JPH0887830A - ディスク状情報記憶装置 - Google Patents
ディスク状情報記憶装置Info
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- JPH0887830A JPH0887830A JP22450694A JP22450694A JPH0887830A JP H0887830 A JPH0887830 A JP H0887830A JP 22450694 A JP22450694 A JP 22450694A JP 22450694 A JP22450694 A JP 22450694A JP H0887830 A JPH0887830 A JP H0887830A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】磁気ディスク装置、光ディスク装置においてオ
ーバヘッド領域を低減化し、記憶容量を向上させる。 【構成】クロッキング方式としてトラック一周にわたっ
て位相の連続し、かつヘッドが通過中のトラック上の位
置と正確に同期したクロックが得られる埋め込みクロッ
キング方式を採用する。データ記録時に目標のセクタの
1つ以上前のセクタのアドレス部をヘッドが通過する時
点で目標のセクタへの書き込み可否を判断する。書き込
み可能と判断した場合に埋め込みクロックをモニタし目
標のセクタのデータ記録領域の先頭部に対応する目標の
タイミングが到来した時点でデータの記録を開始する。 【効果】目標セクタの自身のアドレス等の情報を認識し
た後にデータ記録を開始するのではないので、認識等に
要する時間中にヘッドが空走してしまうむだな空走領域
を不要化し、媒体の使用効率を向上できる。
ーバヘッド領域を低減化し、記憶容量を向上させる。 【構成】クロッキング方式としてトラック一周にわたっ
て位相の連続し、かつヘッドが通過中のトラック上の位
置と正確に同期したクロックが得られる埋め込みクロッ
キング方式を採用する。データ記録時に目標のセクタの
1つ以上前のセクタのアドレス部をヘッドが通過する時
点で目標のセクタへの書き込み可否を判断する。書き込
み可能と判断した場合に埋め込みクロックをモニタし目
標のセクタのデータ記録領域の先頭部に対応する目標の
タイミングが到来した時点でデータの記録を開始する。 【効果】目標セクタの自身のアドレス等の情報を認識し
た後にデータ記録を開始するのではないので、認識等に
要する時間中にヘッドが空走してしまうむだな空走領域
を不要化し、媒体の使用効率を向上できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク装置、光デ
ィスク装置などの情報記憶装置に関するものであり、特
に埋込クロッキング方式を用いたディスク装置に関する
ものである。
ィスク装置などの情報記憶装置に関するものであり、特
に埋込クロッキング方式を用いたディスク装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置および光ディスク装置
などの情報記憶装置においては情報媒体から再生した情
報信号から1,0のデータ弁別を行う際には基準となる
クロック信号が必要である。このクロック信号を発生さ
せる操作はクロッキング(clocking)と呼ばれている。磁
気ディスク装置、光ディスク装置ではセルフクロッキン
グ(self clockig)方式と呼ばれるクロッキング方式が広
く用いられている。セルフクロッキング方式は再生する
信号系列自身からクロック成分を抽出してクロック信号
を発生させるために再生データ系列のタイミング変動へ
の追従性が高く、高い再生信頼性が得られる。
などの情報記憶装置においては情報媒体から再生した情
報信号から1,0のデータ弁別を行う際には基準となる
クロック信号が必要である。このクロック信号を発生さ
せる操作はクロッキング(clocking)と呼ばれている。磁
気ディスク装置、光ディスク装置ではセルフクロッキン
グ(self clockig)方式と呼ばれるクロッキング方式が広
く用いられている。セルフクロッキング方式は再生する
信号系列自身からクロック成分を抽出してクロック信号
を発生させるために再生データ系列のタイミング変動へ
の追従性が高く、高い再生信頼性が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、セルフクロ
ッキング方式ではデータを再生する場合、データの再生
に先だってクロック信号の位相を予め合わせておくこと
が必要であり、この位相合わせを行うための同期信号領
域(トレーニング領域)が再生データ単位ごとに必要であ
る。この同期信号領域は再生データ単位ごとに(セクタ
ごとに)データ記録時にデータに付属して一緒に記録し
ておくことが必要である。したがって、再生用のクロッ
ク信号はセクタ間では位相が不連続となっている。
ッキング方式ではデータを再生する場合、データの再生
に先だってクロック信号の位相を予め合わせておくこと
が必要であり、この位相合わせを行うための同期信号領
域(トレーニング領域)が再生データ単位ごとに必要であ
る。この同期信号領域は再生データ単位ごとに(セクタ
ごとに)データ記録時にデータに付属して一緒に記録し
ておくことが必要である。したがって、再生用のクロッ
ク信号はセクタ間では位相が不連続となっている。
【0004】さらにセルフクロッキング方式ではデータ
記録時には再生データからクロック信号が得られないた
めに、再生時とは別のクロック信号を用いてデータ記録
を行う。このクロック信号はディスクの回転とは正確に
は同期していないため、目的のトラックの目的の記録領
域に隙間なく正確にデータを記録することは困難であ
る。そのため、データを記録する際には回転変動を吸収
するためのバッファ領域を予め確保しておくことが必要
である。
記録時には再生データからクロック信号が得られないた
めに、再生時とは別のクロック信号を用いてデータ記録
を行う。このクロック信号はディスクの回転とは正確に
は同期していないため、目的のトラックの目的の記録領
域に隙間なく正確にデータを記録することは困難であ
る。そのため、データを記録する際には回転変動を吸収
するためのバッファ領域を予め確保しておくことが必要
である。
【0005】さらに、一般にデータ記録時にはまず、ア
ドレス領域を読みだして目的の記録領域かどうかを判断
し、その結果目的の領域であると判断されたときに記録
動作を行うが、この判断中にもディスクは回転してしま
うため、アドレス領域とデータ領域の間に空走領域を生
じる。
ドレス領域を読みだして目的の記録領域かどうかを判断
し、その結果目的の領域であると判断されたときに記録
動作を行うが、この判断中にもディスクは回転してしま
うため、アドレス領域とデータ領域の間に空走領域を生
じる。
【0006】これらの同期信号領域、バッファ領域及び
