JPH089032Y2 - エアゾール噴出容器 - Google Patents

エアゾール噴出容器

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JPH089032Y2
JPH089032Y2 JP1990070702U JP7070290U JPH089032Y2 JP H089032 Y2 JPH089032 Y2 JP H089032Y2 JP 1990070702 U JP1990070702 U JP 1990070702U JP 7070290 U JP7070290 U JP 7070290U JP H089032 Y2 JPH089032 Y2 JP H089032Y2
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aerosol
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spherical shell
container
radial direction
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誠一 北林
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誠一 北林
株式会社丸一製作所
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【考案の詳細な説明】 本願考案はエアゾール噴出容器に関し、特に高熱の環
境下でも爆発することのない安全なエアゾール噴出容器
に関する。
従来、エアゾール噴出容器などのエアゾール製品の使
用済の製品例えばエアゾール噴出容器は金属製薄板によ
って製造された缶が一般に普及しており、加圧流体を内
部に含んだエアゾール噴出容器としては缶を使用するこ
とが種々の点で好ましい。
ところが使用済の缶には残留ガスがわずかとはいえ存
在し、その残留ガスを含んだ使用済の缶を焼却炉内に投
入し、他の塵芥とともに加熱し焼却する過程で、元来燃
焼しない缶は周囲の燃焼熱を直接受けて、缶自体が高温
になり、それとともに缶の内部の流体も高温になるので
あるが、缶内の残留ガスは、熱良導体の鉄板製缶などの
金属製缶を介して短時間の間にでも加熱される度合いが
大きくて特別に急膨張し、その結果は、缶が爆発し、さ
らにその爆発力により、焼却炉を破損したり、最悪の場
合は焼却炉を完全に破壊して使用不能になることがあっ
て関係者はその対策に苦慮してきた。
そこで一つの対策として、使用者が使用済の缶のそれ
ぞれに釘などにより小さい通孔を穿孔することにより爆
発をさけることが行われてきたが、手間のかかることで
もあり、実際的には問題の解決にはならなかった。ま
た、近くに火気がある所などで、みだりに缶を開孔する
と可燃性の残留ガスに引火して爆発する事故が起る危険
もあり、あまり推奨できることでもないのである。した
がって使用者としては使用済のエアゾール缶の中の残留
ガスの存在について何ら配慮しなくてもよいように、使
用済の缶が焼却炉の中で高熱の環境下でも爆発が生じな
いようにすることが必要である。
そこで、その対策として、エアゾール噴出容器例えば
エアゾール缶の保管或いは製造時にエアゾール缶の底板
の部分に、あたかも圧力容器或いはボイラーなどに安全
弁が取り付けてあるように安全弁機構に相当するものを
形成することに着目し、その製造上の経費は非常に軽微
でありながら、エアゾール缶の底部にエアゾール缶の爆
発などが生じないように、その安全対策として、使用済
みのエアゾール噴出容器が、焼却炉などに投入されて焼
却されたとしても、その高熱の状態の炉内で高温状態に
させられた使用済みのエアゾール缶の空缶の中にわずか
残留していた膨張性流体が膨張して爆発することの可能
性をなくし、使用済みのエアゾール噴出容器のエアゾー
ル缶の爆発による事故を確実に無くすことを目的とする
ものである。
また、従来から、圧力缶容器において、その圧力缶容
器を火中に投入して缶内圧力が異常上昇して金属缶が吹
き飛ぶ危険性を防ぐために金属缶の部分でも缶内圧力が
異常高圧になった時、その異常高圧になった内圧が最も
逃げ易い部分として、缶胴の内壁とその缶胴の内壁に沿
って当接した垂直蓋板部分との間において、その蓋板部
分で、前記缶胴に向って設けられた折曲部の下面にも、
高圧がかかる構造になっているのであるが、前記折曲部
の部分にも高圧がかかって、その部分に引っ張りの力が
