JPH089257A - 昇圧回路及びこれを用いた固体撮像装置 - Google Patents

昇圧回路及びこれを用いた固体撮像装置

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JPH089257A
JPH089257A JP6156676A JP15667694A JPH089257A JP H089257 A JPH089257 A JP H089257A JP 6156676 A JP6156676 A JP 6156676A JP 15667694 A JP15667694 A JP 15667694A JP H089257 A JPH089257 A JP H089257A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源電圧Vddの変動に伴う昇圧電圧Vou
tの変動分ΔVoutを少なくし、電源電圧変動に強い
安定した昇圧回路を提供する。 【構成】 本来の昇圧電圧Voutを得る第1の昇圧部
10とは別に、負の電位Vbを発生する第2の昇圧部2
0を設け、この第2の昇圧部20の内部出力端子11を
第1の昇圧部10の各NMOSトランジスタM1〜M3
のバックゲートに接続し、内部出力端子11に得られる
負の電位Vbを各NMOSトランジスタM1〜M3のバ
ックゲートに印加する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇圧回路及びこれを用
いた固体撮像装置に関し、特にパルス昇圧型の昇圧回路
及びこれを用いた固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パルス昇圧型の昇圧回路の従来例を図7
に示す。同図において、電源101の正極側と回路出力
端子102との間には、ゲート及びドレインが共通接続
されたいわゆるダイオード接続のNチャネル形MOSF
ET(以下、単にNMOSトランジスタと称する)M1
nが、電源101側から回路出力端子102側に向けて
順方向に例えば3段直列に接続されている。
【0003】1段目のNMOSトランジスタM11の出
力端N11には、3段のインバータ103,104,1
05で順に反転されて供給されるクロックパルスφ1が
コンデンサC1を介して印加される。一方、2段目のN
MOSトランジスタM12の出力端N12には、4段の
インバータ103,104,106,107で順に反転
されて供給されるクロックパルスφ1と逆相のクロック
パルスφ2が印加される。3段目のNMOSトランジス
タM13の出力端N13(回路出力端子62)とグラン
ド間には、負荷コンデンサCLが接続されている。
【0004】次に、上記構成の従来の昇圧回路における
定常状態での昇圧動作について、図8のタイミング波形
図を参照しつつ説明する。先ず、クロックパルスφ1が
“L”レベルのときは、NMOSトランジスタM11の
ゲート及びドレインが電源101の正極側に接続されて
いることから、その出力端N11の電圧V11は電源電
圧VddよりもVx11だけ低くなっている。ここで、V
11はNMOSトランジスタM11の閾値電圧Vth11
による電圧降下分である。
【0005】この状態において、コンデンサC1を介し
てクロックパルスφ1が入力されると、そのクロックパ
ルスφ1の波高値分だけNMOSトランジスタM11の
出力端N11の電圧V11が昇圧される。一方、クロッ
クパルスφ2はクロックパルスφ1と逆相であることか
ら、クロックパルスφ2が“L”レベルのときには、N
MOSトランジスタM12の出力端N12の電圧V12
は、出力端N11の電圧V11よりもVx12だけ低くな
っている。ここで、Vx12はNMOSトランジスタM1
2の閾値電圧Vth12による電圧降下分である。
【0006】この状態において、コンデンサC2を介し
てクロックパルスφ2が入力されると、そのクロックパ
ルスφ2 の波高値分だけNMOSトランジスタM12の
出力端N12の電圧V12が昇圧される。この出力端N
12の電圧V12は、NMOSトランジスタM13及び
負荷コンデンサCLによって平滑化され、回路出力端子
102から昇圧電圧(出力電圧)Voutとして導出さ
れる。なお、この昇圧電圧Voutは、出力端N12の
電圧V12よりもVx13だけ低くなっている。ここで、