空走領域はユーザがデータを記憶するためには使用でき
ない領域であるため、できるだけ少なくすることが要求
される。しかし、一方でディスクの高速回転化により、
バッファ領域や空走領域は必然的に増加しており、ユー
ザ使用可能な領域の比率の低下が無視できなくなってき
ている。
空走領域はユーザがデータを記憶するためには使用でき
ない領域であるため、できるだけ少なくすることが要求
される。しかし、一方でディスクの高速回転化により、
バッファ領域や空走領域は必然的に増加しており、ユー
ザ使用可能な領域の比率の低下が無視できなくなってき
ている。
【0007】このような同期信号領域およびバッファ領
域を不要とするクロッキッング方式として埋込クロッキ
ング方式というクロッキング方式が提案されている。埋
込クロッキング方式はディスク上の同心円状または螺旋
状のトラックを極めて高い精度で整数等分するような位
置関係で間歇的にクロックマークを予め埋め込んでお
き、この間歇的なクロックマークの再生信号のタイミン
グをもとにクロックマーク間を正確に整数分割するよう
なクロック(埋込クロック)を発生させるクロッキング
方式である。埋込クロックではトラック上の各位置にお
けるクロックの位相は一定で時間的に変動しないクロッ
クであり、ディスクの回転時にはデータ信号の有無に関
わらずトラック一周にわたって常に連続的に安定的して
に得られるクロックである。この埋込クロックをデータ
の記録再生に使用することにより、セルフクロッキング
で必要とされた同期信号領域およびバッファ領域が不要
となることが埋込クロッキングの特長である。
域を不要とするクロッキッング方式として埋込クロッキ
ング方式というクロッキング方式が提案されている。埋
込クロッキング方式はディスク上の同心円状または螺旋
状のトラックを極めて高い精度で整数等分するような位
置関係で間歇的にクロックマークを予め埋め込んでお
き、この間歇的なクロックマークの再生信号のタイミン
グをもとにクロックマーク間を正確に整数分割するよう
なクロック(埋込クロック)を発生させるクロッキング
方式である。埋込クロックではトラック上の各位置にお
けるクロックの位相は一定で時間的に変動しないクロッ
クであり、ディスクの回転時にはデータ信号の有無に関
わらずトラック一周にわたって常に連続的に安定的して
に得られるクロックである。この埋込クロックをデータ
の記録再生に使用することにより、セルフクロッキング
で必要とされた同期信号領域およびバッファ領域が不要
となることが埋込クロッキングの特長である。
【0008】特開平3−250464号公報には埋込ク
ロッキング方式でデータを記録し、セルフクロッキング
方式でデータの再生を行う磁気ディスク装置が開示され
ている。又、電子情報通信学会技術研究報告(磁気記
録、MR93−3、pp.15〜21、1993年5月
19日)にも埋込クロックを用いた磁気ディスク装置が
開示されている。
ロッキング方式でデータを記録し、セルフクロッキング
方式でデータの再生を行う磁気ディスク装置が開示され
ている。又、電子情報通信学会技術研究報告(磁気記
録、MR93−3、pp.15〜21、1993年5月
19日)にも埋込クロックを用いた磁気ディスク装置が
開示されている。
【0009】このように埋込クロッキング方式は同期信
号領域およびバッファ領域などのオーバヘッド領域を低
減して記憶容量を向上させるのに有効な方式であるが、
従来の公知例では上述した空走領域、すなわち、情報記
録時にアドレスを認識するのに要する時間に対応するオ
ーバヘッド領域を低減する方法については述べられてい
なかった。
号領域およびバッファ領域などのオーバヘッド領域を低
減して記憶容量を向上させるのに有効な方式であるが、
従来の公知例では上述した空走領域、すなわち、情報記
録時にアドレスを認識するのに要する時間に対応するオ
ーバヘッド領域を低減する方法については述べられてい
なかった。
【0010】本発明はこれら、同期信号領域、バッファ
領域に加えて空走領域も不要化することにより、ディス
ク面を有効に使用して大容量化を図った磁気ディスク装
置を提供することを目的とする。
領域に加えて空走領域も不要化することにより、ディス
ク面を有効に使用して大容量化を図った磁気ディスク装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】空走領域を不要化するた
め、本発明ではデータ記録時に目的トラックにアクセス
完了後、回転待ちをして記録目標のセクタのアドレスを
確認した後に記録動作を開始するのではなく、記録目標
のセクタの1つ以上前のセクタをヘッドが通過時に前の
アドレスで確認を行うようにする。さらに、目標セクタ
に記録を行うことが可能と判断された場合、ヘッドが通
過中のトラック上の各位置とクロックがビット単位で常
時同期する埋め込みクロッキングを用いて通過中のヘッ
ド位置をモニタし、目的のセクタのデータ記録領域の先
頭部に対応する目標タイミングのとなった時点でデータ
記録を開始するようにする。
め、本発明ではデータ記録時に目的トラックにアクセス
完了後、回転待ちをして記録目標のセクタのアドレスを
確認した後に記録動作を開始するのではなく、記録目標
のセクタの1つ以上前のセクタをヘッドが通過時に前の
アドレスで確認を行うようにする。さらに、目標セクタ
に記録を行うことが可能と判断された場合、ヘッドが通
過中のトラック上の各位置とクロックがビット単位で常
時同期する埋め込みクロッキングを用いて通過中のヘッ
ド位置をモニタし、目的のセクタのデータ記録領域の先
頭部に対応する目標タイミングのとなった時点でデータ
記録を開始するようにする。
【0012】
【作用】一般にセクタアドレスは順番に番号が与えられ
ているので、目的のセクタの1つ以上前のセクタで記録
時のセクタアドレスの確認を行うことにより、目的のセ
クタの到来時期を予測できる。したがって、目的のセク
タの1つ以上前のセクタで記録時のセクタアドレスの確
認を行うことにより、アドレスの認識に時間を要しても
目的のセクタのデータ記録領域までの時間を十分確保す
ることができる。また、埋込クロッキング方式ではセク
タをまたがる場合やアドレス領域とデータ領域の境界部
でも常にクロックの位相がトラック1周にわたって連続
しているため、ヘッドの現在位置から目的のセクタのデ
ータ記録領域の先頭部のタイミングを正確に確定(カウ
ント)することができる。したがって、目的のセクタの
データ記録領域の先頭部から隙間なくデータを記録する
ことが可能となり、また空走領域を設ける必要がなくな
る。
ているので、目的のセクタの1つ以上前のセクタで記録
時のセクタアドレスの確認を行うことにより、目的のセ
クタの到来時期を予測できる。したがって、目的のセク
タの1つ以上前のセクタで記録時のセクタアドレスの確
認を行うことにより、アドレスの認識に時間を要しても
