JPH0899436A - Ledアレイヘッド - Google Patents

Ledアレイヘッド

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JPH0899436A
JPH0899436A JP23768494A JP23768494A JPH0899436A JP H0899436 A JPH0899436 A JP H0899436A JP 23768494 A JP23768494 A JP 23768494A JP 23768494 A JP23768494 A JP 23768494A JP H0899436 A JPH0899436 A JP H0899436A
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JP
Japan
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led array
led
array head
prism element
scanning direction
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Application number
JP23768494A
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English (en)
Inventor
Akihisa Itabashi
彰久 板橋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】端面発光型LEDアレイにおける発光パターン
の不均一性の問題を解消すると共に高密度化、高速化に
対応したLEDアレイヘッドを提供する。 【構成】本発明は、基板3上に複数の端面発光型LED
素子1をアレイ状に少なくとも1列配置してなるLED
アレイヘッドにおいて、LED素子1からの発光光束を
折り曲げるプリズム素子6をLEDアレイ近傍に配置し
た構成としたものである。また、プリズム素子6の一つ
の面を反射面で構成することもできる。 【効果】各LED素子からの発光光束を折り曲げるプリ
ズム素子をLEDアレイ近傍に配置したことにより、各
LED素子からの発光光束は出射後すぐにプリズム素子
により光路を折り曲げられるので基板に達することが無
く、LED素子の基板面で反射した光束の影響を防ぐこ
とが可能となり、発光パターンが不均一になることを防
止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光プリンタ、デジタル
複写機、ファクシミリ等の書込光学系に応用されるLE
Dアレイヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の端面発光型のLED(発光ダイオ
ード)素子をアレイ状に少なくとも一列配列してなるL
EDアレイが種々提案されており、光プリンタ、デジタ
ル複写機、ファクシミリ等の書込光学系に応用されてい
る(例えば、特開昭60−32373号公報(横方向光
取出し発光ダイオードアレイ構造)、特開昭60−90
782号公報(発光ダイオードを用いた光プリンタ)、
特開昭60−90783号公報(発光ダイオードを用い
た光プリンタ)、特開昭60−90784号公報(発光
ダイオードを用いた光プリンタ)、特開昭60−996
72号公報(発光ダイオードを用いた光プリンタ)、特
開昭60−99673号公報(発光ダイオードを用いた
光プリンタ)、特開昭61−116479号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アレイ状に配列された
複数のLED素子を光源に用いたLEDアレイヘッド
は、半導体レーザ(LD)と走査光学系(回転多面鏡等
の偏向器と等速走査用結像レンズ等)を用いたレーザビ
ームプリンタ(LBP)方式に比べ機械動作部がないた
め、振動や騒音に対して信頼性が高く、また小型化に有
利といったメリットがある。その反面、像面上での光量
のばらつきが大きい、ビームスポットの形状が各ドット
間で不均一であるなどの問題がある。こうした問題はL
ED自身よりも、むしろロッドレンズアレイ等の等倍結
像素子に依るところが大きい。例えば、 1.ロッドレンズのつなぎ目で光量ロスを生じるため、
つなぎ目の周期に合った光量ばらつきを発生し易い(発
光素子と結像素子のピッチが異なるため)、 2.ロッドレンズ内での反射光などのフレア光が生じ易
いため、均一ビームに収束されることが困難、などであ
