JPH0887542A - Lsi配線方法 - Google Patents

Lsi配線方法

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JPH0887542A
JPH0887542A JP6247343A JP24734394A JPH0887542A JP H0887542 A JPH0887542 A JP H0887542A JP 6247343 A JP6247343 A JP 6247343A JP 24734394 A JP24734394 A JP 24734394A JP H0887542 A JPH0887542 A JP H0887542A
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node
track
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nets
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JP6247343A
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Inventor
Yuichiro Takei
雄一郎 武井
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動配線によって隣接配線を実現することが
できるLSI配線方法を提供することを目的とするもの
である。 【構成】 上下制約グラフに基づいてLSIを配線し、
第1のネットと第2のネットとを互いに隣接させる場
合、第1のノードから第2のノードに有向枝を記載する
段階と、第1のネットを所定トラックに割り付ける第1
ネット割り付け段階と、この第1ネット割り付け段階に
おいて、上記所定トラックの次に割り付けるべきトラッ
クに、第2のネットを割り付ける段階とを設けたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスタンダードセル方式を
用いたLSI回路の回路設計法に関し、特にLSI回路
の信号伝達速度やスキューに影響が大きいLSIチャネ
ル配線法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大規模なLSIを設計する方法として
は、スタンダードセル方式と呼ばれる方式が多用されて
いる。このスタンダードセル方式とは、セルと呼ばれる
小機能の回路をいくつか用意し、これらを組み合わせ
て、LSI回路を構成するLSIの設計方式であり、上
記用意されたセルの集まりをセルライブラリと呼ぶ。ま
た、上記セルライブラリは、他のLSIを設計する際
に、共通して使えるように用意される。
【0003】上記セルは、高さ、電源ピンの位置、端子
方向が規格化されており、このようなセルを列状に配置
し、セル列間の領域を活用し、上下(LSIを平面図で
描いた場合におけるその平面図中の上下)に並ぶセルの
端子同士を接続する方法がチャネル配線法である。な
お、上記セル列間の領域をチャネル領域と呼び、上記チ
ャネル配線法においては、ネット(配線)としては、通
常、端子列に平行に配置される幹線(水平線分)と、端
子列に垂直に配置される支線(垂直線分)とが用いられ
る。これら幹線と支線とが互いに別の層で配線される場
合には、幹線と支線とがスルーホールによって接続され
る。
【0004】上記チャネル領域内では、幹線、支線を配
置することができる格子が予め決められており、この格
子を配線格子と呼び、幹線方向の格子をトラックと呼
び、便宜上、チャネル領域の上から順に、第1トラック
T1、第2トラックT2、第3トラックT3、……と呼
ぶことにする。チャネル配線は、どの幹線をどのトラッ
クに割り付けるかを決定する操作である。
【0005】このチャネル配線においては、異なるネッ
ト(配線)が電気的に短絡することを防止するために、
異なるネットの幹線同士、支線同士が重なることを禁止
しなければならず、この場合に支線の重なりを防ぐため
に、上下制約グラフを使用する。この上下制約グラフ
は、支線の重なりを防ぐために、ネットの上下の位置関
係(LSIを平面図で描いた場合におけるその平面図中
の上下位置の関係)を規定するグラフである。
【0006】図24は、上下制約グラフの作り方を示す
フローチャートである。
【0007】まず、トラックに割り付けるべき(配線す
べき)ネットとして検索しているネットの番号をAとし
(S101)、ネットA中の端子で検索していない端子
があり(S102)、その検索中のネットAの端子とX
座標が同じである端子を有する別のネットがあれば(S
103)、そのネットの番号をBとし(S104)、ネ
ットAのY座標がネットBのY座標よりも大きければ
(S105)、ネットAを示すノードAからネットBを
示すノードBへ有向枝を記載する(S106)。つま
り、ネットAのY座標がネットBのY座標よりも大きい
ということは、ネットAが接続される端子が、セル列間
の上のセル列に存在し、ネットBが接続される端子が、
セル列間の下のセル列に存在することを意味し、この場