目的のセクタのデータ記録領域までの時間を十分確保す
ることができる。また、埋込クロッキング方式ではセク
タをまたがる場合やアドレス領域とデータ領域の境界部
でも常にクロックの位相がトラック1周にわたって連続
しているため、ヘッドの現在位置から目的のセクタのデ
ータ記録領域の先頭部のタイミングを正確に確定(カウ
ント)することができる。したがって、目的のセクタの
データ記録領域の先頭部から隙間なくデータを記録する
ことが可能となり、また空走領域を設ける必要がなくな
る。
【0013】なお、セルフクロッキング方式の場合では
記録時に目的のセクタの到来時期を事前に予想すること
は可能でも、記録可能と判断した時点から目的セクタに
到達するまでにセクタの境界を通過するために再生クロ
ック情報が中断してしまうためデータ開始部を正確に確
定することが非常に困難である。従ってセルフクロッキ
ング方式の装置で待ち伏せ的に記録を行ない、空走領域
を削除することは事実上不可能であり、仮に削除すれば
アドレス領域の情報を破壊する可能性を生じる。
記録時に目的のセクタの到来時期を事前に予想すること
は可能でも、記録可能と判断した時点から目的セクタに
到達するまでにセクタの境界を通過するために再生クロ
ック情報が中断してしまうためデータ開始部を正確に確
定することが非常に困難である。従ってセルフクロッキ
ング方式の装置で待ち伏せ的に記録を行ない、空走領域
を削除することは事実上不可能であり、仮に削除すれば
アドレス領域の情報を破壊する可能性を生じる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【0015】図1は本実施例の基本構成の例を示す図で
ある。最初に構成と機能の概要を説明する。図1の1〜
6は磁気ディスク装置の機構部であり、基本的には従来
の磁気ディスク装置の機構部と同じ構成である。すなわ
ち、モ−タ4と直結したスピンドル3に磁気ディスク盤
1が取付けられている。ディスク上の情報はキャリッジ
5に固定された磁気ヘッド2で記録再生が行なわれる。
また、アクチュエ−タ6(ボイスコイルモ−タ)によっ
てキャリッジ5とヘッド2をディスクの半径方向に移動
させ、ディスク面上の任意のトラックヘのアクセスおよ
びトラッキングが行なわれる。ここでは簡単のため、デ
ィスク1は1枚、ヘッドは2本の場合を示したが、ディ
スクをスピンドル上に複数枚取付け、各面ごとに専用の
ヘッドで記録再生する場合も本発明の考え方は全く同じ
である。
ある。最初に構成と機能の概要を説明する。図1の1〜
6は磁気ディスク装置の機構部であり、基本的には従来
の磁気ディスク装置の機構部と同じ構成である。すなわ
ち、モ−タ4と直結したスピンドル3に磁気ディスク盤
1が取付けられている。ディスク上の情報はキャリッジ
5に固定された磁気ヘッド2で記録再生が行なわれる。
また、アクチュエ−タ6(ボイスコイルモ−タ)によっ
てキャリッジ5とヘッド2をディスクの半径方向に移動
させ、ディスク面上の任意のトラックヘのアクセスおよ
びトラッキングが行なわれる。ここでは簡単のため、デ
ィスク1は1枚、ヘッドは2本の場合を示したが、ディ
スクをスピンドル上に複数枚取付け、各面ごとに専用の
ヘッドで記録再生する場合も本発明の考え方は全く同じ
である。
【0016】ヘッド2によって再生されたディスク面上
の情報(データ)はリ−ド/ライトアンプ7のリ−ドア
ンプ部で増幅された後、後述するPLL回路系17によ
って発生させた埋込クロックS17を用いて弁別回路1
1で1か0かが弁別される。さらに、復調回路12によ
って情報の復調がおこなわれる。復調回路12では一般
の情報信号の復調のほかセクタアドレスなどのシステム
管理情報の復調も行なう。復調された情報信号S12は
システム制御回路100に転送される。復調された情報
信号S12のなかにはシステム管理情報なども含まれて
いるので、システム制御回路100ではこれらの管理情
報を認識、分離し上位装置(図に示さず)の要求に応じ
て復調された情報信号を上位装置に転送する。
の情報(データ)はリ−ド/ライトアンプ7のリ−ドア
ンプ部で増幅された後、後述するPLL回路系17によ
って発生させた埋込クロックS17を用いて弁別回路1
1で1か0かが弁別される。さらに、復調回路12によ
って情報の復調がおこなわれる。復調回路12では一般
の情報信号の復調のほかセクタアドレスなどのシステム
管理情報の復調も行なう。復調された情報信号S12は
システム制御回路100に転送される。復調された情報
信号S12のなかにはシステム管理情報なども含まれて
いるので、システム制御回路100ではこれらの管理情
報を認識、分離し上位装置(図に示さず)の要求に応じ
て復調された情報信号を上位装置に転送する。
【0017】一方、ゼロクロス検出回路13側に入力さ
れた信号S7は本方式の特徴である埋込クロックS17
を発生させるために用いられる。ゼロクロス検出回路1
3によって信号のゼロクロス点が検出され、サ−ボパタ
ン認識回路14、ウインド発生回路15、AND回路1
6を用いて検出されたゼロクロス点の中から後述する凹
凸のクロックピットの中心点に相当する部分のみを信号
S16として検出する。信号S16をもとにPLL回路
17によってディスク上のクロックピットに同期した埋
め込みクロックS17が発生される。発生した埋込クロ
ックS17は装置システムの基本クロックとして弁別回
路11、復調回路12、変調回路18、サーボ信号発生
回路50、ビットカウンタ9、およびシステム制御回路
100などに供給される。ヘッド2の位置決め制御は再
生信号S7中からサーボ信号発生回路によって生成され
たサーボ信号S50を用い、アクチュエータ駆動回路5
1を介してアクチュエータ6を駆動することによって行
われる。
れた信号S7は本方式の特徴である埋込クロックS17
を発生させるために用いられる。ゼロクロス検出回路1
3によって信号のゼロクロス点が検出され、サ−ボパタ
ン認識回路14、ウインド発生回路15、AND回路1
6を用いて検出されたゼロクロス点の中から後述する凹
凸のクロックピットの中心点に相当する部分のみを信号
S16として検出する。信号S16をもとにPLL回路
17によってディスク上のクロックピットに同期した埋
め込みクロックS17が発生される。発生した埋込クロ
ックS17は装置システムの基本クロックとして弁別回
路11、復調回路12、変調回路18、サーボ信号発生
回路50、ビットカウンタ9、およびシステム制御回路
100などに供給される。ヘッド2の位置決め制御は再
生信号S7中からサーボ信号発生回路によって生成され
たサーボ信号S50を用い、アクチュエータ駆動回路5
1を介してアクチュエータ6を駆動することによって行
われる。
【0018】さらに本発明の特徴でとなるデータ記録時
の空走領域を不要化するための制御のために、埋め込み
クロックS17をカウントするためビットカウンタ6
