JPH0899030A - 気液溶解混合装置 - Google Patents

気液溶解混合装置

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JPH0899030A
JPH0899030A JP26134794A JP26134794A JPH0899030A JP H0899030 A JPH0899030 A JP H0899030A JP 26134794 A JP26134794 A JP 26134794A JP 26134794 A JP26134794 A JP 26134794A JP H0899030 A JPH0899030 A JP H0899030A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、気体の混合効率が良く、複数
の気体の流入も容易に可能にする。 【構成】 液体が流れる流路の途中でその流路が並列に
複数分岐した分岐点36を形成し、この並列に複数分岐
した複数の流路の少なくとも一部に、ベンチュリ管38
等の絞り部40を設ける。絞り部40に引き続いてその
流路の下流側に設けられ流体流路方向に断面積の等しい
気体流入部42を設け、この気体流入部42に外部から
気体を流入させる気体流入孔50を形成し、気体流入部
42の下流に流路を徐々に広げた広がり部44を設け
る。広がり部44又はその下流に、並列に複数分岐した
流路を再び合流させる合流点46を形成し、この合流点
46の下流に流路中の液体と気体流入孔42から流入し
た気体を加圧し混合する加圧混合部20を設け、この加
圧混合部の出口側にノズル22を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液体中に気体を気泡
として混合分散させたり、気体を効率よく液体に溶解さ
せる気液溶解混合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本願出願人の特願平5−2341
73号等に示されている気液溶解混合装置は、図8、図
9に示すように、液体中に気体を流入させ混合する混合
器81を有したものである。この混合器81の入口部8
4には、液体を供給する配管12の先端部が取り付けら
れ、この混合器81の出口94部には、気体と液体を加
圧し混合する加圧混合部を兼ねる配管20が接続され、
その配管20の先端部にノズル22が接続されている。
さらに、混合器81には、気体を吸引流入させる気体入
口部82が形成されている。
【0003】混合器81の内部には、図9に示すよう
に、絞り部である喉部88が中央に設けられたベンチュ
リ管状の流路86が同心的に一つ形成されている。喉部
88の下流には、喉部88よりわずかに内径が大きく所
定長さ断面積が一定に形成された気体流入部90と、こ
の気体流入部90に続いて設けられ下流側に向かって流
路を広げた広がり部92が形成されている。この気体流
入部90には、気体入口部82に接続された気体流入孔
96が開口している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の場
合、液体の流量が増大するに従い、気体を吸引する気体
入口部82から吸引される気体の割合が減少していき、
効率よく気液の溶解混合を行うことのできる気体の割合
を維持可能な流量は、液体流量が12m3/h以下であ
り、一つの流路86における液体の最大処理量が少なか
った。これは、液体流量を上げるためには、流路86を
全体的に大きくすれば良いが、液体流量は、流路の断面
積に比例して増大し、流入する気体は、ある程度以上の
太さの流路においては、流路の外周縁の長さと正の相関
関係があり、流路を大きくすればするほど、気体が液体
中に混合される割合が減少するからである。
【0005】また、上記従来の技術では、2種類以上の
気体を液中に吸引させようとすると、気体入口部82に
おいて、それぞれの気体がお互いに干渉し合い、2種類
の吸引気体の流量や圧力の調節が非常に困難であった。
とくに、一方の気体の供給源が大気圧下の空気で、他方
の供給源がボンベ等からの場合、ボンベには、大気圧と
圧力を等しくするためのレギュレーターを取り付ける必
要があり、装置が複雑になった。また、大気圧は天候の
変化により変化するため、大気圧の変化に応じて液体の
流量や圧力の調節を行う必要があった。
【0006】この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑
みてなされたもので、簡単な構成で、気体の混合効率が
