JPH0894478A - ゴルフボール検査方法及び検査装置 - Google Patents
ゴルフボール検査方法及び検査装置Info
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- JPH0894478A JPH0894478A JP25294994A JP25294994A JPH0894478A JP H0894478 A JPH0894478 A JP H0894478A JP 25294994 A JP25294994 A JP 25294994A JP 25294994 A JP25294994 A JP 25294994A JP H0894478 A JPH0894478 A JP H0894478A
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- Japan
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- golf ball
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゴルフボールの液漏れを非破壊で高精度に検
出することができるゴルフボール検査方法及び検査装置
の提供にある。 【構成】 ゴルフボール2が転動する断面略V字状の金
属製シュート1を備える。シュート1の一方の側壁7に
その長手方向に沿って金属体9を埋設する。この金属体
9と他方の側壁8とで、ゴルフボール2の液芯より外側
の表層部位の静電容量を検出するセンサ10を形成する。
検出した静電容量から求めた表層部位の電圧値と、予め
設定した正常品の電圧値とを比較する。
出することができるゴルフボール検査方法及び検査装置
の提供にある。 【構成】 ゴルフボール2が転動する断面略V字状の金
属製シュート1を備える。シュート1の一方の側壁7に
その長手方向に沿って金属体9を埋設する。この金属体
9と他方の側壁8とで、ゴルフボール2の液芯より外側
の表層部位の静電容量を検出するセンサ10を形成する。
検出した静電容量から求めた表層部位の電圧値と、予め
設定した正常品の電圧値とを比較する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴルフボール検査方法及
び検査装置に関する。
び検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ゴルフボールは、糸巻きボー
ル、2ピースボール、1ピースボールに大別できるが、
糸巻きボールには、センターがソリッドゴムのソリッド
タイプとゴムの袋の中にペーストあるいは水を封入した
リキッドセンタータイプがある。
ル、2ピースボール、1ピースボールに大別できるが、
糸巻きボールには、センターがソリッドゴムのソリッド
タイプとゴムの袋の中にペーストあるいは水を封入した
リキッドセンタータイプがある。
【0003】しかして、リキッドセンタータイプの糸巻
きボールでは、ゴムの袋からまれに、ジョイント部の接
着不良等により、ペーストや水が漏れること(バース
ト)があった。
きボールでは、ゴムの袋からまれに、ジョイント部の接
着不良等により、ペーストや水が漏れること(バース
ト)があった。
【0004】ところで、液漏れがない正常品であれば 2
00ヤード飛ぶボールが、液漏れすれば、 150ヤード、ひ
どいときには 100ヤードも飛ばない場合があり、この液
漏れは糸巻きゴルフボールの性能・品質上好ましくなか
った。
00ヤード飛ぶボールが、液漏れすれば、 150ヤード、ひ
どいときには 100ヤードも飛ばない場合があり、この液
漏れは糸巻きゴルフボールの性能・品質上好ましくなか
った。
【0005】従って、液漏れを検査する必要があり、従
来では、次に述べる方法等によって液漏れを検査してい
た。
来では、次に述べる方法等によって液漏れを検査してい
た。
【0006】即ち、従来の検査の方法としては、ゴルフ
ボールをある高さから落下させ、そのバウンド高さを測
定することによる方法(以下、の方法と呼ぶ)や、ゴ
ルフボールをX線で撮影し、ペーストがゴムの袋から飛
び出していないかを調べる方法(以下、の方法と呼
ぶ)等があった。
ボールをある高さから落下させ、そのバウンド高さを測
定することによる方法(以下、の方法と呼ぶ)や、ゴ
ルフボールをX線で撮影し、ペーストがゴムの袋から飛