働き折曲部の表面の部分に、その円周方向に向けて所望
間隔を取って通気用スコアを設けて、内圧が高まると、
その部分から最も内圧が逃げ易い構成の部分を前記缶胴
の上部の金属蓋の部分に形成したことが本出願前に公知
にされた特開昭63−55079号公報に記載されている。
また、加圧流体収容缶容器の側壁に環状切り込み溝を
形成したことが、従来から知られており、また、加圧流
体収容缶容器の底蓋の部分に円周方向に向けて環状切り
込み溝を形成したことが、本出願前に公知にされた実公
昭57−12320号公報に記載されている。
しかし、上記の刊行物に記載された考案は、いずれ
も、環状切り込み溝を形成しており、その弱い部分を設
けるのであるが、その切り込み溝が環状であったり、そ
の環状部分に、所望間隔を取って多数の切り込み溝が設
けられており、円周方向に向けられた多数の切り込み溝
であるか、そうでなければ、多数の切り込み溝の方向が
平行であったり、または、円周方向を基準にして、その
切線方向に多数の切り込み溝が設けられてきた。しか
し、多数の切り込み溝を設けなければいけない上記の特
開昭63−55079号公報に記載された考案と実公昭57−123
20号公報記載の考案は、加工作業が難しく、適切な加工
をしないと急激な破裂を裂けにくい欠点がある。環状切
り込み溝を形成している特開昭63−55079号公報に記載
された考案では、環状切り込み溝を形成した部分の円形
部分が内圧が高くなる過程で、その円形部分が、突然、
外れて外側に飛び出す危険があり、それを回避すること
は難しい。その点では実公昭57−12320号公報記載の考
案の一部の実施例にも、同じ問題があり、内圧が高くな
る過程で、円形部分が、突然、外れて外側に飛び出す危
険を回避することは難しい。そこで、それを避ける意味
で、全体的には、多数の短い切り込み溝が円周方向に並
んでいて、多数の短い切り込み溝をそれぞれ隣り合う切
り込み溝同士を平行にして並べられていて、所定方向に
傾斜させる構成が特開昭63−55079号公報に記載されて
いるが、内圧が高くなる過程で、抵抗力が弱い部分の亀
裂の発生を抑制し、凹状底部の凹みの向きを反転させて
逆向きにすることが可能であるとしても比較的早い時期
に亀裂を生じさせにくいことが問題である。本考案は、
その問題を解決することを他の目的とする。また、内圧
が高くなる過程で、抵抗力が弱い部分に亀裂を発生させ
る切り込み溝の方向を放射状にし、特に、十字方向にし
て比較的低い内圧ででも亀裂を発生させるようにし、従
来の円周方向に並んでいる切り込み溝に比べて、より低
い内圧ででも亀裂を発生させることを本考案のもう一つ
の目的とする。
次に、上記目的を達成するために本願考案を施したエ
アゾール噴出容器の具体的構成を図面に従い説明する
と、エアゾール噴出容器の容器の部分として使用される
エアゾール缶の底部の底板の部分を内側に凹入させて球
殻状に形成し、その球殻状の底板の部分に、その球殻状
の底板の部分の中心の部分から、放射方向に向けて複数
の切り込み溝の部分を設け、外部からの高熱にさらされ
ると、エアゾール缶内の圧力が急上昇して前記球殻状の
底板の部分が凹入状態から突出状態に変形して、前記球
殻状の底板の部分の中心の部分から、放射方向に向けて
設けられた複数の切り込み溝の部分が放射状の裂け目と
なって開口し、その開口部から脱気させて爆発を防ぎ得
ることを特徴にしたエアゾール噴出容器である。
次に、上記構成から生じる作用効果を述べると使用に
際して20℃乃至50℃の常温時に、エアゾール噴出容器の
内部の圧力が比較的高くても、耐圧性容器の性質により
容器が破裂することはないのであるが、使用済みのエア
ゾール噴出容器例えばエアゾール缶を焼却炉等の高温処
理装置の中に投入して加熱すると、エアゾール缶が鉄製
であるため熱伝導性がよくて急激な温度上昇が起り、エ
アゾール缶内の圧力が急上昇し、エアゾール缶の底部の
底板の部分を内側に向けて凹入させて形成した球殻状の
底板の部分に、その球殻状の底板の部分の中心の部分か
ら、放射方向に向けてあらかじめ形成しておいた複数の
切り込み溝の部分の切り込み傷などの高圧を受けて裂断
して開口する部分にも十分高圧がかかり他の部分が裂断
することに先がけて、裂断して開口することとなりエア
ゾール缶の素材である薄鉄板の素材自体の耐圧強度に比
べて、相対的に弱い部分として前記切り込み傷などの部
分がつくられていることにより高圧力まで十分耐え得て
後に大爆発するようなことにならず、むしろ、エアゾー
