JPH09100228A - 安定なテプレノン固形剤 - Google Patents

安定なテプレノン固形剤

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JPH09100228A
JPH09100228A JP27614095A JP27614095A JPH09100228A JP H09100228 A JPH09100228 A JP H09100228A JP 27614095 A JP27614095 A JP 27614095A JP 27614095 A JP27614095 A JP 27614095A JP H09100228 A JPH09100228 A JP H09100228A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
teprenone
acid
solid
ascorbic acid
agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP27614095A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Imai
英治 今井
Yukiya Iwata
幸也 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Pharmaceutical Industry Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Pharmaceutical Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Pharmaceutical Industry Co Ltd filed Critical Taiyo Pharmaceutical Industry Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間にわたって安定に保存できるテプレノ
ン固形剤を提供すること。 【解決手段】 粉末担体に、テプレノンと、これに対し
1.0wt%以上のL−アスコルビン酸もしくはエリソ
ルビン酸またはそれらの塩類とを担持せしめて、安定な
チプレノン固形剤を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテプレノン固形剤に関
し、更に詳細には長期間にわたって安定に保存できるテ
プレノン固形剤に関する。
【従来の技術およびその課題】次の式(I)、
【化1】 で表されるテプレノンは、既に50年ほど前から知られ
ている化合物であるが(Helv. Chim. Act
a. 28, 590(1945))、近年、イソプレン単
位と極性基を有する化合物が消化性潰瘍に有効であるこ
とが報告され、これに関してテプレノンも再脚光をあ
び、消化性潰瘍治療剤として開発されている。
【0002】しかしながら、テプレノンを含めイソプレ
ン単位を有する化合物は酸化に弱く、実用化にあたって
はその問題の解決が求められていた。この解決方法とし
ては、抗酸化剤を添加することが容易に着想されるが、
テプレノンは脂溶性であるため、使用される抗酸化剤も
脂溶性化合物に限定されると考えられ、利用できる抗酸
化剤が制限されるという欠点があった(特公昭62−9
096号、特開平6−56658号)。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は、テプレノン
固形剤の安定化に関し、様々な検討を行った結果、意外
にも水溶性の抗酸化剤であるL−アスコルビン酸やエリ
ソルビン酸等であっても、これらを特定量で粉末担体に
担持せしめ、固形剤とすれば、懸念されるテプレノンの
分解が認められず、長期間にわたって安定に保持できる
ことを見い出し、本発明を完成した。
【0004】すなわち本発明は、粉末担体に、テプレノ
ンと、これに対し1.0wt%以上のL−アスコルビン
酸もしくはエリソルビン酸またはそれらの塩類を含有す
る安定なチプレノン固形剤を提供するものである。
【0005】本発明において用いられるL−アスコルビ
ン酸はビタミンCとして知られる化合物であり、容易に
入手できしかも安全性の高いものである。 一方のエリ
ソルビン酸は、L−アスコルビン酸の異性体で、L−ア
スコルビン酸と同様、抗酸化剤として利用されている化
合物である。
【0006】また、テプレノンとL−アスコルビン酸も
しくはエリソルビン酸またはそれらの塩類(以下、「ア
スコルビン酸類」ということがある)とを担持せしめる
粉末担体としては、例えば、軽質無水ケイ酸、乳糖、結
晶セルロース、マンニトール、トウモロコシデンプン、
カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、ポリビニルアセタールジエチルアミノア
セテート、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
【0007】本発明の安定なテプレノン固形剤は、常法
に従い、有効成分としてのテプレノンと、単独もしくは
組み合わせて1.0wt%以上のアスコルビン酸類と
を、上記粉末に担持せしめ、製剤化して固形剤とすれば
良い。
【0008】より具体的には、粉末担体、テプレノンお
よびアスコルビン酸類を混合し、十分に攪拌しても、ま
たはテプレノンとアスコルビン酸類を溶剤に溶解し、適
