JPH089223A - 視線検出装置 - Google Patents

視線検出装置

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JPH089223A
JPH089223A JP6159398A JP15939894A JPH089223A JP H089223 A JPH089223 A JP H089223A JP 6159398 A JP6159398 A JP 6159398A JP 15939894 A JP15939894 A JP 15939894A JP H089223 A JPH089223 A JP H089223A
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clamp
line
optical black
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JP6159398A
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Takashi Kobayashi
崇史 小林
Hirofumi Takei
浩文 竹井
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 欠陥のあるオプティカルブラックの画素の信
号を使用してクランプ処理を行ったとしても注視点検出
時の誤差の発生を軽減できるようにする。 【構成】 マイコンは、クランプ回路によりクランプ処
理された全ラインのオプティカルブラックの全画素のク
ランプ結果の平均値と、クランプ回路によるクランプ処
理に使用されなかった各ラインのオプティカルブラック
の画素のクランプ結果のうち最小値との差を補正値とし
て、クランプ回路によりクランプされた各ラインのオプ
ティカルブラック以外の画素のクランプ結果を補正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラ等に備え
られる視線検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオカメラ等に備えられ、前記
ビデオカメラのファインダー画面に表示されたズーム、
フェード等の機能を意味する指標を視線で選択して前記
機能を働かせたり、前記ファインダー画面の注視点にフ
ォーカスを合わせたりする、いわゆる視線入力機能に用
いられる視線検出装置が提案されている。以下、この視
線検出装置の原理を説明する。
【0003】図6(a)は視線検出方法の原理図(上面
図)、図6(b)は視線検出方法の原理図(側面図)で
ある。
【0004】図6(a),(b)において、606a,
606bは観察者に対して不感の赤外光を放射する発光
ダイオード(IRED)等の光源であり、各光源は結像
レンズ611の光軸に対してx方向(水平方向)に略対
象に(図6(a)参照)、またy方向(垂直方向)には
やや下側に(図6(b)参照)配置され、観察者の眼球
を発散照射している。眼球で反射した照明光の一部は結
像レンズ611によってイメージセンサ612に結像す
る。図7(a)はイメージセンサ612に投影される眼
球像の概略図、図7(b)はイメージセンサ612の出
力強度図である。
【0005】以下、各図を用いて視線の検出方法を説明
する。まず水平面で考えると、図6(a)において光源
606bより放射された赤外光は観察者の眼球608の
角膜610を照明する。このとき、角膜610の表面で
反射した赤外光により形成される角膜反射像d(虚像)
は結像レンズ611により集光され、イメージセンサ6
12上の位置d′に結像する。同様に光源606aより
放射された赤外光は眼球の角膜610を照明する。この
とき、角膜610の表面で反射された赤外光により形成
された角膜反射像e(虚像)は、結像レンズ611によ
り集光され、イメージセンサ912上の位置e′に結像
する。
【0006】また、虹採604で囲まれた瞳孔701の
エッジa,bからの光束は、結像レンズ611を介して
イメージセンサ612上の位置a′,b′に該エッジ
a,bの像を結像する。結像レンズ611の光軸に対す
る眼球608の光軸の回転角θが小さい場合、瞳孔70
1のエッジa,bのx座標をxa,xbとすると、x
a,xbはイメージセンサ612上で多数点求めること
が出来る(図7(a)中の×印参照)。そこで、まず円
の最小二乗法等によって瞳孔中心xcを算出する。一方
角膜610の曲率中心oのx座標をxoとすると、眼球
608の光軸に対する回転角θxは、
【0007】
【数1】oc*sinθx=xc−xo となる。また、角膜反射像dとeの中点kに所定の補正
値δxを考慮してxoを求めると、
【0008】
【数2】xk=(xd+xe)/2 xo=(xd+xe)/2+δx ここで、δxは装置の設置方法、眼球距離等から幾何学
的に求められる数値である(その算出方法は省略す
る)。そこで、数式1を数式2へ代入してθxを求める
