JPH0891587A - プリンタの用紙供給装置 - Google Patents

プリンタの用紙供給装置

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JPH0891587A
JPH0891587A JP22483394A JP22483394A JPH0891587A JP H0891587 A JPH0891587 A JP H0891587A JP 22483394 A JP22483394 A JP 22483394A JP 22483394 A JP22483394 A JP 22483394A JP H0891587 A JPH0891587 A JP H0891587A
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Haruhiko Yashima
春彦 八島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリンタの用紙供給装置に関し、使用する用
紙の種類に応じて給紙ミスや重送を防止することがで
き、用紙を確実に供給することができるようにすること
を目的とする。 【構成】 フィードローラ18と、プレッシャプレート
20と、フィードプレート16とを備え、該フィードプ
レートの一端部がばねにより該フィードローラに向かっ
て付勢され、該フィードプレートの他端部に設けた支軸
28が装置のハウジングに設けた長穴30に挿入されて
該長穴に沿って移動可能であり、よって該フィードプレ
ートが実質的に該一端部を中心に回転可能であり、該フ
ィードプレートの角度位置を設定するためのレバー32
が設けられる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリンタの用紙供給装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】単票用紙を供給するためのプリンタの用
紙供給装置では、用紙をプリンタの後部に位置するフィ
ードプレート(テーブル、あるいはホッパー等とも呼ば
れる)上に載せると、用紙がフィードプレートの端部に
位置するフィードローラに接触し、フィードローラが回
転することにより用紙が1枚ずつ印字ヘッドへ搬送され
る。しかし、フィードローラが2枚の用紙を重なった状
態で取り出すことがあり、このような2枚の用紙が重な
った状態でそのまま搬送されること(用紙の重送)を防
止することが望ましい。
【0003】このため、プレッシャプレートやフリクシ
ョンセパレータと呼ばれる摩擦板が、フィードプレート
のすぐ下流側の位置で、フィードローラと近接しあるい
は接触して配置され、摩擦を利用して用紙の重送を防止
することが実施されている。この場合、2枚の用紙が重
なった状態でフィードローラとプレッシャプレートとの
間に供給されると、フィードローラに接触している一方
の用紙がフィードローラによって搬送され、もう一方の
用紙はプレッシャプレートと接触してそれらの間の摩擦
により停止し、さらに進むことが阻止されるので、用紙
の重送が防止される。
【0004】例えば、特開昭63─242844号公報
は、用紙の重送を防止するためにホッパ(フィードプレ
ート)から供給された用紙をフィードローラとの間で挟
持すべく位置するフリクションセパレータを設けること
を開示している。このフリクションセパレータは取りつ
け角度が可変になっている。フリクションセパレータの
取りつけ角度を可変にするのは、厚さや剛性の異なった
用紙に対応するためである。
【0005】また、特開昭61─221023号公報
は、用紙の重送を防止するためにフィードローラと近接
しあるいは接触する摩擦パッドを設けることを開示して
いる。この公報では、給紙台(フィードプレート)をラ
ックとピニオン機構により昇降可能に構成している。フ
ィードローラは給紙台の昇降に追随して昇降し、そして
摩擦パッドはフィードローラの昇降に追随して昇降する
ようになっている。その結果摩擦パッドの位置が変わる
ことになり、それによって用紙の厚さが代わるときに摩
擦パッドの位置を変えて、給紙ミスや重送を防止するこ
とができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなプリンタの
用紙供給装置では、用紙の厚さや柔軟性、あるいは腰の
強さ等に応じて給紙ミスや用紙の重送の起こり方に差が
あるので、フィードプレートやプレッシャプレートの位
置を可変にすることが求められている。しかし、上記第
1の公報に示されるように、フリクションセパレータの
角度を可変にすると、フリクションセパレータとフィー
ドローラとの間を通過した用紙の進行方向が変化し、フ
