JPH08111810A - ぶれ補正機能付き撮像装置及び撮像装置のぶれ補正方法 - Google Patents

ぶれ補正機能付き撮像装置及び撮像装置のぶれ補正方法

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JPH08111810A
JPH08111810A JP27063594A JP27063594A JPH08111810A JP H08111810 A JPH08111810 A JP H08111810A JP 27063594 A JP27063594 A JP 27063594A JP 27063594 A JP27063594 A JP 27063594A JP H08111810 A JPH08111810 A JP H08111810A
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JP
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blur
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sight
line
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Application number
JP27063594A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Wada
秀俊 和田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 撮影者の意図する被写体に対して正確にぶれ
補正を行うことができるぶれ補正機能付き撮像装置を提
供する。 【構成】 ぶれベクトル選択手段7は、視線検知手段4
で検知された撮影者の視線の位置に基づいて、ぶれベク
トル検出手段6によって検出された画像ぶれベクトルの
うち、所定の画像ぶれベクトルを選択する。そして、ぶ
れ補正手段8は、前記ぶれベクトル選択手段7より選択
された画像ぶれベクトルを用いて画像ぶれ補正を行う。
すなわち、撮像画面中の画像領域において撮影者の視線
が向けられている領域が撮影している被写体であるとし
てとらえ、この領域の画像ぶれベクトルを用いて画像ぶ
れ補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ぶれ補正機能が付加さ
れたビデオカメラもしくはカメラ一体型VTR等のぶれ
補正機能付き撮像装置、及びこのような撮像装置のぶれ
補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の撮像装置においてぶれ補
正を行う手法としては、加速度センサを用いて、あるい
は加速度センサを用いることなく撮像した画像から直接
(電気的)に撮像装置のぶれを検出し、光学的あるいは
電気的に画像ぶれ補正を行うものが提案されている。
【0003】撮像装置のぶれを検出する際に、加速度セ
ンサを用いず電気的に撮像装置のぶれを検出するものに
は、撮像したあるフィールドの画像をメモリに記憶して
おき、次のフィールドの画像とパターンマッチングを行
い、画像のぶれを検出する方式(以下、パターンマッチ
ング方式という)が知られている。このパターンマッチ
ング方式は、一般的には、画像をいくつかのブロックに
分割してそれぞれのブロックについて画像ぶれのベクト
ルを検出し、各ブロックにおいて検出された各々のベク
トルから画像全体のぶれベクトルを決定するものであ
り、比較的に容易に撮像装置のぶれを検出することがで
きる。
【0004】その後の画像ぶれ補正を行う段階では、例
えば上記方式で得られた画像ぶれベクトルを利用して光
学的にあるいは電気的に画像ぶれ補正を行う。光学的に
ぶれ補正を行う手法としては、検出した画像ぶれベクト
ルにより2軸方向に動くプリズムや鏡を使って補正を行
い、また、電気的にぶれ補正を行う手法では、メモリに
