JPH088913B2 - 心電図測定用着身具における電極取付構造 - Google Patents

心電図測定用着身具における電極取付構造

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JPH088913B2
JPH088913B2 JP4250524A JP25052492A JPH088913B2 JP H088913 B2 JPH088913 B2 JP H088913B2 JP 4250524 A JP4250524 A JP 4250524A JP 25052492 A JP25052492 A JP 25052492A JP H088913 B2 JPH088913 B2 JP H088913B2
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惠 橋本
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惠 橋本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、心電図を記録するため
患者の身体に電極を固定するに際し、患者に着用せしめ
ることにより電極を患者の身体の所定位置に密接して配
置することができるようにした着身具において、該着身
具に電極を取付けるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、従来より心電図の記録を
行うためには、心臓の起電力を誘導する位置に対応し
て、個々の電極を粘着テープで患者の身体に貼付する方
法が採用されている。
【0003】ところで、心疾患の中でも狭心症や心筋梗
塞、不整脈等は、症状発現時のみに心電図変化が起こる
ため、そのときの心電図を記録することが診断の確定に
必要不可欠である。然しながら、これらの疾患では、心
電図変化が一過性であったり、診察時の誘発試験でも発
作誘発が困難なことも多く、初期の診断確定に手間取る
ことが多々ある。
【0004】このため、症状発現時の心電図を記録する
ためには、日常生活における発作時にその場で心電図を
記録できるように配慮しなければならず、従来より24
時間心電図記録検査が行われてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の24時間心電図
記録検査方法では、当然のことながら、患者が記録計を
装着している24時間の間に発作が起こらなければ、2
4時間の記録自体が無意味なものになってしまう。記録
テープを交換すること等により、記録時間の延長を図る
ことはできるが、24時間心電図や病棟内の心電図監視
の場合、従来では電極を粘着テープで患者の身体に貼付
する方法のため、皮膚のかぶれや、かゆみを生じる虞れ
があり、患者に強いる苦痛が大である。また、長時間の
記録検査に際しては、汗や垢により粘着テープが剥離す
るため、作業に困難を伴う。一方、心電図検査室におけ
る心電図記録の場合、従来では手足に大型のクリップ型
の電極をはさんだり、胸部に吸盤式の電極を吸着せしめ
る方法のため、これが持続的にモニターすることを目的
とした心電図記録検査に適当でないことはいうまでもな
い。更に、記録自体が簡易の二極誘導を2ないし3個し
か行っていないため、狭心症の診断に重要なST部解析
には客観性が低下する等、不向きな点が多かった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、種々研究し
た結果、上記課題を解決するためには、下着のようなシ
ート状の着身具に電極を取付け、患者がこのような着身
具を着用して発作までの時間を過ごせば、従来のような
電極を粘着テープで貼付したりクリップではさみつけた
りする方法等に比して、作業が格段に容易であり、特
に、十二誘導心電図の持続的記録のために待機する際に
特効があり、しかも、患者の苦痛が大幅に軽減され、有
利であることを知得した。ところが、このような着身具
を構成するに際しては、次の条件を配慮することが必要
である。
【0007】第一に、本発明者の経験によれば、1カ月
に2、3回しか発作を起こさない患者もおり、時には相
当の長期間にわたる記録検査を行わなければならないこ
とも予想されるため、前記着身具は、着用時における患
者の負担を最低限に抑えることが必要であり、発作まで
の待機中に身体を圧迫したり、違和感を生じないことが
