JPH0893940A - 圧力サージに抗する破裂円板組立体 - Google Patents

圧力サージに抗する破裂円板組立体

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JPH0893940A
JPH0893940A JP24481694A JP24481694A JPH0893940A JP H0893940 A JPH0893940 A JP H0893940A JP 24481694 A JP24481694 A JP 24481694A JP 24481694 A JP24481694 A JP 24481694A JP H0893940 A JPH0893940 A JP H0893940A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保護されている容器または系内部での一時的
な圧力サージによって過圧状態が瞬間的にひき起こされ
ても破裂に抵抗するが、過圧状態に徐々に達した時は破
裂円板組立体が破裂して必要な圧力逃しを行う破裂円板
組立体を提供する。 【構成】 本発明は、加圧流体を含む通路を横切って密
閉するように固定されるようになっている圧力サージに
抗する破裂円板組立体を提供するものである。この組立
体は所定の破裂圧力を持つ第1および第2の破裂部材
(22、26)を備え、第2の破裂部材(26)は加圧
流体に面し、かつ、第1の破裂部材の破裂圧力に等しい
か、それより低い所定の破裂圧力を有する。制限された
加圧流体を流すための少なくとも1つの開口部(57)
が第2の破裂部材に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は全体として破裂可能な圧
力逃がし装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】破裂可能な圧力逃がし装置は、所定の流
体圧が加えられた時に破裂するような特定の強度を持つ
破裂部材たとえば円板を一般に含む。破裂円板は過圧か
ら保護される容器または系に連結されている圧力逃がし
通路すなわち管内部に配置されている一対の環状支持部
材の間に通常固定される。
【0003】支持部材の間に支持される単一の破裂円板
が通常用いられるが、支持部材の間に支持される2つま
たはそれ以上の破裂可能な部分を有する複合破裂円板組
立体も知られれている。そのような複合破裂円板組立体
の1つが金属その他の強い材料で製作された孔あき破裂
部材を含み、それの近くに弾性密閉部材が配置される。
弾性密閉部材の保護部材のような別の部品や、孔があけ
られている追加の破裂部材も複合破裂円板組立体にしば
しば含まれる。
【0004】単一の破裂円板または複合破裂円板を含む
従来の破裂円板組立体が、各種の過圧保護応用において
商業的に非常に成功している。しかし、保護される容器
または系が破裂円板の所定の破裂圧力を超える瞬間的な
圧力サージを受けると、希望の結果より劣る結果がしば
しば生ずる。たとえば、液化石油ガスのような加圧液体
がタンクトラックすなわちタンクカーで輸送される場合
には、タンクの急激な動きまたは停止によって加圧液体
がタンク内部で動かされ、そのためにタンク内部の圧力
が一時的に急上昇する。そのような圧力サージは一時的
な過圧状態を及ぼして、保護されている容器または系か
らの圧力逃がしが求められていないのに破裂円板組立体
が破裂することがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、保護され
ている容器または系内部での一時的な圧力サージによっ
て過圧状態が瞬間的にひき起こされても破裂に抵抗する
が、過圧状態に徐々に達した時は破裂円板組立体が破裂
して必要な圧力逃がしを行う破裂円板組立体に対する需
要がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、所定の
破裂圧力を持つ第1の破裂部材を備え、通路を含んで、
加圧流体を横切って密閉するように固定されるようにな
っている圧力サージに抗する破裂円板組立体であって、
所定の破裂圧力を持つ第2の破裂部材が設けられ、その
第2の破裂部材は限られた加圧された流体が内部を通っ
て流れることを許す少なくとも1つの開口部を有し、前
記第2の破裂部材は前記加圧された流体に面する、圧力
サージに抗する破裂円板組立体が得られる。
【0007】この組立体は第2の破裂部材が加圧流体に
