120分経過後に走査し
た。患者の健康、性、年齢、およびヘマトクリット値の
違いによって、細胞/血漿界面から150mm下側に細
胞/血漿について試験管を走査する必要がある。細胞が
落ちる速度はたいへ遅く、降下する細胞特に垂直な位置
では操作する者は少なくとも60分間待たなければなら
ない。細胞/血漿界面をさがし、その位置を正確に突き
止める装置の寸法、経費、および複雑性は、そのような
150mmほどの長い距離を検査するために増加する。
【0065】それとは反対に、本発明の構成によれば試
料を含む試験管Tのより一層短い長さまたは“窓”Wが
走査される。
【0066】上述した自動ESR検査装置を使用する際
に、本発明では血柱の高さが約75mm以上で、かつ約
105mm以下となる短い採血用の試験管(約80mm
から約110mm,約80mmが現在のところ好ましい
値)が用いられる。この試験管は、好ましくは約20°
に傾けられて細胞が落ちるのを加速する。そのため、6
0分たたないうちに(好ましくは約20分以下)で細胞
/血漿界面の顕著な変位を表示することが可能となる。
また、光学的観察装置は、その上部に位置した試験管T
の短い長さ(セディスキャン・システムが70〜80m
mであるのに対して30〜40mmまたはそれ以下)を
読み取るような大きさまたは調整がなさている。ここ
で、上記“その上部”とは、試験開始時の試験管Tの血
液/空気メニスカスを取り囲むか、もしくは血液/空気
メニスカスよりも低い上側マージンを有し、かつそれに
近接している長さまたは窓Wを意味する。
【0067】本発明の実施形態例では、有り難いことに
必要とされる試験管に沿って垂直方向に走査動作をいっ
さい行うことなくカメラ3aによって細胞/血漿界面の
変位を簡単に読み取り、あるいは観察する。
【0068】まったく考えられなかったことに、上記し
た短い長さWで、かつ上記した時間で細胞が沈降する距
離を制限することによって、観察値は高い信頼性と再現
性とをもって必要とするESR値を示すものとなる。そ
の結果、観察値を変換することによって、典型的なヴェ
ステルグレン値に近似した最終値を得ることができる。
【0069】好ましくは、細胞/血漿界面が検査時間
(20分以下)全体にわたって観察した長さW内にある
場合、最終観察値を典型的なヴェステルグレン値へ変換
するのに用いる。また、好ましくは、細胞がそのような
急激な速度でもって沈降する場合、すなわち上記検査時
間内で上記界面が長さWを越えたところに位置するよう
になった場合、観察した長さW内にあるすでに読み取ら
れた値を用いて典型的なヴェステルグレン値への変換を
行う。したがって、60〜120分よりもかなり少ない
時間でもって血液/空気メニスカスの下の試験管のわず
かな部分だけを観察し、かつ観察して得られた値を典型
的なヴェステルグレン値へ変換することによって、本発
明は従来に比べて格段と早い時間で患者に対して全体と
して信頼性の高い検査結果を提供することを可能とす
る。
【0070】すでに指摘したように、短い試験管(すな
わち、より一層短い血柱)を用いること、また(あるい
は)ヴェステルグレン方法の標準的な60〜120分よ
りも短い時間で結果を得ることは過去においてすでにな
されている。しかし、このような従来の方法では信頼性
のある結果を得るためには血柱全体、あるいはその大部
分(約70〜80%)を必要とする。
【0071】大方の予想に反して、本発明によれば試験
管内での細胞の沈降を血柱の短い長さまたは窓で観察す
ることができる一方で、全体的な観察時間が20分以下
に抑えられたとしても全体的に信頼性のある結果が得ら
れる。
【0072】さらに、本発明のたいへん重要な利点は、
窓Wが試験管全体の長さの一部分にすぎない(特に図1
参照)ということであり、したがって試験管の他の部分
は患者識別ラベルLを設けるのに利用できる。それによ
って、検査技師が診断結果を正しい患者に対して適切に
適合させることができる。このことは重要である。検査
室での効率化および処理能力を高める一方で治療の質を
高めるために、手動式のスキャナ、たとえばスキャナ1
0によって読み取るのに適したバーコード様式ポジティ
ブ患者識別ラベルLを用いようとする努力が病院で高ま
っている。このようなラベルlは、一般に長さが30〜
50mmである(試験管Tの軸方向)。このようなラベ
ルがESR測定に用いられる“短い”採血用試験管に設
けられた場合、ESR測定を行うためにメニスカスまた
