JPH0893642A - 吐出量可変揚水ポンプ - Google Patents

吐出量可変揚水ポンプ

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JPH0893642A
JPH0893642A JP25870094A JP25870094A JPH0893642A JP H0893642 A JPH0893642 A JP H0893642A JP 25870094 A JP25870094 A JP 25870094A JP 25870094 A JP25870094 A JP 25870094A JP H0893642 A JPH0893642 A JP H0893642A
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variable
voltage
pumping pump
brushless motor
upper cylinder
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JP25870094A
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Akira Moriya
章 森谷
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Canon Precision Inc
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Canon Inc
Canon Precision Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防水対策、安全対策を容易になすことがで
き、小型化およびコストダウンを図ることができ、かつ
吐出量を変化させることができる吐出量可変揚水ポンプ
を提供する。 【構成】 吐出量可変揚水ポンプの構成として、防水対
策を施したケーシングと、該ケーシングの内部に設置さ
れかつ回転軸が揚水を行うインペラシャフトに連結され
た防水対策を施したブラシレスモータと、該ブラシレス
モータの回転軸の回転数を変化させるようにブラシレス
モータの入力端子に接続されかつ前記ケーシング内に配
置された電圧可変回路基板と、前記ケーシングの外部に
設けられかつ前記電圧可変回路基板における出力電圧を
軸を用いて変化させるように軸が前記電圧可変回路基板
に連結されたつまみと、商用AC電源のAC電圧を降圧
したDC電圧に変換して前記電圧可変回路基板に給電す
るように該前記電圧可変回路基板に接続したACアダプ
タを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、揚水ポンプに関し、特
に、鑑賞魚用水槽のろ過装置に用いるのに適した揚水ポ
ンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15〜図17を参照して従来例の揚水
ポンプを説明する。なお、図15、図16は、従来の揚
水ポンプと本発明の実施例1の揚水ポンプの大きさを比
較するために、従来の揚水ポンプと本発明の実施例1の
揚水ポンプをそれぞれ示しており、図15は、それらの
揚水ポンプの背面図であり、図16はそれらの揚水ポン
プの左側面図である。そして、図15、図16ともに
(a)が従来の揚水ポンプを示し、(b)が本発明の実
施例1の揚水ポンプを示す。
【0003】従来の揚水ポンプは、図15(a)に示す
ように、ACコードストッパ52により、本体ケーシン
グ53に固定されたコード付きACプラグ54をコンセ
ント(図示せず)に差込むことによって、商用AC電源
の給電を受ける。本体ケーシング53には、図15
(a)、図16(a)に示すように、内部に設置したく
ま取りコイル形単相誘導電動機(以下、単に、くま取り
モータという)(図15(a)、図16(a)には図示
せず)の放熱のため、スリット状の窓55が多数設けら
れている。
【0004】図17は、従来の揚水ポンプに使用されて
いるくま取りモータの左側面図である。図17を参照し
て、くま取りモータの主な構造要素を説明すると、56
は軸であり、57はモータケースであり、58はコアで
あり、59は主電磁コイルであり、60はくま取りコイ
ルである。軸56には冷却用の羽根車61が固定されて
いる。また、軸56にはジョイント62が固定され、さ
らにインペラシャフト63が固定されており、軸56か