び出していないかを調べる方法(以下、の方法と呼
ぶ)等があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のの
方法では、多量に液漏れが生じている場合は、判断する
ことができるが、小さなピンホールからわずかに液漏れ
が生じている場合は、徐々に反発力が低下するため、製
造時での判断(判別)は極めて難しかった。さらに、ボ
ールを落下させるために、その落下によりボールが傷付
く虞れがあると共に、その検査は極めて不安定であっ
た。
方法では、多量に液漏れが生じている場合は、判断する
ことができるが、小さなピンホールからわずかに液漏れ
が生じている場合は、徐々に反発力が低下するため、製
造時での判断(判別)は極めて難しかった。さらに、ボ
ールを落下させるために、その落下によりボールが傷付
く虞れがあると共に、その検査は極めて不安定であっ
た。
【0008】また、上述のの方法では、硫酸バリウム
を含むペーストが漏れている場合は判別できるが、ペー
ストの代わりに水が入っている場合や、小さなピンホー
ルがゴム袋(液体が入っている)に形成され、そのピン
ホールから水分のみが漏れた場合等では、判別できなか
った。
を含むペーストが漏れている場合は判別できるが、ペー
ストの代わりに水が入っている場合や、小さなピンホー
ルがゴム袋(液体が入っている)に形成され、そのピン
ホールから水分のみが漏れた場合等では、判別できなか
った。
【0009】そこで、本発明では、非破壊で高精度に液
漏れを検査することができるボール検査方法及び検査装
置を提供することを目的とする。
漏れを検査することができるボール検査方法及び検査装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るゴルフボール検査方法は、液芯とそ
れを包む袋状体を有するゴルフボールの液漏れを検査す
るゴルフボール検査方法に於て、ゴルフボールを、断面
略V字状のシュートの2つの電極に転動させつつ該シュ
ート上を通過させて、該ゴルフボールの液芯より外側の
表層部位の静電容量を検出して、その静電容量から上記
2つの電極間の電圧値を求め、この電圧値と、予め設定
した正常品の電圧値とを比較するものである。
めに、本発明に係るゴルフボール検査方法は、液芯とそ
れを包む袋状体を有するゴルフボールの液漏れを検査す
るゴルフボール検査方法に於て、ゴルフボールを、断面
略V字状のシュートの2つの電極に転動させつつ該シュ
ート上を通過させて、該ゴルフボールの液芯より外側の
表層部位の静電容量を検出して、その静電容量から上記
2つの電極間の電圧値を求め、この電圧値と、予め設定
した正常品の電圧値とを比較するものである。
【0011】また、本発明に係るゴルフボール検査装置
は、液芯とそれを包む袋状体を有するゴルフボールの液
漏れを検査するゴルフボール検査装置に於て、ゴルフボ
ールが転動する断面略V字状の金属製シュートを備え、
かつ、該シュートの一方の側壁にその長手方向に沿って
金属体を埋設して、該金属体と上記シュートの他方の側
壁とが電極となって、上記ゴルフボールの液芯より外側
の表層部位の静電容量を検出するセンサを形成すると共
に、検出した静電容量から求めた上記表層部位の電圧値
と予め設定した正常品の電圧値とを比較して液漏れを判
別する判別手段を設けたものである。
は、液芯とそれを包む袋状体を有するゴルフボールの液
漏れを検査するゴルフボール検査装置に於て、ゴルフボ
ールが転動する断面略V字状の金属製シュートを備え、
かつ、該シュートの一方の側壁にその長手方向に沿って
金属体を埋設して、該金属体と上記シュートの他方の側
壁とが電極となって、上記ゴルフボールの液芯より外側
の表層部位の静電容量を検出するセンサを形成すると共
に、検出した静電容量から求めた上記表層部位の電圧値
と予め設定した正常品の電圧値とを比較して液漏れを判
別する判別手段を設けたものである。
【0012】この場合、電極として作用する金属体の長
さ寸法を、ゴルフボールが少なくとも1回以上転動する
寸法とするも、ゴルフボールが上流から下流へとボール
自重にて転動するように、上記シュートを水平面に対し
て傾斜させるも好ましい。
さ寸法を、ゴルフボールが少なくとも1回以上転動する
寸法とするも、ゴルフボールが上流から下流へとボール
自重にて転動するように、上記シュートを水平面に対し
て傾斜させるも好ましい。
