JPH0893782A - カップリング - Google Patents

カップリング

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JPH0893782A
JPH0893782A JP6228328A JP22832894A JPH0893782A JP H0893782 A JPH0893782 A JP H0893782A JP 6228328 A JP6228328 A JP 6228328A JP 22832894 A JP22832894 A JP 22832894A JP H0893782 A JPH0893782 A JP H0893782A
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JP
Japan
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elastic member
board
mounting
tubular
coupling
Prior art date
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Application number
JP6228328A
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English (en)
Inventor
Katsuhisa Yano
勝久 矢野
Masami Endo
正巳 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】小型化を図り得るとともに軽量化及び低コスト
化を図り得るカップリングを提供する。 【構成】盤体1を1枚の金属板で形成し、中心軸芯の周
方向に間隔を隔てた位置に2個の第1筒状部1aをプレ
ス加工により軸方向の一方側に突設するとともに、第1
筒状部1aのそれぞれの間に2個の第2筒状部1bをプ
レス加工により軸方向の他方側に突設する。第1筒状部
1a及び第2筒状部1bを絞り加工することにより、第
1筒状部1aの内周に設けられた第1弾性部材2、及び
第2筒状部1bの内周に設けられた第2弾性部材3を予
備圧縮し、第1樹脂ワッシャ6及び第2樹脂ワッシャ7
を装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2軸を結合して回転ト
ルクを伝達するカップリングに関し、詳しくは、例えば
自動車のステアリングシャフトとステアリングホイール
との接続に用いられるカップリングに関する。
【0002】
【従来技術】従来のカップリングとして、図7に示すよ
うに、中心軸芯の周方向に90度置きに配置され中心軸
芯とほぼ平行に貫通する4個の貫通孔21aをもつ盤体
21と、盤体21の各貫通孔21aの内周面にそれぞれ
装着された筒状の弾性部材22と、各弾性部材22の内
周面にそれぞれ装着され、その一端が盤体21の一方の
側(図7の左側)から所定距離突出した第1取付金具2
3a、及びその一端が盤体の他方の側(図7の右側)か
ら所定距離突出した第2取付金具23bと、第1及び第
2取付金具23a、23bの突出した外周面にそれぞれ
嵌合された樹脂カラー24a、24bとからなるカップ
リング本体を、一方の軸に連結した第1連結部25aと
他方の軸に連結した第2連結部25bとの間に介在させ
たものが知られている。
【0003】そして、一方の組の第1取付金具23a
は、その一端が第1連結部25a側に突出して該第1連
結部25aに当接し他端が第1金属ワッシャ26aに当
接して、両者間でボルト27aにより挟持固定されてい
る。また、他方の組の第2取付金具23bは、その一端
が第2連結部25b側に突出して該第2連結部25bに
当接し他端が第2金属ワッシャ26bに当接して、両者
間でボルト27bにより挟持固定されている。
【0004】このカップリングは、例えば第1連結部2
5aを駆動側の一方の軸に連結し、第2連結部25bを
従動側の他方の軸に連結して使用される。これにより一
方の軸のトルクが他方の軸に伝達される。このとき、第
1連結部25aと第2連結部25bとがある角度(通常
3度程度)以上回転すると、第1連結部25aに取付け