Vx13はNMOSトランジスタM13の閾値電圧Vth
13による電圧降下分である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したことから明ら
かなように、パルス昇圧型の昇圧回路においては、クロ
ックパルスφ1,φ2の波高値をVwとすると、電源電
圧Vddに対して各段毎に(Vw−Vx1n)分ずつ順に
昇圧されることにより、昇圧電圧Voutが得られるこ
とになる。しかしながら、上記構成の従来の昇圧回路で
は、電源電圧Vddが変化したとき、それに応じてクロ
ックパルスφ1,φ2の振幅も変化することになるた
め、昇圧電圧Voutの変動が大きいという問題があっ
た。
【0008】すなわち、図7に示した3倍昇圧の昇圧回
路の場合には、図9に示すように、電源電圧VddがΔ
Vddだけ高くなると、クロックパルスφ1,φ2の各
振幅もほぼΔVddだけ大きくなるため、昇圧電圧Vo
utの変動分ΔVoutは、約3×ΔVddとなる。こ
のように、電源電圧Vddの変動に伴ってその変動分Δ
Vddのほぼ昇圧倍数倍(本例では、3倍)だけ昇圧電
圧Voutが大きく変動すると、この昇圧回路の昇圧電
圧Voutにて動作しているデバイスや回路の特性に悪
影響が生ずることになる。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、電源電圧Vddの変
動に伴う昇圧電圧Voutの変動分ΔVoutを少なく
し、電源電圧変動に強い安定した昇圧回路及びこれを用
いた固体撮像装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による昇圧回路
は、電源と回路出力端子との間に、ダイオード接続のN
MOSトランジスタが電源側から回路出力端子側に向け
て順方向に複数段直列に接続されかつ各段間にクロック
パルスがコンデンサを介して印加される第1の昇圧部
と、グランドと内部出力端子との間に、ダイオード接続
のPチャネル形MOSトランジスタ(以下、単にPMO
Sトランジスタと称する)がグランド側から内部出力端
子側に向けて逆方向に複数段直列に接続されかつ各段間
にクロックパルスがコンデンサを介して印加される第2
の昇圧部とを備え、第2の昇圧部の内部出力端子が第1
の昇圧部の複数段のNMOSトランジスタのうちの少な
くとも一部のNMOSトランジスタのバックゲートに接
続された構成となっている。
【0011】
【作用】上記構成の昇圧回路において、電源電圧Vdd
が例えば高い方へ変動すると、第2の昇圧部で発生され
る出力電圧(負の電位)が、その絶対値が大きくなる方
へ変動する。この第2の昇圧部の出力電圧は第1の昇圧
部のNMOSトランジスタのバックゲートに印加されて
いることから、この出力電圧の絶対値が大きくなること
で、第1の昇圧部におけるNMOSトランジスタのソー
スと基板間の逆バイアス電圧が大きくなる。すると、そ
のバックゲート効果によってNMOSトランジスタの閾
値電圧Vthが大きくなるため、閾値電圧Vthが大き
くなった分だけ昇圧電圧Voutが変動しなくて済む。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明による昇圧回路の一実施例を
示す回路図である。図1において、電源1の正極側と回
路出力端子2との間には、ゲート及びドレインが共通接
続されたダイオード接続の例えば3個のNMOSトラン
ジスタM1〜M3が、電源1側から回路出力端子2側に
向けて順方向に直列に接続されている。
【0013】すなわち、1段目のNMOSトランジスタ
M1のゲート及びドレインが電源1の正極側に配線さ
れ、2段目のNMOSトランジスタM2のゲート及びド
レインが1段目のNMOSトランジスタM1のソースに
配線され、3段目のNMOSトランジスタM3のゲート
及びドレインが2段目のNMOSトランジスタM2のソ
ースに配線され、3段目のNMOSトランジスタM3の
ソースが回路出力端子2に配線されている。
【0014】そして、1段目のNMOSトランジスタM
1の出力端(ソース)N1には、インバータ3,4,5
で順に反転されて供給されるクロックパルスφ1がコン
デンサC1を介して印加される。一方、2段目のNMO
SトランジスタM2の出力端(ソース)N2には、イン
バータ3,4,6,7で順に反転されて供給されるクロ
ックパルスφ1と逆相のクロックパルスφ2がコンデン
