JPH0892586A - 動植物油の精製方法 - Google Patents

動植物油の精製方法

Info

Publication number
JPH0892586A
JPH0892586A JP23170694A JP23170694A JPH0892586A JP H0892586 A JPH0892586 A JP H0892586A JP 23170694 A JP23170694 A JP 23170694A JP 23170694 A JP23170694 A JP 23170694A JP H0892586 A JPH0892586 A JP H0892586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
animal
vegetable
vegetable oils
stirring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23170694A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukifumi Kaji
享史 梶
Osamu Kakehi
修 筧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIURA JIMUSHO KK
Original Assignee
MIURA JIMUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MIURA JIMUSHO KK filed Critical MIURA JIMUSHO KK
Priority to JP23170694A priority Critical patent/JPH0892586A/ja
Publication of JPH0892586A publication Critical patent/JPH0892586A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 常温で液体状態の油、又は常温で液体状態の
油の中にその一部分として固形分を形成している油を精
製することによって、中間製品の油又は最終製品の油を
製造する動植物油の精製方法を提供する。 【構成】 動植物原油を用意すること、該動植物原油に
加水すること、加水された動植物原油を激しく撹拌する
こと、該動植物原油を完全に乳化させること、ガム質を
水和させること、その後該ガム質を油中より分離させて
脱ガム油を得ること、次いで該脱ガム油に加水するこ
と、加水された該脱ガム油を激しく撹拌すること、該脱
ガム油を完全に乳化させること、該脱ガム油中のろう分
等を析出させること、その後、析出させた該ろう分等を
油中より分離させること、から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動物油及び植物油の精
製方法に関する。より詳細には、常温で液体状態の油、
又は常温で液体状態の油の中にその一部分として固形分
を形成している油を精製することによって、中間製品の
油又は最終製品の油を製造する動植物油の精製方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】動植物油の精製は従来から広く行われて
いる。これらの精製工程を概括的に工程別に記載すると
以下の2つの工程となる。
【0003】A工程: 水和工程 → リン酸処理工程
→ アルカリによる脱酸工程 →水洗工程 → 脱色
工程 → 脱臭工程B工程: 水和工程 → リン酸処理工程 → アルカ
リによる脱酸工程 →水洗工程 → 脱色工程 → 脱
ろう工程 → 脱臭工程 今日、広く用いられている上述の植物油及び動物油の上
記2つの精製工程の内容及びそれに付随する問題点につ
いて、記載する。
【0004】(1)初めに植物油の精製について述べ
る。
【0005】(1−1)大豆、菜種、ヒマワリ、米糠等
の植物性油糧より採取された原油は多量のりん脂質等を
含んでいる。そのため、該りん脂質等を取り除くため、
それらの原油が得られた後、直ちにまだ油温が70°C
程度の高い状態にある間に該原油中へ加水を行ない、原
油中のガム質が吸水することにより当該ガム質を該原油
中から分離し易くする。かかる状態になったところで、
当該ガム質を原油より分離することにより、脱ガム油を
得る。こうして得られた脱ガム油は一時的に貯蔵された
り、又は市販されたりしている。このようにして得られ
た脱ガム油は、以下のような問題点を有している。
【0006】(問題点A)この方法による脱ガム油中に
は、一般にまだかなり多量のりん脂質が残存している。
このため以後の工程で、アルカリによる精製を経由しな
いで、例えば、水蒸気精製法によって製品油を得るとい
うことは一般には困難であり、脱ガム油は引き続いてア
