JPH0893514A - 車両用ディーゼルエンジンの吸気絞り弁装置 - Google Patents

車両用ディーゼルエンジンの吸気絞り弁装置

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Publication number
JPH0893514A
JPH0893514A JP6270121A JP27012194A JPH0893514A JP H0893514 A JPH0893514 A JP H0893514A JP 6270121 A JP6270121 A JP 6270121A JP 27012194 A JP27012194 A JP 27012194A JP H0893514 A JPH0893514 A JP H0893514A
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JP
Japan
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throttle valve
actuator
engine
intake throttle
valve
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Application number
JP6270121A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Yokoyama
泰弘 横山
Seiji Okada
誠二 岡田
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラック等車両用ディーゼルエンジンのEG
Rを2段階にきめ細かく行なうことによって排出ガス中
のNOの低減を図ると共に、絞り弁開度制御用アクチ
ュエータの配置スペース上の制約が少なく、さらに排気
ブレーキ弁の作動時に発生する騒音を効果的に低減する
ことができる安価な吸気絞り弁装置を提供する。 【構成】 車両用ディーゼルエンジンの排気通路内に排
気ブレーキ弁を設けると共に、吸気通路内に吸気絞り弁
を設け、さらに排気ブレート弁の上流側排気通路と吸気
絞り弁下流の吸気通路とをEGR通路内により接続し
て、同EGR通路内にEGR弁を設ける。上記吸気絞り
弁の弁軸の一端に第1アクチュエータ及び第2アクチュ
エータを作動的に連結し、第1アクチュエータにより吸
気絞り弁を第1開度に、第2アクチュエータにより吸気
絞り弁を第2開度に設定する。エンジンの低負荷運転時
及び排気ブレーキ作動時に、吸気絞り弁を絞り度が大き
い第1開度に設定し、エンジンの中負荷運転時に、吸気
絞り弁を絞り度が小さい第2開度に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラック等車両用ディ
ーゼルエンジン、特にその排気通路内に排気ブレーキ弁
を介装すると共に、排出ガス中のNO低減のためEG
Rを行なう車両用ディーゼルエンジンの吸気絞り弁装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラック等車両用ディーゼルエンジンの
排出ガスに含まれるNOを低減するために、エンジン
の吸気通路に吸気絞り弁を介装し、同吸気絞り弁の開度
をエンジンの運転状態に応じ2段階に設定するようにし
たEGR装置が既に提案されている。(特開昭61−8
428号公報参照) 上記既提案のEGR装置は、ディーゼルエンジンの吸気
通路に介装されたバタフライ弁からなる吸気絞り弁と、
同吸気絞り弁の弁軸の吸気通路壁から突出した両端部
に、異るレバー比のレバー装置を介して夫々作動的に連
結された第1及び第2の負圧又は真空応動式アクチュエ
ータとを具え、同第1及び第2アクチュエータを、エン
ジンの運転状態に応じ選択的に作動させることによっ
て、上記絞り弁を第1開度又は第2開度に設定するよう
に構成されている。
【0003】上記既提案のEGR装置では、吸気絞り弁
の弁軸の両端に、第1及び第2アクチュエータが配置さ
れているので、特にエンジン周辺部のスペース的制限が
厳しい車両用エンジンの場合、吸気絞り弁の弁軸両端部
分外側に、アクチュエータ設置のためのスペースを創出