元の画像を書き込んでおき、ぶれが補正されるように該
メモリを制御して画像を読み出すのが一般的である。
【0005】このようなぶれ補正機能を有しない撮像装
置では、手持ち撮影時に強い風や撮影者の撮影技術等に
より撮像装置がぶれてしまったとき、撮影された画像は
ぶれた状態になるが、ぶれ補正機能を有する撮像装置で
は、装置自体にぶれがあっても、ぶれ補正装置の補正可
能範囲内であればぶれを補正することができるので、ぶ
れの無い画像が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のぶれ補正機能付き撮像装置において、撮像装置のぶ
れを検出するに際し、上記パターンマッチング方式を用
いた場合には次のような問題点があった。
【0007】画像の中のそれぞれ分割されたブロックに
おいて、全てのブロックで画像ぶれベクトルが同じなら
ば問題はないが、例えば画像内に右方向と左方向に移動
する2つの被写体があるときに検出される画像ぶれベク
トルは、あるブロックにおいては右方向を示し、またあ
るブロックにおいては左方向を示すことになる。
【0008】そのために、従来では、どのブロックの画
像ぶれベクトルを採用して画像ぶれ補正を行うかは、多
数決により判断したり、ブロックの領域により判断する
といった手法が提案されている。
【0009】しかし、多数決による判断においては、撮
影者が撮影している被写体よりも背景の方が大きな面積
を占めているときは、背景のぶれを補正してしまうこと
になり、撮影者の意図するものとは違った被写体に対し
てぶれ補正を行う結果となる。
【0010】また、各ブロックに重み付けを行い、例え
ば画面の中心ほどの重み付けを大きくして画像ぶれ補正
を行うことも考えられる。この場合も、常に画面の中心
部に撮影者の意図する被写体が入るとは限らないので、
撮影者の意図する被写体に対して正確にぶれ補正を行う
ことができない。
【0011】本発明は上記従来の問題点に鑑み、撮影者
の意図する被写体に対して正確にぶれ補正を行うことが
できるぶれ補正機能付き撮像装置、及び簡単な方法で、
撮影者の意図する被写体に対して正確にぶれ補正を行う
ことが可能な撮像装置のぶれ補正方法を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、画像を撮像する撮像手段を有し、該撮
像手段より出力された画像信号から画像ぶれを検出して
画像ぶれ補正を行うぶれ補正機能付き撮像装置におい
て、撮影者の視線の位置を検知する視線検知手段を設
け、前記視線検知手段で検知された撮影者の視線の位置
に基づいて、前記画像ぶれ補正に用いる画像領域を決定
するようにしたものである。
【0013】第2の発明は、画像を撮像する撮像手段
と、該撮像手段より出力された画像信号から画像ぶれベ
クトルを検出するぶれベクトル検出手段と、該ぶれベク
トル検出手段によって検出された画像ぶれベクトルに基
づいて画像ぶれ補正を行うぶれ補正手段とを有するぶれ
補正機能付き撮像装置において、撮影者の視線の位置を
検知する視線検知手段と、前記視線検知手段で検知され
た撮影者の視線の位置に基づいて、前記ぶれベクトル検
出手段によって検出された画像ぶれベクトルのうち、所
定の画像ぶれベクトルを選択するぶれベクトル選択手段
とを設け、前記ぶれ補正手段は、前記ぶれベクトル選択
手段より選択された画像ぶれベクトルを用いて画像ぶれ
補正を行うように構成したものである。
【0014】第3の発明は、上述の第2の発明におい
て、前記ぶれベクトル選択手段は、前記視線検知手段で
検知された撮影者の視線の位置に基づいて、前記ぶれベ
クトル検出手段によって検出された複数の画像ぶれベク
トルのうち、1つの画像ぶれベクトルを選択するように
構成したものである。
【0015】第4の発明は、上述の第2の発明におい
て、前記ぶれベクトル選択手段は、前記視線検知手段で
検知された撮影者の視線の位置に基づいて、前記ぶれベ
クトル検出手段によって検出された複数の画像ぶれベク