ルカリ精製法によって精製されるのが通常の精製方法で
ある。
【0007】(1−2)従来の方法で得られた脱ガム油
は、次いで、リン酸処理工程を経た後、アルカリによる
脱酸工程に送られ、脱ガム油中の遊離脂肪酸はアルカリ
で中和されてソーダ油滓となり、脱ガム油中に残存する
りん脂質はソーダ油滓に吸着されて当該ソーダ油滓と共
に脱ガム油より分離され、この分離操作後の油は温水に
よって洗浄されて油中に残っている石鹸分が除去され、
洗浄された油は減圧下で乾燥されて脱酸油となり、次の
工程に送られる。この種のアルカリ精製法に伴う産業上
の問題点も、また以下に列記するように、従来より種々
指摘されている。
【0008】(問題点B)油の一部がアルカリでけん化
され、油の収率が低下する。
【0009】(問題点C)アルカリの添加によって生成
するソーダ油滓が油から分離される際に、その油の一部
分がソーダ油滓と共に失われ、このために油の収率が低
下する。(問題点D)ソーダ油滓は、一般にかさばり、
かつ半固形のため、以後の搬送が困難であり、またその
後処理が必要となる。
【0010】(問題点E)中和された油を温水で洗浄す
るとき、油が乳化されやすく、そのため油の一部が洗浄
水と共に失われ、油の収率が低下する。
【0011】(問題点F)油の洗浄水の後処理が大きな
問題となる。
【0012】(問題点G)油の洗浄工程には、油の加熱
と、熱水の使用とが必要なため、多くのエネルギーを必
要とする。
【0013】(問題点H)油精製のため、絶えずアルカ
リ原料を購入し、貯蔵しなければならない。
【0014】(問題点I)脱ガム油中の遊離脂肪酸含有
率の変動や、リン酸処理工程に起因する、油中に於ける
りん酸ナトリウムの生成等、油のアルカリによる脱酸工
程は、その管理が困難である。
【0015】(1−3)アルカリ精製による脱酸油は、
通常、水洗工程を経た後、既知の方法に従って白土等を
用いて脱色処理が行われる。脱色工程の後は、大豆油等
の比較的ワックス分の少ない油については脱臭工程によ
り、また、ヒマワリ油や米油の如く、かなり多くのワッ
クス分を含んでいる油については、脱色工程の後、ワッ
クス分を除去するために脱ろう処理を行った後に、脱臭
工程を経て製品油が製造されるというのが通例の方法で
ある。上記脱ろう工程についての既存の技術とそれに伴
う問題点として、次のことが広く知られている。以下
に、それらの問題点について列挙する。
【0016】(問題点J)脱ろう工程を行うには、油を
1〜2日間低温に保たねばならず、工程に時間を要す
る。
【0017】(問題点K)100°C程度の高温で得ら
れる脱色油を、脱ろう工程では5°C程度にまで冷却し
なければならず、その間に、熱の損失及び冷却等によ
り、多量のエネルギーを消費する。
【0018】(問題点L)析出されたワックス分の分離
は、硅藻土を使用する濾過方法によるため、硅藻土に吸
着された油は損失となり、油の収率の低下をもたらす。
【0019】(問題点M)脱ろう工程においては、処理
される油の温度制御等に細かい管理が要求される。
【0020】(2)次に動物油の精製について述べる。
【0021】(2−1)動物油は一般に、植物油のよう
に多量のガム質を含むことがないので、原料より得られ
た後、濾過された原油は、脱ガム工程を経ることなく、
直接、脱酸工程、水洗工程、脱色工程、及び脱臭工程で
処理されて製品化されるのが通常である。脱酸工程で
は、植物油に準じた処理が執られるため、アルカリ精製
に起因する問題点は、上記植物油の場合の(問題点B)
〜(問題点I)と同様である。(2−2)また、動物油
中で、常温にあって固形部分即ちステアリン部分を含有
する油については、その部分を選択的に除去して、常温
で完全に液体状の油を得ることが最終製品の商品価値の
上から望まれる。この目的のために、植物油の精製に於
ける脱ろう工程と同様な処理を行って、融点の高い一部
の組成を分離している。この工程における問題点は、前
記植物油の脱ろう工程と同様な(問題点J)〜(問題点
M)が指摘されている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、植物油を精
製するために行われる脱ガム工程を改良し、従来の工程
に付随している前記(問題点A)を解決することを第1
の課題としている。これにより脱ガム工程をより完全に
行うことが出来るからである。次に、従来の技術では、
脱ガム工程に引き続いて、アルカリによる脱酸工程を必
要としてきた植物油に対しても、高品質の脱ガム油の製
造により、アルカリ精製を行うことなく、水蒸気精製法
によって以後の精製を行い、これによって、アルカリ精
製法に由来する上記(問題点B)〜(問題点I)を一挙
に解決することを第2の課題としている。また、従来か
ら用いられてきた脱ろう、脱ステアリン工程の基本的な
メカニズムを改め、乳化させた微細な水粒子を核とする
ことによりワックス分等の析出を促進させ、油の全精製
