JPH0910061A - 座席用人体検出装置 - Google Patents

座席用人体検出装置

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Publication number
JPH0910061A
JPH0910061A JP16505895A JP16505895A JPH0910061A JP H0910061 A JPH0910061 A JP H0910061A JP 16505895 A JP16505895 A JP 16505895A JP 16505895 A JP16505895 A JP 16505895A JP H0910061 A JPH0910061 A JP H0910061A
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JP
Japan
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seat
detecting means
vibration
vibration detecting
person
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP16505895A
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English (en)
Inventor
Masaatsu Inoue
雅篤 井上
Takashi Iwasa
隆司 岩佐
健実 ▲よし▼永
Takemi Yoshinaga
Hiroyuki Ogino
弘之 荻野
Yoshiaki Watanabe
義明 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 座席用の人体検出装置に関するもので、振動
検出手段を座席に配設し人の固有振動周波数を利用して
人を検出する場合に、着座感を損なうことなく、又外部
からの不要な振動を除去する。 【構成】 振動検出手段1と、振動検出手段1の出力信
号から、各々異なる特定周波数域の信号を取り出す複数
のフィルタ手段21〜2nの出力に基づき、座席上の人
を判定する判定手段3と、判定手段3の判定に基づく信
号を出力する出力手段4からなり、振動検出手段1は緩
衝材8に固定して、座席座面部における座面シートメイ
ンパッドの底部に密着取付けすることにより、着座感を
損なうことなく、又不要な振動を緩衝材8で除去し振動
検出手段1に座面からの振動のみを検出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、座席上の人体の有無を
振動により検出する座席用人体検出装置、及び振動検出
手段の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、人に対する快適性、並びに安全性
の向上が求められており、人の存在する限られた空間の
環境を個別にコントロールする方法は、快適性や安全性
の面で高い効果と信頼性の向上が期待できる。そのため
さまざまな機器や手法の開発が進められている。加え
て、限られた空間の環境をコントロールする機器を、人
がその空間に存在する場合にのみ動作させることは、省
エネルギーや機器の消耗軽減の面において効果があるた
め様々な方法で、その空間における人の検出を行ってい
る。
【0003】従来の、座席における人の検出について図
8と図9を用いて説明する。図8は座席内にスイッチを
設けて、人が着座時にスイッチが入ることで座席上の人
体を検出する方式の座面断面図で、座席内にスイッチ3
0を設け、人が着座時に体重によりスイッチ30が動作
することを利用して、その座席に人が存在することを、
外部に接続され環境をコントロールする機器(図示せ
ず)側に認識させるものである。
【0004】図9は座席前方に取りつけた赤外線センサ
により人の存在を検出する方式の座面断面図(a)と検
出ブロック図(b)で、座席前方に取り付けた赤外線セ
ンサ31の出力を基に、判定手段32で人の検出判定を