2、データセクタの先頭部からデータ記録領域までの埋
め込みクロックのカウント数を記憶する先頭アドレスレ
ジスタ64、ビットカウンタ62と先頭アドレスレジス
タ10の両者の出力を比較するデジタルコンパレータ6
3が用いられる。デ−タ記録時には上位装置から転送さ
れた記録すべきデ−タ信号WDは埋め込みクロックS1
7を基準に変調されデジタルコンパレータ63の出力信
号SWGのタイミングによって変調後の記録信号S18
の出力を開始する。信号S18はリ−ド/ライトアンプ
7のライトアンプ部を介して磁気ヘッド2が駆動され、
磁気ディスク上に磁気的に情報が最終的に記録される。
の空走領域を不要化するための制御のために、埋め込み
クロックS17をカウントするためビットカウンタ6
2、データセクタの先頭部からデータ記録領域までの埋
め込みクロックのカウント数を記憶する先頭アドレスレ
ジスタ64、ビットカウンタ62と先頭アドレスレジス
タ10の両者の出力を比較するデジタルコンパレータ6
3が用いられる。デ−タ記録時には上位装置から転送さ
れた記録すべきデ−タ信号WDは埋め込みクロックS1
7を基準に変調されデジタルコンパレータ63の出力信
号SWGのタイミングによって変調後の記録信号S18
の出力を開始する。信号S18はリ−ド/ライトアンプ
7のライトアンプ部を介して磁気ヘッド2が駆動され、
磁気ディスク上に磁気的に情報が最終的に記録される。
【0019】なお、埋め込みクロックS17は情報の記
録時、再生時ばかりではなく、種々のタイミング制御の
基準としても使用する。以上が本発明の実施例の基本構
成である。
録時、再生時ばかりではなく、種々のタイミング制御の
基準としても使用する。以上が本発明の実施例の基本構
成である。
【0020】図2は本実施例で使用する磁気ディスク盤
1の構造を示す図である。図2(a)はディスクの外観
であり、トラック1周は放射線状の線で分割される細か
なN個のサ−ボセクタ20に分割されている。本実施例
では仮にNとして1000程度を想定することにする。
図2(b)はサ−ボセクタ部を拡大して示した図であ
る。トラックの中心は破線26で示した部分であり、磁
気ヘッドの再生素子部200はこの破線部上をトレ−ス
しながらデ−タの記録再生を行う。各サ−ボセクタ20
はサ−ボパタン領域21とデ−タ領域22に分けられて
いる。サ−ボパタン領域にはサ−ボ信号検出用のサ−ボ
ピット23,24および埋め込みクロック発生用のクロ
ックピット25を設ける。クロックピット25は図に示
すように、隣接トラックを貫いて溝状に形成するのが好
適であるが、サ−ボピット23,24のような長方形の
形状でも可能である。図2(c)は図2(b)のa−
a′部の断面を示したものである。サ−ボピット23,
24およびクロックピット25はディスク基板43面上
に凹型形状で形成している。ディスク基盤43面上に磁
性記録膜42を設け、ユ−ザの情報はデ−タ領域22の
記録膜上に磁気的に記録される。
1の構造を示す図である。図2(a)はディスクの外観
であり、トラック1周は放射線状の線で分割される細か
なN個のサ−ボセクタ20に分割されている。本実施例
では仮にNとして1000程度を想定することにする。
図2(b)はサ−ボセクタ部を拡大して示した図であ
る。トラックの中心は破線26で示した部分であり、磁
気ヘッドの再生素子部200はこの破線部上をトレ−ス
しながらデ−タの記録再生を行う。各サ−ボセクタ20
はサ−ボパタン領域21とデ−タ領域22に分けられて
いる。サ−ボパタン領域にはサ−ボ信号検出用のサ−ボ
ピット23,24および埋め込みクロック発生用のクロ
ックピット25を設ける。クロックピット25は図に示
すように、隣接トラックを貫いて溝状に形成するのが好
適であるが、サ−ボピット23,24のような長方形の
形状でも可能である。図2(c)は図2(b)のa−
a′部の断面を示したものである。サ−ボピット23,
24およびクロックピット25はディスク基板43面上
に凹型形状で形成している。ディスク基盤43面上に磁
性記録膜42を設け、ユ−ザの情報はデ−タ領域22の
記録膜上に磁気的に記録される。
【0021】なお、サ−ボピットやクロックピットなど
の凹型ピットつきのディスクの製造方法としては、光デ
ィスクの原盤カッティングのように機械的精度の高い専
用のパタ−ンカッティング装置によりレ−ザ等でレジス
ト上に原版を精密にカッティングし、その原版をもとに
射出成形法などのように鋳型によってレプリカディスク
を作製する方法や、原版をもとにフォトマスクを作製
し、露光によりレプリカディスクを作製する方法などが
考えられる。
の凹型ピットつきのディスクの製造方法としては、光デ
ィスクの原盤カッティングのように機械的精度の高い専
用のパタ−ンカッティング装置によりレ−ザ等でレジス
ト上に原版を精密にカッティングし、その原版をもとに
射出成形法などのように鋳型によってレプリカディスク
を作製する方法や、原版をもとにフォトマスクを作製
し、露光によりレプリカディスクを作製する方法などが
考えられる。
【0022】つぎに図3を用いてこのような凹型ピット
による磁気的な再生信号について説明する。図3(a)
は凹型ピットのトラック方向の断面を示したものであ
る。ここで、凹ピットの周辺の磁性記録膜42は矢印4
0の方向にあらかじめ磁化させておく。このような状態
においては凹型ピット内部には破線の矢印41で示すよ
うな磁界40とは逆方向の磁界が等価的に発生する。こ
のため、磁気ヘッドでこの凹型ピット部を図面で左から
右へ走査したとすると図3(b)に示すような再生電圧
がヘッド出力端に誘起すると考えられる。この波形はピ
ットのx方向の長さを適当に狭めることによりピットの
中心付近での傾斜が急峻化してゼロクロスする。そこで
コンパレ−タなどからなるゼロクロス検出器13によっ
て図3(c)のようにピットの中心点Pを正確に検出す
ることができる。
による磁気的な再生信号について説明する。図3(a)
は凹型ピットのトラック方向の断面を示したものであ
る。ここで、凹ピットの周辺の磁性記録膜42は矢印4
0の方向にあらかじめ磁化させておく。このような状態
においては凹型ピット内部には破線の矢印41で示すよ
うな磁界40とは逆方向の磁界が等価的に発生する。こ
のため、磁気ヘッドでこの凹型ピット部を図面で左から
右へ走査したとすると図3(b)に示すような再生電圧
がヘッド出力端に誘起すると考えられる。この波形はピ
ットのx方向の長さを適当に狭めることによりピットの
中心付近での傾斜が急峻化してゼロクロスする。そこで
コンパレ−タなどからなるゼロクロス検出器13によっ
て図3(c)のようにピットの中心点Pを正確に検出す
ることができる。
【0023】つぎに本発明の前提である埋め込みクロッ
クの生成過程について図4、図5および図1を用いて説
明する。図4(a)はデ−タ領域22に情報の書き込ま
