JPH0897052A - 静止誘導電気機器 - Google Patents

静止誘導電気機器

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JPH0897052A
JPH0897052A JP6227783A JP22778394A JPH0897052A JP H0897052 A JPH0897052 A JP H0897052A JP 6227783 A JP6227783 A JP 6227783A JP 22778394 A JP22778394 A JP 22778394A JP H0897052 A JPH0897052 A JP H0897052A
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JP
Japan
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winding
static induction
conductor
iron core
induction electric
Prior art date
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Pending
Application number
JP6227783A
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English (en)
Inventor
Shin Yamada
慎 山田
Tamotsu Inoue
保 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】巻線の絶縁信頼性を高めることにより、絶縁距
離を極力小さくして巻線全体の縮小化を図り、且つ巻線
の機械的強度を高め、低振動・低騒音とする。 【構成】密閉容器10内に鉄心11とその周囲に所定間
隔をおいて内側絶縁筒12および外側絶縁筒13とを配
置し、これら絶縁筒12,13間に絶縁物16にて被覆
された導体17を巻回して巻線18のセクションを構成
し、このセクションを鉄心11軸方向に複数配置した静
止誘導電気機器において、1つのセクションを構成する
隣接する少なくとも2本の導体17を熱収縮材20で一
体被覆した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変圧器などの静止誘導電
気機器に係り、特に巻線の絶縁耐力および機械的強度の
高めるとともに、騒音を低減可能な静止誘導電気機器に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、静止誘導電気機器においては、
より高電圧・大容量化へ適用するに際し、最大の技術的
課題は機器にいかに高い絶縁耐力をもたせるか、あるい
は機械的強度を向上できるかに左右される。
【0003】従来の静止誘導電気機器の一例として図6
を参照して説明する。図6に示すように、図示しない鉄
心の周囲には、同心円状に内側絶縁筒1および外側絶縁
筒2が所定間隔をおいて配置されており、内側絶縁筒1
の外周面にはその軸方向に沿ってダクト用レール3が配
置される一方、外側絶縁筒2の内周面にはその軸方向に
沿ってダクト用レール4が配置されている。内側絶縁筒
1と外側絶縁筒2との間には、絶縁紙,絶縁フィルム,
あるいは絶縁被覆などの絶縁物5によりそれぞれが被覆
された導体6を前記鉄心の周囲に巻回した巻線7が配置
されている。
【0004】巻線7の各巻回層の間にはスペーサ8が挿
入され、これらスペーサ8の両端(図中右端および左
端)に溝を形成し、この溝をダクト用レール3,4に係
合させることにより、スペーサ8がダクト形成用レール
3,4に固定される。導体6は外側から内側または内側
から外側に巻回されて各セクションをそれぞれ構成して
おり、セクション間の間隙は周方向に等間隔に配置され
たスペーサ8により、その間隙が保持されるように構成
している。巻線7は油などの液体またはSF6 ガスなど
の気体の絶縁性冷媒とともに、図示しないタンク内に収
納され、この絶縁性冷媒は巻線7のセクション間を流れ
ることにより、巻線7を冷却する作用を担っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た静止誘導電気機器における巻線7は、ダクト用レール
3および絶縁物5とスペーサ8との間、あるいは絶縁物
5とスペーサ8との間に、ギャップ長が連続的に変化す
るような微小の楔状ギャップG,Hがそれぞれ形成され
る。このような楔状ギャップG,Hには、前記絶縁性冷
媒が存在するものの、一般に絶縁性冷媒の比誘電率は、
ダクト用レール3,スペーサ8または絶縁物5の固体絶
縁物の比誘電率と比較して小さいため、比誘電率の小さ
な絶縁性冷媒が存在する楔状ギャップG,Hに電界が集
中し、高電界となって絶縁破壊に至ることがあり、絶縁
信頼性に乏しい。そのため、セクション間距離や巻線間
の各部分の絶縁距離を長く設定する必要があり、静止誘
導電気機器の大型化を招いていた。
【0006】これを防止するため、ギャップG,Hを柔
軟性を有する絶縁物で埋める手段が採られている。この
柔軟性を有する絶縁物は、巻線7の巻回時の径方向の締
付け力と、巻線7の軸方向の加える締付け力によりギャ
ップG,Hに入り込んで埋めるようにしている。
【0007】しかし、巻線7の外側においては、巻線7
を製作した後にダクト用レール4および外側絶縁筒2を
取り付けるため、巻線7とダクト用レール4との間の寸
法に余裕を持たせてある。そのため、巻線7側に上記柔
軟性を有する絶縁物を配設しても巻線7に密着せず、隙