面するようにして配置される。瞬間的な過圧状態をひき
起こす瞬間的な圧力サージが破裂円板組立体に加えられ
ると、第2の破裂部材を流れる加圧流体の流れの制限の
結果として、第1の破裂部材と第2の破裂部材の両方に
過圧が同時に加えられ組立体の破裂圧力がそれに従って
上昇させられるために、組立体は破裂しない。
【0008】加圧流体の圧力が過圧状態まで徐々に上昇
する時は加圧流体を含んでいる容器または系の過圧を逃
がすが、圧力サージの結果として過圧状態に瞬時に到達
した時は過圧を逃がさない方法も得られる。
【0009】
【実施例】まず図1〜図5を参照する。入口パイプフラ
ンジ12と出口パイプフランジ14の形の一対の環状支
持部材の間に図示の組立体10が密閉して固定される。
入口フランジ12は管16に密閉して連結される。その
管16は加圧流体を含む容器または系に連結される。出
口フランジ14は管18に連結される。この菅は破裂円
板組立体10によって逃がされた加圧流体を封じ込め場
所または廃棄場所に導く。
【0010】組立体10は環状位置決定部材20と、第
1の破裂部材22と、弾性密閉部材24と、第2の破裂
部材26と、第1の流れ制限部材28と、第2の流れ制
限部材30と、支持部材32とを備える。破裂円板組立
体10と入口フランジ12の間の密閉を確実にするため
に、破裂円板組立体と入口フランジの間に通常のガスケ
ット34が設けられる。入口フランジ12と出口フラン
ジ14の間に、破裂円板組立体10とガスケット34
が、複数の植え込みボルト36とナット38によって一
緒に固定される。
【0011】図4に最も良く示されているように、位置
決定部材20が強固な材料で製作される。その位置決定
部材は、平らな環状フランジ部材42に連結された中央
直立部40を含む。組立体10に位置決定組立体20を
使用することはオプションであるが、それが含まれる場
合には、その部材は組立体と入口フランジ12および出
口フランジ14の位置を決定し、かつ取扱いおよび設置
中に破裂円板22が損傷を受けることから保護するため
に機能する。
【0012】図示のように、第1の破裂円板22は平ら
で強固な材料のほぼ円形の部分であって、等間隔で隔て
られた複数の細長いスリット44がそれに形成される。
それらのスリットは中実の中央部25から外方へ放射状
に延長して、周縁部の内側に終端し、それによって平ら
な環状の中実フランジ部46が破裂部材22中に残り、
スリット44は複数の扇形部分48を破裂部材22に形
成する。製作を容易にし、鋭い突出部を避けるために、
スリット44の各端部にアパーチャ50を設けることが
できる。しかし、アパーチャ50はオプションであっ
て、省略することもできる。また、スリット44の代わ
りにスロットを使用することもできる。
【0013】密閉部材24は弾性のある耐蝕性プラスチ
ックで一般に製作でき、第1の破裂部材22の周辺寸法
および形に対応する周辺寸法および形を持つ。
【0014】図示の形においては、第2の破裂部材26
の全体の構造は第1の破裂部材22のそれと同じであ
る。第1の破裂部材と第2の破裂部材の所定の破裂圧力
を、一方が他方より高いというように、異ならせること
ができるが、第2の破裂部材26の所定の破裂圧力は第
1の破裂部材22の所定の破裂圧力にほぼ等しいか、そ
れより低くすることが好ましい。
【0015】図示の実施例においては、第1の流れ制限
部材28が、密閉部材24を製作する材料のような弾性
プラスチック材料で製作され、部材28の中心に一対の
交差スリット58、60が形成される。
【0016】第2の流れ制限部材30も弾性プラスチッ
ク材料で製作され、それの周縁部の近くに複数の放射状
スリット62が形成される。スリット62は流れ制限部
材30の周囲に等間隔で隔てられる。
【0017】支持部材32は丈夫な材料から製作された
平らな円形部材であって、それの直径は部材20、2
2、24、26、28、30の直径より大きい。この支
持部材32の周縁部は上方へ折り曲げられて環状リップ
64を形成する。組立体10の種々の部分を組み立てた
ら、リップ部64は図1に示されているように部材2
0、22、24、26、28、30の外周部の上に折り
曲げられてそれらの部材を一緒に強固に保持する。支持
部材32の平らな中央部分は複数のスロット66を含
む。それらのスロットは中実部分68から外方へ放射状
に伸びて、支持部材32の周縁部近くに終端する。スロ
ット66は支持部材32に複数の扇形部分69を形成す
