JPH0894044A - 乾留式燃焼装置 - Google Patents

乾留式燃焼装置

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JPH0894044A
JPH0894044A JP25765594A JP25765594A JPH0894044A JP H0894044 A JPH0894044 A JP H0894044A JP 25765594 A JP25765594 A JP 25765594A JP 25765594 A JP25765594 A JP 25765594A JP H0894044 A JPH0894044 A JP H0894044A
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JP
Japan
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residue
dry distillation
grate
grates
dry
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JP25765594A
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English (en)
Inventor
Toshio Kaneko
利雄 金子
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スチールを含む廃タイヤを乾留して炭化物と
スチールを容易に分離できる乾留式燃焼装置を提供す
る。 【構成】 乾留式燃焼装置において、乾留炉の炉床31
の下側に複数の火格子9a〜9dを、その一端を回転軸
33に固定して並設する。回転軸33はモータ36にギ
ア34を介して連結されており、モータ36で回転軸3
3を回転することにより火格子9a〜9dは回転軸33
を支点にして水平位置から上下に回動し、炭化物を密閉
構造の残渣物ストック容器7に振るい落として回収す
る。乾留が終了すると火格子を残渣物ストック容器7側
に回転退避させて、火格子上に残留したスチルを回収す
る。この回動火格子を設けることにより、炭化物とスチ
ールを容易に分離することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の廃タイヤを
乾留させて活性炭が得られる乾留式燃焼装置、特にタイ
ヤを構成するスチールを乾留後に活性炭と分離して回収
できるようにした乾留式燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】これまで、廃タイヤ等を
処分する乾留式燃焼装置が提案されているが、近年では
タイヤとしてスチールラジアルタイヤが普及し、このス
チールラジアルタイヤを燃焼処理する際、タイヤと共に
スチールを破砕して燃焼させるなどの方法が採用されて
いた。この方法では、スチールを破砕するために、燃焼
以外の別途工程が必要となり、破砕機の刃のメインテナ
ンス費が膨大となり、必ずしも処理方法としては有効な
方法とは言い難いものがあった。
【0003】前記乾留式燃焼装置は、複数の支柱8に固
定された乾留式燃焼炉1(以下、乾留炉1という。)を
含む一次処理装置及び二次炉2を備え、前記乾留炉1に
投入された廃タイヤ(図示せず)が乾留により熱分解さ
れて発生したガスは、煙導管3を通して二次炉2へ送ら
れる。そして、前記ガスは二次炉2にて約1300℃の
高温で燃焼され、煙突4から排出される。
【0004】前記乾留炉1は、その天井部に開閉可能な
蓋を備えた廃タイヤ投入口5を備え、乾留炉1の下部に
は、テーパ部6を備える構造を有し、その下部には乾留
により形成された炭化物を回収する後述する密閉構造の
残渣物ストック容器7を備えている。さらに、後述する
本発明揺動火格子9、着火皿移動手段39a〜39c
(図2)が設けられている。また、前記テーパ部6の内
壁に下方から上方に向けて放射状に複数のリブ6aを固
定して設け、各リブの間が供給した空気や発生したガス
の流路を形成して空気やガスの流れを良くするようにな
されている。
【0005】前記乾留炉1には、さらに点検扉11、温
度センサ12、安全弁13、ブロアー14に連結した送
風パイプ15、バルブ15a、水槽16、水蒸気供給手
段17、残渣物ストック容器7の上方周辺に設けられた
水蒸気供給パイプ18を備えている。前記送風パイプ1
5の出口は前記火格子9が取り付けられた高さの位置
(火格子が水平状態にある位置)に設ける。
【0006】一方、二次炉2には、送られて来たガスに
着火するための灯油バーナ19及び着火口20を備えて
いる。二次炉入口側の煙導管には、ブロアー21からの
空気を二次炉2へ送り込む送風パイプ22が取り付けら
れている。
【0007】また、二次炉2の回りには、二次炉2の上
側に設けた温水槽23と連結された温水回収管24が設
けられている。側壁中央部には点検扉25、該点検扉2
5には予備空気口26及び温度センサ27が、端部には
点検口28がそれぞれ設けられている。さらに二次炉2