れたディスク面上のトラックを示す。27は磁気的に情
報を記録するトラック幅に相当し、この幅で磁性記録膜
が記録情報によって磁化される。トラック上の矢印は記
録された磁界の方向を示し、28は磁化方向の境界点を
示す。図4(b)に(a)のように磁化されたトラック
を誘導型ヘッドで再生した場合の再生波形(ライトアン
プ出力)S7を示す。図3で説明したように、あらかじ
めプリフォ−ムによって形成された凹型のサ−ボピット
23,24やクロックピット25の再生波形はピット中
心部でゼロクロスするいわゆるダイパルス波形となり、
デ−タ領域に書かれるユ−ザデ−タ信号は磁化方向の境
界点28でゼロクロスする波形となる。なお、2つのサ
−ボピットに対応する45の部分はヘッドのトラックズ
レ量によって2つのダイパルス波形の波高値のバランス
が変化する。そして、ヘッドがトラック中央部を追跡し
ているときには2つのダイパルスの波高値が本図のよう
に等しくなる。サーボ信号発生回路50では2つのサー
ボピットの波高値の差をサ−ボ信号S50として出力
し、S50を用いて位置決め制御を行う。
クの生成過程について図4、図5および図1を用いて説
明する。図4(a)はデ−タ領域22に情報の書き込ま
れたディスク面上のトラックを示す。27は磁気的に情
報を記録するトラック幅に相当し、この幅で磁性記録膜
が記録情報によって磁化される。トラック上の矢印は記
録された磁界の方向を示し、28は磁化方向の境界点を
示す。図4(b)に(a)のように磁化されたトラック
を誘導型ヘッドで再生した場合の再生波形(ライトアン
プ出力)S7を示す。図3で説明したように、あらかじ
めプリフォ−ムによって形成された凹型のサ−ボピット
23,24やクロックピット25の再生波形はピット中
心部でゼロクロスするいわゆるダイパルス波形となり、
デ−タ領域に書かれるユ−ザデ−タ信号は磁化方向の境
界点28でゼロクロスする波形となる。なお、2つのサ
−ボピットに対応する45の部分はヘッドのトラックズ
レ量によって2つのダイパルス波形の波高値のバランス
が変化する。そして、ヘッドがトラック中央部を追跡し
ているときには2つのダイパルスの波高値が本図のよう
に等しくなる。サーボ信号発生回路50では2つのサー
ボピットの波高値の差をサ−ボ信号S50として出力
し、S50を用いて位置決め制御を行う。
【0024】リ−ドアンプ出力S7からゼロクロス検出
器13によって前述のようにゼロクロス点が検出され、
その結果出力S13として図4(c)のようなパルス列
信号が得られる。埋込クロックS17を発生させるため
には、まずこのパルス列のパルスの中からクロックピッ
トに対応するパルス44のみを抽出する。このために、
サ−ボパタンはユ−ザデ−タの変調法則からはずれた特
殊パタ−ンとしておく。サ−ボパタン認識回路14はS
13の中から特殊パタ−ンであるサ−ボ領域部を検出す
ると図4(d)のS14のようにパルスを出力する。な
お、トラック一周中に一箇所サーボ領域部のパタンを変
形させておくことにより、トラックの起点を示す、イン
デックス信号を発生させることができる。S141はこ
のようなディスク1回転に1パルスのインデックス信号
である。ウインド発生回路15はS14のタイミングを
うけて時間管理等によりクロックピットが発生するであ
ろう時刻にウインド信号S15を発行する。このウイン
ド信号S15とパルス信号S13とのアンドをAND回
路16でとることにより、S16としてクロックピット
に対応するパルスのみを抽出できる。
器13によって前述のようにゼロクロス点が検出され、
その結果出力S13として図4(c)のようなパルス列
信号が得られる。埋込クロックS17を発生させるため
には、まずこのパルス列のパルスの中からクロックピッ
トに対応するパルス44のみを抽出する。このために、
サ−ボパタンはユ−ザデ−タの変調法則からはずれた特
殊パタ−ンとしておく。サ−ボパタン認識回路14はS
13の中から特殊パタ−ンであるサ−ボ領域部を検出す
ると図4(d)のS14のようにパルスを出力する。な
お、トラック一周中に一箇所サーボ領域部のパタンを変
形させておくことにより、トラックの起点を示す、イン
デックス信号を発生させることができる。S141はこ
のようなディスク1回転に1パルスのインデックス信号
である。ウインド発生回路15はS14のタイミングを
うけて時間管理等によりクロックピットが発生するであ
ろう時刻にウインド信号S15を発行する。このウイン
ド信号S15とパルス信号S13とのアンドをAND回
路16でとることにより、S16としてクロックピット
に対応するパルスのみを抽出できる。
【0025】埋め込みクロックS17はS16を入力と
してPLL回路17により周波数シンセサイザの原理で
発生させる。PLL回路17の内部は図5(a)に示す
ように位相比較器(P.D)171,ロ−パスフィルタ
172,VCO(電圧制御発振器)173,1/M分周
器174,から構成される。PLL回路17は入力であ
るS16と分周器174の出力S174の繰返し周波数
と位相が等しくなるようにはたらく。したがって分周器
174は周波数を1/Mに分周するため、ライトクロッ
クでもあるVCO173の発振周波数はS16のM倍と
なる。図5(b)はPLL回路17の動作を説明するタ
イミングチャ−トである。すなわち、PLL回路17が
発生するクロックS17は隣接するクロックピットの間
を正確にM等分するようなクロックとなる。ここで分周
数Mは任意に選べる整数であるが、高密度記録の観点か
らは大きい方が有利である。たとえばMを500とする
と、1周のサ−ボセクタの数(N)が1000であるか
ら、埋込クロックS17はトラック1周を正確に50万
分の1に刻むクロックとなる。ロ−パスフィルタ172
はPLL制御ル−プの応答周波数帯域を決めるものであ
るが、この応答周波数の上限fb(Hz)はディスクの回転
周波数をfd(Hz)とすると、 fb ≦ N・fd/10 に設定することにより、高周波の外乱にたいして安定な
ライトクロックを発生することができる。
してPLL回路17により周波数シンセサイザの原理で
発生させる。PLL回路17の内部は図5(a)に示す
ように位相比較器(P.D)171,ロ−パスフィルタ
172,VCO(電圧制御発振器)173,1/M分周
器174,から構成される。PLL回路17は入力であ
るS16と分周器174の出力S174の繰返し周波数
と位相が等しくなるようにはたらく。したがって分周器
174は周波数を1/Mに分周するため、ライトクロッ
クでもあるVCO173の発振周波数はS16のM倍と
なる。図5(b)はPLL回路17の動作を説明するタ
イミングチャ−トである。すなわち、PLL回路17が
発生するクロックS17は隣接するクロックピットの間
を正確にM等分するようなクロックとなる。ここで分周
数Mは任意に選べる整数であるが、高密度記録の観点か