【0013】
【作用】ゴルフボールを断面略V字状のシュート上を通
過させれば、センサにて、ゴルフボールの液芯より外側
の表層部位の静電容量を検出することができる。つま
り、液漏れがあれば、表層部位の誘電率が、液漏れして
いない表層部位の誘電率と相違し、検出した静電容量を
電圧変換すれば、その求めた電圧値が、液漏れしていな
い正常品と相違する電圧値となり、液漏れ品を判別する
ことができる。
過させれば、センサにて、ゴルフボールの液芯より外側
の表層部位の静電容量を検出することができる。つま
り、液漏れがあれば、表層部位の誘電率が、液漏れして
いない表層部位の誘電率と相違し、検出した静電容量を
電圧変換すれば、その求めた電圧値が、液漏れしていな
い正常品と相違する電圧値となり、液漏れ品を判別する
ことができる。
【0014】また、電極として作用する金属体の長さ寸
法を、ゴルフボールが少なくとも1回以上転動する寸法
とすれば、確実に表層部位の静電容量を検出することが
できる。
法を、ゴルフボールが少なくとも1回以上転動する寸法
とすれば、確実に表層部位の静電容量を検出することが
できる。
【0015】さらに、ゴルフボールが上流から下流へと
ボール自重にて転動するように、シュートを水平面に対
して傾斜させたものでは、ゴルフボールをシュートの上
流側に乗せるだけで、ゴルフボールがその自重でシュー
ト上を転動し、該ゴルフボールの表層部位の静電容量を
検出することができる。
ボール自重にて転動するように、シュートを水平面に対
して傾斜させたものでは、ゴルフボールをシュートの上
流側に乗せるだけで、ゴルフボールがその自重でシュー
ト上を転動し、該ゴルフボールの表層部位の静電容量を
検出することができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づいて本発明を
詳説する。
詳説する。
【0017】図1と図2は本発明に係るゴルフボール検
査装置を示し、この装置は、断面略V字状の例えば、ス
テンレス等の金属からなる金属製シュート1を備え、こ
のシュート1上をゴルフボール2が転動する。
査装置を示し、この装置は、断面略V字状の例えば、ス
テンレス等の金属からなる金属製シュート1を備え、こ
のシュート1上をゴルフボール2が転動する。
【0018】しかして、この検査装置にて検査するゴル
フボール2は、図3に示すように、水やペーストからな
る液芯3と、該液芯3を内有するゴム等の袋状体4と、
該袋状体4を包囲する糸ゴム層5、該糸ゴム層5を被覆
するカバー6と、からなり、また、この装置は、液芯3
から糸ゴム層5への液漏れを検査するものである。
フボール2は、図3に示すように、水やペーストからな
る液芯3と、該液芯3を内有するゴム等の袋状体4と、
該袋状体4を包囲する糸ゴム層5、該糸ゴム層5を被覆
するカバー6と、からなり、また、この装置は、液芯3
から糸ゴム層5への液漏れを検査するものである。
【0019】シュート1は、図1と図2に示すように、
所定角度(例えば、70°〜 110°)を成す一対の側壁
7,8を有し、一方の側壁7に、その長手方向に沿って
帯板状の金属体9が硬質ポリアミド等の絶縁体で回りを
絶縁して埋設されている。即ち、図例の如く、ゴルフボ
ール2がシュート1上に載置されれば、ゴルフボール2
の表面2aの一部が金属体9に接触すると共に、該表面
2aの他の一部が、他方の側壁8に接触する。
所定角度(例えば、70°〜 110°)を成す一対の側壁
7,8を有し、一方の側壁7に、その長手方向に沿って
帯板状の金属体9が硬質ポリアミド等の絶縁体で回りを
絶縁して埋設されている。即ち、図例の如く、ゴルフボ
ール2がシュート1上に載置されれば、ゴルフボール2
の表面2aの一部が金属体9に接触すると共に、該表面
2aの他の一部が、他方の側壁8に接触する。
【0020】また、シュート1は水平面Hに対して所定
角度θ(例えば、5°〜20°)だけ傾斜し、ゴルフボー
ル2を上流端に載置させることにより、該ボール2が、
その軸心廻りに矢印Aの如く回転して、ボール自重にて
2枚の側壁7,8に沿って順次、矢印Bの如く下流端へ
移動する。
角度θ(例えば、5°〜20°)だけ傾斜し、ゴルフボー
ル2を上流端に載置させることにより、該ボール2が、
その軸心廻りに矢印Aの如く回転して、ボール自重にて
2枚の側壁7,8に沿って順次、矢印Bの如く下流端へ
移動する。
【0021】また、金属体9は、例えば、ステンレス等
