JPH0898217A - 立体画像表示装置 - Google Patents
立体画像表示装置Info
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- JPH0898217A JPH0898217A JP6233141A JP23314194A JPH0898217A JP H0898217 A JPH0898217 A JP H0898217A JP 6233141 A JP6233141 A JP 6233141A JP 23314194 A JP23314194 A JP 23314194A JP H0898217 A JPH0898217 A JP H0898217A
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- JP
- Japan
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- image
- display device
- liquid crystal
- stereoscopic image
- observer
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- Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】表示発光装置における表示のコントラストを向
上し、左右画像のクロストークを防止し、より良好な立
体画像の観察を可能とする。 【構成】透過型液晶ディスプレイ10a,bに表示され
た立体画像は、液晶パネル121a,b、バックライト
122a,b、光ファイバプレート123a,bで構成
される液晶表示パネル120a,bに表示された画像に
よりレンズ11a,bを介してバックライトされる。透
過型液晶ディスプレイ10a,bに表示された画像はハ
ーフミラー15により合成されて立体画像を形成する。
光ファイバプレート123a,bは、液晶パネル121
a,bと所定のギャップを隔てて配置されており、散乱
光等が光ファイバ内へ進入するのを効果的に防止し、結
果的に液晶表示パネル120a,bのコントラストを向
上する。
上し、左右画像のクロストークを防止し、より良好な立
体画像の観察を可能とする。 【構成】透過型液晶ディスプレイ10a,bに表示され
た立体画像は、液晶パネル121a,b、バックライト
122a,b、光ファイバプレート123a,bで構成
される液晶表示パネル120a,bに表示された画像に
よりレンズ11a,bを介してバックライトされる。透
過型液晶ディスプレイ10a,bに表示された画像はハ
ーフミラー15により合成されて立体画像を形成する。
光ファイバプレート123a,bは、液晶パネル121
a,bと所定のギャップを隔てて配置されており、散乱
光等が光ファイバ内へ進入するのを効果的に防止し、結
果的に液晶表示パネル120a,bのコントラストを向
上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用、家庭用もしく
は医療用に用いる立体画像表示装置に関するものであ
る。
は医療用に用いる立体画像表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の立体画像表示装置としては、左右
の振り分け機能を有する眼鏡を観察者が装着することに
より、画像表示面に時分割表示された右眼用および左眼
用のステレオ画像を前記観察者のそれぞれ右眼および左
眼のみで観察できるようにしたもの、もしくは、レンチ
キュラ板を画像表示面に貼り付け、前記レンチキュラ板
の画像振り分け機能により、右眼用および左眼用のステ
レオ画像を前記観察者のそれぞれ右眼および左眼のみで
観察できるようにしたものが一般的である。
の振り分け機能を有する眼鏡を観察者が装着することに
より、画像表示面に時分割表示された右眼用および左眼
用のステレオ画像を前記観察者のそれぞれ右眼および左
眼のみで観察できるようにしたもの、もしくは、レンチ
キュラ板を画像表示面に貼り付け、前記レンチキュラ板
の画像振り分け機能により、右眼用および左眼用のステ
レオ画像を前記観察者のそれぞれ右眼および左眼のみで
観察できるようにしたものが一般的である。
【0003】図11は、前記従来の立体画像表示装置の
一例の構成を示したもので、60は左右の振り分け機能
を有する眼鏡、61a,61bは液晶シャッター、62
は同期回路、63は画像表示装置としてカラーCRTで
ある。
一例の構成を示したもので、60は左右の振り分け機能
を有する眼鏡、61a,61bは液晶シャッター、62
は同期回路、63は画像表示装置としてカラーCRTで
ある。
【0004】以上のように構成された従来の第1の例に
おける立体画像表示装置の動作を説明する。カラーCR
T63には、右眼用、左眼用のステレオ画像が時分割に
て交互に表示される。眼鏡60の液晶シャッター61a
は、右眼用のステレオ画像が出画されたときのみ開いて
透過状態となり、液晶シャッター61bは、左眼用のス
テレオ画像が出画されたときのみ開いて透過状態となる
よう同期回路62により開閉状態を制御することによ
り、眼鏡60を装着した観察者は、右眼で右眼用のステ
レオ画像のみを観察し、左眼で左眼用のステレオ画像の
みを観察することで立体視を行う。
おける立体画像表示装置の動作を説明する。カラーCR
T63には、右眼用、左眼用のステレオ画像が時分割に
て交互に表示される。眼鏡60の液晶シャッター61a
は、右眼用のステレオ画像が出画されたときのみ開いて
透過状態となり、液晶シャッター61bは、左眼用のス
テレオ画像が出画されたときのみ開いて透過状態となる
よう同期回路62により開閉状態を制御することによ
り、眼鏡60を装着した観察者は、右眼で右眼用のステ
レオ画像のみを観察し、左眼で左眼用のステレオ画像の
みを観察することで立体視を行う。
【0005】図12は、従来の第2の例における立体画
像表示装置の構成を示したもので、71はシリンドリカ
ルレンズがストライプ状に多数形成されたレンチキュラ
板、72は画像表示装置としてカラーCRTである。
像表示装置の構成を示したもので、71はシリンドリカ
ルレンズがストライプ状に多数形成されたレンチキュラ
板、72は画像表示装置としてカラーCRTである。
【0006】以上のように構成された従来の第2の例の
立体画像表示装置の動作を説明する。カラーCRT72
には、右眼用、左眼用のステレオ画像が、レンチキュラ
板71のストライプ幅のほぼ半分の幅を有するスリット
状に、互い違いに同時に表示される。観察者の右眼は、
レンチキュラ板71のそれぞれのシリンドリカルレンズ
を通して、前記スリット状に表示されている右眼用のス
テレオ画像のみを観察し、同様に左眼は前記スリット状
に表示されている左眼用のステレオ画像のみを観察する
ことで立体視を行う。
立体画像表示装置の動作を説明する。カラーCRT72
には、右眼用、左眼用のステレオ画像が、レンチキュラ
板71のストライプ幅のほぼ半分の幅を有するスリット
状に、互い違いに同時に表示される。観察者の右眼は、
レンチキュラ板71のそれぞれのシリンドリカルレンズ
を通して、前記スリット状に表示されている右眼用のス
テレオ画像のみを観察し、同様に左眼は前記スリット状
に表示されている左眼用のステレオ画像のみを観察する
ことで立体視を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら本発明者
等の検討によれば、上記のような第1の従来例における
立体画像表示装置では、ステレオ画像を観察者の右眼お
よび左眼に独立して観察させるために左右の振り分け機
能を有する眼鏡が不可欠となるため、観察者は煩わしさ
を感じ、また表示させるステレオ画像は右眼用と左眼用
の画像を時分割にて切り替える必要があるため、画像に
ちらつきが生じ、立体画像を観察する上での障害になる
という課題を有していた。
等の検討によれば、上記のような第1の従来例における
立体画像表示装置では、ステレオ画像を観察者の右眼お
よび左眼に独立して観察させるために左右の振り分け機
能を有する眼鏡が不可欠となるため、観察者は煩わしさ
を感じ、また表示させるステレオ画像は右眼用と左眼用
の画像を時分割にて切り替える必要があるため、画像に