し、判定手段32の判定に基づいた信号を外部に接続さ
れ環境をコントロールする機器(図示せず)に出力する
出力手段33から構成されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の座席にお
ける人体検出装置の、座席にスイッチを設ける方式にお
いては、スイッチ30に座面からの力がかかることによ
り、スイッチ30が動作する構成のため、スイッチ30
は座面からの力が減衰しない位置、つまり表布6の直下
に配設する必要がある。しかしこのような構成において
は下記のような課題があった。表布6の直下にスイッチ
30があるため、着座時にスイッチ30の存在を尻部に
感じることとなり異物感による不快感と着座時の快適性
に欠ける。座席上に水がこぼれた場合には表布6から浸
み出した水分でスイッチ30が誤動作或いは故障する。
直射日光を受ける可能性のある自動車の座席の場合は、
直射日光により表布6の温度が上昇しスイッチ30が高
温に曝され寿命が短くなる等の課題があった。
【0006】もとより、重量によりスイッチ30が動作
するため、座席にかばん等の重量物が置かれた場合にも
人と判定しまうといった性能面での課題もあった。
【0007】異物感による不快感を解決するために、圧
力に応じて抵抗値が変化する薄いフィルム状の感圧抵抗
素子をスイッチ30の代わりとして使用ことが考えられ
るが、一般的な座席の場合、表布に柔らかい布性の材料
を用いられることが多く、表布よりも感圧抵抗素子の材
質の方が硬く、表布直下に配設する構成では、不快感の
改善は、かなり難しいものとなっている。
【0008】又、赤外線センサを用いての人の検出にお
いては、着座時に赤外線センサ31の存在が邪魔になる
ことによる意識を人に与えないために、赤外線センサ3
1を人から離れた位置に配設する必要があり、人の存在
の検出精度をあげるためには座席前方に赤外線センサ3
1を配設する構成が効果的である。その場合、人に邪魔
にならないように赤外線センサ31と座席の距離を遠ざ
ける必要があり、そのため距離が離れても人を検出でき
る性能の良い赤外線センサ31を使用することになりコ
ストの面や、赤外線センサ31と座席を一つのシステム
とする場合システム自体が大きくならざるを得ないとい
った点や、自動車の座席の様に直射日光が差し込む可能
性のある箇所では、赤外線センサ31が外部からの影響
を受けて誤動作する恐れがあり、座席上の人の安全をコ
ントロールする機器への使用においては、システムとし
て信頼性の面で課題があった。
【0009】本発明の座席用人体検出装置は、上記課題
を解決するもので、座席着座時に異物を感じるといった
不快感が無く、様々なストレスや外乱ノイズに対しても
信頼性の高い座席用人体検出装置の提供を第1の目的と
し、外部からの影響による座席上の人の検出誤りが無い
座席用人体検出装置の提供を第2の目的とし、請求項3
においては製造上における取りつけ作業の省力化を図れ
る座席用人体検出装置の提供を第3の目的とし、異なる
構成からなる座席においても外部からの影響による座席
上の人の検出誤りが無い座席用人体検出装置の提供を第
4の目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために本発明の座席用検出装置は、第1の発明にお
いては、振動検出手段と、前記振動検出手段の出力信号
から、各々異なる特定周波数域の信号を取り出す複数の
フィルタ手段と、前記複数のフィルタ手段の出力に基づ
き、前記振動検出手段に振動を与えた物体が、人か或い
は人以外であるかを判定する判定手段と、前記判定手段
の判定に基づく信号を出力する出力手段からなり、前記
振動検出手段は、着座時に尻部が接触する座席座面部に
おける座面シートメインパッドの底部に密着取付けする
ものである。
【0011】第2の発明においては、一定の厚みを有す
る緩衝材に振動検出手段を固定し、前記緩衝材の前記振
動検出手段の固定面側を、座面シートメインパッドの底
部に密着取付するものである。
【0012】第3の発明においては、一定の厚みを有す