合、ネットAを示すノードAからネットBを示すノード
Bへ有向枝を記載する。逆に、ネットAのY座標がネッ
トBのY座標よりも小さければ(S105)、つまり、
ネットAが接続される端子が下のセル列に存在し、ネッ
トBが接続される端子が上のセル列に存在すれば、ノー
ドBからノードAへ有向枝を記載する(S106)。
【0008】次に、ネットAの他の端子について上記と
同様の動作を繰り返し(S102〜S107)、ネット
Aの未検索端子がなくなれば(S102)、他の未検索
ネットについて上記と同様の動作を繰り返す(S100
〜S107)。
【0009】図25は、従来例を説明する図であり、そ
の左側には、チャネル配線における結線要求の一例を示
してあり、同図の右側には、上記結線要求に対応する上
下制約グラフの一例を示してある。
【0010】図25の結線要求の図中、上部(上のセル
列の下側)に、左から、端子P1L、空き端子、端子P
L 、……、端子P4R が記載され、また、同結線要求
の図中、下部(下のセル列の上側)に、左から、端子P
L 、P5R 、……、端子P4C 、空き端子が記載され
ている。ここで、端子P1L とP1R とはネットN1で
接続され、端子P2L とP2R とはネットN2で接続さ
れ、……、端子P5LとP5R とはネットN5で接続さ
れるというように、端子の符号中の「P」の右の数字が
同じである端子同士が、同一のネット(ネットの符号中
の「N」の右の数字が、端子の符号中の「P」の右の数
字と同じであるネット)で接続される。なお、たとえば
端子P4L 、P4R 、P4C 中の「L」、「R」、
「C」はそれぞれ、左端、右端、中央の意味である。
【0011】上下制約グラフにおいては、ノードと有向
枝とが使用されている。「ノード」は、ネットの数字
(ネットの符号中の「N」の右の数字)を丸印(四角形
等の他の記号でもよい)で囲んだものであり(たとえば
ネットN1の場合は「1」を丸印で囲んだものであり、
つまりであり)、どのネットに対応するものであるか
を示すものである。「有向枝」は、2つのネットの間に
おける互いの上下の位置関係を示す矢印である。たとえ
ば、ネットN1を、ネットN5の上のトラックに割り付
けるべきである場合には、ノード1()からノード5
()に向って、有向枝を記載する。
【0012】次に、上下制約グラフの作り方について具
体的に説明する。
【0013】まず、図25の結線要求において、上のセ
ル列の端子のうちで最も左に位置する端子P1L が接続
されるネットN1に対応するノード1(つまり)を記
載し、このノード1に対応するネットN1の端子P1
L 、P1R とX軸上で同じ位置に配置されている端子は
端子P5L であり、この端子P5L に接続されるネット
N5のノード5(つまり)をノード1の下に記載し、
ノード1からノード5に向って、有向枝を記載する。こ
こで、ノード5に対応するネットN5の端子とX軸上で
同じ位置に配置されている端子が存在しないので、ノー
ド5から出る有向枝を記載しない。
【0014】そして、図25の上下制約グラフにまだ記
載されていないノードのうちで、同図中、上のセル列の
端子のうちで最も左に位置する端子P2L が接続される
ネットN2を示すノード2(つまり)とX軸上で同じ
位置に配置されている端子は、端子P4C であり、この
端子P4C に接続されるネットN4を示すノード4(つ
まり)をノード2の下に記載し、ノード2からノード
4に向って有向枝を記載する。以下、同様にして、ノー
ド4の下にノード3(つまり)を記載し、ノード4か
らノード3に向って有向枝を記載し、上下制約グラフに
記載すべきネットが全て上下制約グラフに記載されたの
で、上下制約グラフが完成される。
【0015】なお、図面においてはたとえばノード1と
してを記載してあるが、以後、明細書においてはを
示すものとして、「ノード1」のように「ノード」の文
字とその数字とのみを記載する。
【0016】ところで、チャネル配線法のアルゴリズム
の1つとしてレフトエッジ法が知られている。このレフ
トエッジ法は、LSIにおけるセル列間を接続する複数
のネットのそれぞれを示す複数のノードの間に、各ネッ
ト間における上下の位置関係を示す有向枝が記載されて
いる上下制約グラフを用い、親無しノード(上下制約グ
ラフのうちで所定ノードに向う有向枝が記載されていな
いそのノード)のうちで、最も左に位置する親無しノー
ドに対応するネットを最も端のトラックに割り付け、こ
の割り付けられたトラックに他のネットを割り付けする
ことができるか否かを判断し、そのトラックに他の上記
ネットを割り付けることができなくなったときに、既に
割り付けたネットに対応するノードとその有向枝とを上
下制約グラフから消去し、上記と同様の動作を繰り返す
ことによって、上記割り付けが終了したトラックの1つ
隣以降のトラックへ1トラックづつ、残りのネットにつ
いて割り付ける配線方法である。
【0017】すなわち、レフトエッジ法は、上下制約を
有した状態で、レフトエッジ法によってトラック割り付
けする場合、上下制約グラフにおいて最も上に存在する
親無しノードだけをトラック割り付けの対象とし、ネッ