る。それらの扇形部分は第1の破裂部材22と第2の破
裂部材26のそれぞれのスリットによって形成された扇
形部分48、56に一致するように配置される。また、
第2の流れ制限部材30のスリット62は支持部材32
のスロット66に位置を合わせられる。
【0018】上記のように、位置決定部材20はオプシ
ョンである。また、支持部材32は図示の形以外の種々
の形を取ることができ、組立体10中の各種の部材を上
記したものとは異なる種々のやり方で一緒に固定すなわ
ち保持できる。入口フランジ12と出口フランジ14は
立上がり面部分を含む。それらの立上がり面部分は組立
体10の環状フランジ部分と協働する。位置決定部材2
0を使用する場合には、それの立上がり部分面40が環
状支持部材14内に伸びて、組み立て中に組立体10を
入口フランジ12と出口フランジ14の内部に位置させ
る。
【0019】次に組立体10の動作を説明する。保護さ
れる容器または系からの流体圧が管16と、入口フラン
ジ12と、支持部材32のスロット66と、第2の流れ
制限部材30のスリット62と、第1の流れ制限部材2
8のスリット58、60と、第2の破裂部材26のスリ
ット52およびアパーチャ57とを通じて組立体10の
弾性密閉部材24に加えられる。流体圧が弾性密閉部材
24に達すると、その弾性密閉部材は変形して第1の破
裂部材22に接触する。管16を通じて組立体10に加
えられている圧力より高い圧力が管18を通じて加えら
れたことによって、組立体10に逆の圧力差が一時的に
加えられると、逆の圧力がスリット44とアパーチャ5
0を通じて密閉部材24に加えられ、そのためにその密
閉部材は変形して第2の破裂部材26に接触する。その
ような逆圧力状況においては、支持部材32は第2の破
裂部材26と第1の流れ制限部材28および第2の流れ
制限部材30を支持して、組立体10の逆破裂を阻止す
る。
【0020】保護されている容器または系から組立体1
0に加えられる流体圧は第1の破裂部材22を張力が加
えられた状態に置き、流体圧が過圧状態まで比較的ゆっ
くり上昇して、第1の破裂部材22の破裂圧に達して、
スリット44の内端部におけるアパーチャ50の2つの
間における破裂部材22の中実部分の引っ張り強度を超
えたとすると、破裂部材22は2つのアパーチャ50の
間の第1の千切れだけ破裂し、それから、最も遠く離れ
ている2つのアパーチャを除く残りのアパーチャの間が
千切れる。スリット44の内端部におけるアパーチャ5
0の間の中実部分の長さの製作誤差のために、最も長い
中実部分以外の全ての中実部分が千切れ、図5に示すよ
うに破裂部材22の中央部分25は扇形部分48の1つ
についたままである。破裂部材22が破裂すると、弾性
密閉部材24も破裂して圧力を組立体10を通じて逃が
す。加圧流体が組立体10を通じて流れると第2の破裂
部材26と、第1の流れ制限部材28および第2の流れ
制限部材30と、支持部材32とが図5に示すように破
裂させられる。第1の破裂部材22の場合におけるよう
に、第2の破裂部材26の中央部分54と支持部材32
の中央部分68はついたままである。
【0021】破裂および最初の圧力逃がしの後で、複合
破裂円板組立体10が完全に開かれて第1の破裂部材2
2の扇形部分48と、第2の破裂部材26の扇形部分5
6と、支持部材32のスロット66によって形成された
扇形部分とが上方へ曲げられて、保護されている圧力容
器または系の圧力を完全に逃がす。破裂すると、弾性密
閉部材24と、第1の流れ制限部材28および第2の流
れ制限部材30のほぼ類似の扇形部分も破裂する。それ
らの破裂部材に希望の所定破裂圧力を持たすために第1
の破裂部材22と第2の破裂部材26の製作において求
められる試行錯誤技術をなくすために、参照によりここ
に組み込まれる米国特許第4905722号明細書に記
載されているように、破裂圧力を制御するための破裂部
材のスリットの内端部におけるアパーチャの2つの間に
刻み目を形成する。
【0022】米国特許第2953279号明細書に示さ
れているやり方で、組立体10は、弾性材料で製作され
た保護部材を、第1の破裂部材22と密閉部材24の
間、および密閉部材24と第2の破裂部材26の間に含
むこともできる。それらの保護部材は、破裂部材22と
26のスリットおよびアパーチャに形成されている鋭い
縁部が、組立体の取扱い、取り付けおよび動作中に、密
閉部材24を摩滅させたり、損傷を与えたりすることを
阻止する。
【0023】組立体10に加えられる加圧流体の圧力が