の金属からなり、その長さ寸法Lは、ゴルフボール2が
少なくとも1回以上転動する寸法、好ましくは1〜3回
転動する寸法とする。具体的には、長さ寸法Lは、 130
〜390 mmとする。
の金属からなり、その長さ寸法Lは、ゴルフボール2が
少なくとも1回以上転動する寸法、好ましくは1〜3回
転動する寸法とする。具体的には、長さ寸法Lは、 130
〜390 mmとする。
【0022】しかして、金属体9と他方の側壁8とは、
夫々、シュート1上を通過するゴルフボール2の液芯3
より外側の表層部位(つまり、糸ゴム層5)の静電容量
を検出するセンサの電極として作用する。なお、センサ
10としては、誘電率式の市販の水分測定装置を使用する
ことができる。
夫々、シュート1上を通過するゴルフボール2の液芯3
より外側の表層部位(つまり、糸ゴム層5)の静電容量
を検出するセンサの電極として作用する。なお、センサ
10としては、誘電率式の市販の水分測定装置を使用する
ことができる。
【0023】ところで、2つの電極の間の静電容量を求
めることができるが、この間の誘電率が変化すれば、静
電容量、延いては電極間の電圧が変化する。即ち、袋状
体4を介して糸ゴム層5に液芯3の水やペーストが漏れ
ていれば、糸ゴム層5の誘電率が変化し、2つの電極間
の静電容量の変化により、液漏れを判別できる。具体的
には、液漏れが生じていない正常品の糸ゴム層5の静電
容量を検出し、この静電容量から電極間の電圧値を求
め、この電圧値と、検査してゴルフボールの電圧値とを
比較し、正常値の範囲に入っていなければ液漏れ有りと
なる。
めることができるが、この間の誘電率が変化すれば、静
電容量、延いては電極間の電圧が変化する。即ち、袋状
体4を介して糸ゴム層5に液芯3の水やペーストが漏れ
ていれば、糸ゴム層5の誘電率が変化し、2つの電極間
の静電容量の変化により、液漏れを判別できる。具体的
には、液漏れが生じていない正常品の糸ゴム層5の静電
容量を検出し、この静電容量から電極間の電圧値を求
め、この電圧値と、検査してゴルフボールの電圧値とを
比較し、正常値の範囲に入っていなければ液漏れ有りと
なる。
【0024】表1は(液漏れのない)正常品の電圧値を
示し、この場合、正常なゴルフボールを 500個について
検査し、その電圧値の分布を示している。
示し、この場合、正常なゴルフボールを 500個について
検査し、その電圧値の分布を示している。
【0025】
【表1】
【0026】この表1から分かるように、正常品には電
圧値が27mV以下や電圧値が33mV以上のものがなかっ
た。
圧値が27mV以下や電圧値が33mV以上のものがなかっ
た。
【0027】しかして、この装置には、図4に示すよう
に、判別手段11と振分け手段12とが設けられ、判別手段
11では、センサ10にて検出された静電容量を電圧変換し
て、各ゴルフボール2の電圧値を測定し、その測定した
電圧値を、予め設定した上限設定値(例えば、28m
V)、及び、下限設定値(例えば、32mV)と比較し、
図5に示すように、上限設定値と下限設定値との間に、
その測定した電圧値が入っていれば、正常とし、その電
圧値が上限設定値以上や下限設定値以下であれば、不良
とする。
に、判別手段11と振分け手段12とが設けられ、判別手段
11では、センサ10にて検出された静電容量を電圧変換し
て、各ゴルフボール2の電圧値を測定し、その測定した
電圧値を、予め設定した上限設定値(例えば、28m
V)、及び、下限設定値(例えば、32mV)と比較し、
図5に示すように、上限設定値と下限設定値との間に、
その測定した電圧値が入っていれば、正常とし、その電
圧値が上限設定値以上や下限設定値以下であれば、不良
とする。
【0028】そして、判別手段11からは、3つの信号
イ,ロ,ハが振分け手段12に入力される。信号イは正常
である旨の信号であり、信号ロは電圧値が上限設定値以
上である旨の信号であり、信号ハは電圧値が下限設定値
以下である旨の信号である。即ち、振分け手段12に信号
イ,ロ又はハが入力されれば、図示省略の電磁弁とシリ
ンダと選別扉等を作動させて、ボール2を、信号イ,ロ
又はハに応じた流路や容器に分流させ、正常品と不良品
とを振り分ける。
イ,ロ,ハが振分け手段12に入力される。信号イは正常
である旨の信号であり、信号ロは電圧値が上限設定値以
上である旨の信号であり、信号ハは電圧値が下限設定値
