JPH0891488A - 自動開栓装置 - Google Patents

自動開栓装置

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JPH0891488A
JPH0891488A JP22625594A JP22625594A JPH0891488A JP H0891488 A JPH0891488 A JP H0891488A JP 22625594 A JP22625594 A JP 22625594A JP 22625594 A JP22625594 A JP 22625594A JP H0891488 A JPH0891488 A JP H0891488A
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昭成 山極
Masato Muto
正登 武藤
Hiroaki Niwayama
宏明 庭山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器を封止する栓体に付着した液体試料の滴
下・飛散を削減・防止すると共に、開栓した栓体の処理
や飛散した液体試料の処理を効率よく確実に行うことの
できる自動開栓装置を提供することを目的とする。 【構成】 クランプ機構9が栓体100を把持すると、
クランプ移動機構10が前記クランプ機構9を引上げ、
開栓動作を行うと共に、該クランプ機構9を栓体100
を排出のために開放する開放位置まで移動させる。この
時、可動トレイ53が前記クランプ機構9の移動軌跡に
沿って連動して移動し、前記クランプ機構9が移動する
につれて開栓した栓体100の下方側に回り込み該栓体
100に付着した液体試料の液だれを受ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、栓体によって封止され
た試験管等の容器を順次開栓する自動開栓装置、特に栓
体に付着した液体試料の飛散防止に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査等においては、ゴム栓(以下、
栓体という)で封止された真空採血管(以下、容器とい
う)に血液試料を採取した後に、検査工程に供給してい
る。この検査工程に供給するのに先立って、栓体を容器
から開栓する必要がある。この作業は従来人手に頼って
いた。しかし、臨床検査センタ等では1日に数千本もの
容器を開栓する必要があり、多数の人手と時間を要する
という問題があった。また、容器の中に感染性を有する
試料が収納されている場合には作業者が開栓作業中に感
染する恐れがあった。そこで、開栓を機械的に行う自動
装置が要望され、様々な装置が提案されている。
【0003】例えば、特開平5−228379号公報に
は、図8に示すように栓体100と該栓体100によっ
て封止されている試験管等の容器102とを爪付きレバ
ー104及びチャック106によって別々に把持して、
前記栓体100を把持する爪付きレバー104を回転さ
せながら引き上げて、あたかも人手によって開栓を行う
かのように自動開栓を行う自動開栓装置が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、容器に装着され
ている栓体には、試料採取場所から自動開栓装置に供給
されるまでの運搬時の振動や横倒れ運搬や、栓体の開栓
前に行われる前処理、例えば、血液試料の血清と血ぺい
との分離のための遠心分離処理の振動等によって、容器
内部に収納されている血液試料等が付着している。付着
した液体試料は開栓時の衝撃や開栓した後の栓体の排出
過程の振動等で、自動開栓装置内部で滴下や飛散する恐
れがあった。
【0005】しかし、従来の自動開栓装置では、栓体に
付着している液体試料の滴下、飛散については十分に考
慮されておらず、栓体に付着した液体試料が自動開栓装
置の内壁や機構部分に付着して、正常動作を妨げるとい
う問題があった。また、自動開栓装置に付着した液体試
料の除去には多大な労力と感染等の危険が伴うという問
題があった。
【0006】さらに、自動開栓装置の内壁等に付着した
液体試料は、開栓を終了した容器内部に混入する恐れが
あり、開栓作業の信頼性が低下するという問題があっ
た。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、栓体に付着した液