られた第1取付金具23aに嵌合された樹脂カラー24
aは第2連結部25bに固定された第2金属ワッシャ2
6bと係合し、かつ第2連結部25bに取付られた第2
取付金具23bに嵌合された樹脂カラー24bは第1連
結部25aに固定された第1金属ワッシャ26aと係合
する。
【0005】これにより、小角度(3度以内)回転域で
は、第1及び第2取付金具23a、23bと盤体21と
の間に介在された弾性部材22により柔らかいばね特性
で回転力が伝達され、大角度回転域では、第1連結部2
5a側の樹脂カラー24aが第2連結部25bに固定さ
れた第2金属ワッシャ26bに当接し、かつ第2連結部
25b側の樹脂カラー24bが第1連結部25aに固定
された第1金属ワッシャ26aに当接係合するので、カ
ップリング本体の剛性が高い状態に維持されて回転力が
伝達される。
【0006】なお、2つの軸間に作用する捩じり方向、
軸方向、あるいは半径方向等の相対変位は上記弾性部材
22の変形により吸収される。また、2つの軸間で振動
伝達が生じる際には、弾性部材22の吸振作用により振
動が減衰される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記カップ
リングにおける弾性部材22は、予備圧縮を掛けること
により耐久性が良好となることが知られている。そのた
め、第1及び第2取付金具23a、23bの外周に加硫
成形又は圧入により固定した弾性部材22を樹脂又は金
属にて形成した盤体21の貫通孔21a内に圧入するこ
とにより、あるいは盤体21を樹脂で射出成形により形
成する場合には、上記のように一体化した第1及び第2
取付金具23a、23bと弾性部材22とを成形型内に
配置し、樹脂の射出圧力により弾性部材22に予備圧縮
を掛けるようにしている。
【0008】このように構成される弾性部材22は筒状
に形成されるため、この外周を保持する盤体21の貫通
孔21aは軸方向にある程度の長さが必要となる。その
ため、樹脂で盤体21を形成する場合には、強度確保と
相まって、全体が弾性部材22の長さにほぼ対応する肉
厚の円盤状に形成されることとなり、カップリングが大
型化する傾向にあった。また、金属で盤体21を形成す
る場合には、重量が重くなったり、貫通孔21aの形成
などのための加工を必要とすることからコスト高とな
る。
【0009】本発明は上記実情に鑑み案出されたもので
あり、小型化を図り得るとともに、軽量化及び低コスト
化を図り得るカップリングを提供することを解決すべき
課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1の発明は、金属板よりなり中心軸芯の周方向に間隔
を隔てた位置にプレス加工により軸方向の一方側に突設
された複数の第1筒状部と該第1筒状部のそれぞれの間
に配置されプレス加工により軸方向の他方側に突設され
た複数の第2筒状部とを有する盤体と、該盤体の各前記
第1筒状部の内周に設けられ前記中心軸芯と略平行に貫
通する第1貫通孔を有する筒状の第1弾性部材、及び前
記盤体の各前記第2筒状部の内周に設けられ前記中心軸
芯と略平行に貫通する第2貫通孔を有する筒状の第2弾
性部材と、前記第1弾性部材の前記第1貫通孔に装着さ
れた筒状の第1取付部材、及び前記第2弾性部材の前記
第2貫通孔に装着された筒状の第2取付部材と、各前記
第1取付部に挿通固定される第1取付軸を有し一方の回
転軸に連結される第1連結部材、及び各前記第2取付部
に挿通固定される第2取付軸を有する他方の回転軸に連
結される第2連結部材と、を備え、前記盤体の前記第1
筒状部及び前記第2筒状部が絞り加工されることにより
前記第1弾性部材及び前記第2弾性部材が予備圧縮され
ていることを特徴とするものである。
【0011】そして、請求項2の発明は、金属板よりな
り中心軸芯の周方向に間隔を隔てた位置にプレス加工に
より軸方向に突設された複数の筒状部を有し一方の回転
軸に連結される盤体と、該盤体の各前記筒状部の内周に
設けられ前記中心軸芯と略平行に貫通する貫通孔を有す
る筒状の弾性部材と、各前記弾性部材の前記貫通孔に装
着された筒状の取付部材と、各該取付部材に挿通固定さ
れる取付軸を有し他方の回転軸に連結される連結部材
と、を備え、前記盤体の前記筒状部が絞り加工されるこ
とにより前記弾性部材が予備圧縮されていることを特徴
