JPH089846A - 係止突起を有する釣糸及びその製造方法 - Google Patents

係止突起を有する釣糸及びその製造方法

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JPH089846A
JPH089846A JP6186901A JP18690194A JPH089846A JP H089846 A JPH089846 A JP H089846A JP 6186901 A JP6186901 A JP 6186901A JP 18690194 A JP18690194 A JP 18690194A JP H089846 A JPH089846 A JP H089846A
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fishing line
polymer
locking projection
fishing
locking
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JP6186901A
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Sakae Sano
栄 佐野
Toshizo Fukushima
寿蔵 福島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 結び作業を、不要とした釣糸の製造方法。 【構成】 樹脂押出機Aにより、溶融、吐出せしめた
ポリマーEに、開閉可能なダイFにより、係止突起Dと
なるポリマーGを、一定間隔で成型する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、漁業に於いて用いられ
る釣糸に関するものである。さらに、詳しくは、釣糸の
結束を簡略化せしめた新規の釣糸に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来釣糸は、原糸の状態で長尺の一本物
として製造され、使用者側でこれを切断し、結び作業を
施して、実用に供するものであった。これには、製造工
程上の理由と共に、従来の釣糸の用いられる用途、手法
が汎用性に富んでいる為でもあった。即ち、川釣り用、
海釣り用の種別を始めとし、対象魚毎に様々な長さ、太
さで使い分けられ、同様に道糸、幹糸、針素または、ふ
かせ釣り等と多様な用途があるため、その用途に於い
て、いか様にも使い分けて、現場で処理するという考え
が、従来の技術の範囲であった。この為、釣糸とその他
の漁具との接合は、結び作業により行なうというもので
しかなかった。すなわち、釣糸側に於いて、かかる結び
の代替もしくは、補助機能を有することはなかったので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、漁業のみなら
ず、レジャー釣り、更には釣り以外の養殖など技術の進
展に伴い、釣糸の用いられ方にも変化がみられ、特定の
規格ともいうべき、所定の定形が出来つつあるにもかか
わらず、従来の釣糸にあっては、現場での様々な技術、
手法に対応するという汎用性の強い長尺物(50〜1,
000m等)で提供されているので、そのつど、必要に
応じ切断し、結束作業によりしかけを作るという作業を
余儀なくされているのである。特に、これが漁業となる
と、その結び作業の頻度の高さは言うまでもなく、大変
な手間となっているのである。更に、従来の釣糸では、
切断部を漁具等に結びつけて用いるという概念でつくら
れており、なんらこれに対する対応が為されていないの
で、「結び]という作業は、当然の事とされ、必要不可
欠の未だ十分解決されない課題として残されているので
ある。すなわち、これには、習練を要し、また、釣糸の
直線引張り強度が、結束強度の低下のために十分効果を
だせず、より太い釣糸が要求されるという不備が有るの
である。
【0004】かかる「結び]の欠点を解決すべく、たと
えば、特開昭62−186732号、特開平4−267
836号等にみられるがごとく、様々な手段が釣糸の構
