JPH0894284A - 縦型凝縮器 - Google Patents
縦型凝縮器Info
- Publication number
- JPH0894284A JPH0894284A JP6230039A JP23003994A JPH0894284A JP H0894284 A JPH0894284 A JP H0894284A JP 6230039 A JP6230039 A JP 6230039A JP 23003994 A JP23003994 A JP 23003994A JP H0894284 A JPH0894284 A JP H0894284A
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- JP
- Japan
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- heat transfer
- temperature fluid
- tube
- baffle plate
- tubes
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- Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 縦型凝縮器に係るもので、高温流体を並列的
に導いて伝熱管と接触させ、伝熱管の回りで生成された
凝縮液を速やかに伝熱管から分離させて、凝縮効率の向
上を図る。 【構成】 立設状態の本体胴部の内部に、複数の伝熱管
が収納され、高温流体が熱交換によって凝縮状態に導か
れ、熱交換室にその内部を上下方向に複数区画した状態
に配されるバッフルプレートと、該バッフルプレートに
複数の伝熱管とともに貫通した状態の多孔管と、高温流
体を供給する高温流体入口と、凝縮液を排出する凝縮液
出口とを具備する。
に導いて伝熱管と接触させ、伝熱管の回りで生成された
凝縮液を速やかに伝熱管から分離させて、凝縮効率の向
上を図る。 【構成】 立設状態の本体胴部の内部に、複数の伝熱管
が収納され、高温流体が熱交換によって凝縮状態に導か
れ、熱交換室にその内部を上下方向に複数区画した状態
に配されるバッフルプレートと、該バッフルプレートに
複数の伝熱管とともに貫通した状態の多孔管と、高温流
体を供給する高温流体入口と、凝縮液を排出する凝縮液
出口とを具備する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縦型凝縮器に係り、特
に、立設状態の本体胴部の内部における熱交換により、
高温流体を凝縮状態に導く場合の熱効率の向上を図るも
のである。
に、立設状態の本体胴部の内部における熱交換により、
高温流体を凝縮状態に導く場合の熱効率の向上を図るも
のである。
【0002】
【従来の技術】実開平4−122974号公報には、蒸
気の凝縮に使用される熱交換器の例が記載されている。
該熱交換器は、一種のシェルアンドチューブ式に類似す
る構造であり、横置き状態の本体胴部の内部に一対の管
板で区画された状態の熱交換室が配され、熱交換室に、
複数の伝熱管及び流路を蛇行させるための複数のバッフ
ルプレートが配されて、熱交換室に送り込んだ胴内流体
(蒸気)を伝熱管に送り込んだ低温流体により冷却し
て、蒸気の凝縮を行なうものである。
気の凝縮に使用される熱交換器の例が記載されている。
該熱交換器は、一種のシェルアンドチューブ式に類似す
る構造であり、横置き状態の本体胴部の内部に一対の管
板で区画された状態の熱交換室が配され、熱交換室に、
複数の伝熱管及び流路を蛇行させるための複数のバッフ
ルプレートが配されて、熱交換室に送り込んだ胴内流体
(蒸気)を伝熱管に送り込んだ低温流体により冷却し
て、蒸気の凝縮を行なうものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような熱交換器に
あっては、胴内流体が伝熱管の回りで凝縮して凝縮液と
なって滴下するため、複数の伝熱管を有する場合に、上
方の伝熱管から下方の伝熱管に凝縮液が滴下して、伝熱
管の表面が凝縮液で覆われた状態となり、胴内流体と伝
熱管との接触が妨げられて熱交換効率が低下してしま
う。
あっては、胴内流体が伝熱管の回りで凝縮して凝縮液と