要求される。
【0008】第二に、いざ発作という時には、電極と身
体の関係が速やかに良好な記録を可能とする状態に整備
されていなければならない。
【0009】第三に、入浴時等に着身具を脱いだりする
ことを考慮して、身体に対する着脱が容易なものでなけ
ればならない。
【0010】第四に、長期間にわたる記録検査に備え
て、着身具は、通常の洗濯により清潔な状態を保ちつつ
繰り返し着用できることが必要である。
【0011】第五に、前述のように繰り返し着用できる
構成とする一方において、着身具自体は、汗や垢等によ
り頻繁に洗濯を要することから、ある程度は消耗品とし
て理解せざるを得ないが、電極は、コスト的にも高価で
あることから、長期間の使用が可能となるように配慮し
なければならない。
【0012】そこで、本発明者は、待機中においては患
者が一般のシャツやベスト等の衣類と同様に快適に着用
することができ、しかも、洗濯により清潔な状態を保ち
つつ繰り返し着用できる一方、発作等が起きて急遽、心
電図記録を行わなければならないときには、電極を速や
かに身体表面の目的部位に密着できるように構成した着
身具を提案するに至ったが、本発明により、特に、前記
第五の点を満足せしめることを目的とする。
【0013】 而して、本発明が手段として構成したと
ころは、シート状の編織物を素材とし、着用時に心臓の
起電力を誘導する位置に対応して電極体を設けた着身具
において、着身具が前記電極体を設けたシート部を着用
者の身体表面に密接せしめるための緊締手段を備えて成
り、電極体が電極により構成された頭部と、該頭部から
突出された首部を介して該頭部とほぼ平行に配置された
フランジとを備え、着身具のシート部が前記電極体の頭
部を挿脱自在に通過せしめるスリットを前記緊締手段に
より緊締される該シート部の緊締方向に向かう直線状と
なるように形成し、前記スリットに電極体の首部を挿通
せしめ、電極体の頭部とフランジにより着身具のシート
部を挟持せしめることにより着脱自在な取付手段を構成
して成る点にある。
【0014】
【0015】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を詳述す
る。
【0016】(着身具の全体概略構成)図面に示す1実
施例において、着身具1は、前身頃2と後身頃3を両肩
部4、4及び両脇下部5、5で連結したほぼシャツ又は
ベスト等の如き衣類の一種を構成しており、伸縮性や通
気性に富み、一般家庭で洗濯できるシート状の生地、即
ち、編地又は織地(以下、編織物と総称する)を裁断し
縫製することにより製作される。
【0017】着身具1の前身頃2は、図2(A)に示す
ように、着用時において着用者の乳部を露出せしめるよ
うな切欠部6、6を形成している。従って、着用者が男
女何れの場合であっても、着身具1を着用者の身体にフ
ィットせしめることが可能である。
【0018】前身頃2の内側には、着用時に着用者の心
臓の起電力を誘導する位置に対応して複数の電極体7が
設けられている。この電極体は、両肩部4、4の近傍内
面に設けられた双極肢誘導の電極体7a、7bと、前身
頃2の胸部内面に設けられた胸部誘導の電極体7c、7
d、7e、7f、7g、7hと、前身頃2の胴部内面に
設けられた下肢相当誘導の電極体7i、7jを含む。こ
れらの電極体7から延びるリード線は、適宜、着身具1
の外部において結束することにより導出すれば良い。或
いは、このようなリード線を着身具1の内部を通じて配
線し、図示省略しているが、着身具1の外側に設けられ
たコネクタに結線することにより、該コネクタに多軸ピ
ンを介して着脱自在に挿着されるプラグによりケーブル
を経て心電図計に導かれる構成としても良い。
【0019】(電極体の取付構造)前記電極体7は、着
脱自在な取付手段を介して着身具1のシート部1aに取
付けられている。この着脱自在な構成は、双極肢誘導の
電極体7a、7b、胸部誘導の電極体7c、7d、7
e、7f、7g、7h、下肢相当誘導の電極体7i、7
jの全てに実施することが望ましいが、本発明の着脱自
在な取付手段は、少なくとも一つの電極体7に採用され
ている。
【0020】図1(B)に示すように、電極体7は、電
極30により構成された頭部31と、該頭部31のほぼ
中心から突出する首部32と、該首部32から延長され
た脚部33とを有し、電極30から導出されるリード線
34を前記首部32及び脚部33に挿通保持せしめてい
る。フランジ35が前記首部32を介して頭部31とほ