トの割り付けを1つのトラックについて終了する毎に、
そのネットに対応するノードとこのノードから出ている
有向枝とを、上下制約グラフから削除するものである。
【0018】また、上のトラックから下のトラックへ順
番にネットを割り付けるようにしてもよく、下のトラッ
クから上のトラックへ順番にネットを割り付けるように
してもよい。つまり、最端のトラックから1トラックづ
つずらしながら、順次、ネットを割り付ける配線方法で
ある。なお、説明を簡略にするために、以下において
は、上のトラックから下のトラックへ順次、幹線を割り
付けて行く方法のみについて説明を行う。
【0019】図26〜図29は、図25に示した配線要
求と上下制約グラフとに基づいて、レフトエッジ法によ
ってネットを割り付ける場合における配線経過と、上下
制約グラフの変化とを示す図である。
【0020】まず、図26における親無しノード(ノー
ド1、ノード2)に対応するネットの中で、最も左に端
子を有するネットを第1トラックT1に割り付けるの
で、ネットN1が選択され、図26に示すように、第1
トラックT1にネットN1が割り付けられ、上下制約グ
ラフからノード1とこのノード1から出る有向枝とを削
除し、残った親無しノード2に対応するネットN2を第
1トラックに配線すると短絡するので、次の第2トラッ
クT2においてネットN2の割り付けを行う。
【0021】つまり、図26に示す親無しノード(ノー
ド5、ノード2)に対応するネットの中で、最も左に端
子を有するネットを第2トラックT2に割り付けるの
で、ネットN5が選択され、図27に示すように、第2
トラックT2にネットN5が割り付けられ、その右に、
ネットN2が割り付けられ、上下制約グラフから、ノー
ド5とノード2とこのノード2から出る有向枝とを削除
し、残った親無しノード4に対応するネットN4を第2
トラックT2に配線すると短絡するので、次の第3トラ
ックT3においてネットN4の割り付けを行う。
【0022】ここで親無しノードがネットN4のみにな
るので、図28に示すように、ネットN4を第3トラッ
クT3に割り付け、上下制約グラフからノード4とこの
ノード4から出る有向枝とを削除し、図29に示すよう
に、ネットN3を第4トラックT4に割り付け、上下制
約グラフからノード3を削除し、全てのトラックについ
てネットの割り付け作業が終了する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LSIの動
作が高速になるに従って、ネット(配線)の寄生効果に
よる動作速度の低下やクロストークノイズによる誤動作
が性能劣化の大きな原因になり、これらを防止しながら
高速動作を保証するためには、タイミング上影響の大き
いネットについて、隣接配線が必要になる。
【0024】図30は、従来のレフトエッジ法による自
動配線では隣接配線することができない例を示す図であ
り、この場合における結線要求と、この結線要求に基づ
いて作成した上下制約グラフとを示す図である。
【0025】図30における結線要求を示す図において
は、上のセル列、下のセル列に数字が示してあり、この
数字の位置に端子が存在していることを示し、その数字
が端子の番号である。なお、図30の結線要求を示す図
におけるたとえば端子番号「1」は、図25において端
子番号として示した「P1L 」または「P1R 」と同じ
意味であり、図30においては、「P」、「L 」、
R 」を省略してある。
【0026】また、図24に示すフローチャートにおけ
るS105の説明に従えば、図30に示す結線要求にお
いて、たとえばネットN5は、ネットN3の上に存在し
なければならない。つまり、ネットN5の端子のうちで
ネットN3の端子とX軸上で同じ位置に存在する端子が
あり、これらX軸上で同じ位置に存在する端子のうち
で、ネットN5の端子が上のセル列の端子であり、ネッ
トN3の端子が下のセル列の端子であるので、ネットN
5をネットN3の上に存在させる必要がある。
【0027】また、ネットN5が接続される端子とX軸
の位置が同じ端子に接続されるネットとしてはネットN
4もあり、上記と同様の理由(S105)によって、ネ
ットN4をネットN5の上に存在しなければならない。
このようにして、他のネットについても、ネット2つづ
つにおける上下位置の相対関係を調べ、これらの相対関
係を総合すると、図30に示す上下制約グラフが形成さ
れる。
【0028】また、図30において、ネットN2とネッ
トN3とが隣接配線されるように要求されている。ここ
で、「隣接配線」は、互いに等長、等経路の2本のネッ
トを、互いに隣接する2つのトラックのそれぞれに1本
づつ割り付けることであり、また、このように割り付け
られたネットのことである。隣接配線は等長であるの
で、伝達信号の同時性を保持することが可能であり、ま
た、隣接配線は等経路を通過するので、2本の配線は等
ノイズを受け、ノイズマージンが拡大すると考えられ
る。
【0029】図31〜図36は、図30に示す結線要求
に基づいて行った配線手順と、上下制約グラフの更新結
果とを示す図である。
【0030】図30に示す上下制約グラフに従い、上記