なって滴下するため、複数の伝熱管を有する場合に、上
方の伝熱管から下方の伝熱管に凝縮液が滴下して、伝熱
管の表面が凝縮液で覆われた状態となり、胴内流体と伝
熱管との接触が妨げられて熱交換効率が低下してしま
う。
【0004】一方、本体胴部や伝熱管を上下方向に配す
ることも考えられるが、その場合にあっても、伝熱管の
回りで凝縮した凝縮液が、伝熱管の表面に沿って流下す
るために、伝熱管の大部分が凝縮液で覆われて凝縮性が
損なわれてしまう。また、伝熱管群内部には、バッフル
構造から凝縮によって、不凝縮ガスが滞留または部分的
にガス濃度が上昇するため、伝熱効率が低下してしま
う。
ることも考えられるが、その場合にあっても、伝熱管の
回りで凝縮した凝縮液が、伝熱管の表面に沿って流下す
るために、伝熱管の大部分が凝縮液で覆われて凝縮性が
損なわれてしまう。また、伝熱管群内部には、バッフル
構造から凝縮によって、不凝縮ガスが滞留または部分的
にガス濃度が上昇するため、伝熱効率が低下してしま
う。
【0005】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、高温流体を並列的に導いて伝熱管と接触させ、
伝熱管の回りで生成された凝縮液を半径外方向に導いて
伝熱管から分離させることにより、凝縮効率を向上させ
ることを目的としている。
もので、高温流体を並列的に導いて伝熱管と接触させ、
伝熱管の回りで生成された凝縮液を半径外方向に導いて
伝熱管から分離させることにより、凝縮効率を向上させ
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】立設状態の本体胴部の内
部に、熱交換室の高温流体と熱交換をする複数の伝熱管
が収納され、高温流体が熱交換によって凝縮状態に導か
れる縦型凝縮器として、熱交換室にその内部を上下方向
に複数区画した状態に配されるバッフルプレートと、該
バッフルプレートにこれを複数の伝熱管とともに貫通し
た状態に配され複数の伝熱管の間に介在状態の多孔管
と、該多孔管に接続され凝縮される高温流体を供給する
高温流体入口と、本体胴部の下部に配され凝縮液を排出
する凝縮液出口とを具備する構成が採用される。本体胴
部の内部には、高温流体入口と多孔管の上部開口とに接
続状態の蒸気プレナム部が配される技術や、バッフルプ
レートに、半径外方向が下方となる傾斜が付与される技
術が付加される。多孔管の端部と、複数の伝熱管が取り
付けられる管板との間には、熱伸縮を吸収する寸法吸収
部が配される構成が採用される。
部に、熱交換室の高温流体と熱交換をする複数の伝熱管
が収納され、高温流体が熱交換によって凝縮状態に導か
れる縦型凝縮器として、熱交換室にその内部を上下方向
に複数区画した状態に配されるバッフルプレートと、該
バッフルプレートにこれを複数の伝熱管とともに貫通し
た状態に配され複数の伝熱管の間に介在状態の多孔管
と、該多孔管に接続され凝縮される高温流体を供給する
高温流体入口と、本体胴部の下部に配され凝縮液を排出
する凝縮液出口とを具備する構成が採用される。本体胴
部の内部には、高温流体入口と多孔管の上部開口とに接
続状態の蒸気プレナム部が配される技術や、バッフルプ
レートに、半径外方向が下方となる傾斜が付与される技
術が付加される。多孔管の端部と、複数の伝熱管が取り
付けられる管板との間には、熱伸縮を吸収する寸法吸収
部が配される構成が採用される。
【0007】
【作用】高温流体入口から本体胴部に供給された高温流
体は、蒸気プレナム部を経由して上部開口から多孔管の
内部に送り込まれ、多孔部分から熱交換室内部に並列的
に多数分割状態で噴出される。熱交換室内部に噴出され
た高温流体は、複数のバッフルプレートによって区画さ
れた空間を半径外方向に導かれ、その途中で伝熱管と交
差することにより低温流体との間で熱交換を行ない、凝
縮により凝縮液となって伝熱管の表面を流下する。凝縮
液は、伝熱管の表面からバッフルプレートの上表面に引
き継がれて半径外方向に誘導され、バッフルプレートの
外周縁部から滴下して、本体胴部の下部凝縮液出口から
排出される。多孔管の上下方向の熱伸縮に伴って生じる
伝熱管等との寸法差は、寸法吸収部により吸収される。
体は、蒸気プレナム部を経由して上部開口から多孔管の