は界面を観察するのが困難となるほど、試験管Tの面積
に占める割合が大きい。その結果、そのようなラベルは
使用できず、あるいは取り除くべきであって、さもなけ
ればESR測定を行うために試料をほかの試験管Tまた
はピペットに移すか、もしくは患者バーコードまたは識
別ラベルを付けるためのプラスチック製のスリーブを必
要とする(本明細書の導入部分で言及したディッセ・ベ
スマティック・システム(Diesse VESMATICsystem) の
場合)。このことは、エラーが生ずること、時間がかか
ること、より多くの金銭、および/または不必要に検査
技師を血液試料にさらすことになる。
【0073】したがって、本発明は、ESR測定に用い
られる主な試験管の外面上の測定のじゃまにならない領
域(図1に示す試験管Tの下部)に典型的なラベルLを
設けることが可能であるという顕著に優れた利点を提供
する。このことは、本発明によれば試験管T内の血柱の
マイナーな部分(“マイナー”とは約50%以下、通常
は約30%以下を意味する)のみが実際の測定に利用さ
れるという事実にもとづいている。この血柱の残りの下
部は、全体的な細胞の沈降現象に対しての役割を演じる
一方で、測定目的に用いられないことからラベルLによ
って覆うことができる。
【0074】典型的なヴェステルグレン値の判定を臨床
医に提供するために、試験管の長さが短く、かつ該試験
管のわずかな部分だけを観察する場合、および20分以
下で読み取る場合、観察された読み取り値とヴェステル
グレン値との関係を確立するために数学的アルゴリズム
を用いる必要がある。そのようなアルゴリズムは、膨大
な実験データを持ちいて構築された。得られたシステム
を実際の60および120分ヴェステルグレン値と数学
的アルゴリズムによって予測された推定ヴェステルグレ
ン値とを比較することによって試験した。
【0075】相互関係を確立するために、特に、入院が
許可された患者または医学的治療を必要とする患者から
なる大きな母集団(n=1101)から得られた試料
を、ヴェステルグレン参照法および上記システムの両方
によって分析した。ヴェステルグレン参照法に関してm
m/hrで表現される沈降速度を、試験開始後60およ
び120分の特定のタイム・インターバルでもって標準
的なガラス・ピペットを用いて、しばらくして、平行
に、すでに説明した器具および試験管を用いて、試験管
内、かつ時0での最初の血液メニスカスの高さを測定し
た。続いて、細胞/血漿界面の位置をカメラ・システム
を介して観察し、器具を用いて測定した。このデータを
開始時間後、約10、15、および20分の間隔でもっ
て収集した。
【0076】線形回帰分析を用いて、各時間間隔で観察
された値を参照法の値に対してプロットすることによっ
てデータをまず図示により分析し、さらに相関性を調べ
た。このようなデータの一例を図4に示す。この図によ
れば、相関関係はフロー・データが実際に非線形なので
関係がある(R2 =0.7088)。また、観察した細胞/血
漿メニスカスのすべてが当初約82mm(46%)の高
さであった血柱が約38mm以下まで落ちたことが確認
できた。このことから、試験管の実質的な長さ(すなわ
ち、血柱の高さの75%)を観察するよりはむしろほと
んどすべての血液試料に対して、血液/細胞メニスカス
を血柱の高さの上側50%のみについて10、15、お
よび20分の時間間隔で観察すればよい。したがって、
試験管の下側の部分を観察に用いる必要がない。
【0077】検査開始後20分を越えない時間間隔でも
って血柱の高さの限られた部分のみを観察することによ
って達成される相関関係の信頼性をさらに高めるため
に、非線形多項式アルゴリズムが選択された。また、試
験管の最初の柱の高さに依存してそのようなアルゴリズ
ムを2セット用いることによって、さらに上記相関関係
を高めることができることがわかった。適当に満たされ
た試験管、我々の例では一つのアルゴリズムを用いてヴ
ェステルグレン値を予測するために約80mm以上で分
析し、一方で試験管を約80mm以下に満たして第2の
アルゴリズムを用いて分析を行い、ヴェステルグレン値
を予測する。このデータの一例を図5に示す。表1およ
び表2に示した複数部分非線形アルゴリズムを用いて、
観察されたデータを変換した。それによれば、相関関係
が改良され(R2 =0.7536)、データの流れがより一層
近接して回帰した。
【0078】相関関係の品質をさらに高めるために、複
数の部位で339患者からなる集団全体にわたって臨床