リクションセパレータの先にある別のフィードローラに
うまく挟持されなくなることがある。また、フリクショ
ンセパレータの先に用紙の走行を助けるガイドがある場
合には、そのガイドの位置がフリクションセパレータに
応じて代わるようにすることが必要になる。
【0007】上記第2の公報に示されるように、給紙台
を昇降させ、フィードローラを追随して昇降させ、さら
に摩擦パッドを追随して昇降させることにより、摩擦パ
ッドの位置を変えるようにすると、これらの3つの部材
は互いに組合って昇降するので、これらの3つの部材間
の相互の位置関係は実質的にはあまり変化しない。しか
も、給紙台にラックとピニオン機構を取りつける構成が
必要なため、用紙供給装置が大型化するという問題点が
ある。
【0008】本発明の目的は、使用する用紙の種類に応
じて給紙ミスや重送を防止することができ、用紙を確実
に供給することができるようにしたプリンタの用紙供給
装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるプリンタの
用紙供給装置は、フィードローラ18と、該フィードロ
ーラと近接しあるいは接触して配置され、該フィードロ
ーラとの間を通過する用紙に摩擦を付与して用紙の重送
を防止するためのプレッシャプレート20と、該フィー
ドローラと該プレッシャプレートとの間に用紙を供給す
るためのフィードプレート16とを備え、該フィードプ
レートの一端部がばねにより該フィードローラに向かっ
て付勢され、該フィードプレートの他端部に設けた支軸
28が装置のハウジングに設けた長穴30に挿入されて
該長穴に沿って移動可能であり、よって該フィードプレ
ートが実質的に該一端部を中心に回転可能であり、該フ
ィードプレートの角度位置を設定するためのレバー32
が設けられることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記構成においては、フィードプレートが実質
的にフィードローラ側の一端部を中心に回転可能であ
り、プレッシャプレートとフィードプレートとの間の角
度を確実に変えることができる。そこで、例えば、比較
的に厚い用紙を使用する場合には、プレッシャプレート
とフィードプレートとの間の角度を大きくし、比較的に
薄い用紙を使用する場合には、プレッシャプレートとフ
ィードプレートとの間の角度を小さくして、厚い用紙で
も、薄い用紙でも給紙ミスや重送を防止することができ
る。
【0011】
【実施例】図1は図2の用紙供給装置の要部断面図、図
2は本発明を利用した用紙供給装置10を示す斜視図で
ある。図3は図2の線III ─III に沿った断面図、図4
は図3の部分平面図である。また、図5及び図6は、プ
リンタ50がこの用紙供給装置10に組み合せられたと
ころを示している。用紙供給装置は外側ハウジング12
を有し、この外側ハウジング12にプリンタ50の印字
ヘッドに用紙を供給するための部材が設けられる。
【0012】図2に示されるように、用紙供給装置10
は外側ハウジング12の一部である傾斜したハウジング
12aを有し、このハウジング12aは一面が開口した
箱型の形状をなし、側壁12b、12c、及び後部壁1
2dを有する。側壁12b、12cの頂部から内側に張
り出した頂部壁12e、12fがある。
【0013】図1及び図2に示されるように、フィード
プレート16が後部壁12dの内面に沿って配置され
る。外側ハウジング12の内部には、フィードローラ1
8及びプレッシャプレート20が配置される。プレッシ
ャプレート20はフィードローラ18に近接して配置さ
れ、フィードローラ18に向かう面にゴム材20aを張
りつけてあり、ゴム材20aは所望の摩擦を提供する。
プレッシャプレート20はばね22によりフィードロー
ラ18に向かって付勢され、これらの間に用紙がない場
合にはフィードローラ18に接触する。
【0014】フィードプレート16は斜めに配置され、
フィードプレート16の一端部16aがばね24により
フィードローラ18に向かって付勢されている。用紙2
6は束としてフィードプレート16に載せることがで
き、用紙26はフィードプレート16の一端部16aと
フィードローラ18との間に入り込み、プレッシャプレ
ート20と当接する。
【0015】フィードプレート16の他端部16bには
水平方向に延びる支軸28が一体的に設けられる。一
方、ハウジング12aの側壁12b、12cには長穴3
0が設けられる。長穴30は水平に近く、傾斜したハウ
ジング12aの傾斜に合わせた傾斜で設けられる。支軸
28は長穴30に挿入され、長穴30に沿って移動可能
である。この場合、フィードプレート16の一端部16
aはばね24によりフィードローラ18に向かって付勢