と、
【0009】
【数3】θx=arcsin[[xc−{(xd+x
e)/2+δx}]/oc] となり、さらに、イメージセンサ612上に投影された
各々の特徴点の座標を、「′」(ダッシュ)をつけてθ
xを書き換えると、
【0010】
【数4】θx=arcsin[[xc′−{(xd′+
xe′)/2+δx′}]/oc/β] となる。
【0011】ここで、βは結像レンズ611に対する眼
球608の距離szeにより決まる倍率であり、実際は
角膜反射像の間隔|xd′−xe′|の関数として求め
られる。
【0012】次に、垂直面で考えると、図6(b)のよ
うな構成となる。すなわち、ここで、2個の光源(IR
ED)606a,606bにより生じる角膜反射像は同
じ垂直位置に発生し、この座標をyiとする。眼球60
8の回転角θyの算出方法は水平面の場合とほぼ同一で
あるが数式2のみ異なり、角膜曲率中心oのy座標をy
oとすると、
【0013】
【数5】yo=yi+δy となる。
【0014】ここで、δyは装置の配置方法、眼球距離
等から幾何学に求められる数値である(その算出法は省
略する)。よって、垂直方向の回転角θyは、
【0015】
【数6】θy=arcsin[[yc′−(yi′+δ
y′)]/oc/β] となる。なお、yc′は瞳孔中心の垂直方向のイメージ
センサ612上の座標である。
【0016】さらに、ビデオカメラのファインダー画面
上の位置座標(xn,yn)は、ファインダー光学系で
決まる定数mを用いると、水平面上、垂直面上それぞ
れ、
【0017】
【数7】xn=m*arcsin[[xc′−{(x
d′+xe′)/2+δx′}]/oc/β]
【0018】
【数8】yn=m*arcsin[[yc′−{(y
i′+δy′)]/oc/β] となる。
【0019】図7で明らかなように、瞳孔エッヂの検出
はイメージセンサ612の出力波形の立ち上がり(x
b′)、立ち下がり(xa′)を利用する。また、角膜
反射像の座標は鋭い立ち上がり部(xe′及びxd′)
を利用する。
【0020】次に、上記の視線検出原理を用いた装置の
一例として、視線スイッチの例を説明する。図8は視線
スイッチ機能を持つビデオカメラの一例を示す構成概略
図である。
【0021】図8に示したビデオカメラは、ズームレン
ズを備え被写体を撮像するレンズ撮像系801と、ファ
インダー画面802を備えレンズ撮像系801により撮
像される被写体を観察するためのファインダー803
と、このファインダー803の前に配置された接眼レン
ズ804と、撮影者の眼805の視線を検出する視線検
出部806と、フォーカスエリアの概略を表すAF枠、
後述する視線スイッチの指標、その他テープカウンター
や撮影モードなど撮影者に必要な情報等をファインダー
画面802へ表示する表示回路807と、このカメラの
各部を制御するシステムコントローラ808と、後述す
る視線スイッチの指標を表示するファインダー上の座標
を記憶しておくメモリ809を有している。
【0022】視線検出部806は、撮影者の眼805に
赤外光を照射する赤外発光ダイオード860と、可視光
を透過し赤外光を反射するダイクロイックミラー861
と、このダイクロイックミラー861にて反射された赤
外光を集光する集光レンズ862と、この集光レンズ8
62により集光された赤外光を電気信号に変換する撮像
素子863と、この撮像素子863上の撮影者の眼80
5の像を基に、撮影者のファインダー画面802上の注
視点を求める注視点検出回路864とを具備している。
【0023】ダイクロイックミラー861は、可視光を
透過するため、撮影者が接眼レンズ804を通してファ
インダー画面802を観察できるようになっている。ま
た、ダイクロイックミラー861は、赤外光を反射する
ため、赤外発光ダイオード860によって照射された眼
805の反射像を反射する。そして、反射された眼80
5の反射像は、集光レンズ862で集光されて撮像素子
863上に結像される。
【0024】注視点検出回路864は、撮像素子863
上に結像された撮影者の眼805の像を基に、前述した
原理や、特開平1−241511号,特開平2−323
12号公報等によつて開示されたアルゴリズムに従い、
撮影者のファインダー画面802上の注視点を求めるも
のである。
【0025】ここで本従来例のビデオカメラのファイン
ダー803に搭載されている視線スイッチの機能につい
て説明する。このファインダー803のファインダー画
面802の表示例の模式図を図9に示す。
【0026】図9に示すように、ファインダー画面80
2には、アルファベット「W」、「T」、「F」で示す
互いに異なる動作機能を意味する指標901(901
a,901b,901c)からなるメニューが表示され
ている。ここで、例えば「W」はワイド側へのズーミン
グ、「T」はテレ側へのズーミング、「F」はフェード
の動作をそれぞれ示すものとする。なお、右下の数字9
02は視線スイッチの機能ではなく、例えば日付等であ
る。