体試料の滴下・飛散を削減・防止すると共に、開栓した
栓体の処理や飛散した液体試料の処理を効率よく確実に
行うことのできる自動開栓装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1記載の自動開栓装置は、液体試料が
封入された容器上部に装着された栓体を自動開栓する自
動開栓装置であって、前記栓体を把持するクランプ機構
と、前記栓体を把持した前記クランプ機構を引き上げて
開栓を行うと共に、栓体を排出のために開放する開放位
置まで移動するクランプ移動機構と、前記クランプ機構
の移動軌跡に沿って連動して移動し、前記クランプ機構
が移動するにつれて開栓した栓体の下方側に回り込み該
栓体に付着した液体試料の液だれを受ける可動トレイ
と、を有することを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の自動開栓装置は、請
求項1記載の自動開栓装置において、さらに、前記クラ
ンプ機構が開放した栓体を栓体廃棄箱まで搬送する栓体
搬送機構を有することを特徴とする。
【0010】また、請求項3記載の自動開栓装置は、請
求項1または請求項2記載の自動開栓装置において、前
記クランプ移動機構は、開栓完了直前に栓体の引上げス
ピードを減速する減速制御部を有することを特徴とす
る。
【0011】さらに、請求項4記載の自動開栓装置は、
請求項1または請求項2または請求項3記載の自動開栓
装置において、前記クランプ移動機構はクランプ機構を
円軌道に沿って移動する円移動機構であることを特徴と
する。
【0012】
【作用】本発明における請求項1に記載の構成によれ
ば、クランプ機構が栓体を把持すると、クランプ移動機
構が前記クランプ機構を引上げ、開栓動作を行うと共
に、該クランプ機構を栓体を排出するために開放する開
放位置まで移動させる。この時、可動トレイが前記クラ
ンプ機構の移動軌跡に沿って連動して移動し、前記クラ
ンプ機構が移動するにつれて開栓した栓体の下方側に回
り込み該栓体に付着した液体試料の液だれを受ける。従
って、開栓した栓体から液体試料が滴下した場合でも可
動トレイによって、確実に回収することができる。
【0013】また、請求項2に記載の構成によれば、ク
ランプ機構が開放した栓体を栓体廃棄箱まで搬送する栓
体搬送機構を有するので、栓体の開栓・廃棄処理を効率
よく行うことがきる。
【0014】また、請求項3に記載の構成によれば、前
記クランプ移動機構は、開栓完了直前に栓体の引上げス
ピードを減速する減速制御部を有するので、開栓時の栓
体に対する衝撃を低減することができ、栓体に付着した
液体試料の滴下・飛散を低減することができる。
【0015】さらに、請求項4に記載の構成によれば、
前記クランプ移動機構はクランプ機構を円軌道に沿って
移動する円移動機構であるので、栓体は容器から斜め上
方に向かって引き上げられるため、栓体に液体試料が付
着していた場合でも、栓体と容器の分離時に容器の内壁
面に沿って付着した液体試料の回収が可能になると共
に、栓体に液体試料が残った場合でも滴下位置を一定の
位置、つまり栓体の最下端位置から滴下させることが可
能になり、滴下する液体試料の回収が確実かつ容易にな
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施例に係る自動開栓
装置の本体1の外観斜視図であり、本体1の前面中央部
には操作部2が設けられ、操作部2の近傍には内部に収
納されたメンテナンスパネル部3が配設されている。ま
た、本体1の下部には後述するチャック部によって容器
から抜き取られた栓体を廃棄する栓体廃棄箱4が設けら
れている。さらに、本体1の左側面には図に示すように
栓体が装着された容器を多数収納した図示しない容器収
納ラックを供給するラック導入口5が設けられ、本体1
の右側面には開栓が完了した容器を収納した前記容器収
納ラックを本体1の外部の排出するラック排出口6が設
けられている。
【0018】以下、図2から図4を用いて自動開栓装置
本体1の内部機構の詳細を説明する。
【0019】図2には容器収納ラック8をラック導入口
5からラック排出口6まで搬送する搬送機構7が示され
ている。容器収納ラック8に収納されている容器102
は、例えば、試験管状の採血管や薬品を収納した収納容
器等である。
【0020】容器収納ラック8がラック導入口5より導