トルのうち、所定の複数の画像ぶれベクトルを選択する
ように構成したものである。
【0016】第5の発明は、撮像装置に設けられた視線
検知手段により撮影者の視線の位置を検知すると共に、
前記撮像装置の撮像手段により画像を撮像し、前記撮像
手段より出力された画像信号から画像ぶれベクトルを検
出し、前記視線検知手段で検知された撮影者の視線の位
置に基づいて、検出された画像ぶれベクトルのうち、所
定の画像ぶれベクトルを選択し、その選択された画像ぶ
れベクトルを用いて画像ぶれ補正を行うようにしたもの
である。
【0017】
【作用】上記構成により第1の発明によれば、視線検知
手段で検知された撮影者の視線の位置に基づいて、画像
ぶれ補正に用いる画像領域を決定するようにしたので、
例えば、撮像装置のビューファインダー内で撮影者の視
線を検知することにより、撮像画面中の画像領域におい
て撮影者の視線の向けられている領域が撮影している被
写体であるとしてとらえ、この画像領域に対して画像ぶ
れ補正を行うことにより、撮影者の意図する被写体のぶ
れのみを補正することができる。
【0018】第2の発明によれば、ぶれベクトル選択手
段は、視線検知手段で検知された撮影者の視線の位置に
基づいて、ぶれベクトル検出手段によって検出された画
像ぶれベクトルのうち、所定の画像ぶれベクトルを選択
する。そして、ぶれ補正手段は、前記ぶれベクトル選択
手段より選択された画像ぶれベクトルを用いて画像ぶれ
補正を行う。これにより、撮像画面中の画像領域におい
て撮影者の視線が向けられている領域が撮影している被
写体であるとしてとらえ、この領域の画像ぶれベクトル
を用いて画像ぶれ補正を行うことができ、撮影者の意図
する被写体のぶれのみを補正することができる。
【0019】第3の発明は、上述の第2の発明におい
て、ぶれベクトル選択手段は、視線検知手段で検知され
た撮影者の視線の位置に基づいて、ぶれベクトル検出手
段によって検出された複数の画像ぶれベクトルのうち、
1つの画像ぶれベクトルを選択するので、複数の移動被
写体がある場合であっても、撮影者の意図する被写体の
ぶれのみを補正することができる。
【0020】第4の発明は、上述の第2の発明におい
て、ぶれベクトル選択手段は、視線検知手段で検知され
た撮影者の視線の位置に基づいて、ぶれベクトル検出手
段によって検出された複数の画像ぶれベクトルのうち、
所定の複数の画像ぶれベクトルを選択するので、撮影者
の視線のぶれを考慮した画像ぶれ補正を行うことができ
る。
【0021】第5の発明は、撮像装置に設けられた視線
検知手段により撮影者の視線の位置を検知すると共に、
前記撮像装置の撮像手段により画像を撮像し、前記撮像
手段より出力された画像信号から画像ぶれベクトルを検
出し、前記視線検知手段で検知された撮影者の視線の位
置に基づいて、検出された画像ぶれベクトルのうち、所
定の画像ぶれベクトルを選択し、その選択された画像ぶ
れベクトルを用いて画像ぶれ補正を行うようにしたの
で、簡単な方法により、撮影者の意図する被写体に対し
て正確にぶれ補正を行うことができる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0023】図1は、本発明に係るぶれ補正機能付き撮
像装置の実施例の概略構成を示すブロック図である。
【0024】図中1は、画像を撮像するCCDセンサ等
から成る撮像手段であり、その出力側には、撮影者が撮
像した画像を見るためのEVF(ビューファインダ)2
及びA/D(アナログ/ディジタル)変換手段3が接続
されている。さらに、EVF2には、撮影者の視線の位
置を検知する視線検知手段4が内蔵されている。視線検
知手段4は、例えば赤外線発光ダイオード等からの赤外
光を撮影者の眼球の前眼部に投射し、角膜からの反射光
による角膜反射像と瞳孔の結像位置を利用して視軸を求
めるものである。
【0025】A/D変換手段3の出力側は2分岐され、
その一方側が2値化手段5、ぶれベクトル検出手段6、
及びぶれベクトル選択手段7を介してぶれ補正手段8に