ちらつきが生じ、立体画像を観察する上での障害になる
という課題を有していた。
【0008】また、第2の従来例における立体画像表示
装置では、ストライプ状のレンズ越しにステレオ像を観
察するため、立体視が可能となる観察者の位置的許容度
が狭く、観察者が移動した場合には画像が劣化し、また
多人数が任意の位置で観察することが困難であるという
著しい制約が生じ、また画像をストライプ状に表示させ
るための画像処理が必要になるため、装置が高価になる
という課題を有していた。
装置では、ストライプ状のレンズ越しにステレオ像を観
察するため、立体視が可能となる観察者の位置的許容度
が狭く、観察者が移動した場合には画像が劣化し、また
多人数が任意の位置で観察することが困難であるという
著しい制約が生じ、また画像をストライプ状に表示させ
るための画像処理が必要になるため、装置が高価になる
という課題を有していた。
【0009】また、医療の分野では内視鏡下手術が行わ
れる際、通常手術は術者が内視鏡によって写し出された
患者の腹腔内の平面画像をモニターにて観察することに
よって行われているが、前記腹腔内のモニター画像は腹
腔内全体が単一色であるため特徴が少なく、患部の遠近
感の確認が困難となるため、手術時間が延びる傾向があ
り、患者や術者にかかる負担も大きかった。これに対
し、従来の第1、第2の立体画像表示装置を用いた場
合、左右の振り分け眼鏡、画像のちらつきや観察者の移
動の制限に伴う煩わしさ等が実用化の妨げとなっている
のが現状である。
れる際、通常手術は術者が内視鏡によって写し出された
患者の腹腔内の平面画像をモニターにて観察することに
よって行われているが、前記腹腔内のモニター画像は腹
腔内全体が単一色であるため特徴が少なく、患部の遠近
感の確認が困難となるため、手術時間が延びる傾向があ
り、患者や術者にかかる負担も大きかった。これに対
し、従来の第1、第2の立体画像表示装置を用いた場
合、左右の振り分け眼鏡、画像のちらつきや観察者の移
動の制限に伴う煩わしさ等が実用化の妨げとなっている
のが現状である。
【0010】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、左右の振り分け機能を有する眼鏡を必要と
せず、観察者の位置に依存することなく同時に多人数が
立体視できる立体画像表示装置を提供することを目的と
する。
ものであり、左右の振り分け機能を有する眼鏡を必要と
せず、観察者の位置に依存することなく同時に多人数が
立体視できる立体画像表示装置を提供することを目的と
する。
【0011】又、本発明の他の目的は、発光表示装置に
おける表示のコントラストを向上して、左右画像のクロ
ストークを防止し、より良好に立体画像を観察できる立
体画像表示装置を提供することにある。
おける表示のコントラストを向上して、左右画像のクロ
ストークを防止し、より良好に立体画像を観察できる立
体画像表示装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による立体画像表示装置は以下の構成を備え
ている。即ち、観察者の左右の目に異なる画像を観察さ
せるための立体画像表示装置において、表示対象である
立体画像を表示するための光透過性を有する空間変調素
子と、前記空間変調素子を夫々裏面より照明するための
発光表示装置と、前記発光表示装置の表示面に配され、
該発光表示装置より発生する散乱光を除去するフィルタ
手段と、前記フィルタ手段を透過した像を拡大する、指
向性を有する光学素子とを具備し、前記フィルタ手段を
透過した像によって、前記空間変調素子に表示された像
を前記光学素子を介してバックライトすることを特徴と
する。また、好ましくは、前記空間変調素子および発光
表示装置を各2つずつ具備し、夫々に右目用、左目用の
立体画像を表示し、表示された立体画像を合成する合成
手段を更に備える。また、好ましくは、前記空間変調素
子は右目用、左目用の立体画像を時分割で交互に表示
し、前記発光表示装置は前記空間変調素子の時分割表示
に同期して像の表示を時分割で切り換える。
めの本発明による立体画像表示装置は以下の構成を備え
ている。即ち、観察者の左右の目に異なる画像を観察さ
せるための立体画像表示装置において、表示対象である
立体画像を表示するための光透過性を有する空間変調素
子と、前記空間変調素子を夫々裏面より照明するための
発光表示装置と、前記発光表示装置の表示面に配され、
該発光表示装置より発生する散乱光を除去するフィルタ
手段と、前記フィルタ手段を透過した像を拡大する、指
向性を有する光学素子とを具備し、前記フィルタ手段を
透過した像によって、前記空間変調素子に表示された像
を前記光学素子を介してバックライトすることを特徴と
する。また、好ましくは、前記空間変調素子および発光
表示装置を各2つずつ具備し、夫々に右目用、左目用の
立体画像を表示し、表示された立体画像を合成する合成
手段を更に備える。また、好ましくは、前記空間変調素
子は右目用、左目用の立体画像を時分割で交互に表示
し、前記発光表示装置は前記空間変調素子の時分割表示
に同期して像の表示を時分割で切り換える。
【0013】また、好ましくは、前記発光表示装置によ
るバックライトのために、観察者を左右より照明する一
対の照明装置と、照明された観察者を撮影する撮影手段
を備える。
るバックライトのために、観察者を左右より照明する一
対の照明装置と、照明された観察者を撮影する撮影手段
を備える。
【0014】また、前記立体画像表示装置における一対
の照明装置は、観察者の右顔面又は左顔面を照明するた
めの赤外線照明装置であり、前記撮影手段は、前記照明
装置の赤外線波長に対し選択的に撮像できるものとする
ことが好ましい。赤外線が観察者に認識されないので観
察者に不快感を与えることなく、更に外乱光の影響を排
除して容易に観察者の顔半面像を得ることが可能となる
からである。
の照明装置は、観察者の右顔面又は左顔面を照明するた
めの赤外線照明装置であり、前記撮影手段は、前記照明
装置の赤外線波長に対し選択的に撮像できるものとする
ことが好ましい。赤外線が観察者に認識されないので観
察者に不快感を与えることなく、更に外乱光の影響を排
除して容易に観察者の顔半面像を得ることが可能となる
からである。
【0015】更に、前記立体画像表示装置における一対
の照明装置は、観察者の右顔面及び左顔面を異なる2つ
の波長で照明するものであり、前記撮影手段は前記一対
の照明装置の赤外線波長のそれぞれに対し選択的に透過
できる波長フィルタを設けた一対の撮影装置を有するこ
とが好ましい。他方側の光や外乱光の影響を排除し、観
察者に不快感を与えること無く容易に観察者の右顔面像
及び左顔面像を得ることが可能となるからである。
の照明装置は、観察者の右顔面及び左顔面を異なる2つ
の波長で照明するものであり、前記撮影手段は前記一対
の照明装置の赤外線波長のそれぞれに対し選択的に透過
できる波長フィルタを設けた一対の撮影装置を有するこ
とが好ましい。他方側の光や外乱光の影響を排除し、観
察者に不快感を与えること無く容易に観察者の右顔面像
及び左顔面像を得ることが可能となるからである。
【0016】また、前記立体画像表示装置において、一
対の撮影装置で撮影した2つの観察者像を差分すること
で、観察者の顔面以外の映像を除去することが好まし
い。観察者の顔面以外の映像を除去することにより、周
辺の余分な情報が削除され、前記発光表示装置が空間変
調素子を照明する際の外乱光の影響等を排除することが
できるからである。又、好ましくは、前記合成手段は、
ハーフミラーもしくはプリズムにより構成される。
対の撮影装置で撮影した2つの観察者像を差分すること
で、観察者の顔面以外の映像を除去することが好まし
い。観察者の顔面以外の映像を除去することにより、周
辺の余分な情報が削除され、前記発光表示装置が空間変
調素子を照明する際の外乱光の影響等を排除することが
できるからである。又、好ましくは、前記合成手段は、
ハーフミラーもしくはプリズムにより構成される。
【0017】更に、前記立体画像表示装置において、前
記撮影手段は、撮影装置によって観察者の右顔面又は左
顔面のいずれかを撮影し、前記一対の発光表示装置の一
方には前記撮影装置によって撮影した顔半面像を表示
し、残る一方には該顔半面のネガ・ポジ反転像を表示す