る。 そこで本発明の第1の目的は、上述のLEDアレイヘッ
ドの課題を解決し、高密度化に対応したLEDアレイヘ
ッドを提供することである。
【0004】次に、LEDアレイは面発光型と端面発光
型に大別することができる。端面発光型は面発光型に比
べ、 1.発光ドットの高密度化に有利、 2.出力光の指向性が高い(副走査方向(主走査方向
(アレイ方向)及び発光方向に対して直交する方向)の
発散角が小さい)ため結像素子のカップリング効率が高
い、 3.低電流で高出力を得ることができる、などの多くの
優れた特徴を持っている。 その反面、端面発光型は、 1.面発光型と同様のワイヤボンディングの実装技術を
用いた場合、出射端面と反対側からワイヤボンディング
しなければならないため、高密度実装の妨げとなる、 2.ウェハーからチップを切り出す際に、発光面を傷つ
けないようにするため、図9に示すように、ウェハー基
板3とLED素子1の発光端との間に、高さ数μmで長
さ数10μmの段差が生じるが、この段差部の基板面に
LED素子1の活性層2から出射した光束が反射するた
めゴーストが発生し、そのため発光パターンが不均一に
なる、などの問題がある。 そこで本発明の第2の目的は、端面発光型LEDアレイ
を用いた場合の上述のような課題を解決し、高密度化、
高速化に対応したLEDアレイヘッドを提供することで
ある。
【0005】また、本発明の目的をより具体的に述べる
と、端面発光型LED素子を用いたLEDアレイヘッド
において、LED素子の基板で反射した光束による影響
を防ぐこと、発散角の広いLED素子に対応すること、
LED素子からの発散光束を収束させカップリング効率
を上げること、発散角の広い主走査方向のカップリング
効率を上げること、等倍結像素子による光束のケラレを
低減すること、LED素子の非点隔差を補正すること、
光学設計上の自由度を増やし性能を向上させること等で
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、基板上に複数の端面発光型LE
D(発光ダイオード)素子をアレイ状に少なくとも1列
配置してなるLEDアレイヘッドにおいて、LED素子
からの発光光束を折り曲げるプリズム素子をLEDアレ
イ近傍に配置したことを特徴としたものである。
【0007】請求項2の発明は、請求項1のLEDアレ
イヘッドにおいて、プリズム素子の一つの面が反射面で
あることを特徴としたものである。
【0008】請求項3の発明は、請求項2のLEDアレ
イヘッドにおいて、プリズム素子の光束の入射する面
(以下、入射面と記す)もしくは光束の射出する面(以
下、射出面と記す)あるいは反射面のうち、少なくとも
一つの面に曲率がついていることを特徴としたものであ
る。
【0009】請求項4の発明は、請求項3のLEDアレ
イヘッドにおいて、プリズム素子の入射面もしくは射出
面あるいは反射面の少なくとも何れか一つの面が、球
面、あるいは主走査方向に曲率を有するシリンダ面(以
下、主シリンダ面と記す)、あるいは副走査方向に曲率
を有するシリンダ面(以下、副シリンダ面と記す)から
構成されていることを特徴としたものである。
【0010】請求項5の発明は、請求項3のLEDアレ
イヘッドにおいて、プリズム素子の光束の入射面もしく
は射出面の何れか一方の面が主シリンダ面から構成さ
れ、もう一方の面が副シリンダ面から構成されているこ
とを特徴としたものである。
【0011】請求項6の発明は、請求項3のLEDアレ
イヘッドにおいて、プリズム素子の入射面もしくは射出
面あるいは反射面の少なくとも何れか一つの面の曲率が
主走査方向と副走査方向で互いに異なるアナモフィック
面から構成されていることを特徴としたものである。
【0012】請求項7の発明は、請求項3のLEDアレ
イヘッドにおいて、プリズム素子の反射面に曲率がつい
ており、かつ入射面もしくは射出面の少なくとも何れか
一つの面に曲率がついていることを特徴としたものであ
る。
【0013】請求項8の発明は、請求項4のLEDアレ
イヘッドにおいて、プリズム素子の入射面もしくは射出
面あるいは反射面の少なくとも何れか一つの面が球面あ
るいは主シリンダ面から構成されている場合に、プリズ
ム素子にさらに副走査方向にパワーを有する長尺シリン
ダレンズ(以下、長尺副シリンダレンズと記す)を付加
したことを特徴としたものである。
【0014】請求項9の発明は、請求項4のLEDアレ
イヘッドにおいて、プリズム素子の入射面もしくは射出
面あるいは反射面の少なくとも何れか一つの面が副シリ
ンダ面から構成されている場合に、プリズム素子にさら