サC2を介して印加される。
【0015】回路出力端子2に配線された3段目のNM
OSトランジスタM3の出力端(ソース)N3とグラン
ド間には、負荷コンデンサCLが接続されている。以上
のように、電源1の正極側と回路出力端子2との間に、
ダイオード接続のNMOSトランジスタM1,M2,M
3が3段直列に接続されることにより、3倍昇圧の第1
の昇圧部10が構成されている。
【0016】一方、グランドと内部出力端子11との間
には、バックゲートに電源電圧Vddが印加されかつゲ
ート及びドレインが共通接続されたダイオード接続の3
個のPMOSトランジスタM4〜M6が、グランド側か
ら内部出力端子11側に向けて逆方向に直列に接続され
ている。
【0017】すなわち、1段目のPMOSトランジスタ
M4のゲート及びソースがグランドに配線され、2段目
のPMOSトランジスタM5のゲート及びソースが1段
目のNMOSトランジスタM4のドレインに配線され、
3段目のPMOSトランジスタM6のゲート及びソース
が2段目のPMOSトランジスタM5のドレインに配線
され、3段目のPMOSトランジスタM6のドレインが
内部出力端子11に配線されている。
【0018】そして、1段目のPMOSトランジスタM
4の出力端(ドレイン)N4には、インバータ3,4,
12で順に反転されて供給されるクロックパルスφ1が
コンデンサC3を介して印加される。一方、2段目のP
MOSトランジスタM5の出力端(ドレイン)N5に
は、インバータ3,4,6,13で順に反転されて供給
されるクロックパルスφ2がコンデンサC4を介して印
加される。
【0019】内部出力端子11に配線された3段目のP
MOSトランジスタM6の出力端(ドレイン)N6とグ
ランド間には、負荷コンデンサCL′が接続されてい
る。以上のように、グランドと内部出力端子11との間
に、ダイオード接続のPMOSトランジスタM4,M
5,M6が3段直列に接続されることにより、3倍昇圧
の第2の昇圧部20が構成されている。
【0020】そして、この第2の昇圧部20の内部出力
端子11は、第1の昇圧部1におけるNMOSトランジ
スタM1,M2,M3の各バックゲートに接続されてい
る。すなわち、内部出力端子11に導出される負の電位
Vbが、NMOSトランジスタM1,M2,M3の各バ
ックゲートに印加されるようになっている。
【0021】なお、上記構成の第2の昇圧部20におい
ては、1段目のPMOSトランジスタM4の出力端N4
にクロックパルスφ1が、2段目のPMOSトランジス
タM5の出力端N5にクロックパルスφ2が印加される
構成としたが、その逆であっても良く、要は、PMOS
トランジスタM4,M5の各出力端N4,N5に互いに
逆相のクロックパルスが印加される構成であれば良い。
【0022】ここで、第1の昇圧部10を構成するNM
OSトランジスタM1〜M3及び第2の昇圧部20を構
成するPMOSトランジスタM4〜M6の構造につい
て、図2の断面図に基づいて説明する。図2において、
N型の半導体基板(Nsub)21には、P型のウェル
(Pwell)22が形成されている。このP型ウェル
22の表面側には、ソース領域となるN+ 型拡散領域2
3と、ドレイン領域となるN+ 型拡散領域24が形成さ
れている。
【0023】そして、両拡散領域23,24間のチャネ
ル形成領域上にゲート酸化膜25を介してゲート電極2
6が配されることにより、NMOSトランジスタM1〜
M3が構成されている。かかる構成のNMOSトランジ
スタM1〜M3において、P型ウェル22がバックゲー
トと呼ばれる基板となる。このバックゲートには、P型
ウェル22の表面側に形成されたP+ 型拡散領域27を
通して、第2の昇圧部20の負の電位Vbが印加される
ことになる。
【0024】一方、基板21の表面側には、ソース領域
となるP+ 型拡散領域28と、ドレイン領域となるP+
型拡散領域29が形成されている。そして、両拡散領域
28,29間のチャネル形成領域上にゲート酸化膜25
を介してゲート電極30が配されることにより、PMO
SトランジスタM4〜M6が構成されている。かかる構
成のPMOSトランジスタM4〜M6において、基板2
1がバックゲートとなる。この基板21には、その表面
側に形成されたN+ 型拡散領域31を通して、電源電圧
Vddが印加されることになる。
【0025】上記構成の各MOSトランジスタにおい