るものとすることができる。1台の撮影装置で2台分の
機能を実行することが可能となるからである。
記撮影手段は、撮影装置によって観察者の右顔面又は左
顔面のいずれかを撮影し、前記一対の発光表示装置の一
方には前記撮影装置によって撮影した顔半面像を表示
し、残る一方には該顔半面のネガ・ポジ反転像を表示す
るものとすることができる。1台の撮影装置で2台分の
機能を実行することが可能となるからである。
【0018】又、指向性を有する光学素子とは、左右へ
の選別作用を起こすものであれば良く、好ましくは凸レ
ンズ又はフレネルレンズ、もしくは凹面鏡である。
の選別作用を起こすものであれば良く、好ましくは凸レ
ンズ又はフレネルレンズ、もしくは凹面鏡である。
【0019】また、前記立体画像表示装置においては、
前記発光表示装置の画像出力面を、前記レンズの焦点距
離外に設置することが好ましい。
前記発光表示装置の画像出力面を、前記レンズの焦点距
離外に設置することが好ましい。
【0020】更に、前記立体画像表示装置において、空
間変調素子として透過型液晶ディスプレイもしくは光透
過性フィルムを用いることが好ましい。
間変調素子として透過型液晶ディスプレイもしくは光透
過性フィルムを用いることが好ましい。
【0021】また更に、前記立体画像表示装置において
は、照明装置として赤外線を放射するランプユニットも
しくは赤外域の発光波長を有するLEDを用いることが
好ましい。
は、照明装置として赤外線を放射するランプユニットも
しくは赤外域の発光波長を有するLEDを用いることが
好ましい。
【0022】又、好ましくは、上記フィルタ手段は、発
光表示装置の表示面に所定のギャップを隔てて配された
光ファイバ束によるプレートである。所定のギャップが
設けてあるので、発光表示装置より発生した光ファイバ
への入射角が大きい散乱光は光ファイバの端面で反射さ
れ、光ファイバ内へ入射しない。このため、結果とし
て、発光表示装置の表示画像のコントラストが向上す
る。
光表示装置の表示面に所定のギャップを隔てて配された
光ファイバ束によるプレートである。所定のギャップが
設けてあるので、発光表示装置より発生した光ファイバ
への入射角が大きい散乱光は光ファイバの端面で反射さ
れ、光ファイバ内へ入射しない。このため、結果とし
て、発光表示装置の表示画像のコントラストが向上す
る。
【0023】
【作用】上記の構成によれば、前記空間変調素子の一方
に表示された右目用画像が、発光表示装置(右)に表示
された当該観察者の右顔面像に一致する図形を照明とし
て裏側から照らし出される。照らし出された画像は、指
向性を有する光学素子によって観察者の右目周辺のみに
入射するため、観察者の右目は該観察者の右顔面像に一
致する図形を虚像として見ることになる。このとき、観
察者の左目には、前記指向性を有するレンズによって前
記発光表示装置(右)に表示された観察者像の左顔面部
分が入射することになるが、前記発光表示装置(右)の
左顔面に相当する部分は発光していないため、右目用画
像は観察者の左目では見えない。
に表示された右目用画像が、発光表示装置(右)に表示
された当該観察者の右顔面像に一致する図形を照明とし
て裏側から照らし出される。照らし出された画像は、指
向性を有する光学素子によって観察者の右目周辺のみに
入射するため、観察者の右目は該観察者の右顔面像に一
致する図形を虚像として見ることになる。このとき、観
察者の左目には、前記指向性を有するレンズによって前
記発光表示装置(右)に表示された観察者像の左顔面部
分が入射することになるが、前記発光表示装置(右)の
左顔面に相当する部分は発光していないため、右目用画
像は観察者の左目では見えない。
【0024】左目用画像の場合も同様である。空間変調
素子の他方に表示された左目用画像が、前記発光表示装
置に表示されたその観察者の左顔面像に一致する図形を
照明として裏側から照らし出される。照らし出された画
像は、指向性を有するレンズによりその観察者の左目周
辺にのみ入射する。このため、観察者の左目は該観察者
の左顔面像に一致する図形を虚像として見ることにな
り、観察者の右目は左目用画像を観察できない。
素子の他方に表示された左目用画像が、前記発光表示装
置に表示されたその観察者の左顔面像に一致する図形を
照明として裏側から照らし出される。照らし出された画
像は、指向性を有するレンズによりその観察者の左目周
辺にのみ入射する。このため、観察者の左目は該観察者
の左顔面像に一致する図形を虚像として見ることにな
り、観察者の右目は左目用画像を観察できない。
【0025】更に、上記の構成で、散乱光を除去するフ
ィルタ手段を設けることにより、発光表示装置における
表示のコントラストを結果的に向上させることができ
る。従って、発光表示装置に適用できる表示装置の範囲
が広がる。
ィルタ手段を設けることにより、発光表示装置における
表示のコントラストを結果的に向上させることができ
る。従って、発光表示装置に適用できる表示装置の範囲
が広がる。
【0026】これらの右目用画像および左目用画像は、
ハーフミラーによって1つに合成されるが、前記指向性
を有する光学素子の選別作用により、右目には右目用画
像のみが、左目には左目用画像のみが裏面より照明さ
れ、画像として認識されるため、観察者はちらつきの無
い立体画像を観察することができる。
ハーフミラーによって1つに合成されるが、前記指向性
を有する光学素子の選別作用により、右目には右目用画
像のみが、左目には左目用画像のみが裏面より照明さ
れ、画像として認識されるため、観察者はちらつきの無
い立体画像を観察することができる。
【0027】また、観察者が移動すると前記発光表示装
置に表示された観察者自身の顔面像も追従するため、前
述した立体視条件は維持されることとなる。同様の理由
により観察者が多人数である場合においてもそれぞれの
観察者において立体視が可能となる。
置に表示された観察者自身の顔面像も追従するため、前
述した立体視条件は維持されることとなる。同様の理由
により観察者が多人数である場合においてもそれぞれの
観察者において立体視が可能となる。
【0028】また、本発明の他の構成の立体画像表示装
置によれば、右目用画像と左目用画像とを1つの空間変
調素子上に時分割で表示する。この時分割表示に同期し
て、観察者の右顔面、左顔面を1つの発光表示装置上に
時分割表示することにより、空間変調素子のバックライ
ト照明として使用でき、1つの空間変調素子と発光表示
素子により立体画像を観察することが可能となる。この
ため、立体表示装置をコンパクトにすることが可能とな
る。
置によれば、右目用画像と左目用画像とを1つの空間変
調素子上に時分割で表示する。この時分割表示に同期し
て、観察者の右顔面、左顔面を1つの発光表示装置上に
時分割表示することにより、空間変調素子のバックライ
ト照明として使用でき、1つの空間変調素子と発光表示
素子により立体画像を観察することが可能となる。この
ため、立体表示装置をコンパクトにすることが可能とな
る。
【0029】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明するが、この
説明に先立ち、同一出願人の先願に含まれるいくつかの
例を参考例として引用して説明する。
説明に先立ち、同一出願人の先願に含まれるいくつかの
例を参考例として引用して説明する。
【0030】(参考例1)図1の参考例において、10
a、10bは空間変調素子として透過型の液晶ディスプ
レイ、11a、11bは空間変調素子10a、10bの
それぞれの裏面に位置する指向性のある光学素子として
焦点距離150mmのフレネルレンズである。12a,
12bは発光機能を有する発光表示装置として白黒CR
Tであり、レンズ11a,11bを挟んでそれぞれ空間
変調素子10a,10bと反対側に位置し、レンズ11
a,11bの焦点距離よりも遠い、レンズ11a,11
bより160mm離れた位置に設置する。13a,13
bは照明装置として、それぞれ波長850nm、950
nmのLEDライト、14a,14bは撮影装置として
白黒CCDカメラ、15は空間変調素子10a,10b
に表示される画像を一つに合成するためのハーフミラ
ー、16,17はそれぞれ立体画像を観察する観察者を
示している。
a、10bは空間変調素子として透過型の液晶ディスプ