工程中に占める脱ろう工程の位置付けを変更させること
により、従来の脱ろう工程に伴う上記の(問題点J)及
び(問題点K)を共に緩和して、時間的に、またエネル
ギー的により有利な方法を用いることにより、同時に上
記(問題点L)及び(問題点M)を解消することを第3
の課題としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】動植物油を精製する、従
来から広く用いられてきた下記(1)に再録する上記の
公知のA工程及びB工程は、本発明による下記(2)の
C工程のように改善されることより、上記公知の工程に
伴う課題が完全に解決されるのである。
【0024】(1) 従来公知の2つの工程:A工程: 水和工程 → リン酸処理工程 → アルカ
リによる脱酸工程 →水洗工程 → 脱色工程 → 脱
臭工程B工程: 水和工程 → リン酸処理工程 → アルカ
リによる脱酸工程 →水洗工程 → 脱色工程 → 脱
ろう工程 → 脱臭工程 (2) 本発明による工程:C工程 : 第1次水和工程(常温脱ガム工程) → 第
2次水和工程(水和による脱ろう又は脱ステアリン工
程) → 脱色工程 → 水蒸気精製工程 即ち、本発明の上記課題を解決するための第1の手段
は、動植物油より不純物を除去するために、油を水和す
る工程を連続して2度行い、油から不純物を段階的に取
り除くことである。第2の手段は、油を水和する第1回
目の水和工程を従来よりガム質がよりよく分離される特
定の条件下で行い、次いで、2回目の水和工程を、第1
回目のそれと同等か、或は不純物が更に分離され易くな
るように、より低温度の条件下に変更して、重ねて水和
処理を行うことである。これら2つの手段を採ることの
結果として、従来から動植物油の精製に際して脱酸及び
脱ろうの目的のために使用されてきたアルカリ及び脱ろ
うの目的のために使用されてきた界面活性剤等の化学薬
品の添加工程が全く不要となるのである。
【0025】
【作用】本発明に基づく動植物油に対する第1回目の水
和工程は、従来の技術の如く高温では行わず、常温下で
行い、その結果として脱ガム油中に溶解又は分散した形
で残存するりん脂質やステアリン分の含有量を極力低い
水準に抑え、より良くガム質やステアリン分の除去され
た脱ガム油を得る作用をする。
【0026】この発明による第2回目の水和工程は、外
見上の操作としては、油に加水し、激しい撹拌を与えて
油を乳化させる点において、第1回目のそれと何等の相
違も介在しないのであるが、作用の上では第1回目の水
和工程のそれとは異なる面が存在する。即ち、第1次水
和工程においては、原油が加水を受けると最も早期に原
油より分離する性質を持っている主としてりん脂質が原
油より分離されるのに対して、第2次水和工程にあって
は第1次水和工程の条件下では析出し得なかったろう分
等を主体とした物質が、脱ガム油より分離されることに
なる。これは微細な粒子に分散している水滴が析出物の
核となってろう分等が析出するのである。これに対し、
多量のりん脂質が併存している第1次水和工程において
は、原油中に添加された水は直ちにそれらりん脂質に吸
収されてしまい、微細な水粒子として油中に存在しない
ために、ろう分等の析出に適した核とはなり得ないので
ある。更にろう分等の析出を助長させるため、第2次水
和工程における油温を第1次水和工程のそれよりも10
〜20°C程度低く保ち、ワックス分や残存りん脂質、
残存ステアリン分を析出させ、油より除去することが、
第2回目の水和工程が提供する主たる作用である。
【0027】本発明の総合的な作用は、これら2度にわ
たる連続的な水和工程によって処理された油が、りん脂
質を極めて僅か含んでいるに過ぎないために、それに続
いてアルカリによる脱酸処理を受けることなく、既知の
方法に従って、直接的に、脱色工程、水蒸気精製工程を
経て製品化されることを可能ならしめるものである。以
下に本発明の実施例について述べる。
【0028】
【実施例】本発明は、常温で液体状の動植物油の精製に
於ける脱ガム及び脱ろう(脱ステアリンを含む)に関す
るもので、この発明に従って処理された油は、それに引
き続く精製工程で、既知の脱色及びその次の水蒸気精製
法による精製を経ることにより、従来のアルカリ精製法
に従って精製された製品油に匹敵し得る品質の最終製品
を製造することが出来る。
【0029】本発明は、大別すると、精製に供する原料
油の性状や、それを得るための前処理方法の違いによっ
て、概括的には、下記の2つの方法に従って実用化する
ことができるのである。
【0030】(A)脱ガムを全く行なっていない植物原
油で、多量のリン脂質又はろう分を含むもの、及び多量
のステアリン分を含む動物原油について。
【0031】(a)第1次水和工程(常温脱ガム工
程):多量のりん脂質、又はろう分、又はステアリン分
を含む油に、適当量の水を加え、常温で激しく撹拌し、