とするものである。
【0012】
【作用】請求項1に係る発明のカップリングでは、盤体
が金属板で形成されることから肉厚が必要最小限となる
ため、カップリングが小型化される。また、第1筒状部
及び第2筒状部は、金属板をプレス加工することにより
盤体と一体的に形成され、その第1筒状部及び第2筒状
部を絞り加工することにより第1弾性部材及び第2弾性
部材が予備圧縮されているため、製造が簡単になるとと
もに材料の無駄がなくなり、軽量化及び低コスト化を可
能にする。
【0013】そして、請求項2に係る発明のカップリン
グの場合にも、盤体が金属板で形成されることから肉厚
が必要最小限となるため、カップリングが小型化され
る。また、筒状部は、金属板をプレス加工することによ
り盤体と一体的に形成され、その筒状部を絞り加工する
ことにより弾性部材が予備圧縮されているため、製造が
簡単になるとともに材料に無駄がなくなり、軽量化及び
コストの低減化を可能にする。特に、本発明において
は、筒状部が全て同一方向に突設されるため、製造がよ
り一層簡単となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。 (実施例1)図1は実施例1に係るカップリングの分解
斜視図であり、図2は実施例1に係るカップリングの側
面図であり、図3は図2のA−A線矢視断面図である。
【0015】本実施例のカップリングは、2個の第1筒
状部1a及び2個の第2筒状部1bを有する盤体1と、
各第1筒状部1aの内周に設けられ第1貫通孔2aを有
する第1弾性部材2、及び各第2筒状部1bの内周に設
けられ第2貫通孔3aを有する第2弾性部材3と、第1
弾性部材2の第1貫通孔2aに装着された第1取付部材
4、及び第2弾性部材3の第2貫通孔3aに装着された
第2取付部材5と、各第1筒状部1aの外周に装着され
た第1樹脂ワッシャ6、及び各第2筒状部1bの外周に
装着された第2樹脂ワッシャ7と、盤体1の一方側に配
置され第1取付軸8a及び第1係合部8bを有する第1
連結部材8、並びに盤体1の他方側に配置され第2取付
軸9a及び第2係合部9bを有する第2連結部材9とを
主要素として構成されている。
【0016】盤体1は、厚さ約3mmの鋼板でリング状
に形成されている。この盤体1の軸対称となる位置に
は、プレス加工により軸方向の一方側に突設された2個
の第1筒状部1aが盤体1と一体的に形成されている。
また、盤体1の周方向における第1筒状部1aのそれぞ
れの間には、プレス加工により軸方向の他方側に突設さ
れた2個の第2筒状部1bが盤体1と一体的に形成され
ている。第1及び第2筒状部材1a、1bは、プレス加
工時に先端部に向かうほど径大となるように形成され、
その後全体がほぼ同径となるように絞り加工が施されて
いる。
【0017】第1弾性部材2は、ゴムにより盤体1の中
心軸心と略平行に貫通する第1貫通孔2aをもつ円筒状
に形成されており、盤体1の各第1筒状部1aの内周に
加硫接着されている。この第1弾性部材2は、加硫接着
後に第1筒状部1aが絞り加工されることにより予備圧
縮されている。第2弾性部材3は、ゴムにより盤体1の
中心軸心と略平行に貫通する第2貫通孔3aをもつ円筒
状に形成されており、盤体1の各第2筒状部1bの内周
に加硫接着されている。この第2弾性部材3は、第1弾
性部材2と同様に、加硫接着後に第2筒状部1bが絞り
加工されることにより予備圧縮されている。
【0018】第1取付部材4は、金属製で挿通孔4aを
もつ円筒状に形成されている。この第1取付部材4は、
第1弾性部材2の各第1貫通孔2aにその両端が少し突
出した状態で装着されている。第2取付部材5は、金属
製で挿通孔5aをもつ円筒状に形成されている。この第
2取付部材5は、第1取付部材4と同様に、第2弾性部
材3の各第2貫通孔3aにその両端が少し突出した状態
で装着されている。
【0019】第1樹脂ワッシャ6は、6−6ナイロンに
よりリング状に形成されており、絞り加工を施した第1
筒状部1aが拡大しないように各第1筒状部1aの外周
に装着されている。第2樹脂ワッシャ7は、6−6ナイ
ロンによりリング状に形成されており、絞り加工を施し
た第2筒状部1bが拡大しないように各第2筒状部1b
の外周に装着されている。
【0020】第1連結部材8は、金属で円板状に形成さ