することが困難な不具合がある。また、この既提案のE
GR装置では、多くのトラックやバス等において、常用
ブレーキを補完するために広く採用されている排気ブレ
ーキ装置、即ちエンジンの排気通路内に排気ブレーキ弁
を設け、車両のエンジンブレーキ走行時に、上記排気ブ
レーキ弁により排気通路の少くとも一部分を閉塞するこ
とによって、制動効果を生起するようにした排気ブレー
キ装置と、排気通路内を流れる排気ガスの一部を吸気通
路に導き還流させるEGR装置とが、関連して全く顧慮
されていない点に問題がある。さらに詳言すれば、上記
排気ブレーキ弁を具え、かつEGR装置を具備した車両
用ディーゼルエンジンにおいて、排気ブレーキ弁を作動
させると、高圧の排気ガスがEGR装置の排気還流通路
から吸気通路に吹き返して著しい騒音が発生するため、
この騒音の発生を防止し又は低減する消音手段を設ける
必要があるが、上記既提案の装置には、排気ブレーキ弁
の作動時に排気ガスが吸気側に吹き返すことによって生
起する騒音の防止又は低減手段については、全く示唆さ
れていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み創案されたもので、エンジンの運転状態に応じてき
め細かいEGR制御を行なうために、吸気絞り弁の開度
を2段階に設定する2個の絞り弁開度制御用アクチュエ
ータの配置に関してスペース上の制約が少なく、また上
記エンジンの排気通路に排気ブレーキ弁を設けた場合、
排気ブレーキ弁の作動時に排気ガスが吸気側に吹き返す
ことによって発生する騒音を、上記吸気絞り弁の作動に
より防止し又は低減することができるようにした構造簡
単かつ安価なEGR装置付車両用ディーゼルエンジンの
吸気絞り弁装置を提供することを主たる目的とするもの
である。本発明の他の目的は、上記吸気絞り弁の開度設
定用の2個のアクチュエータ及び排気ブレーキ弁作動用
のアクチュエータが、比較的小型の車両用のEGR装置
付ディーゼルエンジンに好適な負圧又は真空式アクチュ
エータからなるスペース的に有利な吸気絞り弁装置を安
価に提供することである。本発明のさらに他の目的は、
上記吸気絞り弁の開度設定用の2個のアクチュエータ及
び排気ブレーキ弁作動用のアクチュエータが、比較的大
型の車両用のEGR装置付ディーゼルエンジンに好適な
圧縮空気応動式のアクチュエータからなるスペース的に
有利な吸気絞り弁装置を安価に提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、車両用ディーゼルエンジンの吸気通路に
設けられ吸気通路面積を制御する吸気絞り弁と、上記吸
気絞り弁を第1の開度に設定する第1アクチュエータ
と、上記吸気絞り弁を上記第1開度より大きい第2開度
に設定する第2アクチュエータと、車両のエンジンブレ
ーキ走行時及び上記エンジンの第1設定運転領域におい
て上記第1アクチュエータを作動させ、かつ同エンジン
の第2の設定運転領域において上記第2アクチュエータ
を作動させる絞り弁開度制御装置とを有することを特徴
とする車両用ディーゼルエンジンの吸気絞り弁装置を提
案するものである。
【0006】また、本発明において、上記第1及び第2
アクチュエータは、夫々圧力応動式アクチュエータであ
ることが好ましく、さらに同圧力応動式アクチュエータ
は負圧又は真空応動式アクチュエータ、又は圧縮空気応
動式アクチュエータであることが好ましい。なおまた、
上記吸気絞り弁はバタフライ弁であることが望ましく、
同バタフライ弁の弁軸の一端部に、夫々レバー比を異に
するレバー部材を介して上記第1及び第2アクチュエー
タが作動的に連結される構成とすることが好ましい。
【0007】さらに、本発明は、車両用ディーゼルエン
ジンの吸気通路に介装されたバタフライ弁からなる吸気
絞り弁と、同吸気絞り弁の弁軸に連結されて同絞り弁を
第1の開度に設定する真空応動式の第1アクチュエータ
と、上記吸気絞り弁の弁軸に連結されて同絞り弁を第2
の開度に設定する真空応動式の第2アクチュエータと、
上記エンジンに連動して駆動される真空ポンプと、同真
空ポンプと上記第1及び第2アクチュエータとを連結す
る真空管路内に夫々介装された第1及び第2の電磁三方