【0027】次に、システムコントローラ808の動作
例を図10のフローチャートに従って具体的に説明す
る。
【0028】なお、各視線スイッチの指標を含む所定の
範囲の座標群は、それぞれメモリ809に記憶されてお
り、各座標群は図9に示した各指標901a,901
b,901cの範囲の座標を全て含む。これらの座標群
を、例えばワイドはα、テレはβ、フェードはγとす
る。
【0029】まず、ビデオカメラに電源が投入されると
(ステップS1001)、変数l,m,nが“0”にリ
セットされ(ステップS1002)、視線スイッチの準
備ができる。なお、変数l,m,nは、それぞれ撮影者
の注視点が座標群αのいずれかの座標、座標群βのいず
れかの座標、座標群γのいずれかの座標と一致した回数
をカウントするための変数である。システムコントロー
ラ808は、撮影者がファインダー803を覗き、視線
検出が正常に行われている間、絶えず撮影者のファイン
ダー803上の注視点座標を視線検出部806から受け
取っている(ステップS1003)。
【0030】いま、撮影者がワイドの指標901a
(W)を見た時を例に説明する。注視点座標が座標群α
の内のいずれかの座標に略一致すると(ステップS10
04)、システムコントローラ808は、ワイド以外の
機能が実行されていれば、それを停止させ(ステップS
1005)、変数m,nを“0”にリセットし(ステッ
プS1006)、変数lの値、すなわち、撮影者がワイ
ドの指標901aを(W)注視した回数が、所定の回数
(本実施例では5回)以上であるか否かを判断し(ステ
ップS1007)、5回より少なければ、変数lに
“1”を加え(ステップS1008)、再び変数lが
“5”以上であるか否かを判断し(ステップS100
9)、5回より少なければステップS1003に戻り、
再び視線検出部806から注視点座標を受け取る。
【0031】ステップS1007,S1009にて、撮
影者がワイドの指標901aを(W)注視した回数が5
回以上であると判断されたときは、ズームレンズ群を広
角側に駆動させて(ステップS1010)、ステップS
1003に戻り、再び視線座標を受け取る。
【0032】なお、ステップS1013,S1020,
S1025から明らかなように、座標群α内のいずれか
の座標と視線座標が一致しても、一致した回数が5回に
満たないうちに座標群α内のいずれかの座標から1度で
もはずれると、変数lは“0”にリセットされる。すな
わち、ワイドの指標901a(W)を注視した旨が5回
以上連続して検出されたときに、ワイドが実行される。
他の指標901b(T),901c(F)を見たときも
同様である。
【0033】次に、前記撮像素子863によって撮像さ
れた信号を前記注視点検出回路864に取り込む処理
を、図11〜図13に基づいて説明する。
【0034】図11は前記撮像素子863の一例であ
り、水平方向1101の走査を垂直方向1102にわた
って行い、全画素の信号を取り込む。斜線部1103は
オプティカルブラックの部分であり1104は前記眼球
像が蓄積される部分である。
【0035】図12は、図11に示した撮像素子の一ラ
インを示している。図12の1204の部分が図11の
1103に相当するオプティカルブラックの部分であ
り、各ライン毎に3つの画素が割り当てられている。図
12の1205の部分は図11の1104に相当する眼
球像蓄積部分である。ここで、1205の眼球像蓄積部
分の各画素の信号値から、オプティカルブラックの3つ
の画素のうちの1つの画素の信号値をクランプレベルと
して差し引く。例えば図12(a)に示すように、オプ
ティカルブラックの1201の画素の信号値をクランプ
レベルとすると、クランプした後のそれぞれの画素の信
号値は図12(b)のようになる。
【0036】実際の注視点検出回路864は、例えば図
13のように構成されている。図13において、クラン
プ手段1301により前述のクランプ処理が施された眼
球像の信号は、A/D変換器1302によってデジタル
化され、マイコン1303を通して一旦一画面分のメモ
リ1304に蓄えられる。以降は、メモリ1304の像
の情報を使って前述した注視点算出の処理が行われる。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、各ライン毎のオプティカルブラックの3
つの画素中のクランプレベルとして用いる画素になんら
かの欠陥がある場合に、クランプ後のそのラインの画素
のレベル全てに誤差が生じてしまう。図14により、こ
の様子を説明する。
【0038】図14は図12と同様に撮像素子の一ライ
ンを示しており、画素1401をクランプレベルとして
用いた場合に、この画素1401になんらかの欠陥が存
在し、オプティカルブラックでありながら著しく高い値
となったとする(例えば図の例では“80”)。する
と、この値をクランプレベルとしてそれぞれの画素の値
から差し引くと、図14(b)に示すように、実際の値
と著しくかけ離れた値となり、前述した角膜反射像や瞳