接続され、他方側が直接にぶれ補正手段8に接続されて
いる。
【0026】ここで、2値化手段5はA/D変換手段3
の出力画像を2値化し、ぶれベクトル検出手段6は2値
化手段5で2値化された画像信号から画像ぶれベクトル
を検出する機能を有する。ぶれベクトル選択手段7は、
視線検知手段4で検知された撮影者の視線の位置に基づ
いて、ぶれベクトル検出手段6によって検出された画像
ぶれベクトルのうち、所定の画像ぶれベクトルを選択す
る機能を有する。また、ぶれ補正手段8は、ぶれベクト
ル選択手段7より選択された画像ぶれベクトルを用いて
画像ぶれ補正を行うものである。そして、ぶれ補正手段
8の出力側がD/A変換手段9に接続されている。
【0027】次に、以上のように構成される撮像装置の
動作(ぶれ補正方法)を詳細に説明する。
【0028】撮影者の操作によりぶれ補正の要求がある
と、撮像手段1で被写体を撮像し、ぶれ検出手段6で撮
像装置のぶれベクトルを検出する。本実施例では、ぶれ
ベクトル検出の手法として例えば前述したパターンマッ
チング方式を採用することにする。このパターンマッチ
ング方式は、後述図3を用いて詳細に説明するように、
2つの画像があるときに、一方の画像をサーチエリアデ
ータとして、もう一方の画像をテンプレートデータとす
る。そして、サーチエリアデータを基準としてテンプレ
ートデータをサーチエリアの端から重ねてどの程度パタ
ーンが似ているかを判別し、さらに再びテンプレートデ
ータをずらしてから重ねて前記判別作業を繰り返す。一
番パターンが似ていたときのテンプレートデータの位置
とテンプレートデータの初期の位置との差が画像のずれ
ベクトルである。ここにいう画像のずれベクトルが、ぶ
れベクトル検出の際の画像ぶれベクトルに相当する。
【0029】ぶれ検出手段6で画像ぶれベクトルを検出
する際には、図2に示すように全画像領域10をいくつ
かのブロックに分割し、それぞれのブロック(以下、ぶ
れ検出ブロックという)11においてパターンマッチン
グを行い、画像ぶれベクトルを検出する。本実施例で
は、縦方向に7ブロック、横方向に10ブロックの合計
70個のぶれ検出ブロック11を設定している。
【0030】図3は、画像ぶれベクトルの検出の際に用
いられる前記パターンマッチング方式を説明するための
図である。
【0031】同図において、12はテンプレートデー
タ、13はサーチエリアデータ、14はサーチエリアデ
ータ13における中心位置である。なお、テンプレート
データ12はサーチエリアデータ13の1フィールド後
のデータである。中心位置14においてはテンプレート
データ12とサーチエリアデータ13では時刻は違う
が、画面上では同じ領域であることを表している。テン
プレートデータ12とサーチエリアデータ13における
図中の各○印と×印は画素を表している。
【0032】ここで、テンプレートデータ12の4倍の
面積のサーチエリアデータ13についてパターンマッチ
ングを行うときの動作について説明する。
【0033】まず、テンプレートデータ12の4倍の面
積を持つサーチエリアデータ13上を、例えば左上から
右へ1つずつ順番にずらし、右端に突き当たったら1つ
下にずらして左端から同じように右へ1つずつ動かしな
がら、テンプレートデータ12とサーチエリアデータ1
3の重なり合った各画素同士の排他的否定論理和(EX
NOR)を取る。
【0034】図3に示す例では、重なり合う画素数は4
つであるので、サーチエリアデータ13上でテンプレー
トデータ12を1回動かすごとに4つのEXNORが得
られる。この値を全て加算して1つのパターンマッチン
グの値とする。1回動かすごとに各画素同士のEXNO
Rの加算値を得るので、これ例では合計9つの値を得る
ことができる。
【0035】もし、テンプレートデータ12とサーチエ
リアデータ13でぶれが無ければ、中心位置14におけ
るEXNORの加算値が一番大きな値となるので、テン
プレートデータ12がサーチエリアデータ13の最上左