入されると図示しないラック到着センサがオンして、図
示しない制御部より搬送指令が発せられ、ベルト搬送モ
ータ13が駆動する。そして、搬送ベルト14が図中矢
印A方向に移動を開始し、容器収納ラック8が後述する
チャック部が待機する方向に移動を開始する。搬送ベル
ト14の移動と同時に、ストッパ送りモータ15が駆動
し、ストッパ機構16を搬送ベルト14上の所定位置
(後述するチャック部が待機する位置に先頭の容器10
2を停止させる位置)に移動させる。また、前記搬送ベ
ルト14と平行してガイド板17が配置され、このガイ
ド板17に沿って前記ストッパ機構16が移動するよう
に構成されている。ストッパ機構16はスプリング18
によって前記ガイド板17に付勢されベース16a上で
矢印B方向に摺動可能なストッパ爪16bを有してい
る。
【0021】さらに、前記ベース16aは、ガイドレー
ル20にガイドされながら、前記ストッパ送りモータ1
5によって移動するストッパ送りベルト19の一部に固
定されて移動する。従って、ストッパ送りモータ15の
制御によってストッパ機構16を所望の位置で停止させ
ることによって、搬送ベルト14によって移動する容器
収納ラック8を所定の位置で停止させることができる。
容器収納ラック8が所定の位置(正確には容器102を
開栓する開栓位置)に到達したことを図示しない容器到
着センサが検出するとベルト搬送モータ13は停止する
と共に、後述する開栓動作を開始する。この時、前記容
器収納ラック8に収納されている容器102の収納ピッ
チpは既知なので、ストッパ送りモータ15を収納ピッ
チp分だけ駆動すれば、開栓位置に所望の容器102を
順次ピッチ送りすることができる。
【0022】また、スプリング18によってストッパ爪
16bはガイド板17に常に付勢され、図2に示す状態
に維持させるが、所定回数のピッチ送りが終了すると、
ストッパ爪16b後端に配置されたローラ16cがガイ
ド板17の後端部17aでガイド板17から外れ、矢印
B方向に摺動する。なお、ベース16aに形成されたス
トッパ16a-1 によって、ストッパ爪16bに設けられ
た突起16b-1 を受けてストッパ爪16bの摺動量を規
制している。この時点で、搬送ベルト14上からストッ
パ爪16bが退避し、全ての容器102の開栓動作が終
了した容器収納ラック8はラック排出口6に向かって移
動可能になる。また、退避したストッパ爪16bは次に
供給される容器収納ラックのピッチ送りを行うために原
点に復帰する必要がある。そこで、図示しないストッパ
爪格納センサがオンすると、ストッパ送りモータ15は
ピッチ送り動作とは逆に回転して、ストッパ爪16bが
搬送ベルト14上から退避した状態のまま図中C方向に
移動する。前記ガイド板17の前端部17bにはストッ
パ爪16bのローラ16cをガイド板17に復帰させる
ための斜面21aを有する復帰ガイド板21と、スプリ
ング22によって付勢され前記ガイド板17の前端部1
7bを軸に図中矢印D方向に回動する扉23が配置さ
れ、ローラ16cは復帰ガイド板21の斜面21aに沿
ってスプリング18の付勢力に反して矢印B方向とは逆
の方向に移動を始め、さらに、扉23をスプリング22
の付勢力に逆らって押し広げ、ローラ16cはガイド板
17と同一軌道上の軌道面21bに復帰する。従って、
ストッパ爪16bが搬送ベルト14上に突起した状態に
なり次の容器収納ラック8の到着を待つことになる。な
お、扉23は軌道面21bより後方には回動しないよう
になっているので、ローラ16cが軌道面21bに復帰
した後はローラ16cをガイド板17にスムーズに案内
することができる。
【0023】図3には、搬送機構及びストッパ機構によ
って開栓動作を行う位置に停止した容器102の栓体1
00を開栓するクランプ機構9及びクランプ移動機構1
0が示されている。前述したように容器収納ラック8が
所定の位置(正確には容器102を開栓する開栓位置)
に到達したことを図示しない容器到着センサが検出する
と、まず、容器102をクランプ機構9で正確に把持で
きるように容器固定手段、例えば、一対のVブロック2
4a,24bによってセンタリング及び固定が行われ
る。前記Vブロック24aはスライドブロック25に対
して摺動可能な2本のピン26によって支持され、該ピ
ン26の周囲にはスプリング27が設けられ、Vブロッ
ク24aの谷側を容器102に適度な圧力で付勢できる