ぼ平行に配置されている。図示実施例において、該フラ
ンジ35は、好ましくは軟質又は可撓性のある合成樹脂
或いはゴム等の弾性材により円板状に形成され、中心部
に開設した小孔36を、首部32と脚部33の間に形成
した周溝37に嵌着している。
【0021】 一方、図1(A)に示すように、着身具
1は、前記電極体7を取付ける部位のシート部1aに、
前記電極体7の頭部31を挿脱自在に通過可能とするス
リット38を開設している。即ち、このスリット38
は、シート部1aの柔軟性を介して押し広げることによ
り、鎖線に示すような開閉自在な開口部38aを形成す
ることが可能である。着身具1は、後述するように、電
極体7を設けたシート部1aを着用者の身体表面に密接
せしめるための長尺体8a、8b、14a、14b、2
0a、20bを含む緊締手段を設けており、これに対し
てスリット38は、該スリット38が設けられるべき所
定のシート部1aにおいて、該シート部1aの緊締方向
T、Tに向かう直線状となるように形成されている。従
って、図1(A)に示すように、シート部1aを緊締方
向Tに緊張せしめたとき、スリット38は一文字状に閉
じることが可能である。尚、スリット38の開口縁は、
シート部1aを構成する生地組織がほつれないようにか
がり縫い等による保護縁39、39を形成することが好
ましい。
【0022】そこで、この実施例によれば、図1(B)
に示すように、電極体7の頭部31をシート部1aの外
面OUTからスリット38を通過して内面IN(着用者
の肌に向かう面)に位置せしめれば、首部32がスリッ
ト38に挿通される。この状態で、シート部1aの内面
INに頭部31が位置し、外面OUTにフランジ35が
位置する。従って、頭部31及びフランジ35によりシ
ート部1aを表裏から挟持し、電極体7の安定した取付
け状態を可能とする。
【0023】一方、電極体7をシート部1aから取外す
に際しては、スリット38を開口せしめることにより、
頭部31を該スリット38から外面OUTに向けて取出
せば良い。
【0024】(着身具の緊締構造)図2〜図4は、前述
した着身具の緊締構造の1例を示している。
【0025】テープ生地等の帯状編織物から成る一対の
肩部緊締用長尺体8a、8bは、図2(A)及び(B)
に示すように、各端部9、9を前記肩部4、4の近傍位
置に縫着等により固着されており、該端部9、9から延
長されて後身頃3の上部側縁に沿わしめられる牽引部1
0、10と、該牽引部から延長されて脇部より更に延び
る延長部11、11とを備えている。
【0026】図2(B)に示すように、後身頃3の上部
両側縁には、肩部緊締用ガイド体12、12が設けら
れ、該ガイド体12、12により肩部緊締用長尺体8
a、8bのそれぞれを案内せしめている。図示実施例の
場合、各ガイド体12は、テープ生地等の帯状編織物か
ら成り、該ガイド体12の両側縁を後身頃3に縫着する
ことにより、該ガイド体12と後身頃3との間にチュー
ブ状の案内路13を形成すると共に、該案内路13を脇
部において開口13aせしめ、この案内路13、13に
肩部緊締用長尺体8a、8bを遊挿している。尚、この
ガイド体12の構成は、図示実施例の他、種々の構成が
可能であり、例えば、後身頃3の上部両側縁自体を折返
し、折返された重合部の端縁を後身頃3に縫着すること
により案内路13を形成するように構成しても良い。
【0027】また、テープ生地等の帯状編織物から成る
一対の胸部緊締用長尺体14a、14bは、図2(B)
に示すように、各端部近傍部15、15を後身頃3の胸
部対応位置に相互にオーバラップ状に配置し、各端部1
6、16を後身頃3に縫着等により固着されており、脇
部から延びる延長部17、17を備えている。この際、
各端部16、16は、前後身頃2、3の縫合部1aに重
ねて縫着するか、或いは縫合部1aの近傍に縫着するこ
とが好ましく、これにより、後述の締着時に縫合部1a
を引き寄せつつ前身頃2を好適に緊締できる。
【0028】図2(B)及び図4に示すように、後身頃
3の胸部対応位置には、胸部緊締用ガイド体18が設け
られ、該ガイド体18により一対の胸部緊締用長尺体1
4a、14bのオーバラップされた端部近傍部15、1
5を案内せしめている。図例の場合、胸部緊締用ガイド
体18は、帯状編織物から成り、該ガイド体18を後身
頃3の胸部対応位置に横一文字状に配置すると共に、該
ガイド体18の両側縁を後身頃3に縫着することによ