検査を行った。得られたアルゴリズムを以下の表1およ
び表2に定義する。
【0079】
【表1】血柱の高さが80mmを越える場合の60分ヴ
ェステルグレン値を予測するためのアルゴリズム * 細胞/血漿メニスカス(すなわち、界面)の低下
< 35mm,20分読み取り間隔、である場合 予測値(mm/hr)=(0.652194*A)+(0.045525*A2)-
(0.06051*C2) * 細胞/血漿メニスカス(すなわち、界面)の低下
> 35mm,20分読み取り間隔、しかし < 3
5mm,15分読み取り間隔、である場合 予測値(mm/hr)=(3.229994*B)-(0.0758*C2) * 細胞/血漿メニスカス(すなわち、界面)の低下
> 35mm,15分読み取り間隔、しかし < 3
5mm,10分読み取り間隔、である場合 予測値(mm/hr)=(5.623204*A)-(0.07907*C2)血柱の高さが80mmを下回る場合の60分ヴェステル
グレン値を予測するためのアルゴリズム * 細胞/血漿メニスカス(すなわち、界面)の低下
< 30mm,20分読み取り間隔、である場合 予測値(mm/hr)=(0.652194*A)+(0.045525*A2)-
(0.06051*C2) * 細胞/血漿メニスカス(すなわち、界面)の低下
> 30mm,20分読み取り間隔、しかし < 3
0mm,15分読み取り間隔、である場合 予測値(mm/hr)=(3.578074*B)-(2.1702*C2) * 細胞/血漿メニスカス(すなわち、界面)の低下
> 30mm,15分読み取り間隔、しかし < 3
0mm,10分読み取り間隔、である場合 予測値(mm/hr)=(5.509347*A)-(0.08674*C2) 式中、 A=20分間隔で観察された読み取り値 B=15分間隔で観察された読み取り値 C=10分間隔で観察された読み取り値
【0080】
【表2】血柱の高さが80mmを越える場合の120分
ヴェステルグレン値を予測するためのアルゴリズム * 細胞/血漿メニスカスの低下 < 35mm,2
0分読み取り間隔、である場合 予測値(mm/hr)=(5.53835364*A)+(0.021903042*
A2)-(4.105250868*B2) * 細胞/血漿メニスカスの低下 > 35mm,2
0分読み取り間隔、しかし < 35mm,15分読み
取り間隔、である場合 予測値(mm/hr)=(4.625610738*B)-(0.072863681
*C2) * 細胞/血漿メニスカスの低下 > 35mm,1
5分読み取り間隔、しかし < 35mm,10分読み
取り間隔、である場合 予測値(mm/hr)=(9.295466293*C)-(0.162433073
*C2)血柱の高さが80mmを下回る場合の60分ヴェステル
グレン値を予測するためのアルゴリズム * 細胞/血漿メニスカスの低下 < 30mm,2
0分読み取り間隔、である場合 予測値(mm/hr)=(5.5385364*A)+(0.021903042*
A2)-(4.105250868*B2) * 細胞/血漿メニスカスの低下 > 30mm,2
0分読み取り間隔、しかし < 30mm,15分読み
取り間隔、である場合 予測値(mm/hr)=(5.527322594*B)-(2.740388301
*C2) * 細胞/血漿メニスカスの低下 > 30mm,1
5分読み取り間隔、しかし < 30mm,10分読み
取り間隔、である場合 予測値(mm/hr)=(9.660137741*C)-(0.183986082
*C2) 式中、 A=20分間隔で観察された読み取り値 B=15分間隔で観察された読み取り値 C=10分間隔で観察された読み取り値 予測値とヴェステルグレン参照法との間で達成された相
関の結果を図6および7に示す(60分ヴェステルグレ
ン値ではR2 =0.93、120分ヴェステルグレン値
ではR2 =0.94)。
【0081】すでに検討された種々のパラメータ(すな
わち、血柱の高さ80mm、35mm距離での低下、1
0、15、および20分読み取り間隔)は、一方で現時
点での好ましい選択を構成するけれども、絶対的な(ab
solute)無条件値(imperative value)を表現しないこ
とが容易に認識できよう。そのため、“約(about )”
という言葉は、これらのパラメータのいずれかに対して
可能ないかなる小さな変更は、予期された結果を無効と
するものではないことを明らかにするために、特許請求
の範囲の中にある。
