JPH089373Y2 - 自動車用ラジエータ - Google Patents
自動車用ラジエータInfo
- Publication number
- JPH089373Y2 JPH089373Y2 JP13384487U JP13384487U JPH089373Y2 JP H089373 Y2 JPH089373 Y2 JP H089373Y2 JP 13384487 U JP13384487 U JP 13384487U JP 13384487 U JP13384487 U JP 13384487U JP H089373 Y2 JPH089373 Y2 JP H089373Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- inlet
- cooling water
- outlet
- damper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は自動車用のラジエータであって特にそのエン
ジンの低速回転時(アイドリングを含む、以下同じ)に
おける放熱性能を向上させたものに関する。
ジンの低速回転時(アイドリングを含む、以下同じ)に
おける放熱性能を向上させたものに関する。
自動車用ラジエータはエンジンのウォータジャケット
とラジエータコアとの間に冷却水を循環させるものであ
るが、その循環ポンプはエンジンの回転軸に連動して駆
動されるものである。従ってエンジンのアイドリング時
と高速回転時では冷却水量が著しく異なり一例としてそ
の重量が10l/mm〜120l/mm位まで変化する。そのため特
に自動車の高速走行直後にアイドリングまたは低速走行
すると冷却水温度が急激に上昇する虞れがある。これは
アイドリング等により冷却水量が急激に少なくなり、熱
交換が減少するからである。
とラジエータコアとの間に冷却水を循環させるものであ
るが、その循環ポンプはエンジンの回転軸に連動して駆
動されるものである。従ってエンジンのアイドリング時
と高速回転時では冷却水量が著しく異なり一例としてそ
の重量が10l/mm〜120l/mm位まで変化する。そのため特
に自動車の高速走行直後にアイドリングまたは低速走行
すると冷却水温度が急激に上昇する虞れがある。これは
アイドリング等により冷却水量が急激に少なくなり、熱
交換が減少するからである。
そこで本考案は以上の問題点を取り除くため次の構成
をとる。
をとる。
即ち、互いに離間した細長い入口タンク1と出口タン
ク2とを有し、それらに多数の並列したチューブ3の両
端が液密に連通される。そして自動車用エンジンの回転
軸に連動するポンプにより入口タンク1から夫々のチュ
ーブ3を介して出口タンク2にエンジン冷却水を流通し
て循環させるものである。ここにおいて本考案の特徴と
するところは入口タンク1の長手方向一端部に冷却水の
入口4を開口すると共に、出口タンク2の長手方向の他
端部に出口5を開口する。そして入口タンク1の長手方
向の前記一端部で且つ、その入口4よりも長手方向の中
心寄りの位置に、その入口タンク1を長手方向に二分す
るように第一ダンパ6を設ける。それと共に、出口タン
ク2の長手方向の他端部で且つ前記出口5よりも長手方
向の中心寄りの位置にその出口タンク2を長手方向に二
分する第二ダンパ7を設ける。そして、エンジンの低速
回転領域では第1ダンパ6,第2ダンパ7を共に閉じると
共に、エンジンの高速回転領域では前記第1ダンパ6,第
2ダンパ7を共に開放するように構成したものである。
ク2とを有し、それらに多数の並列したチューブ3の両
端が液密に連通される。そして自動車用エンジンの回転
軸に連動するポンプにより入口タンク1から夫々のチュ
ーブ3を介して出口タンク2にエンジン冷却水を流通し
て循環させるものである。ここにおいて本考案の特徴と
するところは入口タンク1の長手方向一端部に冷却水の
入口4を開口すると共に、出口タンク2の長手方向の他
端部に出口5を開口する。そして入口タンク1の長手方
向の前記一端部で且つ、その入口4よりも長手方向の中
心寄りの位置に、その入口タンク1を長手方向に二分す
