JPH089166Y2 - 電食防止装置の電極取り付け装置 - Google Patents

電食防止装置の電極取り付け装置

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JPH089166Y2
JPH089166Y2 JP1990081041U JP8104190U JPH089166Y2 JP H089166 Y2 JPH089166 Y2 JP H089166Y2 JP 1990081041 U JP1990081041 U JP 1990081041U JP 8104190 U JP8104190 U JP 8104190U JP H089166 Y2 JPH089166 Y2 JP H089166Y2
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JP1990081041U
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和男 椿原
雅士 竹内
基之 古賀
敏男 中河
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Tokyo Gas Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は電食防止装置の電極取り付け装置に関し、
さらに詳しくは、地下に埋設されたガス管,石油輸送
管,水道管,通信ケーブルを収容したケーブル管などの
電食を防止するための電極取り付け装置に関する。
〔従来の技術〕
地下に埋設されている鉄製の管、例えばガス管や、石
油輸送管,水道管,通信ケーブルを収容しているケーブ
ル管などは、土中の水分に永年接触していると、水は弱
いながらも電解液であるからきわめて微量ではあるが電
離現象が発生する。
埋設管の多くは鉄製であって、鉄(Fe)は水素(H2
よりイオン化傾向が大きいために、鉄イオン(Fe++)
になり水中に溶出する。
このとき、水分中に酸素が存在すると、鉄,いわゆる
赤錆(Fe2O3・H2O)となり、埋設管を腐食させる。
これは、金属のイオン化による接触腐食と云われるも
のであるが、電流が外部から鉄管内部に流入し、これが
土中の水分など抵抗の少ない所で外部に逃れるときに発
生する電気腐食がある。この電気腐食,いわゆる電食は
電流の逃れる場所で発生し、主として単線架空式の電車
線路に接近して布設された埋設管があるとき、軌道を経
て戻るべき電流が、軌道の継目から漏洩して鉄管を通過
するのを原因の一つとして挙げることができる。
埋設管を腐食させる2つの要因のうち前者を防ぐに
は、接触状態を断つための防食塗料を埋設管に塗布し、
後者を防ぐには、埋設管の表面に電気絶縁層を形成し、
外部からの電流を遮断することが知られている。
また、最近では、埋設管に流れる電流を埋設管をこれ
よりイオン化傾向の大きい電極と接続して、陽極電流を
利用して電食を防止することも提案されている。
例えば、第6図および第7図に示されているように、
防食を施す対象管1にマグネシウム電極2をリード線3
により電気的に接続するのであるが、路面Rdを少なくと
も縦1m×横1m以上,深さ1m以上の作業穴Hを掘削して電
極2とリード線3を土中空間に収容した後、リード線3
の端部を対象管1にテルミット溶接するのである。
この種の防食工法の具体的な先行例としては、特開昭
60-36680号公報を挙げることができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述のような防食工事では、防食作業に先立ち道路面
を掘削する必要があって、その作業を施す道路が幹線道
路の場合、掘削面積が広いと車両の通行規制を余儀なく
され、長時間にわたって車両の円滑な通行を妨げること
になるばかりか、作業者も危険にさらされるなどの問題
がある。
そこで、この考案は、作業時間がきわめて短かく、か
つ、道路に対して広範囲な掘削作業を施す必要がなく、
電食防止の対象管に対して容易に陽極電極を取り付ける
ことができる電極取り付け装置を提供しようとするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
上述のような目的を達成するために、この考案は、鉄
製の既設埋設管10に、鉄より標準電極電位が低い陽極電
極11を接続した取付け具20を取り付けて、既設埋設管10
の電食を防止する電食防止装置において、 前記取付け具20は、既設埋設管10を上方から包持でき
る形状であって、下端部一カ所で分離され、リンクバー
Bを有するるクランプ21と、このクランプ21の頂部に外
側に突出して設けた雄ネジの収容部24と、この収容部24
に雌ネジ部との螺合により突出するボルト23と、このボ
ルト23に取り付けられいるクッション材25と備え、 前記クランプ21の開口部の先端に、相互に嵌合する係
止部21B,21Cを有していて、前記既設埋設管10を捉えた
後、弾性によりクランプ21の開口端が嵌合して結合でき
る構成にしたことを特徴とするものである。
〔作用〕
道路に対して本格的な路面舗装の復旧を必要としない
程度の小径の作業穴を形成し、この作業穴から対象管に
向って陽極電極と共にリード線端部を固定した取付け具
を挿入し、道路面の作業穴の開口から取付け具を弾性を
利用して溶接することなく既設埋設管に対して固定す
る。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を添付した図面の第1図ない
し第5図に沿って説明する。先ず、これらの図において
符号10は地下に埋設されている電食防止を施す対象とな
る既設管を示し、この既設管10は略4〜5cm径のもので
あり、この既設管10の直上の路面Rdに既設管10に向って