に主走査方向にパワーを有するシリンダレンズアレイ
(主シリンダレンズアレイと記す)を付加したことを特
徴としたものである。
【0015】請求項10の発明は、請求項5もしくは請
求項6あるいは請求項7のLEDアレイヘッドにおい
て、プリズム素子にさらに長尺副シリンダレンズ、ある
いは主シリンダレンズアレイ、あるいは主走査方向と副
走査方向で曲率の異なるアナモフィックレンズアレイを
付加したことを特徴としたものである。
【0016】
【作用】本発明のLEDアレイヘッドにおいては、各L
ED素子からの発光光束を折り曲げるプリズム素子をL
EDアレイ近傍に配置したことにより、各LED素子か
らの発光光束は出射後すぐにプリズム素子により光路を
折り曲げられるので基板に達することが無く、LED素
子の基板面で反射した光束の影響を防ぐことが可能とな
り、発光パターンが不均一になることを防止することが
できる。
【0017】また請求項2の発明のように、プリズム素
子の一つの面を反射面とすることで、該反射面によりL
ED素子からの発光光束をより確実に折り曲げることが
できるため、発散角の広いLED素子に対しても対応す
ることができる。
【0018】また請求項3の発明のように、プリズム素
子の入射面、射出面、反射面のうち、少なくとも一つの
面に曲率をつけることにより、LED素子からの発散光
束を収束させることができ、カップリング効率を上げる
ことができる。
【0019】また請求項4の発明ように、プリズム素子
の入射面、射出面、反射面のうち少なくとも何れか一つ
の面を球面で構成した場合には、LED素子からの発散
光束を主・副走査方向で収束させることができるためカ
ップリング効率を上げることができ、主走査方向に曲率
を有する主シリンダ面で構成した場合には、LED素子
からの発散光束を主走査方向で収束させることができる
ため発散角の広い主走査方向のカップリング効率を上げ
ることができ、副走査方向に曲率を有する副シリンダ面
で構成した場合には、LED素子からの発散光束を副走
査方向で収束させることができるため等倍結像素子等に
よるケラレを低減することができ、副走査方向のカップ
リング効率を上げることができる。
【0020】また請求項5,6,7の何れかの構成とす
ることにより、請求項1〜4の作用に加えて、LED素
子からの発散光束の非点隔差の補正が可能となる。
【0021】また請求項8,9,10の何れかの構成と
することにより、請求項1〜7の作用に加えて、光学設
計上の自由度を増やすことができ、かつ性能の向上を図
ることができる。
【0022】
【実施例】図9に示したように、端面発光型LEDアレ
イを用いた従来のLEDアレイヘッドでは、LED素子
1の発光面の前方に基板3がテラス状に出ているため発
光光束の一部が基板面で反射し、発光光束が基板面で反
射した光束の影響を受けるため、一般に発光パターンが
不均一になるという問題があるが、こうした不均一な光
束を結像光学系で集光した場合、像面上に微小なビーム
スポットを形成することが困難である。そこで本発明で
は、以下の実施例に示す構成によって、LEDアレイか
らの発光光束が基板面で反射することを防止し、発光パ
ターンが不均一になるという問題を解消するものであ
る。以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。
【0023】図1(a),(b)はそれぞれ本発明の実
施例を示すLEDアレイヘッドの要部断面図であり、
(a)は基板3上に複数の端面発光型LED素子1をア
レイ状に少なくとも1列配置してなるLEDアレイヘッ
ドにおいて、LED素子1からの発光光束を折り曲げる
プリズム素子6をLEDアレイ近傍の基板上に配置した
ものである。また、(b)はプリズム素子6の一つの面
を反射面7としたものである。尚、図1でLED素子1
は紙面に対して垂直方向に配列されており、LEDアレ
イを構成している。また、図中の符号2はLED素子の
活性層、4はLED素子の個々に設けられた電極、5は
基板下面に設けられた共通の電極を示している。
【0024】図1(a)に示すLEDアレイヘッドで
は、LED素子1の近傍にプリズム素子6を設けたこと
により、LED素子1からの光の発光方向を変える(折
り曲げる)ことを特徴としており、本構成を採用するこ
とにより、各LED素子1からの発光光束は出射後すぐ
にプリズム素子6により光路を折り曲げられるので基板
3に達することが無く、LED素子の基板面で反射した
光束の影響を防ぐことが可能となり、上述の発光パター