過圧状態、すなわち、第1の破裂部材22の所定の破裂
圧力に等しいか、それより僅かに高い圧力、まで比較的
徐々に上昇すると、組立体10は上記のようにして破裂
する。すなわち、破裂部材22の所定の破裂圧力以下の
レベルから、その所定の破裂圧力より僅かに高い圧力ま
での圧力上昇は、圧力上昇が密閉部材24と第1の破裂
部材22へ伝えられて、それらの部材に独立に加えられ
るために十分ゆっくりでなければならない。第2の破裂
部材26と、第1の流れ制限部材28および第2の流れ
制限部材30と、支持部材32とによって設けられる曲
がりくねった経路を加圧流体が流れることによって、密
閉部材24と第1の破裂部材22に圧力上昇が伝えられ
る。
【0024】保護されている容器または系に瞬間的な圧
力上昇が生じて、複合破裂円板組立体10に伝えられる
圧力がそれの第1の破裂部材22の所定の破裂圧力を一
時的に超えると、組立体10を流れる加圧流体の流れが
制限され、過圧状態が第1の破裂部材22と第2の破裂
部材26にほぼ同時に加えられるために組立体10は破
裂しない。「瞬間的な圧力サージ」という用語は、第1
の破裂部材22の所定の破裂圧力より高いレベルまでの
圧力上昇であって、加圧流体が第1の破裂部材22まで
到達してその破裂部材に全圧力上昇を独立に加えるため
に要する時間より短い時間だけ持続する、圧力上昇を意
味するためにここで用いいるものである。瞬間的な圧力
サージによってひき起こされる加圧流体の流れが流れな
ければならない曲がりくねった経路のために、そのよう
な瞬間的な圧力サージの間は破裂円板組立10は破裂し
ない。すなわち、密閉部材24への加圧流体の流れが第
2の破裂部材26と、第1の流れ制限部材28および第
2の流れ制限部材30と、支持部材32の比較的小さい
開口部とによって制限されるために、組立体10を破裂
させるために求められる圧力は、第1の破裂部材22を
破裂させるために求められる圧力より高い。瞬間的な圧
力サージの間は、圧力が両方の破裂部材にほぼ同時に伝
ええられるから、組立体10の破裂圧力はほぼ2倍であ
る。
【0025】図6〜図8に示す実施例には、組立体70
が入口環状支持部材72と出口環状支持部材74の間に
固定されている状態が示されている。入口支持部材72
は管76に連結され、その管は保護される容器または系
に連結される。出口支持部材74は出口管78に連結さ
れる。図6に示されている実施例においては、環状支持
部材72、74はパイプフランジであって、複数の植え
込みボルト80とナット82によって、複合破裂円板組
立体70を間に挟んで、一緒に固定されている。
【0026】上記組立体10と同様に、複合破裂円板組
立体70は環状位置決定部材84と、第1の孔あき破裂
部材86と、弾性密閉部材88と、第2の破裂部材90
とを含む。しかし、一対の流れ制限部材および支持部材
の代わりに、組立体70は単一の流れ制限部材92を含
む。この流れ制限部材92は丈夫な材料で製作され、中
央ドーム部94と平らな環状フランジ部96を含む。流
れ制限部材92の直径は組立体70の他の部材の直径よ
り大きくでき、それによって部分98を他の部材の上側
に折り曲げて組立体を一緒に固定できる。流れ制限部材
92のドーム部94は中央部に配置され、それの凸部側
が加圧流体に面し、それの凹部側が第2の破裂部材90
に面する。
【0027】第1の破裂部材86は上記組立体10の第
1の破裂部材22と同一であって、それの中実部104
から外側へ放射状に伸びて、複数の扇形部106を間に
形成する複数のスリット100が形成される。オプショ
ンで、第1の破裂部材86のスリット100の端部にア
パーチャ102を図示のように形成できる。
【0028】組立体70の弾性密閉部材88と第2の破
裂部材90は、上記組立体10の密閉部材24と同一で
ある。第2の破裂部材90は、それの中実部110から
外側へ放射状に伸びて、複数の扇形部を間に形成する複
数のスリット108を含む。
【0029】第2の破裂部材90のスリット108の端
部にアパーチャ112が配置される。
【0030】流れ制限部材92の中心部に開口部114
が設けられる。その開口部は小さいスロットの形で図8
に示されている。また、流れ制限部材92には一対の弧
状スリット116が形成される。それらのスリットはそ
れの内部に蝶番で取り付けられた円形吹き出し区域を形
成する。すなわち、弧状スリット116の2つの隣接す
る端部の間の区域118が、流れ制限部材92に連結さ