直交状態に直径約11cmの作業穴Hを掘削する。この作業
穴Hの間隔は略20mであり、既設管10より深い位置まで
掘削する。
この作業穴Hの掘削作業は、第3図(A),(B)に
示すように、コンプレッサあるいはウォータポンプ20か
ら高圧流体を細管21の先端部から噴射して路面Rd下の土
砂を突き崩し、その後、真空ポンプなどの吸引装置30を
用いて作業穴Hの土砂を管31を介して吸引排出すると共
に、作業穴Hに連続して第2図に示すように、やや斜交
する状態の電極収容穴hを掘削形成する。
この電極収容穴h中の既設管10が鉄製の場合、鉄より
標準電極電位の低い材料,例えばマグネシウム(Mg)製
の電極11を収容し、この電極11に予め接続してあるリー
ド線12の他端部が接続している取付け具20を作業穴H中
に収容する。
この取付け具20は、第4図および第5図に示すよう
に、略々円形で下端部に開口端21Aが形成されていて弾
性素材で成形されたクランプ21をもち、このクランプ21
の頂部には外側に突出して箱型の収容部22が形成され、
この収容部22の中には頂部を貫いてボルト23が配置さ
れ、このボルト23は前記収容部22の上部に設けた雌ネジ
部24に螺合されている。
このボルト23の先端部にはブチルゴムを収容したスポ
ンジからなる弾性リング25が配置されており、前記ボル
ト23を外部から回すことで、ボルト23の先端が前記既設
埋設管10に当り、取付け具20全体を上向きに引き上げ
て、前記クランプ21自身がもつ弾性により既設埋設管10
を捉えるようになっている。このクランプ21の開口端21
Aにははぜ巻構造を形成する係止部21B,21Cが形成されて
いて、素材の弾性は係止部21B,21Cが互いに係止する方
向に作用している。
次に、この考案による電極取り付け装置を用いた作業
について説明する。
この取付け具20は、クランプ21の開口端21Aが開かれ
た状態で、たとえば、地上においてクランプ間にリンク
バーBを介在させて、これを作業穴Hから第5図(A)
のように既設埋設管10に向けて差込み、リンクバーBが
既設埋設間10に当接してさらに押し下げることによりリ
ンクバーBが第5図(B)のように屈折して、クランプ
21の開口端21Aを弾性によりはぜ巻結合させる。そし
て、雌ネジ部24に対して下端部が当たるように差入れら
れたガイドパイプPに通したボックスレンチRでボルト
23を回転させて、その先端部を既設埋設管10に喰い込ま
せる(第5図(B))。
このとき、既設埋設管10に対しては前記ボルト23の先
端部と、弾性により締着させられたクランプ21の内側と
が接触させられている。
この既設埋設管10と取付け具20との接触部分には管外
周に防食,防錆のために塗覆層が施され、ボルト23によ
る既設管10への喰込み部はブチルゴムにより防食,保護
される。
〔考案の効果〕 以上の説明から明らかなように、この考案の取り付け
装置によれば、クランプ21自体に与えられた弾性と、ク
ランプ21の開口端に設けた係止部21B,21Cからなる嵌合
構造と、これに取り付けてあるボルト23とで既設埋設管
10を弾性的に捉え、電気的に導通する取付け具20を構成
したから、形状が小型であり、掘削する作業穴が小さい
ものでよく、既設埋設管10を上方から確実に、かつ、弾
性的に捉えるから、同時に行われる他の工事などの振動
に耐えることもでき、交通などに及ぼす影響が少ないな
どの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の電極取り付け装置を施す道路の断面
図、第2図は第1図のII-II線に沿う断面図、第3図は
掘削作業を示す断面説明図、第4図は取付け具の正面
図、第5図は同取り付け作業の説明図、第6図は従来の
工法を説明する道路面の平面図、第7図は第6図のX−
X線に沿う断面図である。 20……取付け具、21……クランプ、21B,21C……係止
部、22……収容部、23……ボルト、24……雌ネジ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中河 敏男 神奈川県大和市代官3丁目18番地の4 株 式会社ハッコー開発技術研究所内 (56)参考文献 実開 昭57−123430(JP,U) 実開 昭63−127537(JP,U) 実公 昭57−13888(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄製の既設埋設管(10)に、鉄より標準電
    極電位が低い陽極電極(11)を接続した取付け具(20)
    を取り付けて、既設埋設管(10)の電食を防止する電食
    防止装置において、 前記取付け具(20)は、既設埋設管(10)を上方から包
    持できる形状であって、下端部一カ所で分離され、リン
    クバー(B)を有するるクランプ(21)と、このクラン
    プ(21)の頂部に外側に突出して設けた雄ネジの収容部
    (24)と、この収容部(24)に雌ネジ部との螺合により
    突出するボルト(23)と、このボルト(23)に取り付け
    られいるクッション材(25)と備え、 前記クランプ(21)の開口部の先端に、相互に嵌合する
    係止部(21B,21C)を有していて、前記既設埋設管(1
    0)を捉えた後、弾性によりクランプ(21)の開口端が
    嵌合して結合できる構成したことを特徴とする電食防止
    装置の電極取り付け装置。
JP1990081041U 1990-07-30 1990-07-30 電食防止装置の電極取り付け装置 Expired - Lifetime JPH089166Y2 (ja)

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