JPH0898818A - 診断方法及び装置 - Google Patents

診断方法及び装置

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JPH0898818A
JPH0898818A JP6261117A JP26111794A JPH0898818A JP H0898818 A JPH0898818 A JP H0898818A JP 6261117 A JP6261117 A JP 6261117A JP 26111794 A JP26111794 A JP 26111794A JP H0898818 A JPH0898818 A JP H0898818A
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芳孝 木村
Kunihiro Okamura
州博 岡村
Satoshi Yajima
聰 矢嶋
Kazunari Owada
一成 大和田
Terumi Matsubara
照巳 松原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 胎児仮死の診断に用いる。 【構成】 生体から生体信号を採取するマイク11と、
この生体信号の極大点の時刻を順次検出して、時刻T0
〜Tn を形成し、但しnは正の整数であるピーク検出回
路12と、ある時刻と次の時刻との間の時間を、予め決
定された基本時間で順次割り算して心拍の間隔P1 〜P
n を形成するカウンタ14及びRAM15と、これら心
拍の間隔を例えば24次の自己回帰モデルによる線形予
測法でスペクトル解析を行って前記心拍の間隔のゆらぎ
を求めるDSP又はCPUとを備える。心拍の間隔は、
ローパスフィルタに通されて、ノイズ及び高域成分を除
去し、或いは移動平均される。24次は、臨床例から決
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば心拍等のパルス
列の間隔変動から自律神経系のデータを得る診断方法及
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1950年代、Hon氏等によって胎児
心拍数パターンが胎児の低酸素症と関連があることが明
らかにされ、分娩時における胎児の心拍をモニタするこ
とが開始された。この当時の心拍図は、胎児の心音を例
えば聴診器に内蔵しマイクロホンでモニタし、このマイ
クロホンの信号を増幅後に記録計に入力して、一定速度
で移動する記録紙に線画したものである。従って、胎児
心拍チャート図は、現在に至るまで最も重要な胎児情報
を与える手段であったが、その解析には、熟練の医者で
もさえ誤診する可能性を秘めていた。
【0003】一方、1970年代において、胎児心拍チ
ャート図は、心拍数基線の細変動の情報から非ストレス
検査(non-stress test)が胎児の発育状況の評価手段
として臨床に応用されるようになり、以来分娩時に限ら
ず広く行われるようなった。また、心拍の変動はshort
term variabilityとlong term variabilityに分類さ
れ、いくつかの定量的な臨床指標が提案されてきた。
【0004】ACOG(1975)の定義によるとST
Vは胎児心臓の各心拍ごとの変化であるという。また、
LTVは1分間2〜6サイクルの頻度で、正常では6〜
10bpmの変動であるという。しかしこれらの指標は
得られた数値が臨床的に何を反映しているのかあいまい
であった。結果として臨床での心拍変動を用いての診断
は、心拍変動パターンに対する経験的な判断が使われて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】分娩時のモニタリング
は、そのパターンから急性胎児仮死の診断がなされ、急
速遂娩特に帝王切開の胎児適応がFHRパターンからな
されている。このFHRパターン及びその生理学的意義
は種々の実験動物胎仔により明らかにされている。最近
の研究によれば、幼児の脳性麻痺又は精神身体発育遅延
は、分娩時の胎児仮死やそれに続く新生児仮死、或いは
妊娠中に胎児に起こった事象が既に胎内で何らかの中枢
神経系の異常に起因する可能性がある。従って、分娩時
と同様に、妊娠中の胎児のモニタリングが重要である。
【0006】妊娠中の胎児のモニタリングには、非スト
レス検査、超音波断層法による画像データの解析が考案
されている。しかし、超音波断層法は、検査自体に時間
とマンパワーとを必要とし、その判定も客観性に欠け
る。一方、非ストレス検査は、簡便であるが、判定が可
能となるのは妊娠30週以降である。
【0007】また、特開昭61−56635号には、心
電計の予め選択されたアナログ信号をデジタル信号に変