る緩衝材に振動検出手段を固定し、前記緩衝材の前記振
動検出手段固定面側を、座面シートメインパッドの底部
側に接触する方向に、前記座面シートメインパッドを保
持するシートフレームに連結したSバネに固定するもの
である。
【0013】第4の発明においては、表面に凹部を有し
裏面は平面となる緩衝材と、前記緩衝材裏面の、前記凹
部に対向する部分に振動検出手段を固定し、前記緩衝材
の前記振動検出手段固定面側を、座面シートメインパッ
ドの底部に密着取付する構成からなるものである。
【0014】第5の発明においては、片面に凹部を形成
し、前記凹部のくぼみ部を囲う部分は、その他の部分よ
りも硬度が低い材質からなる。少なくとも2種類以上の
異なる硬度の材質から構成される振動検出手段の固定用
緩衝材からなるものである。
【0015】
【作用】本発明は上記した構成により、振動検出手段
を、着座時に尻部が密着する座席座面部における座面シ
ートメインパッドの底部に密着取付けしているので、座
面シートメインパッドが振動検出手段の衝撃や熱、水分
侵入に対する保護材となるとともに、着座時に尻部に異
物を感じることなく、人の持つ固有振動を検出してを座
席上の人を検出できる。
【0016】一定の厚みを有する緩衝材に振動検出手段
を固定し、緩衝材の振動検出手段固定面側を、座面シー
トメインパッドの底部に密着取付しているので、座面か
らの振動は振動検出手段が受けやすく、座面シートメイ
ンパッドを支えるシートフレーム等から伝わる座面以外
からの不要な振動は緩衝材が吸収し、振動検出手段が受
けにくくすることができる。
【0017】一定の厚みを有する緩衝材に振動検出手段
を固定し、前記緩衝材の前記振動検出手段固定面側を、
座面シートメインパッドの底部側に接触する方向に、前
記座面シートメインパッドを保持するシートフレームに
連結したSバネに固定するために、座面からの振動は振
動検出手段が受けやすく、座面シートメインパッドを支
えるシートフレームに連結したSバネ等から伝わる座面
以外からの不要な振動は緩衝材が吸収し、振動検出手段
が受けにくくなるとともに、製造過程上において、振動
検出手段を固定した、緩衝材の取りつけを簡素化するこ
とができる。
【0018】表面に凹部を有し裏面は平面となる緩衝材
と、前記緩衝材裏面の、凹部に対向する部分に振動検出
手段を固定し、前記緩衝材の前記振動検出手段固定面側
を、座面シートメインパッドの底部に密着取付している
ので、着座時にメインシートパッドとともに振動検出手
段と緩衝材がメインシートパッドを直下から支えるシー
トパンに押さえつけられても、緩衝材の凹部面のくぼみ
部に対向する位置に固定した振動検出手段は、シートパ
ンと緩衝材の間に空隙があるため、座面からの振動を振
動検出手段が受けやすく、座面シートメインパッドを支
えるシートフレームやシートパン等から伝わる座面以外
からの不要な振動は緩衝材が吸収し、振動検出手段が受
けにくくすることができる。
【0019】片面に凹部を形成し、凹部面のくぼみ部を
囲う部分は、その他の部分よりも硬度が低い材質からな
る緩衝材のために、座面からの振動が座面に密着する硬
度の高い部分から構成する緩衝材を介して振動検出手段
に伝わりやすく、座面シートメインパッドを支えるシー
トフレームやシートパン等から伝わる座面以外からの不
要な振動は、硬度の低い凹部面のくぼみ部を囲う部分で
吸収され、振動検出手段に伝わりにくくすることができ
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の夫々の一実施例について、図
1から図7を参照しながら説明する。図1は、本発明の
座席用人体検出装置の請求項1における座席上の人を検
出判定するブロック図である。図に示すように、本発明
の座席用人体検出装置は、座席に配設した座席上の振動
を検出する振動検出手段1と、振動検出手段1の出力信
号から各々異なる周波数域の信号を取り出す複数のフィ
ルタ手段21から2nまでと、フィルタ手段21から2
nまでの出力に基づいて座席上の人を判定する判定手段
3と、判定手段3の判定に基づき本発明の座席用人体検