れた連結板8aと、連結板8aの一方面の中心軸芯に同
一軸的に連結された軸部8bと、連結板8aの軸対称位
置に設けられ第2取付部材5に挿通固定される取付ボル
ト8cとから構成されている。連結板8aの周方向にお
ける取付ボルト8cのそれぞれの間の外周縁部には、第
1樹脂ワッシャ6の外周面よりも少し大きい径の略半円
状に切欠形成された第1係合部8dが設けられている。
この第1連結部材8は、盤体1の一方側に連結板8aが
盤体1と平行となるように配置され、取付ボルト8cが
盤体1の第2取付部材5に挿通され座金8e及びナット
8fを介して固定されている。これにより、第1係合部
8dが第1樹脂ワッシャ6の外側に位置し、2軸が所定
角以上に相対回転する際に第1樹脂ワッシャ6の外周面
と当接して係合するようになっている。
【0021】第2連結部材9は、金属で円板状に形成さ
れた連結板9aと、連結板9aの一方面の中心軸芯に同
一軸的に連結された軸部9bと、連結板9aの軸対称位
置に設けられ第1取付部材4に挿通固定される取付ボル
ト9cとから構成されている。連結板9aの周方向にお
ける取付ボルト9cのそれぞれの間の外周縁部には、第
2樹脂ワッシャ7の外周面よりも少し大きい径の略半円
状に切欠形成された第2係合部9dが設けられている。
この第2連結部材9は、盤体1の一方側に連結板9aが
盤体1と平行となるように配置され、取付ボルト9cが
盤体1の第1取付部材4に挿通され座金9e及びナット
9fを介して固定されている。これにより、第2係合部
9dが第2樹脂ワッシャ7の外側に位置し、2軸が所定
角以上に相対回転する際に第2樹脂ワッシャ7の外周面
と当接して係合するようになっている。
【0022】上記カップリングは次のようにして製造さ
れている。まず、盤体1を作製するため、所定寸法のリ
ング状に形成された1枚の鋼板を用意し、この鋼板の軸
対称となる位置にプレス加工により軸方向の一方側に突
設させて2個の第1筒状部1aを形成するともに、その
第1筒状部1aのそれぞれの間にプレス加工により軸方
向の他方側に突設されて2個の第2筒状部1bを形成す
る。このとき第1筒状部1a及び第2筒状部1bは、そ
の先端部に向かうほど径大となるように形成する。 次
に、その盤体1と第1取付部材4及び第2取付部材5と
を加硫成形型のキャビティ内の所定位置に配置する。そ
して、キャビティ内に未加硫ゴム材料を注入して第1筒
状部1aの内周面と第1取付部材4の外周面との間の部
分、及び第2筒状部1bの内周面と第2取付部材5の外
周面との間の部分に第1弾性部材2及び第2弾性部材6
をそれぞれ加硫成形により形成する。
【0023】次に、型内から成形品を取り出し、第1筒
状部1a及び第2筒状部1bに絞り加工を施すことによ
り、第1弾性部材2及び第2弾性部材6を予備圧縮す
る。その後、絞り加工された第1筒状部1a及び第2筒
状部1bの外周面に第1樹脂ワッシャ6及び第2樹脂ワ
ッシャ7をそれぞれ装着する。そして、盤体1の第2取
付部材5に第1連結部材8の取付ボルト8cを挿通して
座金8e及びナット8fにより固定する。同様に、盤体
1の第1取付部材4に第2連結部材9の取付ボルト9c
を挿通して座金9e及びナット9fにより固定する。こ
れにより、上記カップリングが製造される。
【0024】以上のように構成された本実施例のカップ
リングは、例えば第1連結部材8の軸部8bを駆動軸に
連結し、第2連結部材9の軸部9bを被動軸に連結して
使用に供される。これにより駆動軸から従動軸に回転ト
ルクが伝達される。このとき、第1連結部材8と第2連
結部材9とが3度以上相対回転すると、第1連結部材8
の第1係合部8dが第1樹脂ワッシャ6と係合し、かつ
第2連結部材9の係合部9dが第2樹脂ワッシャ7と係
合する。これにより、小角度(3度以内)回転域では、
第1取付部材4と第1筒状部1aとの間に介在された第
1弾性部材2、及び第2取付部材5と第2筒状部1bと
の間に介在された第2弾性部材3により柔らかいばね特
性で回転力が伝達され、大角度回転域では、上記のよう
に第1連結部材8の第1係合部8dが第1樹脂ワッシャ
6と係合し、かつ第2連結部材9の第2係合部9dが第
2樹脂ワッシャ7と係合するので、盤体1の剛性が高い
状態に維持されて回転力が伝達される。