内部に送り込まれ、多孔部分から熱交換室内部に並列的
に多数分割状態で噴出される。熱交換室内部に噴出され
た高温流体は、複数のバッフルプレートによって区画さ
れた空間を半径外方向に導かれ、その途中で伝熱管と交
差することにより低温流体との間で熱交換を行ない、凝
縮により凝縮液となって伝熱管の表面を流下する。凝縮
液は、伝熱管の表面からバッフルプレートの上表面に引
き継がれて半径外方向に誘導され、バッフルプレートの
外周縁部から滴下して、本体胴部の下部凝縮液出口から
排出される。多孔管の上下方向の熱伸縮に伴って生じる
伝熱管等との寸法差は、寸法吸収部により吸収される。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る縦型凝縮器の一実施例を
図1ないし図5に基づいて説明する。これら各図におい
て、符号1は本体胴部、2は熱交換室、3Aは上部管板
(管板)、3Bは下部管板(管板)、4は伝熱管、5は
バッフルプレート、6は多孔管、7は高温流体入口、8
は凝縮液出口、9は蒸気プレナム部、10は寸法吸収
部、11は下部ケーシング、12は低温流体入口、13
は上部ケーシング、14は低温流体出口、Rは凝縮液で
ある。
図1ないし図5に基づいて説明する。これら各図におい
て、符号1は本体胴部、2は熱交換室、3Aは上部管板
(管板)、3Bは下部管板(管板)、4は伝熱管、5は
バッフルプレート、6は多孔管、7は高温流体入口、8
は凝縮液出口、9は蒸気プレナム部、10は寸法吸収
部、11は下部ケーシング、12は低温流体入口、13
は上部ケーシング、14は低温流体出口、Rは凝縮液で
ある。
【0009】該一実施例における縦型凝縮器にあって
も、図1に示すように、立設状態に設置される本体胴部
1の内部に、一対をなす上部管板(管板)3A及び下部
管板(管板)3Bで区画された状態の熱交換室2が形成
され、熱交換室2に複数の伝熱管4が収納されるが、こ
れらの技術に加えて、熱交換室2にその内部を上下方向
に複数区画した状態に配されるバッフルプレート5と、
該バッフルプレート5にこれを複数の伝熱管4とともに
貫通した状態に配され複数の伝熱管4の間に介在状態の
多孔管6と、本体胴部1の上部壁を貫通して高温流体を
供給するための高温流体入口7と、本体胴部1の下部壁
を貫通して凝縮液を排出するための凝縮液出口8と、上
部管板3Aの若干下方に形成され高温流体入口7と多孔
管6の上部開口6aとの間を接続状態とする蒸気プレナ
ム部9と、本体胴部1の内部を上下方向に複数区画する
とともに伝熱管4及び多孔管6を貫通させた状態のバッ
フルプレート5と、多孔管6の下端部と下部管板3Bと
の間に位置して熱伸縮を吸収する寸法吸収部10とが配
される。
も、図1に示すように、立設状態に設置される本体胴部
1の内部に、一対をなす上部管板(管板)3A及び下部
管板(管板)3Bで区画された状態の熱交換室2が形成
され、熱交換室2に複数の伝熱管4が収納されるが、こ
れらの技術に加えて、熱交換室2にその内部を上下方向
に複数区画した状態に配されるバッフルプレート5と、
該バッフルプレート5にこれを複数の伝熱管4とともに
貫通した状態に配され複数の伝熱管4の間に介在状態の
多孔管6と、本体胴部1の上部壁を貫通して高温流体を
供給するための高温流体入口7と、本体胴部1の下部壁
を貫通して凝縮液を排出するための凝縮液出口8と、上
部管板3Aの若干下方に形成され高温流体入口7と多孔
管6の上部開口6aとの間を接続状態とする蒸気プレナ
ム部9と、本体胴部1の内部を上下方向に複数区画する
とともに伝熱管4及び多孔管6を貫通させた状態のバッ
フルプレート5と、多孔管6の下端部と下部管板3Bと
の間に位置して熱伸縮を吸収する寸法吸収部10とが配
される。
【0010】前記バッフルプレート5は、図1、図3及
び図5に示すように、熱交換室2を上下に複数区画し、
かつ伝熱管4及び多孔管6を貫通させるとともに、全体
として傾斜の緩やかな傘状に形成される。そして、バッ
フルプレート5には、凝縮液Rを流下させるための例え
ば10〜20度程度の傾斜角θが付与され、外周縁部に
複数の振れ止め部5aが形成され、本体胴部1の内周部
との間には凝縮液Rを滴下させるための間隙Gが形成さ
れる。