油を完全に乳化させた後、温度を変えることなく分離操
作を加え、主としてガム質又はステアリン分を油より分
離させ、脱ガム油を得る。
【0032】(b)第2次水和工程(水和による脱ろう
工程):次いで、上記処理による脱ガム油を約10°C
に冷却し、再度適当量の水を加えてこの温度で激しく撹
拌し、油を完全に乳化させた後、温度を変えることなく
分離操作を行ない、主としてろう分から成る沈澱物を油
より分離させ、脱ろう油を得る。
【0033】(c)脱色工程:上記脱ろう油に対して、
既知の方法によって脱色を行い、脱色油を得る。
【0034】(d)水蒸気精製:上記脱色油に対して、
既知の方法によって真空下で水蒸気蒸留を行って、製品
油を得る。
【0035】(B)既知の方法に従って工業的に既に脱
ガムされた植物油、又は比較的少量のりん脂質又はろう
分又はステアリン分を含む動植物原油について。
【0036】(a)水和による脱ろう工程:前記(A)
の(b)の第2次水和工程を直接行い、ろう分を主成分
とする沈澱物を油より分離させ、脱ろう油を得る。
【0037】(b)脱色工程:この工程は前記(A)の
(c)と同じ手順による。
【0038】(c)水蒸気精製:この工程は前記(A)
の(d)と同じ手順による。
【0039】以下において、本発明について、より詳細
に述べる。
【0040】[1]脱ガムを全く行なっていない植物油
原油で、多量のりん脂質とろう分とを含む油の精製。
【0041】(1)第1次水和工程:遊離脂肪酸含有率
14.3%、よう素価93.9、全りん分760ppm
を含む低品質の米原油に対し、常温で対油重量比4.0
%の水を加え、同じ温度を保ちながら激しい撹拌を少な
くとも約10分又は多くとも約4時間程度、例えば2時
間続け、直ちに、油の温度を変えないで遠心分離を行な
い、水和されたガム質を除いた。遠心分離後に得られた
油は室温下では不透明であり、25ppmの全りん分を
含み、この脱ガム油の収率は、原油に対して重量比で8
1.0%であった。また、分離されたガム水和物は、同
じく22.4%であった。
【0042】(2)第2次水和工程:上記の処理で得ら
れた常温の脱ガム油を容器に取り、温度10°Cに保っ
た恒温水槽内にその容器を固定し、油の温度が10°C
に下がってから直ちに、脱ガム油の重量に対して3.0
%の水を加え、油温をこの温度に保ちながら激しい撹拌
を少なくとも約10分又は多くとも約4時間程度、例え
ば2時間続けて油を乳化させ、その後、撹拌機を除いて
から、この容器をこの恒温水槽内に少なくとも約30分
又は多くとも約24時間程度、例えば15時間放置し、
次いで、油温を上昇させないで油を遠心分離し、油中に
生じていた白色綿状の沈澱物を分離させた。得られた脱
ろう油の収率は、脱ガム油の重量に対して98.0%で
あり、その外観は室温ではやや不透明であった。また、
分離された白色の沈澱物は、脱ガム油の重量に対して、
3.7%であった。この脱ろう油は、16ppmの全り
ん分を含み、60°Cまで加温すると黒褐色の透明な油
となり、その後室温に7日間放置しても、ワックス分の
析出は認められなかった。
【0043】(3)以後の工程:上記(2)の工程で得
られた脱ろう油を110°Cに加熱し、対油重量比で活
性白土5%、活性炭2%を加え、15分間この温度で撹
拌して脱色を行ない、次いで3%の濾過助剤を加えて真
空濾過して脱色油を得た。この収率は91%であり、色
相はロビボンド133mmセルを用いて測定すると25
Y+7.7Rで、全りん分は0.3ppm、遊離脂肪酸
含有率は14.5%であった。この脱色油をその後、室
温で7日間放置したが、ワックス分の析出は認められな
かった。この脱色油を、圧力0.5〜1.0mmHgの
下で250°Cに加熱し、水蒸気を吹き込みながら60
分間水蒸気精製を行うと、遊離脂肪酸含有率0.01
%、色相はロビボンド133mmセルで25Y+5.5
R、風味の良好な製品油が得られた。製品油の収率は脱
色油の重量に対して80%であった。この製品油を製造
後、室温で7日間放置したが、油中にワックス分の析出
は認められなかった。
【0044】[2]多量のステアリン分を含む魚油の精
製。
【0045】(1)第1次水和工程:搾油後、室温で長
期間保存されたメンハデン原油は、経時変化により、容
器の底部に外見上、全容量の約1/4程度のステアリン
分を沈降させ、この部分はよう素価が125.6,遊離
脂肪酸含有率が1.57%、全りん分が38.8ppm
であった。このステアリン分の上には、室温で液体状の
油が全容量の約3/4を占めており、この部分について
は、よう素価が163.1、遊離脂肪酸含有率が0.8
9%、全りん分が3.4ppmであった。
【0046】このように2相に分離したメンハデン原油
を温水中で暖め、ステアリン分を溶解させた後、全体を
充分撹拌して均一な原油を得た。この原油を室温下に放
置して油温を室温にまで下げ、次いで対油重量比で5.