ように構成されている。また、前記スライドブロック2
5は固定アーム28に固定され、図示しない駆動機構に
よって駆動するリンク機構29によって図中矢印E方向
に摺動可能に構成されている。また、Vブロック24b
は図示しない駆動機構によって、図中矢印F方向に移動
可能な可動アーム30に固定されている。従って、開栓
する容器102が所定の位置に到達すると、Vブロック
24a,24bは所定のクランプ位置に移動し、容器1
02の把持及びセンタリングを行う。この時スプリング
27の付勢力によって、Vブロック24aは適度な付勢
力で容器102をクランプすることができる。なお、V
ブロック24a,24bの容器当接面には容器102の
破損を防止すると共に、開栓時のスリップを防止するた
めにゴムやコルク等のクッション材31が設けられてい
る。
【0024】前記Vブロック24a,24bの上方に
は、後述するクランプ移動機構10によって移動可能な
クランプ機構9が配置されている。このクランプ機構9
はカムによって動作する一対のクランプアーム32と栓
体押え33とから構成されている。
【0025】クランプアーム32は、図4に示すように
クランプ軸34を中心に偏心回転する第1カム35がク
ランプアーム32の上部に設けられたローラ36に当接
することによって揺動する。前記第1カム35は、第1
カムシャフト37に固定され、図3に示すように、側板
38に取り付けられたカム駆動モータ39の駆動力がプ
ーリ40及び伝達ベルト41を介して伝達され駆動す
る。なお、前記第1カムシャフト37には2枚の第1カ
ム35が固定され、図3に示すように一対のクランプア
ーム32が連動し栓体100を挟持するように構成され
ている。また、前記ローラ36の固定軸と対向するクラ
ンプアーム32のクランプ軸34とにはスプリング42
が配置され、クランプアーム32の栓体把持部を開く方
向に付勢している。従って、クランプアーム32は前記
第1カム35の回転によってスプリング42の付勢力に
逆らって栓体100の把持動作を行うことになる。ま
た、クランプアーム32の栓体当接面は、図4に示すよ
うに、鋸状の歯が設けられ栓体100に噛み付くような
構造にすることによって良好な栓体把持・抜き取り動作
を行えるように構成されている。
【0026】さらに、前記第1カムシャフト37には歯
車43が設けられ、該第1カムシャフト37は、第2カ
ム44を有する第2カムシャフト45と歯車46を介し
て係合している。この第2カム44は前記栓体押え33
の上部に設けられたローラ47に当接し、該第2カム4
4が回転することによって栓体押え33を上下動させ
る。従って、カム駆動モータ39の回転によってクラン
プアーム32と栓体押え33とが連動して動き、クラン
プアーム32によって栓体100を把持する時に栓体1
00を上方から押え込む。この栓体押え33の押え込み
動作によってクランプアーム32の把持による栓体10
0の変形を防ぎ、栓体100のクランプミスを排除して
いる。
【0027】前記側板38の後端(カム駆動モータ39
の配設側)には、クランプ移動機構10を構成するクラ
ンプ移動シャフト49が固定され、さらに、図示しない
自動開栓装置の固定部に回動自在に係合している。ま
た、前記クランプ移動シャフト49にはアーム50が固
着され、該アーム50には、連結アーム51,52が回
動自在に係合して第1リンク、第2リンクを構成してい
る。前記第1リンクである前記連結アーム51の他端に
は、可動トレイ53がピン51aを介して回動自在に係
合している。一方、第2リンクである連結アーム52の
他端側は、栓体搬送機構が係合している。連結アーム5
2の他端側は、ガイド溝54aを有し、一端が図示しな
い自動開栓装置の固定部にピン54bによって回動自在
に設けられたガイドアーム54とクランプ移動機構モー
タ55によって回転する円板56に植立されたピン56
aを介して係合している。前記ピン56aは円板56の
中心から偏心した位置に植立したものである。さらに、
前記ガイドアーム54の他端側には、開栓した栓体10
0を搬送する搬送箱57が回動自在に係合している。こ
の搬送箱57の底部には図示しないローラが設けられ、
曲面58aを有するガイド板58上を第2リンクの動作
に応じて、前記クランプ機構9が栓体100を開放する
栓体開放位置と栓体廃棄箱4との間を移動できるように
構成されている。なお、前記可動トレイ53は開栓位置