に取り付けた煙突4の所定高さ位置に排ガス検出口29
及び空気口・排ガス処理取り付け口30が設けられてい
る。
【0008】前記構成を備える燃焼装置において、乾留
炉1内に投入されたタイヤにはスチールが含まれている
ため、前記指摘したように、残渣物(主として炭化物)
中にスチルが混在する。このため、残渣物ストック容器
7の残渣物から残渣物とスチルを分離する作業や工程が
余分に必要になってくる。さらにまた、前記残渣物スト
ック容器7に回収された残渣物は依然として温度が高く
(300℃前後)、残渣物ストック容器等の隙間から空
気が入り込んで残渣物の灰化が進行して炭化物を得る量
を少なくしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
に鑑み、乾留式燃焼装置において、乾留中及び乾留後に
おいて、タイヤのスチールを容易に残渣物と分離でき、
しかも残渣物の灰化の進行を抑制できる乾留式燃焼装置
を提案するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明乾留式燃焼装置
は、スチールを含む廃タイヤを乾留する乾留炉の炉床下
に複数の火格子を上下に回動可能に並設し、前記火格子
間に着火装置移動手段を下方に回動可能に設けたことを
特徴とする。また、前記乾留炉下部に密閉構造の残渣物
ストック容器を設け、この残渣物ストック容器に堆積し
た残渣物に向けて水蒸気又は水を噴霧する。
【0011】
【実施例】本発明の特徴であるタイヤのスチルの分離機
構及び密閉構造の残渣物ストック容器について図2、図
3に基づいて詳述する。図2は回動火格子及び着火皿移
動手段、これらの駆動手段の要部平面を、図3は密閉構
造の残渣物ストック容器、回動火格子及び着火皿移動手
段、これらの駆動手段の要部側面をそれぞれ示している
【0012】図2に示すように、乾留炉1の炉床31下
に、所定間隔おいてH型梁32a、32bに固定支持さ
れた回転軸33に、その一端が固定された複数の火格
子、例えば4本の火格子9a、9b、9c及び9dが平
行に並設されている。これらの火格子9a〜9dの間隔
は、残渣物の中、炭化物粒は通り、スチルを捕獲できる
程度の間隔に設定する。もちろんこの間隔は燃焼処理す
るタイヤに応じて設定するのが望ましい。
【0013】前記回転軸33は、図2及び図3の(A)
に示すように、ギア34、35を介してモータ36に連
結されている。前記火格子9a〜9dは、タイヤ乾留中
には、図3の(B)に示すように、回転軸33の回転に
より水平位置から所定角度、例えば約20度他端が持ち
上がるように回転軸33を支点にして回動するようにな
されている。
【0014】そして、前記火格子9a〜9dは、燃焼を
開始してから、約1時間後には10分に一回程度上方に
揺動させる。また、燃焼開始後6時間程度経過すると、
前記揺動回数を増やし、例えば5分に一回程度揺動させ
て、火格子9a〜9d上に溜った残渣物を残渣物ストッ
ク容器7へ振るい落とし、スチルのみが火格子9a〜9
d上に残存するようにする。
【0015】タイヤの乾留が終了すると、火格子9a〜
9d上に残存したスチルを回収するために、火格子全体
が下方向に移動するように回転軸33を回転させて、図
3の(B)に火格子9’として示すように、残渣物スト
ック容器7側へ移動させ、スチルを落下させて回収す
る。
【0016】また、前記火格子近傍には、図2、図3に
示すように、3個の細長い着火皿37a、37b及び3
7cが前記火格子9a〜9dと直交して設けられてい
る。該着火皿37a〜37cは、H型梁32a及び32
bに支持された回転軸38にその一端が固定され、鉄板
からなる着火皿移動手段39a、39b及び39cに固
定されている。前記着火皿37a〜37cは、タイヤへ
の着火終了後、前記回転軸38に連結したハンドル40
を手動で操作することにより、図3の(B)に移動手段
39’として示すように、水平位置から残渣物ストック
容器7側へ退避させる。41は、前記ハンドル40のス
トッパーでH型梁32に開閉可能に取り付けられてい
る。
【0017】前記残渣物ストック容器7は、回収した残
渣物の灰化の進行を抑制するために、下部及び周囲は外
部との空気を遮断した構造に構成されており、その側面
の任意所定箇所に密閉構造の残渣物回収扉(図示せず)
を開閉可能に設け、該扉を開いて残渣物及びスチルを外
部で取り出す。
【0018】また、前記火格子近傍に空気を供給するた
めに、図1に示すように、火格子9が回転軸33に取り
付けられている高さの位置において、炉壁周囲に複数の
空気供給穴(図示せず)を形成し、ブロア14、送風パ
イプ15にて空気を供給する。供給される空気量は、バ
ルブ15aを制御することにより乾留に適した空気量に
調整する。
【0019】ところで、前記残渣物ストック容器7に回
収された炭化物等の残渣物は、約300℃前後の温度を
保っているため、残渣物ストック容器7に隙間をなくし
た密閉構造をとっても灰化が進行することを免れない。
そこで、図1に示すように、前記水槽16に連結した水
又は水蒸気噴霧手段17にて、残渣物ストック容器7の
上部側壁に設けたパイプ18を通して、前記残渣物スト