び図5に示すように、熱交換室2を上下に複数区画し、
かつ伝熱管4及び多孔管6を貫通させるとともに、全体
として傾斜の緩やかな傘状に形成される。そして、バッ
フルプレート5には、凝縮液Rを流下させるための例え
ば10〜20度程度の傾斜角θが付与され、外周縁部に
複数の振れ止め部5aが形成され、本体胴部1の内周部
との間には凝縮液Rを滴下させるための間隙Gが形成さ
れる。
【0011】前記蒸気プレナム部9は、図1及び図2に
示すように、上部管板3Aと間隔を空けて配され多孔管
6の上部開口6aと接続状態の中心穴を有するパーティ
ーションバッフル15と、該パーティーションバッフル
15の外縁部と本体胴部1の内周面との間に配され高温
流体入口7と接続状態の円環状流路16aを形成する周
隔壁16とにより構成される。
示すように、上部管板3Aと間隔を空けて配され多孔管
6の上部開口6aと接続状態の中心穴を有するパーティ
ーションバッフル15と、該パーティーションバッフル
15の外縁部と本体胴部1の内周面との間に配され高温
流体入口7と接続状態の円環状流路16aを形成する周
隔壁16とにより構成される。
【0012】前記寸法吸収部10は、下部管板3Bの中
心の上表面に一体に配され、かつ多孔管6の下端部に係
合して熱伸縮時の上下方向の摺動を許容するガイドスリ
ーブ等を具備するものが採用される。
心の上表面に一体に配され、かつ多孔管6の下端部に係
合して熱伸縮時の上下方向の摺動を許容するガイドスリ
ーブ等を具備するものが採用される。
【0013】このような縦型凝縮器にあっては、凝縮さ
れるべき高温流体が、高温流体入口7から本体胴部1の
内部の円環状流路16a、蒸気プレナム部9及び上部開
口6aを経由して多孔管6の内部に送り込まれ、図4及
び図5に矢印で示すように、各小孔6bから半径外方向
に並列的に多数分割状態で噴出する。また、低温流体
は、低温流体入口12から下部ケーシング11を経由し
て、各伝熱管4に送り込まれ、上部ケーシング13を経
由して低温流体出口14から排出される。
れるべき高温流体が、高温流体入口7から本体胴部1の
内部の円環状流路16a、蒸気プレナム部9及び上部開
口6aを経由して多孔管6の内部に送り込まれ、図4及
び図5に矢印で示すように、各小孔6bから半径外方向
に並列的に多数分割状態で噴出する。また、低温流体
は、低温流体入口12から下部ケーシング11を経由し
て、各伝熱管4に送り込まれ、上部ケーシング13を経
由して低温流体出口14から排出される。
【0014】熱交換室2の各所において、各矢印で示す
ように、分割状態で噴出した高温流体は、上下に隣合う
一対のバッフルプレート5の空間を半径外方向へと導か
れるが、その途中に介在する伝熱管4に交差することが
各所で行なわれ、各伝熱管4の内部を流れる低温流体と
の熱交換、放熱が促進されて蒸気の凝縮液化が行なわ
れ、凝縮液Rが各伝熱管4の表面を流下する。
ように、分割状態で噴出した高温流体は、上下に隣合う
一対のバッフルプレート5の空間を半径外方向へと導か
れるが、その途中に介在する伝熱管4に交差することが
各所で行なわれ、各伝熱管4の内部を流れる低温流体と
の熱交換、放熱が促進されて蒸気の凝縮液化が行なわ
れ、凝縮液Rが各伝熱管4の表面を流下する。
【0015】凝縮液Rの流下は、バッフルプレート5に
よって抑制されるため、図5に示すように、各伝熱管4
の表面を流下した後に、バッフルプレート5の上表面に
引き継がれて、バッフルプレート5の傾斜に基づき半径
外方向に誘導され、さらに、バッフルプレート5の外周
縁部において解放されることにより、外周縁部から矢印
で示すように滴下して、本体胴部1の下部に集積され、
さらに凝縮液出口8から本体胴部1の外に排出される。
よって抑制されるため、図5に示すように、各伝熱管4
の表面を流下した後に、バッフルプレート5の上表面に
引き継がれて、バッフルプレート5の傾斜に基づき半径
外方向に誘導され、さらに、バッフルプレート5の外周
縁部において解放されることにより、外周縁部から矢印
で示すように滴下して、本体胴部1の下部に集積され、
さらに凝縮液出口8から本体胴部1の外に排出される。
【0016】熱交換室2における凝縮作用について補足
説明すると、高温流体が多孔管6の小孔6bから各矢印