の近傍で、ガイド板58の一端に固定されたトレイ軸5
9を中心に回転自在に支持されている。
【0028】本実施例においては、図3において、内部
構造の説明のために側板38及びガイド板58は片側の
み示したが、側板38はクランプ機構9を挟んで両側に
配置されている。この一対の側板38によって前記第1
カムシャフト37や第2カムシャフト45、栓体押え3
3を支持する支持板48等を支持している。また、ガイ
ド板58もクランプ移動機構10を挟んで両側に設けら
れ、トレイ軸59を支持している。
【0029】以上のように構成されるクランプ機構9、
クランプ移動機構10等の動作を図3〜図6を用いて説
明する。なお、図5には説明の簡略化のため要部のみを
示している。
【0030】前述したように、搬送機構7によった搬送
される容器収納ラック8がストッパ機構16によって所
定の位置で停止し、容器到着センサがオンすると、所定
の容器100を一対のVブロック24a,24bによっ
てセンタリング及びクランプする。Vブロック24a,
24bによるクランプ動作の完了が図示しないセンサに
よって確認されると、カム駆動モータ39がオンして、
プーリ40、伝達ベルト41、歯車43,46等を介し
て第1カムシャフト37(すなわち、第1カム35)、
第2カムシャフト45(すなわち、第2カム44)を回
転させる。
【0031】第1,第2カムシャフト37,45が回転
し始めると、まず、第2カム44の作用によって栓体押
え33の上部に設けられたローラ47が押し下げられ、
栓体100を押え込む。前記栓体押え33の動作完了と
同時または完了直前に第1カム35の作用によって、ク
ランプアーム32がスプリング42の付勢力に抗して閉
動作を開始する。図5(a)に示すようにクランプアー
ム32による栓体100の把持動作が図示しない栓体把
持完了センサによって確認されると、カム駆動モータ3
9が停止すると共に、円板56を回転させるクランプ移
動機構モータ55が図中矢印G方向に回転を開始し、前
記円板56の偏心部分にピン56aを介して係合してい
る連結アーム52を図5(a)右斜め上方に移動させ
る。この連結アーム52(第2リンク)の移動に伴って
アーム50が図5(a)中矢印H方向に回転する。アー
ム50にはクランプ移動シャフト49を介してクランプ
機構9を保持する一対の側板38が固定されているの
で、クランプ移動機構モータ55の回転に伴って側板3
8も図5(a)中矢印H方向に回転し、結果的に、クラ
ンプ機構9がクランプ移動シャフト49を回転中心とし
て回転を開始し、クランプ機構9のクランプアーム32
に把持した栓体100の開栓動作を開始する。この時、
容器102はVブロック24a,24bによって適度な
把持力によってクランプされているので、良好な開栓動
作が行われる。
【0032】一方、前記アーム50には連結アーム51
(第1リンク)が係合しており、該連結アーム51はア
ーム50の回転に伴って可動トレイ53をトレイ軸59
を中心に回動させる。この可動トレイ53はクランプ機
構9と共に回動する。すなわち、図6に示すように、ク
ランプアーム32によって把持された栓体100は側板
38の回動によって左斜め上方に引き上げられる。この
栓体100の軌道に隣接して、可動トレイ53が連動し
て移動していくので、栓体100の移動に伴って、可動
トレイ53は栓体100の下側に回り込む状態になり、
前記栓体100から滴下する液体試料を可動トレイ面に
て受け止めることができる。なお、図6に示すように、
クランプ移動シャフト49を中心に円運動する円移動機
構としてのクランプ移動機構10によって、栓体100
を斜め上方に向かって引き上げることによって、液体試
料の滴下位置を100aにすることが可能になり、栓体
100と容器102とが分離する直前に栓体100に付
着した液体試料を容器102の内壁に沿って回収するこ
とが可能になり、開栓後の液体試料の滴下量を減少させ
ることができる。また、クランプ移動機構モータ55の
回転を図示しない減速制御部によって制御することによ
って、クランプ移動機構10の引上げスピードを開栓完
了直前で減速(停止も含む)するように制御すれば、栓
体100に斜め引き上げによって曲げ応力が加えられた
場合でも、引き上げ動作の減速時に栓体100の形状が
復帰し、栓体100と容器102とが分離する時に発生
するはね飛ばしを防止することができる。
【0033】一方、前記円板56に植立したピン56a