ル缶の素材自体の耐圧強度より相当低いところででも確
実に破断による開口部をつくることによりエアゾール缶
の全体の爆発を防止しうる効果がある。
また、最近卓上コンロ用の燃料ボンベについてボンベ
の爆発防止のための何らの安全対策がなされていなかっ
たことに気付き、使用済缶の爆発防止処理対策が緊急課
題として提起されているが、卓上コンロ用の燃料ボンベ
に本願考案のエアゾール噴出容器を使用することによ
り、本願考案のエアゾール噴出容器による爆発防止処理
対策の具体的技術手段であるエアゾール噴出容器のエア
ゾール缶の底部の底板の部分を内側に向けて凹入させて
形成した球殻状の底板の部分に、その球殻状の底板の部
分の中心の部分から、放射方向に向けてあらかじめ形成
しておいた複数の切り込み溝を施した卓上コンロ用の燃
料ボンベは、誤って、焼却炉に投入されたとしても、爆
発することを未然に防止することが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願考案を施したエアゾール噴出容器の要部を
断面図で示し胴部の部分の長いところを破断線で示して
なる全体構成の正面図であり、第2図は第1図の底面図
であり、第3図は内圧が異常上昇して、切り込み溝の部
分が裂け目になりはじめの状態を示した第1図のエアゾ
ール噴出容器の底部の部分の一部を断面図にした正面図
であり、第4図は第3図の裂け目の部分がさらに開いた
状態を示した部分断面図であり、第5図は第4図の図面
の状態を下方からみた図で即ち底面図である。 1……底板部分 2……切り込み溝による傷状部分 3……裂け目

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エアゾール噴出容器の容器の部分として使
    用されるエアゾール缶の底部の底板の部分を内側に凹入
    させて球殻状に形成し、その球殻状の底板の部分に、そ
    の球殻状の底板の部分の中心の部分から、放射方向に向
    けて複数の切り込み溝の部分を設け、外部からの高熱に
    さらされると、エアゾール缶内の圧力が急上昇して前記
    球殻状の底板の部分が凹入状態から突出状態に変形し
    て、前記球殻状の底板の部分の中心の部分から、放射方
    向に向けて設けられた複数の切り込み溝の部分が放射状
    の裂け目となって開口し、その開口部から脱気させて爆
    発を防ぎ得ることを特徴にしたエアゾール噴出容器。
  2. 【請求項2】エアゾール噴出容器の容器の部分として使
    用されるエアゾール缶の底部の底板の部分を内側に凹入
    させて球殻状に形成し、その球殻状の底板の部分に、そ
    の球殻状の底板の部分の中心の部分から、放射方向に向
    けて十字方向に四つの切り込み溝の部分を設け、外部か
    らの高熱にさらされると、エアゾール缶内の圧力が急上
    昇して前記球殻状の底板の部分が凹入状態から突出状態
    に変形して、前記球殻状の底板の部分の中心の部分か
    ら、放射方向に向けて設けられた十字方向に四つの切り
    込み溝の部分が放射方向に十字方向の裂け目となって開
    口し、その開口部から脱気させて爆発を防ぎ得ることを
    特徴にしたエアゾール噴出容器。
  3. 【請求項3】エアゾール噴出容器の容器の部分として使
    用されるエアゾール缶の底部の底板の部分を内側に凹入
    させて球殻状に形成し、その球殻状の底板の部分に、そ
    の球殻状の底板の部分の中心の部分から、放射方向に向
    けて十字方向に四つの切り込み溝の部分を設け、前記エ
    アゾール噴出容器を使用して、そのエアゾール噴出容器
    の使用済みのエアゾール噴出容器のエアゾール缶の部分
    が、外部からの高熱にさらされると、そのエアゾール缶
    内の圧力が急上昇して前記球殻状の底板の部分が凹入状
    態から突出状態に変形して、前記球殻状の底板の部分の
    中心の部分から、放射方向に向けて設けられた十字方向
    に四つの切り込み溝の部分が放射方向に十字方向の裂け
    目となって開口し、その開口部から脱気させて爆発を防
    ぎ得ることを特徴にしたエアゾール噴出容器。
JP1990070702U 1990-07-04 1990-07-04 エアゾール噴出容器 Expired - Lifetime JPH089032Y2 (ja)

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