レイ、11a、11bは空間変調素子10a、10bの
それぞれの裏面に位置する指向性のある光学素子として
焦点距離150mmのフレネルレンズである。12a,
12bは発光機能を有する発光表示装置として白黒CR
Tであり、レンズ11a,11bを挟んでそれぞれ空間
変調素子10a,10bと反対側に位置し、レンズ11
a,11bの焦点距離よりも遠い、レンズ11a,11
bより160mm離れた位置に設置する。13a,13
bは照明装置として、それぞれ波長850nm、950
nmのLEDライト、14a,14bは撮影装置として
白黒CCDカメラ、15は空間変調素子10a,10b
に表示される画像を一つに合成するためのハーフミラ
ー、16,17はそれぞれ立体画像を観察する観察者を
示している。
【0031】図2は、LED13a,13bにより、観
察者16,17を正面より照明する様子を示したもの
で、20a,20bはそれぞれLED13a,13bの
光が当たっている領域を示す。
察者16,17を正面より照明する様子を示したもの
で、20a,20bはそれぞれLED13a,13bの
光が当たっている領域を示す。
【0032】一対のLED13a、13bを2つ左右に
離間した位置に配するのは、人の頭部は上方から見て楕
円形状をしていることに鑑みれば、人の顔に左右から2
つの照明光を当てると、図2に示すように、右側のLE
D13bに照明された顔の部分20bと、左側のLED
13aにより照明された顔の部分20aとが形成され、
それらの領域20a、20bをレンズ11a,11bを
通してみた場合における視線の交差を考慮し夫々観察者
の右目と左目に対応させる必要があるからである。換言
すれば、画像領域20a,20bを互いに分離して取り
出すことができれば、画像領域20aは観察者の右目用
のバックライト光源(液晶デイスプレイのバックライト
光源)、画像領域20bは観察者の左目用バックライト
光源として利用できる。
離間した位置に配するのは、人の頭部は上方から見て楕
円形状をしていることに鑑みれば、人の顔に左右から2
つの照明光を当てると、図2に示すように、右側のLE
D13bに照明された顔の部分20bと、左側のLED
13aにより照明された顔の部分20aとが形成され、
それらの領域20a、20bをレンズ11a,11bを
通してみた場合における視線の交差を考慮し夫々観察者
の右目と左目に対応させる必要があるからである。換言
すれば、画像領域20a,20bを互いに分離して取り
出すことができれば、画像領域20aは観察者の右目用
のバックライト光源(液晶デイスプレイのバックライト
光源)、画像領域20bは観察者の左目用バックライト
光源として利用できる。
【0033】図3は、LED13a,13bの発光波長
特性を示したもので、特性25aはLED13aの、2
5bはLED13bの波長分布を示し、また26a,2
6bは、それぞれ白黒CCDカメラ14a,14bの装
着した波長フィルタにより選択的に透過する領域を示
す。
特性を示したもので、特性25aはLED13aの、2
5bはLED13bの波長分布を示し、また26a,2
6bは、それぞれ白黒CCDカメラ14a,14bの装
着した波長フィルタにより選択的に透過する領域を示
す。
【0034】図4は、白黒CCDカメラ14a,14b
の断面図であり、30は撮像レンズ、31a,31bは
波長フィルタとして干渉フィルタであり、32はCCD
チップを納めた撮像素子、33は撮像素子の駆動回路、
34は被写体を示す。ここで、観察者を波長フィルタ3
1aを装着したCCDカメラ14aで撮影すれば、得ら
れる画像は波長帯域が26aに集中した領域20aだけ
となり、波長フィルタ31bを装着したCCDカメラ1
4bで撮影すれば、得られる画像は波長帯域が26bに
集中した領域20bだけとなる。
の断面図であり、30は撮像レンズ、31a,31bは
波長フィルタとして干渉フィルタであり、32はCCD
チップを納めた撮像素子、33は撮像素子の駆動回路、
34は被写体を示す。ここで、観察者を波長フィルタ3
1aを装着したCCDカメラ14aで撮影すれば、得ら
れる画像は波長帯域が26aに集中した領域20aだけ
となり、波長フィルタ31bを装着したCCDカメラ1
4bで撮影すれば、得られる画像は波長帯域が26bに
集中した領域20bだけとなる。
【0035】図5は、図1において、観察者が自己の顔
画像(CCDカメラ14a,14bで撮影された)を虚
像として観察する様子を示したもので、分かり易いよう
に、2つの発光表示装置(白黒CRT12a,12b)
とレンズ(11a,11b)のうちの1組のみを示し
た。図1の実施例では、CRT12a,12bに表示さ
れる観察者の顔画像は、レンズ11a,11bによって
虚像に変換されて液晶デイスプレイのバックライトとし
て作用するので、その虚像が観察者にどのように見える
かの説明のためには、ハーフミラー、液晶ディスプレイ
は不要であるので、図5における図示を省略した。
画像(CCDカメラ14a,14bで撮影された)を虚
像として観察する様子を示したもので、分かり易いよう
に、2つの発光表示装置(白黒CRT12a,12b)
とレンズ(11a,11b)のうちの1組のみを示し
た。図1の実施例では、CRT12a,12bに表示さ
れる観察者の顔画像は、レンズ11a,11bによって
虚像に変換されて液晶デイスプレイのバックライトとし
て作用するので、その虚像が観察者にどのように見える
かの説明のためには、ハーフミラー、液晶ディスプレイ
は不要であるので、図5における図示を省略した。
【0036】図5において、11aはレンズ、12aは
白黒CRT、16,17は立体画像を観察する二人の観
察者であり、40,41,42,43は白黒CRT12
aの画面上に表示された観察者像の内、観察者が実際に
目視する領域を示す。
白黒CRT、16,17は立体画像を観察する二人の観
察者であり、40,41,42,43は白黒CRT12
aの画面上に表示された観察者像の内、観察者が実際に
目視する領域を示す。
【0037】また、図5において、4つの画像領域4
0,41,42,43が1つのCRTに表示されている
ように便宜上示されているが、図1のシステムでは、右
目用のバックライト光源と左目用のバックライト光源と
は波長に応じて区分けされているので、領域40と41
とが同時に、そして、領域42と43とが同時に同じ表
示装置に表示されることはない。
0,41,42,43が1つのCRTに表示されている
ように便宜上示されているが、図1のシステムでは、右
目用のバックライト光源と左目用のバックライト光源と
は波長に応じて区分けされているので、領域40と41
とが同時に、そして、領域42と43とが同時に同じ表
示装置に表示されることはない。
【0038】以上のように構成された立体画像表示装置
の動作を図1から図5を用いて説明する。
の動作を図1から図5を用いて説明する。
【0039】図1における観察者16および17が観察
することになる立体表示対象の画像は、その右眼用画像
を液晶ディスプレイ10aに表示し、左眼用画像を左右
を反転させた鏡像の状態で液晶ディスプレイ10bに表
示させる。夫々のデイスプレイに表示された2つの画像
はハーフミラー15により一つの画面上に合成される。
左目用画像をデイスプレイ10bにおいて左右反転させ
る理由は、右目用画像がミラー15を透過するのに対
し、左目用画像はミラー15によって反転されるので、
観察者が左右を正しく目視するためには、前もってデイ
スプレイ10bにおいて左右反転させて表示する必要が
あるからである。
することになる立体表示対象の画像は、その右眼用画像
を液晶ディスプレイ10aに表示し、左眼用画像を左右
を反転させた鏡像の状態で液晶ディスプレイ10bに表
示させる。夫々のデイスプレイに表示された2つの画像
はハーフミラー15により一つの画面上に合成される。
左目用画像をデイスプレイ10bにおいて左右反転させ
る理由は、右目用画像がミラー15を透過するのに対
し、左目用画像はミラー15によって反転されるので、
観察者が左右を正しく目視するためには、前もってデイ
スプレイ10bにおいて左右反転させて表示する必要が
あるからである。
【0040】更に具体的に説明すれば、図1において、
例えば、CRT12aに表示された顔面右側の像が液晶
ディスプレイ10aのバックライトとして作用すると共