は連結アーム52を介してガイドアーム54のガイド溝
54aに係合している。従って、円板56(クランプ移
動機構モータ55)の回転に伴って、ガイドアーム54
を図5(b)に示すように引き起こし、搬送箱57をガ
イド板58の曲面58aに沿って上方に移動させる。こ
の結果、図5(b)に示すように、可動トレイ53と搬
送箱57とによって、栓体回収空間Iを形成する。栓体
回収空間Iが形成され、クランプ機構9が栓体回収空間
Iの上方に来ると、図示しない完了センサがオンして、
再び、カム駆動モータ39をオンして、第1、第2カム
35,44を回転させて、栓体100の把持力を解除
し、栓体100を栓体回収空間I(正確には搬送箱5
7)中に放出する。この時、栓体100の落下による衝
撃力によって栓体100に付着した液体試料が飛散する
恐れがあるが、可動トレイ53が直立状態にあり、容器
収納ラック8側との隔壁の働きをするため、開栓した他
の容器への液体試料の混入や自動開栓装置内部への飛散
を防止することができる。
【0034】搬送箱57に栓体100の回収が図示しな
いセンサ等によって確認されたら前記クランプ移動機構
モータ55を前述とは逆に回転させ、ガイド板58に沿
って搬送箱57を栓体廃棄箱4に向かって移動し、回収
した栓体100を栓体廃棄箱4に投入廃棄すると共に、
第1リンク、第2リンクを駆動し、クランプ機構9及び
可動トレイ53を初期位置(図5(a)の位置)に復帰
させる。
【0035】このように、開栓した栓体100を栓体廃
棄箱4に排出する工程を栓体搬送機構(搬送箱57)を
用いて2段階に分けることによって、開栓動作のサイク
ルタイムを2倍にすることが可能になり、効率のよい開
栓動作を行うことがきる。
【0036】以上で一連の開栓動作は終了し、搬送機構
及びストッパ機構の動作によって次に開栓する容器10
2が開栓位置に到達するのを待つ。
【0037】なお、一連の動作の中で栓体100に付着
した液体試料が滴下した可動トレイ53や搬送箱57
は、内面に付着した液体試料を除去するために容易に自
動開栓装置本体から取り外せる構造が望ましい。例え
ば、搬送箱57では、図7(a)に示すように、着脱ブ
ラケット57aを設ければよい。この着脱ブラケット5
7aは、左右に開いたフランジ57bを有し、該フラン
ジ57bの一端には開孔57cが設けられている。一
方、搬送箱57には、図7(b)に示すように、前記フ
ランジ57bが係合する溝57dと前記開孔57cと係
合する凸部57eが設けられている。従って、フランジ
57bと溝57d及び開孔57cと凸部57eとを係合
・分離させることによって、容易に搬送箱57を自動開
栓装置に装着保持し、また、回収・付着して液体試料の
除去等のメンテナンスのため取り外すことが可能にな
る。同様な構造を可動トレイ53に採用することによっ
て、可動トレイ53を容易に着脱することができる。な
お、この着脱構造は、これに限定されることなく他の構
造、例えば、開孔57cと凸部57eを用いないで、ロ
ック機構によって搬送箱等を保持したり、接着布によっ
て保持するようにしてもよい。
【0038】また、本実施例においては、カム機構やリ
ンク機構を用いて、クランプ機構のクランプ動作や可動
トレイや搬送箱の移動動作の連動機構を実現したが、こ
れらの駆動方法はこれに限定されることなく、他の形態
のリンク機構やモータ駆動機構、カム機構等を用いて各
連動機構を実現し、可動トレイがクランプ機構の移動軌
跡に沿って連動して移動し、前記クランプ機構が移動す
るにつれて開栓した栓体の下方側に回り込み該栓体に付
着した液体試料の液だれを受けるような自動開栓装置を
実現しても同様の効果を得ることができるのはいうまで
もない。
【0039】
【発明の効果】本発明における請求項1に記載の自動開
栓装置によれば、クランプ機構が栓体を把持し、クラン
プ移動機構の引き上げ動作によって前記クランプ機構が
引上げられ開栓動作を行うと共に、前記クランプ機構を
栓体を排出のために開放する開放位置まで移動する。こ
の時、可動トレイが前記クランプ機構の移動軌跡に沿っ
て連動して移動し、前記クランプ機構が移動するにつれ
て開栓した栓体の下方側に回り込み該栓体に付着した液
体試料の液だれを受ける。従って、開栓した栓体から液
体試料が滴下する場合でも可動トレイによって、確実に
回収することが可能になり、液体試料の滴下・飛散を削
