JPH089671A - サーボモータの電流オフセット推定方式及び電流オフセット補償方式 - Google Patents

サーボモータの電流オフセット推定方式及び電流オフセット補償方式

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JPH089671A
JPH089671A JP6158263A JP15826394A JPH089671A JP H089671 A JPH089671 A JP H089671A JP 6158263 A JP6158263 A JP 6158263A JP 15826394 A JP15826394 A JP 15826394A JP H089671 A JPH089671 A JP H089671A
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Heisuke Iwashita
平輔 岩下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドリフトや非線形性に対応した電流オフセッ
トを推定することができるサーボモータの電流オフセッ
ト推定方式を提供し、該電流オフセットによるオフセッ
ト補償を行うことができるサーボモータの電流オフセッ
ト補償方式を提供する。 【構成】 交流電動機の制御において、一定速度制御を
行うトルクコマンドT(θ)と電気角θに対応した値
(sinθ,cosθ)との乗算値(T(θ)・sin
θ,T(θ)・cosθ)を電気角θで一周期分積分
し、該積分値a,bを基に各相の電流検出系のオフセッ
トIor,Iosを推定し、検出された電流値から前記
オフセットIor,Iosを差し引いて電流フィードバ
ックを行うことによりサーボモータの電流オフセット補
償を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーボモータに関し、
特に、ACサーボモータの電流検出系に存在するオフセ
ットの推定方式、及び該推定オフセットによりオフセッ
ト補償を行うサーボモータの電流オフセット補償方式方
式に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の送り軸やロボットのアーム等
の駆動には、ACサーボモータ等の交流電動機が使用さ
れている。図2は、3相交流電動機の電流制御部のブロ
ック図である。図2において、1は位相補正回路、2
R,2S,2TはR相,S相,T相の電流ループであ
り、IP(積分制御)によって電流制御が行われてい
る。3は電流ループの積分要素であり、K1は積分ゲイ
ン、4は比例要素でK2は比例ゲインである。また、要
素5は電動機の伝達関数の項であり、Rは巻線の抵抗、
Lは巻線インダクタンスである。なお、図2には、R相
の電流ループのみを詳細に示し、その他のS相,T相の
電流ループはR相の電流ループと同様であるので、省略
して図示している。速度ループ等から出力される電流指
令Iに対して、位相補正回路1はロータの電気角位置
α、及び電動機の速度フィードバック値fvから各相の
電流指令IR,IS,ITを求め出力する。すなわち、
ロータの電気角位置αに電動機の速度に応じて位相進み
量(角)βを加算し、その角度の2π/3位相差のある
正弦波信号を電流指令Iに乗じて各相の電流指令を出力
する。例えば、IR=I・sin(α+β),IS=I
・sin〔α+β+(2π/3)〕,IT=I・sin
〔α+β−(2π/3)〕のR相,S相,T相の電流指
令を出力する。
【0003】電流ループの動作をR相について説明する
と、R相の電流指令IRから電流検出等で検出されたR
相の実電流のフィードバック値fRIを減じて電流偏差
を求め、この電流偏差を積分して積分ゲインK1を乗じ
(要素3)、得られた値からフィードバック値fRIに
比例ゲインK2を乗じた(要素4)値を減じてPWM指
令を求め、このPWM指令でPWM処理を行い電動機を
駆動する。なお、S相,T相の電流ループ処理も同様で
ある。したがって、この各相の電流ループは、電流指令
と検出した実電流であるフィードバック値が等しくなる
ように制御を行っている。このフィードバック値を求め
るための電流検出系には、直流分のオフセットが存在す
る場合がある。この電流検出系における直流オフセット
は、電動機の動作に無関係であって電流検出系のみにか
かわるオフセット分であり、電動機が停止状態にあって
も検出されるノイズ分である。
【0004】例えば、3相の交流電動機の各相をR相,
S相,T相とし、この内のR相及びS相の電流検出を行