当な界面活性剤を添加混合後、これに粉末担体をを加え
十分に攪拌してから溶剤を除去しても良い。
【0009】テプレノンに対するアスコルビン酸類の使
用量が1wt%より少ないと、抗酸化作用は十分でな
く、製剤上あまり好ましくない。 また、粉末担体に担
持させるテプレノンの量は、粉末担体の0.05〜2重
量倍程度とすることが好ましい。
【0010】かくして得られる本発明のテプレノン固形
剤は、種々の剤形、例えば粉末剤、細粒剤、顆粒剤等と
することができ、これに応じた適当な他の任意成分を利
用することもできる。 更に、上記各剤形の固形剤を利
用したカプセル剤または錠剤とすることもできる。
【0011】
【発明の効果】本発明の安定なテプレノン固形剤は、後
記実施例に示すようにテプレノンの分解を防ぐことがで
きるので、長期保存可能なテプレノン固形剤として極め
て価値の高いものである。
【0012】
【実施例】次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれら実施例になんら制約されるもの
ではない。
【0013】実 施 例 1 テプレノン細粒製剤:表1に示す配合組成および下記製
法により、テプレノン細粒製剤を調製し、L−アスコル
ビン酸(以下、「L−ASA」と略称することがある)
のテプレノンに対する安定化作用を調べた。 安定性試
験はガスクロマトグラフィにより、テプレノンの残存量
を測定し、薄層クロマトグラフでテプレノン分解生成物
の有無を調べることにより行った。 これらの結果を表
2および表3に示す。
【0014】
【0015】( 製 法 )表1に示した配合量のL−A
SAの水溶液とテプレノンを混合し、これを軽質無水ケ
イ酸および乳糖に混合した。 50℃で12時間乾燥し
て水を除いた後、常法に従って製剤化して細粒剤を得
た。
【0016】( 安定性試験 ) 試 験 1:表1の配合量で得た製剤を40℃、75%R
Hの条件で保存した。 保存2週間、4週間および8週
間後に製剤を取り出し、製剤中のテプレノン含量をガス
クロマトグラフィにより定量し、その残存率を調べた。
この結果を表2に示す。
【0017】
【0018】試 験 2:表1の各製剤を40℃、75%
RHで2週間〜8週間保存し、保存後の分解生成物の有
無を薄層クロマトグラフにより調べた。 この結果を表
3に示す。表3中、×は薄層クロマトグラフ上に分解物
のスポットが認められるものを、○は分解物のスポット
が認められないものを意味する。
【0019】
【0020】実 施 例 2 テプレノン細粒製剤:表4に示す配合組成および後記製
法により、テプレノン細粒製剤を調製し、L−ASAと
エリソルビン酸(以下、「EA」と略称することがあ
る)を組み合わせた場合のテプレノンに対する安定化作
用を調べた(L−ASE、EAの添加量を総計1%とし
た)。 得られた製剤の安定性試験は、実施例1と同様
に行った。 これらの結果は表5および表6に示す。
【0021】
【0022】( 製 法 )表4に示す配合量のL−AS
AおよびEAの水溶液とテプレノンを混合し、これを軽
質無水ケイ酸および乳糖に混合した。50℃で12時間
乾燥して水を除いた後、常法に従って製剤化して細粒を
得た。
【0023】( 安定性試験 ) 試 験 1:表4の配合量で得た製剤を40℃、75%R
Hの条件で保存した。 保存2週間、4週間および8週
間後に製剤を取り出し、製剤中のテプレノン含量をガス
クロマトグラフィにより定量し、その残存率を調べた。
この結果を表5に示す。
【0024】
【0025】試 験 2:表4の各製剤を40℃、75%
RHで2週間〜8週間保存し、保存後の分解生成物の有
無を薄層クロマトグラフにより調べた。 この結果を表
6に示す。表6中、×は薄層クロマトグラフ上に分解物
のスポットが認められるものを、○は分解物のスポット
が認められないものを意味する。
【0026】
【0027】以上の結果から、L−アスコルビン酸ある
いはエリソルビン酸およびそれらの塩類を単独もしくは
組み合わせたものはテプレノンの安定化剤として使用で
きることが明らかとなり、その使用量はテプレノンに対
し、1wt%以上必要であることが示された。 以 上

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末担体に、テプレノンと、これに対し
    1.0wt%以上のL−アスコルビン酸もしくはエリソ
    ルビン酸またはそれらの塩類とを担持せしめたことを特
    徴とする安定なチプレノン固形剤。
  2. 【請求項2】 粉末担体に、テプレノンと、これに対し
    合計で1.0wt%になる量のL−アスコルビン酸もし
    くはその塩類およびエリソルビン酸またはその塩類の混
    合物とを担持せしめたことを特徴とする安定なテプレノ
    ン固形剤。
  3. 【請求項3】 粉末剤、細粒剤、顆粒剤、カプセル剤ま
    たは錠剤である請求項第1項または第2項記載の安定な
    テプレノン固形剤。
  4. 【請求項4】 テプレノンの担持量が、粉末担体の0.
    05〜2重量倍である請求項第1項ないし第3項の何れ
    かの項記載の安定なテプレノン固形剤。
JP27614095A 1995-10-02 1995-10-02 安定なテプレノン固形剤 Pending JPH09100228A (ja)

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