端から最上右端へ移動し、次いで1つ下がり同様に左端
から右端へ、そしてまた1つ下がり左端から右端へ移動
しながらEXNORの加算値を取っていくならば、9つ
あるEXNORの加算値のうち5番目の値が一番大きい
ことになる。
【0036】また、1番目の値が一番大きいとなれば、
撮像手段1はサーチエリアデータ13を撮像した1フィ
ールド後に右に1画素、下に1画素動いたことが分か
る。
【0037】以上のようにして、ブロック毎にサーチエ
リアデータ13上をテンプレートデータ12を移動させ
ながら、各画素同士のEXNORの加算値を計算して、
最大値を探すことによりぶれベクトルを算出する。そし
て、画面中のすべてのぶれ検出ブロック11でそれぞれ
画像ぶれベクトルを検出する。本実施例では、ぶれ検出
ブロック11が70ブロック有るので、画像ぶれベクト
ルも70個得られることになる。
【0038】撮影者は、撮影時に画角や被写体を決定す
るためにEVF2を覗くが、このとき、視線検知手段4
は、撮影者が撮影中にどこを見ているか、つまり撮影者
の視線の位置を検知する。これにより、例えば画像中に
同じような面積を占める2つ以上の被写体がそれぞれ違
う方向に動いているときに、どの被写体のぶれを補正す
るかの判断を的確に知ることができる。
【0039】ぶれベクトル選択手段7では、視線検知手
段4で検知された撮影者の視線の位置により、撮影者
が、ぶれベクトル検出手段6における70個のぶれ検出
ブロック11のうち、どのブロックの領域を見ているの
かを判別する。そして、ぶれベクトル検出手段6から送
られてきた70個の画像ぶれベクトルのうち、撮影者の
視線が向けられている1個のブロックにおける画像ぶれ
ベクトルのみをぶれ補正手段8へ送る。
【0040】70個の画像ぶれベクトルのうちの1つを
選択する理由は、画像内に2つ以上の別々の方向に動く
物体があるときに、撮影者がどちらを被写体として認識
しているかを視線検知手段4で知ることができるため、
その視線の向けられたぶれ検出ブロック11で検出され
たぶれベクトルのみで画像ぶれ補正を行えばよいからで
ある。これにより、複数の移動被写体があるときでも、
撮影者の意図する被写体の画像ぶれ補正を正確に行うこ
とができる。
【0041】また、ぶれベクトル検出手段6で検出した
70個の画像ぶれベクトルのうち、撮影者の視線の向け
られた1個のぶれ検出ブロック11のみを採用するので
はなく、例えば撮影者の視線のぶれも考慮して、その周
りの8個のブロックにおいて検出された画像ぶれベクト
ルも使うようにしてもよい。この場合、例えば撮影者の
視線が向けられたぶれ検出ブロック11とその周りの8
個のブロックに重み付けをする。そして、各々重み付け
された画像ぶれベクトルを合成したり、またはある画像
ぶれベクトルを削除したりして、1つの画像ぶれベクト
ルを生成する。
【0042】ぶれ補正手段8では、ぶれベクトル選択手
段7で選択されたぶれベクトルを受け取り、そのぶれベ
クトルを打ち消すように画像を切り出して出力すること
により、画像ぶれ補正を行う。
【0043】図4は、ぶれ補正手段8の構成例を示す図
である。
【0044】同図において、15は画像メモリであり、
この画像メモリ15には、書き込みアドレス生成手段1
6及び読出しアドレス生成手段17が接続されている。
書き込みアドレス生成手段16は、画像メモリ15へデ
ータを書き込むためのアドレスを発生し、読出しアドレ
ス生成手段17は画像メモリ15からデータを読み出す
ためのアドレスを発生する。なお、図中のD1は画像ぶ
れ補正前の画像データであり、D2は画像ぶれ補正後の
画像データである。また、BVはぶれベクトル選択手段
7で選択された画像ぶれベクトルである。
【0045】撮像手段1で撮像されA/D変換手段3で
ディジタル化された画像信号は、ぶれ補正手段8の画像
メモリ15に入力される。このとき、書き込みアドレス
生成手段16では、1フィールド分の全ての画像信号を
画像メモリ15に書き込むためのアドレスを生成する。
そして、画像メモリ15に書き込まれた画像信号は、読