れている吹き出し部を保持する蝶番を形成する。スリッ
ト116の他の2つの隣接する端部の間の領域120
が、流れ制限部材92が破裂する時に千切れる破裂タブ
を形成する。スリット116の端部はオプションでアパ
ーチャ122を含むことができる。弧状スリット116
は流れ制限部材92のドーム部94に形成でき、または
ドーム部94の近くの平らな環状フランジ部96に形成
できる。
【0031】複合破裂円板組立体70の動作は、流れ制
限と第1の破裂部材86への流体圧の伝達の遅れ時間
が、流れ制限部材92のドーム形によって組立体70内
部に形成された空間の増加した体積に組合わされた流れ
制限部材92の流れ制限開口部によって行われることを
除き、上記組立体10の動作に類似する。すなわち、流
体圧が比較的ゆっくり上昇している間は、加圧流体が流
れ制限部材92のスロット114とスリット116およ
びアパーチャ122を通って、流れ制限部材92の凹部
側と第2の破裂部材90の間の空間に流れ込む。それか
ら加圧流体は第2の破裂部材90のスリット108とア
パーチャ112を通って、弾性密閉部材88に流れ込
む。密閉部材88に加えられる流体圧が第1の破裂部材
86の破裂圧力を超えると、第1の破裂部材が破裂し、
それに続いて、密閉部材88と、第2の破裂部材90
と、流れ制限部材92とが破裂する。流れ制限部材92
はアパーチャ122の間の区域120の千切れによって
破裂し、それに続いて、スリット116によって形成さ
れている円形吹き出し部が組立体70の開口部を通って
動く。吹き出し部は蝶番区域118によって流れ制限部
材92に連結されたままである。
【0032】瞬間的な圧力サージを経験し、それによっ
て圧力が過圧状態まで急激に上昇し、それからその圧力
サージが治まると、圧力サージは流れ制限部材92にお
ける開口部、すなわち、スロット114、スリット11
6とアパーチャ122、によって制限され、かつそれ
に、加圧流体が流れ制限部材92と第2の破裂部材90
の間の容積を充たすために要する余分な時間が組合わさ
れる。流れの制限および時間遅れのために、圧力は第1
の破裂部材と第2の破裂部材に同時に作用して、組立体
70を破裂させるために要する圧力はそれらの破裂部材
の破裂圧力の和であるから破裂は生じない。
【0033】図9に示されている組立体130は、位置
決定部材132と、孔あき破裂部材134と、弾性密閉
部材136と、流れ制限部材138とを含む。位置決定
部材132の使用は選択的である。流れ制限部材138
の周縁部を用いて部材を一緒に固定する。組立体130
は、流れ制限部材138が組立体130への加圧流体の
流れを制限するように機能するとともに、第2の破裂部
材としても機能することを除き、上記と同じようにして
動作する。流れ制限部材138は単一の流れ制限開口部
139を内部に含む。瞬間的な圧力サージが生ずると、
組立体130が破裂する前に、組立体に流れ込む加圧流
体を制限することによって、破裂部材134の破裂圧力
および流れ制限部材138の破裂圧力に等しい圧力レベ
ルを超えなければならない。圧力上昇が比較的ゆっくり
であれば、過圧状態は破裂部材134のみに伝えられ、
そうするとその破裂部材および組立体のその他の部材が
破裂部材134の所定の破裂圧力で破裂する。
【0034】図10に示されている複合破裂円板組立体
140が、オプションの位置決定部材142と、第1の
孔あき破裂部材144と、弾性密閉部材146と、孔1
50を有する第2の孔あき流れ制限部材148と、少な
くとも1つの開口部152を有する流れ制限部材149
とを含む。組立体の他の部材の周端部の上に折り曲げら
れる別々の固定部材によって組立体の部材は一緒に固定
される。
【0035】この複合破裂円板組立体140は上記と同
じようにして動作する。しかし、第1の破裂部材144
は中央ドーム部を含む。このドーム部の凸側部が密閉部
材146に面する。第1の破裂部材144のドームは組
立体140の容積を追加する。そのために第1の破裂部
材144のみへの圧力上昇の伝達における時間遅れが増
大する。
【0036】図11の組立体150がオプションの位置
決定部材152と、第1のドーム状孔あき破裂部材15
4と、弾性密閉部材156と、孔159を有する第2の
ドーム状孔あき破裂部材158と、孔162を有するド
ーム状流れ制限部材160とを含む。流れ制限部材16
0は組立体150の部分を一緒に固定するために用い
る。ドーム状の第1および第2の破裂部材154、15