て、バックゲートをシンボルで表わすと、図3(A),
(B)に示すようになる。このバックゲートも、MOS
トランジスタでは重要な端子であり、表側のゲートと同
様にMOSトランジスタの性能に影響を与える。具体的
には、バックゲート電位を変えるとMOSトランジスタ
の閾値電圧Vthが変調される。これが、いわゆるバッ
クゲート効果(基板バイアス効果)である。
【0026】本発明においては、このバックゲート効果
に着目し、これを積極的に活用したものである。すなわ
ち、図1において説明したように、PMOSトランジス
タM4〜M6からなる第2の昇圧部20を設け、その内
部出力端子11を第1の昇圧部10のNMOSトランジ
スタM1〜M3のバックゲートに接続し、第2の昇圧部
20で発生される負の電位VbをNMOSトランジスタ
M1〜M3の各バックゲートに印加するようにしてい
る。
【0027】次に、図1に示した昇圧回路の回路動作に
ついて、図4のタイミング波形図を参照しつつ説明す
る。先ず、第1の昇圧部10において、クロックパルス
φ1が“L”レベルのときは、NMOSトランジスタM
1のゲート及びドレインが電源1の正極側に接続されて
いることから、その出力端N1の電圧V1は電源電圧V
ddよりもVx1 だけ低くなっている。ここで、Vx1
はNMOSトランジスタM1の閾値電圧Vth1 による
電圧降下分である。
【0028】この状態において、コンデンサC1を介し
てクロックパルスφ1が入力されると、そのクロックパ
ルスφ1の波高値分だけNMOSトランジスタM1の出
力端N1の電圧V1が昇圧される。一方、クロックパル
スφ2はクロックパルスφ1と逆相であることから、ク
ロックパルスφ2が“L”レベルのときには、NMOS
トランジスタM2の出力端N2の電圧V2は、出力端N
1の電圧V1よりもVx2 だけ低くなっている。ここ
で、Vx2 はNMOSトランジスタM2の閾値電圧Vt
2 による電圧降下分である。
【0029】この状態において、コンデンサC2を介し
てクロックパルスφ2が入力されると、そのクロックパ
ルスφ2 の波高値分だけNMOSトランジスタM2の出
力端N2の電圧V2が昇圧される。この出力端N2の電
圧V2は、NMOSトランジスタM3及び負荷コンデン
サCLによって平滑化され、回路出力端子2から昇圧電
圧Voutとして導出される。なお、この昇圧電圧Vo
utは、出力端N2の電圧V2よりもVx3 だけ低くな
っている。ここで、Vx3 はNMOSトランジスタM3
の閾値電圧Vth3による電圧降下分である。
【0030】一方、第2の昇圧部20においても、第1
の昇圧部10とは極性が異なるものの、同様の動作原理
によって負の電位Vbが発生される。すなわち、クロッ
クパルスφ1,φ2の波高値をVw、PMOSトランジ
スタM4〜M6における閾値電圧Vthによる電圧降下
分をVxとすると、グランド電位に対して各段毎に(V
w−Vx)分ずつ負側に順に昇圧されることにより、負
の電位Vbが内部出力端子11から得られる。この負の
電位Vbは、第1の昇圧部10のNMOSトランジスタ
M1〜M3のバックゲートに印加される。
【0031】ここで、電源電圧Vddが例えば高い方へ
ΔVddだけ変化した場合について考える。このとき、
第2の昇圧部20において、各PMOSトランジスタM
4〜M6の各バックゲートには電源電圧Vddが印加さ
れていることから、その負の電位Vbも、電源電圧Vd
dの変動に応じてΔVbだけ絶対値が大なる方へ変動す
る。これにより、第1の昇圧部10のNMOSトランジ
スタM1〜M3のバックゲートにかかる負の電位Vbが
大きくなる。
【0032】すると、第1の昇圧部10のNMOSトラ
ンジスタM1〜M3において、ソースとバックゲートの
間の逆バイアス電圧が大きくなるため、その分だけチャ
ネルと基板(Pウェル22)の間の空乏層が広がって固
定電荷が増える。その結果、NMOSトランジスタM1
〜M3の各閾値電圧Vth1 〜Vth3が大きくなる。
これが、先述したバックゲート効果である。
【0033】ここで、NMOSトランジスタM1〜M3
の各閾値電圧Vth1 〜Vth3 による電圧降下分をV
1 ′〜Vx3 ′とすると、各閾値電圧Vth1 〜Vt
3が大きくなることによってVx1 ′〜Vx3 ′も大
きくなる。したがって、図4の変動後のタイミング波形