う場合、R相のオフセットをIorとし、S相のオフセ
ットをIosとし、また、R相のロータ位相をθとする
と、R相,S相,T相の電流指令Tcmd(R),Tc
md(S),Tcmd(T)は、一定振幅の電流指令I
0 に対して、それぞれ以下の式によって表される。 Tcmd(R)=I0 ・sinθ …(1) Tcmd(S)=I0 ・sin(θ+2π/3) …(2) Tcmd(T)=I0 ・sin(θ−2π/3) …(3) このとき、各相の電流指令と電流検出系で検出される電
流フィードバックfIが等しくなるように制御が行われ
ると、各相において実際に流れる実電流Ir,Is,I
tは、それぞれ以下の式によって表される。 Ir=I0 ・sinθ−Ior …(4) Is=I0 ・sin(θ+2π/3)−Ios …(5) It=I0 ・sin(θ−2π/3)+(Ior+Ios) …(6) したがって、このときモータが発生するトルクTは、以
下の式により表される。 T=Bl・sinθ・Ir+Bl・sin(θ+2π/3)・Is +Bl・sin(θ−2π/3)・It =Bl・{3I0 /2 −Ior・sinθ −Ios・sin(θ+2π/3) +(Ior+Ios)・sin(θ−2π/3)}…(7) =Bl・{3I0 /2 +3Ior・sinθ/2 +(31/2 Ios+31/2 Ior/2)・cosθ}…(8) 上記式(7),(8)において、第1項目の(3I0
2)は交流電動機が本来出力すべきトルクであり、残り
の項は電気角θに依存して変化する脈動分であり、電気
角の一回転に対して一回発生するトルクリップルとな
る。
【0005】なお、上記式において、Bはモータの磁束
密度であり、lはモータのコイル長である。従来、この
電流検出系におけるオフセットを補償するために、電源
投入時等の非常停止中においてモータに電流が全く流れ
ないオープンな状態において、電流検出用のA/D変換
器7から出力される値を電流検出系におけるオフセット
量であるとして求め、電流制御時には、検出された電流
値からこのオフセットを差し引いて電流フィードバック
としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のサーボモータの
オフセット検出及びオフセット補償においては、(a)
温度変化等によるドリフトに対処できない、(b)電流
検出系の持つ非線型性に対応できないという問題点があ
る。つまり、通常オフセット量は、例えば温度等の変化
に応じて変動するのに対し、従来のオフセット量は非常
停止時においてのみ求めた一定値としているため、温度
変化等のドリフトに対応することができず、正確なオフ
セット補償を保証することができない。また、通常電流
検出系には非線型性があり、オフセット量として求める
非常停止状態での検出出力と、実際に電流が流れている
場合のオフセット量とは一致しない場合がある。そこ
で、本発明は前記した従来のサーボモータのオフセット
検出の問題点を解決して、ドリフトや非線形性に対応し
た電流オフセットを推定することができるサーボモータ
の電流オフセット推定方式を提供することを目的とす
る。また、本発明は前記した従来のサーボモータのオフ
セット補償の問題点を解決して、ドリフトや非線形性に
対応したオフセット補償を行うことができるサーボモー
タの電流オフセット補償方式を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、交流電動機の
制御において、一定速度制御を行うトルクコマンドと電
気角に対応した値との乗算値を電気角で一周期分積分
し、該積分値を基に各相の電流検出系のオフセットを求
めて、サーボモータの電流オフセットを推定することに
より、前記目的を達成するサーボモータの電流オフセッ
ト推定方式を提供することができる。本発明のオフセッ
ト推定方式においては、加減速を行わず一定速度が得ら
れるよう交流電動機の制御を行う場合におけるサーボモ
ータの電流オフセットを推定するものである。そして、
一定速度が得られるよう交流電動機の制御を行う場合に
得られる各電気角θ毎のトルクコマンドT(θ)と、該
電気角θに対応したsinθ,cosθとの乗算値T
(θ)・sinθ,及びT(θ)・cosθを、電気角
θで一周期分積分し、該積分値を基に各相の電流検出系
のオフセットを推定する。
【0008】また、本発明は、交流電動機の制御におい
て、一定速度制御を行うトルクコマンドと電気角に対応
した値との乗算値を電気角で一周期分積分し、該積分値
を基に各相の電流検出系のオフセットを推定し、検出さ
れた電流値から前記オフセットを差し引いて電流フィー