孔エッジの検出に支障をきたし、注視点を正確に検出で
きなくなるという欠点があった。
【0039】本発明は、このような背景の下になされた
もので、その目的は、欠陥のあるオプティカルブラック
の画素の信号を使用してクランプ処理を行ったとしても
注視点検出時の誤差の発生を軽減できるようにすること
にある。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、発光体からの照射光に対す
る眼球の像を撮像して光電変換して出力する撮像素子
と、該撮像素子の各ラインの画素の出力信号を各ライン
毎に複数存在するオプティカルブラックの画素の一部の
画素の出力信号に基づいて順次クランプ処理するクラン
プ手段と、該クランプ手段によるクランプ処理に使用さ
れなかった各ラインのオプティカルブラックの画素のク
ランプ結果を用いて、該クランプ手段によりクランプ処
理された各ラインの少なくともオプティカルブラック以
外の画素のクランプ結果を補正する補正手段と、該補正
手段により補正された信号を用いて注視点を算出する算
出手段とを備えている。
【0041】上記目的を達成するため、請求項2記載の
発明では、前記撮像素子は、角膜反射像を含む眼球像を
撮像するように構成されている。
【0042】上記目的を達成するため、請求項3記載の
発明では、請求項1における前記補正手段は、前記クラ
ンプ手段によりクランプ処理された全ラインのオプティ
カルブラックの全画素のクランプ結果の平均値と、該ク
ランプ手段によるクランプ処理に使用されなかった各ラ
インのオプティカルブラックの画素のクランプ結果のう
ち最小値との差を補正値として、該クランプ手段により
クランプされた各ラインのオプティカルブラック以外の
画素のクランプ結果を補正するように構成されている。
【0043】
【作用】請求項1記載の発明では、前記撮像素子は、前
記発光体からの照射光に対する角膜反射像を含む前記眼
球の像を撮像して光電変換して出力し、前記クランプ手
段は、前記撮像素子の各ラインの画素の出力信号を各ラ
イン毎に複数存在するオプティカルブラックの画素の一
部の画素の出力信号に基づいて順次クランプ処理し、前
記補正手段は、前記クランプ手段によるクランプ処理に
使用されなかった各ラインのオプティカルブラックの画
素のクランプ結果を用いて、該クランプ手段によりクラ
ンプ処理された各ラインの少なくともオプティカルブラ
ック以外の画素のクランプ結果を補正し、前記算出手段
は、前記補正手段により補正された信号を用いて注視点
を算出することにより、欠陥のあるオプティカルブラッ
クの画素の信号を使用してクランプ処理を行ったとして
も注視点検出時の誤差の発生を軽減できるようにする。
【0044】請求項2記載の発明では、請求項1におけ
る前記撮像素子は、角膜反射像を含む眼球像を撮像する
ことにより、欠陥のあるオプティカルブラックの画素の
信号を使用してクランプ処理を行ったとしても注視点検
出時の誤差の発生を軽減できるようにする。
【0045】請求項3記載の発明では、請求項1におけ
る前記補正手段は、前記クランプ手段によりクランプ処
理された全ラインのオプティカルブラックの全画素のク
ランプ結果の平均値と、該クランプ手段によるクランプ
処理に使用されなかった各ラインのオプティカルブラッ
クの画素のクランプ結果のうち最小値との差を補正値と
して、該クランプ手段によりクランプされた各ラインの
オプティカルブラック以外の画素のクランプ結果を補正
することにより、欠陥のあるオプティカルブラックの画
素の信号を使用してクランプ処理を行ったとしても注視
点検出時の誤差の発生を軽減できるようにする。
【0046】
【実施例】以下、本発明の実施例による視線検出装置を
図面を参照しながら説明する。
【0047】[第1実施例]図1は、本発明の第1実施
例による視線検出装置の注視点検出回路の概略構成を示
すブロック図である。なお、注視点検出回路の他の視線
検出装置の各構成要素は、図8に示した従来例と同様な
ので、その説明を省略する。
【0048】図1において、クランプ回路101により
オプティカルブラック部分を含むクランプが施された1
画面分の像信号は、A/D変換器102を通してマイコ
ン103に入力され、一旦メモリ104に書込まれる。
マイコン103は、書込まれたデータを1ラインずつラ
インメモリ105に読出して後述する補正処理を施し、
再びメモリ104の元のアドレスに書込む。以降は、メ
モリ104の像の情報を使用して前述した注視点算出処
理が行われる。
【0049】図2は、従来例の図12と同様に撮像素子
の1ラインを表しており、201は前述したオプティカ
ルブラックの画素群であり、202の部分が撮像部の画
素群である。オプティカルブラックの画素としては3画
素があり(a,b,c)、このうちの画素aの信号レベ
ルをクランプレベルとして用いる。
【0050】ここで、オプティカルブラックの画素群に
欠陥が存在した場合に出力される信号レベルを“H”、
通常の場合の信号レベルを“0”とすると、オプティカ