弁と、車両のエンジンブレーキ走行時及び上記エンジン
の第1設定運転領域において上記第1アクチュエータを
作動させ、かつ同エンジンの第2の設定運転領域におい
て上記第2アクチュエータを作動させるよう上記第1及
び第2電磁三方弁を制御する絞り弁開度制御装置とを有
することが好ましい。
【0008】なおまた、本発明は、上記エンジンの排気
通路内に介装され車両のエンジンブレーキ時に上記排気
通路を少くとも部分的に閉塞する排気ブレーキ弁と、同
排気ブレーキ弁の開度を制御する真空応動式の第3アク
チュエータと、上記真空ポンプと第3アクチュエータと
を連結する真空管路内に介装された第3の電磁三方弁
と、車両のエンジンブレーキ走行時に上記第1及び第3
電磁三方弁を作動させて第1及び第3アクチュエータを
作動させると共に、上記エンジンの第1設定運転領域に
おいて第1電磁三方弁を作動させて第1アクチュエータ
を作動させ、さらに同エンジンの第2の設定運転領域に
おいて上記第2電磁三方弁を作動させて第2アクチュエ
ータを作動させる吸気絞り弁及び排気ブレーキ弁制御装
置とを有する構成であることが望ましい。
【0009】さらになお、本発明は、上記エンジンの排
気通路内に介装され車両のエンジンブレーキ走行時に上
記排気通路を少くとも部分的に閉塞する排気ブレーキ弁
と、同排気ブレーキ弁の開度を制御する、圧縮空気を作
動媒体とした圧力応動式の第3アクチュエータと、上記
圧縮空気源と第3アクチュエータとを連結する空気管路
内に介装された第3の電磁三方弁と、車両のエンジンブ
レーキ走行時に上記第1及び第3電磁三方弁を作動させ
て第1及び第3アクチュエータを作動させると共に、上
記エンジンの第1設定運転領域において第1電磁三方弁
を作動させて第1アクチュエータを作動させ、さらに同
エンジンの第2の設定運転領域において上記第2電磁三
方弁を作動させて第2アクチュエータを作動させる吸気
絞り弁及び排気ブレーキ弁制御装置とを有することが好
ましい。
【0010】
【作用】本発明によれば、吸気絞り弁の開度を、第1及
び第2アクチュエータの作動によって、エンジンの第1
及び第2設定運転領域に適応する2段階の開度にきめ細
かく設定し、車両用ディーゼルエンジンのEGR制御を
適切に行なうことができる。上記吸気絞り弁は、車両用
エンジンの排気通路に介装される排気ブレーキ弁と協働
して作動し、高圧の排気ガスが吸気通路に吹き返すこと
によって生起する騒音の発生を防止し又は低減する消音
装置として作動する。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面について具体
的に説明する。先ず、図1に示した全体的構成図におい
て、符号10は総括的にトラック等の車両用ディーゼル
エンジンを示し、同エンジン10は、クランクケース1
2と、同クランクケース12に形成されたシリンダ14
内に摺動自在に嵌装されたピストン16と、コネクティ
ングロッドを介して同ピストン16に作動的に連結され
たクランク軸18と、クランクケース12に装架された
シリンダヘッド20とを具えている。シリンダヘッド2
0の内部には、シリンダ内の排気ガスを排気マニホール
ド22に導く排気ポート24が設けられ、同排気ポート
24とシリンダ14との連通は排気弁26によって制御
される。また、シリンダヘッドの内部に、吸気マニホー
ルド28に連通する吸気ポート30が設けられ、同吸気
ポート30とシリンダ14との連通は吸気弁32によっ
て制御される。上記クランクケース12内にシリンダ1
4を囲繞する冷却水室34が形成され、同冷却水室34
には水温Tを検知する冷却水温度センサ36が装着さ
れている。また、クランクケース12の側壁に燃料噴射
ポンプ38(この実施例では列型燃料噴射ポンプが例示
されている)が装着され、同噴射ポンプ38には、燃料
供給制御部材、例えばコントロールラックのストローク
によりエンジン10の実負荷Tを検知する負荷センサ
40が設けられ、さらに上記クランク軸18には、エン
ジンの回転数Nを検知する回転数センサ42が設けら
れ、上記温度センサ36の出力信号T、負荷センサ4
0の出力信号T、及び回転数センサ42の出力信号N
は、図中に点線で示されているように、絞り弁開度及