ドバックを行うことにより、前記目的を達成するサーボ
モータの電流オフセット補償方式を提供することができ
る。本発明のオフセット補償方式においては、加減速を
行わず一定速度が得られるよう交流電動機の制御を行う
場合におけるサーボモータの電流オフセットを推定し、
該推定オフセットによりオフセット補償を行うものであ
る。そして、一定速度が得られるよう交流電動機の制御
を行う場合に得られる各電気角θ毎のトルクコマンドT
(θ)と電気角θに対応したsinθ,cosθとの乗
算値T(θ)・sinθ,及びT(θ)・cosθを、
電気角θで一周期分積分し、該積分値を基に各相の電流
検出系のオフセットを推定し、検出された電流値から前
記オフセットを差し引いて電流フィードバックを行って
サーボモータの電流オフセット補償を行う。
【0009】
【作用】本発明は、サーボモータにおいて、前記したよ
うに、例えば、3相の交流電動機の各相をR相,S相,
T相とし、この内のR相及びS相の電流検出を行う場
合、R相のオフセットをIorとし、S相のオフセット
をIosとし、また、R相のロータ位相をθとすると、
R相,S相,T相の電流指令Tcmd(R),Tcmd
(S),Tcmd(T)は、一定振幅の電流指令I0
対して、それぞれ前記式(1)〜(3)で表される。そ
して、このとき、各相の電流指令と電流検出系で検出さ
れる電流フィードバックfIが等しくなるように制御を
行うと、各相において実際に流れる実電流Ir,Is,
Itは、それぞれ前記式(4)〜(6)によって表さ
れ、このときモータが発生するトルクTは、前記式
(7),(8)により表される。このとき、加減速を行
わずに一定の速度が得られるよう制御を行う場合には、
トルクコマンドT0 (θ)として、次式(9)が発生す
る。
【0010】 T0 (θ)=−(Bl/Kt)・{(3/2)・Ior・sinθ+(31/2 ・Ios+(31/2 /2)・cosθ}+(3Bl/2kt)・ I0 ) …(9) なお、Ktはトルク定数であり、前記一定の速度は、速
度ループが対応できる帯域内の速度である。この各電気
角θに対するトルクコマンドT0 (θ)に、電気角θに
対応した値sinθ及びcosθを乗算して、電気角θ
の一周期分で積分すると、それぞれ以下の式(10)及
び(11)で表される積分値a及びbが得られる。 a=∫T0 (θ)・sinθdθ =−(Bl/Kt)・π・(3/2)・Ior …(10) b=∫T0 (θ)・cosθdθ =−(Bl/Kt)・π・{31/2 ・Ios+(31/2 /2)・Ior} …(11) なお、上記積分の積分範囲はθが0から2πの角度範囲
である。
【0011】この積分値a及びbの値を用いて、オフセ
ット電流Ior及び電流Iosを表すと、それぞれ以下
の式となる。 Ior=−a・(Kt/Bl)・(2/3π) …(12) =−a/π …(13) Ios=−(b−a/31/2 )・(Kt/Bl)・(1/π)…(14) =−(3/2)・(1/π)・(b−a/31/2 ) …(15) また、Iotは−(Ior+Ios)により求めること
ができる。なお、前記式(13),(14)では、トル
ク定数Kt=(3/2)・Blとしている。したがっ
て、トルクコマンドT0 (θ)と電気角θとを入力し、
このトルクコマンドT0 (θ)と電気角θに対応したs
inθ及びコマンド値との乗算値を電気角で一周期分積
分して積分値a及びbを求め、この積分値a及びbを基
にして各相の電流検出系のオフセットIor,Ios及
びIotを推定することができる。さらに、電流検出系
で検出される電流フィードバックfIから、前記推定に
より求めたIor,Ios及びIotを減算してオフセ
ット補償した電流フィードバック値を求めてサーボモー
タの電流オフセット補償を行い、この電流フィードバッ
ク値と各相の電流指令とが等しくなるように制御が行
う。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しながら詳
細に説明する。 (本発明を実施するための構成例)図3は本発明を適用
したサーボモータ制御系のブロック図である。このサー
ボモータ制御系の構成は、従来のディジタルサーボ制御
を行う装置と同様であるので、概略のみ示している。図
3において、20はコンピュータを内蔵した数値制御装
置(CNC)、21は共有RAM、22はプロセッサ
(CPU),ROM,RAM等を有するディジタルサー
ボ回路、23とトランジスタインバータ等の電力増幅
器、24はACサーボモータ、25はサーボモータの回
転とともにパルスを発生するエンコーダ及びロータ位相
を検出するロータ位置検出器である。