り、該ガイド体18と後身頃3との間にチューブ状の案
内路19を形成し、脇下部に位置して案内路19の両端
を開口19a、19aせしめ、この案内路19に胸部緊
締用長尺体14a、14bの端部近傍部15、15を遊
挿している。尚、このガイド体18の構成は、図例の
他、種々の構成が可能であり、例えば、ズボン等に採用
されている所謂ベルト通し材のようなC形のテープ生地
を所定間隔をおいて複数個縫着することにより案内路1
9を形成する構成としても良い。
【0029】更に、テープ生地等の帯状編織物から成る
一対の胴部緊締用長尺体20a、20bは、図2(B)
に示すように、各端部近傍部21、21を後身頃3の胴
部対応位置に相互にオーバラップ状に配置し、各端部2
2、22を後身頃3に縫着等により固着されており、脇
下部から延びる延長部23、23を備えている。この
際、各端部22、22は、前後身頃2、3の縫合部1a
に重ねて縫着するか、或いは縫合部1aの近傍に縫着す
ることが好ましく、これにより、後述の締着時に縫合部
1aを引き寄せつつ前身頃2を好適に緊締できる。
【0030】図2(B)及び図4に示すように、後身頃
3の胴部対応位置には、胴部緊締用ガイド体24が設け
られ、該ガイド体24により一対の胴部緊締用長尺体2
0a、20bのオーバラップされた端部近傍部21、2
1を案内せしめている。図例の場合、胴部緊締用ガイド
体24は、帯状編織物から成り、該ガイド体24を後身
頃3の胴部対応位置に横一文字状に配置すると共に、該
ガイド体24の両側縁を後身頃3に縫着することによ
り、該ガイド体24と後身頃3との間にチューブ状の案
内路25を形成し、脇下部に位置して案内路25の両端
を開口25a、25aせしめ、この案内路25に胴部緊
締用長尺体20a、20bの端部近傍部21、21を遊
挿している。尚、このガイド体24の構成は、図例の
他、種々の構成が可能であり、前述したようなC形のテ
ープ生地を所定間隔をおいて複数個縫着することにより
案内路25を形成する構成としても良い。
【0031】図例において、胸部緊締用長尺体14a、
14bの延長部17、17と、胴部緊締用長尺体20
a、20bの延長部23、23とは、脇部の外方におい
て相互に合流一体化され、それぞれ左右に延びる自由端
26a、26bを構成する。然しながら、このように合
流一体化することなく、各延長部17、17、23、2
3をそれぞれ独立に延長して、それぞれの終端部分によ
り自由端を構成せしめても良い。
【0032】上記構成によれば、待機中において、着用
者(被検者)は、着身具1を通常のシャツやベスト等の
衣類と同様の方法で着用し、肩部緊締用長尺体8a、8
b、胸部緊締用長尺体14a、14b、胴部緊締用長尺
体20a、20bを緊締することなく、着身具1をルー
ズな状態に保ち、身体を圧迫されることなくリラックス
できる。従って、各長尺体8a、8b、14a、14
b、20a、20bは、着身具1からぶら下げたままの
状態でも良く、或いは、これらの長尺体の延長部を着用
者の胸部又は胴部の前方においてルーズに結束しておい
ても良い。
【0033】そこで、発作等が起きて急遽、心電図記録
を行わなければならないときは、各長尺体8a、8b、
14a、14b、20a、20bを緊締し、電極7を速
やかに身体表面の目的部位に密着せしめる。
【0034】即ち、肩部緊締用長尺体8a、8bの延長
部11、11を着用者の胸部又は胴部の前方に回し、そ
こで相互に緊締しつつ縛りつければ、図3に示すよう
に、該長尺体8a、8bの固着端部9、9が着身具1の
肩部4、4を牽引し、双極肢誘導の電極体7a、7bを
着用者の肩部に密着せしめる。この際、肩部緊締用長尺
体8a、8bは、肩部緊締用ガイド体12内を移動しつ
つ固着端部9、9において肩部4、4を牽引し、該肩部
4、4を緊張するので、双極肢誘導の電極体7a、7b
を着用者の身体に押圧する。
【0035】また、胸部緊締用長尺体14a、14b及
び胴部緊締用長尺体20a、20bの自由端26a、2
6bを着用者の胸部又は胴部の前方に回し、そこで相互
に緊締しつつ縛りつければ、図4に示すように、後身頃
3が背部中央に向けてたぐり寄せられ、その結果、前身
頃2を両側方に牽引し、胸部誘導の電極体7c〜7h並
びに下肢相当誘導の電極体7i、7jを着用者の身体に
密着せしめる。
【0036】この際、胸部緊締用長尺体14a、14b
は、胸部緊締用ガイド体18内を移動しつつ端部16、
16を相互に近接する方向に牽引し、後身頃3を脇部近