良く、複数の気体の流入も容易に可能にする気液溶解混
合装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、液体が流れ
る流路の途中でその流路が並列に複数分岐した分岐点を
形成し、この並列に複数分岐した複数の流路の少なくと
も一部の流路に、ベンチュリ管やオリフィス等の絞り部
を設け、この絞り部に引き続いてその流路の下流側に設
けられ流体流路方向に断面積の等しい気体流入部を設
け、この気体流入部に外部から気体を流入させる気体流
入孔を形成し、上記気体流入部の下流に流路を徐々に広
げた広がり部を設け、この広がり部又はその下流に上記
並列に複数分岐した流路を再び合流させる合流点を形成
し、この合流点の下流に流路中の液体と上記気体流入孔
から流入した気体を加圧し混合する加圧混合部を設け、
この加圧混合部の出口側にノズルを備えた気液溶解混合
装置である。
【0008】さらにこの発明は、上記分岐点から下流の
上記絞り部と、上記気体流入部と、上記気体流入孔と、
上記広がり部と、上記合流点を、一体の吸引器に形成し
た気液溶解混合装置である。また、上記吸引器と上記ノ
ズル部を、上記加圧混合部を兼ねた配管で接続したもの
である。さらに、上記吸引器と上記ノズル部の間に、段
階的に上から下に流れ落ちる形状の流路を設け、上記ノ
ズル部の手前に、上方に突きだし余剰気体を抜く分岐流
路を設けたものである。さらに、上記吸引器の上記並列
に複数分岐した各流路の、絞り部、気体流入部の大きさ
を、各流路ごとに異なるものにし、上記分岐点の下流の
各気体流入孔には、異なる気体が供給されるものであ
る。
【0009】
【作用】この発明の気液溶解混合装置は、流路を並列に
複数分岐し、分岐された流路の途中に設けられた絞り部
により、流路中の液体の静圧が低下し、そのわずかに下
流の気体流入部から気体を流入させ気液混合流を形成さ
せる。そして、その下流の加圧混合部で、流れが遅くな
り静圧が増大し、流入した気体を液体中に溶解させる。
さらに、加圧混合部の出口部のノズルによって、上記気
液混合流を加速させて再び静圧を低くさせ、液体中から
溶解した気体を微小気泡として析出させるとともに、ノ
ズルを通過させる際に流れの乱れによって、溶解しきら
なかった気泡をせん断し細分化して微小気泡を発生させ
るものである。
【0010】また、段階的に流れ落ちる流路により、気
体と液体が高効率で溶解し合い、余剰気体を排気するこ
とにより、溶解した気体が析出した微小気泡のみにより
発泡させた液体を得ることができる。さらに、上記気液
溶解混合装置の異なる気体流入部に接続する気体流入孔
から異なる種類の気体を吸引させ、上記気体流入部はそ
れぞれ独立しているため、吸引させた異なる種類の気体
の流量又は圧力は、互いに干渉することなく容易に制御
することができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の気液溶解混合装置の実施例
について図面に基づいて説明する。図1、図2、図3
は、この発明の第一実施例の気液溶解混合装置を示すも
ので、水その他の液体供給部である水槽10と、その液
体を圧送するポンプ14が配管12で接続されている。
ポンプ14の吐出側にも配管16が接続され、配管16
の先端部は、空気等の気体を液体流れに流入させる吸引
器18の液体入口部34に接続されている。そして、こ
の吸引器18の出口部48には、気体と液体を加圧し混
合する加圧混合部を兼ねる配管20が接続され、この配
管20の先端部にノズル22が取り付けられている。配
管20は、フレキシブルなものでも、鋼管等の硬い管で
も良い。このノズル22は、発泡した液体を収容する発
泡液槽24の下方に接続されている。
【0012】吸引器18にはその側面の2ケ所に、気体
入口部28が設けられ、この気体入口部28には、各々
流量調節弁32が配管30を経て接続されている。流量
調節弁32の上流側は、図示しないボンベや大気等の気
体供給源に図示しない配管を介して接続されている。こ
の実施例で流量調節弁32は2個存在するが、それが同
一の気体供給源に接続されていても異なる気体供給源に
接続されていても良い。また、空気を吸引させる場合は
流量調節弁32の上流側の配管を大気圧下に解放しても
良い。また気体流量を調節しなくても良い場合は、流量
調節弁32を省略しても良い。
【0013】この実施例の吸引器18は、図2(A)、
(B)に示すように、吸引器18が一体に形成され、入
口部34の内部の分岐点36で液体流路が並列に2つに
分岐している。ここでこの実施例の図面では、分岐点3
6で2つに流路を分岐させたが、3つ以上の流路に分岐
させてもかまわない。分岐後の各流路には、絞り部を形
成する喉部40が中央に設けられた流路であるベンチュ
リ管38が形成されている。喉部40の下流には、この
喉部40よりわずかに内径が大きく、円筒状に流体流方
向に所定長さだけ断面積が一定に形成された気体流入部
42が設けられ、この気体流入部42の喉部40のわず
かに下流側の位置に、気体が流入する気体流入孔50が
設けられている。そして、分岐していた各流路は、気体
流入部42の後、広がり部44を経て合流点46で合流
している。
【0014】また、この実施例ノズル22には、図3
(A)、(B)に示すように、ノズル22の端面及び側
面に複数のノズル孔54が設けられている。このノズル
孔54は図面では複数で示したが、単一の穴でも良い。
また、図面ではノズル孔54は、固定絞り状としたが、
バルブ等の可変絞りを用いても良い。
【0015】次に、この実施例の気液溶解混合装置の作
用について以下に説明する。水槽10の液体は、ポンプ
14で吸引器18に圧送される。吸引器18の液体入口
部34に流入した液体は、分岐点36で2つの流路に分
岐し、各流路においてベンチュリ管38の喉部40で加
速されて、一旦静圧が低下し、気体流入部42、広がり
部44を経て静圧が再び増大する。広がり部44の後、
分岐していた流路は合流点46で再び一つに合流する。
ここで、液体がベンチュリ管38を流れることにより、
静圧が相対的に低い喉部40のわずかに下流の気体流入
孔50から気体が液体流れの中に流入する。気体流入部
42は、喉部40よりわずかに広いだけなので、この部
分の静圧も相対的に低圧になっており、気体が、流量調
節弁32、配管30、気体入口部28及び気体流入孔5
0を経て吸引器18の流路中に流入する。ここで、この
気体流入孔50を喉部40に設けないのは、喉部40が
静圧の最も低くなる部分であるが、喉部40に気体流入
孔50を設けると、気体の吸い込みが良くないためであ
る。
【0016】気体流入孔50から液体流れ中に流入した
気体は、気泡となって流路中の液体とともに吸引器18
の出口部48へ流れ、合流点46で分岐した流れが合流
し、加圧混合部を兼ねる配管20に流入する。配管20
内では、流れの静圧が相対的に高くなるので、気泡とな
った気体が液体中に溶解していく。そして、配管20か
らノズル22のノズル孔54を経て発泡液26中に気泡
と共に液体が噴出される。ノズル孔54を通過する際に
は、液体が再び加速されるので、その静圧は低くなり、
液体中に溶解していた気体が微小気泡として析出する。
さらに、溶解しきらなかった気泡も、ノズル孔54で加
速される際に流れの乱れ等による剪断力によって細分化
され、小径の気泡となって液体とともに放出される。
【0017】この実施例の気液溶解混合装置の、分岐し
た各流路における喉部40の断面積、気体流入部42の
断面積、ノズル孔22の断面積の総和と、喉部40の断
面積の総和の関係は、以下の式を満たすものであれはよ
い。 PAn<PGn ・・・(1) PGn(nは自然数で、各気体流入部42に対応する)は
各気体流入孔50から流入する気体の圧力。PA nは流体
力学上の連続の式及びベルヌーイの定理により、以下の
式により与えられる各気体流入部42の静圧である。 PAn={1−(SAn2SC)/(SA2SBn2)}P1 +(δP+PB){(SAn2SC2)/(SA2SBn2)} ・・・(2) ここで、SAは喉部40の断面積の総和、SAnは各喉部
40の断面積、SBnは各気体流入部42の断面積、SC
はノズル孔54の断面積の総和、P1は気体流入部42
の総圧、δPは吸引器18からノズル22までの圧力損
失、PBはノズル孔54の出口の総圧。
【0018】従って、上記式(1)、(2)を満たすよ
うにそれぞれの気体流入部42及びノズル孔54の大き
さを設定することにより、液体中に効率的に混合し溶解
させる最適な条件が得られるものである。また、混合部
を兼ねる配管20は、加圧下での液体に気体が溶解し飽
和するまでの気液の接触時間が得られるものであればよ
り好ましく、気液の接触時間は配管の体積に依存するの
で、配管の長さがある程度長い方が気体が飽和点まで溶
解する。また、飽和点まで気体を溶解させる必要がない
場合は、配管20は短いものであっても良い。
【0019】この実施例の気液溶解混合装置を用いる
と、実験上、最大処理量が約25m3/h以上になり、
従来のものの約2倍の処理が可能となる。そして、ベン
チュリ管38等の流路を増加すれば、その数に比例し
て、処理流量が増大するものである。また、この実施例
の気液溶解混合装置の異なる気体入口部28に、大気圧
下から供給する空気とボンベから供給される二酸化炭素
を1:2の割合で吸引させたところ、運転開始時の簡単
な調節だけで、この割合を継続的に維持させることがで
きた。
【0020】この実施例の気液溶解混合装置によれば、
気液が溶解混合するのに最適な流量の液体を各流路ごと
に流すことができ、効率よく空気やその他の気体を液体
中に混合させることができるものである。また、一体の
吸引器18に複数の流路を形成したので、構造が簡単で
あり、取扱や設置も容易なものである。
【0021】なお、図2の吸引器18には、広がり部4
4の後で合流点46が設けられているが、広がり部44
を兼ねて、気体流入部42の下流に直接合流点46を設
けても良い。また、気体流入部42から流入する気体量
は気体流量調節弁32によって調節することができる。
特に、吸引器18における気体流入部42が独立してい
るために、この実施例の気液溶解混合装置においては、
複数ある気体入口28から流入する気体流量を気体流量
調節弁32を用いて独立して調節することができる。
【0022】次にこの発明の第二実施例について図4を
基にして説明する。なお、上記実施例と同様の部材は同
一符号を付して説明を省略する。この実施例は、吸引器
18に形成された2つの流路のうち、一方の絞り部であ
るのど部40のわずかに下流の気体流入部42に、気体
流入孔50を形成したものである。そして、他方の流路
55には、気体が流入する部分が形成されていないもの
である。
【0023】この実施例により、必要最小限の気体のみ
を液体中に効率よく溶解混合させることができ、気体の
無駄を少なくすることができるものである。ただし、こ
の場合においても最低一箇所の流路には喉部40及び気
体流入部42を構成しなければならない。
【0024】次にこの発明の第三実施例について図5を
基にして説明する。なお、上記実施例と同様の部材は同
一符号を付して説明を省略する。この実施例は、吸引器
18の流路38を、図5に示すように、内径が異なるも
のにしたものである。この場合、内径の大きい大きい流
路56では、気体入口部28から多くの気体を吸引し、
内径の小さい流路58では、気体入口部28から少量の
気体を吸引することになる。
【0025】この実施例の気液溶解混合装置によれば、
それぞれの気体入口部28から吸引する気体量が大きく
異なる場合、液体の流路の大きさを変えることによって
気液を各々最適な効率で混合させることができ、気体及
び液体を無駄なく利用することができる。
【0026】次にこの発明の第四実施例について図6を
基にして説明する。なお、上記実施例と同様の部材は同
一符号を付して説明を省略する。この実施例は、上記第
一実施例の混合部を兼ねる配管20の間に、段階的に緩
急を繰り返し流体が流れ落ちる流路62を形成した気液
混合槽60を設けたものである。従って混合槽60の上
流側に配管68を介して吸引器18が取り付けられ、混
合槽60の下流側に配管69を介してノズル22が取り
付けられている。
【0027】この実施例では、気液混合槽60は段階的
に緩急を繰り返し流れ落ちる流路62を有し、この流路
62に気液混合流を流すと流路62内では、その上部に
気体、下部に液体が流れる状態になり、気液の接触面積
の広い流れが得られるものである。また、気液混合流が
流入する入口部64より出口部66の位置が低いため、
流路62内に密度の低い気体が滞るようになり、気液混
合槽60への流入の段階では比較的気体の割合が低い場
合でも、混合槽60内部では気体の比率が高くなる。こ
のため、気液混合槽60内部で高効率な気体溶解が行わ
れる。
【0028】次にこの発明の第五実施例について図7を
基にして説明する。なお、上記実施例と同様の部材は同
一符号を付して説明を省略する。この実施例は、上記第
一実実施例のノズル22の手前に余剰な気体を抜く余剰
気体抜き部70を、配管71、75の間に設けたもので
ある。余剰気体抜き部70内部では、入口72のと出口
76の間に上方に突き出した分岐流路74が構成されて
いる。分岐流路74の先には、排出する余剰気体の流量
を調整するバルブ78と、排気配管80が取り付けられ
ている。この実施例ではバルブ78を使用したが、排出
する余剰気体を一定の圧力で分岐流路74に流す場合
は、適当な大きさの固定絞りやバルブ78と同等な管路
抵抗を示す配管を使用しても良い。
【0029】この実施例の余剰気体抜き部70の作用
は、余剰気体抜き70の入口72から流入した気液混合
流のうち気体が上方に突き出した分岐流路74から上方
に向かって浮き上がっていく。その後、気体はバルブ7
8を通って排気配管80から排気される。ここでバルブ
の絞りを適当に調節することによって、内部の圧力を変
化させずに排気することができる。この余剰気体抜き部
70を設けることにより、液体中に混合している気泡
を、数μmから数十μmの間の気泡径の気泡のみにする
ことができる。
【0030】
【発明の効果】この発明の気液溶解混合装置によれば、
気液が溶解混合するのに最適な流量の液体を各流路に流
し、効率よく空気やその他の気体を液体中に混合させる
ことができるものである。また、吸引器を一体に形成
し、その吸引器に複数の流路を形成したので、構造が簡
単であり、強度が高く取扱や設置も容易なものである。
さらに、異なる液体流路に気体を流入させるようにした
ので、気体の流量又は圧力を、互いに干渉することなく
容易に制御することができる。
【0031】また、段階的に流れ落ちる流路を設けるこ
とにより、気体が液体中に高効率で溶解し、少ない気体
を無駄なく液体中溶解させることができる。さらに、余
剰気体を排気することにより、微小な気泡の発泡液を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例の気液溶解装置の構成図
である。
【図2】この発明の第一実施例の吸引器の側面図(A)
と流路方向の断面図(B)である。
【図3】この発明の第一実施例のノズルを示す側面図
(A)、と流路方向の断面図(B)である。
【図4】この発明の第二実施例の気液溶解装置の吸引器
を示す側面図(A)と流路方向の断面図(B)である。
【図5】この発明の第三実施例の別種の吸引器を示側面
図(A)と断面図(B)である。
【図6】この発明の第四実施例の気液混合槽の断面図を
含む構成図である。
【図7】この発明の第五実施例の余剰気体抜きの断面図
である。
【図8】従来の気液溶解混合装置の構成図ある。
【図9】従来の気液溶解混合装置の混合器の側面図
(A)と流路方向の断面図(B)である。
【符号の説明】
12,20,30 配管 18 吸引器 22 ノズル 36 分岐点 38 ベンチュリ管(流路) 40 喉部(絞り部) 42 気体流入部 44 広がり部 46 合流点 50 気体流入孔 54 ノズル孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体が流れる流路の途中でその流路が並
    列に複数分岐した分岐点を形成し、この並列に分岐した
    複数の流路の少なくとも一部の流路に絞り部を設け、こ
    の絞り部に引き続いてその流路の下流側に設けられこの
    絞り部よりわずかに内径が大きく流体の流れ方向に所定
    長さ断面積が一定である気体流入部を形成し、この気体
    流入部へ外部から気体を流入させる気体流入孔を設け、
    上記気体流入部の下流に流路を徐々に広げた広がり部を
    設け、この広がり部又はその下流に上記並列に複数分岐
    した流路を再び合流させる合流点を形成し、この合流点
    の下流に流路中の液体と上記気体流入孔から流入した気
    体を加圧し混合する加圧混合部を設け、この加圧混合部
    の出口側にノズルを備えた気液溶解混合装置。
  2. 【請求項2】 上記分岐点から下流の、上記絞り部と、
    上記気体流入部と、上記気体流入孔と、上記広がり部
    と、上記合流点を、一体の吸引器に形成した請求項1記
    載の気液溶解混合装置。
  3. 【請求項3】 上記吸引器と上記ノズル部を、上記加圧
    混合部を兼ねた配管で接続した請求項1又は2記載の気
    液溶解混合装置。
  4. 【請求項4】 上記吸引器と上記ノズル部の間に、段階
    的に上から下に流れ落ちる形状の流路を設けた請求項3
    記載の気液加圧溶解混合装置。
  5. 【請求項5】 上記ノズル部の手前に、上方に突きだし
    余剰気体を抜く分岐流路を設けた請求項1又は4記載の
    気液加圧溶解混合装置。
  6. 【請求項6】 上記吸引器の上記並列に複数分岐した各
    流路の、絞り部、気体流入部の大きさを、各流路ごとに
    異なるものにした請求項1又は2記載の気液加圧溶解混
    合装置。
  7. 【請求項7】 上記吸引器の上記並列に複数分岐した各
    流路に接続した上記気体流入部に、各流路ごとに異なる
    気体を供給する請求項2記載の気液加圧溶解混合装置。
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