【0013】上記ディジタルサーボ回路22のプロセッ
サは、数値制御装置(CNC)20から指令された位置
指令若しくは速度指令を共有RAM21を介して読み取
り、位置ループ処理、及び速度ループ処理を行う。ま
た、図2は、前記したように3相交流電動機の電流制御
部のブロック図であり、図において、1は位相補正回
路、2R,2S,2TはIP(積分制御)によって電流
制御が行うR相,S相,T相の電流ループであり、3は
電流ループの積分要素であり、K1は積分ゲイン、4は
比例要素でK2は比例ゲインであり、要素5は電動機の
伝達関数の項であり、6は電流検出部であり、7はアナ
ログ検出電流をディジタル値に変換するA/D変換器で
あり、8はオフセット補償の項である。なお、図2に
は、R相の電流ループのみを詳細に示し、その他のS
相,T相の電流ループはR相の電流ループと同様である
ので、省略して図示している。
【0014】(本発明の実施例の作用)次に、本発明の
実施例の作用について、図1のフローチャートを用いて
説明する。なお、図1のフローチャートでは、一定速度
の回転中における速度ループ毎の処理を示しており、ス
テップSの符号に従って説明する。このフローチャート
において、FLAG1はサーボモータの電流オフセット
推定を開始するか否かを示すフラグであり、FLAG1
を「0」にセットすることによりサーボモータの電流オ
フセット推定及びオフセット補償を開始する。
【0015】そこで、サーボモータの電流オフセット推
定を行う場合には、あらかじめ別のルーチンにおいてF
LAG1を「0」にセットしておく。また、FLAG2
はサーボモータの電流オフセット推定及びオフセット補
償を終了させるためのフラグである。
【0016】ステップS1:はじめに、FLAG1が
「1」か否かの判定を行う。サーボモータの電流オフセ
ット推定を行う場合、別のルーチンにおいてあらかじめ
FLAG1を「0」にセットする。そのため、サーボモ
ータの電流オフセット推定開始時には、FLAG1は
「0」であり、この判定によりステップS2に進む。サ
ーボモータの電流オフセット推定の開始後には、ステッ
プS2においてFLAG1は「1」にセットされるた
め、ステップS3以降のサーボモータの電流オフセット
推定の処理に進むことになる。 ステップS2:この工程では、サーボモータの電流オフ
セット推定の開始に先立って、各数値を初期値にセット
する。この工程で初期値にセットする値としては、前記
式(10),(11)で表される値である、各電気角θ
に対するトルクコマンドT0 (θ)に、電気角θに対応
した値sinθ及びcosθを乗算し、電気角θの一周
期分で積分した値a及びbと、該積分を離散系で行うた
めに速度ループの回数を計数するカウイト値CNTと、
FLAG1及びFLAG2であり、a,b,CNT,及
びFLAG2は「0」にセットし、FLAG1は「1」
にセットする。FLAG1を「1」にセットすることに
より以降の速度ループではステップS1を介してステッ
プS3〜ステップS9の処理が行われる。
【0017】ステップS3:この工程では、FLAG2
の内容を判定し、FLAG2が「1」にセットされてい
る場合には、サーボモータの電流オフセット推定の処理
を終了する。また、FLAG2が「0」にセットされて
いる場合には、ステップS4〜ステップS9のサーボモ
ータの電流オフセット推定の処理を行う。 ステップS4:トルクコマンドと電気角に対応した値と
の乗算値を電気角で一周期分積分するために、そのとき
の電気角θと、該電気角θに対応するトルクコマンドT
(θ)を読み込む。 ステップS5:前記式(10)及び(11)を離散系で
実施するために、前記ステップS4で読み込んだ電気角
θとトルクコマンドT(θ)を用いて、 a←a+T(θ)・sinθ …(16) b←b+T(θ)・cosθ …(17) の演算を行う。この演算a及びbは、そのときの電気角
θまでの積分値を表している。
【0018】ステップS6:次に、積分を離散系で行う
ために速度ループの回数を計数するカウイト値CNTの
値に「1」を加算する。この加算値は、前記a及びbを
求める積分処理の積分過程を示すことになる。 ステップS7:前記ステップS6で加算して求めたカウ
イト値CNTが「N」であるかの判定を行う。この判定
における数「N」は、電気角で一周期分の積分を離散系
で行う場合の速度ループの回数であり、前記ステップS
5の演算を「N」の回数分行うことにより、離散系にお
いて電気角で一周期分の積分を行ったと同等の演算を行
うことになる。CNTが「N」に満たない場合には、次
の速度ループ処理においてステップS1,ステップS3