傍から背部中央に向けてたぐり寄せるので、これに相当
して前身頃2の胸部を緊張せしめ、胸部誘導の電極体7
c〜7hを着用者の身体所定部位に押圧する。
【0037】一方、胴部緊締用長尺体20a、20bも
前記と同様に、胴部緊締用ガイド体24内を移動しつつ
端部22、22を相互に近接する方向に牽引し、後身頃
3を脇下部近傍から背部中央に向けてたぐり寄せるの
で、これに相当して前身頃2の胴部を緊張し、下肢相当
誘導の電極体7i、7jを着用者の身体所定部位に押圧
せしめる。
【0038】従って、各長尺体8a、8b、14a、1
4b、20a、20bを緊締するだけで、迅速に電極7
を身体の所定部位に押圧せしめ、心電図記録の態勢を整
えることが可能になる。
【0039】このような緊締状態を好適に持続せしめる
ため、各長尺体8a、8b、14a、14b、20a、
20bを構成するテープ生地は、ゴム糸を編込んだ弾性
伸縮生地又は弾性伸縮可能な編組織を有するニット生地
(例えば商品名:スパンデックス)等の伸縮弾性のある
編織物により構成することが好ましい。
【0040】ところで、各長尺体8a、8b、14a、
14b、20a、20bの緊締は、前述の構成におい
て、着用者の胸部又は胴部の前方に回して縛りつける方
式、即ち、浴衣の帯紐を縛りつける要領により行う方式
を説明したが、その他、種々の構成を採用することが可
能である。例えば、長尺体の対向端(肩部緊締用長尺体
8a、8bの延長部11、11の突き合わせ端部、胸部
緊締用長尺体14a 14b及び胴部緊締用長尺体20
a、20bの自由端26a、26bの突き合わせ端部)
の相互に、固着位置を変更調整自在とする面ファスナを
設けたり、或いはスナップ式ファスナや、ボタンとボタ
ン孔によるボタン式ファスナ等の着脱自在な固着手段を
該長尺体の長手方向に間隔をおいて複数個所に設け、固
着位置を選択することにより緊締と弛緩を自在ならしめ
る構成としても良い。更には、ズボン用ベルトのバック
ルに見られるような緊締・弛緩自在なバックルを設けて
も良い。
【0041】また、図例においては、胸部を緊締するた
めの胸部緊締用長尺体14a、14bと、胴部を緊締す
るための胴部緊締用長尺体20a、20bの二つの緊締
手段について説明したが、これらの緊締手段は、三つ以
上の複数構成とすることも可能であり、必要に応じて長
尺体を追加構成しても良い。
【0042】 上述のように、発作が起きて急遽、心電
図記録を行わなければならないときは、各長尺体8a、
8b、14a、14b、20a、20bから成る緊締手
段を緊締することにより、電極体7は、着用者の身体表
面の目的部位に密着せしめられる。従って、電極体7
は、頭部31(電極30)を着用者の身体に強く押圧さ
れ、その反作用として身体表面の反発力によりスリット
38から脱落し易くなる。ところが、前述のように、
極体7の着脱自在な取付手段を構成するスリット38
は、図1(A)に示すように、緊締方向T、Tに向かう
方向に配置されているため、この緊締方向Tにシート部
1aが緊張されることにより、スリット38が一文字状
に閉じ、電極体7の首部32を保持し、電極体7の脱落
を好適に防止することができる。
【0043】上述のように電極体7は、着身具1に対し
て着脱自在に取付けられているので、着身具1を洗濯す
る場合は、各電極体7を取外せば良い。これにより、着
身具1は、電極体7及びリード線34から解放されるの
で、通常の電気洗濯機等により簡単容易に洗濯すること
が可能になる。しかも、洗濯後は、改めて着身具1に電
極体7を取付け、所期目的に沿って着用使用することが
可能になる。そして、このような電極体7の取付け及び
取外し作業は、極めて簡単容易に行うことができる。従
って、着身具1を常に清潔な状態で使用できると共に、
洗濯しつつ繰り返し使用した着身具1が疲労し消耗され
た後においても、電極体7は、新たな着身具1に付け替
えることにより、長期使用が可能になる。
【0044】また、このように電極体7を着脱自在とし
た構成の下において、一組の電極体7に対して、複数枚
の着身具1を用意しておけば、一方の着身具1を洗濯
中、他方の着身具1に電極体7を取付けて着用使用する
ことが可能になるから、高価な電極体7をそれぞれの着
身具1に応じて準備する必要はなく、しかも、洗濯のた
めに断続することなく継続して心電図測定態勢を整える
ことができる。
【0045】尚、電極体7の着脱自在な取付構造は、上