成に関し施されて来ているが、未だ完全とはいえないの
である。即ち、特開昭62−186732号に呈示され
るが如く、結束強度の補強がなされても、結束作業は、
従前通りの労力を要さねばならず、これは、特開平4−
267836号の技術についても同様なのである。本発
明にあっては、この様な釣糸の結束強度の低下を防ぐと
共に、従来の結び作業に代わり得る、より容易な結束方
法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、かかる問題
を解決するために、まず釣糸そのものを、結び作業から
解放すべく、係止突起を、釣糸の両端、あるいは、釣糸
上の任意の位置に備えることとした。釣糸は、漁具との
連結を行なうに、従来のように結び作業を行なうことな
く、漁具側に当該係止突起を、あたかも、引掛けるが如
く係止せしめるのみで、その目的を達するのである。
【0006】本発明では、かかる釣糸を構成するにあた
り、まず、第一の発明では、樹脂押出機の紡糸口金より
吐出される、釣糸本体となるポリマーに並行して、別途
に設けた、係止突起を構成する同種あるいは異種ポリマ
ーを吐出する押出機を稼働せしめ、釣糸本体となるポリ
マーの所要位置に於いて、同係止突起を成型する開閉可
能なダイにより、これら釣糸本体となるポリマーと、係
止突起となるポリマーとを一体化せしめるのである。
【0007】かくして、本発明では、釣糸上の任意の位
置に、係止突起を構成するのであるが、この際、釣糸と
なるポリマーは、モノフィラメント、あるいは、ポリマ
ー被膜した金属繊維等素材に制限はなく、用いる釣糸素
材に応じた係止突起の素材を対応せしめればよいのであ
る。
【0008】又、釣糸とするポリマーと同種のポリマー
を用いて、係止突起を構成する場合にあっては、同一の
樹脂押出機を援用して行なうことも可能である。
【0009】本発明において、釣糸上に係止突起を成
型、構成する際、開閉可能なダイが、係止突起の形状を
成型するための金型として役目を果たすために、左右展
開する一組の、対になったダイとして開閉を行なうこと
が好ましい。
【0010】第二の発明にあっては、樹脂押出機より吐
出されるポリマーに対し、当該ポリマーの吐出所要位置
に於いて、左右方向、対に位置せしめた、当該ポリマー
と同種あるいは、異種ポリマーを所要一定量、自己の内
部に保有するダイを設け、かかるダイで、釣糸本体とな
る当該ポリマーを挟持せしめ、自己内部の同種あるい
は、異種ポリマーによる係止突起を、釣糸上に構成する
ものである。本ダイは、自己内部にポリマーを所要一定
量保持するために、ゲートシャットを内蔵、もしくは、
外部押出機のゲートシャットによるポリマーの供給を受
けるのである。
【0011】又、本ダイを、制御回転されたクランク・
アームあるいは、回転軸外周に位置せしめ、釣糸本体と
なるポリマーの吐出方向、速度に呼応して移動せしめ、
係止突起構成を完全ならしめる事は、有意義である。
【0012】第3の発明にあっては、樹脂押出機より吐
出せしめるポリマーに対し、同押出機の紡糸口金の開口
部内径を、任息に連続して変える事により、同ポリマー
よりなる釣糸の任意の位置に、釣糸本体外径よりも大な
る外径部を成型することにより、これを係止突起とな
し、よって、釣糸上の任意の位置に係止突起を、連続し
て設けるものである。
【0013】第4の発明にあっては、第1、2、3の各
発明に於ける係止突起の釣糸方向長さを、所要する長さ
の少なくとも倍以上の長さに設けるものである。かくし
て、各発明実施において、この様に、倍以上の長さに係
止突起の長さを設けたる後、この釣糸を冷却、延伸後、
係止突起上に於いて、これを2分割に切断することによ
り、両端に係止突起を有する所要長さの釣糸を得る事が
できるのである。
【0014】第5の発明にあっては、射出成型により、
釣糸の任息の位置に、金型成型による任意の形状の係止
突起部を成型せしめて、釣糸を成型し、もって、所要す
る長さの釣糸のヒナ型を得るのである。しかる後、この
ヒナ型を延伸し、所要する長さ、外径の釣糸と為すので
ある。この際、ヒナ型長さは、所要する長さの10分の
1程度を目安とするのが、好ましい。