らジョイント62を介してインペラシャフト63へ回転
力が伝達されるようになっている。また、前述のコア5
8は磁気回路を構成する部分であり、このコア58に主
電磁コイル59、くま取りコイル60が巻かれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の揚水ポン
プには、次のような問題があった。 (a)直接本体に商用AC電源を導入しているため、
(1)高電圧部分が水に曝される構造であるので、ショ
ート、発火等の電気事故の危険が高い。 (2)また、絶縁構造、絶縁材料の選定、電取申請手続
等の危険防止、安全対策に要する技術的、法規的な負担
が多くなり、この分コスト上昇となる。
【0006】(b)くま取りコイル形単相誘導電動機を
使用しているため、 (1)回転数の可変が困難であり、吐出量の調節ができ
ない。 (2)モータ効率が低く、電力消費が大きい。また、発
熱が大きく、冷却のために、ポンプの本体ケーシングに
スリット状の窓を設け、本体ケーシング内に冷却用の羽
根車を設置しなけれならない。 (3)コアが大きく横に張り出す構造のために、小型化
の弊害になっている。特に、揚水ポンプを上から見たと
きの投影面積を小さくするのが困難であった。
【0007】要約すると、従来例の揚水ポンプは、商用
AC電源を直接取り込み、くま取りモータで駆動する方
法であったため、電気事故の危険が高く、また吐出量が
調節できず、小型化できないなどの欠点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ACアダプタ
によって商用AC電源の電圧を減じ、AC電圧を整流
し、DCに変換してから取り込み、また防水対策を施し
た空間に供給電圧の可変回路を設置し、つまみをまわす
ことによって電圧を可変できるように構成し、また、く
ま取りコイル形単相誘導電動機に代えてブラシレスモー
タを採用し、前述の電圧の可変によって、このブラシレ
スモータの回転数を変化させてポンプの吐出量を調節で
きる構成とした吐出量可変揚水ポンプに向けられたもの
である。
【0009】本発明によれば、小型で、電力効率も高
く、安全で、吐出量が調節できる揚水ポンプが提供でき
る。
【0010】
【実施例】次に、本発明の吐出量可変揚水ポンプの好ま
しい実施例を説明する。
【0011】(実施例1)最初に、図1〜図10を参照
して、本発明の吐出量可変揚水ポンプの実施例1を説明
する。図1は、本発明の実施例1の吐出量可変揚水ポン
プの一部破断右側面図である。吐出量可変ポンプの本体
ケーシングは、上筒1、下筒2、仕切板3の3つの部品
から成り、上筒1の爪4と仕切板3の外周面に形成され
たリング状の凹み(図8参照)と互いに引っ掛かり、ま
た下筒2の爪5と仕切板3の前述の凹みが互いに引っ掛
かるようにしてこれら3つの部品が連結されている。
【0012】上筒1と下筒2と仕切板3との間には、パ
ッキン6が配置されている。ポンプ本体内は、仕切板3
によって2つの空間に分けられ、上筒1および仕切板3
とによって仕切られた空間には、電圧可変回路基板7が
配置されており、下筒2および仕切板3によって仕切ら
れた空間には、防水ブラシレスモータ8が配置されてい
る。
【0013】電圧可変回路基板7には、ポテンショメー
タ9、3端子レギュレータ11、抵抗(図示せず)等の
素子が実装されている。ポテンショメータ9の軸10に
は、つまみ12が固定されていて、このつまみ12をま
わすことによって、詳細には後述するが、ポンプの吐出
量を変化させることができる。上筒1に設けたポテンシ
ョメータ9の軸を外へ出す軸穴13から水が侵入してく
るのを防止するために上筒1とつまみ12とに挟まれる
ようにOリング14が設置されている。
【0014】3端子レギュレータ11の発熱対策として
は、ここでは、放熱板15を用いている。電圧可変回路
基板7は、スペーサ16によって仕切板3に対して所定
のすきまとった状態で、ねじ17によって仕切板3に固
定されている。さらに、仕切板3には、防水ブラシレス
モータ8も固定されている。防水ブラシレスモータ8は
アウターロータタイプであり、ロータ18の回転によ
り、ロータ18に固定された軸19が回転する。軸19
とインペラシャフト20の間にはジョイント21が取り
付けられており、軸19からインペラシャフト20へと
回転力が伝達される。インペラシャフト20にはインペ
ラ(図1には、図示せず、図14に一部を図示)が固定
されており、このインペラの回転により揚水が行われ