び後述するEGR弁開度を制御する制御装置又はコント
ローラ44に供給される。
【0012】上記吸気ホールド28の吸気通路入口部分
に、バタフライ弁からなる吸気絞り弁46が配設され、
同絞り弁46の弁軸48の吸気通路壁外に突出した一端
部に、第1アクチュエータ50及び第2アクチュエータ
52が作動的に連結されている。これら第1及び第2ア
クチュエータ50及び52は、夫々ケーシング内に負圧
に応動して変位し、アクチュエータロッド50′及び5
2′を駆動するダイヤフラム(開示せず)を内蔵した負
圧又は真空応動式のアクチュエータである。また、上記
第1アクチュエータ50は第1電磁三方弁54を介し
て、一方第2アクチュエータ52は第2電磁三方弁56
を介して負圧又は真空源である真空ポンプ58に接続さ
れている。同真空ポンプ58は、エンジン10により歯
車列或いはコグベルト等の伝動装置を介して駆動され、
又は車載電源60によって付勢される電動モータ(図示
せず)によって駆動される。
【0013】前記排気マニホールド22内に、車両のエ
ンジンブレーキ走行時に排気通路面積を閉塞し又は少く
ともその一部分を閉塞することによって制動効果を生起
する、好ましくはバタフライ弁からなる排気ブレーキ弁
62が配設され、同排気ブレーキ弁62は、上記第1及
び第2アクチュエータ50及び52と同様の負圧又は真
空応動式の第3アクチュエータ64によって開閉され、
同第3アクチュエータ64は第3電磁三方弁66を介し
て上記真空ポンプ58に接続されている。また、上記排
気ブレーキ弁62より上流側の排気通路と上記吸気絞り
弁46より下流側の吸気通路とを接続するEGR通路6
8が設けられ、同EGR通路68の途中に再循環排気ガ
ス流量即ちEGRガス量を制御するEGR弁70が設け
られている。同EGR弁70は、前記第1ないし第3ア
クチュエータと同様の負圧又は真空応動式の第4アクチ
ュエータ72によって開閉制御され、同第4アクチュエ
ータ72は第4電磁三方弁74を介して上記真空ポンプ
58に接続されている。上記排気ブレーキ弁62を制御
する第3電磁三方弁66は、車両のアクセルペダルの踏
込み量が実質的に零のときに閉成されるアクセルスイッ
チ76、車両の動力伝達系に介装されたクラッチ装置が
係合されているときに閉成されるクラッチスイッチ7
8、及び車両の運転者が排気ブレーキ弁62の制動効果
が望んでいるときに手動で閉成する排気ブレーキスイッ
チ80を介して直列に車載電源60に接続されている。
従って、排気ブレーキスイッチ80が手動で閉成されて
いるときに、車両がエンジンブレーキ走行状態になる
と、アクセルスイッチ76及びクラッチスイッチ78が
何れも閉路するので、第3電磁三方弁66が付勢され
て、真空ポンプ58の負圧又は真空が第3アクチュエー
タ64に供給され、排気ブレーキ弁62が作動して制動
効果が生起される。他方、車両の通常走行中は、アクセ
ルスイッチ76又はクラッチスイッチ78の少くとも何
れか一方が開路しているので、第3電磁三方弁66は消
勢され、従って第3アクチュエータ64は休止してお
り、排気ブレーキ弁62は、図示の休止位置又は全開位
置に保持されている。(なお、クラッチスイッチ78
は、場合により省略されることがある。)
【0014】前記第1及び第2アクチュエータ50及び
52と、吸気絞り弁46の弁軸48との連結構造の詳細
が、図3ないし図9に示されている。図中符号28′は
上記吸気マニホールド28の一部を形成する吸気室、8
2は図示しない吸気取入管に接続される吸気入口であっ
て、同吸気入口82に前記吸気絞り弁46が介装されて
いる。上記吸気室28′の一側壁84にブラケット86
がボルト等により固着され、同ブラケット86のフラン
ジ88及び90に、構造及び寸度が実質的に同一の第1
アクチュエータ50及び第2アクチュエータ52が装架
されている。上記第1アクチュエータ50のアクチュエ
ータロッド50′は、図6及び図7に良く示されている
ように、第1レバー部材92の一端に形成されたクレビ
ス部92′に枢着され、同第1レバー部材92の長円孔
94に、吸気絞り弁40の弁軸48の吸気室壁外に突出
した一端部に形成された長円状部96が相対回転不能に
嵌装されている。また、第2アクチュエータ52のアク