【0015】第6の発明にあっては、かかる第1、2、
3、4、及び5の各発明の実施により得られた、両端
に、もしくは、釣糸上の任意の位置に、係止突起を有す
る釣糸に関わるものである。
【0016】本釣糸にあっては、かかる釣糸上に係止突
起を有する構造となっている為、使用現場にあっては、
逐一従来の釣糸の如く、これを結ぶ必要はなく、釣り具
側に設けられた係止受け部、あるいは、小孔に引掛けて
用いるのである。
【0017】第7の発明に於いては、所要長さに切断さ
れた釣糸の一端部もしくは、両端部に結びによる係止突
起を設け、しかる後、この結び目に溶融せしめたポリマ
ー、あるいは、接着剤を含浸、塗付せしめ、もって釣糸
上に係止突起を備えた釣糸を提供せんとするものであ
る。
【0018】第8の発明は、同じく所要長さに切断され
た釣糸の一端部もしくは、その両端部を、少なくとも当
該釣糸の外径よりも大なる外径を有する熱可塑性樹脂
に、巻きつけ、あるいは、結びつけ、しかる後、これを
加熱処理することにより、釣糸の結び目を固定化せしめ
て、もって係止突起を有する釣糸を提供せんとするもの
である。
【0019】第9の発明は、長尺物のモノフィラメント
よりなる釣糸に、同種もしくは、異種のポリマーよりな
る係止突起片を、当該釣糸の所要位置に於いて、超音波
あるいは、高周波ウエルダーにより溶着せしめて、係止
突起を有する釣糸を提供するものである。
【0020】第10の発明にあっては、円筒形よりなる
薄金属パイプからなるかしめ具に於いて、この一端に釣
糸巻き取り用軸部、あるいは、釣糸巻き取り用パイプの
受け軸部を具備せしめ、釣糸をこのかしめ具内部に貫通
せしめたる後、当該釣糸巻き取り用軸部、あるいは、同
釣糸巻き取り用パイプに巻きつけ、釣糸を当該薄金属パ
イプよりなる、かしめ具内部に内蔵したまま、外部より
圧力を加え、圧潰せしめ、もって釣糸上に係止突起を構
成することを特徴としたかしめ具に関するものである。
【0021】
【作用】本発明では、かかる係止突起を、釣糸の任意の
位置に設けたので、この釣糸を現場において用いる場
合、従来の釣糸の如く、逐一切断することなく、所要サ
イズ、長さの、本発明になる釣糸を、あたかもただ、引
掛けるが如く、この係止突起を相手側釣り具にセットす
るのみで、結束に代わる作業が完成するのである。
【0022】しかも、かかる釣糸の係止方法によると、
釣糸と相手側釣り具との間に、結び目が発生していない
ため、釣糸は十分その直線強度を発揮し、結束切断を回
避できるのである。
【0023】
【実施例】以下、この発明を添附図面にもとずき説明す
る。1図は、本発明請求項1の一実施例を示し、図中の
樹脂押出機Aは、その内部に溶融せしめたモノフィラメ
ントを有し、これをスクリュにより、本機ダイBよりモ
ノフィラメント量を計量しながら、押出すのである。同
時に押出機Cでは、モノフィラメントGを、本係止突起
Dとすべく、釣糸本体となるモノフィラメント溶流Eに
沿って押出し、吐出せしめるのである。同モノフィラメ
ント溶流Eの所要位置において、開閉可能なダイFは、
モノフィラメント溶流Eと、モノフィラメントGを共に
挟持し、係止突起Dを一体に成型せしめるのである。か
くして、ダイFの連続した開閉運動により、釣糸H上に
係止突起Dが設けられ、しかる後、逐次、冷却槽Iに誘
導された後、延伸槽Jを経て、アニーリング後、巻き取
り装置Kにより巻き取られるのである。又、必要に応
じ、アニーリング後、裁断機Lにより、釣糸Hの所要位
置において、切断せしめ、係止突起を有するカットテグ
スとするのである。
【0024】図2に示される実施例では、押出機Aにて
溶融せられたモノフィラメントが、釣糸Hとなるべく、
モノフィラメント溶流Eとして、ダイBより押出され
る。一方、押出機Cにより溶融せしめられたモノフィラ
メントGあるいは、その異種ポリマーは、その一定量を
ダイM内部に、ゲートシャットにより保有されているの
である。ここに於いて、モノフィラメント溶流Eが所要
する位置に来ると、ダイMは、左右方向に、対に位置し
ているので、これを閉じ、モノフィラメント溶流Eを挟
持することにより、釣糸H上に、係止突起Dが形成され
るのである。釣糸Hは、そのまま冷却槽Iを経て、延伸