を経過後、ステップS4〜ステップS6の処理を行って
積分処理を続ける。また、CNTが「N」を満たし電気
角で一周期分の積分が終了した場合には、ステップS
8,ステップS9に進んで、オフセット量Ior,Io
s,及びIotを求め、オフセット補償を行う。
【0019】ステップS8:前記式(12)〜(15)
の演算を行うことにより、オフセットIor,Iosを
求める。このIor,Iosは、離散系では次式(1
8),(19)により表される。 Ior=−2a/N …(18) Ios=−3a/{N・(b−a/31/2 )} …(19) なお、Iotは−(Ior+Ios)により求めること
ができる。 ステップS9:電流検出系で検出される電流フィードバ
ックfIから、前記ステップS8により求めたIor,
Ios及びIotを減算してオフセット補償した電流フ
ィードバック値を求めてサーボモータの電流オフセット
補償を行い、この電流フィードバック値と各相の電流指
令とが等しくなるように制御が行う。
【0020】また、FLAG2に「1」をセットして、
オフセット推定及び電流オフセット補償の処理を終了す
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ドリフトや非線形性に対応した電流オフセットを推定す
ることができるサーボモータの電流オフセット推定方式
を提供することができる。また、本発明によれば、ドリ
フトや非線形性に対応したオフセット補償を行うことが
できるサーボモータの電流オフセット補償方式を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のフローチャートである。
【図2】3相交流電動機の電流制御部のブロック図であ
る。
【図3】本発明を適用したサーボモータ制御系のブロッ
ク図である。
【符号の説明】 1 位相補正回路 2R,2S,2T 電流ループ 3 積分要素 4 比例要素 5 電動機の伝達関数の項 6 電流検出部 7 A/D変換器 8 オフセット補償の項
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02P 5/28 303 L

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電動機の制御において、一定速度制
    御を行うトルクコマンドと電気角に対応した値との乗算
    値を電気角で一周期分積分し、該積分値を基に各相の電
    流検出系のオフセットを推定することを特徴とするサー
    ボモータの電流オフセット推定方式。
  2. 【請求項2】 交流電動機の制御において、一定速度制
    御を行うトルクコマンドT(θ)と電気角θに対応した
    sinθ,cosθとの乗算値T(θ)・sinθ,及
    びT(θ)・cosθを電気角θで一周期分積分し、該
    積分値を基に各相の電流検出系のオフセットを推定する
    ことを特徴とするサーボモータの電流オフセット推定方
    式。
  3. 【請求項3】 交流電動機の制御において、一定速度制
    御を行うトルクコマンドと電気角に対応した値との乗算
    値を電気角で一周期分積分し、該積分値を基に各相の電
    流検出系のオフセットを推定し、検出された電流値から
    前記オフセットを差し引いて電流フィードバックを行う
    ことを特徴とするサーボモータの電流オフセット補償方
    式。
  4. 【請求項4】 交流電動機の制御において、一定速度制
    御を行うトルクコマンドT(θ)と電気角θに対応した
    sinθ,cosθとの乗算値T(θ)・sinθ,及
    びT(θ)・cosθを電気角θで一周期分積分し、該
    積分値を基に各相の電流検出系のオフセットを推定し、
    検出された電流値から前記オフセットを差し引いて電流
    フィードバックを行うことを特徴とするサーボモータの
    電流オフセット補償方式。
JP6158263A 1994-06-17 1994-06-17 サーボモータの電流オフセット推定方式及び電流オフセット補償方式 Withdrawn JPH089671A (ja)

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KR100425738B1 (ko) * 2002-01-10 2004-04-01 엘지전자 주식회사 동기 릴럭턴스 모터의 센서리스 속도 제어방법
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