る。
【0015】図2は、本発明の実施例1の吐出量可変揚
水ポンプの一部破断正面図である。本発明の吐出量可変
揚水ポンプは、ACアダプタ(図示せず)により、商用
AC電源の電圧を降圧し、整流し、DC電圧に変換して
電気を給電している。
【0016】ACアダプタ(図示せず)のプラグ22を
上筒1に固定された防水DCジャック23に差し込み、
給電する。防水DCジャック23は、樹脂、金属端子お
よびリード線から成るDCジャック部24と、DCジャ
ック部24への水の侵入を防ぐようにDCジャック部の
まわりを被覆するゴム防水部25(斜線で示す)とから
成る。
【0017】図3〜図5に実施例1で使用する防水ブラ
シレスモータ8を示す。図3は、防水ブラシレスモータ
の上面図であり、図4は、防水ブラシレスモータの正面
図であり、図5は、防水ブラシレスモータの右側面図で
ある。図3〜図5において、防水ブラシレスモータ8に
は、軸19の軸基準Aに対し高い同軸精度φbと高い寸
法精度φBを持つ芯出し突起部26が設けられている。
芯出し突起部26の外側には、防水ブラシレスモータ8
を固定するために、取付穴27を両側に有する取付腕部
28が設けられている。リード線29は、リード線保持
部31によって束ねられ保持される。なお、ロータ18
は、マグネット18aと、ヨーク18bと、スリーブ1
8cとから成り、このスリーブ18cを介して軸19を
固定しており、したがって,ロータ18と軸19は一体
に回転する。またロータ18は、詳細には後述するステ
ータ32の外側(アウター側)に配置されている。
【0018】図6は防水ブラシレスモータのステータの
一部破断図(なお、この図のステータの配置は図4のス
テータとは上下逆の状態である)である。ステータ32
は、スリーブ33、基台34、回路基板35、アマチュ
アコア36、絶縁コア37、コイル38、絶縁樹脂部3
9から成っている。スリーブ33には、軸受(図示せ
ず)を精度良く保持するために、高い寸法精度φC、φ
Dで作られた部分がある。φCとφD部分は、互いに高
い同軸度をもっている。また、スリーブ33の外周φE
も高い寸法精度と、φC、φDとの高い同軸度を持ち、
アマチュアコア36を精度良く保持している。スリーブ
33の材質としては、真鍮、アルミ、硬質の樹脂等の高
い寸法精度で製造ができる非磁性の材料が用いられる。
【0019】基台34は、芯出し突起部26、取付腕部
28、リード線保持部31の構造も有し、絶縁コアの機
能の一部を果している。基台34に用いる樹脂材料とし
ては、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、フェノ
ール樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、変
性ポニフェニレンオキサイド(変性PPO)、ポリエー
テルサルホン(PES)、ポリフェニレンサルファイド
(PPS)、ポリアセタール、ポリカーボネート、オキ
シベンゾイルポリエステル等がある。これらの材料は次
に示す充填剤を添加すると、機械的性質が向上する。充
填剤としては、ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊
維、グラファイト繊維、有機繊維、セラミック繊維、ポ
リエーテルエーテルケトン繊維、ポリフェニレンサルフ
ィド繊維、ポリアリレート繊維等がある。以上に示した
樹脂や充填剤添加の樹脂は高温下でアニール処理を行う
と、一層寸法の安定性が向上する場合もある。
【0020】回路基板35には、ホール素子40、駆動
用IC41、抵抗42、コンデンサ(図示せず)等の各
種素子が実装され、モータを駆動するための回路を構成
している。アマチュアコア36は、磁気回路を構成する
部分で、磁気回路を構成する部分で、薄い絶縁皮膜層を
有したけい素鋼板が積み重ねられている。
【0021】絶縁コア37は、アマチュアコア36とコ
イル38との間に設置され、アマチェアコア36とコイ
ル38とを絶縁している。絶縁コア37に用いる樹脂材
料としては、ナイロン、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)、ポリアセタール、フェノール樹脂、ポリプ
ロピレン、ポリメチルベンテン、ポリカーボネート、ポ
リエーテルサルホン(PES)、ポリフェニレンサルフ
ィド(PPS)、ポリエーテルエーテルケルン(PEE
K)等がある。これらの材料も基台34で述べたと同様