0%の水を加え、室温下で激しく、少なくとも約10分
又は多くとも約4時間程度、例えば60分撹拌を行い、
その後、撹拌機を止め、少なくとも約30分又は多くと
も約24時間程度、例えば15時間、室温下で静置し
た。次にこの油の温度を室温に保ったまま、油を15分
間遠心分離し、室温で液体状の脱ガム油を得た。この時
の収率は原油に対して84.4%であり、遊離脂肪酸含
有率が0.99%、よう素価が166.1,全りん分が
2.1ppmであり、調整直後の脱ガム油は褐色不透明
な油であったが、室温で5日間放置すると、白色の析出
物が形成され、油底に少量沈降した。(2)第2次水和
工程:上記の処理で得た脱ガム油を、温度9°Cに保っ
た水槽中に固定した容器に移し、対油重量比で3.0%
の水を加え、撹拌機を油中に入れて少なくとも約10分
又は多くとも約4時間程度、例えば2時間激しく撹拌し
油を完全に乳化させ、油の外観を乳白色とさせた。次い
で撹拌機を取り除き、その後、少なくとも約30分又は
多くとも約24時間程度、例えば15時間、この温度で
油を静置した。続いて、この油の温度を変化させないで
15分間この油を遠心分離し、白色のステアリン分を分
離させて、室温で褐色半透明な脱ろう油を得た。この時
の収率は、脱ガム油の重量に対して93.3%であり、
遊離脂肪酸含有率は1.02%、よう素価が166.
7,全りん分は1.2ppmであった。この脱ろう油を
調整後、室温で7日間静置したが、固形分の析出は認め
られなかった。
【0047】(3)以後の工程:上記の処理で得た脱ろ
う油を、その油面上に二酸化炭素のガスを吹き付けたま
ま110°Cまで、撹拌しながら加熱し、ここに、対油
重量比で5.0%の活性白土と、同じく1.0%の活性
炭との混合物を加え、この温度で5分間激しい撹拌を行
った。次に、対油重量比1.0%の硅藻土を添加して、
同じ温度で更に5分間激しい撹拌を続け、続いて減圧濾
過を行なって脱色メンハデン油を得た。この脱色油の収
率は、対脱ろう油重量比で94.1%、よう素価は16
7.4、遊離脂肪酸含有率は1.01%、全りん分は
0.1ppm、室温で淡黄色透明な液体油であり、色相
はロビボンド133mmセルで測定して10Y+0.7
Rであった。この脱色油は、室温で7日間放置した後も
清澄であり、固形分の析出は認められなかった。
【0048】次にこの脱色油に対して、温度220°
C、圧力0.5〜1.0mmHgの条件の下で60分
間、水蒸気を吹き込みながら水蒸気精製を行い、メンハ
デン油の製品を得た。この製品油は風味良好で、不快な
魚油臭は感ぜられず、残存遊離脂肪酸含有率は0.1
%、よう素価は164.4、色相は上記と同様な測定方
法により4Y+0.3Rであった。またこの製品油は、
室温に10日間保存しても清澄な油であり、固形分の析
出は認められなかった。
【0049】[3]既知の方法に従って、工業的に既に
脱ガムされた植物油の精製。
【0050】(1)低温による水和脱ろう工程:既知の
方法により高温度で水和し脱ガムを行ったトウモロコシ
脱ガム油は、外観が半透明な褐色であり、油の底部に少
量のワックス分が析出していた。この油の遊離脂肪酸含
有率は3.26%であり、よう素価は125.3、全り
ん分は16.4ppmであった。水温9°Cに保った恒
温水槽内の容器にこの市販脱ガムトウモロコシ油を取
り、対油重量比で1.0%の水を加え、直ちに撹拌機を
油中に入れて、この温度で激しい撹拌を少なくとも約1
0分又は多くとも約4時間程度、例えば2時間半行なっ
た。次いで撹拌機を取り除き、油をこの温度に保ったま
ま少なくとも約30分又は多くとも24時間程度、例え
ば15時間静置した。そして油温を変えないで油を12
分間遠心分離した。ここに得られた油は室温下で褐色透
明であり、室温で7日間静置しても、固形分の析出は認
められなかった。従って、この油を脱ろう油とみなし
た。脱ろう油の収率は、対脱ガム油重量比で99.5%
であり、全りん分は7.6ppmに低下しているのが認
められた。この油のよう素価は125.6であった。
【0051】(2)以後の工程:上記の工程を経て得ら