に、この液晶ディスプレイ10aは右目で見るための映
像で駆動されている。同様に、CRT12bにも観察者
17の左顔面の映像がバックライトとして表示され、液
晶ディスプレイ10bは左目で見るための像で駆動され
ている。この2つの像がハーフミラーで合成されるの
で、立体像として観察者には映る。
例えば、CRT12aに表示された顔面右側の像が液晶
ディスプレイ10aのバックライトとして作用すると共
に、この液晶ディスプレイ10aは右目で見るための映
像で駆動されている。同様に、CRT12bにも観察者
17の左顔面の映像がバックライトとして表示され、液
晶ディスプレイ10bは左目で見るための像で駆動され
ている。この2つの像がハーフミラーで合成されるの
で、立体像として観察者には映る。
【0041】前述したように、観察者16および17の
前方両わきに配置されたLED13a,13bは、図2
に示したように、LED13aは観察者16および17
の顔面における右半面の領域20aを、LED13bは
観察者16および17の顔面における左半面の領域20
bを照らすように、LED13a,13bの位置決めを
する必要がある。LED13a,13bの発光波長は図
3に示したように、夫々850nm、950nmに中心
をもつ分布25a,25bを有しており、互いに重なる
領域における光強度は共に半値以下であるため、2つの
異なる波長光源として用いることができる。
前方両わきに配置されたLED13a,13bは、図2
に示したように、LED13aは観察者16および17
の顔面における右半面の領域20aを、LED13bは
観察者16および17の顔面における左半面の領域20
bを照らすように、LED13a,13bの位置決めを
する必要がある。LED13a,13bの発光波長は図
3に示したように、夫々850nm、950nmに中心
をもつ分布25a,25bを有しており、互いに重なる
領域における光強度は共に半値以下であるため、2つの
異なる波長光源として用いることができる。
【0042】一方、CCDカメラ14a,14bには、
図4に示したように撮像素子32と撮像レンズ30の間
に、夫々波長850±20nm、950±20nmの透
過特性を有する干渉フィルタ31a,31bを挿入する
ため、被写体34が撮像素子32に結像する際には、図
3における波長領域26a,26bで照明された部分だ
けが画像として残る。従って、前記した構成によれば、
CCDカメラ14aは、図2における領域20aだけを
撮影して白黒CRT12aに表示させ、CCDカメラ1
4bは、図2における領域20bだけを撮影して白黒C
RT12bに表示させることができる。白黒CRT12
a,12bには、夫々CCDカメラ14a,14bで撮
影した観察者16および17の画像を上下反転させて表
示させるが、この際、顔面領域20a,20bが白く高
輝度で表示されるよう白黒CRT12a,12bの輝度
およびコントラスト並びにCCDカメラ14a,14b
のレンズ絞り等を調整しておく。
図4に示したように撮像素子32と撮像レンズ30の間
に、夫々波長850±20nm、950±20nmの透
過特性を有する干渉フィルタ31a,31bを挿入する
ため、被写体34が撮像素子32に結像する際には、図
3における波長領域26a,26bで照明された部分だ
けが画像として残る。従って、前記した構成によれば、
CCDカメラ14aは、図2における領域20aだけを
撮影して白黒CRT12aに表示させ、CCDカメラ1
4bは、図2における領域20bだけを撮影して白黒C
RT12bに表示させることができる。白黒CRT12
a,12bには、夫々CCDカメラ14a,14bで撮
影した観察者16および17の画像を上下反転させて表
示させるが、この際、顔面領域20a,20bが白く高
輝度で表示されるよう白黒CRT12a,12bの輝度
およびコントラスト並びにCCDカメラ14a,14b
のレンズ絞り等を調整しておく。
【0043】次に、フレネルレンズ11a,11bの作
用について図5を用いて説明する。フレネルレンズ11
aは、白黒CRT12aに表示された観察者像を、観察
者16,17が虚像として観察できるよう設置する。そ
して、白黒CRT12aとの距離をフレネルレンズ11
aの焦点距離外に設定することにより、観察者16の右
眼、左眼に白黒CRT12aの画面上におけるそれぞれ
領域40,41のみを、また観察者17の右眼、左眼に
白黒CRT12aの画面上におけるそれぞれ領域42,
43のみを独立してしかもフレネルレンズ11aの有効
径を限度として拡大して観察させることができる。従っ
て、領域40及び42が発光面である場合には、観察者
16,17にとりフレネルレンズ11aの有効径相当の
大きさの右眼への選択性を有する照明として作用させる
ことができる。この時、領域41及び43は発光しない
ため、左眼には白黒CRT12aからの光は入光しな
い。前記説明したフレネルレンズ11aの作用は、フレ
ネルレンズ11bについても同様であり、白黒CRT1
2bからの光が左眼にのみ入光する。
用について図5を用いて説明する。フレネルレンズ11
aは、白黒CRT12aに表示された観察者像を、観察
者16,17が虚像として観察できるよう設置する。そ
して、白黒CRT12aとの距離をフレネルレンズ11
aの焦点距離外に設定することにより、観察者16の右
眼、左眼に白黒CRT12aの画面上におけるそれぞれ
領域40,41のみを、また観察者17の右眼、左眼に
白黒CRT12aの画面上におけるそれぞれ領域42,
43のみを独立してしかもフレネルレンズ11aの有効
径を限度として拡大して観察させることができる。従っ
て、領域40及び42が発光面である場合には、観察者
16,17にとりフレネルレンズ11aの有効径相当の
大きさの右眼への選択性を有する照明として作用させる
ことができる。この時、領域41及び43は発光しない
ため、左眼には白黒CRT12aからの光は入光しな
い。前記説明したフレネルレンズ11aの作用は、フレ
ネルレンズ11bについても同様であり、白黒CRT1
2bからの光が左眼にのみ入光する。
【0044】したがって、前記したところの白黒CRT
12aに表示される図2における観察者16および17
の顔面の右半面領域20aを、図5における40,42
の領域に相当させることで、観察者16および17は右
眼だけに明るい虚像を観察し、白黒CRT12bに表示
される図2における左半面領域20bを、図5における
41,43の領域に相当させることで、観察者16およ
び17は左眼だけに明るい虚像を観察することになる。
ただし、白黒CRT12bに表示する画像は、図1に示
したようにハーフミラー15を介して観察するため、左
右を反転させておく。
12aに表示される図2における観察者16および17
の顔面の右半面領域20aを、図5における40,42
の領域に相当させることで、観察者16および17は右
眼だけに明るい虚像を観察し、白黒CRT12bに表示
される図2における左半面領域20bを、図5における
41,43の領域に相当させることで、観察者16およ
び17は左眼だけに明るい虚像を観察することになる。
ただし、白黒CRT12bに表示する画像は、図1に示
したようにハーフミラー15を介して観察するため、左
右を反転させておく。
【0045】以上説明した本装置の動作により、図1に
おける液晶ディスプレイ10aに表示された右眼用のス
テレオ画像は、観察者16および17の右眼だけにとり
裏面より照明されて観察可能となり、液晶ディスプレイ
10bに表示された左眼用のステレオ画像は、観察者1
6および17の左眼だけにとり裏面より照明されて観察
可能となるため、観察者16および17は一対のステレ
オ画像を同時に観察でき、共に立体視が可能となる。ま
た観察者16および17が移動しても図2に示したLE
Dによる照明条件が維持される限り立体視ができること
になる。
おける液晶ディスプレイ10aに表示された右眼用のス
テレオ画像は、観察者16および17の右眼だけにとり
裏面より照明されて観察可能となり、液晶ディスプレイ
10bに表示された左眼用のステレオ画像は、観察者1
6および17の左眼だけにとり裏面より照明されて観察
可能となるため、観察者16および17は一対のステレ
オ画像を同時に観察でき、共に立体視が可能となる。ま
た観察者16および17が移動しても図2に示したLE