図(B)から明らかなように、Vx1 ′〜Vx3 ′が大
きくなった分だけ各段毎の昇圧電圧が抑えられるため、
電源電圧Vddが大きく変動しても、昇圧電圧(出力電
圧)Voutは大きくならずに済むことになる。
【0034】上述したように、本来の昇圧電圧Vout
を得る第1の昇圧部10とは別に、負の電位Vbを発生
する第2の昇圧部20を設け、この負の電位Vbを第1
の昇圧部10の各NMOSトランジスタM1〜M3のバ
ックゲートに印加するようにしたことにより、バックゲ
ート効果によって電源電圧Vddの変動に応じて各NM
OSトランジスタM1〜M3の閾値電圧Vth1 〜Vt
3 を制御できる。これにより、電源電圧Vddに伴う
昇圧電圧Voutの変動分ΔVoutを少なく抑えるこ
とができる。
【0035】なお、図2において、基板21或いはPウ
ェル22の濃度の合わせ込みによってバックゲート効果
の調整を行うことにより、電源電圧Vddに伴う昇圧電
圧Voutの変動分ΔVoutをかなり少なく抑えるこ
とが可能である。また、上記実施例では、負の電位Vb
を第1の昇圧部10の各NMOSトランジスタM1〜M
3の全てのバックゲートに印加するとしたが、必ずしも
全てのバックゲートに印加する必要はなく、少なくとも
一部のMOSトランジスタのバックゲートに印加するよ
うにしても良い。この場合には、昇圧電圧Voutの変
動分ΔVoutを抑える効果は小さくなるものの、それ
なりの効果は得られる。
【0036】図5は、上記構成の昇圧回路をVsub発
生昇圧回路として用いた固体撮像装置の一例を示す構成
図である。本例では、固体撮像装置として、CCDリニ
アセンサに適用した場合を示すが、CCDリニアセンサ
への適用に限定されるものではなく、CCDに限らずエ
リアセンサを含め固体撮像装置全般に適用し得るもので
ある。
【0037】図5に示すように、CCDリニアセンサ
は、入射光をその光量に応じた電荷量の信号電荷に変換
して蓄積するフォトダイオード等からなる受光部51が
一列に複数個配列されてなるセンサ列52と、このセン
サ列52の各受光部51から読出しゲート53を介して
読み出された信号電荷を転送するCCDからなる電荷転
送レジスタ54とを有する構成となっている。
【0038】読出しゲート53は、読出しパルスφRO
Gが印加されることにより、センサ列52の各受光部5
1に蓄えられた信号電荷を電荷転送レジスタ54に一斉
に読み出す。電荷転送レジスタ54は、2相の転送クロ
ックφH1,φH2によって2相駆動されることにより
信号電荷を転送する。電荷転送レジスタ54の最終段に
は、転送されてきた信号電荷を検出して電圧に変換する
例えばフローティング・ディフュージョン構成の電荷電
圧変換部(電荷検出部)55が形成されている。この電
荷電圧変換部55の出力電圧は、バッファ56を介して
出力端子57からCCD出力として導出される。
【0039】上記構成のCCDリニアセンサにおいて、
本発明に係る昇圧回路が、電源電圧Vddを昇圧して基
板電圧Vsubを発生するVsub発生昇圧回路58と
して用いられる。このVsub発生昇圧回路58は、セ
ンサ列2や電荷転送レジスタ54等と同一の基板(チッ
プ)上に作製(オンチップ)され、クロックパルスφ
1,φ2として2相の転送クロックφH1,φH2が用
いられる。なお、本発明に係る昇圧回路をVsub発生
昇圧回路58としてのみならず、バッファ16等の他の
回路に対して動作電源電圧を供給する昇圧回路として用
いることも可能である。
【0040】図6は、Vsub発生昇圧回路58をオン
チップしたCCDリニアセンサの要部の断面構造図であ
る。図6において、N型シリコン基板61上のPウェル
62内には、N+ 型電荷蓄積層63及びその上のP+
正孔蓄積層64からなる受光部51が形成されている。
この受光部51に隣接して、N型不純物領域65及びそ
の上方に配されたゲート電極66からなる読出しゲート
53が形成され、更にN+ 型不純物領域67及びその上
方に配された転送電極68からなる電荷転送レジスタ5
4が形成されている。
【0041】また、Pウェル20と分離して形成された
別のPウェル69内には、N+ 型拡散領域70をソース
領域とし、N+ 型拡散領域71をドレイン領域とし、両
領域70,71間の上方にゲート電極72が配されるこ
とによって最終段のNMOSトランジスタ(図1におけ
るNMOSトランジスタM3)が形成されている。この