【0025】なお、2つの軸間に作用する捩じり方向、
軸方向、あるいは半径方向等の相対変位は第1弾性部材
8及び第2弾性部材9の弾性変形により吸収される。ま
た、2つの軸間で振動が生じる際には、第1弾性部材8
及び第2弾性部材9の吸振作用により振動が減衰され
る。以上のように、本実施例のカップリングは、盤体1
が1枚の金属板で形成されていることから必要最小限の
肉厚とすることができるため、カップリングを小型化す
ることができる。
【0026】また、第1筒状部1a及び第2筒状部1b
は、鋼板をプレス加工することにより形成され、その第
1筒状部1a及び第2筒状部1bを絞り加工することに
より第1弾性部材2及び第2弾性部材3を予備圧縮する
ように構成されているため、製造が簡単になるとともに
材料の無駄がなく、軽量化及び低コスト化を図ることが
できる。
【0027】なお、本実施例において、絞り加工された
第1筒状部1a及び第2筒状部1bの外周面にそれぞれ
装着される第1樹脂ワッシャ6及び第2樹脂ワッシャ7
は、ゴム等の弾性材で形成したものを用いることができ
る。また、本実施例のカップリングは、第1連結部材8
及び第2連結部材9の連結板8a、9aに係合部8d、
9dを設け、2軸が所定角以上に相対回転する際に係合
部8d、9dが第1筒状部1a及び第2筒状部1bと係
合するストッパ機能を有する構造のもであるが、このよ
うなストッパ機能を有しない構造のカップリングに対し
ても本発明を適用できる。
【0028】(実施例2)図4は実施例2に係るカップ
リングの分解斜視図であり、図5は実施例2に係るカッ
プリングの側面図であり、図6は図5のB−B線矢視断
面図である。本実施例のカップリングは、4個の筒状部
11aを有し一方の回転軸に連結される盤体11と、各
筒状部11aの内周に設けられ貫通孔12aを有する弾
性部材12と、各弾性部材12の貫通孔12aに装着さ
れた取付部材13と、各筒状部11aの外周に装着され
た樹脂ワッシャ14、各取付部材13に挿通固定される
取付軸15aを有し他方の回転軸に連結される連結部材
15と、樹脂ワッシャ14と係合するストッパ15とを
主要素として構成されている。
【0029】盤体11は、厚さ約3mmの鋼板で円形に
形成されている。この盤体11には、中心軸芯の周方向
に90度毎に間隔を隔てた位置にプレス加工により軸方
向の一方側に突設された4個の筒状部11aが形成され
ている。この筒状部11aは、プレス加工時に先端部に
向かうほど径大となるように形成され、その後全体が同
径となるように絞り加工が施されている。盤体11の一
方面には、中心軸芯と同一軸的に軸部11bが連結され
ている。
【0030】弾性部材12は、ゴムにより所定厚さをも
つ円筒状に形成されており、盤体11の各筒状部11a
の内周に加硫接着されている。この弾性部材12には、
盤体11の中心軸心と略平行に貫通する貫通孔12aが
形成されている。この弾性部材12は、加硫接着後に筒
状部11aが絞り加工されることにより予備圧縮されて
いる。
【0031】取付部材13は、挿通孔13aをもつ金属
製の円筒状部材であり、弾性部材12の各貫通孔12a
に装着されている。この取付部材13は、その両端が弾
性部材22より少し突出した状態で装着されている。樹
脂ワッシャ14は、6−6ナイロンによりリング状に形
成されており、絞り加工を施した筒状部11aが拡大し
ないように各筒状部11aの外周に装着されている。
【0032】連結部材15は、金属で略十字形状に形成
された連結板15aと、連結板15aの一方面の中心軸
芯に同一軸的に連結された軸部15bと、連結板15a
の4箇所に設けられ取付部材13に挿通固定される取付
ボルト15cとから構成されている。この連結部材15
は、盤体11の一方側に連結板15aが盤体11と平行
となるように配置され、取付ボルト15cが盤体11の
取付部材13に挿通され座金15e及びナット15fを
介して固定されている。
【0033】ストッパ16は、有底円筒状に形成され底
部中央に取付孔16aが形成されている。このストッパ
16は、連結部材15の各取付ボルト15cに取付ら
れ、各樹脂ワッシャ14の外側に所定間隔を隔てた状態
で被冠されている。これにより、2軸が所定角以上に相
対回転する際にストッパ16が筒状部11aの外周面と
当接して係合するようになっている。