減・防止して、安全性が高く効率のよい開栓処理を行う
ことができる。
【0040】また、請求項2に記載の自動開栓装置によ
れば、クランプ機構が開放した栓体を栓体廃棄箱まで搬
送する栓体搬送機構を有するので、栓体の開栓・廃棄処
理を効率よく行うことがきる。
【0041】また、請求項3に記載の自動開栓装置によ
れば、前記クランプ移動機構は、開栓完了直前に栓体の
引上げスピードを減速する減速制御部を有するので、開
栓時の栓体に対する衝撃を低減することができ、栓体に
付着した液体試料の滴下・飛散を低減し、安全性が高く
効率のよい開栓処理を行うことができる。
【0042】さらに、請求項4に記載の自動開栓装置に
よれば、前記クランプ移動機構はクランプ機構を円軌道
に沿って移動する円移動機構であるので、栓体は容器か
ら斜め上方に向かって引き上げられるため、栓体に液体
試料が付着していた場合でも、栓体と容器の分離時に容
器の内壁面に沿って付着した液体試料の回収が可能にな
ると共に、栓体に液体試料が残った場合でも液体試料の
滴下位置を一定の位置、つまり栓体の最下端位置から滴
下させることが可能になり、滴下する液体試料の回収を
確実に行い安全性が高く効率のよい開栓処理を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動開栓装置の外観斜視図であ
る。
【図2】本発明に係る自動開栓装置の搬送機構の構造を
説明する斜視図である。
【図3】本発明に係る自動開栓装置のクランプ機構、ク
ランプ移動機構、可動トレイや搬送箱の駆動機構等の構
造を説明する斜視図である。
【図4】本発明に係る自動開栓装置のクランプ機構の部
分拡大図である。
【図5】本発明に係る自動開栓装置の動作を示す動作説
明図である。
【図6】本発明に係る自動開栓装置の開栓状態を説明す
る説明図である。
【図7】本発明に係る自動開栓装置の可動トレイや搬送
箱の着脱構造の一例を説明する説明図である。
【図8】従来の自動開栓装置の開栓機構を説明する説明
図である。
【符号の説明】
1 自動開栓装置の本体 4 栓体廃棄箱 7 搬送機構 8 容器収納ラック 9 クランプ機構 10 クランプ移動機構 53 可動トレイ 57 搬送箱 100 栓体 102 容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 庭山 宏明 東京都三鷹市牟礼6丁目22番1号 アロカ 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体試料が封入された容器上部に装着さ
    れた栓体を自動開栓する自動開栓装置であって、 前記栓体を把持するクランプ機構と、 前記栓体を把持した前記クランプ機構を引き上げて開栓
    を行うと共に、栓体を排出のために開放する開放位置ま
    で移動するクランプ移動機構と、 前記クランプ機構の移動軌跡に沿って連動して移動し、
    前記クランプ機構が移動するにつれて開栓した栓体の下
    方側に回り込み該栓体に付着した液体試料の液だれを受
    ける可動トレイと、 を有することを特徴とする自動開栓装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動開栓装置において、 さらに、前記クランプ機構が開放した栓体を栓体廃棄箱
    まで搬送する栓体搬送機構を有することを特徴とする自
    動開栓装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の自動開栓
    装置において、 前記クランプ移動機構は、開栓完了直前に栓体の引上げ
    スピードを減速する減速制御部を有することを特徴とす
    る自動開栓装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3
    記載の自動開栓装置において、 前記クランプ移動機構はクランプ機構を円軌道に沿って
    移動する円移動機構であることを特徴とする自動開栓装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5179577B2 (ja) * 2008-05-22 2013-04-10 株式会社日立ハイテクノロジーズ 検体前処理システム

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