チュエータロッド52′は、図8及び図9に良く示され
ているように、第2レバー部材98の一端に形成された
クレビス部98′に枢着され、また同第2レバー部材9
8の略中央部分に設けられた円筒部100は上記弁軸4
8の一端部に相対回転自在に嵌装されている。さらに、
同第2レバー98のクレビス部98′とは反対側の他端
部に形成された突起102が、上記第1レバー部材92
のクレビス部92′とは反対側の端部に形成された突腕
104に当接する。
【0015】第1アクチュエータ50のケーシングに設
けた負圧取入管106に真空ポンプ58の負圧又は真空
が連通されると、内蔵するリターンスプリング(図示せ
ず)によりアクチュエータロッド50′が、図4におい
て矢印Xで示す方向に変位し、第1レバー部材92を介
して弁軸48が、図5に2点鎖線で示されているように
回転角θだけ廻動し、吸気絞り弁46は第1の開度に
設定される。また第2アクチュエータ52のケーシング
に設けた負圧取入管108に真空ポンプ58の負圧又は
真空が連通されると、内蔵するリターンスプリング(図
示せず)によりアクチュエータロッド52′が、図4に
矢印Yで示す方向に変位し、第2レバー部材98及び突
起102を介して第2レバー部材に連動する第1レバー
部材92が廻動し、弁軸48が図5に一点鎖線で示され
ているように回転角θだけ廻動して、吸気絞り弁46
は第2の開度に設定される。第1レバー92及び第2レ
バー98のレバー比を適宜に設定することによって、第
1開度θは第2開度θより大きく設定される。換言
すれば、第1開度θは吸気入口82の通路面積を略全
閉に近い程度まで絞り、従って吸気マニホールド28内
に大きな負圧が発生する。一方、第2開度θは吸気入
口82の通路面積の閉塞度が小さく、従って吸気マニホ
ールド28内に発生する負圧は上記第1開度より小さ
い。なお、図3において符号110は、吸気室28′に
開設され、前記EGR通路68に連通されるEGRガス
の取入口である。
【0016】先ず、上記排気ブレーキ弁62の作動時
に、図1の概略構成図に良く示されているように、第3
電磁三方弁66が付勢されると同時に、第1電磁三方弁
54が付勢される。同第1電磁三方弁54の付勢により
第1アクチュエータ50が作動して、アクチュエータロ
ッド50′を介し吸気絞り弁46が第1開度θに設定
され、吸気入口82の通路面積を全閉に近い開度に閉塞
する。従って排気ブレーキ弁62の作動により排気管へ
の流出を妨げられた高圧の排気ガスが、EGR通路68
から吸気絞り弁46より上流側の吸気通路に吹き返すこ
とが有効に防止され、排気ガスが吸気側に吹き返すこと
によって生起する大きな騒音の発生が防止され又は少く
とも効果的に低減される。
【0017】次に、エンジン10の低負荷運転時、例え
ば縦軸に出力トルクTをとり、横軸にエンジン回転数
をとって示した図2のトルク−回転数線図におい
て、横線e〜fで示されている負荷(一例として1/4
負荷程度)以下の負荷で、エンジン回転数がアイドル回
転数よりやや高い回転数Nから、最高回転数よりやや
低い回転数Nにわたる領域e−c−d−fにおいて、
冷却水温度センサ36の出力信号T、エンジンの回転
数センサ42の出力信号N、エンジンの負荷センサ4
0の出力信号Tを受容してエンジン10の運転状態を
検知している制御装置又はコントローラ44(必要に応
じ上記以外のエンジン運転状態を示す補助信号、例えば
車速、吸気温度、吸気圧力等に関する信号を補正信号と
して受容することもある)から、第1電磁三方弁54に
駆動信号が発せられて同電磁弁が付勢される。同電磁三
方弁54の付勢により第1アクチュエータ50が作動
し、上記排気ブレーキ弁62の作動時と同様に、吸気絞
り弁46が第1開度θに設定される。この結果、吸気
マニホールド28内に大きな吸気負圧が発生する。一
方、上記制御装置又はコントローラ44から、エンジン
10の運転状態に応じ予め設定されたデューティ比で第
4電磁三方弁74に駆動信号が出力され、同電磁三方弁
74の付勢により第4アクチュエータ72が作動してE
GR弁70がエンジンの運転状態に応じた開度に制御さ
れる。従ってEGR弁70の開度と吸気マニホールド2
8内の負圧に応じた流量の排気ガスがEGR通路68を