【0034】上記カップリングは次のようにして製造さ
れている。まず、盤体11を作製するため、所定寸法の
リング状に形成された1枚の鋼板を用意し、この鋼板の
中心軸芯の周方向に90度毎に間隔を隔てた位置にプレ
ス加工により軸方向の一方側に突設させて4個の筒状部
11aを形成する。このとき筒状部11aは、その先端
部に向かうほど径大となるように形成する。
【0035】次に、その盤体11と取付部材13とを加
硫成形型のキャビティ内の所定位置に配置する。そし
て、キャビティ内に未加硫ゴム材料を注入して筒状部1
1aの内周面と取付部材13の外周面との間の部分に弾
性部材12をそれぞれ加硫成形により形成する。次に、
型内から成形品を取り出し、筒状部11aに絞り加工を
施すことにより、弾性部材12を予備圧縮する。その
後、絞り加工された筒状部11aの外周面に樹脂ワッシ
ャ14をそれぞれ装着する。
【0036】そして、盤体11の取付部材13に連結部
材15の取付ボルト15cを挿通するとともに、取付ボ
ルト15cの先端部にストッパ16の取付孔16aを挿
通した後、座金15e及びナット15fにより固定す
る。これにより、上記カップリングが製造される。以上
のように構成された本実施例のカップリングは、例えば
連結部材15の軸部15bを駆動軸に連結し、基板11
の軸部11bを被動軸に連結して使用に供される。これ
により駆動軸から従動軸に回転トルクが伝達される。
【0037】このとき、連結部材15と基板11とが3
度以上相対回転すると、ストッパ16の内周が樹脂ワッ
シャ14の外周と係合する。これにより、小角度(3度
以内)回転域では、取付部材13と筒状部11aとの間
に介在された弾性部材12により柔らかいばね特性で回
転力が伝達され、大角度回転域では、上記のようにスト
ッパ16と樹脂ワッシャ14とが係合するので、盤体1
1の剛性が高い状態に維持されて回転力が伝達される。
【0038】なお、2つの軸間に作用する捩じり方向、
軸方向、あるいは半径方向等の相対変位は弾性部材12
の弾性変形により吸収される。また、2つの軸間で振動
が生じる際には、弾性部材12の吸振作用により振動が
減衰される。以上のように、本実施例のカップリング
は、盤体11が1枚の鋼板で形成されていることから必
要最小限の肉厚とすることができるため、カップリング
を小型化することができる。
【0039】また、筒状部11aは、鋼板をプレス加工
することにより形成され、その筒状部11aを絞り加工
することにより弾性部材12を予備圧縮するように構成
されているため、製造が簡単になるとともに材料の無駄
がなく、軽量化及び低コスト化を図ることができる。特
に、本実施例のカップリングは、筒状部11aが全て同
一方向に突設される構造のものであるため、上記実施例
1のものに比べて製造がより一層簡単となる。
【0040】なお、本実施例において、絞り加工された
筒状部11aの外周面にそれぞれ装着される樹脂ワッシ
ャ14は、ゴム等の弾性材で形成したものを用いること
ができる。また、本実施例のカップリングは、2軸が所
定角以上に相対回転する際に筒状部11aと係合するス
トッパ16を有する構造のもであるが、このようなスト
ッパ機能を有しない構造のカップリングに対しても本発
明を適用できる。
【0041】
【発明の効果】請求項1に係る発明のカップリングによ
れば、盤体が1枚の金属板で形成されるとともに、第1
筒状部及び第2筒状部が金属板をプレス加工することに
より盤体と一体的に形成され、その第1筒状部及び第2
筒状部を絞り加工することにより第1弾性部材及び第2
弾性部材を予備圧縮するように構成されているため、カ
ップリングを小型化することができるとともに、軽量化
及び低コスト化を図ることができる。
【0042】そして、請求項2に係る発明のカップリン
グによれば、盤体が金属板で形成されるとともに、筒状
部が盤体をプレス加工することにより形成され、その筒
状部を絞り加工することにより弾性部材を予備圧縮する
ように構成されているため、カップリングを小型化する
ことができるとともに、軽量化及び低コスト化を図るこ
とができる。特に、本発明のカップリングは、筒状部が
全て同一方向に突設される構造のものであるため、製造