で示すように並列的に噴出させられることにより、熱交
換室2の上下の位置の差による凝縮差が生じにくく、高
温流体の流量や圧力変動が伴う場合にあっても、熱交換
室2の全域で均一な凝縮が行なわれることになるととも
に、伝熱管4の表面における凝縮液Rの流下距離が、一
対のバッフルプレート5の間に限定されて小さく、か
つ、上下方向に伝熱管4が配されることにより、凝縮液
Rが速やかに伝熱管4の表面から流下して排除され、伝
熱管4の表面が蒸気と接触し易くなり、凝縮性の向上が
図られることになる。
説明すると、高温流体が多孔管6の小孔6bから各矢印
で示すように並列的に噴出させられることにより、熱交
換室2の上下の位置の差による凝縮差が生じにくく、高
温流体の流量や圧力変動が伴う場合にあっても、熱交換
室2の全域で均一な凝縮が行なわれることになるととも
に、伝熱管4の表面における凝縮液Rの流下距離が、一
対のバッフルプレート5の間に限定されて小さく、か
つ、上下方向に伝熱管4が配されることにより、凝縮液
Rが速やかに伝熱管4の表面から流下して排除され、伝
熱管4の表面が蒸気と接触し易くなり、凝縮性の向上が
図られることになる。
【0017】〔他の実施態様〕本発明にあっては、実施
例に代えて以下の技術を採用することができる。 a)多孔管6を複数とするとともに、これらを相互間隔
を空けた状態に配置し、複数の多孔管6から並列的に高
温流体の噴出させること。 b)蒸気プレナム部9、周隔壁16及び円環状流路16
aの形状を任意とすること。 c)寸法吸収部10をベローズ等とすること。また、寸
法吸収部10を上方に配するとともに多孔管6の下部を
下部管板3Bに対して固定すること。
例に代えて以下の技術を採用することができる。 a)多孔管6を複数とするとともに、これらを相互間隔
を空けた状態に配置し、複数の多孔管6から並列的に高
温流体の噴出させること。 b)蒸気プレナム部9、周隔壁16及び円環状流路16
aの形状を任意とすること。 c)寸法吸収部10をベローズ等とすること。また、寸
法吸収部10を上方に配するとともに多孔管6の下部を
下部管板3Bに対して固定すること。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る縦型
凝縮器によれば、以下のような効果を奏する。 (1) 熱交換室の内部を上下方向に複数区画した状態
に配されるバッフルプレートと、バッフルプレートを伝
熱管とともに貫通した状態の多孔管と、高温流体を供給
する高温流体入口と、凝縮液を排出する凝縮液出口とを
具備することにより、伝熱管との接触によって生成した
凝縮液を速やかに伝熱管から分離して、伝熱管の表面が
凝縮液で覆われた状態となる現象の発生を抑制し、高温
流体と伝熱管との接触を高めて凝縮効率を向上させるこ
とができる。 (2) 本体胴部の内部に、蒸気プレナム部を配して高
温流体を多孔管に送り込むことにより、高温流体の送り
込みを円滑にして凝縮性を向上させることができる。 (3) 高温流体を横方向に並列的に導いて伝熱管と接
触させることにより、伝熱管の回りで生成された凝縮液
を半径外方向に導いて伝熱管から分離させ一層の凝縮効
率の向上を図ることができる。 (4) バッフルプレートに、傾斜を付与してバッフル
プレートの縁部から滴下させることにより、熱交換室に
おける凝縮作用を均一にすることができる。 (5) 多孔管の端部に寸法吸収部を配することによ
り、多孔管及び伝熱管の熱伸縮を吸収するとともに、多
孔管の部分で熱伸縮を許容することにより、構造を単純
化することができる。
凝縮器によれば、以下のような効果を奏する。 (1) 熱交換室の内部を上下方向に複数区画した状態
に配されるバッフルプレートと、バッフルプレートを伝
熱管とともに貫通した状態の多孔管と、高温流体を供給
する高温流体入口と、凝縮液を排出する凝縮液出口とを
具備することにより、伝熱管との接触によって生成した
凝縮液を速やかに伝熱管から分離して、伝熱管の表面が
凝縮液で覆われた状態となる現象の発生を抑制し、高温
流体と伝熱管との接触を高めて凝縮効率を向上させるこ
とができる。 (2) 本体胴部の内部に、蒸気プレナム部を配して高
温流体を多孔管に送り込むことにより、高温流体の送り
込みを円滑にして凝縮性を向上させることができる。 (3) 高温流体を横方向に並列的に導いて伝熱管と接