8の凹部側は密閉部材156に面し、それによって比較
的大きい容積の空間が組立体150に形成される。
【0037】組立体150の動作においては、圧力が徐
々に上昇すると加圧流体が流れ制限部材160の単一の
開口部162と、第2の破裂部材158のアパーチャお
よびスリットを通って流れ、弾性密閉部材156に対し
て組立体150内部の空間に流れ込み、それによって弾
性密閉部材は動かされて第1の破裂部材154の凹部側
に接触する。第1の破裂部材154に伝えられた圧力が
それの所定の破裂圧力を超えると、組立体が破裂する。
瞬間的な圧力サージが起きると、その結果として生じた
加圧流体が制限され、第1の破裂部材154単独の所定
の破裂圧力を超えるためにより大きい容積が求められ
る。
【0038】図12の組立体170はオプションの位置
決定部材172と、丈夫な材料で製作された中実破裂円
板174とを備える。破裂円板174は図示のように平
らにでき、または中央に配置されるドームを含むことが
できる。そのドームの凸部側が位置決定部材172に面
する。組合わされた破裂および流れ制限部材176が設
けられる。この部材は図示のように平らにでき、または
中央に配置されるドームを含むことができる。そのドー
ムはそれの凹部側が破裂円板174に面するように配置
され、加圧流体流れ制限開口部178を内部に含む。
【0039】この組立体の動作を次に説明する。流体圧
が過圧状態まで緩やかに上昇すると、加圧流体が開口部
178を通って組立体170内部の空間に流れ込んで破
裂円板174に接触し、それによって過圧状態が破裂円
板174のみに伝えられる。その結果、破裂円板174
は破裂し、それに続いて流れ制限部材176が破裂し
て、保護されている容器または系の圧力を逃がす。圧力
の瞬間的なサージが起き、それによって瞬間的な過圧状
態を経験すると、その結果として得られた加圧流体が制
限され、組立体170を破裂させるためには、破裂円板
174の所定の破裂圧力と流れ制限部材176の所定の
破裂圧力の和にほぼ等しい圧力が求められる。
【0040】弾性密閉部材を含む本発明の種々の実施例
は、密閉部材の摩滅損傷を阻止するための保護部材を含
むこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一対の環状支持部材の間に固定されている本発
明の破裂円板組立体の一実施例の側面横断面図である。
【図2】図1に示されている破裂円盤組立体の上面図で
ある。
【図3】図1に示されている破裂円盤組立体の底面図で
ある。
【図4】図1に示されている破裂円盤組立体の種々の部
分を示す分解斜視図である。
【図5】破裂が起きた後の破裂円盤組立体を示す図1に
類似の側面横断面図である。
【図6】環状支持部材の間に固定されている本発明の破
裂円板組立体の第2の実施例の側面横断面図である。
【図7】図6に示されている破裂円盤組立体の上面図で
ある。
【図8】図6に示されている破裂円盤組立体の底面図で
ある。
【図9】本発明の破裂円盤組立体の別の実施例の側面横
断面図である。
【図10】本発明の破裂円盤組立体の別の実施例の側面
横断面図である。
【図11】本発明の破裂円盤組立体の別の実施例の側面
横断面図である。
【図12】本発明の破裂円盤組立体の更に別の実施例の
側面横断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゼンガング・ワング アメリカ合衆国、オクラホマ・74133、タ ルサ、ナンバー・2、サウス・ワンハンド レツドアンドセブンス・イースト・アベニ ユー・6214

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の破裂圧力を持つ第1の破裂部材
    (22、86、134、144、154、174)を備
    え、通路を含んで、加圧流体を横切って密閉するように
    固定されるようになっている圧力サージに抗する破裂円
    板組立体であって、所定の破裂圧力を持つ第2の破裂部
    材(26、90、138、148、158、176)が
    設けられ、その第2の破裂部材は限られた加圧された流
    体が内部を通って流れることを許す少なくとも1つの開
    口部(57、114、139、150、159、17
    8)を有し、前記第2の破裂部材は前記加圧された流体
    に面することを特徴とする圧力サージに抗する破裂円板
    組立体。