Dによる照明条件が維持される限り立体視ができること
になる。
【0046】なお、前記参考例においては、空間変調素
子として透過型の液晶ディスプレイを用いたが、空間変
調素子は光透過性を有し、ステレオ画像を表示できるも
のであればよく、例えば画像を記録したフィルムであっ
てもよい。また、ライトとして用いたLEDは、赤外波
長領域において2つの異なる波長を放射できるものであ
ればよく、例えばハロゲンランプに波長フィルタを装着
し、放射波長帯域を制限したものであってもよい。
子として透過型の液晶ディスプレイを用いたが、空間変
調素子は光透過性を有し、ステレオ画像を表示できるも
のであればよく、例えば画像を記録したフィルムであっ
てもよい。また、ライトとして用いたLEDは、赤外波
長領域において2つの異なる波長を放射できるものであ
ればよく、例えばハロゲンランプに波長フィルタを装着
し、放射波長帯域を制限したものであってもよい。
【0047】(参考例2)図6は、本発明の参考例2に
おける立体画像表示装置の構成を示したもので、10
a,10bは空間変調素子として透過型の液晶ディスプ
レイ11a,11bは空間変調素子10a,10bのそ
れぞれ裏面に位置するレンズとして焦点距離150mm
のフレネルレンズである。12a,12bは発光機能を
有する発光表示装置として白黒CRTであり、レンズ1
1a,11bを挟んでそれぞれ空間変調素子10a,1
0bと反対側に位置し、レンズ11a,11bより距離
160mmに設置する。13a,13bは照明装置とし
て、それぞれ波長850nm、950nmのLEDライ
ト、14a,14bは撮影装置として白黒CCDカメ
ラ、15は空間変調素子10a,10bに表示される画
像を一つに合成するためのハーフミラー、16,17は
それぞれ立体画像を観察する観察者、18は差分処理装
置を示す。
おける立体画像表示装置の構成を示したもので、10
a,10bは空間変調素子として透過型の液晶ディスプ
レイ11a,11bは空間変調素子10a,10bのそ
れぞれ裏面に位置するレンズとして焦点距離150mm
のフレネルレンズである。12a,12bは発光機能を
有する発光表示装置として白黒CRTであり、レンズ1
1a,11bを挟んでそれぞれ空間変調素子10a,1
0bと反対側に位置し、レンズ11a,11bより距離
160mmに設置する。13a,13bは照明装置とし
て、それぞれ波長850nm、950nmのLEDライ
ト、14a,14bは撮影装置として白黒CCDカメ
ラ、15は空間変調素子10a,10bに表示される画
像を一つに合成するためのハーフミラー、16,17は
それぞれ立体画像を観察する観察者、18は差分処理装
置を示す。
【0048】以上のように構成された立体画像表示装置
の動作は、基本的には図1に示した実施例1と同様であ
るため、同一箇所には同一番号を付与して説明を省略
し、異なる点のみ説明する。
の動作は、基本的には図1に示した実施例1と同様であ
るため、同一箇所には同一番号を付与して説明を省略
し、異なる点のみ説明する。
【0049】カメラ14a,14bで別々に撮像された
観察者16および17の顔面像の映像信号は、差分処理
装置18に入力されて互いに差分された後、それぞれが
白黒CRT12a,12bへ出力される。前記した差分
処理により、前記2つの映像における共通部分が打ち消
されるため、観察者16,17の背景等の本立体画像表
示装置の構成上必要な映像を除去することができる。
観察者16および17の顔面像の映像信号は、差分処理
装置18に入力されて互いに差分された後、それぞれが
白黒CRT12a,12bへ出力される。前記した差分
処理により、前記2つの映像における共通部分が打ち消
されるため、観察者16,17の背景等の本立体画像表
示装置の構成上必要な映像を除去することができる。
【0050】(参考例3)図7は、本発明の参考例3に
おける立体画像表示装置の構成を示したもので、10
a,10bは空間変調素子として透過型の液晶ディスプ
レイ、11a,11bは空間変調素子10a,10bの
それぞれ裏面に位置するレンズとして焦点距離150m
mのフレネルレンズである。12a,12bは発光機能
を有する発光表示装置として白黒CRTであり、レンズ
11a,11bを挟んでそれぞれ空間変調素子10a,
10bと反対側に位置し、レンズ11a,11bより距
離160mmに設置する。13は照明装置として波長8
50nmのLEDライト、14は撮影装置として白黒C
CDカメラ、15は空間変調素子10a,10bに表示
される画像を一つに合成するためのハーフミラー、1
6,17はそれぞれ立体画像を観察する観察者、19は
画像処理装置で、CCDカメラ14より得られた右顔面
像より、ネガ・ポジを反転し、更に鏡像を得るネガ・ポ
ジ反転像作成部と原右顔面像を白黒CRT12aへ送り
出し、ネガ・ポジ反転鏡像を白黒CRT12bへ送出す
る部分からなる。44a,44bは白黒CRT12aに
表示された観察者16,17の右顔面像であり、白黒C
RT12aの発光部分である。
おける立体画像表示装置の構成を示したもので、10
a,10bは空間変調素子として透過型の液晶ディスプ
レイ、11a,11bは空間変調素子10a,10bの
それぞれ裏面に位置するレンズとして焦点距離150m
mのフレネルレンズである。12a,12bは発光機能
を有する発光表示装置として白黒CRTであり、レンズ
11a,11bを挟んでそれぞれ空間変調素子10a,
10bと反対側に位置し、レンズ11a,11bより距
離160mmに設置する。13は照明装置として波長8
50nmのLEDライト、14は撮影装置として白黒C
CDカメラ、15は空間変調素子10a,10bに表示
される画像を一つに合成するためのハーフミラー、1
6,17はそれぞれ立体画像を観察する観察者、19は
画像処理装置で、CCDカメラ14より得られた右顔面
像より、ネガ・ポジを反転し、更に鏡像を得るネガ・ポ
ジ反転像作成部と原右顔面像を白黒CRT12aへ送り
出し、ネガ・ポジ反転鏡像を白黒CRT12bへ送出す
る部分からなる。44a,44bは白黒CRT12aに
表示された観察者16,17の右顔面像であり、白黒C
RT12aの発光部分である。
【0051】以上のように構成された立体画像表示装置
の動作は、基本的には図1に示した本発明の参考例1と
同様であるため、同一箇所には同一番号を付与して説明
を省略し、異なる点のみ説明する。カメラ14で撮像さ
れた観察者16および17の右顔面像の映像信号は、画
像処理装置19に入力され、白黒CRT12aにはその
ままの映像44a,44bが表示され、白黒CRT12
bには逆に44a,44b以外の部分が発光部分に相当
する図形の鏡像、すなわち画像処理装置19でネガ・ポ
ジ反転された前記の右顔面像の鏡像が表示される。この
場合、ライトおよびカメラは1台づつあれば良い。
の動作は、基本的には図1に示した本発明の参考例1と
同様であるため、同一箇所には同一番号を付与して説明
を省略し、異なる点のみ説明する。カメラ14で撮像さ
れた観察者16および17の右顔面像の映像信号は、画
像処理装置19に入力され、白黒CRT12aにはその
ままの映像44a,44bが表示され、白黒CRT12
bには逆に44a,44b以外の部分が発光部分に相当
する図形の鏡像、すなわち画像処理装置19でネガ・ポ
ジ反転された前記の右顔面像の鏡像が表示される。この
場合、ライトおよびカメラは1台づつあれば良い。
【0052】<第1実施例>以下に本発明の第1実施例
を説明する。
を説明する。
【0053】第1実施例は、2つの液晶の表示画面を後
方から一対のレンズを介して照明し、その各々の液晶表
示画面に表示された画像を合成し、その合成画像を観察
するものである。以下の実施例では、参考例1で説明し
た立体画像表示装置をもとにした装置を説明する。
方から一対のレンズを介して照明し、その各々の液晶表
示画面に表示された画像を合成し、その合成画像を観察
するものである。以下の実施例では、参考例1で説明し
た立体画像表示装置をもとにした装置を説明する。
【0054】図8は本発明に係る第1実施例における立
体画像表示装置の構成図である。図8において、参考例
1(図1)と同様の構成には同じ参照番号を付しここで
は説明を省略することとする。
体画像表示装置の構成図である。図8において、参考例
1(図1)と同様の構成には同じ参照番号を付しここで