触させることにより、伝熱管の回りで生成された凝縮液
を半径外方向に導いて伝熱管から分離させ一層の凝縮効
率の向上を図ることができる。 (4) バッフルプレートに、傾斜を付与してバッフル
プレートの縁部から滴下させることにより、熱交換室に
おける凝縮作用を均一にすることができる。 (5) 多孔管の端部に寸法吸収部を配することによ
り、多孔管及び伝熱管の熱伸縮を吸収するとともに、多
孔管の部分で熱伸縮を許容することにより、構造を単純
化することができる。
【図1】本発明に係る縦型凝縮器の一実施例を示す正断
面図である。
面図である。
【図2】図1のX−X線矢視図である。
【図3】図1のY−Y線矢視図である。
【図4】図1における多孔管の拡大平断面図である。
【図5】本発明に係る縦型凝縮器における凝縮液の流下
状況を示す正断面図である。
状況を示す正断面図である。
【符号の説明】 1 本体胴部 2 熱交換室 3A 上部管板(管板) 3B 下部管板(管板) 4 伝熱管 5 バッフルプレート 6 多孔管 6a 上部開口 6b 小孔 7 高温流体入口 8 凝縮液出口 9 蒸気プレナム部 10 寸法吸収部 11 下部ケーシング 12 低温流体入口 13 上部ケーシング 14 低温流体出口 15 パーティーションバッフル 16 周隔壁 16a 円環状流路 R 凝縮液 G 間隙
Claims (4)
- 【請求項1】 立設状態の本体胴部(1)の内部に、熱
交換室(2)の高温流体と熱交換をする複数の伝熱管
(4)が上下方向に沿って収納され、高温流体が熱交換
によって凝縮状態に導かれる縦型凝縮器であって、熱交
換室にその内部を上下方向に複数区画した状態に配され
るバッフルプレート(5)と、該バッフルプレートにこ
れを複数の伝熱管とともに貫通した状態に配され複数の
伝熱管の間に介在状態の多孔管(6)と、該多孔管に接
続され凝縮される高温流体を供給する高温流体入口
(7)と、本体胴部の下部に配され凝縮液を排出する凝
縮液出口(8)とを具備することを特徴とする縦型凝縮
器。 - 【請求項2】 本体胴部(1)の内部に、高温流体入口
(7)と多孔管(6)の上部開口(6a)とに接続状態
の蒸気プレナム部(9)が配されることを特徴とする請
求項1記載の縦型凝縮器。 - 【請求項3】 バッフルプレート(5)に、半径外方向
が下方となる傾斜が付与されることを特徴とする請求項
1または2記載の縦型凝縮器。 - 【請求項4】 多孔管(6)の端部と、複数の伝熱管
(4)が取り付けられる管板(3A,3B)との間に、
熱伸縮を吸収する寸法吸収部(10)が配されることを
特徴とする請求項1、2または3記載の縦型凝縮器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6230039A JPH0894284A (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 縦型凝縮器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6230039A JPH0894284A (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 縦型凝縮器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0894284A true JPH0894284A (ja) | 1996-04-12 |
Family
ID=16901613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6230039A Pending JPH0894284A (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 縦型凝縮器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0894284A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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