槽Jにより延伸、アーニリング後巻き取り装置Kにより
巻とられるのである。
【0025】図2(a)は、制御された回転軸Nとその
外周に設けられたダイM、M′の作動状況を説明する一
実施例である。図中、押出機Aより吐出するモノフィラ
メント溶流Eは、その所要位置に於いて、制御された回
転軸Nの外周上に設けられたダイM、M′が、樹脂押出
機CによりモノフィラメントGの供給をうけ、ゲートシ
ャットOを経由して自己内部に保有しているので、ダイ
M、M′に挟持されることにより、釣糸H上に係止突起
Dが成型されるのである。なお、モノフィラメント溶流
Eの所要位置とは、成型後の釣糸H上の係止突起Dによ
り挟まれる、釣糸Hの直線部分の距離を指すのである。
また、樹脂押出機Cより吐出され、係止突起Dとなるポ
リマーが、釣糸Hを構成するポリマーと同種である場
合、押出機Cは、押出機Aにより援用されうることは、
言うまでもない。
【0026】図3は、樹脂押出機Aにより、溶融、計量
されたモノフィラメントが、ゲートPより吐出されるわ
けであるが、ここに於いてゲートPは、タイミング・タ
イマーQにより制御された絞り機構により、そのゲート
開口部の開閉を行なう為、瞬時に、吐出されるモノフィ
ラメント量が変わり、釣糸Hおよび、係止突起Dが交互
に成型されるのである。この様にして構成された釣糸H
は、逐次、冷却槽I、延伸槽J、を経て巻き取り装置K
に巻き取られるのである。
【0027】図4は、前述の図1、2、3により成型さ
れた係止突起Dに関するものである。図中Dは、釣糸H
上に一定間隔で設けられた係止突起であるが、この釣糸
方向長さを、所要する長さの倍に成型されているのであ
る。ここにおいて、S−S′方向にDを2分割に切断せ
しめ、所要する係止突起長さのD′を得、これを連続し
て行なう事により、両端に、係止突起D′を有する単位
長さの切断された釣糸Rを得ることができるのである。
本釣糸Rは、例えば、延縄漁法、自動いか釣り漁業にお
いては、現場で逐一、切断、結び作業を経ることなく、
容易に漁具との連結が行なえるのである。
【0028】図5は、射出成型により、金型Wにおい
て、釣糸ヒナ型Zを成型せしめるのである。釣糸ヒナ型
Zには、一端にループの形状を有する係止突起の一変形
実施例Xが、他端には同じく、係止突起の変形実施例Y
が、成型されているのである。本釣糸ヒナ型は、このま
までは、所要する釣糸の長さに於いて約10分の1程度
であり、直線釣糸部の外径に於いては、所要する釣糸外
径のほぼ、5倍程度である。本実施例では、このヒナ型
中間直線部を主に延伸せしめ、所要の釣糸となすのであ
る。
【0029】本発明にあっては、釣糸の任意の位置に係
止突起を構成するにあたり、相手方漁具の、受け口に合
った、より有効な形状の係止突起を構成出来るのであ
る。
【0030】図6(b)は、釣糸Uの端部に設けた結び
目Vと、これに含浸せしめた、溶融したポリマーSの構
成状況を示す。かくして、ポリマーが固化すると、結び
目Vは、堅固な係止突起を形成し、間断な負荷によって
も、緩みを生ずる事なく、摩擦により、結束部からなる
係止突起が破断することを防ぐのである。
【0031】図6(c)は、釣糸Uの端部に設けた結び
目Vと、これに塗付せしめた溶融したポリマーS″構成
状況を示I。本実施例では、塗付せしめたポリマーS″
は、完全に結び目Vを覆い、固定化せしめているのであ
る。かくして、本例に於いて係止突起は、より堅牢にし
て、多大な負荷に耐え得る係止突起となるのである。
【0032】図7は、熱可塑性樹脂Tを軸として、釣糸
Uの端部をこれに巻きつけて,結び、しかる後、これを
加熱せしめ、結び部と樹脂Tとを一体化せしめたもので
ある。樹脂Tは、その外径に於いて釣糸Uよりも大きい
ので、結び目に対し、多大な負荷がかかっても、釣糸の
曲折が緩やかとなり、係止突起として、これが破損する
ことを防げるのである。
【0033】図8(d)は、通常の紡糸法により製造さ
れたモノフィラメント釣糸に、係止突起を構成せしめる
ものである。図の実施例では、超音波ウエルダーによ
り、釣糸上の任意の位置に置かれたモノフィラメント素