れた脱ろう油を、撹拌しながら110°Cまで加熱し、
対油重量比で2.5%の活性白土と、同じく0.5%の
活性炭との混合物を加え、この温度で激しい撹拌を10
分間続け、次いで対油重量比1.0%の硅藻土を加え、
更に5分間この温度で撹拌を続け、その後、減圧濾過を
行って脱色油を得た。脱色油は黄色透明であり、色相は
ロビボンド133mmセルで測定して、30Y+3.8
R+1.ONであった。この脱色油は、調整後、室温で
7日間静置しても、固形分の析出は認められず、清澄な
液体油であった。脱色油の収率は、対脱ろう油重量比で
96.4%であった。
【0052】また、これと並行して、上記(1)の工程
を経ないで、入手した市販のトウモロコシ脱ガム油に対
しで直接同様の脱色処理を行なって得た脱色油も同時に
調整して、製品油の段階で合わせて比較検討することと
した。
【0053】引き続いて、これら2種類の脱色油に対し
て、0.4〜1.0mmHgの圧力下で、230°Cに
保ちながら水蒸気の吹き込みを行ないつつ、60分間水
蒸気精製を行った。本発明の方法に従って脱ろうを行
い、次いで脱色した油から得られた製品油については、
色相がロビボンド133mmセルで測定して、10Y+
1.0R、残存遊離脂肪酸含有率が0.21%、風味は
良好で、トウモロコシ油としての天然の風味を有し、製
造後、室温で14日間放置しても、製品油中にワックス
分の析出が認められなかった。他方、上記(1)の水和
脱ろう工程を経ないで、市販脱ガム油を直接脱色し、上
記と同様な条件下で水蒸気精製を行って得た製品油につ
いては、色相が15Y+1.5R、残存遊離脂肪酸含有
率は0.20%、しかし風味は先の製品油より劣り、ま
た製造後に室温で保存すると、4日後には油中にかなり
大型の白色綿状のワックスが多数析出して、製品油とし
ての満足できる品質を備えていない油であると判断され
た。
【0054】[4]りん脂質及びワックス分を多く含ま
ない、比較的品質の良い植物原油の精製。
【0055】(1)低温による水和脱ろう工程:搾油後
に何等の処理を受けていないヒマワリ原油については、
遊離脂肪酸の含有率が0.23%、よう素価は114.
2、全りん分は39.2ppm、室温に保存されている
間に析出したワックス分が、油の底部に少量の白色の沈
澱層を形成した。油相は淡黄色であった。
【0056】この原油を、12°Cに保った恒温水槽中
の容器にとり、対油重量比で3.0%の水を加えた。次
いで、この温度で少なくとも約10分又は多くとも約4
時間程度、例えば2時間激しい撹拌を行い、油と水とを
完全に均一な乳化相とした。この撹拌の後、撹拌機を取
り除き、同じ温度に乳化物を少なくとも約30分又は多
くとも約24時間、例えば3時間保ち、ワックスが大型
の析出物を形成して、容器の底部に沈降物の層となって
堆積し、油相と沈降物の層とが2相に分離するのを待っ
た。次にそれら2相を、温度を変化させることなく15
分間遠心分離して、油層と沈降物の層とに完全に分離し
た。この時、分離された油の収率は先の原油の重量に対
して96.7%、白色沈澱物は同じく5.3%であり、
残りの1.0%は、容器の表面等に付着した損失分であ
った。このようにして得られた油は室温下で透明であ
り、4日間放置してもワックス分の析出は全く見られ
ず、色相はロビボンド133mmセルで30Y+2.3
R、全りん分は5.2ppmであり、以後の脱色及び水
蒸気蒸溜による精製工程を行って製品油を得ることが出
来る品質の脱ガム脱ろう油であった。
【0057】(2)以後の工程:上記の方法で得た脱ガ
ム脱ろう油を、110°Cに加温し、対油重量比で3.
0%の活性白土と、同じく1.0%の硅藻土とを加え
て、15分間この温度で激しく撹拌し、次いで減圧濾過
して脱色油を得た。この脱色油の色相は、ロビボンド1
33mmセルで測定して9Y+0.8R,全りん分は
0.1ppmであり、室温で7日間放置しても、もはや
ワックス分の析出は全く認められず、清澄な外観を保っ
ていた。
【0058】この脱色油を250°Cで60分間、0.