ルブラックの画素群に画素aを含んで欠陥が生じるパタ
ーンとしては、図2の203から206までの4つのパ
ターンがある。ここで、これらの場合に画素aの信号レ
ベルでクランプをかけると、それぞれのオプティカルブ
ラックの画素群の信号レベルは、207から210まで
のようになる。
【0051】ところで、全ラインの全オプティカルブラ
ックの画素群の信号レベルのクランプ後の平均は、欠陥
のある画素の数が著しく多くなければ、その値はほとん
ど“0”である。そこで、本発明では、各ラインごとの
オプティカルブラックの画素群のうち、クランプに用い
られない画素(b′,c′)のクランプ後の値の小さい
方の値を、前記した全ラインの全オプティカルブラック
の画素群の信号レベルのクランプ後の平均値から差し引
き、その値を補正値として撮像部の部分202の各画素
のクランプ後の信号レベル(クランプ結果)に加えるこ
とにより、クランプ結果を補正するようにしている。こ
のようなクランプ結果の補正の一例を図3により説明す
る。
【0052】図3は、任意の1ラインを表しており、3
01はオプティカルブラックの3画素であり、302は
撮像部の画素群である。今、オプティカルブラックの3
画素のうち、クランプに用いられる画素303とその隣
の画素304に欠陥が存在し、図3(a)に示したよう
な値の信号レベルに電荷が蓄積されたとする。
【0053】それぞれの画素の信号レベルに画素303
の信号レベルでクランプをかけると、各画素の信号レベ
ルは図3(b)のようになる。ここで、オプティカルブ
ラックの3画素のうち、クランプに用いられない2つの
画素は、画素304と画素305であり、そのうちのク
ランプ後の信号レベルの値の小さい方は、画素305で
あり、その値は“−80”である。また、全ラインの全
オプティカルブラックの画素の信号レベルのクランプ後
の平均は、上記のようにほとんど“0”として良いの
で、“0”から“−80”を差し引いた値、つまり“8
0”を補正値として、当該ライン中の撮像部の各画素の
クランプ後の信号レベルに加える。その結果は、図3
(c)のようになる。
【0054】次に、マイコン103で行われる上記のク
ランプ結果の補正処理を図4のフローチャートに従って
説明する。
【0055】マイコン103は、クランプ回路101に
てクランプ処理され、A/D変換器102にてA/D変
換されたデータ(以下、クランプデータという)が入力
されると(ステップS401)、そのクランプデータを
1画面分のメモリ104に格納する(ステップS40
2)。そして、1画面分のクランプデータの格納が終了
すると(ステップS403)、変数xを“0”クリアし
(ステップS404)、最初の1ライン分のクランプデ
ータをメモリ104から読出してラインメモリ105に
書込む(ステップS405)。
【0056】そして、オプティカルブラックの画素のク
ランプデータを積算し(ステップS406)、全てのラ
インについてオプティカルブラックの画素のクランプデ
ータの積算処理が終了すると(ステップS407)、そ
の積算結果を1画面の全ライン分のオプティカルブラッ
クの画素数で割って、全ラインのオプティカルブラック
の画素のクランプデータの平均値yを求める(ステップ
S408)。
【0057】次に、再び、1ライン分のクランプデータ
をラインメモリ105に書込む(ステップS409)。
そして、上記平均値yから、ラインメモリ105に書込
まれているクランプ処理に用いられなかったオプティカ
ルブラックの画素のクランプデータのうち最小値のクラ
ンプデータを減算し、その減算結果の値を、ラインメモ
リ105に書込まれている1ライン分のオプティカルブ
ラック以外の画像領域の各画素のクランプデータに加算
することにより、補正を行う(ステップS410)。そ
して、全ラインについて上記の補正処理を行うことによ
り(ステップS411)、本クランプ補正処理を処理を
終了し、以降は注視点の検出処理を行う。
【0058】このように、クランプ回路101にてクラ
ンプ処理された画像領域の各画素のクランプデータを、
クランプ処理に使用されなかったオプティカルブラック
の画素のクランプデータを用いて補正することにより、
欠陥のあるオプティカルブラックの画素の信号を使用し
てクランプ処理を行ったとしても注視点検出時の誤差の
発生を軽減することができる。
【0059】[第2実施例]前述した第1実施例では、
クランプ処理の施された信号をマイコン103に取込む
構成であったが、撮像素子からの信号をそのままA/D
してマイコン103に入力し、マイコン103によりク
ランプ処理とその補正を行うようにしてもよい。
【0060】この場合の処理を図5のフローチャートに
基づいて説明する。なお、図5の処理は、図4のステッ
プS403とステップS404の処理の間に行われるも
のである。
【0061】図4のステップS401〜S403の処理
によりメモリ104に格納された1画面分のデータ(た
だし、このデータはクランプ処理されていない)のう