間が生じることになる。
【0008】また、乾燥や長期運転による枯れにより前
記柔軟性を有する絶縁物が収縮したり、振動によって巻
線7への締付け力が低下した場合、ギャップG,Hを埋
めていた絶縁物と導体6との間に隙間が生じて振動や騒
音が大きくなるとともに、締付け力や短絡機械力などの
機械的強度が低下するという課題を有していた。
【0009】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、巻線の絶縁信頼性を高めることにより、絶縁距
離を極力小さくして巻線全体の縮小化を図り、且つ巻線
の機械的強度を高め、低振動・低騒音の静止誘導電気機
器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、密閉容器内に鉄心とその
周囲に所定間隔をおいて内側絶縁筒および外側絶縁筒と
を配置し、これら絶縁筒間に絶縁物にて被覆された導体
を巻回して巻線のセクションを構成し、このセクション
を前記鉄心軸方向に複数配置した静止誘導電気機器にお
いて、前記1つのセクションを構成する隣接する少なく
とも2本の導体を熱収縮材で一体被覆したことを特徴と
する。
【0011】また、請求項2は、請求項1記載の静止誘
導電気機器において、熱収縮材で被覆された導体の絶縁
物の厚さを他の導体の絶縁物より厚く形成したことを特
徴とする。
【0012】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1において
は、1つのセクションを構成する隣接する少なくとも2
本の導体を熱収縮材で一体被覆したことにより、巻線の
絶縁物の乾燥工程において熱収縮材が収縮し、導体の絶
縁物が潰れて導体間にギャップが生じなくなる。その結
果、巻線の絶縁信頼性が高くなるとともに、巻線の振動
を吸収し、機械的強度が高くなる。
【0013】また、請求項2においては、請求項1記載
の静止誘導電気機器において、熱収縮材で被覆された導
体の絶縁物の厚さを他の導体の絶縁物より厚く形成した
ことにより、巻線と巻線取付構造材との間にギャップが
形成されず、導体の周囲に電界が集中することなく、絶
縁信頼性が大幅に向上する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1は本発明に係る静止誘導電気機器の第
1実施例を示す断面図、図2は図1の平面図、図3は本
発明に係る静止誘導電気機器の各実施例を適用する変圧
器の一部を示す斜視図である。図3に示すように、油な
どの液体またはSF6 ガスなどの気体の絶縁性冷媒が封
入された密閉容器としてのタンク10内には、鉄心11
とその鉄心11の周囲に同心円状に所定間隔をおいて内
側絶縁筒12および外側絶縁筒13とが配置されてい
る。
【0016】また、内側絶縁筒12の外周面にはその軸
方向に沿ってダクト用レール14が配置される一方、外
側絶縁筒13の内周面にはその軸方向に沿ってダクト用
レール15が配置されている。内側絶縁筒12と外側絶
縁筒13との間には、図1に示すように絶縁紙,絶縁フ
ィルム,あるいは絶縁被覆などの絶縁物16によりそれ
ぞれが被覆された導体17を鉄心11の周囲に巻回して
巻線18のセクションを構成し、このセクションが鉄心
11の軸方向に複数配置されている。
【0017】さらに、図1および図2に示すように、巻
線18の各巻回層の間にはスペーサ19が挿入され、こ
れらスペーサ19の両端(図中右端および左端)に溝を
形成し、この溝をダクト用レール14,15に係合させ
ることにより、スペーサ19がダクト用レール14,1
5に固定される。
【0018】巻線18の導体17は、ダクト用レール1
4,15に内側から外側に強固な締め付け力により巻き
付けられる。また、スペーサ19は周方向に部分的に配
置されることで、セクション間の間隙が保持され、上下
方向から締め付けて巻線18にがたやずれが生じないよ
うにしている。
【0019】そして、巻線18の1つのセクションに
は、全ての導体17に熱収縮材20が巻き付けるように
被覆されている。この熱収縮材20は、熱を付加するこ
とにより、結晶化度が増加して収縮するような結晶性高
分子材料が用いられ、少なくともスペーサ19と巻線1
8との接触部分に被覆されていればよく、したがって巻
線18の周方向全周に亘ってもよく、あるいは周方向に
部分的に被覆してもよい。そして、巻線18の1つのセ
クションのみに被覆してもよく、全てのセクションのそ
れぞれに被覆してもよい。
【0020】ここで、巻線18の1つのセクションに熱
収縮材20を被覆するには、巻線18の1つのセクショ
ンに熱収縮材20を紐などで仮止めし、これらを組み上
げた後、上記紐などを取り外して取り付けるようにして
もよく、また接着剤などで固定するようにしてもよい。
【0021】次に、本実施例の作用を説明する。
【0022】巻線18を製造する際の乾燥工程により熱
収縮材20は収縮し、この熱収縮材20に被覆されてい
る巻線18の絶縁物16が潰れ、巻線18間に楔状の微
小間隙が形成されることはない。したがって、油などの
液体またはSF6 ガスなどの気体の絶縁性冷媒が充填さ
れた場合には、絶縁上の弱点となっていた楔状のギャッ
プが形成されないため、導体17の周囲に電界が集中す
ることなく、絶縁信頼性が大幅に向上する。
【0023】また、導体17は熱収縮材20により互い
に強固に固定され、且つダクト用レール14,15に巻
き付ける半径方向の力、あるいは巻線18を上下に締付
ける軸方向の力により、ダクト用レール14,15やス
ペーサ19などの巻線取付構造材に一段と密着する。
【0024】このように本実施例によれば、巻線18の