ンの不均一性を防ぐことができる。また、LEDの2次
元アレイ化も容易に可能となり、将来の高密度化に有利
な構成となる(請求項1)。
【0025】また、図1(b)に示すLEDアレイヘッ
ドのようにプリズム素子6の一つの面を反射面7とする
ことにより、プリズム素子6のプリズム効果で曲げきれ
ずに基板へ向かっていく光束をも、反射面7で光の方向
を変えることが可能となり、図1(a)のタイプよりも
出射光束の発散角の広いLED素子に対応することが可
能となる(請求項2)。
【0026】ところで、上記プリズム素子6の少なくと
も一つの面を曲面で構成することにより、LED素子1
からの出射発散光束を収束させたり、像面上に結像させ
たりすることができる。すなわち、光束を結像光学素子
(ロッドレンズアレイ等)に導く前にある程度収束させ
たり、平行光束化させたりしておけば、カップリング効
率の高い光学ヘッドを構成することが可能となる。ま
た、等倍結像素子を用いずにLED素子一つ一つに対応
したプリズム素子で結像させた場合、カップリング効率
が非常に高く、かつ結像素子のつなぎ目による光量バラ
ツキやフレア光によるビームスポット形状のくずれ等を
防ぐことが可能となる(請求項3,4)。図2に実際の
例を示す。
【0027】図2は本発明によるLEDアレイヘッドの
要部斜視図であって、プリズム素子6の光束の入射する
側の面(入射面)8もしくは光束の射出する側の面(射
出面)9の少なくとも何れか一つの面を曲率がついてい
る面とした例であり(図示の例ではLED素子1の個々
に対応した球面レンズアレイが設けられている)、この
ようなプリズム素子6で構成した場合、LED素子1の
活性層2からの出射光束は主走査方向及び副走査方向に
同じパワーで収束又は結像される。尚、波面収差を良好
に補正するためには、レンズアレイの曲面を共軸非球面
により構成すれば良い。
【0028】次に、図3は本発明の別の実施例を示すプ
リズム素子の要部斜視図であり、プリズム素子6の射出
面9を、主走査方向に曲率を有するシリンダ面(主シリ
ンダ面)で構成した例である。図3に示すように、主走
査方向に曲率を有する主シリンダ面をプリズム素子6の
射出面9あるいは入射面8の何れか一方に有する場合、
LED素子1の活性層2からの出射光束は主走査方向に
のみ収束あるいは結像される。端面発光型LEDの場
合、一般に主走査方向の発散角が副走査方向に比べて拡
がっているため、本構成にすることによりカップリング
効率を高くすることが可能となり、光量的に有利とな
る。また、等倍結像素子のつなぎ目による光量バラツキ
やフレア光によるビームスポット形状のくずれ等を防ぐ
ことが可能となる。さらに、図2に示したようなレンズ
アレイで構成する場合に比べ、比較的作成が容易であ
る。
【0029】次に、図4は本発明のさらに別の実施例を
示すプリズム素子の要部斜視図であり、プリズム素子6
の入射面8を、副走査方向に曲率を有するシリンダ面
(副シリンダ面)で構成した例である。図4に示すよう
に、副走査方向に曲率を有する副シリンダ面をプリズム
素子6の入射面8あるいは射出面9の少なくとも何れか
一方に有する場合、LED素子1の活性層2からの出射
光束は副走査方向にのみ収束あるいは結像される。一般
に端面発光型LEDアレイは等倍結像素子と併用して構
成される場合、通常、副走査方向において結像素子によ
りケラレを生じるが、本構成を用いることにより、結像
素子によるケラレを低減することができ、カップリング
効率の高いLEDアレイヘッドを構成することが可能と
なる。また、本構成はその構造上、図2や図3の構成に
比べて容易に作成することができる。
【0030】次に、図5は本発明のさらに別の実施例を
示すプリズム素子の要部斜視図であり、プリズム素子6
の反射面7を、副走査方向に曲率を有するシリンダ面
(副シリンダ面)で構成した例である。図5に示す構成
の場合、LED素子1の活性層2からの出射光束は反射
面7により副走査方向にのみ収束あるいは結像され、図
4の構成と同様の作用効果が得られる。また、図6は本
発明のさらに別の実施例を示すプリズム素子の要部斜視
図であり、プリズム素子6の反射面7を、主走査方向に
曲率を有するシリンダ面(主シリンダ面)で構成した例
である。図6に示す構成の場合、LED素子1の活性層
2からの出射光束は反射面7により主走査方向にのみ収
束あるいは結像され、図3の構成と同様の作用効果が得
られる。尚、図5あるいは図6の構成にすると、プリズ
ム素子6をLED素子1と一体にすることが可能とな
り、入射面における反射によるノイズ等の影響を除去す
ることが可能となる。