るように第一ダンパ6を設ける。それと共に、出口タン
ク2の長手方向の他端部で且つ前記出口5よりも長手方
向の中心寄りの位置にその出口タンク2を長手方向に二
分する第二ダンパ7を設ける。そして、エンジンの低速
回転領域では第1ダンパ6,第2ダンパ7を共に閉じると
共に、エンジンの高速回転領域では前記第1ダンパ6,第
2ダンパ7を共に開放するように構成したものである。
従って本ラジエータによれば、自動車のアイドリング
時等には冷却水の流量が少ないかわりにラジエータコア
内をその冷却水が3パスで蛇行状に流通し放熱性を向上
し得る。そして流量の大なる高速走行時には冷却水の流
通に伴う過度な圧力損失を防ぎ、冷却水の円滑なる循環
を促進することができる。
時等には冷却水の流量が少ないかわりにラジエータコア
内をその冷却水が3パスで蛇行状に流通し放熱性を向上
し得る。そして流量の大なる高速走行時には冷却水の流
通に伴う過度な圧力損失を防ぎ、冷却水の円滑なる循環
を促進することができる。
次に図面に基づいて本考案の実施例につき説明する。
第1図は本考案の第1実施例を示し、上下に離間して
一対の入口タンク1,出口タンク2が位置される。夫々の
タンクはタンク本体の開口にチューブプレートが閉塞さ
れてなり、該チューブプレートに夫々チューブ3の両端
部が連通し、該連通部がろう付け固定されている。又、
夫々のチューブ3の外面にはフィンが接触し、該接触部
がろう付け固定されている。次に入口タンク1はその長
手方向左端に入口4が取付けられると共に、出口タンク
2にはその長手方向の右端に出口5が取付けられる。そ
して、入口タンク1,出口タンク2には入口4,出口5に夫
々近接し開閉自在な第1ダンパ6,第2ダンパ7が設けら
れる。そしてアクチュエータ8の往復駆動により両ダン
パ6,7を開閉するように構成している。なお、このアク
チュエータ8は夫々冷却水の流量やエンジンの回転に基
づいて往復動するものである。即ち、アイドリング時等
にはアクチュエータ8により第1ダンパ6,第2ダンパ7
を実線の状態に位置させ、入口4から流入した冷却水を
ラジエータコアの左端部分に導き出口タンク2でUター
ンして該冷却水をコアの中央部分を上昇させる。次いで
入口タンク1をUターンしコアの右端部分を流下させて
出口5よりそれをエンジンに還流するものである。この
とき冷却水の流量は少ないため、それがコア内を蛇行状
に流通しても、それ程圧力損失が大きくならない。そし
て、冷却水を3パスで流通させることにより、その冷却
水を充分に冷却することができる。なおこのとき各チュ
ーブ3及びフィンの外面にはファンによる空気流れが発
生し、該空気流れと前記冷却水との間で熱交換が行われ
るものである。このときのファンの駆動力は電動モータ
によっても、あるいはエンジンの回転によってもよい。
一対の入口タンク1,出口タンク2が位置される。夫々の
タンクはタンク本体の開口にチューブプレートが閉塞さ
れてなり、該チューブプレートに夫々チューブ3の両端
部が連通し、該連通部がろう付け固定されている。又、
夫々のチューブ3の外面にはフィンが接触し、該接触部
がろう付け固定されている。次に入口タンク1はその長
手方向左端に入口4が取付けられると共に、出口タンク
2にはその長手方向の右端に出口5が取付けられる。そ
して、入口タンク1,出口タンク2には入口4,出口5に夫
々近接し開閉自在な第1ダンパ6,第2ダンパ7が設けら
れる。そしてアクチュエータ8の往復駆動により両ダン
パ6,7を開閉するように構成している。なお、このアク
チュエータ8は夫々冷却水の流量やエンジンの回転に基
づいて往復動するものである。即ち、アイドリング時等
にはアクチュエータ8により第1ダンパ6,第2ダンパ7
を実線の状態に位置させ、入口4から流入した冷却水を
ラジエータコアの左端部分に導き出口タンク2でUター
ンして該冷却水をコアの中央部分を上昇させる。次いで
入口タンク1をUターンしコアの右端部分を流下させて
出口5よりそれをエンジンに還流するものである。この
とき冷却水の流量は少ないため、それがコア内を蛇行状
に流通しても、それ程圧力損失が大きくならない。そし