は説明を省略することとする。
【0055】第1実施例では、立体画像表示装置をコン
パクト化するために、発光表示装置としてバックライト
付きの液晶表示パネル120a及び120bを用いる。
液晶表示パネル120a、120bは夫々液晶パネル1
21a、121bとバックライト122a、122bを
有し、その機能は参考例で説明したCRTによる発光表
示装置と同じである。又、液晶パネル121a、121
bの前面には、夫々光ファイバ束で形成された光ファイ
バプレート123a、123bが、所定のギャップを隔
てて配されている。以上のように、液晶表示パネル12
0a、120bは、液晶パネル121a,bと、バック
ライト122a,bと、光ファイバプレート123a,
bとを備えている。
パクト化するために、発光表示装置としてバックライト
付きの液晶表示パネル120a及び120bを用いる。
液晶表示パネル120a、120bは夫々液晶パネル1
21a、121bとバックライト122a、122bを
有し、その機能は参考例で説明したCRTによる発光表
示装置と同じである。又、液晶パネル121a、121
bの前面には、夫々光ファイバ束で形成された光ファイ
バプレート123a、123bが、所定のギャップを隔
てて配されている。以上のように、液晶表示パネル12
0a、120bは、液晶パネル121a,bと、バック
ライト122a,bと、光ファイバプレート123a,
bとを備えている。
【0056】発光表示装置として液晶表示装置を用いた
場合はそのコントラストが問題となる。上述したよう
に、発光表示装置に表示される画像は観察者の片方の目
に画像を正確に入射させるとともに、他方の目には入射
しないようにするために、表示画像に良好なコントラス
トとシャープさが要求される。
場合はそのコントラストが問題となる。上述したよう
に、発光表示装置に表示される画像は観察者の片方の目
に画像を正確に入射させるとともに、他方の目には入射
しないようにするために、表示画像に良好なコントラス
トとシャープさが要求される。
【0057】ところが、例えば液晶とバックライトの組
み合わせによる表示装置を発光表示装置として採用した
場合、液晶パネル121aを透過したバックライト12
2aの光が散乱光を含むため、液晶パネルの非透過領域
における黒レベルが低く、十分なコントラストとシャー
プさが得られず、一方の目にのみ見せるべき画像が他方
の目にも若干ながら見えてしまうおそれがある。このた
め、片側の目のための画像が他方の目にもうっすらと見
えてしまうという現象、即ち、クロストークが発生す
る。光ファイバプレート123a、123bは上記の問
題を解決するために設けられたものである。
み合わせによる表示装置を発光表示装置として採用した
場合、液晶パネル121aを透過したバックライト12
2aの光が散乱光を含むため、液晶パネルの非透過領域
における黒レベルが低く、十分なコントラストとシャー
プさが得られず、一方の目にのみ見せるべき画像が他方
の目にも若干ながら見えてしまうおそれがある。このた
め、片側の目のための画像が他方の目にもうっすらと見
えてしまうという現象、即ち、クロストークが発生す
る。光ファイバプレート123a、123bは上記の問
題を解決するために設けられたものである。
【0058】図9は、第1実施例における発光表示装置
としての液晶表示パネル120a(120b)の詳細構
成を説明する図である。液晶パネル121a(121
b)とバックライト122a(122b)からなる表示
装置の前面に光ファイバプレート123a(123b)
が、所定のギャップ124a(124b)を隔てて配置
されている。
としての液晶表示パネル120a(120b)の詳細構
成を説明する図である。液晶パネル121a(121
b)とバックライト122a(122b)からなる表示
装置の前面に光ファイバプレート123a(123b)
が、所定のギャップ124a(124b)を隔てて配置
されている。
【0059】ここで、所定のギャップ124a(124
b)は不要な散乱光を効果的に除去するためのもので、
ギャップの大きさは好ましくは0.2mm〜3mm程度
である。所定の入射角より大きい入射光は光ファイバの
端面で反射される。このため、不要な散乱光等は光ファ
イバプレートを通過することができず、結果として発光
表示装置の画像のシャープさ及びコントラストを向上す
ることができる。
b)は不要な散乱光を効果的に除去するためのもので、
ギャップの大きさは好ましくは0.2mm〜3mm程度
である。所定の入射角より大きい入射光は光ファイバの
端面で反射される。このため、不要な散乱光等は光ファ
イバプレートを通過することができず、結果として発光
表示装置の画像のシャープさ及びコントラストを向上す
ることができる。
【0060】以上の構成を有する第1実施例の立体画像
表示装置によれば、 :観察者を煩わせることなく立体視が可能となる. :発光表示装置の前面に所定のギャップを隔てて光フ
ァイバプレートを配置したので、該発光表示装置より生
じる散乱光が光ファイバ内に進入できず、散乱光を効果
的に除去することができる。このため、発光表示装置と
して液晶表示器を用いた場合でも、良好なコントラスト
を得ることが可能となり、クロストークの無い立体画像
を観察できる. :バックライト光源は、カメラ14によって撮影され
た観察者の顔面画像であるので、観察者の位置が移動し
ても、その顔面画像も観察者の移動に合わせて移動す
る。換言すれば、観察者が移動しても、バックライト光
源の位置も対応して移動するので、継続して正常に立体
画像として観察することができる.という効果がえられ
る。
表示装置によれば、 :観察者を煩わせることなく立体視が可能となる. :発光表示装置の前面に所定のギャップを隔てて光フ
ァイバプレートを配置したので、該発光表示装置より生
じる散乱光が光ファイバ内に進入できず、散乱光を効果
的に除去することができる。このため、発光表示装置と
して液晶表示器を用いた場合でも、良好なコントラスト
を得ることが可能となり、クロストークの無い立体画像
を観察できる. :バックライト光源は、カメラ14によって撮影され
た観察者の顔面画像であるので、観察者の位置が移動し
ても、その顔面画像も観察者の移動に合わせて移動す
る。換言すれば、観察者が移動しても、バックライト光
源の位置も対応して移動するので、継続して正常に立体
画像として観察することができる.という効果がえられ
る。
【0061】〈第1実施例の変形〉なお、前記第1実施
例においては、空間変調素子として透過型の液晶ディス
プレイを用いたが、空間変調素子は光透過性を有し、ス
テレオ画像を表示できるものであればよく、例えば画像
を記録したフィルムであってもよい。また、ライトとし
て用いたLEDは、赤外波長領域において2つの異なる
波長を放射できるものであればよく、例えばハロゲンラ
ンプに波長フィルタを装着し、放射波長帯域を制限した
ものであってもよい。
例においては、空間変調素子として透過型の液晶ディス
プレイを用いたが、空間変調素子は光透過性を有し、ス
テレオ画像を表示できるものであればよく、例えば画像
を記録したフィルムであってもよい。また、ライトとし
て用いたLEDは、赤外波長領域において2つの異なる
波長を放射できるものであればよく、例えばハロゲンラ
ンプに波長フィルタを装着し、放射波長帯域を制限した
ものであってもよい。
【0062】また、レンズ11a(11b)は、凹面鏡
によっても代用することができる。
によっても代用することができる。
【0063】尚、上記実施例では参考例1の立体画像表
示装置に基づいて説明したが、上記の照明装置を前述の
参考例2或は参考例3の構成にも適用可能であることは
明らかである。
示装置に基づいて説明したが、上記の照明装置を前述の
参考例2或は参考例3の構成にも適用可能であることは
明らかである。
【0064】〈第2実施例〉上記実施例は、共に、左右
目のための画像を表示する手段を2つ有していたため
に、コスト的に嵩むものとなる。そこで第3実施例とし
て、時分割表示制御を導入して、ステレオ画像を表示す
るための液晶デイスプレイとバックライト光源としての
発光表示装置(液晶表示装置+光ファイバプレート)を
共に1つとしたものである。
目のための画像を表示する手段を2つ有していたため
に、コスト的に嵩むものとなる。そこで第3実施例とし