ち、1ライン分の各画素のデータを読出してラインメモ
リ105に格納する(ステップS501)。そして、こ
れら各画素のデータからクランプ処理に使用するオプテ
ィカルブラックの画素のデータを減算することにより、
クランプ処理を行う(ステップS502)。これらステ
ップS501,S502の処理を全ラインについて実行
した後は(スツプS503)、図4のステップS404
以降の処理を実行することにより、クランプ処理結果に
対する補正を行う。
【0062】このように構成しても、第1実施例と同様
に、欠陥のあるオプティカルブラックの画素の信号を使
用してクランプ処理を行ったとしても注視点検出時の誤
差の発生を軽減することができることは言うまでもな
い。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
クランプ処理に使用されなかった各ラインのオプティカ
ルブラックの画素のクランプ結果を用いて、クランプ処
理された各ラインの少なくともオプティカルブラック以
外の画素のクランプ結果を補正することにより、欠陥の
あるオプティカルブラックの画素の信号を使用してクラ
ンプ処理を行ったとしても注視点検出時の誤差の発生を
軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における注視点検出回路の
概略構成を示すブロック図である。
【図2】オプティカルブラックの画素の欠陥の態様等を
説明するための説明図である。
【図3】本発明の原理を説明するための説明図である。
【図4】本発明の第1実施例におけるクランプ処理結果
の補正処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施例におけるクランプ処理結果
の補正処理を示すフローチャートである。
【図6】注視点の検出原理を説明するための説明図であ
る。
【図7】注視点の検出原理を説明するための説明図であ
る。
【図8】従来の視線検出装置の概略構成を示すブロック
図である。
【図9】視線スイッチの例を説明するための説明図であ
る。
【図10】視線スイッチの検出・実行処理を示すフロー
チャートである。
【図11】撮像素子のオプティカルブラック等の画素を
説明するための説明図である。
【図12】従来のクランプ処理を説明するための説明図
である。
【図13】従来の注視点検出回路の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図14】従来のクランプ処理を説明するための説明図
である。
【符号の説明】
101…クランプ回路 102…A/D変換器 103…マイコン 104…メモリ 105…ラインメモリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光体からの照射光に対する眼球の像を
    撮像して光電変換して出力する撮像素子と、 該撮像素子の各ラインの画素の出力信号を各ライン毎に
    複数存在するオプティカルブラックの画素の一部の画素
    の出力信号に基づいて順次クランプ処理するクランプ手
    段と、 該クランプ手段によるクランプ処理に使用されなかった
    各ラインのオプティカルブラックの画素のクランプ結果
    を用いて、該クランプ手段によりクランプ処理された各
    ラインの少なくともオプティカルブラック以外の画素の
    クランプ結果を補正する補正手段と、 該補正手段により補正された信号を用いて注視点を算出
    する算出手段と、 を備えたことを特徴とする視線検出装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像素子は、角膜反射像を含む眼球
    像を撮像するように構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の視線検出装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、前記クランプ手段によ
    りクランプ処理された全ラインのオプティカルブラック
    の全画素のクランプ結果の平均値と、該クランプ手段に
    よるクランプ処理に使用されなかった各ラインのオプテ
    ィカルブラックの画素のクランプ結果のうち最小値との
    差を補正値として、該クランプ手段によりクランプされ
    た各ラインのオプティカルブラック以外の画素のクラン
    プ結果を補正することを特徴とする請求項1記載の視線
    検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005074788A1 (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Olympus Corporation 内視鏡用信号処理装置

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