て、冷却水を3パスで流通させることにより、その冷却
水を充分に冷却することができる。なおこのとき各チュ
ーブ3及びフィンの外面にはファンによる空気流れが発
生し、該空気流れと前記冷却水との間で熱交換が行われ
るものである。このときのファンの駆動力は電動モータ
によっても、あるいはエンジンの回転によってもよい。
次にエンジンが高速回転し冷却水の循環流量が大とな
ると、アクチュエータ8が伸長し第1ダンパ6及び第2
ダンパ7は実線の状態から鎖線の状態に移動する。する
と入口4から流入した冷却水は入口タンク1内部全体に
行き渡り、各チューブ3を1パスで流通し出口タンク2
の出口5よりそれがエンジンに還流する。このときの流
量は比較的大であるが冷却水は1パスで流通するため各
チューブ3内を流通するときの圧力損失はそれ程大きく
ならず、冷却水の循環を円滑に行い得る。
ると、アクチュエータ8が伸長し第1ダンパ6及び第2
ダンパ7は実線の状態から鎖線の状態に移動する。する
と入口4から流入した冷却水は入口タンク1内部全体に
行き渡り、各チューブ3を1パスで流通し出口タンク2
の出口5よりそれがエンジンに還流する。このときの流
量は比較的大であるが冷却水は1パスで流通するため各
チューブ3内を流通するときの圧力損失はそれ程大きく
ならず、冷却水の循環を円滑に行い得る。
次に第2図は本考案の第2実施例であり、この実施例
は第1ダンパ6及び第2ダンパ7をスプリング9により
閉塞方向に付勢している。そして、アイドリング時等の
冷却水の流量が小なる時は、第1ダンパ6は実線の状態
を維持し、前記第1図と同様に該冷却水は3パスでラジ
エータコア内を流通する。次にエンジンが高速回転し流
量が大となると、入口4から流入した冷却水の動圧によ
り、第1ダンパ6及び第2ダンパ7が実線の状態から鎖
線の状態にスプリング9に抗して移動する。すると、入
口4より流入した冷却水は開放された第1ダンパ6全体
に行き渡り1パスで各チューブ3を流下し直接出口5よ
りエンジンにそれが還流する。なお、スプリング9又は
アクチュエータ8の代りに形状記憶合金を用い、アイド
リング時等の冷却水の温度上昇に基づいて、各ダンパ6,
7を閉塞するように構成してもよい。
は第1ダンパ6及び第2ダンパ7をスプリング9により
閉塞方向に付勢している。そして、アイドリング時等の
冷却水の流量が小なる時は、第1ダンパ6は実線の状態
を維持し、前記第1図と同様に該冷却水は3パスでラジ
エータコア内を流通する。次にエンジンが高速回転し流
量が大となると、入口4から流入した冷却水の動圧によ
り、第1ダンパ6及び第2ダンパ7が実線の状態から鎖
線の状態にスプリング9に抗して移動する。すると、入
口4より流入した冷却水は開放された第1ダンパ6全体
に行き渡り1パスで各チューブ3を流下し直接出口5よ
りエンジンにそれが還流する。なお、スプリング9又は
アクチュエータ8の代りに形状記憶合金を用い、アイド
リング時等の冷却水の温度上昇に基づいて、各ダンパ6,
7を閉塞するように構成してもよい。
本考案の自動車用ラジエータは以上のような構成から
なり、次の効果を有する。
なり、次の効果を有する。
本ラジエータは、入口タンク1に第1ダンパ6を出口
タンク2に第2ダンパ7を設けて、エンジンの低速回転
領域では第1ダンパ6,第2ダンパ7を共に閉じると共
に、高速回転領域ではそれらを開放するように構成した
から、アイドリング時の低速回転領域において冷却水量
が極めて少ないときには、冷却水を3パスで蛇行状に流
通させ、熱交換を促進させることができる。そしてそれ
によりアイドリング時における放熱性能を向上し得る。
タンク2に第2ダンパ7を設けて、エンジンの低速回転
領域では第1ダンパ6,第2ダンパ7を共に閉じると共
に、高速回転領域ではそれらを開放するように構成した
から、アイドリング時の低速回転領域において冷却水量
が極めて少ないときには、冷却水を3パスで蛇行状に流
通させ、熱交換を促進させることができる。そしてそれ
によりアイドリング時における放熱性能を向上し得る。
又、冷却水の流量が極めて大なる高速回転領域におい