材になる、係止突起部材AAを、巻き取り装置Kから、
同じく巻き取り装置K′に移動させる過程において、釣
糸上に溶着せしめるのである。
【0034】図8(e)にみられる係止突起部材AA
は、釣糸素材と同一であることが好ましいが、係止突起
としての強度をさらに向上させるために、異種の素材と
することもある。
【0035】通常紡糸法により、本係止突起を有する釣
糸を製造するには、モノフィラメント押出機より吐出し
たる、モノフィラメント繊維が冷却槽、延伸槽を経たる
後、同一工程上で、ウエルダー処理せしめ、係止突起を
構成したる後、巻き取り装置により回収することが好ま
しいが、延伸槽によるアニーリングの前に行なう事もあ
りうる。
【0036】図9(f)は、円筒形の薄金属パイプBB
にして、その一端に釣糸巻き取り用軸部CCを有してい
る。今、釣糸Uは、このパイプBB内を通り、その端部
に設けられた、釣糸巻き取り用軸部CCに巻かれ、本実
施例では、同一のパイプBB内へ回収されているのであ
る。パイプBBに対し、外部より圧力を加え、同パイプ
BBのCC部を除く部分を圧潰せしめると、破線の如く
かしめられ、本パイプBBは、釣糸上に設けられた、係
止突起として、本釣糸Uを他の漁具に結ぶことなく、あ
たかも引掛けるかの如き簡便な作業のみで機能するので
ある。
【0037】図9(g)においては、同様に円筒形の薄
金属パイプBBに、釣糸Uを通した後、その端部に設け
られた、釣糸巻き取り用パイプDDに巻きつけるのであ
る。
【0038】また、図9(h)にみられるが如く、本薄
金属パイプBBの釣糸巻き取り用軸部CCあるいは、釣
糸巻き取り用パイプDDを、フック部FF状に構成し、
他の漁具との接合を、より容易ならしめる事もある。
【0039】
【発明の効果】以上の構成になる、本発明は、釣糸と漁
具との連結作業に於いて、一切の結び構造を排したの
で、結びにともなう釣糸の結節強度低下の危具がなく、
釣糸直線強度を十分に生かせるのである。
【0040】また、これに伴って、より細い釣糸でも十
分、従来の結節強度を凌駕できるため、釣り現場にあっ
ては、より細手の釣糸を採用できるのである。
【0041】従来の結びに代えて、係止突起を差し込む
のみで、漁具との連結ができるので、結びに関わるなん
らの習練、わずらわしさがなく、特に漁業分野にあっ
て、その結び数が多い用途程、顕著である。
【0042】本発明実施品にあっては、漁労作業中の漁
具と、本釣糸の係わり構造が、あたかも、ヨリもどしが
如き構造となるので、釣糸に不要のネジレが発生しにく
いのである。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施例を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施例を示す斜面図である。
【図5】本発明の一実施例を示す斜面図である。
【図6】本発明の一実施例を示す斜面図である。
【図7】本発明の一実施例を示す斜面図である。
【図8】本発明の一実施例を示す説明および斜面図であ
る。
【図9】本発明の実施例を示す斜面図である。
【符号の説明】
A 樹脂押出機 L 裁断機 V
結び目 B ダイ M、M′請求項2のダイ W
射出成型金型 C 樹脂押出機 N 制御された回転軸 X
ループ状係止突起 D 係止突起 O ゲートシャット Y
係止突起の変形実施例 E モノフィラメント溶流 P ゲート Z
釣糸ヒナ型 F 開閉可能なダイ Q タイミングタイマー AA
請求項9の係止突起 G モノフィラメント R 請求項4の釣糸 BB
薄金属パイプ H 釣糸 S−S′ 切断位置 CC 釣
糸巻き取り用軸部 I 冷却槽 S″ ポリマー DD 釣
糸巻き取り用パイプ J 延伸槽 T 熱可塑性樹脂 EE パ
イプ用受け軸部 K 巻き取り装置 U 請求項7、8の釣糸 FF フ
ック部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01D 5/08 A // D01F 6/00 A 8/04 Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂押出機により溶融せしめたポリマー