以下である旨の信号である。即ち、振分け手段12に信号
イ,ロ又はハが入力されれば、図示省略の電磁弁とシリ
ンダと選別扉等を作動させて、ボール2を、信号イ,ロ
又はハに応じた流路や容器に分流させ、正常品と不良品
とを振り分ける。
【0029】次に、上述のゴルフボール検査装置を使用
したゴルフボール検査方法を説明する。
したゴルフボール検査方法を説明する。
【0030】ゴルフボール2を、シュート1の上流端に
載置して、シュート1上を転動させる。つまり、シュー
ト1の2つの電極(金属体9と他方の側壁8)に転動さ
せつつシュート1上を通過させる。
載置して、シュート1上を転動させる。つまり、シュー
ト1の2つの電極(金属体9と他方の側壁8)に転動さ
せつつシュート1上を通過させる。
【0031】この通過によって、ゴルフボール2の液芯
3より外側の表層部位(つまり、糸ゴム層5)の静電容
量を検出する。
3より外側の表層部位(つまり、糸ゴム層5)の静電容
量を検出する。
【0032】次に、この静電容量から2つの電極間の電
圧を求め、この電圧値と、正常品の電圧値とを比較し、
正常値の範囲(つまり、図5の上限設定値と下限設定値
との間)にこの検出した電圧値が入っていれば、正常と
して、判別手段11から振分け手段12に信号イが出力さ
れ、そのボール2は図示省略の正常品収納容器に収納さ
れ、検出した電圧値が上限設定値以上であればそのボー
ル2は不良の収納容器に収納され、検出した電圧値が
下限設定値以下であれば、そのボール2は不良の収納
容器に収納される。
圧を求め、この電圧値と、正常品の電圧値とを比較し、
正常値の範囲(つまり、図5の上限設定値と下限設定値
との間)にこの検出した電圧値が入っていれば、正常と
して、判別手段11から振分け手段12に信号イが出力さ
れ、そのボール2は図示省略の正常品収納容器に収納さ
れ、検出した電圧値が上限設定値以上であればそのボー
ル2は不良の収納容器に収納され、検出した電圧値が
下限設定値以下であれば、そのボール2は不良の収納
容器に収納される。
【0033】ところで、上限設定値以上の不良は液漏
れであるが、下限設定値以下のボール(不良)は液漏
れではなく測定中にボールがシュート上からわずかに浮
き上ったときに発生するので、このボールは再度測定す
る必要がある。
れであるが、下限設定値以下のボール(不良)は液漏
れではなく測定中にボールがシュート上からわずかに浮
き上ったときに発生するので、このボールは再度測定す
る必要がある。
【0034】次に、表2は上述の検査装置を使用して、
不良品として判別されたゴルフボールの解体結果を示し
ている。
不良品として判別されたゴルフボールの解体結果を示し
ている。
【0035】
【表2】
【0036】この表2から分かるように、電圧値が高く
なる程、液漏れの程度が大きくなる傾向にある。
なる程、液漏れの程度が大きくなる傾向にある。
【0037】なお、シュート1としては、図例の如く、
側壁7,8が連続したものでも、側壁7と側壁8とが分
離されているものであってもよく、また、金属体9の幅
寸法や埋設位置としても、図1に示すように、ゴルフボ
ール2をこのシュート1を通過させる際に、ゴルフボー
ル2の表面2aの一部が接触するものであればよい。
側壁7,8が連続したものでも、側壁7と側壁8とが分
離されているものであってもよく、また、金属体9の幅
寸法や埋設位置としても、図1に示すように、ゴルフボ
ール2をこのシュート1を通過させる際に、ゴルフボー
ル2の表面2aの一部が接触するものであればよい。
【0038】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
で、次に記載する効果を奏する。
【0039】 ゴルフボール2の液漏れ(水漏れ及び
ペースト漏れ)を非破壊で高精度に検出することができ
る。
ペースト漏れ)を非破壊で高精度に検出することができ
る。
【0040】 ゴルフボール2をシュート1上に載置
するのみで、該ゴルフボール2がその自重で転動して、
液漏れを検出することができ、作業性に優れる。
するのみで、該ゴルフボール2がその自重で転動して、
液漏れを検出することができ、作業性に優れる。
【0041】 金属体9の長さ寸法Lをゴルフボール
2が少なくとも1回以上転動するものでは、液漏れをよ
り確実に検出することができる。
2が少なくとも1回以上転動するものでは、液漏れをよ
り確実に検出することができる。