出しアドレス生成手段17の生成する読出しアドレスに
従って読み出される。
【0046】読出しアドレス生成手段17では、ぶれベ
クトル選択手段7からの画像ぶれベクトルBVにより、
この画像ぶれベクトルを打ち消すように画像メモリ15
から画像を切り出す読出しアドレスを発生する。例え
ば、画像ぶれベクトルが下に5画素、右に10画素であ
れば、撮影装置は上に5画素、左に10画素分ぶれたこ
とが分かるので、画像メモリ15から読み出すときは画
像全体を下に5画素、右に10画素分ずらして読み出す
ような読出しアドレスを生成する。
【0047】しかし、この時に、撮像装置1で撮像した
画像をそのままの縮尺で読出してしまうと、例えば画像
ぶれ補正のために画像メモリ15より右下に片寄って画
像を読出したときに、読出した画像の右側と下側の画像
が無いために画像が切れてしまうということが起こる。
そのため、読み出すときに画像を電気的に拡大したり、
撮像手段1において通常よりも大きいCCDセンサを用
いたりすることが望ましい。
【0048】そして、ぶれベクトル選択手段7からの画
像ぶれベクトルBVに基づいて、前記読出しアドレスに
従って画像メモリ15より画像ぶれ補正されて読み出さ
れた画像信号は、D/A変換手段9よりアナログ信号に
変換され出力される。
【0049】以上のように本実施例によれば、撮影者の
視線の位置を検知する視線検知手段をEVF2に内蔵
し、撮像画面中の画像領域において撮影者の視線が向け
られているぶれ検出ブロック11が撮影している被写体
であるとしてとらえ、このぶれ検出ブロック11の画像
ぶれベクトルを用いて画像ぶれ補正を行うようにしたの
で、撮影者の意図する被写体のぶれのみを正確に補正す
ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、撮影者の視線の位置を検知する視線検知手段
を設け、前記視線検知手段で検知された撮影者の視線の
位置に基づいて、画像ぶれ補正に用いる画像領域を決定
するようにしたので、撮影者の意図する被写体に対して
正確にぶれ補正を行うことができ、被写体の誤判断によ
る不自然なぶれ補正を回避することが可能となる。
【0051】第2の発明によれば、撮影者の視線の位置
を検知する視線検知手段と、前記視線検知手段で検知さ
れた撮影者の視線の位置に基づいて、ぶれベクトル検出
手段によって検出された画像ぶれベクトルのうち、所定
の画像ぶれベクトルを選択するぶれベクトル選択手段と
を設け、ぶれ補正手段は、前記ぶれベクトル選択手段よ
り選択された画像ぶれベクトルを用いて画像ぶれ補正を
行うように構成したので、撮影者の意図する被写体に対
して簡単かつ正確にぶれ補正を行うことができ、被写体
の誤判断による不自然なぶれ補正を回避することが可能
となる。
【0052】第3の発明によれば、上述の第2の発明に
おいて、ぶれベクトル選択手段は、視線検知手段で検知
された撮影者の視線の位置に基づいて、ぶれベクトル検
出手段によって検出された複数の画像ぶれベクトルのう
ち、1つの画像ぶれベクトルを選択するように構成した
ので、複数の移動被写体がある場合であっても、撮影者
の意図する被写体のぶれのみを補正することが可能とな
る。
【0053】第4の発明によれば、上述の第2の発明に
おいて、ぶれベクトル選択手段は、視線検知手段で検知
された撮影者の視線の位置に基づいて、ぶれベクトル検
出手段によって検出された複数の画像ぶれベクトルのう
ち、所定の複数の画像ぶれベクトルを選択するように構
成したので、撮影者の視線のぶれを考慮した画像ぶれ補
正を行うことが可能となる。
【0054】第5の発明によれば、撮像装置に設けられ
た視線検知手段により撮影者の視線の位置を検知すると
共に、前記撮像装置の撮像手段により画像を撮像し、前
記撮像手段より出力された画像信号から画像ぶれベクト
ルを検出し、前記視線検知手段で検知された撮影者の視
線の位置に基づいて、検出された画像ぶれベクトルのう
ち、所定の画像ぶれベクトルを選択し、その選択された