    が、紡糸口金より吐出されるに並行して、別途の押出機
    より同種あるいは異種ポリマーを溶融吐出せしめ、所要
    位置に於いて、係止突起を成型する開閉可能なダイによ
    り、これらを一体化せしめ、釣糸上に同種あるいは、異
    種ポリマーの係止突起を設けることを特徴とする釣糸の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 樹脂押出機より吐出されるポリマーに対
    し、当該ポリマーの吐出所要位置において、左右両方向
    に、対に位置したダイが、係止突起となる同種あるいは
    異種ポリマーを一定量ダイ内部に保有しながら、当該ポ
    リマーを挟持する事により、釣糸と係止突起とを一体化
    せしめた事を特徴とする、同種あるいは異種ポリマーか
    らなる係止突起を有する釣糸の製造方法。
  3. 【請求項3】 樹脂押出機より吐出せしめるポリマーに
    対し、押出機の紡糸口金の開口部内径を開閉、もしく
    は、当該口金に連動せしめた補助開孔により、任意に連
    続して変えてやり、同ポリマーよりなる釣糸上の任意の
    位置に、釣糸外径よりも大なる径を有する係止突起を連
    続して設ける事を特徴とした、釣糸の製造方法。
  4. 【請求項4】 溶融吐出されたポリマー上に設けた、同
    種あるいは、異種ポリマーから成る係止突起の釣糸方向
    長さを、所要する長さの少なくとも倍以上とし、これを
    冷却、延伸後、2分割に切断することにより、両端に係
    止突起を有する任意の長さの釣糸を得る事を特徴とした
    請求項1、2、又は3の釣糸の製造方法。
  5. 【請求項5】 射出成型により、釣糸上に任意の成型部
    を有する釣糸ヒナ型を成型したる後、これを延伸し、所
    要の長さ、径を有する釣糸とする事を特徴とした、釣糸
    上に成型部を有する釣糸の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4、又は5により得
    られる、両端に、もしくは、釣糸上の任意の位置に、係
    止突起を有する事を特徴とした釣糸。
  7. 【請求項7】 所要長さに切断された釣糸の端部、もし
    くは、両端部に、結びによる係止突起を設け、しかる
    後、この結び目に溶融したポリマー、あるいは接着剤を
    含浸、塗付せしめた事を特徴とする係止突起を有する釣
    糸。
  8. 【請求項8】 所要長さに切断された釣糸の端部もしく
    は両端部を少なくとも当該釣糸の外径よりも大なる熱可
    塑性樹脂に巻きつけ、あるいは、結び付け、その後、加
    熱処理することにより、釣糸の結び目を固定化せしめ
    た、係止突起を有する釣糸。
  9. 【請求項9】 長尺物のモノフィラメントよりなる釣糸
    に、同種もしくは、異種のポリマーよりなる係止突起片
    を、当該釣糸の所要位置に於いて、超音波あるいは、高
    周波により溶着せしめ、釣糸上に係止突起を構成せしめ
    た釣糸。
  10. 【請求項10】 円筒形よりなる薄金属パイプにおい
    て、その一端に釣糸巻き取り用軸部、あるいは、釣糸巻
    き取り用パイプの受け輪部を有し、その内部に釣糸を貫
    通せしめた後、同釣糸巻き取り軸部、あるいは、釣糸巻
    き取り用パイプに当該釣糸を巻きつけた後、本薄金属パ
    イプを釣糸を内蔵したまま圧潰せしめ、よって釣糸上に
    係止突起を構成することを特徴としたかしめ具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100801859B1 (ko) * 2006-10-21 2008-02-12 김용호 주낙용 부력찌 고정구
CN108589356A (zh) * 2018-07-02 2018-09-28 浙江石金玄武岩纤维股份有限公司 生产玄武岩纤维粒子绳的定位装置及定位方法

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