出装置の判定により機器動作を行う外部に接続される機
器(図示せず)に、判定手段3の判定に基づいた信号を
出力する出力手段4からなり、フィルタ手段21から2
nは、振動検出手段1の検出する振動に応じた信号の中
から、人の固有振動周波数成分や、かばんや荷物等の物
の固有振動周波数成分を取り出し、判定手段に入力す
る。
【0021】本実施例の座席用人体検出装置の判定手段
3における人の判定は、物と人とが持つ固有振動周波数
が各々異なる(物に比べ人の固有振動周波数が低い)こ
とを利用するもので、座席上に存在するものが人の場合
は、人の固有振動周波数成分f1を取り出すフィルタ手
段の出力が、物の固有振動周波数成分f2を取り出すフ
ィルタ手段の出力よりも大きく、逆に座席上に存在する
ものが荷物等の人以外の場合は、人の固有振動周波数成
分f1を取り出すフィルタ手段の出力よりも、物の固有
振動周波数成分f2を取り出すフィルタ手段の出力の方
が大きくなることで、座席上のものを人か或いは人以外
かを判定している。従ってフィルタ手段としては帯域幅
の設定が可能なバンドパスフィルタが効果的である。
【0022】又、フィルタ手段21から2nの出力は座
席上のものが、微かに動いているほうが振動検出手段か
らの出力を得やすく、車両用座席のようにエンジン振動
や走行振動を受けて、常に振動している座席においては
本発明の座席用人体検出装置は絶大なる効果を発揮する
ことができる。これは、人が持つ固有振動周波数f1と
その他の物の固有振動周波数が異なっており、フィルタ
手段21はf1近辺の周波数域のみを取り出すために、
その他の振動による影響を除外することができるためで
ある。
【0023】図2は、本発明の請求項1記載の実施例で
振動検出手段を、実際に座席に配設した場合の座面断面
図であり、一例として車両用シートに配設した場合を想
定している。
【0024】一般的に座席は、座面部Aと、背面部B
と、座席を支えるシートフレーム(図示せず)から構成
される。座面部Aは、座面表面上の表布6と、座面のク
ッション特性に影響する座面シートメインパッド5と、
座面シートメインパッド5をシートフレームとともに支
え保持するシートフレームに連結されるシートパン(図
示せず)やSバネ(図示せず)から構成される。このよ
うな座席において、請求項1では、振動検出手段1を座
面シートメインパッド5の底部に配設するために、着座
時、体重により座面シートメインパッド5が圧縮され振
動検出手段1と人との距離が短くなり人の振動が振動検
出手段1に伝わりやすくなる。
【0025】又、振動検出手段1を配設したことによ
る、着座時に感じる異物感が座面シートメインパッド5
により緩和され、シートの持つ着座感を損なうといった
ことがない。又、下記に示す場合において、座面シート
メインパッド5は振動検出手段1に対する保護材として
も働くことになる。
【0026】座席上で子供が跳びはねる或いは重量物が
投げ置かれた場合に、大きな力が座面上で発生するが、
座面シートメインパッド5により緩和されるため、大き
な力を振動検出手段1が直接受けて物理的に破壊される
恐れを無くすることができる。
【0027】座面に水やジュース等の水分がこぼされた
場合でも、座面シートメインパッド5が座面との間に介
在するため、振動検出手段1まで水分が伝ってくること
がなく、水分による破壊や故障の恐れを無くすることが
できる。
【0028】直射日光等により座面が高温になった場合
でも、座面シートメインパッド5が断熱材として働き、
振動検出手段1まで高熱が伝ってくることがなく、熱に
よる破壊や故障の恐れを無くすることができる。
【0029】上記のように振動検出手段1に対する様々
なストレスを、座面シートメインパッド5が保護する構
成となり、振動検出手段1に対する耐久性を有すること
で、様々なストレスの発生する可能性がある座席におい
ても、座席上の人の振動を検出して、人の在席を判定す
ることが可能となる。
【0030】実際の振動検出手段としては、外部から受
ける振動による素子歪みの大きさに応じて出力電圧が変
化する、圧電素子があるが、PVDFをPETフィルム