【0031】次に、図1(b)のプリズム素子6の光束
の入射面8もしくは射出面9の何れか一方の面が主シリ
ンダ面から構成され、もう一方の面が副シリンダ面から
構成されている場合(請求項5)や、プリズム素子の入
射面もしくは射出面の少なくとも何れか一つの面の曲率
が主走査方向と副走査方向で互いに異なるアナモフィッ
ク面から構成されている場合(請求項6)、LED素子
1の活性層2からの出射光束は主走査方向及び副走査方
向で互いに異なるパワーで収束あるいは結像される。L
ED素子1は主走査方向と副走査方向で見かけの発光点
が異なる、いわゆる非点隔差があり、その補正に有利で
ある。ここで、図7は請求項5の一実施例を示し、プリ
ズム素子6の入射面8を主シリンダ面、射出面9を副シ
リンダ面とした例である。
【0032】また、上記構成に代えて、プリズム素子6
の反射面7を曲面とし、かつ入射面もしくは射出面の少
なくとも何れか一つの面に曲率がついている構成とする
ことにより、LED素子1の活性層2からの出射光束を
主走査方向及び副走査方向で互いに異なるパワーで収束
あるいは結像させることができ、かつ非点隔差の補正を
行なうことができる(請求項7)。例えば、反射面7を
図5のような副シリンダ面(あるいは図6のような主シ
リンダ面)とし、射出面あるいは入射面を主シリンダ面
(あるいは副シリンダ面)とする構成が可能である。さ
らに、プリズム素子の反射面をその曲率が主走査方向と
副走査方向で互いに異なるアナモフィック面で構成する
こともできる(請求項6)。この場合には、プリズム素
子の入射面や射出面の光学設計上の自由度が増し、より
性能の良いプリズム結像素子を設計することが可能にな
る。
【0033】次に、図8は本発明のさらに別の実施例を
示すLEDアレイヘッドの要部斜視図である。図8の構
成は、プリズム素子6の入射面8を主シリンダ面で構成
し、プリズム素子6にさらに副走査方向にパワーを有す
る長尺シリンダレンズ(長尺副シリンダレンズ)10を
付加したものである(請求項8)。前述の図3や図6の
構成のように、プリズム素子6の入射面8もしくは射出
面9あるいは反射面7の少なくとも何れか一つの面が主
シリンダ面から構成されている場合、LED素子1の活
性層2からの出射光束は主走査方向にのみ収束あるいは
結像されるが、副走査方向に関しては、このままでは発
散光のままであるので、図8の構成のように副走査方向
にパワーを有する長尺副シリンダレンズ10を付加して
収束させることにより、カップリング効率の向上を図る
ことが可能となる。また、LED素子は一般に非点隔差
を持っているため、その補正にも有用である。また、こ
の構成は従来の等倍結像素子(ロッドレンズアレイ等)
に比べ、つなぎ目の影響による光量バラツキや結像性能
の劣化を生じる恐れがなく、さらに低コスト化の可能性
も有している。
【0034】また、図2の構成のように、プリズム素子
6の入射面8もしくは射出面9あるいは反射面7の少な
くとも何れか一つの面が球面から構成されている場合に
も、図8のようにプリズム素子6にさらに長尺副シリン
ダレンズ10を付加することが有効である。すなわち、
図2の構成の場合、像面上に主・副走査方向ともに同じ
パワーを持たせることができるので、点像として結像さ
せることが可能と考えられるが、非点隔差の大きいLE
Dを用いた場合、微小スポットに結像することが困難と
なるが、長尺副シリンダレンズ10を付加することによ
り、非点隔差を良好に補正することが可能となり、微小
スポットに結像することができる。
【0035】ところで、光束が球心を通って球面に当り
結像する場合は、直交する2方向の光束は1点に収束す
るが、プリズム素子6の反射面7を球面とした場合のよ
うに、球面の法線に対して大きな傾きを持って光束が入
射する場合、法線を含む面内の光束はそれに直交する光
束より大きなパワーを受けて1点に収束しなくなる(非
点隔差が発生する)。これに対し、図8と同様に、プリ
ズム素子6にさらに長尺副シリンダレンズを付加すれ
ば、非点隔差を除去することができる。
【0036】次に、図4や図5に示したようにプリズム
素子6の入射面8もしくは射出面9あるいは反射面7の
少なくとも何れか一つの面が副シリンダ面から構成され
ている場合、LED素子1の活性層2からの出射光束は
副走査方向のみ収束あるいは結像される。そこでこの場
合には、プリズム素子にさらに主走査方向にパワーを有
するシリンダレンズアレイ(主シリンダレンズアレイ)
を付加した構成とすることができ、これにより主走査方
向にも収束あるいは結像することが可能となる(請求項
9)。