4〜0.9mmHgの圧力の下で水蒸気を吹き込みなが
ら精製すると、得られた製品油は、色相が同じ方法で測
定して6Y+0.5R、遊離脂肪酸含有率は0.04
%、よう素価は112.9、風味は極めて良好で、製品
油としての充分な品質を備えていた。この製品油を調整
後、3年間室温下で放置したが、ワックス分の析出は全
く認められなかった。
【0059】他方、上記(1)の工程を経ないで、入手
した原油に対して直接、上記(2)の処理を行って得た
製品油は、調整後、室温下で3日間放置すると、油の底
部に原油のそれと同様な白色の沈澱層を分離形成させ、
製品油としての品質を備えているとは言い難い油であっ
た。
【0060】
【発明の効果】本発明は、動植物油より、その構成成分
でありながら、最終製品の中には含まれることが望まし
くない、いわゆる不純物を除去するために、油に対して
水和法を連続的に2度行うことである。ただし、既知
の、高温度による水和脱ガム法に関しては、それを1回
目の水和法とみなすので、それ以後の処理を本発明に従
って実施すれば、やはり都合2度の水和法を連続的に行
ったことになる。この方法による効果は、性状及び組成
を異にする不純物を、油より段階的に分離して、従来の
方法より品質の高い脱ガム油脱ろう油の製造が可能にな
ることである。
【0061】また、本発明は、脱色工程の前までの段階
に於いて油に添加する物質を水のみに限定することであ
る。この方法による効果は、従来から行なわれてきたア
ルカリ精製を全廃して、アルカリ精製法に起因する全て
の問題点を解消したことである。
【0062】また、本発明は、水蒸気精製法に適した品
質の脱ガム油、脱ろう油を製造することである。この方
法による効果は、従来の技術では水蒸気精製法に従って
処理することが適切ではなかった種類の動植物油を、水
蒸気精製法によって処理し、品質の良い製品油を製造す
ることが可能となることである。
【0063】また、本発明は、油からのろう分の除去
に、水和法を用いることである。この方法による効果
は、既知のウィンタリングによる脱ろう工程の有してい
る能率上、エネルギー消費上、油の収率上及び工程管理
上の問題点を大巾に緩和することが可能になることであ
る。
【0064】また、本発明は、特別に開発した新らたな
機器を使用することなく、油脂の精製産業界で従来より
使用されてきた機器を使用して品質の良い製品油を製造
することである。この方法による効果は、工程の設備が
経済的であり、工程の管理が簡略で、その受け入れられ
る範囲の広いことである。
【0065】さらに、本発明は、この方法がエネルギー
消費の面から経済的なことである。従って、この方法に
よる効果は、エネルギー消費の節約をもたらすのであ
る。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動植物油の精製方法において、動植物原
    油を用意すること、該動植物原油に加水すること、加水
    された動植物原油を激しく撹拌すること、該動植物原油
    を完全に乳化させること、ガム質を水和させること、そ
    の後該ガム質を油中より分離させること、から成る動植
    物油の精製方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、加水するときの動植
    物原油の温度が、特別に加熱や冷却を行っていない室温
    と同一の温度であることを特徴とする請求項1の動植物
    油の精製方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、加水の割合
    が、油の重量に対し1〜10%であることを特徴とする
    請求項1又は2の動植物油の精製方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3において、撹拌時間
    を少なくとも約10分又は多くとも約4時間程度とし、
    この撹拌時にも油温の操作を全く行わないことを特徴と
    する請求項1、2又は3の動植物油の精製方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4において、撹拌
    工程が油内に充分な乱流を起こさせる程度の激しい撹拌
    工程であることを特徴とする請求項1、2、3又は4の
    動植物油の精製方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5において、
    撹拌後、直ちに分離操作を行ない、ガム質を油より分離
    させることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5の
    動植物油の精製方法。
  7. 【請求項7】 請求項5において、激しい撹拌後、ガム
    質を熟成させ大型の析出物を得るために、無撹拌状態で
    少なくとも約30分又は多くとも約24時間程度静置し
    てから或は、ガム質の沈降を防ぐ程度の緩やかな撹拌を
    少なくとも約30分又は多くとも約24時間程度続けて
    から分離操作を行い、ガム質を分離させることを特徴と
    する請求項5の動植物油の精製方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、ガム質を熟成させ、
    それを分離させるまで、油温の操作を全く行わないこと
    を特徴とする請求項7の動植物油の精製方法。
  9. 【請求項9】 請求項6又は7において、ガム質の分離
    操作の際においても、油温の変更を行なわず、常温のま
    まに保つことを特徴とする請求項6又は7の動植物油の
    精製方法。
  10. 【請求項10】 請求項1から9による脱ガム油、既知
    の高温度に於ける水和法による脱ガム油、りん脂質やろ
    う分の含有量が特別に低い場合の植物原油、又はステア
    リン分の少ない動物原油について、これらの脱ガム油又
    は原油に対し、油温が0°C以上、室温以下で加水し、
    激しく撹拌して油を完全に乳化させ、ろう分及び残存の
    りん脂質やステアリン分を水和させ、油より分離させる
    こと、から成るの動植物油の精製方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、加水の割合は、
    油の重量に対して5%以下であることを特徴とする請求
    項10の動植物油の精製方法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11において、析出物
    の分離操作が完了するまで油温を0°C〜室温に保持し
    続けることを特徴とする請求項10又は11の動植物油
    の精製方法。
  13. 【請求項13】 請求項10、11又は12において、
    撹拌時間が少なくとも約10分又は多くとも約4時間程
    度であることを特徴とする請求項10、11又は12の
    動植物油の精製方法。
  14. 【請求項14】 請求項10、11、12又は13にお
    いて、撹拌工程が油内に充分な乱流を起こさせる程度の