でラミネート加工したフィルム状の圧電素子は面で振動
を受ける構成となるため座面シートメインパッド底部に
配設した場合に振動を受けやすく固定もしやすい。又、
フィルム状のため振動検出手段として、厚みも薄く構成
できるため、着座時に着座感を損なわないといった点で
効果があるが、チューブ状の圧電素子を振動検出手段と
して使用した場合においても人体検出装置としての効果
は充分発揮することは可能である。
【0031】図3は、本発明の請求項2記載の実施例で
振動検出手段1と緩衝材8を固定した物を、実際に座席
に配設した場合の座面断面図であり、図4は振動検出手
段1を緩衝材8に固定した場合の外観図である。座面断
面図は図2と同様に車両用シートに配設した場合を想定
している。 図3と図4に示すように、請求項2におい
ては、振動検出手段1を、一定の厚みを持つ緩衝材8に
固定し、その緩衝材8の振動検出手段1を固定した面
を、座面シートメインパッド5の底部に固定する。
【0032】緩衝材8と座面シートメインパッド5の固
定には、座面シートメインパッド5から伝わる座面上か
らの振動を減衰させることのない、極薄の両面テープ
や、接着後硬化しない接着剤の使用が効果的である。
【0033】上記構成により、振動検出手段1は座面シ
ートメインパッド5に充分密着固定されるため、座面か
らの振動を受けやすくなる。又、シートパン9側からの
不要な振動に対しては緩衝材8で振動検出手段1を覆う
構成となるため、人着座時に座面シートメインパッド5
とともに、振動検出手段1と緩衝材8が、座面シートメ
インパッド5を支えるシートパン9に押えつけられた場
合においても、シートパン9から伝わる座席面以外から
の振動は、緩衝材8が吸収し、振動検出手段1に伝わり
にくいため、振動検出手段1は座席上の人を検出するに
必要な座面からの振動を効率良く受けるものとなる。
【0034】実際の緩衝材としての一例を上げると、う
ねりの多い複雑な表面形状の座面シートメインパッド底
部にも全面密着する、形状変化に柔軟性のあるウレタン
や、接着性には多少の課題があるもののコスト的には有
利なくず綿をニードルパンチングしたフェルト等が効果
的であるが、ウレタン、フェルトとも材料の硬度が振動
の伝えやすさや伝えにくさに影響するため、振動検出手
段への取り付け方向や緩衝材の構成で硬度を設定する必
要がある。
【0035】図5は、本発明の請求項3記載の実施例で
振動検出手段1と緩衝材8を固定した物を、実際に座席
に配設した場合の座面断面図と外観図であり、座面断面
図は、座面シートメインパッド5がシートフレーム10
とシートフレーム10に連結してなるSバネ11に保持
される車両用シートを想定したものである。
【0036】図5に示すように、本実施例においては、
振動検出手段1を一定の厚みを持つ緩衝材8に固定し、
緩衝材8の振動検出手段1固定面側を、座面シートメイ
ンパッド5の底部側に接触する方向に、座面シートメイ
ンパッド5を保持するシートフレーム10に連結したS
バネ11に固定する。
【0037】上記構成により、振動検出手段1は座面シ
ートメインパッド5に接触する方向に固定されるため、
座面からの振動を受けやすくなる。又、緩衝材8で振動
検出手段1を覆う構成となるため、人着座時に座面シー
トメインパッド5とともに座面シートメインパッド5を
支えるSバネ11に押えつけられた場合においても、S
バネ11から伝わる座席面以外の振動は、緩衝材8が吸
収し、振動検出手段1に伝わりにくいため、振動検出手
段1は座席上の人を検出するに必要な座面からの振動の
みを受けるものとなる。さらに、振動固定手段1を固定
した緩衝材8をSバネ11に固定するために、座面シー
トメインパッド5に緩衝材8を固定する場合に比べ、製
造過程上において、緩衝材の取りつけを簡素化すること
ができる。
【0038】実際のSバネへの取付は、Sバネへの密着
性が必要ないため、接着剤や両面テープを使用せずに、
緩衝材の数カ所をCリング等でSバネに巻き込んで固定
する方法が作業効率の面で効果的である。
【0039】図6は、本発明の請求項4記載の実施例で