【0082】また、ここで示したアルゴリズムにとって
かわり、かつ同様な効果を示すものを展開することも可
能である。例えば、読み取り間隔を上記した10、1
5、20分間隔よりも一層頻繁に、あるいはより少ない
頻度で行うように選択することもまったく可能である。
その結果、表1および表2に開示した好ましい係数はそ
れに応じて変化してもよい。ここに記載したシステム
は、60および120分後に参照法を用いて典型的に得
たヴェステルグレン値を20分後に予測する。新規のシ
ステムは、臨床医に対して従来よりも早く診断上の値を
提供することよって、ユーザーに対して顕著に優れた点
をはっきりと与える。ここで記載した通りに、あるいは
類似の方法でもってかわりのアルゴリズムの展開を通じ
てさらに読み取りのサイクルを短くすることによって、
臨床医に対してさらなる優れた点を与えるであろう。
【0083】血液試料に悪影響を及ぼす患者因子に対す
る数学的補正によりアルゴリズムを展開することもまっ
たく可能である。そのような因子としては患者のヘマト
クリットであり、それが減少することによって沈降速度
が減少する。
【0084】上記したものと異なる採血用の試験管の形
状寸法および容量または異なる添加剤を有する場合、要
求する相関関係を達成するためにアルゴリズムを展開す
ることも可能である。例えば、別の界面活性剤、クエン
酸抗凝固剤、例えば別の抗凝固剤、例えばEDTA,ヘ
パリン、またはヒルジン、試験管の別の直径、形状、ま
たは長さである。これらの因子のいずれかに対する変更
は、最適とはいえないがここに記載されたアルゴリズム
を作りがちである。しかし、本願の方法またはそれに類
似した方法または類似の方法を用いることによって、必
要とされる実験を行うことなく、新しいアルゴリズムを
容易に展開することができる。本発明にもとづいて得ら
れた値を認識するキー・ポイントは、高信頼性および繰
り返し性を有する目的のESR値を表す。したがって、
与えられた相互関係(すでに開示されたアルゴリズム)
を介して、得られる値を典型的なヴェステルグレン値に
変換する。
【0085】上述したことに関連した、あるいは上述し
た変換アルゴリズムのいずれも容易に図3に示すコンピ
ュータ11のようなコンピュータによって保存および実
行(既知の方法による)させてもよいことも容易に理解
できよう。
【0086】本発明の試験管は、すでに指摘したよう
に、完全自動のESR測定方法および装置で好ましくは
使用されるように工夫されている。しかし、読み取りを
目視によって行い、かつ60〜120分の読み取り期間
の間にわたって垂直に試験管を保持するスタンド(図示
せず)を必要とするESR測定方法の“マニュアル”版
においても信頼性のある使用が可能である。この際、ヴ
ェステルグレン値によって予想される値に観察された値
を直接変換する対数フォーマットとなったスタンド上の
スケールを目視による読み取りを行う。
【0087】このマニュアル版に用いられる試験管は、
上述した自動式のESR測定方法に用いられる試験管と
以下の点をのぞいてすべて同じである。すなわち、血柱
の高さを好ましい値である約100mmにするために、
試験管壁の長さが約110〜120mm、好ましくは約
120mmとしている点である。この場合の血液吸引値
は約2.3mlである。添加剤の種類、界面活性剤、お
よび試験管の他の形状寸法は同じである。好ましくは試
験管の長さの約75%が読み取られるので、通常は試験
管の底部に対応する短めの患者識別データのラベルを設
ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづく赤血球沈降速度測定用試験管
の斜視図である。
【図2】本発明にもとづく赤血球沈降速度測定用試験管
が適用される測定装置の典型的な構成を説明するための
斜視図である。
【図3】本発明にもとづく赤血球沈降速度測定用試験管
が適用される測定装置の典型的な構成を説明するための
斜視図である。
【図4】本発明にもとづく赤血球沈降速度測定用試験管
を結果と典型的なヴェステルグレン方法を持ち得られる
結果との間の相関関係を示す相関図である。
【図5】本発明にもとづく赤血球沈降速度測定用試験管
を結果と典型的なヴェステルグレン方法を持ち得られる
結果との間の相関関係を示す相関図である。
【図6】本発明にもとづく赤血球沈降速度測定用試験管
を結果と典型的なヴェステルグレン方法を持ち得られる
結果との間の相関関係を示す相関図である。