らは大きい方が有利である。たとえばMを500とする
と、1周のサ−ボセクタの数(N)が1000であるか
ら、埋込クロックS17はトラック1周を正確に50万
分の1に刻むクロックとなる。ロ−パスフィルタ172
はPLL制御ル−プの応答周波数帯域を決めるものであ
るが、この応答周波数の上限fb(Hz)はディスクの回転
周波数をfd(Hz)とすると、 fb ≦ N・fd/10 に設定することにより、高周波の外乱にたいして安定な
ライトクロックを発生することができる。
【0026】たとえば、fd=60ヘルツとするとfb
=6キロヘルツ以下となり、これの値はセルフクロッキ
ング系で用いられるVFOの応答帯域の数メガヘルツに
対してかなり低く、慣性すなわち外乱に対する安定が大
きい制御系であることがわかる。
=6キロヘルツ以下となり、これの値はセルフクロッキ
ング系で用いられるVFOの応答帯域の数メガヘルツに
対してかなり低く、慣性すなわち外乱に対する安定が大
きい制御系であることがわかる。
【0027】ユ−ザデ−タをデ−タ領域22に記録する
際にはこのS17のタイミングに従って行う。すなわ
ち、図1に示すように埋め込みクロックS17をシステ
ム制御回路100を介して上位装置に送り、このクロッ
クのタイミングにしたがって送られてくるユ−ザの記録
デ−タをS17を基準に変調回路18で変調し、ライト
アンプをとおしてディスク上に記録する。この埋め込み
クロックS17は常にクロックピットの間の空間を正確
にM等分するクロックであるため、ディスクの偏心が大
きい場合でもユ−ザデ−タを各デ−タ領域の周方向に対
してずれることなく記録することができる。
際にはこのS17のタイミングに従って行う。すなわ
ち、図1に示すように埋め込みクロックS17をシステ
ム制御回路100を介して上位装置に送り、このクロッ
クのタイミングにしたがって送られてくるユ−ザの記録
デ−タをS17を基準に変調回路18で変調し、ライト
アンプをとおしてディスク上に記録する。この埋め込み
クロックS17は常にクロックピットの間の空間を正確
にM等分するクロックであるため、ディスクの偏心が大
きい場合でもユ−ザデ−タを各デ−タ領域の周方向に対
してずれることなく記録することができる。
【0028】図6は本実施例によるデ−タセクタの構成
の例を示したものである。上記のようにトラック1周の
サ−ボセクタ数を1000程度に設定すると、サ−ボセ
クタあたりのデ−タ領域長が短くなりすぎ、サ−ボセク
タ単位でアドレスをつけて記録再生するのは効率が悪
い。このため、複数個のサ−ボセクタで1デ−タセクタ
を構成する。図6の例では3個のサ−ボセクタ20でデ
−タセクタ30を構成する場合で、31はデ−タセクタ
のアドレス情報、32はデータセクタの使用可否などの
情報を記録するデータセクタの管理情報領域である。3
6がユーザによってデータが記録されるデータ領域であ
る。セルフクロッキング方式で必要とされる同期信号領
域やバッファ領域は埋め込みクロッキング方式である本
例では不要である。なお、本例では3つのサ−ボセクタ
で1デ−タセクタを構成する場合を示したが、デ−タセ
クタを構成するサ−ボセクタ数が多いほど、31,3
2,などの信号の占める割合を低減できるので、実際の
デ−タ容量をあげることが可能である。
の例を示したものである。上記のようにトラック1周の
サ−ボセクタ数を1000程度に設定すると、サ−ボセ
クタあたりのデ−タ領域長が短くなりすぎ、サ−ボセク
タ単位でアドレスをつけて記録再生するのは効率が悪
い。このため、複数個のサ−ボセクタで1デ−タセクタ
を構成する。図6の例では3個のサ−ボセクタ20でデ
−タセクタ30を構成する場合で、31はデ−タセクタ
のアドレス情報、32はデータセクタの使用可否などの
情報を記録するデータセクタの管理情報領域である。3
6がユーザによってデータが記録されるデータ領域であ
る。セルフクロッキング方式で必要とされる同期信号領
域やバッファ領域は埋め込みクロッキング方式である本
例では不要である。なお、本例では3つのサ−ボセクタ
で1デ−タセクタを構成する場合を示したが、デ−タセ
クタを構成するサ−ボセクタ数が多いほど、31,3
2,などの信号の占める割合を低減できるので、実際の
デ−タ容量をあげることが可能である。
【0029】図7(a)は図6を横方向に圧縮し、(n
−1)番セクタと連続するn番セクタの構成を示す。各
データセクタはサーボセクタ20を3個の長さで構成
し、各々のアドレス領域31には各々のセクタアドレス
を予め記録しておく。一方、各データセクタの管理情報
領域32には一つ後方のデータセクタの管理情報を記録
するようにしておく。すなわち、(n−1)番データセ
クタの管理情報領域にはn番データセクタの管理情報を
記録し、n番データセクタの管理情報領域には(n+
1)番データセクタの管理情報を記録しておく。なお、
各々の管理情報領域に記録する情報は、「該当するデー
タセクタが不良セクタで使用不能である」などを意味す
る管理情報を記録しておく領域であり、装置のフォーマ
ット時などに記録する。
−1)番セクタと連続するn番セクタの構成を示す。各
データセクタはサーボセクタ20を3個の長さで構成
し、各々のアドレス領域31には各々のセクタアドレス
を予め記録しておく。一方、各データセクタの管理情報
領域32には一つ後方のデータセクタの管理情報を記録
するようにしておく。すなわち、(n−1)番データセ
クタの管理情報領域にはn番データセクタの管理情報を
記録し、n番データセクタの管理情報領域には(n+
1)番データセクタの管理情報を記録しておく。なお、
各々の管理情報領域に記録する情報は、「該当するデー
タセクタが不良セクタで使用不能である」などを意味す
る管理情報を記録しておく領域であり、装置のフォーマ
ット時などに記録する。
【0030】図7と図1を用いて本実施例における本発
明の中心部分の動作を説明する。図7(b)は本発明の
動作を説明するタイミングチャートであり、ここでは図
7(a)のn番データセクタのデータ領域にデータを記
録する場合を説明する。n番データセクタのデータ領域
にデータを記録する場合、磁気ヘッドが(n−1)番デ
ータセクタのアドレス領域を通過した時点で、図1の復
調回路12から(n−1)番データセクタのアドレス番
号がシステム制御回路100に送られ、システム制御回
路100では次のデータセクタが目的の記録セクタであ
ることが認識できるので、記録準備に入る。さらに、磁
気ヘッドは(n−1)番データセクタの管理情報領域の
情報を再生する。(n−1)番データセクタの管理情報
領域には目的のn番データセクタの管理情報が記録され
ているため、磁気ヘッドが(n−1)番データセクタ通
過中にn番データセクタに記録が可能かどうかをシステ
ム制御回路100が判断する。その結果、記録可能であ
ると判断するとシステム制御回路100はディジタルコ
ンパレータ63に記録許可信号SENを発行する。な