な充填剤を添加すると、機械的性質が向上する。
【0022】ステータ32にコイル38が巻かれ、回路
基板35が取り付けられた状態で絶縁樹脂を流し込み、
絶縁樹脂部39が形成される。絶縁樹脂部39に用いる
材料としては、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレ
タン樹脂等がある。
【0023】図7は、防水ブラシレスモータを下筒に収
納した様子を示す上面図である。図3に示した防水ブラ
シレスモータは、四角い下筒2の中に納まるように、そ
の取付腕部28、リード線保持部31の形状が設計され
ている。
【0024】図8は、防水ブラシレスモータを仕切板に
取り付ける様子を示す一部破断側面図である。仕切板3
には、防水ブラシレスモータ8の芯出し突起部26のφ
B部分に対して緩い嵌め合い寸法で形成されたφF部分
を有し、仕切板3のφF部分と防水ブラシレスモータ8
のφB部分を嵌合させた状態で固定する。
【0025】防水ブラシレスモータ8のリード線29
は、仕切板3の穴43を通され、電圧可変回路基板7
(図1)にその芯線30が半田付けされる。リード線2
9を通して穴43はエポキシ系接着剤を流し込んで塞が
れ、水が電圧可変回路基板7に流入しないようにされ
る。
【0026】ところで、ここでは、仕切板3と電圧可変
回路基板7との固定方法にねじ17を用いているが、ね
じの代わりに、市販のワンタッチスペーサを用いたり、
仕切板3にパッチン止め機構を設けて電圧可変回路基板
を固定してもよい。
【0027】図9は、電圧可変回路基板に設けられた回
路を示す回路図である。商用AC電源の電圧をACアダ
プタによって、降圧し、整流し、DC電圧に変換した電
気は、図9のVI に接続される。ここで、図10を参照
して、ポテンショメータ9に相当する可変抵抗Ra の抵
抗値を変化させたときの出力電圧VO と可変抵抗R
a(具体的には可変抵抗Ra とそれに直列に接続された
固定抵抗RC の合成抵抗R1 )の関係を説明する。
【0028】図10は、電圧可変回路の概略回路図であ
る。図10は、図9におけるコンデンサCa 、Cb 、C
c およびダイオードDa を省略したものである。可変抵
抗Ra と固定抵抗RC を合成しこれをR1 と置き、抵抗
b をR2 として書き表した。図10において、出力電
圧VO は次に示す近似式にて求められる。 VO =Vref ×(1+R1 /R2 ) ・・・・・(1) 式(1)において、Vref は3端子レギュレータによっ
て決める基準電圧であり、通常固定値として扱う。ここ
で、式(1)について、種々の項を無視して、出力電圧
と可変抵抗R1 との関係を見ていくと、以下の関係が成
り立つ。 VO ∝R1 ・・・・・・(2)
【0029】図11は、図1、図2に示した吐出可変揚
水ポンプにおける防水ブラシレスモータ8への印加電圧
Vと実測して得られた吐出量Qとの関係を示すグラフで
ある。実験の結果、印加電圧Vと吐出量の間に次の関係
があることが見いだされた。 V∝Q1.5 ・・・・・・(3)
【0030】ここで、ポテンショメータ9の回転角θと
そのときの抵抗値をRとしたとき、以下の関係が成り立
つポテンショメータを採用すると、 θ∝R1.5 ・・・・・・(4) つまみ12の回転角と本発明の揚水ポンプの吐出量が比
例的に変化するものとなる。
【0031】また、ポテンショメータ9の回転角θと抵
抗値Rとが以下の関係を持つポテンショメータを採用し
た場合、 θ∝R ・・・・・・(5) つまみの回転角θに対する吐出量Qは以下ようになる。 θ∝Q2/3 ・・・・・・(6) この場合、つまみには、1.5乗の割合で増加する角度
位置に吐出量表示の目盛りをつける。
【0032】図12は,図1に示すパッキンだけを示す
破断斜視図である。このパッキン6の断面は丸形であ
り、その形状は、上面から見ると四角形である。
【0033】図13は、パッキンの種々の実施例を示す
断面図である。なお、いずれも上面から見た形状は四角
形である。図13(a)は、図12と同一の断面が丸形
のものを示す。図13(b)は、断面が四角形のものを
示す。図13(c)は、断面がH型のものを示す。図1
3(d)は、断面がX型のものを示す。図13(a)か
ら図13(d)に示す順序でパッキンの製造は困難にな
るが、上筒1、下筒2、仕切板3との相互の嵌め合いや
水漏れの程度から最もよい形状のパッキンを選択する。
【0034】(実施例2)図14は、本発明の実施例2