通って吸気マニホールド28に還流し、吸気と混合して
エンジン10の各シリンダに供給され、排出ガス中のN
が低減される。このとき、第1アクチュエータ50
のアクチュエータロッド50′に連結された第1レバー
部材92の突腕104は、図4から容易に理解されるよ
うに、第2レバー部材98の突起102から遠ざかる方
向に廻動するので、第2アクチュエータ52のアクチュ
エータロッド52′は休止位置に停止している。
【0018】また、エンジン10の中負荷運転時、例え
ば上記図2のトルク−回転数線図において、横線a〜b
で示されている負荷(一例として2/4負荷程度)以下
でかつ上記横線e−fで示されている負荷以上の負荷領
域内で、エンジン回転数がアイドル回転数よりやや高い
回転Nから最高回転数よりやや低い回転数Nにいた
る運転領域a−e−f−bにおいて、上記制御装置又は
コントローラ44から第2電磁三方弁56に駆動信号が
発せられて同電磁弁が付勢される。同電磁三方弁56の
付勢により第2アクチュエータ52が作動し、吸気絞り
弁46が第2開度θに設定され、吸気マニホールド2
8内に相対的に小さい吸気負圧が発生する。一方、その
ときのエンジン10の運転状態に応じ第4電磁三方弁7
4が制御装置又はコントローラ44によって制御され、
EGR弁70がエンジンの運転状態に応じた開度に制御
される。この結果、EGR弁70の開度と吸気マニホー
ルド28内の負圧に応じた流量の排気ガスが、EGR通
路68を経て吸気マニホールド28に還流し、吸気と混
合してエンジン10の各シリンダに供給され、排出ガス
中のNOが低減される。このとき、第2アクチュエー
タ52のアクチュエータロッド52′に連結された第2
レバー部材98の突起102が、第1レバー部材92の
突腕104に当接して同第2レバー部材92を廻動させ
るので、第1アクチュエータ50のアクチュエータロッ
ド50′が矢印X′方向に連れ動きすることとなるが、
第1アクチュエータ50には真空が供給されていないの
で、内蔵されているダイヤフラムはリターンスプリング
に抗し空動き(ロストモーション)を行なうに過ぎず、
上記第2アクチュエータ52の作動は円滑に行なわれ
る。
【0019】上述したように、本発明の構成によれば、
吸気絞り弁46が、エンジン10の運転状態に応じて第
1開度θ及び第2開度θに設定され、吸気マニホー
ルド28内の負圧がきめ細かく制御されるので、排出ガ
ス中のNO低減を効果的に達成することができる。ま
た、上記吸気絞り弁46が、排気ブレーキ弁62の作動
時における排気ガスの吸気側への吹き返しに基因する騒
音の発生を防止し又は低減する消音手段を兼ねるので、
別途に消音手段を設ける場合に較べ構造簡単かつ安価な
利点がある。さらに、吸気絞り弁46を第1開度及び第
2開度に設定する第1及び第2アクチュエータ50及び
52が、弁軸48の一端部分に作動的に連結されている
ので、同弁軸48の両端部分に第1及び第2アクチュエ
ータ50及び52を配置する場合に較べ、配置スペース
上有利な利点がある。さらに、第1及び第2アクチュエ
ータ50及び52に同一のアクチュエータを採用するこ
とによって、製造コストを安くし得る利点がある。
【0020】なお、上記実施例に示した吸気絞り弁装置
は、常用ブレーキ作動用の圧縮空気式倍力装置を具備し
ていない比較的小型のトラックやバス等に好適なるもの
であるが、常用ブレーキ作動用の圧縮空気式倍力装置を
具備した中空又は大型トラック、バス等の場合は、上記
第1ないし第4アクチュエータとして圧縮空気応動式の
アクチュエータ(ダイヤフラム式又はピストン式アクチ
ュエータの何れでもよい)を採用することが好ましく、
この場合、勿論作動媒体源として真空ポンプ58に代
え、エンジンにより駆動され又は車載電源により駆動さ
れるエアコンプレッサが用いられる。
【0021】
【発明の効果】叙上のように、本発明に係る車両用ディ
ーゼルエンジンの吸気絞り弁装置は、車両用ディーゼル
エンジンの吸気通路に設けられた吸気通路面積を制御す
る吸気絞り弁と、上記吸気絞り弁を第1の開度に設定す
る第1アクチュエータと、上記吸気絞り弁を上記第1開
度より大きい第2開度に設定する第2アクチュエータ
と、車両のエンジンブレーキ走行時及び上記エンジンの