換した後に、高速フーリエ変換する解析方法が考案され
ている。更に、Enrico Ferrazzi氏等のClin. Phys. Phy
siol. Meas., 1989年10巻Suppl. B, 57〜60
頁には、妊娠26及び36週の胎児仮死の心拍数のパワ
ースペクトル分析が開示されている。この分析には、標
準の心電計が用いられ、聴音信号が20分間アナログテ
ープ記録計に記録されると共に、1024ヘルツのサン
プル率でA/D変換されている。
【0008】また、J. S. Brown氏等のJ. Biomed. En
g., 1992年14巻263〜267頁には、子宮内の
呼吸器不整脈の同定技術が開示されている。この分析に
は、超音波ドプラーが用いられ、スペクトル分析に定常
性を仮定した低次数の自己相関法が用いられた。20分
間アナログテープ記録計に記録されると共に、1024
ヘルツのサンプル率でA/D変換されている。
【0009】J. Kalin氏等のPediatric Research, 19
93年34巻2号134〜138頁には、妊娠約24及
び役40週の胎児仮死心拍数変動のスペクトル分析によ
る仮死自律状態の評価が開示されている。この評価に
は、胸部心電信号が5分間カセット式データ記録計に記
録されると共に、300ヘルツのサンプル率でA/D変
換され、仮死心拍数検知のためのアルゴリズムが用いら
れた。また、一連のR−R間隔は、絶対時刻を保持した
自動修正手順を通り、その後等期間刻みの仮死心拍数に
形成するアルゴリズムに入力され、同時にローパスフィ
ルタに通されて、4ヘルツの等間隔で計算された一連の
仮死心拍数を求めている。次に、この変動している仮死
心拍数時間列は、高速フーリエ変換(FFT)されて、
2ヘルツの周波数までのパワースペクトルを計算してい
る。
【0010】これらの解析方法は、いずれも精度が悪
い。即ち、心拍数の変動即ち揺らぎを解析するといって
も入力信号は、常に所定のサンプル率でA/D変換され
たレベル信号を用い、スペクトル分析にはデータ数が多
くなければ精度が出ないFFTを用いているからであ
る。従って、医療分野において従来頻繁に用いられたF
FTでは、方法自体に存在する制約によりスペクトルの
分解能が低いため、心拍変動から明確な周波数成分を引
き出すことは原理的に困難である。
【0011】本発明は、前記事情に鑑み、心拍数でなく
心拍即ちR−R間隔を直接測定し、その後移動平均して
ノイズ及び高域成分を除去し、このR−R間隔の揺らぎ
に周期性があり、少ないデータ数でもスペクトル分析が
できることから、周期性に基づいた次数の自己回帰モデ
ルによる線形予測法を用いて、高精度の診断方法を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の診断方法は、生
体から生体信号を採取し、この生体信号の極大点の時刻
を順次検出して、時刻T0 〜Tn を形成し、但しnは正
の整数であり、ある時刻と次の時刻との間の時間を、予
め決定された基本時間で順次割り算して心拍の間隔P1
〜Pn を形成し、これら心拍の間隔を自己回帰モデルに
よる線形予測法でスペクトル解析を行って前記心拍間隔
のゆらぎを求める段階を備えている。即ち、予め決定さ
れた基本時間をTCLK とすると、 Pn =(Tn −Tn-1 )/TCLK 但しnは正の整数である。前記線形予測法の次数は、経
験則に基づいて決定され、通常15〜24である。
【0013】前記心拍の間隔Pは、デジタルローパスフ
ィルタに通されて、高域成分が除去される段階を備え、
前記心拍の間隔P1 〜Pn は、前記時刻配列の前後から
1-m 及びPn+m までの補助心拍の間隔を求めて、2m
+1分移動平均したことを特徴とする。
【0014】本発明による診断装置は、生体から生体信
号を採取する手段と、この生体信号の極大点の時刻を順
次検出して、時刻T0 〜Tn を形成し、但しnは正の整
数であるピーク検出手段と、ある時刻と次の時刻との間
の時間を、予め決定された基本時間で順次割り算して心
拍の間隔P1 〜Pn を形成するカウンタ手段と、これら
心拍の間隔を自己回帰モデルによる線形予測法でスペク
トル解析を行って前記心拍間隔のゆらぎを求める予測手
段とを備える。
【0015】前記ピーク検出手段は、各々に前記生体信
号が入力されると共に、3位相のホールド・イネーブル
信号が順に入力される3つのサンプル・ホールド回路
と、これらホールド回路の内、2つ毎の出力を比較する
3つの比較器と、これら比較器の内、2つ毎の出力を論
理積して、3つの論理積出力を各々出力する3つのアン
ドゲートと、これらのアンドゲートのいずれかの出力が
Hになった時に関連の前記イネーブル信号に対応する時
刻が記憶される手段とを備える。
【0016】前記ピーク検出手段は、前記生体信号が入