お、この許可信号が発行されるまでに磁気ヘッドが(n
−1)番データセクタの管理情報領域を通過後、認識と
判断にτだけ時間を要するものとする。
明の中心部分の動作を説明する。図7(b)は本発明の
動作を説明するタイミングチャートであり、ここでは図
7(a)のn番データセクタのデータ領域にデータを記
録する場合を説明する。n番データセクタのデータ領域
にデータを記録する場合、磁気ヘッドが(n−1)番デ
ータセクタのアドレス領域を通過した時点で、図1の復
調回路12から(n−1)番データセクタのアドレス番
号がシステム制御回路100に送られ、システム制御回
路100では次のデータセクタが目的の記録セクタであ
ることが認識できるので、記録準備に入る。さらに、磁
気ヘッドは(n−1)番データセクタの管理情報領域の
情報を再生する。(n−1)番データセクタの管理情報
領域には目的のn番データセクタの管理情報が記録され
ているため、磁気ヘッドが(n−1)番データセクタ通
過中にn番データセクタに記録が可能かどうかをシステ
ム制御回路100が判断する。その結果、記録可能であ
ると判断するとシステム制御回路100はディジタルコ
ンパレータ63に記録許可信号SENを発行する。な
お、この許可信号が発行されるまでに磁気ヘッドが(n
−1)番データセクタの管理情報領域を通過後、認識と
判断にτだけ時間を要するものとする。
【0031】ここで図1のデータセクタパルス発生回路
60は埋込クロックS17をクロックとしてインデック
ス信号S141を基準に各データセクタの先頭のタイミ
ングを示すパルス信号S60を発生させ、S60をデー
タセクタカウンタS61でカウントすることにより磁気
ヘッドが通過中のデータセクタ番号が得られる。一方、
ビットカウンタ62は各データセクタの先頭信号S60
ごとにリセットしながら埋込クロックS17をカウント
する回路であり、カウント値はヘッドが通過中のセクタ
上の位置を埋込クロックのクロック単位で表す情報S6
2としてシステム制御回路100およびディジタルコン
パレータ63の一方の比較入力へ出力される。埋込クロ
ッキング方式では常に位相の連続したクロックS17が
得られるので、このクロックをカウントするカウンタ出
力S61およびS62によりシステム制御回路100は
ヘッドが通過中の位置情報を埋め込みクロックのクロッ
ク単位で常時正確に把握できる。
60は埋込クロックS17をクロックとしてインデック
ス信号S141を基準に各データセクタの先頭のタイミ
ングを示すパルス信号S60を発生させ、S60をデー
タセクタカウンタS61でカウントすることにより磁気
ヘッドが通過中のデータセクタ番号が得られる。一方、
ビットカウンタ62は各データセクタの先頭信号S60
ごとにリセットしながら埋込クロックS17をカウント
する回路であり、カウント値はヘッドが通過中のセクタ
上の位置を埋込クロックのクロック単位で表す情報S6
2としてシステム制御回路100およびディジタルコン
パレータ63の一方の比較入力へ出力される。埋込クロ
ッキング方式では常に位相の連続したクロックS17が
得られるので、このクロックをカウントするカウンタ出
力S61およびS62によりシステム制御回路100は
ヘッドが通過中の位置情報を埋め込みクロックのクロッ
ク単位で常時正確に把握できる。
【0032】イネーブル信号発生回路65は一種のフリ
ップフロップ回路であり、記録許可信号SENを受理す
るとその直後のデータセクタパルス信号S40(n番デ
ータセクタの先頭に相当する)から1データセクタ間デ
ィジタルコンパレータ63に比較動作許可信号S65を
発行する。S65を受理するとディジタルコンパレータ
63はビットカウンタ62の出力S62と記録開始位置
アドレスレジスタ64の出力S64との大小関係を比較
動作を開始する。記録開始位置アドレスレジスタ64に
はデータセクタの先頭部からデータ記録領域の先頭部ま
での埋め込みクロックS17による所要カウント数k
(所要時間Tk相当)が記憶されている。比較動作開始
後ビットカウンタの出力S62の方がS64と等しいか
または大きくなった時、コンパレータ63は記録開始信
号SWGを変調回路18に対して発行する。すなわち、
両者の値が等しくなった時が目的のn番データセクタの
データ領域の先頭を磁気ヘッドが通過するタイミングで
あり、ディジタルコンパレータ63は変調回路18に記
録開始信号SWGを与えて、データ信号WDの記録動作
が開始される。これにより、記録データはn番データセ
クタのデータ領域の先頭部から空走領域を生じること無
く記録されるようになる。なお、変調回路18が変調動
作を開始してから、変調後のデータが得られるまで所定
のクロック数だけ時間を要する場合でも、Tkに相当す
るカウント数kを予め所定数だけ減じて記録開始位置ア
ドレスレジスタ64にカウント値を設定すれば記録開始
位置の先頭部からデータを記録することができる。
ップフロップ回路であり、記録許可信号SENを受理す
るとその直後のデータセクタパルス信号S40(n番デ
ータセクタの先頭に相当する)から1データセクタ間デ
ィジタルコンパレータ63に比較動作許可信号S65を
発行する。S65を受理するとディジタルコンパレータ
63はビットカウンタ62の出力S62と記録開始位置
アドレスレジスタ64の出力S64との大小関係を比較
動作を開始する。記録開始位置アドレスレジスタ64に
はデータセクタの先頭部からデータ記録領域の先頭部ま
での埋め込みクロックS17による所要カウント数k
(所要時間Tk相当)が記憶されている。比較動作開始
後ビットカウンタの出力S62の方がS64と等しいか
または大きくなった時、コンパレータ63は記録開始信
号SWGを変調回路18に対して発行する。すなわち、
両者の値が等しくなった時が目的のn番データセクタの
データ領域の先頭を磁気ヘッドが通過するタイミングで
あり、ディジタルコンパレータ63は変調回路18に記
録開始信号SWGを与えて、データ信号WDの記録動作
が開始される。これにより、記録データはn番データセ
クタのデータ領域の先頭部から空走領域を生じること無
く記録されるようになる。なお、変調回路18が変調動
作を開始してから、変調後のデータが得られるまで所定
のクロック数だけ時間を要する場合でも、Tkに相当す
るカウント数kを予め所定数だけ減じて記録開始位置ア
ドレスレジスタ64にカウント値を設定すれば記録開始
位置の先頭部からデータを記録することができる。
【0033】本方式では、アドレスの認識や判断に要す
る時間τが長くなっても1つ前のセクタ部から記録の準
備を行うので全く問題なく、また、クロックS17の位
相が常に連続しているので、常に現在位置と目的のデー
タセクタのデータ領域の先頭部との位置関係が正確に分
かるので空走領域を設けることなく正確にデータ領域の
先頭部から記録を開始することができる。