第1設定運転領域において上記第1アクチュエータを作
動させ、かつ同エンジンの第2の設定運転領域において
上記第2アクチュエータを作動させる絞り弁開度制御装
置とを有することを特徴とし、エンジンの運転状態に応
じてきめ細かいEGR制御を行なうことにより排出ガス
中のNOを効果的低減することができると共に、絞り
弁開度制御用アクチュエータの配置スペース上の制約が
少なく、かつ安価であり、さらに吸気絞り弁を排気ブレ
ーキ弁の作動時に発生する騒音を有効に消音することが
できるこの種装置を提供し得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】図1に示した吸気絞り弁装置の作動態様を説明
するトルク−回転数線図である。
【図3】図1における吸気絞り弁及びその開度制御装置
の詳細断面図である。
【図4】図3の矢印IV方向から視た側面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う吸気室28′及び吸気絞
り弁46の断面図である。
【図6】図4における第1アクチュエータ50の第1レ
バー部材92を示す正面図である。
【図7】図6に示した第1レバー部材92の平面図であ
る。
【図8】図4における第2アクチュエータ52の第2レ
バー部材98の平面図である。
【図9】図8に示した第2レバー部材98の正面図であ
る。
【符号の説明】
10…エンジン、12…クランクケース、16…ピスト
ン、18…クランク軸、20…シリンダヘッド、22…
排気マニホールド、26…排気弁、28…吸気マニホー
ルド、32…吸気弁、38…燃料噴射ポンプ、44…制
御装置又はコントローラ、46…吸気絞り弁、48…弁
軸、50…第1アクチュエータ、52…第2アクチュエ
ータ、54…第1電磁三方弁、56…第2電磁三方弁、
58…真空ポンプ、62…排気ブレーキ弁、64…第3
アクチュエータ、66…第3電磁三方弁、68…EGR
通路、70…EGR弁、72…第4アクチュエータ、7
4…第4電磁三方弁、92…第1レバー部材、98…第
2レバー部材。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用ディーゼルエンジンの吸気通路に
    設けられ吸気通路面積を制御する吸気絞り弁と、上記吸
    気絞り弁を第1の開度に設定する第1アクチュエータ
    と、上記吸気絞り弁を上記第1開度より大きい第2開度
    に設定する第2アクチュエータと、車両のエンジンブレ
    ーキ走行時及び上記エンジンの第1設定運転領域におい
    て上記第1アクチュエータを作動させ、かつ同エンジン
    の第2の設定運転領域において上記第2アクチュエータ
    を作動させる絞り弁開度制御装置とを有することを特徴
    とする車両用ディーゼルエンジンの吸気絞り弁装置。
  2. 【請求項2】 上記第1及び第2アクチュエータが夫々
    圧力応動式アクチュエータであることを特徴とする請求
    項1記載の車両用ディーゼルエンジンの吸気絞り弁装
    置。
  3. 【請求項3】 上記吸気絞り弁が吸気通路に介装された
    バタフライ弁であることを特徴とする請求項1記載の車
    両用ディーゼルエンジンの吸気絞り弁装置。
  4. 【請求項4】 上記吸気絞り弁の弁軸の一端部に上記第
    1及び第2アクチュエータが作動的に連結されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の車両用ディーゼルエンジ
    ンの吸気絞り弁装置。
  5. 【請求項5】 上記第1及び第2アクチュエータが実質
    的に同一のアクチュエータであり、かつレバー比が異る
    レバー部材を介して上記吸気絞り弁の弁軸に連結されて
    いることを特徴とする請求項3記載の車両用ディーゼル
    エンジンの吸気絞り弁装置。
  6. 【請求項6】 車両用ディーゼルエンジンの吸気通路に
    介装されたバタフライ弁からなる吸気絞り弁と、同吸気
    絞り弁の弁軸に連結されて同絞り弁を第1の開度に設定
    する真空応動式の第1アクチュエータと、上記吸気絞り
    弁の弁軸に連結されて同絞り弁を第2の開度に設定する