画像ぶれベクトルを用いて画像ぶれ補正を行うようにし
たので、簡単な方法により、撮影者の意図する被写体に
対して正確にぶれ補正を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るぶれ補正機能付き撮像装置の実施
例の概略構成を示すブロック図である。
【図2】ぶれ検出ブロックを示す図である。
【図3】パターンマッチング方式を説明するための図で
ある。
【図4】ぶれ補正手段8の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 撮像手段 2 EVF 3 A/D変換手段 4 視線検知手段 5 2値化手段 6 ぶれベクトル検出手段 7 ぶれベクトル選択手段 8 ぶれ補正手段 9 D/A変換手段 11 ぶれ検出ブロック 15 画像メモリ 16 書き込みアドレス生成手段 17 読出しアドレス生成手段 BV 画像ぶれベクトル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を撮像する撮像手段を有し、該撮像
    手段より出力された画像信号から画像ぶれを検出して画
    像ぶれ補正を行うぶれ補正機能付き撮像装置において、 撮影者の視線の位置を検知する視線検知手段を設け、 前記視線検知手段で検知された撮影者の視線の位置に基
    づいて、前記画像ぶれ補正に用いる画像領域を決定する
    ようにしたことを特徴とするぶれ補正機能付き撮像装
    置。
  2. 【請求項2】 画像を撮像する撮像手段と、該撮像手段
    より出力された画像信号から画像ぶれベクトルを検出す
    るぶれベクトル検出手段と、該ぶれベクトル検出手段に
    よって検出された画像ぶれベクトルに基づいて画像ぶれ
    補正を行うぶれ補正手段とを有するぶれ補正機能付き撮
    像装置において、 撮影者の視線の位置を検知する視線検知手段と、 前記視線検知手段で検知された撮影者の視線の位置に基
    づいて、前記ぶれベクトル検出手段によって検出された
    画像ぶれベクトルのうち、所定の画像ぶれベクトルを選
    択するぶれベクトル選択手段とを設け、 前記ぶれ補正手段は、 前記ぶれベクトル選択手段より選択された画像ぶれベク
    トルを用いて画像ぶれ補正を行うように構成したことを
    特徴とするぶれ補正機能付き撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記ぶれベクトル選択手段は、前記視線
    検知手段で検知された撮影者の視線の位置に基づいて、
    前記ぶれベクトル検出手段によって検出された複数の画
    像ぶれベクトルのうち、1つの画像ぶれベクトルを選択
    するように構成したことを特徴とする請求項2記載のぶ
    れ補正機能付き撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記ぶれベクトル選択手段は、前記視線
    検知手段で検知された撮影者の視線の位置に基づいて、
    前記ぶれベクトル検出手段によって検出された複数の画
    像ぶれベクトルのうち、所定の複数の画像ぶれベクトル
    を選択するように構成したことを特徴とする請求項2記
    載のぶれ補正機能付き撮像装置。
  5. 【請求項5】 撮像装置に設けられた視線検知手段によ
    り撮影者の視線の位置を検知すると共に、前記撮像装置
    の撮像手段により画像を撮像し、 前記撮像手段より出力された画像信号から画像ぶれベク
    トルを検出し、 前記視線検知手段で検知された撮影者の視線の位置に基
    づいて、検出された画像ぶれベクトルのうち、所定の画
    像ぶれベクトルを選択し、 その選択された画像ぶれベクトルを用いて画像ぶれ補正
    を行うことを特徴とする撮像装置のぶれ補正方法。
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