がより一層簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るカップリングの分解斜視図であ
る。
【図2】実施例1に係るカップリングの側面図である。
【図3】図2のA−A線矢視断面図である。
【図4】実施例2に係るカップリングの分解斜視図であ
る。
【図5】実施例2に係るカップリングの側面図である。
【図6】図5のB−B線矢視断面図である。
【図7】従来のカップリングの断面図である。
【符号の説明】
1…盤体 1a…第1筒状部 1b…第2筒状部
2…第1弾性部材 2a…第1貫通孔 3…第2弾性部材 3a…第2
貫通孔 4…第1取付部材 5…第2取付部材 6…第1樹
脂ワッシャ 7…第2樹脂ワッシャ 8…第1連結部材 8a…
第1取付軸 8b…第1係合部 9…第2連結部材 9a…第2
取付軸 9b…第2係合部 11…盤体 11a…筒状部
12…弾性部材 12a…貫通孔 13…取付部材 14…連結部材
14a…取付軸 15…ストッパ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板よりなり中心軸芯の周方向に間隔
    を隔てた位置にプレス加工により軸方向の一方側に突設
    された複数の第1筒状部と該第1筒状部のそれぞれの間
    に配置されプレス加工により軸方向の他方側に突設され
    た複数の第2筒状部とを有する盤体と、 該盤体の各前記第1筒状部の内周に設けられ前記中心軸
    芯と略平行に貫通する第1貫通孔を有する筒状の第1弾
    性部材、及び前記盤体の各前記第2筒状部の内周に設け
    られ前記中心軸芯と略平行に貫通する第2貫通孔を有す
    る筒状の第2弾性部材と、 前記第1弾性部材の前記第1貫通孔に装着された筒状の
    第1取付部材、及び前記第2弾性部材の前記第2貫通孔
    に装着された筒状の第2取付部材と、 各前記第1取付部に挿通固定される第1取付軸を有し一
    方の回転軸に連結される第1連結部材、及び各前記第2
    取付部に挿通固定される第2取付軸を有する他方の回転
    軸に連結される第2連結部材と、を備え、 前記盤体の前記第1筒状部及び前記第2筒状部が絞り加
    工されることにより前記第1弾性部材及び前記第2弾性
    部材が予備圧縮されていることを特徴とするカップリン
    グ。
  2. 【請求項2】 金属板よりなり中心軸芯の周方向に間隔
    を隔てた位置にプレス加工により軸方向に突設された複
    数の筒状部を有し一方の回転軸に連結される盤体と、 該盤体の各前記筒状部の内周に設けられ前記中心軸芯と
    略平行に貫通する貫通孔を有する筒状の弾性部材と、 各前記弾性部材の前記貫通孔に装着された筒状の取付部
    材と、 各該取付部材に挿通固定される取付軸を有し他方の回転
    軸に連結される連結部材と、を備え、 前記盤体の前記筒状部が絞り加工されることにより前記
    弾性部材が予備圧縮されていることを特徴とするカップ
    リング。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018017400A (ja) * 2017-10-31 2018-02-01 クロンプトン テクノロジー グループ リミテッド たわみ継手
US10415648B2 (en) 2014-01-14 2019-09-17 Crompton Technology Group Limited Flexible coupling

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10415648B2 (en) 2014-01-14 2019-09-17 Crompton Technology Group Limited Flexible coupling
US11187276B2 (en) 2014-01-14 2021-11-30 Crompton Technology Group Limited Flexible coupling
JP2018017400A (ja) * 2017-10-31 2018-02-01 クロンプトン テクノロジー グループ リミテッド たわみ継手

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