の吐出可変揚水ポンプを示す一部破断右側面図である。
なお、図14において、図1、図2で示した符号と同一
の符号で表した構成要素は,実施例1で説明した構成要
素と同じものを表す。
【0035】この実施例2では、実施例1のものより、
上筒の高さ寸法を抑えるために、以下に説明する形状を
採ったものである。 (1)電圧可変回路基板7を縦に配置した。 (2)電圧可変回路基板7の縦配置に従って、他の部品
の配置や形状を変更した。 (3)防水ジャック23の代わりに、防水中継端子を用
いた。
【0036】(1)をさらに詳しく説明すると、上筒1
に設けた溝44および仕切板3に設けた溝45によっ
て、電圧可変回路基板7を縦に支持する構造としてい
る。 (2)をさらに詳しく説明すると、3端子レギュレータ
11および放熱板15を仕切板3の上に横に配置するこ
とによって高さ方向の寸法を抑えている。また、ポテン
ショメータ9は実施例のものと比べると、軸10の長さ
が短く、端子46が横に出ている形状のものを用いる。 (3)をさらに詳しく説明すると、防水中継端子47を
有したコード48を防水コードストッパ49によって上
筒1に固定する構造を採った。ACアダプタ50の電気
は、防水プラグ51を防水中継端子47に差込み給電を
受ける。
【0037】
【発明の効果】本発明の吐出可変揚水ポンプによって以
下に請求項毎に記載するような効果が得られる。請求項
1に記載のように、ACアダプタを用いて商用AC電源
の電圧を降圧し、DC電圧に変換して揚水ポンプに給電
を行っているので、 (1)高電圧対策が不要となり、耐電圧の低い回路素子
が使用できる。このため、回路の小型化、部品のコスト
ダウンが図れる。 (2)低電圧のため、電気事故の危険が小さく、また防
水対策、安全対策が容易なため、特に水に曝されるポン
プには有効である。 (3)大量に生産されるACアダプタは低コストであ
り、ACアダプタを含む用水ポンプのトータルコストも
従来のものに比べて遜色がない。
【0038】請求項1に記載のように、くま取り形単相
誘導電動機に代えてブラシレスモータを用いているの
で、 (1)回転数が容易に変えられるため、従来できなかっ
た吐出量の可変が可能になった。 (2)モータが大幅に小型化できるため、揚水ポンプ自
体も小型化できる。 (3)モータ効率の高い分、消費電力を低減できる。 (4)モータの起動トルクが大きいため、水中の不純物
等の外乱に強く、ロックしにくい。
【0039】請求項2に記載の構造によって、以下の効
果が得られる。 (1)簡単な構造であり、少ない部品点数で確実に電圧
可変回路への防水ができる。 (2)仕切板に電圧可変回路基板とブラシレスモータを
組み付ける構造のため、組み立て作業性が良いばかりで
なく、同時に電圧可変回路とブラシレスモータを合わせ
て特性を検査できる。また組み立てや検査の自動化も容
易な構造であり、簡単な装置で大量の生産が可能なた
め、製造コストを大幅に低減できる。 (3)上筒、下筒、仕切板に挟まれて配置されたパッキ
ンは、防水だけでなくデザイン上のワンポイントアクセ
ントとしての機能を有する。
【0040】請求項3に記載の構造によって、以下の効
果が得られる。 (1)アウタロータ型ブラシレスモータを採用したこと
によって、大きな回転トルクが得られるため、揚水ポン
プを小型化できる。 (2)防水機能を必要としない通常のブラシレスモータ
と部品の共通化や製造装置を共有できるため、通常のブ
ラシレスモータと合わせてモータのコストダウンが図れ
る。 (3)簡単な方法で後からブラシレスモータに電気的な
防水機能を付加できるため、自動化が容易で量産性に優
れている。
【0041】請求項4に記載の構造によって,以下の効
果が得られる。 (1)複雑な演算装置や補正のための回路を用いなくて
もポテンショメータのみで、つまみの回転角と吐出量と
が比例的に変化するようになる。 (2)つまみの回転角と吐出量とが比例的に変化するた
め、吐出量可変ポンプとして扱いやすい。
【0042】請求項5に記載の構造によって、以下の効
果が得られる。 (1)吐出量が大きくなる程、吐出調節の分解能が上が
る吐出量可変揚水ポンプとなる。 (2)回転角と抵抗値が比例的に変化する市販のポテン
ショメータで電圧可変回路が構成できる。
【0043】請求項6に記載の構造によって、以下の効
果が得られる。 (1)引っ掛かりのある部分は簡単な構造であり、上
筒、下筒、仕切板の部品も製造容易である。 (2)ねじが不要なため、その分部品点数の削減とコス