振動検出手段1と緩衝材81を固定した物を、実際に座
席に配設した場合の座面断面図であり、図7は振動検出
手段1を緩衝材81に固定した場合の外観図及び、断面
図である。座面断面図は図2と同様に車両用シートに配
設した場合を想定している。
【0040】図6と図7に示すように、本実施例におい
ては、表面に凹部を構成し、裏面は平面の緩衝材81
と、緩衝材81の凹部面側のくぼみ部に対向する部分
(平面側)に振動検出手段1を固定し、緩衝材81の振
動検出手段1固定面側(平面側)を、座面シートメイン
パッド5の底部に密着取付するものである。
【0041】上記構成により、振動検出手段1は座面シ
ートメインパッド5に充分密着固定されるため、座面か
らの振動を受けやすくなる。又、緩衝材81で振動検出
手段1を覆う構成となるため、人着座時に座面シートメ
インパッド5とともに座面シートメインパッド5を支え
るシートパン9に押えつけられた場合においても、シー
トパン9から伝わる座席面以外の振動は、緩衝材81が
吸収し、振動検出手段1に伝わりにくいため、振動検出
手段1は座席上の人を検出するに必要な座面からの振動
を効率良くを受けるものとなる。同時に、緩衝材81が
凹部を有するため、緩衝材とシートパンとの間に空隙が
形成される。この空隙部は、緩衝材に固定された振動検
出手段1に対向した位置にあたるため、振動検出手段1
は振動動作がシートパン9に規制されることなく、座面
振動に応じた信号を出力することが可能となる。
【0042】請求項5の実施例においては、図7の緩衝
材81の凹部面のくぼみ部を囲う部分81Aは、その他
の部分よりも硬度が低い材質からなり振動を吸収しやす
いために、座面シートメインパッド5を支えるシートフ
レーム10やシートパン9から伝わる座面以外からの不
要な振動は、硬度の低い凹部面のくぼみ部を囲う部分8
1Aで吸収されるため振動検出手段1に伝わりにくくな
る。
【0043】又、緩衝材81における凹部面のくぼみ部
を囲う部分81A以外は硬度が高く振動を吸収しにくい
ため受けた振動を伝達しやすくなり、振動検出手段1が
直接接触していない座面シートメインパッド5の箇所で
あっても、緩衝材81が接触していれば、座面シートメ
インパッド5の振動が伝わって緩衝材81が振動し、緩
衝材81に固定された振動検出手段1に振動が伝達する
ことになる。
【0044】実際の緩衝材としての一例を上げると、緩
衝材81は前述の緩衝材8と同じ材料で効果を発揮で
き、81Aの部分には、加えられた力に柔軟に形状が変
化し、押しつぶされた状態でも僅かに厚みの残る様な硬
度の低い材質の物が効果的である。
【0045】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明の請求項1によれば、以下の様な効果が得られる。
【0046】(1)座面シートメインパッドの底部に振
動検出手段を密着取り付けすることにより、振動検出手
段に対する座面からの大きな力や、座面にこぼされた水
分や、直射日光による座面高温化といった様々なストレ
スを座面シートメインパッドが保護する構成となり、振
動検出手段の耐久性を飛躍的に向上させることで、人の
持つ固有振動周波数を利用し、座席上の人を検出するこ
とが故障の恐れなく可能となる。なお、複数の周波数域
のフィルタ手段を有するために、検出する物の固有振動
周波数に各々のフィルタ手段の周波数域を設定すれば、
人に限らず様々な物の検出も可能となる。
【0047】(2)振動検出手段の耐久性が高いため
に、長期に渡り、人体検出装置として信頼性が期待で
き、人を検出して特定の空間をコントロールする機器に
接続した場合においても、安全性の面での信頼性の向
上、省エネルギー性の向上、ランニングコストの低下が
図れる。
【0048】(3)振動を検出する振動検出手段を、座
面シートメインパッドの底部に配設する構成のために、
着座時異物を尻部に感じるといった、シート着座時の不
快感がない。
【0049】(4)振動を検出する振動検出手段を、座
面シートメインパッドの底部に配設する構成のために、
既に存在するシートへいわゆる後付けが可能であり、シ