最終段のMOSトランジスタM3のソース領域70から
昇圧電圧が導出される。そして、この昇圧電圧が基板電
圧Vsubとして、N型基板61の表面側に形成された
+ 型不純物領域73に印加される。
【0042】上述したように、本発明に係る昇圧回路を
Vsub発生昇圧回路58として用いたことにより、本
発明に係る昇圧回路が電源電圧変動に強いことから、電
源電圧Vddが変動しても、基板電圧Vsubの変動分
ΔVsubを少なく抑えることができるため、電源電圧
変動に強い安定したCCDリニアセンサを構成できるこ
とになる。また、オンチップ化により、外部回路の部品
点数を削減できるので、構成の簡略化が図れることにな
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
本来の昇圧電圧を得る第1の昇圧部とは別に、負の電位
を発生する第2の昇圧部を設け、この第2の昇圧部によ
る負の電位を第1の昇圧部の各NMOSトランジスタの
バックゲートに印加するように構成したことにより、バ
ックゲート効果によって電源電圧の変動に応じて各NM
OSトランジスタの閾値電圧Vthを制御できるので、
電源電圧に伴う昇圧電圧の変動分を少なく抑えることが
できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】MOSトランジスタの断面構造図である。
【図3】MOSトランジスタのバックゲート表示時のシ
ンボル図である。
【図4】本発明に係るタイミング波形図である。
【図5】本発明に係るCCDリニアセンサの構成図であ
る。
【図6】本発明に係るCCDリニアセンサの要部の断面
構造図である。
【図7】従来例を示す回路図である。
【図8】従来例における定常状態でのタイミング波形図
である。
【図9】従来例における電源変動時のタイミング波形図
である。
【符号の説明】
1 電源 2 回路出力
端子 3〜7,12,13 インバータ 10 第1の
昇圧部 11 内部出力端子 20 第2の
昇圧部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/8234 27/088 27/148 H01L 27/14 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源と回路出力端子との間に、ダイオー
    ド接続のNチャネル形MOSトランジスタが電源側から
    回路出力端子側に向けて順方向に複数段直列に接続さ
    れ、かつ各段間にクロックパルスがコンデンサを介して
    印加される第1の昇圧部と、 グランドと内部出力端子との間に、ダイオード接続のP
    チャネル形MOSトランジスタがグランド側から内部出
    力端子側に向けて逆方向に複数段直列に接続され、かつ
    各段間にクロックパルスがコンデンサを介して印加され
    る第2の昇圧部とを備え、 前記第2の昇圧部の内部出力端子が前記第1の昇圧部の
    複数段のMOSトランジスタのうちの少なくとも一部の
    MOSトランジスタのバックゲートに接続されたことを
    特徴とする昇圧回路。
  2. 【請求項2】 入射光をその光量に応じた電荷量の信号
    電荷に変換して蓄積する受光部が複数個配列されてなる
    センサ部と、前記センサ部の各受光部から読み出された
    信号電荷を転送する電荷転送レジスタと、前記電荷転送
    レジスタによって転送された信号電荷を検出しかつ電気
    信号に変換して出力する電荷検出部とを具備した固体撮
    像装置であって、 請求項1記載の昇圧回路を備えたことを特徴とする固体
    撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の固体撮像装置において、
    前記昇圧回路による昇圧電圧を基板電圧として用いたこ
    とを特徴とする固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の固体撮像装置において、
    前記昇圧回路を前記センサ部、前記電荷転送レジスタ及
    び前記電荷検出部と同一の基板上に作製したことを特徴
    とする固体撮像装置。
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