されているので、同一端部16aの位置は実質的に固定
的であり、よってフィードプレート16は実質的に該一
端部16aを中心に回転可能である。
【0016】従って、プレッシャプレート20とフィー
ドプレート16との間の角度θが可変である。さらに、
ハウジング12aの頂部壁12e、12fには、角度設
定用のレバー32が設けられる。図1及び図3に示され
るように、レバー32は頂部壁12e、12fに沿って
長穴30の延びる方向に摺動可能になっているととも
に、摺動面の一部には、鋸歯状の係合面34が設けられ
ている。レバー32はつまみ32aを有し、人の手によ
ってレバー32を操作することがてきる。レバー32
(よってフィードプレート16の他端部16b)は鋸歯
の各歯に相当する位置で停止せしめられるようになって
いる。
【0017】レバー32は一体的に形成されたばね状の
舌片36を有し、この舌片36は頂部壁12e、12f
の下面に弾性的に係合し、レバー32を頂部壁12e、
12fに接触させる方向に付勢する。レバー32のフォ
ーク状の脚部38は頂部壁12e、12fの開口部を通
ってハウジング12a内に延び、フィードプレート16
の支軸28を挟持している。従って、レバー32を動か
すと、フィードプレート16が回転し、その際、長穴3
0と、フォーク状の脚部38とで、余分な運動を吸収
し、フィードプレート16が実質的に一端部16aを中
心に回転可能である。
【0018】図4に示されるように、ハウジング12a
の頂部壁12e、12fには、レバー32と平行に目盛
り40が形成されている。目盛り40には、厚い用紙に
対応する葉書、普通紙、薄い用紙に対応する和紙等の参
考文字が書き込まれている。実施例においては、レバー
32を葉書の方向に動かすと、フィードプレート16
は、角度θが大きくなる方向に動き、逆にレバー32を
和紙の方向に動かすと、フィードプレート16は、角度
θが小さくなる方向に動く。
【0019】厚い用紙の場合には、比較的に用紙の重送
が起きにくいが、比較的に大きなフィード力が必要であ
る。そして、角度θが小さいと、フィード力は比較的に
大きくする必要があるが、角度θが大きいと、フィード
力は比較的に小さくてよい。従って、厚い用紙の場合に
は、フィードプレート16を、角度θが大きくなる方向
に動かすことによって、過大なフィード力をかけなくて
も用紙を確実に供給することができる。
【0020】また、薄い用紙の場合には、比較的に用紙
の重送が起きやすく、しかも角度θが大きいほど用紙の
重送が起きやすい。従って、薄い用紙の場合には、フィ
ードプレート16を、角度θが小さくなる方向に動かす
ことによって、用紙の重送を確実に防止することができ
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
厚い用紙から薄い用紙まで使用する用紙の種類に応じて
給紙ミスや重送を防止することができ、用紙を確実に供
給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の用紙供給装置の一部を示す本発明の要部
断面図である。
【図2】本発明の実施例の用紙供給装置を示す斜視図で
ある。
【図3】図2の線 III─III に沿った断面図である。
【図4】図3の部分平面図である。
【図5】プリンタを図2の用紙供給装置に組み合せると
ころを示す斜視図である。
【図6】プリンタを用紙供給装置に組み合せたところを
示す斜視図である。
【符号の説明】
12,12a…ハウジング 16…フィードプレート 18…フィードローラ 20…プレッシャプレート 28…支軸 30…長穴 32…レバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィードローラ(18)と、該フィード
    ローラと近接しあるいは接触して配置され、該フィード
    ローラとの間を通過する用紙に摩擦を付与して用紙の重
    送を防止するためのプレッシャプレート(20)と、該
    フィードローラと該プレッシャプレートとの間に用紙を
    供給するためのフィードプレート(16)とを備え、該
    フィードプレートの一端部がばねにより該フィードロー
    ラに向かって付勢され、該フィードプレートの他端部に
    設けた支軸(28)が装置のハウジングに設けた長穴
    (30)に挿入されて該長穴に沿って移動可能であり、
    よって該フィードプレートが実質的に該一端部を中心に
    回転可能であり、該フィードプレートの角度位置を設定
    するためのレバー(32)が設けられることを特徴とす
    るプリンタの用紙供給装置。
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