ート自体の設計変更量が少なくて済むという効果があ
る。
【0050】本発明請求項2によれば、以下の様な効果
が得られる。 (1)振動検出手段を、緩衝材に固定して座面シートメ
インパッドの底部に配設する構成のために、シートパン
等から伝わる座席面以外からの振動は、緩衝材が吸収
し、振動検出手段に伝わりにくいため、振動検出手段は
座席上の人を検出するに必要な座面からの振動を効率良
く受けることになる。
【0051】(2)不要な振動が振動検出手段に伝わる
前に除去されるため、その分フィルタ手段の構成が簡略
化でき、フィルタ回路のコストダウンを図れる。
【0052】(3)振動を検出する振動検出手段を緩衝
材で覆う構成となるため、座席に人が着座した場合や物
が投げ置かれた場合に、振動検出手段にかかる大きな応
力を座面シートメインパッドとともに緩和することがで
きる。
【0053】(4)振動検出手段を緩衝材に固定した状
態を、座席取り付け前の部品とすれば、振動検出手段の
保護が部品の状態でできることになり、輸送時に梱包用
保護緩衝材を必要としない。
【0054】本発明の請求項3によれば、以下の様な効
果が得られる。 (1)振動検出手段を緩衝材に固定し、緩衝材の振動検
出手段固定面側を、座面シートメインパッドの底部側に
接触する方向に、座面シートメインパッドを保持するシ
ートフレームに連結したSバネに固定する構成のため、
座面シートメインパッドに緩衝材を固定する場合に比
べ、製造過程上において、座席への緩衝材取りつけを簡
素化することができる。
【0055】本発明の請求項4によれば、以下の様な効
果が得られる。 (1)表面が凹部、裏面は平面の緩衝材の凹部面側のく
ぼみ部に対向する部分(平面側)に振動検出手段を固定
し、緩衝材の振動検出手段固定面側(平面側)を、座面
シートメインパッドの底部に密着取付する構成により、
人着座時に座面シートメインパッドとともに振動検出手
段と緩衝材が座面シートメインパッドを支えるシートパ
ンに押えつけられた場合においても、シートパンから伝
わる座席面以外からの振動は、緩衝材の凹部を囲う部分
が吸収し、振動検出手段に伝わりにくくなるため、振動
検出手段は座席上の人を検出するに必要な座面からの振
動を効率良く受けることができる。同時に、緩衝材が凹
部を有するため、緩衝材とシートパンとの間に空隙が形
成される。この空隙部は、緩衝材に固定された振動検出
手段に対向した位置にあたるため、振動検出手段は振動
動作がシートパンに規制されることなく、座面振動に応
じた信号を出力することが可能となる。
【0056】本発明の請求項5によれば、以下の様な効
果が得られる。 (1)振動検出手段が固定された緩衝材の凹部面のくぼ
み部を囲う部分は、その他の部分よりも硬度が低い材質
のために、座面シートメインパッドを支えるシートフレ
ームやシートパンやSバネ等から伝わる座面以外からの
不要な振動は、硬度の低い凹部面のくぼみ部を囲う部分
で吸収されるため振動検出手段に伝わりにくくなる。
又、座面シートメインパッドに接触する緩衝材の平面側
は硬度が高く振動を伝達しやすいので、振動検出手段が
直接接触していない座面シートメインパッドの箇所であ
っても、緩衝材が接触していれば座面シートメインパッ
ドの振動が伝わって緩衝材が振動し、緩衝材に固定され
た振動検出手段に振動が伝達することになり、緩衝材の
面積を広げることで、振動検出手段の検出範囲を広げる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明請求項1の一実施例における座席上の人
を検出判定するブロック図
【図2】本発明請求項1の一実施例における振動検出手
段座席配設時の座面断面図
【図3】本発明請求項2の一実施例における振動検出手
段座席配設時の座面断面図
【図4】本発明請求項2の一実施例における振動検出手
段と緩衝材固定時の外観図
【図5】(a)本発明請求項3の一実施例における振動
検出手段座席配設時の座面断面図 (b)振動検出手段を緩衝材に固定した時の外観図
【図6】本発明請求項4の一実施例における振動検出手
段座席配設時の座面断面図