  2. 【請求項2】 前記第2の破裂部材のうち、前記加圧さ
    れた流体に面する側に配置された少なくとも1つの流れ
    制限部材(28、30、92、149、160)を更に
    備え、この流れ制限部材は加圧流体がそれの内部および
    前記第2の破裂部材を通って流れることを更に制限する
    ための少なくとも1つの開口部(58、60、62、1
    14、152、162)を更に備えることを特徴とする
    請求項1に記載の組立体。
  3. 【請求項3】 前記第1の破裂部材に孔が開けられ、前
    記破裂円板組立体は、前記第1の破裂部材と前記第2の
    破裂部材の間に配置される弾性密閉部材(24、88、
    136、146、156)を更に備えることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の組立体。
  4. 【請求項4】 前記第2の破裂部材は、第1の破裂部材
    の所定の破裂圧力にほぼ等しいか、それより低い所定の
    破裂圧力を有することを特徴とする請求項1、2または
    3に記載の組立体。
  5. 【請求項5】 前記第2の破裂部材内にスリット(5
    2、108)が形成され、それらのスリットはそれの中
    心部(54、104)から外へ向かって広がり、かつ破
    裂したときに前記スリットの内端部の間に千切れが生じ
    て、前記破裂部材がばらばらになることなしに開くよう
    に、複数の扇形部(56、106)を形成することを特
    徴とする先行する請求項のいずれかに記載の組立体。
  6. 【請求項6】 前記第2の破裂部材の前記スリットの内
    部端部にアパーチャ(57、102)が形成されること
    を特徴とする請求項5に記載の組立体。
  7. 【請求項7】 中央部(68)および外周部(64)を
    有し、前記第2の破裂部材のうち、前記密閉部材から反
    対側に配置された孔あき支持部材(32)を更に備え、
    その中央部は前記加圧された流体に面し、前記支持部材
    の外周部は第1の破裂部材、及び第2の破裂部材の外周
    端で折り曲げられ、それによって前記部材は固定される
    ことを特徴とする先行する請求項のいずれかに記載の組
    立体。
  8. 【請求項8】 前記第2の破裂部材の前記加圧流体に面
    する側の近くに配置される少なくとも1つの流れ制限部
    材(28、30、92、138、149、160)を更
    に備え、この流れ制限部材は加圧流体がそれの内部およ
    び前記第2の破裂部材を通って流れることを更に制限す
    るための少なくとも1つの開口部を更に備えることを特
    徴とする先行する請求項のいずれかに記載の組立体。
  9. 【請求項9】 前記第1の破裂部材が凸部側と凹部側を
    有するドーム部を含み、このドーム部の凹部側は前記密
    閉部材に面することを特徴とする先行する請求項のいず
    れかに記載の組立体。
  10. 【請求項10】 前記第2の破裂部材が凸部側と凹部側
    を有するドーム部を含み、このドーム部の凹部側は前記
    密閉部材に面することを特徴とする先行する請求項のい
    ずれかに記載の組立体。
  11. 【請求項11】 先行する請求項のいずれかに記載の複
    合破裂円板組立体を前記容器または系に連結されている
    圧力逃がし通路中に密封して置く過程を備え、前記加圧
    流体の圧力が過圧状態まで徐々に上昇した時に、前記第
    2の破裂部材の前記開口部を通じて前記過圧状態が前記
    第1の破裂部材に伝えられることによって、前記第1の
    破裂部材が破裂して過圧逃がしが行われるが、前記過圧
    状態が瞬間的なサージの結果である時は、制限されてい
    る前記第2の破裂部材を前記加圧流体が流れる結果とし
    て、前記過圧状態は前記第1の破裂部材に伝わることを
    阻止されて、破裂が起きないように、前記第2の破裂部
    材の少なくとも1つの開口部が加圧流体が制限されつつ
    流れるようにする、加圧流体の圧力が過圧状態まで徐々
    に上昇する時は加圧流体を含んでいる容器または系の過
    圧を逃がすが、圧力サージの結果として過圧状態に瞬時
    に到達した時は過圧を逃がさない方法。
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