【図1】本発明に係るゴルフボール検査装置の要部断面
図である。
図である。
【図2】要部側面図である。
【図3】ゴルフボールの断面図である。
【図4】ブロック図である。
【図5】グラフ図である。
1 シュート 2 ゴルフボール 3 液芯 7 側壁 8 側壁 9 金属体 10 センサ 11 判別手段 H 水平面 L 長さ寸法
Claims (4)
- 【請求項1】 液芯とそれを包む袋状体を有するゴルフ
ボールの液漏れを検査するゴルフボール検査方法に於
て、ゴルフボールを、断面略V字状のシュートの2つの
電極に転動させつつ該シュート上を通過させて、該ゴル
フボールの液芯より外側の表層部位の静電容量を検出し
て、その静電容量から上記2つの電極間の電圧値を求
め、この電圧値と、予め設定した正常品の電圧値とを比
較することを特徴とするゴルフボール検査方法。 - 【請求項2】 液芯とそれを包む袋状体を有するゴルフ
ボールの液漏れを検査するゴルフボール検査装置に於
て、ゴルフボールが転動する断面略V字状の金属製シュ
ートを備え、かつ、該シュートの一方の側壁にその長手
方向に沿って金属体を埋設して、該金属体と上記シュー
トの他方の側壁とが電極となって、上記ゴルフボールの
液芯より外側の表層部位の静電容量を検出するセンサを
形成すると共に、検出した静電容量から求めた上記表層
部位の電圧値と予め設定した正常品の電圧値とを比較し
て液漏れを判別する判別手段を設けたことを特徴とする
ゴルフボール検査装置。 - 【請求項3】 電極として作用する金属体の長さ寸法
を、ゴルフボールが少なくとも1回以上転動する寸法と
した請求項2記載のゴルフボール検査装置。 - 【請求項4】 ゴルフボールが上流から下流へとボール
自重にて転動するように、上記シュートを水平面に対し
て傾斜させた請求項2記載のゴルフボール検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25294994A JP2869008B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | ゴルフボール検査方法及び検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25294994A JP2869008B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | ゴルフボール検査方法及び検査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0894478A true JPH0894478A (ja) | 1996-04-12 |
JP2869008B2 JP2869008B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=17244408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25294994A Expired - Fee Related JP2869008B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | ゴルフボール検査方法及び検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2869008B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102288620A (zh) * | 2011-08-10 | 2011-12-21 | 天津大学 | 基于多图像传感器的钢球表面展开方法及装置 |
-
1994
- 1994-09-20 JP JP25294994A patent/JP2869008B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102288620A (zh) * | 2011-08-10 | 2011-12-21 | 天津大学 | 基于多图像传感器的钢球表面展开方法及装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2869008B2 (ja) | 1999-03-10 |
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