ては第1ダンパ6及び第2ダンパ7が開放し通常の1パ
ス型ラジエータとして用いられ、チューブ内を流通する
ときの圧力損失を少なくし、冷却水の循環を促進して放
熱性能を向上し得る。
ては第1ダンパ6及び第2ダンパ7が開放し通常の1パ
ス型ラジエータとして用いられ、チューブ内を流通する
ときの圧力損失を少なくし、冷却水の循環を促進して放
熱性能を向上し得る。
第1図は本考案の第1実施例のラジエータの縦断面図、
第2図は同第2実施例の縦断面略図。 1…入口タンク、2…出口タンク 3…チューブ、4…入口 5…出口、6…第1ダンパ 7…第2ダンパ、8…アクチュエータ 9…スプリング、10…ストッパ 11…ファン
第2図は同第2実施例の縦断面略図。 1…入口タンク、2…出口タンク 3…チューブ、4…入口 5…出口、6…第1ダンパ 7…第2ダンパ、8…アクチュエータ 9…スプリング、10…ストッパ 11…ファン
Claims (1)
- 【請求項1】互いに離間した夫々細長い入口タンク1と
出口タンク2に多数の並列したチューブ3の両端が液密
に連通され、自動車用エンジンの回転軸に連動するポン
プにより前記入口タンク1から夫々の前記チューブ3を
介して前記出口タンク2にエンジン冷却水を流通して循
環させる自動車用ラジエータにおいて、前記入口タンク
1の長手方向一端部に開口した冷却水の入口4と、前記
出口タンク2の前記長手方向の他端部に開口した冷却水
の出口5と、前記入口タンク1の前記入口4に前記入口
タンク1の前記長手方向の前記一端部で且つ前記入口4
よりも前記長手方向の中心寄りの位置に該入口タンク1
を長手方向に二分するように設けた第一ダンパ6と、前
記出口タンク2の前記長手方向の前記他端部で且つ前記
出口5よりも前記長手方向の中心寄りの位置に該出口タ
ンク2を長手方向に二分するように設けた開閉自在な第
2ダンパ7と、を具備し、前記エンジンの低速回転領域
では、前記両ダンパ6,7を共に閉じると共に、エンジン
の高速回転領域では前記両ダンパ6,7を共に開放するよ
うに構成したことを特徴とする自動車用ラジエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13384487U JPH089373Y2 (ja) | 1987-09-01 | 1987-09-01 | 自動車用ラジエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13384487U JPH089373Y2 (ja) | 1987-09-01 | 1987-09-01 | 自動車用ラジエータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6439424U JPS6439424U (ja) | 1989-03-09 |
JPH089373Y2 true JPH089373Y2 (ja) | 1996-03-21 |
Family
ID=31392081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13384487U Expired - Lifetime JPH089373Y2 (ja) | 1987-09-01 | 1987-09-01 | 自動車用ラジエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH089373Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040022856A (ko) * | 2002-09-10 | 2004-03-18 | 현대자동차주식회사 | 라디에이터의 냉각수유로 조절장치 |
-
1987
- 1987-09-01 JP JP13384487U patent/JPH089373Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6439424U (ja) | 1989-03-09 |
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