    激しい撹拌工程であることを特徴とする請求項10、1
    1、12又は13の動植物油の精製方法。
  15. 【請求項15】 請求項10、11、12、13又は1
    4において、撹拌後、直ちに分離操作を行ない、水和さ
    せたろう分等を分離させることを特徴とする請求項1
    0、11、12、13又は14の動植物油の精製方法。
  16. 【請求項16】 請求項10、11、12、13、14
    又は15において、激しい撹拌後、水和させたろう分等
    の析出を図るために、無撹拌状態で少なくとも約30分
    又は多くとも約24時間程度静置してから或いは、析出
    物の沈降堆積を防ぐ程度の緩やかな撹拌を少なくとも約
    30分又は多くとも約24時間程度続けてから分離操作
    を行い、ろう分等を分離させることを特徴とする請求項
    10、11、12、13、14又は15の動植物油の精
    製方法。
  17. 【請求項17】 請求項16において、油温についての
    新たな操作を行わず、好ましくは、油温を0°C〜室温
    に保持し続けることを特徴とする請求項16の動植物油
    の精製方法。
JP23170694A 1994-09-27 1994-09-27 動植物油の精製方法 Pending JPH0892586A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23170694A JPH0892586A (ja) 1994-09-27 1994-09-27 動植物油の精製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23170694A JPH0892586A (ja) 1994-09-27 1994-09-27 動植物油の精製方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0892586A true JPH0892586A (ja) 1996-04-09

Family

ID=16927736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23170694A Pending JPH0892586A (ja) 1994-09-27 1994-09-27 動植物油の精製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0892586A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003516466A (ja) * 1999-12-13 2003-05-13 ハク リー,サン 精製魚油の製造方法
CN111909780A (zh) * 2020-08-03 2020-11-10 四川中海茂农业开发有限公司 一种提取毛叶山桐子油脂和磷脂的联产方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63139992A (ja) * 1986-12-02 1988-06-11 昭和産業株式会社 油脂の脱ガム方法
JPH041296A (ja) * 1990-04-19 1992-01-06 Nisshin Oil Mills Ltd:The 植物油の脱ロウ法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63139992A (ja) * 1986-12-02 1988-06-11 昭和産業株式会社 油脂の脱ガム方法
JPH041296A (ja) * 1990-04-19 1992-01-06 Nisshin Oil Mills Ltd:The 植物油の脱ロウ法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003516466A (ja) * 1999-12-13 2003-05-13 ハク リー,サン 精製魚油の製造方法
CN111909780A (zh) * 2020-08-03 2020-11-10 四川中海茂农业开发有限公司 一种提取毛叶山桐子油脂和磷脂的联产方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Andersen Refining of oils and fats for edible purposes
Anderson A primer on oils processing technology
JP2921684B2 (ja) グリセリド油の精製方法
DK153228B (da) Fremgangsmaade til afgummiering af triglyceridolier
KR20190022800A (ko) 열처리에 의한 공급원료의 정제방법
CN105176676A (zh) 一种食用植物油无皂精炼方法
JP2011505446A (ja) 脂肪物質の精製処理
KR890001463B1 (ko) 유(油)의 정제방법
WO1994021765A1 (en) Process for reducing contaminants in glyceride oils
Forster et al. Physical refining
US5286886A (en) Method of refining glyceride oils
US2150732A (en) Method of treating vegetable oils and product obtained thereby
US6448423B1 (en) Refining of glyceride oils by treatment with silicate solutions and filtration
KR930003881B1 (ko) 조합된 표백 및 탈왁스에 의한 식물유의 처리 방법
US4272447A (en) Crude edible oil wax removal process
US2314621A (en) Process of refining oils of edible type
JPH0892586A (ja) 動植物油の精製方法
RU2624414C1 (ru) Способ рафинации жидких растительных масел
US2356382A (en) Process for the purification of phosphatides
US2105478A (en) Method of rendering fat
RU2531910C2 (ru) Способ рафинации растительного масла
RU2617603C1 (ru) Способ получения рафинированного ароматного подсолнечного масла
JPH08283773A (ja) 化学合成添加物無添加サラダ油製造方法
RU1778169C (ru) Способ очистки технических рыбных жиров
US653041A (en) Process of purifying oils or fats.