【0037】さらに、請求項5もしくは請求項6あるい
は請求項7のLEDアレイヘッドにおいて、プリズム素
子にさらに長尺副シリンダレンズ、あるいは主シリンダ
レンズアレイ、あるいは主走査方向と副走査方向で曲率
の異なるアナモフィックレンズアレイを付加した構成と
することもでき、このような種々の組合せにより、光学
設計上の自由度が増し、主走査方向、副走査方向の結像
性能の向上を図ることが可能となり、高密度化を図るう
えでも有利となる(請求項10)。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のLED
アレイヘッドにおいては、各LED素子からの発光光束
を折り曲げるプリズム素子をLEDアレイ近傍に配置し
たことにより、各LED素子からの発光光束は出射後す
ぐにプリズム素子により光路を折り曲げられるので基板
に達することが無く、LED素子の基板面で反射した光
束の影響を防ぐことが可能となり、発光パターンが不均
一になることを防止することができる。
【0039】請求項2のLEDアレイヘッドにおいて
は、プリズム素子の一つの面を反射面とすることで、該
反射面によりLED素子からの発光光束をより確実に折
り曲げることができるため、発散角の広いLED素子に
対しても対応することができ、LED素子の基板面で反
射した光束の影響をより確実に防ぐことができ、発光パ
ターンが不均一になることを確実に防止することができ
る。
【0040】請求項3のLEDアレイヘッドにおいて
は、プリズム素子の入射面、射出面、反射面のうち、少
なくとも一つの面に曲率をつけることにより、LED素
子からの発散光束を収束させたり結像させたりすること
ができ、カップリング効率を向上することができる。
【0041】請求項4のLEDアレイヘッドにおいて
は、プリズム素子の入射面、射出面、反射面のうち少な
くとも何れか一つの面を球面で構成した場合には、LE
D素子からの発散光束を主・副走査方向で収束させるこ
とができるためカップリング効率を上げることができ、
主走査方向に曲率を有する主シリンダ面で構成した場合
には、LED素子からの発散光束を主走査方向で収束さ
せることができるため発散角の広い主走査方向のカップ
リング効率を上げることができ、かつLED素子の発散
光束のクロストークを防ぐことができ、副走査方向に曲
率を有する副シリンダ面で構成した場合には、LED素
子からの発散光束を副走査方向で収束させることができ
るため等倍結像素子等によるケラレを低減することがで
き、副走査方向のカップリング効率を上げることができ
る。また、プリズム素子の反射面を上記何れかの曲面と
した場合には、プリズム素子をLED素子と接合させる
ことが可能となるため、プリズム素子の入射面による反
射によるノイズ等の影響を防ぐことができ、特に、反射
面を副シリンダ面で構成した場合には構成も簡単にする
ことができる。
【0042】請求項5のLEDアレイヘッドにおいて
は、主走査方向と副走査方向で独自のパワーを持たせる
ことができるため、請求項1〜4の作用効果に加えて、
非点隔差の補正が可能となる。
【0043】請求項6のLEDアレイヘッドにおいて
は、プリズム素子の一つの面に主・副走査方向で互いに
異なるパワーを持たせることが可能になるため、一つの
面で主・副同時に収束させることが可能となり、かつ非
点隔差の補正が可能となる。また、構成を簡単にするこ
とができ、特に反射面をアナモフィック面とした場合に
は、プリズム設計上の自由度も増すことができる。
【0044】請求項7のLEDアレイヘッドにおいて
は、プリズム素子の反射面に曲率をつけ、かつ入射面も
しくは射出面の少なくとも何れか一つの面に曲率をつけ
たことにより、収束作用をそれぞれの面に分担させるこ
とが可能となるため、請求項5と同様の作用効果が得ら
れ、かつ設計の自由度が増し、性能の向上が図れる。
【0045】請求項8,9,10のLEDアレイヘッド
においては、何れも請求項1〜7の作用効果に加えて、
光学設計上の自由度を増やすことができるため、主・副
走査方向それぞれ独自に必要とされる性能まで高めるこ
とが可能となり、高密度化を図るうえでも有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)はそれぞれ本発明の一実施例を
示すLEDアレイヘッドの要部断面図である。
【図2】本発明の別の実施例を示すLEDアレイヘッド
の要部斜視図である。
【図3】本発明のさらに別の実施例を示すプリズム素子
の要部斜視図である。
【図4】本発明のさらに別の実施例を示すプリズム素子