ック容器7に堆積した残渣物に向けて水又は水蒸気を噴
霧し、残渣物の温度を下げて灰化の進行を防止する。合
わせて、水又は水蒸気を残渣物に噴霧することにより、
残渣物の大半を占める炭化物の賦活にも繋がる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、乾留中及び乾留後にお
いて、前記揺動火格子9を設けたため、タイヤのスチー
ルをスチール以外の残渣物と容易に分離でき、さらに残
渣物ストック容器を密閉構造とするとともに残渣物に向
けて水又は水蒸気を噴霧する手段を設けたから、残渣物
の灰化の進行を防止し、炭化物の賦活にも繋がる乾留式
燃焼装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明乾留式燃焼装置の全体を示す図である。
【図2】本発明火格子を含む要部平面図である。
【図3】本発明における火格子及び着火皿の移動手段の
説明図である。
【符号の説明】
1 乾留炉 2 二次炉 7 残渣物ストック容器 9、9a、9b、9c、9d 回動火格子 33、38 回転軸 37a、37b、37c 着火皿 39a、39b、39c 着火皿移動手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾留式燃焼装置において、乾留炉の炉床
    下に複数の火格子を上下に回動可能に並設したことを特
    徴とする乾留式燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記火格子間に着火装置移動手段を下方
    に回動可能に設けたことを特徴とする請求項1記載の乾
    留式燃焼装置。
  3. 【請求項3】 前記乾留炉下部に残渣物ストック容器を
    設け、該残渣物ストック容器を密閉構造としたことを特
    徴とする請求項1記載の乾留式燃焼装置。
  4. 【請求項4】 前記残渣物ストック容器に堆積した残渣
    物に向けて水蒸気又は水を噴霧する噴霧手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項3記載の乾留式燃焼装置。
  5. 【請求項5】 スチールを含む廃タイヤを乾留すること
    を特徴とする請求項1、2、3、又は4記載の乾留式燃
    焼装置。
JP25765594A 1994-09-27 1994-09-27 乾留式燃焼装置 Pending JPH0894044A (ja)

Priority Applications (1)

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JP25765594A JPH0894044A (ja) 1994-09-27 1994-09-27 乾留式燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP25765594A JPH0894044A (ja) 1994-09-27 1994-09-27 乾留式燃焼装置

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JPH0894044A true JPH0894044A (ja) 1996-04-12

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ID=17309272

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JP25765594A Pending JPH0894044A (ja) 1994-09-27 1994-09-27 乾留式燃焼装置

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JP (1) JPH0894044A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8757071B2 (en) 2010-10-07 2014-06-24 Afs Technology, Llc Solid fuel skewer suspension burning system
US9784502B2 (en) 2012-03-05 2017-10-10 Afs Technology, Llc Solid fuel skewer suspension burning system

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8757071B2 (en) 2010-10-07 2014-06-24 Afs Technology, Llc Solid fuel skewer suspension burning system
US9784502B2 (en) 2012-03-05 2017-10-10 Afs Technology, Llc Solid fuel skewer suspension burning system

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