トダウンが図れる。 (3)上筒、下筒、仕切板の組み立てが容易であり、簡
単な装置で自動化しやすい構造である。
【0044】請求項7に記載の構造によって、以下の効
果が得られる。 (1)市販のACアダプタをそのまま流用できるため、
ACアダプタ製造に関して新規の製造設備や金型が不要
である。 (2)国内用のAC100V用のアダプタの他に、海外
用の例えばAC240V用のアダプタを用意すれば、海
外での使用が可能となりまた輸出商品にすることができ
る。
【0045】請求項8に記載の構造によって、以下の効
果が得られる。 (1)請求項7の防水ジャックは市販品にないため、製
造には新規の金型が必要になるが、防水中継端子は広く
市販されており、市販品を利用して構成できる。 (2)回路基板の配置と部品の配置とも合わせて、電圧
可変回路基板の薄型化を図れば、一層小型の揚水ポンプ
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例1の吐出可変揚水ポン
プの一部破断右側面図である。
【図2】図2は、本発明の実施例1の吐出可変揚水ポン
プの一部破断正面図である。
【図3】図3は、防水ブラシレスモータの上面図であ
る。
【図4】図4は、防水ブラシレスモータの一部破断正面
図である。
【図5】図5は、防水ブラシレスモータの右側面図であ
る。
【図6】図6は、防水ブラシレスモータのステータの一
部破断図である。
【図7】図7は、防水ブラシレスモータを下筒に収納し
た様子を示す上面図である。
【図8】図8は、防水ブラシレスモータを仕切板に取付
ける様子を示す一部破断側面図である。
【図9】図9は、電圧可変回路の回路図である。
【図10】図10は、図9の回路の概略回路図である。
【図11】図11は、実施例1の吐出可変揚水ポンプの
印加電圧と吐出量の関係を示すグラフである。
【図12】図12は、実施例1の吐出量可変揚水ポンプ
のパッキンの破断斜視図である。
【図13】図13は、種々のパッキン形状を示す断面図
である。
【図14】図14は、本発明の実施例2の吐出可変揚水
ポンプの一部破断正面図である。
【図15】図15は、従来の揚水ポンプと本発明の実施
例1の吐出量可変揚水ポンプの背面図である。
【図16】図16は、従来の揚水ポンプと本発明の実施
例1の吐出量可変揚水ポンプの左側面図である。
【図17】図17は、従来の揚水ポンプに使用されてい
るくま取りコイル形単相誘導電動機の左側面図である。
【符号の説明】
1 上筒 2 下筒 3 仕切板 4、5 爪 6 パッキン 7 電圧可変回路基板 8 防水ブラシレスモータ 9 ポテンショメータ 10、19、56 軸 11 3端子レギュレータ 12 つまみ 13 軸穴 14 Oリング 15 放熱板 16 スペーサ 17 ねじ 18 ロータ 20、63 インペラシャフト 21、62 ジョイント 22 プラグ 23 防水DCジャック 24 DCジャック部 25 ゴム防水部 26 芯出し突起部 27 取付穴 28 取付腕部 29 リード線 30 芯線 31 リード線保持部 32 ステータ 33 スリーブ 34 基台 35 回路基板 36 アマチュアコア 37 絶縁コア 38 コイル 39 絶縁樹脂部 40 ホール素子 41 駆動用IC 42 抵抗 43 穴 44、45 溝 46 端子 47 防水中継端子 48 コード 49 防水コードストッパ 50 ACアダプタ 51 防水プラグ 52 ACコードストッパ 53 本体ケーシング 54 コード付きACプラグ 55 窓 57 モータケース 58 コア 59 主電磁コイル 60 くま取りコイル 61 羽根車

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水対策を施したケーシングと、該ケー
    シングの内部に設置されかつ回転軸が揚水を行うインペ
    ラシャフトに連結された防水対策を施したブラシレスモ
    ータと、該ブラシレスモータの回転軸の回転数を変化さ
    せるようにブラシレスモータの入力端子に接続されかつ
    前記ケーシング内に配置された電圧可変回路基板と、前
    記ケーシングの外部に設けられかつ前記電圧可変回路基
    板における出力電圧を軸を用いて変化させるように軸が
    前記電圧可変回路基板に連結されたつまみと、商用AC
    電源のAC電圧を降圧したDC電圧に変換して前記電圧
    可変回路基板に給電するように該前記電圧可変回路基板
    に接続したACアダプタを有することを特徴とする吐出