て、時分割表示制御を導入して、ステレオ画像を表示す
るための液晶デイスプレイとバックライト光源としての
発光表示装置(液晶表示装置+光ファイバプレート)を
共に1つとしたものである。
【0065】図10は、この第2実施例を示す。同図に
おいて、120は発光表示装置であり、上述の第1実施
例と同様に、液晶パネル121、バックライト122、
光ファイバプレート123から構成されている。11は
フレネルレンズ、10はカラー液晶デイスプレである。
90は、左目用のバックライト画像を発光表示装置12
0に表示しながら左目用のステレオ画像を液晶デイスプ
レイ10に表示する動作と、右目用のバックライト画像
を発光表示装置120に表示しながら右目用のステレオ
画像を液晶デイスプレイ10に表示する動作とを、時分
割で切り替え制御するためのコントローラである。
おいて、120は発光表示装置であり、上述の第1実施
例と同様に、液晶パネル121、バックライト122、
光ファイバプレート123から構成されている。11は
フレネルレンズ、10はカラー液晶デイスプレである。
90は、左目用のバックライト画像を発光表示装置12
0に表示しながら左目用のステレオ画像を液晶デイスプ
レイ10に表示する動作と、右目用のバックライト画像
を発光表示装置120に表示しながら右目用のステレオ
画像を液晶デイスプレイ10に表示する動作とを、時分
割で切り替え制御するためのコントローラである。
【0066】上記の構成において、カラー液晶ディスプ
レイ10上に左目用のステレオ画像が表示されている間
は、発光表示装置120の液晶パネル121に左目用の
バックライト画像(カメラ14bで撮像した画像)が表
示され、カラー液晶ディスプレイ10上に右目用のステ
レオ画像が表示されている間は、該液晶パネル121に
右目用のバックライト画像(カメラ14aで撮像した画
像)が表示される。そして、バックライト画像の切替え
により、観察者の右目には右目用のステレオ画像が、左
目には左目用のステレオ画像が見えるように光学系を設
定することで、立体画像の観察が可能となる。
レイ10上に左目用のステレオ画像が表示されている間
は、発光表示装置120の液晶パネル121に左目用の
バックライト画像(カメラ14bで撮像した画像)が表
示され、カラー液晶ディスプレイ10上に右目用のステ
レオ画像が表示されている間は、該液晶パネル121に
右目用のバックライト画像(カメラ14aで撮像した画
像)が表示される。そして、バックライト画像の切替え
により、観察者の右目には右目用のステレオ画像が、左
目には左目用のステレオ画像が見えるように光学系を設
定することで、立体画像の観察が可能となる。
【0067】以上のような時分割駆動による立体画像表
示装置においても、液晶表示装置と光ファイバプレート
を組み合わせた構成を備えることで、立体画像をより良
好に観察することが可能となる。
示装置においても、液晶表示装置と光ファイバプレート
を組み合わせた構成を備えることで、立体画像をより良
好に観察することが可能となる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
左右の振り分け機能を有する眼鏡を必要とせず、観察者
の位置に依存することなく同時に多人数が立体視できる
立体画像表示装置を提供することができる。
左右の振り分け機能を有する眼鏡を必要とせず、観察者
の位置に依存することなく同時に多人数が立体視できる
立体画像表示装置を提供することができる。
【0069】又、画像表示のためのバックライトとして
用いられる発光表示装置における表示のコントラストが
向上されるので、左右画像のクロストークが防止され、
より良好な立体画像の観察が可能となる。
用いられる発光表示装置における表示のコントラストが
向上されるので、左右画像のクロストークが防止され、
より良好な立体画像の観察が可能となる。
【0070】
【図1】本発明の参考例1における立体画像表示装置の
構成図である。
構成図である。
【図2】本発明の参考例1における立体画像表示装置の
動作説明図である。
動作説明図である。
【図3】本発明の参考例1における立体画像表示装置に
使用するライトの発光波長分布を示す特性図である。
使用するライトの発光波長分布を示す特性図である。
【図4】本発明の参考例1における立体画像表示装置に
使用する撮影装置の断面図である。
使用する撮影装置の断面図である。
【図5】本発明の参考例1における立体画像表示装置の
動作説明図である。
動作説明図である。
【図6】本発明の参考例2における立体画像表示装置の
構成図である。
構成図である。
【図7】本発明の参考例3における立体画像表示装置の
構成図である。
構成図である。
【図8】本発明に係る第1実施例における立体画像表示
装置の構成図である。
装置の構成図である。
【図9】第1実施例における発光表示装置の詳細構成を
説明する図である。
説明する図である。
【図10】第2実施例における立体画像表示装置の構成
図である。
図である。
【図11】従来の第1の例の立体画像表示装置の構成図
である。
である。
【図12】従来の第2の例の立体画像表示装置の構成図
である。
である。
16,17 観察者 10,10a,10b 透過型液晶ディスプレイ 11,11a,11b レンズ 120,120a,120b 発光表示装置 121,121a,121b 液晶パネル 122,122a,122b バックライト 123,123a,123b 光ファイバプレート 13a,13b LEDライト 14a,14b 白黒CCDカメラ 15 ハーフミラー 90 コントローラ
Claims (3)
- 【請求項1】 観察者の左右の目に異なる画像を観察さ
せるための立体画像表示装置において、 表示対象である立体画像を表示するための光透過性を有
する空間変調素子と、 前記空間変調素子を夫々裏面より照明するための発光表
示装置と、 前記発光表示装置の表示面に配され、該発光表示装置よ
り発生する散乱光を除去するフィルタ手段と、 前記フィルタ手段を透過した像を拡大する、指向性を有
する光学素子とを具備し、 前記フィルタ手段を透過した像によって、前記空間変調
素子に表示された像を前記光学素子を介してバックライ
トすることを特徴とする立体画像表示装置。 - 【請求項2】 前記空間変調素子および発光表示装置を
各2つずつ具備し、夫々に右目用、左目用の立体画像を
表示し、表示された立体画像を合成する合成手段を更に
備えることを特徴とする請求項1に記載の立体画像表示
装置。 - 【請求項3】 前記空間変調素子は右目用、左目用の立
体画像を時分割で交互に表示し、前記発光表示装置は前
記空間変調素子の時分割表示に同期して像の表示を時分
割で切り換えることを特徴とする請求項1に記載の立体
画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6233141A JPH0898217A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 立体画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6233141A JPH0898217A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 立体画像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0898217A true JPH0898217A (ja) | 1996-04-12 |
Family
ID=16950374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6233141A Withdrawn JPH0898217A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 立体画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0898217A (ja) |
-
1994
- 1994-09-28 JP JP6233141A patent/JPH0898217A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |