JPH088813A - 移動通信装置 - Google Patents

移動通信装置

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JPH088813A
JPH088813A JP6166084A JP16608494A JPH088813A JP H088813 A JPH088813 A JP H088813A JP 6166084 A JP6166084 A JP 6166084A JP 16608494 A JP16608494 A JP 16608494A JP H088813 A JPH088813 A JP H088813A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送信データにデータを付加して情報エリアを
消費することなく、移動通信時における通信状態情報を
伝送すること。 【構成】 フレーム単位で情報を伝送し、各フレーム毎
に設けられた同期情報に基づいてフレーム周期を確立す
る移動通信装置1において、現在の通信状態が情報伝送
に有効な状態であるか否かを判断する状態判断手段2
と、状態判断手段2により通信状態が情報伝送に有効な
状態ではないと判断された場合、フレーム中の特定情報
を反転して出力する反転出力手段3とを備えるように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送信データ量を増やす
ことなく、移動通信時における通信状態情報を伝送する
移動通信装置に関するものである。
【0002】〔発明の背景〕近年、半導体製造技術やデ
ィジタル信号処理技術等の進歩による通信技術の急速な
発達に伴い、携帯電話やコードレス電話等の小型の移動
通信装置が数多く市場に提供されている。これらの移動
通信装置では、従来のアナログ通信方式と比較して、通
信品質及び秘話性が格段に高く、また、データ伝送やフ
ァクシミリ等の非電話系の通信にも向いているという特
徴から、アナログ通信方式からディジタル通信方式のも
のに移行しつつある。
【0003】
【従来の技術】従来、移動通信装置における移動通信で
は、移動局の移動に伴って通信路(移動局と基地局間、
あるいは、移動局と移動局間)が絶えず変化するため、
雑音に強いディジタル通信方式を採用しても、電波の伝
搬特性により、受信波は時系列的に変化し、これに伴
い、受信データが変化することを常に考慮しなければな
らなかった。
【0004】すなわち、移動通信においては、例えば、
フェージングの発生に伴う電界強度の低下や他局信号の
干渉波、あるいは、通信相手局との距離が離れた場合等
により、受信データに誤りが発生することを避けること
ができず、誤りが発生したデータは使用できないので、
このような場合、誤り訂正符号(error correcting cod
e )を使用することにより、受信データに多少の誤りが
発生しても受信側で訂正するようにしている。
【0005】また、誤り訂正符号の訂正能力を越えるほ
ど通信品質が低下した場合には、例えば、CRC(Cycl
ic Redundancy Check )等の巡回符号による受信データ
誤り検出を行い、その確率がある値を越え、多くの受信
データが誤りであると判断されると、受信データを破棄
し、誤った受信データが取り込まれることを防止するよ
うになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の移動通信装置にあっては、一度受信電界強度
がある基準値よりも低下したり、また、強力な干渉波が
発生すると、受信電界強度の低下や干渉波等の不都合を
回避するための制御信号にも誤りが生じることになり、
この結果、制御信号そのものも前述の受信データ誤り検
出によって誤りが検出され、制御信号情報も破棄されて
しまうため、不都合を回避するための制御信号は、その
役割を充分に果たすことなく、通信が切断されてしまう
ことになる。
【0007】このため、通信を継続するためには、制御
チャネルにより通信リンクを再確立しなければならず、
この間、通信(通話)の中断が余儀なくされるため、使
用に際して不便であるという問題があった。この問題に
対して、例えば、送信データ中に通信状態を示すステー
タスビットを1ビット分設け、電界強度の低下や干渉波
等により通信状態が悪化した場合、このステータスビッ
トを“H”とすることにより、受信側で通信状態に対応
する適切な対策をとるといった方法も考えられるが、現
在、送信データを構成する物理スロット中には1ビット
の無駄もなく情報エリアが設定されており、物理スロッ
ト中に新たな情報エリアを設けることはデータ効率の悪
化という新たな問題点が生じることになる。
【0008】〔目的〕本発明は、このような事情のもと
になされたものであり、その目的は、送信データにデー
タを付加して情報エリアを消費することなく、移動通信
時における通信状態情報を伝送することのできる移動通
信装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、図1
に示すように、フレーム単位で情報を伝送し、各フレー
ム毎に設けられた同期情報に基づいてフレーム周期を確
立する移動通信装置1において、現在の通信状態が情報
伝送に有効な状態であるか否かを判断する状態判断手段
2と、該状態判断手段2により通信状態が情報伝送に有
効な状態ではないと判断された場合、前記フレーム中の
特定情報を反転して出力する反転出力手段3と、を備え
ることを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の発明に
おいて、前記反転出力手段3により出力される特定情報
は、フレーム周期を確立する同期情報としてのユニーク
ワードであることを特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の発明において、前記状態判断手段2は、巡回符号によ
る誤り検出を行う誤り検出部2aを有し、該誤り検出部
2aによる誤り検出の結果得られる受信データのエラー
率が、予め設定された基準値を越える場合、通信状態が
情報伝送に有効な状態ではないと判断することを特徴と
する。
【0012】請求項4の発明は、請求項1または2記載
の発明において、前記状態判断手段2は、受信波の電界
強度を測定する受信電界強度測定部2bと、干渉波の電
界強度を測定する干渉電界強度測定部2cと、を有し、
該受信電界強度測定部2bにより測定された電界強度が
所定値以下の場合、または、該干渉電界強度測定部2c
により測定された電界強度が所定値以上の場合、通信状
態が情報伝送に有効な状態ではないと判断することを特
徴とする。
【0013】請求項5の発明は、請求項1、2または3
記載の発明において、基準クロック信号の1/2周期と
なる倍クロック信号に基づいて、受信データ中の特定情
報の反転信号と非反転信号とを比較基準値となる基準特
定情報とそれぞれ比較することにより、受信データ中の
特定情報が反転しているか否かを検出する検出手段4を
備えることを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明によれば、状態判断手段に
より現在の通信状態が情報伝送に有効な状態であるか否
かが判断され、この状態判断手段により通信状態が情報
伝送に有効な状態ではないと判断された場合、反転出力
手段によりフレーム中の特定情報が反転して出力される
ので、反転情報が1ビット分の通信状態情報として利用
可能となり、これによって、情報エリアが消費されるこ
となく移動通信時における通信状態情報が通信相手側に
伝送される。
【0015】この場合、請求項2記載の発明によれば、
反転出力手段により出力される特定情報として、ユニー
クワードが利用されるので、前述の請求項1記載の発明
に加えて、同期情報が検出される際に通信状態情報が得
られ、通信状態の悪化に対し、早期に対策をとることが
できる。
【0016】この場合、請求項3記載の発明によれば、
状態判断手段は、誤り検出部により巡回符号による誤り
検出が行われた結果に基づいて、通信状態が情報伝送に
有効な状態であるか否かの判断が行われるので、前述の
請求項1または2記載の発明に加えて、現在の通信状態
が情報伝送に有効な状態であるか否かが正確に判断され
る。
【0017】この場合、請求項4記載の発明によれば、
状態判断手段は、受信電界強度測定部により測定された
電界強度、または、干渉電界強度測定部により測定され
た電界強度に基づいて、通信状態が情報伝送に有効な状
態であるか否かの判断が行われるので、前述の請求項1
または2記載の発明に加えて、現在の通信状態が情報伝
送に有効な状態であるか否かが正確に判断される。
【0018】この場合、請求項5記載の発明によれば、
検出手段により、基準クロック信号の1/2周期の倍ク
ロック信号に基づいて、受信データ中の特定情報の反転
信号と非反転信号とが比較基準値となる基準特定情報と
それぞれ比較され、一致するタイミングによって受信デ
ータ中の特定情報が反転しているか否かが検出されるの
で、前述の請求項1、2、3または4記載の発明に加え
て、受信データ中の特定情報の反転・非反転が確実に検
出され、通信状態の悪化に対して、早期に対策をとるこ
とができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を、図2〜図5
を参照して説明する。なお、図2〜図5において、図1
と同一部分には同一の符号を付す。まず、本実施例の構
成を説明する。図2は、本実施例の移動通信装置1の全
体構成を示すブロック図である。図2において、本実施
例の移動通信装置1は、アンテナ11、高周波部12、
DSP(Digital Signal Proceser )13、音声符号・
復号器14、D/A変換器15、スピーカ16、A/D
変換器17、マイク18、制御部19から構成されてい
る。
【0020】アンテナ11は、所定の基地局(あるいは
移動局)に対して音声データの送受信を行うための無指
向性のアンテナである。高周波部12は、図2に示すよ
うに、アンテナスイッチ21、受信部22、局発振器2
3、送信部23から構成され、周波数変換処理を行うも
のである。アンテナスイッチ21は、制御部19からの
制御信号に基づいて、基地局(あるいは移動局)からの
電波を受信する時は、受信部22側に切り替えられ、ま
た、基地局(あるいは移動局)に対して電波を送信する
時は、送信部24側に切り替えられるものである。
【0021】受信部22は、ローノイズアンプ22a、
ダウンコンバータ22b、A/D変換器22cから構成
され、アンテナ11からアンテナスイッチ21を介して
受信信号が入力されると、受信信号をローノイズアンプ
22aにより増幅した後、ダウンコンバータ22bによ
り1.9GHzから250MHz付近(1stIF)、
次に10MHz付近(2ndIF)、その次に1MHz
付近(3rdIF)のIF信号に周波数変換(ダウンコ
ンバート)を行い、さらに、受信信号をA/D変換器2
2cによりディジタル信号に変換してDSP13に出力
する。
【0022】局発振器23は、PLL(Phase Locked L
oop )シンセサイザにより、受信部22及び送信部24
で周波数変換を行うための局部発振信号を出力するもの
である。送信部24は、D/A変換器24a、アップコ
ンバータ24b、パワーアンプ24cから構成され、D
SP13から入力されたπ/4シフトQPSKの変調波
をD/A変換器24aによりアナログ信号に変換した
後、アップコンバータ24bにより10MHzから25
0MHz付近、次に1.9GHz帯に周波数変換(アッ
プコンバート)し、パワーアンプ24cによって電力増
幅を行った後、送信信号をアンテナスイッチ21を介し
てアンテナ11から輻射するものである。
【0023】DSP13は、モデム部25、チャネルコ
ーダ26の機能を有するデジタル信号処理専用プロセッ
サであり、また、DSP13には、CRCにより誤り検
出機能も備えられている。モデム部25は、π/4シフ
トQPSKの変調・復調処理をするものであり、具体的
には、受信時において、受信部22から入力されるIF
信号からIQデータを復調し、さらに、復調した信号を
直列データ列に変換してチャネルコーダ26に転送し、
一方、送信時において、チャネルコーダ26から転送さ
れてきたデータからIQデータを作成してπ/4シフト
QPSKの変調波を生成し、π/4シフトQPSKの変
調波を送信部24に出力するものである。
【0024】チャネルコーダ26は、ユニークワード発
生回路31及びユニークワード検出回路32を備え、T
DMA(Time Division Multiple Access )によるフレ
ーム同期及びデータの送受信処理をするものであり、具
体的には、受信時において、モデム部25から送られて
くる受信データの中からユニークワード(同期信号)を
抽出してフレーム同期を取り、かつ、この受信データ中
の制御データ、音声データのスクランブル等の処理を解
除し、制御データは制御部19に転送するとともに、音
声データは、音声符号・復号器14に転送し、一方、送
信時において、音声符号・復号器14から転送されてく
る音声データに制御データ等を付加して送信データを作
成してスクランブル等の処理を施した後に、ユニークワ
ード等を付加してフォーマット化し、TDMAフレーム
の所定タイミングに挿入してモデム部25に出力するも
のである。
【0025】音声符号・復号器14は、スピーチコーデ
ック及びPCM(Palse Code Modulation )コーデック
からなり、スピーチコーデックにより、ディジタル音声
データの圧縮/伸張処理を行うものであり、PCMコー
デックにより、アナログ/ディジタル変換処理をするも
のである。具体的には、受信時において、チャネルコー
ダ26から送られてきたADPCM音声信号(4bit
×8kHz=32kbps)をPCM音声信号(8bi
t×8kHz=64kbps)に復号化することにより
伸張し、伸長したPCM音声信号をD/A変換器15に
よりD/A変換してアナログ低周波信号に変換するとと
もに、変換によって得られるアナログ音声信号をアンプ
(図示せず)を介してスピーカ16出力し、一方、送信
時において、マイク18から入力されたアナログ音声信
号をA/D変換器17によってA/D変換するととも
に、変換によって得られるディジタル音声信号であるP
CM音声信号をADPCM音声信号に符号化することに
より圧縮してチャネルコーダ26に出力するものであ
る。
【0026】スピーカ16は、移動通信装置1の受話部
において出力される音声信号に基づいて外部に音声を出
力するものであり、マイク18は、移動通信装置1の送
話部において音声信号を入力するためのものである。制
御部19は、CPU27、ROM28、RAM29から
構成され、CPU27は、ROM28内に格納された所
定のプログラムに基づいて、移動通信装置1内の各部に
対して各種制御信号を出力し、装置全体の制御を行うも
のであり、ROM28は、移動通信装置1内で利用され
るプログラムやデータ等を格納する半導体メモリであ
り、RAM29は、CPU27のプログラム処理実行中
に利用されるプログラムデータ等を格納したり、作業領
域として利用される半導体メモリである。
【0027】図3は、図2に示すチャネルコーダ26内
のユニークワード発生回路31の一例を示すブロック図
である。図3に示すように、本実施例のユニークワード
発生回路31は、ユニークデータ用メモリ41、プリセ
ット付シフトレジスタ群42、インバータ43、マルチ
プレクサ44から構成され、これは、従来、ユニークデ
ータ用メモリ41と、プリセット付シフトレジスタ群4
2とで構成されていた回路に、インバータ43と、マル
チプレクサ44とを付加したものとなっている。
【0028】ユニークデータ用メモリ41と、プリセッ
ト付シフトレジスタ群42により生成されたユニークワ
ードは、インバータ43を介してマルチプレクサ44の
第一入力端子IN1に入力されるとともに、直接第二入
力端子IN2に入力されており、マルチプレクサ44の
入力端子CONTROLに入力される反転セレクト信号
が“H”の場合、第一入力端子IN1に入力される信号
が出力端子OUTより出力され、一方、反転セレクト信
号が“L”の場合、第二入力端子IN2に入力される信
号が出力端子OUTより出力されるので、反転セレクト
信号に基づいて容易にユニークワードを反転(あるいは
非反転)して出力することができる。
【0029】図4は、図2に示すチャネルコーダ26内
のユニークワード検出回路32の一例を示すブロック図
である。図4に示すように、本実施例のユニークワード
検出回路32は、ユニークワード用メモリ51、ディジ
タル比較回路52、シフトレジスタ53、インバータ5
4、クロックダブラ55、遅延回路56、ワン・ショッ
ト57から構成されている。
【0030】ユニークワード用メモリ51は、ユニーク
ワードとして利用されるビット情報を格納するものであ
り、ディジタル比較回路52は、ユニークワード用メモ
リ51に格納されたビット情報と、シフトレジスタ53
からのビット情報とをそれぞれ比較し、すべてが一致し
ていた場合、出力端子OUTからワン・ショット57の
クロック入力端子CK及びCPU27には対し、一致パ
ルスとして“H”を出力し、いずれかのビットが一致し
ていない場合、“L”を出力するものである。また、シ
フトレジスタ53は、データ入力端子INから入力され
るユニークワード情報を保持し、クロック入力端子CK
及びセレクト入力端子SELから入力される基準クロッ
ク信号に基づいて、当該ユニークワード情報をディジタ
ル比較回路52に出力するものである。
【0031】すなわち、受信データ中のユニークワード
は、シフトレジスタ53のデータ入力端子INから入力
され、基準クロック信号が“H”の場合は、シフトレジ
スタ53から比較回路52に非反転信号(Q1 …Qn
)が出力され、一方、基準クロック信号が“L”の場
合は、シフトレジスタ53から比較回路52に反転信号
(Q1 * …Qn * 、なお、A* はAの反転を
表すトップバー記号を示すものとする)が出力される。
【0032】また、基準クロック信号は、インバータ5
4を介してワン・ショット57の入力端子Dに入力され
るとともに、クロックダブラ55に入力される。クロッ
クダブラ55では、基準クロック信号の1/2周期の倍
クロック信号が生成され、遅延回路56により所定時間
遅延後に、比較回路52のストローブ端子STROBE
に入力される。
【0033】次に上述実施例の作用について、図2〜図
5を参照して説明する。なお、図5は、ユニークワード
検出回路32の動作例を説明するための波形図である。
受信時に、まず、DSP13によりCRCでの誤り検出
率が求められ、誤り検出率が設定値以下である場合、現
在の通信状態が良好であると判断され、送信時に、図3
に示すユニークワード発生回路31において、反転セレ
クト信号として“L”が出力され、この場合、マルチプ
レクサ44から出力されるユニークワードは、非反転ユ
ニークワードとして送信される。
【0034】この場合、受信時にシフトレジスタ53に
取り込まれたユニークワードは、図5(左側部分参照)