る時間τが長くなっても1つ前のセクタ部から記録の準
備を行うので全く問題なく、また、クロックS17の位
相が常に連続しているので、常に現在位置と目的のデー
タセクタのデータ領域の先頭部との位置関係が正確に分
かるので空走領域を設けることなく正確にデータ領域の
先頭部から記録を開始することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば埋め込みクロックS17
の位相がデータセクタ境界部やアドレス領域とデータ領
域との境界部でも常に連続していることと、セクタ番号
がトラック上で連続していることを利用して目的のデー
タセクタの1つ以上前のセクタで目的のセクタの記録の
可否を判断することを組み合わせることにより、目的の
セクタのデータ記録領域の先頭部から隙間無くデータの
記録を行うことができる。このためトラックフォーマッ
トに従来事実上不可欠であった無駄な空走領域を確保す
る必要が無くなり、媒体面を有効に利用できるため、デ
ィスク装置の記憶容量の向上をはかることが可能とな
る。また、データ記録時のアドレス解読から記録の可否
判断までに比較的長い時間を要する場合でも空走領域が
不要となるので複雑な処理判断も可能となるため、ディ
スク装置の信頼性の向上も期待できる。なお、本発明は
ディスクの回転数の高速化に対して特に有効である。
の位相がデータセクタ境界部やアドレス領域とデータ領
域との境界部でも常に連続していることと、セクタ番号
がトラック上で連続していることを利用して目的のデー
タセクタの1つ以上前のセクタで目的のセクタの記録の
可否を判断することを組み合わせることにより、目的の
セクタのデータ記録領域の先頭部から隙間無くデータの
記録を行うことができる。このためトラックフォーマッ
トに従来事実上不可欠であった無駄な空走領域を確保す
る必要が無くなり、媒体面を有効に利用できるため、デ
ィスク装置の記憶容量の向上をはかることが可能とな
る。また、データ記録時のアドレス解読から記録の可否
判断までに比較的長い時間を要する場合でも空走領域が
不要となるので複雑な処理判断も可能となるため、ディ
スク装置の信頼性の向上も期待できる。なお、本発明は
ディスクの回転数の高速化に対して特に有効である。
【図1】本発明の実施例の全体構成図である。
【図2】本発明の実施例で使用するディスク盤を説明す
る図である。
る図である。
【図3】本発明の実施例の凹状ピットとその再生信号を
説明する図である。
説明する図である。
【図4】本発明の実施例の埋め込みクロックの発生方法
を説明する図である。
を説明する図である。
【図5】本発明の実施例の埋め込みクロック用PLL回
路を説明する図である。
路を説明する図である。
【図6】本発明の実施例のデータセクタの構成を説明す
る図である。
る図である。
【図7】本発明の実施例の動作を説明する図である。
S17 埋め込みクロック 61 データセクタカウ
ンタ 62 ビットカウンタ 63 ディジタルコンパレー
タ 64 記録開始位置アドレスレジスタ 20 サーボ
セクタ 21 サーボ信号領域 22 データ記録領域 30 データセクタ 31 アドレス領域 32 管理情報領域 36 データ領域 SWG 記録開始信号 SEN 記録許可信号
ンタ 62 ビットカウンタ 63 ディジタルコンパレー
タ 64 記録開始位置アドレスレジスタ 20 サーボ
セクタ 21 サーボ信号領域 22 データ記録領域 30 データセクタ 31 アドレス領域 32 管理情報領域 36 データ領域 SWG 記録開始信号 SEN 記録許可信号
Claims (2)
- 【請求項1】円周状の情報トラックを情報記録再生単位
である複数個のデータセクタに分割し、各データセクタ
にはデータ記録領域のとデータセクタの先頭部にデータ
セクタのアドレスおよびデータ管理情報が記録される領
域を有する円板状の記録媒体と、発生するクロック信号
の位相が情報トラックの一周にわたって常時連続であ
り、かつ上記クロック信号は円板の回転に同期して上記
円周状情報トラック上の各位置と一対一に対応づけら
れ、かつ円周状の情報トラックを正確に整数等分するク
ロック信号を発生するクロック発生装置と、上記クロッ
ク信号をカウントすることによりトラック状のヘッド通
過位置を常時モニタするカウンタを有するディスク状情
報記憶装置において、情報記録時に記録目標のデータセ
クタの1つ以上前のデータセクタをヘッドが通過する時
点でヘッド通過地点のデータセクタのアドレス及びデー
タ管理情報を再生し、その情報から目標のセクタへの書
き込み可否を判断し、書き込み可能と判断した場合に
は、上記クロック信号をカウントしてヘッド通過位置を
モニタする上記カウンタ表示値と記録目標セクタのデー
タ記録領域の先頭部の位置に対応する上記クロックの目
標のタイミングが一致した時点で情報記録を開始するこ
とにより、データ記録領域の先頭部からデータを記録す
ることを特徴とするディスク状情報記憶装置。 - 【請求項2】請求項1において、上記データ管理情報は
対応するデータセクタの1つ以上後方のデータセクタの
データ領域のデータに対応する管理情報を記録しておく
ことを特徴とするディスク状情報記憶装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22450694A JPH0887830A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | ディスク状情報記憶装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22450694A JPH0887830A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | ディスク状情報記憶装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0887830A true JPH0887830A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=16814873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22450694A Pending JPH0887830A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | ディスク状情報記憶装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0887830A (ja) |
-
1994
- 1994-09-20 JP JP22450694A patent/JPH0887830A/ja active Pending
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