    真空応動式の第2アクチュエータと、上記エンジンに連
    動して駆動される真空ポンプと、同真空ポンプと上記第
    1及び第2アクチュエータとを連結する真空管路内に夫
    々介装された第1及び第2の電磁三方弁と、車両のエン
    ジンブレーキ走行時及び上記エンジンの第1設定運転領
    域において上記第1アクチュエータを作動させ、かつ同
    エンジンの第2の設定運転領域において上記第2アクチ
    ュエータを作動させるよう上記第1及び第2電磁三方弁
    を制御する絞り弁開度制御装置とを有することを特徴と
    する請求項2記載の車両用ディーゼルエンジンの吸気絞
    り弁装置。
  7. 【請求項7】 上記エンジンの排気通路内に介装され車
    両のエンジンブレーキ走行時に上記排気通路を少くとも
    部分的に閉塞する排気ブレーキ弁と、同排気ブレーキ弁
    の開度を制御する真空応動式の第3アクチュエータと、
    上記真空ポンプと第3アクチュエータとを連結する真空
    管路内に介装された第3の電磁三方弁と、車両のエンジ
    ンブレーキ走行時に上記第1及び第3電磁三方弁を作動
    させて第1及び第3アクチュエータを作動させると共
    に、上記エンジンの第1設定運転領域において第1電磁
    三方弁を作動させて第1アクチュエータを作動させ、さ
    らに同エンジンの第2の設定運転領域において上記第2
    電磁三方弁を作動させて第2アクチュエータを作動させ
    る吸気絞り弁及び排気ブレーキ弁制御装置とを有するこ
    とを特徴とする請求項6記載の車両用ディーゼルエンジ
    ンの吸気絞り弁装置。
  8. 【請求項8】 上記第1及び第2アクチュエータが圧縮
    空気を作動媒体とする圧力応動式アクチュエータであ
    り、同第1及び第2アクチュエータに圧縮空気を供給す
    る圧縮空気源が上記エンジンにより駆動されるエアコン
    プレッサであることを特徴とする請求項1記載の車両用
    ディーゼルエンジンの吸気絞り弁装置。
  9. 【請求項9】 上記エンジンの排気通路内に介装され車
    両のエンジンブレーキ走行時に上記排気通路を少くとも
    部分的に閉塞する排気ブレーキ弁と、同排気プレーキ弁
    の開度を制御する、圧縮空気を作動媒体とした圧力応動
    式の第3アクチュエータと、上記圧縮空気源と第3アク
    チュエータとを連結する空気管路内に介装された第3の
    電磁三方弁と、車両のエンジンブレーキ走行時に上記第
    1及び第3電磁三方弁を作動させて第1及び第3アクチ
    ュエータを作動させると共に、上記エンジンの第1設定
    運転領域において第1電磁三方弁を作動させて第1アク
    チュエータを作動させ、さらに同エンジンの第2の設定
    運転領域において上記第2電磁三方弁を作動させて第2
    アクチュエータを作動させる吸気絞り弁及び排気ブレー
    キ弁制御装置とを有することを特徴とする請求項8記載
    の車両用ディーゼルエンジンの吸気絞り弁装置。
  10. 【請求項10】 上記エンジンの第1設定運転領域が低
    負荷領域であり、第2設定運転領域が中負荷領域である
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用ディーゼルエン
    ジンの吸気絞り弁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008240623A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Nissan Diesel Motor Co Ltd 排気ブレーキ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008240623A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Nissan Diesel Motor Co Ltd 排気ブレーキ装置

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