に示すように、シフトレジスタ53中の配列データとし
て、非反転ユニークワード配列が取り込まれ、ディジタ
ル比較回路52により、シフトレジスタ53のスイッチ
選択状態が反転出力(Q1 …Qn )の選択中にディ
ジタル比較回路52から一致パルスとして“H”が出力
されるが、このとき、ワン・ショット57の入力端子D
には、反転クロック信号として“L”が入力されている
ため、この状態で、ワン・ショット57から出力される
反転信号は“L”となり、受信ユニークワードは非反転
状態であることが検出される。
【0035】一方、受信時にCRCでの誤り検出率が予
め設定された設定値を越えた場合、通信品位が低下した
ものと判断され、送信時に、図3に示すユニークワード
発生回路31において、反転セレクト信号として“H”
が出力され、マルチプレクサ44から出力されるユニー
クワードは、インバータ43を介して反転された反転ユ
ニークワードとして送信される。
【0036】この場合、受信時にシフトレジスタ53に
取り込まれるユニークワードは、図5(右側部分参照)
に示すように、シフトレジスタ53中の配列データとし
て、反転ユニークワード配列となって取り込まれ、ディ
ジタル比較回路52により、シフトレジスタ53のスイ
ッチ選択状態が非反転出力(Q1 …Qn )の選択中
にディジタル比較回路52から一致パルスとして“H”
が出力され、このとき、ワン・ショット57の入力端子
Dには、反転クロック信号として“H”が入力されてい
るため、この状態で、ワン・ショット57から出力され
る反転信号は“H”となり、受信ユニークワードは反転
状態であることが検出される。
【0037】このように、受信ユニークワードが反転状
態であることが検出されると、その対策として、例え
ば、相手局が基地局である場合、送出電力の増加や、干
渉の少ないチャネルへの移行準備がとられ、また、相手
局が移動局である場合、ハンドオーバ/ローミング、干
渉の少ないチャネルへの移行準備が行われる。また、コ
ードレス電話等の非同期システムの場合には、親局同志
で同期がとられていないため、通信開始時には干渉して
いなかった前後スロットにあるチャネル信号が、発振精
度誤差によって時間の経過と共に、該当スロットの先頭
あるいは末尾より強力な干渉波となることがあり、この
ような場合、通常、干渉は該当データの全体に発生する
のではなく、データの先頭、あるいは末尾より開始され
るため、干渉の発生の情報が、本実施例の手法により早
期に分かっていると、受信データに誤りが検出されたと
しても制御データのみを有効データとして使用し、干渉
回避に使用することができる。
【0038】以上説明したように、本実施例では、ユニ
ークワード検出回路32によって現在の通信状態が情報
伝送に有効な状態であるか否かを判断し、通信状態が情
報伝送に有効な状態ではないと判断された場合、ユニー
クワード発生回路31によってフレーム中のユニークワ
ードを反転して出力することにより、反転情報を1ビッ
ト分の通信状態情報として利用できる。
【0039】したがって、情報エリアを消費することな
く移動通信時における通信状態情報を通信相手側に伝送
することができ、伝送エラーが多い場合、通信状況を相
手側に伝達でき、早期に対応を行うことができ、結果と
して、送信品質の向上を図ることができる。
【0040】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記
実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例
えば、上記実施例では、通信状態を示す特定情報として
ユニークワードを用いた場合を例に採り説明している
が、特定情報としては、ユニークワードに限定されるも
のではない。
【0041】また、上記実施例では、CRC巡回符号を
用いた場合のエラー率に基づいて現在の通信状態を判断
していたが、他にも、受信電界強度や干渉電界強度に基
づいて、現在の通信状態を判断するものであっても構わ
ない。但し、実際の通信状では、受信電界強度が低くな
ったり、また、干渉電界強度が高くなっても通信エラー
率が抑えられているような通信状況では、本実施例に示
す方法の方がより実用的であると考えられる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、状態判断手段
によって現在の通信状態が情報伝送に有効な状態である
か否かを判断し、通信状態が情報伝送に有効な状態では
ないと判断された場合、反転出力手段によってフレーム
中の特定情報を反転して出力することにより、反転情報
を1ビット分の通信状態情報として利用でき、これによ
って、情報エリアを消費することなく移動通信時におけ
る通信状態情報を通信相手側に伝送することができる。