【図7】(a)本発明請求項4の一実施例における振動
検出手段を緩衝材に固定した時の外観図 (b)本発明請求項5の一実施例における振動検出手段
を緩衝材に固定した時の外観図 (c)本発明請求項4の一実施例における振動検出手段
を緩衝材に固定した時の断面図
【図8】従来のスイッチを用いた人体検出方式での座面
断面図
【図9】(a)従来の赤外線センサを用いた人体検出方
式での構成図 (b)同ブロック図
【符号の説明】
1 振動検出手段 21 フィルタ手段1 22 フィルタ手段2 2n フィルタ手段n 3 判定手段 4 出力手段 5 座面シートメインパッド 6 表布 8 緩衝材 81 凹部を有する緩衝材 81A 緩衝材の一部 9 シートパン 10 シートフレーム 11 Sバネ 30 スイッチ 31 赤外線センサ 34 座席 A 座席座面部 B 座席背面部
フロントページの続き (72)発明者 荻野 弘之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 渡邉 義明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動検出手段と、前記振動検出手段の出力
    信号から、各々異なる特定周波数域の信号を取り出す複
    数のフィルタ手段と、前記複数のフィルタ手段の出力に
    基づき、前記振動検出手段に振動を与えた物体が、人か
    或いは人以外であるかを判定する判定手段と、前記判定
    手段の判定に基づく信号を出力する出力手段からなり、
    前記振動検出手段は、着座時に尻部が接触する座席座面
    部における座面シートメインパッドの底部に密着取付け
    する構成とした座席用人体検出装置。
  2. 【請求項2】一定の厚みを有する緩衝材に振動検出手段
    を固定し、前記緩衝材の前記振動検出手段の固定面側
    を、座面シートメインパッドの底部に密着取付する請求
    項1記載の座席用人体検出装置。
  3. 【請求項3】一定の厚みを有する緩衝材に振動検出手段
    を固定し、前記緩衝材の前記振動検出手段固定面側を、
    座面シートメインパッドの底部側に接触する方向に、前
    記座面シートメインパッドを保持するシートフレームに
    連結したSバネに固定する請求項1記載の座席用人体検
    出装置。
  4. 【請求項4】表面に凹部を有し裏面は平面となる緩衝材
    と、前記緩衝材裏面の、前記凹部に対向する部分に振動
    検出手段を固定し、前記緩衝材の前記振動検出手段固定
    面側を、座面シートメインパッドの底部に密着取付する
    請求項1記載の座席用人体検出装置。
  5. 【請求項5】片面に凹部を形成し、前記凹部のくぼみ部
    を囲う部分は、その他の部分よりも硬度が低い材質から
    なる、少なくとも2種類以上の異なる硬度の材質から構
    成される、振動検出手段の固定用緩衝材を備えた請求項
    4記載の座席用人体検出装置。
JP16505895A 1995-06-30 1995-06-30 座席用人体検出装置 Withdrawn JPH0910061A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013215342A (ja) * 2012-04-06 2013-10-24 Sharp Corp 水分量検出装置、バイタルサイン検出装置、および環境制御システム
WO2019004285A1 (ja) 2017-06-27 2019-01-03 岐阜プラスチック工業 株式会社 板材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013215342A (ja) * 2012-04-06 2013-10-24 Sharp Corp 水分量検出装置、バイタルサイン検出装置、および環境制御システム
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Effective date: 20040319