【図7】本発明にもとづく赤血球沈降速度測定用試験管
を結果と典型的なヴェステルグレン方法を持ち得られる
結果との間の相関関係を示す相関図である。
【符号の説明】
1 ラック 2 光源 3 光学的画像装置 4 下部アーム 5 上部アーム 6 垂直アーム 7 ヒンジ部 8 キャビティー 9 スライダー 10 スキャナ 11 パーソナル・コンピュータ 12 光学的マーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 595117091 1 BECTON DRIVE, FRA NKLIN LAKES, NEW JE RSEY 07417−1880, UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 ジョルジュ ボンヌヴィアル フランス 38570 ル シェラ リュ デ エサール 66 (72)発明者 ジャン エマン フランス 38960 サン エチエンヌ ド クロセ(番地なし) (72)発明者 ロバート エス. ゴラベク ジュニア アメリカ合衆国 ニュージャージー州 ト ワコ ヒューレット ロード 8

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 初期に所定の高さを有する血液試料から
    なる血柱を形成し、かつ抗凝固剤が与えられた空隙を限
    定する筒状壁部を有し、また少なくとも一つの時間間隔
    において前記血柱の高さに対する前記血液試料の細胞/
    血漿界面の位置は、前記血液試料の赤血球沈降速度を指
    示する前記血液試料の赤血球沈降速度を測定するための
    試験管であって、 前記筒状壁部の長さは、約80mmから約120mmま
    での範囲であり、内径が約5mmから約7mmまでの範
    囲であり、さらに、 所定量の界面活性剤が前記血柱を形成する前記血液試料
    を混合するために前記空隙に与えられていることを特徴
    とする赤血球沈降速度測定用試験管。
  2. 【請求項2】 前記筒状壁部は前記細胞/血漿界面の位
    置を測定するための長さを限定するための上部と、識別
    ラベルを設けるための下部とを有することを特徴とする
    請求項1に記載の赤血球沈降速度測定用試験管。
  3. 【請求項3】 前記抗凝固剤は、tri−クエン酸ナト
    リウムとクエン酸との混合物であることを特徴とする請
    求項1に記載の赤血球沈降速度測定用試験管。
  4. 【請求項4】 前記抗凝固剤は水溶液に混合されて0.
    015Mないし0.135Mのモル濃度となることを特
    徴とする請求項3に記載の赤血球沈降速度測定用試験
    管。
  5. 【請求項5】 前記抗凝固剤は、血液に対する抗凝固剤
    の比が約2:1ないし約10:1の範囲であることを特
    徴とする請求項4に記載の赤血球沈降速度測定用試験
    管。
  6. 【請求項6】 前記抗凝固剤は、EDTA、ヒルジン、
    しょう酸ナトリウムおよびカリウム、さらにそれらの混
    合物からなる群から選択される凝固防止剤であることを
    特徴とする請求項1に記載の赤血球沈降速度測定用試験
    管。
  7. 【請求項7】 前記界面活性剤の量は、前記血柱を形成
    する血液の量の約1重量%であることを特徴とする請求
    項6に記載の赤血球沈降速度測定用試験管。
  8. 【請求項8】 前記界面活性剤は非イオン性界面活性剤
    であることを特徴とする請求項7に記載の赤血球沈降速
    度測定用試験管。
  9. 【請求項9】 前記界面活性剤はオルガノシリコン・フ
    ルイドであることを特徴とする請求項8に記載の赤血球
    沈降速度測定用試験管。
  10. 【請求項10】 前記界面活性剤はポリアルキレンオキ
    シド修飾ポリジメチルシロキサンであることを特徴とす
    る請求項9に記載の赤血球沈降速度測定用試験管。
JP08192565A 1995-07-21 1996-07-22 赤血球沈降速度測定用試験管 Expired - Lifetime JP3103308B2 (ja)

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DE95111546.8 1995-07-21
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