乾燥工程や長期に亘る運転に対する絶縁物16の収縮や
枯れに対しても巻線18にガタが生じることがない。そ
の結果、巻線締付け強度の低下を防止し、機械的強度が
向上する。また、通電時の振動も吸収するので、振動を
低減させ、ひいては騒音を低減することができる。
【0025】図4は本発明に係る静止誘導電気機器の第
2実施例を示す断面図である。なお、前記第1実施例と
同一の部分には同一の符号を付して説明する。以下の実
施例についても同様である。
【0026】この実施例では、ダクト用レール14また
はダクト用レール15に接触する巻線8において、隣接
する2本の導体17を被覆するように熱収縮材20が取
り付けられている。この場合、熱収縮材20により被覆
する導体17の本数は3本以上でもよく、要するに少な
くとも2本の導体を被覆すればよい。
【0027】このように構成することにより、巻線8の
端部に位置する導体17間、および導体17とスペーサ
19間に絶縁上の弱点となるギャップが形成されなくな
るため、導体17の周囲に電界が集中することなく、絶
縁信頼性が向上する。その他の構成および作用は前記第
1実施例と同様であるのでその説明を省略する。
【0028】図5は本発明に係る静止誘導電気機器の第
3実施例を示す断面図である。この実施例では、ダクト
用レール14またはダクト用レール15に接触する巻線
8において、隣接する少なくとも2本の導体17を被覆
するように熱収縮材20を取り付けるとともに、熱収縮
材20に被覆された導体17の絶縁物16aの厚さを他
の導体17の絶縁物16の厚さより厚く形成している。
【0029】このように構成することにより、熱収縮材
20に被覆された巻線8間にギャップが形成されなくな
るだけでなく、巻線8とダクト用レール14またはダク
ト用レール15との間にもギャップが形成されなくな
り、導体17の周囲に電界が集中することなく、一段と
絶縁信頼性が向上する。その他の構成および作用は前記
第1、第2実施例と同様であるのでその説明を省略す
る。
【0030】なお、上記各実施例において、熱収縮材2
0自体の誘電率を内側絶縁筒12および外側絶縁筒13
の誘電率よりも低誘電率の材料を用いることにより、導
体17と熱収縮材20との間に微小なギャップが形成さ
れても、ギャップにおける電界が低減され、絶縁信頼性
が向上する。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、1つのセクションを構成する隣接する少なく
とも2本の導体を熱収縮材で一体被覆したことにより、
巻線の絶縁物の乾燥工程において熱収縮材が収縮し、導
体の絶縁物が潰れて導体間のギャップが生じなくなり、
巻線の絶縁信頼性が高くなるとともに、機械的強度を高
め、振動および騒音を低減させることができる。そし
て、巻線の絶縁信頼性が高くなることで、絶縁距離が極
力小さくなり、巻線全体の縮小化を図ることができる。
【0032】また、請求項2によれば、請求項1記載の
静止誘導電気機器において、熱収縮材で被覆された導体
の絶縁物の厚さを他の導体の絶縁物より厚く形成したこ
とにより、請求項1の効果に加えて、巻線と巻線構造材
との間にギャップが形成されず、導体の周囲に電界が集
中することなく、絶縁信頼性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る静止誘導電気機器の第1実施例を
示す断面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】本発明に係る静止誘導電気機器の各実施例を適
用する変圧器の一部を示す斜視図。
【図4】本発明に係る静止誘導電気機器の第2実施例を
示す断面図。
【図5】本発明に係る静止誘導電気機器の第3実施例を
示す断面図。
【図6】従来の静止誘導電気機器の一例を示す断面図。
【符号の説明】
10 タンク(密閉容器) 11 鉄心 12 内側絶縁筒 13 外側絶縁筒 14 ダクト用レール 15 ダクト用レール 16 絶縁物 17 導体 18 巻線 19 スペーサ 20 熱収縮材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9375−5E H01F 31/00 C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に鉄心とその周囲に所定間隔
    をおいて内側絶縁筒および外側絶縁筒とを配置し、これ
    ら絶縁筒間に絶縁物にて被覆された導体を巻回して巻線
    のセクションを構成し、このセクションを前記鉄心軸方
    向に複数配置した静止誘導電気機器において、前記1つ
    のセクションを構成する隣接する少なくとも2本の導体
    を熱収縮材で一体被覆したことを特徴とする静止誘導電
    気機器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の静止誘導電気機器におい
    て、熱収縮材で被覆された導体の絶縁物の厚さを他の導
    体の絶縁物より厚く形成したことを特徴とする静止誘導
    電気機器。
JP6227783A 1994-09-22 1994-09-22 静止誘導電気機器 Pending JPH0897052A (ja)

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JP6227783A JPH0897052A (ja) 1994-09-22 1994-09-22 静止誘導電気機器

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