力されるA/D変換器と、このA/D変換器の出力が入
力される3列のシフトレジスタ回路と、これらシフトレ
ジスタ回路の内、1列及び2列の出力を比較する第1比
較器と2列及び3列の出力を比較する第2比較器と、こ
れら比較器の出力を論理積するアンドゲートと、このア
ンドゲートの出力がHになった時に時刻が記憶される手
段とを備える。
【0017】
【実施例】図1は、本発明による診断装置の一実施例を
示す概略図である。この診断装置は、生体例えば妊娠中
の胎児の心臓壁の鼓動から生体信号を採取するマイク即
ち超音波トランスジューサ11を備える。この超音波ト
ランスジューサ11は、1.15MHzで変調された超
音波を子宮内の胎児の心臓に当て、その反射波がドップ
ラー効果によって心臓の鼓動で変化することから、心拍
に対応した生体アナログ信号を採取している。また、成
人の心拍は、双極誘導法による心電図の電極より生体ア
ナログ信号として採取している。この生体信号は、血圧
波系・パルスオキシメータ等で採取してもよい。この生
体アナログ信号は、ある心拍と次の心拍との期間即ちR
−R間隔を順次求めるために、ピーク検出回路12に入
力される。
【0018】このピーク検出回路12は、まず、生体信
号即ちR波の極大点の時刻T0 〜Tn を順次検出し、次
に、ある時刻と次の時刻との間の期間を、予め決定され
た基本クロックで順次割算して心拍の間隔P1 〜Pn
形成する。但し、nは正の整数である。この基本クロッ
クは、クロック回路13から送出される。
【0019】即ち、予め決定された基本クロックをT
CLK とすると、心拍の間隔Pn は、次の通りである。 Pn =(Tn −Tn-1 )/TCLK 但しnは正の整数である。ここで、従来の心拍数の変動
と本発明による心拍の変動又はゆらぎとは根本的に異な
る。即ち、心拍数は例えば1分間に打つ心臓の鼓動数に
対し、心拍の時間間隔はある鼓動(ビート)と次の鼓動
との間の期間即ち時間関数である。
【0020】従って、心拍の間隔は、例えば1kHzの
クロックが入力される例えば8ビット幅のカウンタ14
によって計数され、その後、極大点の時刻が検出される
毎に、例えば8ビット幅のnビットのRAM15に順次
記憶される。これらのnビットのRAM15は、各内容
がマイクロコンピュータ(CPU)又はデジタル信号プ
ロセッサ(DSP)16に入力されて、自己回帰モデル
による例えば24次の線形予測法でスペクトル解析を行
う。また、nビットのRAM15は、又はn列のシフト
レジスタと置換してもよい。
【0021】図2は、所定の基本クロック(例えば1k
Hz)で順次サンプルされる超音波トランスジューサ1
1からの3つの連続した生体信号を各々比較するピーク
検出回路12の一実施例の概略図である。このピーク検
出回路12は、最初にサンプルされた第1生体信号が次
にサンプルされた第2生体信号より低く、第2生体信号
がその次にサンプルされた第3生体信号より高い時に、
第2生体信号をサンプルした時刻を記憶する。
【0022】従って、ピーク検出回路12は、超音波ト
ランスジューサ11からの生体信号が入力され得る3つ
のサンプル・ホールド回路21〜23と、これらホール
ド回路21〜23の内、2つ毎の出力を比較する3つの
比較器24〜26とを備える。これらのサンプル・ホー
ルド回路21〜23には、3ビットリングカウンタ27
からの3位相のホールド・イネーブル信号が順に入力さ
れる。このリングカウンタ27は、例えば1kHzの基
本クロックが入力されて、1つのみがHとなる3つの出
力を有し、そのキャリー出力が例えば8ビットの2進カ
ウンタ28のクロック端子又はクロックイネーブル端子
に入力される。
【0023】従って、3つのサンプル・ホールド回路2
1〜23は、基本クロックがリングカウンタ27に入力
される毎に、いずれか1つが生体信号をサンプルできる
状態となり、残り2つが第1及び第2生体信号を保持し
た状態となり、所定のセットリング時間を経過してサン
プルしたデータ即ち第3生体信号が安定する。同時に、
これらカウンタ27及び28は、生体信号をサンプルし
た時刻に関連する計数を保持している。
【0024】このように、連続してサンプルされた3つ
の生体信号は、第2が第1又は第3生体信号と比較され
る。従って、2つの比較器で十分であるが、この実施例
では、例えば第1生体信号のホールド回路が順番に移動
するので、3つの比較器が必要である。まず、比較器2
4の出力は、インバータ(○で図示)を経てアンドゲー
ト31と、アンドゲート32とに入力される。次に、比
較器25の出力は、インバータを経てアンドゲート32
と、アンドゲート33とに入力される。また、比較器2
6の出力は、インバータを経てアンドゲート33と、ア
ンドゲート31とに入力される。
【0025】これらのアンドゲート31〜33のいずれ
かの出力がHになった時、即ち極大となる生体信号が検
出された時には、関連のイネーブル信号に対応する時刻
即ち計数が例えば10ビット幅の4kBRAM15に記
憶される。その後、RAM15のアドレスがインクリメ
ントされ、リングカウンタ27及び2進カウンタ28が
リセットされて、次のR−R間隔の記憶に備えている。
この場合、時刻は直接記憶されないが、生体信号の極大
点の間隔即ちR−R間隔が直接記憶される。
【0026】次に、別の実施例のピーク検出回路は、図
3に示すように、例えば1kHzのサンプル率で前記生
体信号が入力されるA/D変換器41と、このA/D変
換器41の出力が入力される3列のシフトレジスタ回路
42〜44と、これらシフトレジスタ回路の内、1列及
び2列の出力を比較する第1比較器45と2列及び3列
の出力を比較する第2比較器46と、これら比較器の出
力を論理積するアンドゲート47と、1kHzの基本ク
ロックが入力される2進カウンタ14と、2進カウンタ
14の値が順次記憶され得るRAM15とを備える。こ
のアンドゲート47の出力がHになった時には、2進カ
ウンタ14の内容がRAM15に記憶され、その後RA
M15のアドレスがイクリメントされ、2進カウンタ4
8がリセットされる。
【0027】即ち、A/D変換器41は、従来の生体信
号の波形をサンプルするのと異なり生体信号の極大時刻
を検出するために、アナログの生体信号を例えば8ビッ
トのデジタル信号に変換し、このデジタル信号が3列の
8ビット幅のシフトレジスタに入力されて、前後3段階
のデジタル生体信号が比較される。また、生体信号のサ
ンプリングに同期して、R−R間隔を計測するカウンタ
が設けられ、前後のデジタル生体信号が真ん中のそれよ
り低い時に、カウンタの内容をコンピュータシステム又
はデジタル信号プロセッサ(DSP)内のRAMに記憶
し、その後カウンタをリセットして次のR−R間隔の計
測を始める。このように生体信号のビートとビートとの
R−R間隔データは、例えば胎児の場合300回分順次
記憶される。
【0028】DSP内のRAMに記憶されたこれら30
0個のR−R間隔データは、1つのデータにつき前後1
1個のデータを移動平均して、ノイズ及び高域成分を除
去した278個のデータを求める。これらの278個の
データは、24次の自己回帰モデルによる線形予測法を
用いてスペクトル分析を行い、図4に示すR−R間隔デ
ータのゆらぎのパワースペクトル分布図を得る。図4
は、縦軸にパワースペクトル密度を示し、横軸にビート
毎のゆらぎの偏差値を示し、胎児の場合低域成分にピー
クが現れ、このピークの高さによって胎児仮死のリアク
ティブ或いはノンリアクティブを判定している。これら
の278個のデータ及び判定は、次の臨床例に基づいて
いる。
【0029】胎児の心拍変動は非定常線形であることを
前提とし、胎児心拍変動の定常性の検証には連検定を用
いたノンパラメトリックな方法を用いた。生理的安定状
態で成人が定常性を示したのに対し、胎児は24心拍毎
の周期性を示した。また、連のグラフにおける直線部分
を生理的定常状態と考え、妊娠18週から39週の正常
胎児10人の述べ8308心拍について生理的定常区間
の平均の長さを産出した。その結果生理的に胎児が定常
状態にあると考えられる区間の平均の長さが237.5
心拍であった。従って、24次の自己回帰モデルによる
線形予測法は、胎児における24心拍毎の周期性から決
定され、278個のデータが胎児の平均定常区間長23
7.5心拍に基づいて決定される。
【0030】成人においては、心拍変動の自己回帰モデ
ルによる線形予測法のスペクトル解析が臨床で使われ、
0.1c/b(サイクル/ビート)以下の低域成分と、
0.2〜0.3c/bの中域成分に二つピークが存在す
る。これらの変動はそれぞれ交感神経系、副交感神経系
の活動を密接に反映していることが実験的に示されてい
る。
【0031】妊娠中期の胎児仮死は胎児低酸素血症であ
ると仮定し、本発明によるスペクトル解析を適応する
と、胎児において高域ピークは副交感神経活動を示し、
成人のように呼吸因子の関与が少ない。また、低域ピー
クは、主に交感神経、一部副交感神経の活動を示し、動
物実験により低域ピークが血液pHと同期して低下する
ことが示された。これら一連の結果は、さい帯静脈穿刺
により得られた胎児血酸素分圧と低周波数面積との関係
よりえられた。
【0032】心電図を用いた場合には、R−R間隔をテ
ンプレートマッチング法により自動検出してもよい。ま
た、25心拍以下の低周波成分を除去したのち表示画面
上で肉眼的にノイズ除去を行った後、定常状態の区間の
みを抽出してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の診断方法
及び装置によれば、心拍の間隔を直接測定して、移動平
均した後、例えば24次の自己回帰モデルによる線形予
測法を用いて、FFTより少ないデータで心拍間隔のゆ
らぎのパワースペクトル分布を得ている。従って、この
ゆらぎのパワースペクトル分布の低域成分から、従来測
定が困難とされた妊娠25〜26週付近の胎児仮死が高
精度で判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による診断装置の一実施例を示す概略図
である。
【図2】本発明によるピーク検出回路の一実施例を示す
概略回路図である。
【図3】本発明によるピーク検出回路の別の実施例を示
す概略回路図である。
【図4】R−R間隔データのゆらぎのパワースペクトル
分布図である。
【符号の説明】
11 センサ(マイク) 12 ピーク検出回路 13 クロック回路 14 カウンタ 15 RAM 16 DSP又はCPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大和田 一成 埼玉県浦和市道場二丁目2番1号 アトム 株式会社浦和工場内 (72)発明者 松原 照巳 埼玉県浦和市道場二丁目2番1号 アトム 株式会社浦和工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体から生体信号を採取し、 この生体信号の極大点の時刻を順次検出して、時刻T0
    〜Tn を形成し、但しnは正の整数であり、 ある時刻と次の時刻との間の時間を、予め決定された基
    本時間で順次割り算して心拍の間隔P1 〜Pn を形成
    し、 これら心拍の間隔を自己回帰モデルによる線形予測法で
    スペクトル解析を行って前記心拍の間隔のゆらぎを求め
    る段階を備えた診断方法。
  2. 【請求項2】前記線形予測法の次数は、経験則に基づい
    て決定されることを特徴とする請求項1記載の診断方
    法。
  3. 【請求項3】前記線形予測法の次数は、15〜24であ
    る請求項1記載の診断方法。
  4. 【請求項4】前記心拍の間隔Pは、デジタルローパスフ
    ィルタに通されて、高域成分が除去される段階を備えた
    請求項1記載の診断方法。
  5. 【請求項5】前記心拍の間隔P1 〜Pn は、前記時刻配
    列の前後からP1-m 及びPn+m までの補助心拍の間隔を
    求めて、2m+1分移動平均したことを特徴とする請求
    項1記載の診断方法。
  6. 【請求項6】生体から生体信号を採取する手段と、 この生体信号の極大点の時刻を順次検出して、時刻T0
    〜Tn を形成し、但しnは正の整数であるピーク検出手
    段と、 ある時刻と次の時刻との間の時間を、予め決定された基
    本時間で順次割り算して心拍の間隔P1 〜Pn を形成す
    るカウンタ手段と、 これら心拍の間隔を自己回帰モデルによる線形予測法で
    スペクトル解析を行って前記心拍の間隔のゆらぎを求め
    る予測手段とを備えた診断装置。
  7. 【請求項7】前記ピーク検出手段は、各々に前記生体信
    号が入力されると共に、3位相のホールド・イネーブル
    信号が順に入力される3つのサンプル・ホールド回路
    と、これらホールド回路の内、2つ毎の出力を比較する
    3つの比較器と、これら比較器の内、2つ毎の出力を論
    理積して、3つの論理積出力を各々出力する3つのアン
    ドゲートと、これらのアンドゲートのいずれかの出力が
    Hになった時に関連の前記イネーブル信号に対応する時
    刻が記憶される手段とを備えた請求項6記載の診断装
    置。
  8. 【請求項8】前記ピーク検出手段は、前記生体信号が入
    力されるA/D変換器と、このA/D変換器の出力が入
    力される3列のシフトレジスタ回路と、これらシフトレ
    ジスタ回路の内、1列及び2列の出力を比較する第1比
    較器と2列及び3列の出力を比較する第2比較器と、こ
    れら比較器の出力を論理積するアンドゲートと、このア
    ンドゲートの出力がHになった時に時刻が記憶される手
    段とを備えた請求項6記載の診断装置。
  9. 【請求項9】前記予測手段は、前記心拍の間隔データを
    所定個数記憶するRAMと、このRAMの内容から前記
    間隔データのゆらぎの正規分布を求めるCPUとを備え
    た請求項6記載の診断装置。
  10. 【請求項10】前記予測手段は、前記心拍の間隔データ
    を所定個数記憶するRAMと、このRAMの内容から前
    記間隔データのゆらぎの正規分布を求めるDSPとを備
    えた請求項6記載の診断装置。
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