の要部斜視図である。
【図5】本発明のさらに別の実施例を示すプリズム素子
の要部斜視図である。
【図6】本発明のさらに別の実施例を示すプリズム素子
の要部斜視図である。
【図7】本発明のさらに別の実施例を示すプリズム素子
の要部斜視図である。
【図8】本発明のさらに別の実施例を示すLEDアレイ
ヘッドの要部斜視図である。
【図9】従来技術の一例を示すLEDアレイヘッドの要
部断面図である。
【符号の説明】
1:LED素子 2:活性層 3:基板 4:電極 5:電極 6:プリズム素子 7:反射面 8:入射面 9:射出面 10:長尺副シリンダレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 27/00 G11B 7/14 7811−5D H01L 33/00 N M H04N 1/036 A

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に複数の端面発光型LED(発光ダ
    イオード)素子をアレイ状に少なくとも1列配置してな
    るLEDアレイヘッドにおいて、LED素子からの発光
    光束を折り曲げるプリズム素子をLEDアレイ近傍に配
    置したことを特徴とするLEDアレイヘッド。
  2. 【請求項2】請求項1記載のLEDアレイヘッドにおい
    て、プリズム素子の一つの面が反射面であることを特徴
    とするLEDアレイヘッド。
  3. 【請求項3】請求項2記載のLEDアレイヘッドにおい
    て、プリズム素子の光束の入射する面(以下、入射面と
    記す)もしくは光束の射出する面(以下、射出面と記
    す)あるいは反射面のうち、少なくとも一つの面に曲率
    がついていることを特徴とするLEDアレイヘッド。
  4. 【請求項4】請求項3記載のLEDアレイヘッドにおい
    て、プリズム素子の入射面もしくは射出面あるいは反射
    面の少なくとも何れか一つの面が、球面、あるいは主走
    査方向に曲率を有するシリンダ面(以下、主シリンダ面
    と記す)、あるいは副走査方向に曲率を有するシリンダ
    面(以下、副シリンダ面と記す)から構成されているこ
    とを特徴とするLEDアレイヘッド。
  5. 【請求項5】請求項3記載のLEDアレイヘッドにおい
    て、プリズム素子の光束の入射面もしくは射出面の何れ
    か一方の面が主シリンダ面から構成され、もう一方の面
    が副シリンダ面から構成されていることを特徴とするL
    EDアレイヘッド。
  6. 【請求項6】請求項3記載のLEDアレイヘッドにおい
    て、プリズム素子の入射面もしくは射出面あるいは反射
    面の少なくとも何れか一つの面の曲率が主走査方向と副
    走査方向で互いに異なるアナモフィック面から構成され
    ていることを特徴とするLEDアレイヘッド。
  7. 【請求項7】請求項3記載のLEDアレイヘッドにおい
    て、プリズム素子の反射面に曲率がついており、かつ入
    射面もしくは射出面の少なくとも何れか一つの面に曲率
    がついていることを特徴とするLEDアレイヘッド。
  8. 【請求項8】請求項4記載のLEDアレイヘッドにおい
    て、プリズム素子の入射面もしくは射出面あるいは反射
    面の少なくとも何れか一つの面が球面あるいは主シリン
    ダ面から構成されている場合に、プリズム素子にさらに
    副走査方向にパワーを有する長尺シリンダレンズ(以
    下、長尺副シリンダレンズと記す)を付加したことを特
    徴とするLEDアレイヘッド。
  9. 【請求項9】請求項4記載のLEDアレイヘッドにおい
    て、プリズム素子の入射面もしくは射出面あるいは反射
    面の少なくとも何れか一つの面が副シリンダ面から構成
    されている場合に、プリズム素子にさらに主走査方向に
    パワーを有するシリンダレンズアレイ(主シリンダレン
    ズアレイと記す)を付加したことを特徴とするLEDア
    レイヘッド。
  10. 【請求項10】請求項5もしくは請求項6あるいは請求
    項7記載のLEDアレイヘッドにおいて、プリズム素子
    にさらに長尺副シリンダレンズ、あるいは主シリンダレ
    ンズアレイ、あるいは主走査方向と副走査方向で曲率の
    異なるアナモフィックレンズアレイを付加したことを特
    徴とするLEDアレイヘッド。
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