【0043】この場合、請求項2記載の発明では、反転
出力手段によって出力する特定情報として、ユニークワ
ードを用いることにより、前述の請求項1記載の発明に
加えて、同期情報を検出する際に通信状態情報を得るこ
とができ、通信状態の悪化に対して早期に対策をとるこ
とができる。
【0044】この場合、請求項3記載の発明では、誤り
検出部によって巡回符号による誤り検出を行った結果に
基づいて、通信状態が情報伝送に有効な状態であるか否
かの判断を行うことにより、前述の請求項1または2記
載の発明に加えて、現在の通信状態を情報伝送に有効な
状態であるか否かを正確に判断することができる。
【0045】この場合、請求項4記載の発明では、受信
電界強度測定部によって測定した電界強度、または、干
渉電界強度測定部によって測定した電界強度に基づい
て、通信状態が情報伝送に有効な状態であるか否かの判
断を行うことにより、前述の請求項1または2記載の発
明に加えて、現在の通信状態が情報伝送に有効な状態で
あるか否かを正確に判断することができる。
【0046】この場合、請求項5記載の発明では、検出
手段により、基準クロック信号の1/2周期の倍クロッ
ク信号に基づいて、受信データ中の特定情報の反転信号
と非反転信号とを比較基準値となる基準特定情報とそれ
ぞれ比較し、一致するタイミングによって受信データ中
の特定情報が反転しているか否かを検出することによ
り、前述の請求項1、2、3または4記載の発明に加え
て、受信データ中の特定情報の反転・非反転を確実に検
出でき、通信状態の悪化に対して、早期に対策をとるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部構成を示す図である。
【図2】本実施例の移動通信装置の全体構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図2に示すチャネルコーダ内のユニークワード
発生回路の一例を示すブロック図である。
【図4】図2に示すチャネルコーダ内のユニークワード
検出回路の一例を示すブロック図である。
【図5】ユニークワード検出回路の動作例を説明するた
めの波形図である。
【符号の説明】
1 移動通信装置 2 状態判断手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9297−5K H04L 27/22 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレーム単位で情報を伝送し、各フレーム
    毎に設けられた同期情報に基づいてフレーム周期を確立
    する移動通信装置において、 現在の通信状態が情報伝送に有効な状態であるか否かを
    判断する状態判断手段と、 該状態判断手段により通信状態が情報伝送に有効な状態
    ではないと判断された場合、前記フレーム中の特定情報
    を反転して出力する反転出力手段と、 を備えることを特徴とする移動通信装置。
  2. 【請求項2】前記反転出力手段により出力される特定情
    報は、フレーム周期を確立する同期情報としてのユニー
    クワードであることを特徴とする請求項1記載の移動通
    信装置。
  3. 【請求項3】前記状態判断手段は、巡回符号による誤り
    検出を行う誤り検出部を有し、 該誤り検出部による誤り検出の結果得られる受信データ
    のエラー率が、予め設定された基準値を越える場合、通
    信状態が情報伝送に有効な状態ではないと判断すること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の移動通信装
    置。
  4. 【請求項4】前記状態判断手段は、 受信波の電界強度を測定する受信電界強度測定部と、 干渉波の電界強度を測定する干渉電界強度測定部と、 を有し、 該受信電界強度測定部により測定された電界強度が所定
    値以下の場合、または、該干渉電界強度測定部により測
    定された電界強度が所定値以上の場合、通信状態が情報
    伝送に有効な状態ではないと判断することを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の移動通信装置。
  5. 【請求項5】基準クロック信号の1/2周期となる倍ク
    ロック信号に基づいて、受信データ中の特定情報の反転
    信号と非反転信号とを比較基準値となる基準特定情報と
    それぞれ比較することにより、受信データ中の特定情報
    が反転しているか否かを検出する検出手段を備えること
    を特徴とする請求項1、2、3または請求項4記載の移
    動通信装置。
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