    量可変揚水ポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の吐出量可変揚水ポンプに
    おいて、前記ケーシングは、上部に配置された上筒と、
    下部に配置された下筒と、前記上筒と下筒を仕切って、
    上筒との間に第1空間を、下筒との間に第2空間を形成
    するように上筒と下筒の間に配置された仕切板とから成
    り、前記電圧可変回路基板は前記第1空間に配置され、
    前記防水ブラシレスモータは前記第2空間に配置され、
    前記上筒、下筒および仕切板の間の防水のためにパッキ
    ンが前記上筒、下筒および仕切板の間に挟み込まれ、前
    記つまみはその軸が前記上筒の軸穴を通った状態で前記
    上筒の上方に配置されており、軸穴の防水のためにOリ
    ングが前記上筒と前記つまみの間に挟まれていることを
    特徴とする吐出量可変揚水ポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の吐出量可変揚水ポンプに
    おいて、前記ブラシレスモータは、巻線とモータ駆動回
    路部分が樹脂で封止されているアウターロータ型ブラシ
    レスモータであることを特徴とする吐出量可変揚水ポン
    プ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の吐出量可変揚水ポンプに
    おいて、前記電圧可変回路基板に設けられた電圧可変回
    路は、入力電圧と出力電圧の間に配置された3端子レギ
    ュレータと、3端子レギュレータの出力電圧を変化させ
    る可変抵抗からなるポテンショメータとを有し、前記可
    変抵抗の抵抗値は前記つまみの軸の回転によって変化さ
    せられ、前記つまみの回転角θと可変抵抗の抵抗値Rが
    θ∝R1.5 の関係を有し、つまみの回転角と吐出量が比
    例的に変化することを特徴とする吐出量可変揚水ポン
    プ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の吐出量可変揚水ポンプに
    おいて、前記電圧可変回路基板に設けられた電圧可変回
    路は、入力電圧と出力電圧の間に配置された3端子レギ
    ュレータと、3端子レギュレータの出力電圧を変化させ
    る可変抵抗からなるポテンショメータとを有し、前記可
    変抵抗の抵抗値は前記つまみの軸の回転によって変化さ
    せられ、前記ポテンショメータの回転角θと抵抗値Rが
    θ∝Rの関係を有し、つまみの回転角θと吐出量Qがθ
    ∝Q2/3 の割合で変化することを特徴とする吐出量可変
    揚水ポンプ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の吐出量可変揚水ポンプに
    おいて、前記上筒、下筒、仕切板の3つの部品が互いに
    引っ掛かりのある部分を有し、これらの部分で互いに連
    結されることを特徴とする吐出量可変揚水ポンプ。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の吐出量可変揚水ポンプに
    おいて、前記上筒には防水DCジャックが設けられてお
    り、前記ACアダプタのプラグが前記防水DCジャック
    に嵌合することによって給電部分の防水がなされること
    を特徴とする吐出量可変揚水ポンプ。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の吐出量可変揚水ポンプに
    おいて、前記上筒には防水中継端子が設けられており、
    前記ACアダプタのプラグが前記防水中継端子に嵌合す
    ることによって給電部分の防水がなされることを特徴と
    する吐出量可変揚水ポンプ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007000849A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Fuji Heavy Ind Ltd 動力噴霧機
CN103032343A (zh) * 2013-01-10 2013-04-10 叶伟青 可调节流量的水泵

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