記実施例のようなスリット38によるボタン式の構造と
する他、スナップ式ファスナや、面ファスナ等の種々の
構成を採用することが可能である。
【0046】
【発明の効果】 本発明によれば、着身具1が緊締手段
8a、8b、14a、14b、20a、20bを設けて
いるので、着用時において、待機中は該緊締手段を緩め
ることによりリラックスでき、発作時は該緊締手段を緊
締することにより速やかに電極体7を身体に密着せしめ
て所望の心電図測定を行うことができる。 この際、電極
体7は、着身具1のシート部1aに着脱自在な取付手段
を介して取付けられているので、電極体7を取外すこと
により着身具1を簡便に洗濯することが可能であり、着
身具1を清潔に保つことができる。このため、洗濯によ
り繰り返し使用した結果、着身具1が消耗した場合で
も、新たな着身具1に旧来使用中の電極体7を取付け再
使用できるので、高価な電極体7を長期間にわたり使用
することが可能になり、低コストを図ることができる。
また、一組の電極体7に対して、複数枚の着身具1を用
意しておけば、使用後の着身具1を洗濯中、電極体7を
別の清潔な着身具1に付け替えて使用できるので、継続
的に心電図測定態勢を維持できるという効果がある。
【0047】 しかも、本発明によれば、電極体7のた
めの着脱自在な取付手段は、スリット38による簡単な
構造であり、着身具1に被服のボタンホールと同様のス
リットを形成するだけで足りるから、製造加工が容易で
ある。この点に関して、本発明は、前記スリット38
を、緊締手段8a、8b、14a、14b、20a、2
0bにより緊締されるシート部1aの緊締方向T、Tに
向かう直線状となるように形成した点に特徴があり、こ
のようなボタンホールと同様の構成とすることにより電
極体7の着脱作業を容易ならしめる反面、着身具1の緊
締時にはシート部1aの張力によりスリット38を一文
字状に閉じさせて電極体7の首部32を保持せしめるも
のであるから、心電図測定中に電極体7が脱落する虞れ
はないという顕著な効果を奏する。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電極取付構造の1実施例を示し、
(A)は電極体及びシート部を分離した状態の斜視図、
(B)はシート部に電極体を取付けた状態の縦断面図で
ある。
【図2】着身具の1例を示し、(A)は正面方向から示
す斜視図、(B)は背面方向から示す斜視図である。
【図3】1例として示す着身具において肩部緊締用長尺
体の作用を示す一部断面側面図である。
【図4】1例として示す着身具において胸部緊締用長尺
体及び胴部緊締用長尺体の作用を背面方向から示す要部
切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 着身具 1a シート部 2 前身頃 3 後身頃 4 肩部 7 電極体 7a、7b 双極肢誘導の電極体 7c〜7h 胸部誘導の電極体 7i、7j 下肢相当誘導の電極体 30 電極 31 頭部 32 首部 33 脚部 34 リード線 35 フランジ 36 小孔 37 周溝 38 スリット 38a 開口部 39 保護縁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の編織物を素材とし、着用時に
    心臓の起電力を誘導する位置に対応して電極体を設けた
    着身具において、着身具が前記電極体を設けたシート部を着用者の身体表
    面に密接せしめるための緊締手段を備えて成り 、 電極体が電極により構成された頭部と、該頭部から突出
    された首部を介して該頭部とほぼ平行に配置されたフラ
    ンジとを備え、 着身具のシート部が前記電極体の頭部を挿脱自在に通過
    せしめるスリットを前記緊締手段により緊締される該シ
    ート部の緊締方向に向かう直線状となるように形成し、 前記スリットに電極体の首部を挿通せしめ、電極体の頭
    部とフランジにより着身具のシート部を挟持せしめるこ
    とにより着脱自在な取付手段を構成して成ることを特徴
    とする心電図測定用着身具における電極取付構造。
JP4250524A 1992-08-26 1992-08-26 心電図測定用着身具における電極取付構造 Expired - Lifetime JPH088913B2 (ja)

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