したレフトエッジ法に基づいて、配線すると、まず、図
31に示すように、親無しノード1に対応するネットN
1を第1トラックT1に割り付け、上下制約グラフから
ノード1とこのノード1から出る有向枝とを削除し、図
32に示すように、親無しノード4に対応するネットN
4を第2トラックT2に割り付け、ノード2に対応する
ネットN2を第2トラックT2に割り付けてもネットN
4とN2とが電気的に短絡しないので、ネットN2も第
2トラックT2に割り付け、上下制約グラフからノード
4とノード2とを削除し、これらノード4、ノード2か
らそれぞれ出る有向枝を削除する。
【0031】そして、図33に示すように、親無しノー
ド5に対応するネットN5を第3トラックT3に割り付
け(残りの親無しノード7に対応するネットN7を第3
トラックT3に割り付けると短絡するので第3トラック
T3にはネットN7を割り付けず)、上下制約グラフか
らノード5とこのノード5から出る有向枝とを削除し、
図34に示すように、親無しノード6、ノード3に対応
するネットN6、N3を第4トラックT4に割り付け、
上下制約グラフからノード6とノード3とを削除し、ノ
ード6から出る有向枝を削除する。その後、図35に示
すように、親無しノード9、ノード7に対応するネット
N9、N7を第5トラックT5に割り付け、上下制約グ
ラフからノード9とノード7とを削除し、ノード9から
出る有向枝を削除し、図36に示すように、親無しノー
ド8に対応するネットN8を第6トラックT6に割り付
け、上下制約グラフからノード8を削除し、ネットの割
り付けを終了する。
【0032】ここで、ネットN2とネットN3とを隣接
配線すべきであったが、図34〜図36に示してあるよ
うに、結果的には、ネットN2とネットN3との間にネ
ットN5が存在しているので、ネットN2とネットN3
とが隣接配線されているとは言えない。このように隣接
配線にならない理由は、ネットN2をネットN5よりも
上のトラックに割り付けからである。しかし、従来の上
下制約グラフ構成法に従えば、ネットN2をネットN5
よりも上のトラックに割り付けざるを得ず、従来の上下
制約グラフ構成法において、ネットN2をネットN5よ
りも上のトラックに配置してはいけないという情報を上
下制約グラフに記載することができない。したがって、
従来例においては、ネットN2とネットN3とを隣接配
線することができないという問題がある。
【0033】つまり、上記従来例においては、自動配線
によって隣接配線することができない場合があり、この
場合、自動配線終了後に、人手によって配線を修正し、
これによって隣接配線を実現しているが、回路の大規模
化にともない、人手修正は困難になっている。
【0034】本発明は、自動配線によって隣接配線を実
現することができるLSI配線方法を提供することを目
的とするものである。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下制約グラ
フに基づいてLSI配線し、第1のネットと第2のネッ
トとを互いに隣接させる場合、第1のノードから第2の
ノードに有向枝を記載する段階と、第1のネットを所定
トラックに割り付ける第1ネット割り付け段階と、この
第1ネット割り付け段階において、上記所定トラックの
次に割り付けるべきトラックに、第2のネットを割り付
ける段階とを設けたものである。
【0036】
【作用】本発明は、第1のネットと第2のネットとを互
いに隣接させる場合、第1のノードから第2のノードに
有向枝を記載し、第1のネットを所定トラックに割り付
ける段階において、上記所定トラックの次に割り付ける
べきトラックに第2のネットを割り付けるようにしたの
で、第1のネットと第2のネットとが必ず隣接し、自動
配線によって隣接配線を実現することができる。
【0037】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の動作を示すフロ
ーチャートである。
【0038】この実施例は、LSIにおけるセル列間を
接続する複数のネット(配線)のそれぞれを示す複数の
ノードの間に、各ネット間における上下の位置関係を示
す有向枝が記載されている上下制約グラフを用いるもの
である。
【0039】上記実施例において、まずネットをトラッ
クに割り付けるべき(配線すべき)トラックの番号Tを
「1」にセットし(S0、S3)、トラックにおけるX
座標の関数XR を「0」にセットし(S4)、上下制約
グラフに記載されている親無しノード(所定ノードに向
う有向枝が記載されていないそのノード)のうちで、最
も左に位置する親無しノードに対応するネットNを選択
し(S6、S7)、ネットNを最も端のトラックに割り
付け(S10)、そのトラックに他のネットを割り付け
る(配線する)ことができるか否かを判断し(S11、
S5、S6)、そのトラックに他のネットを割り付ける
ことができなくなったときに、既に割り付けたネットに
対応するノードとその有向枝とを上下制約グラフから消
去する(S2)。そして、上記と同様の動作を繰り返す
ことによって、割り付けが終了したトラックの1つ隣以
降のトラックへ1トラックづつ、残りのネットについて
割り付け(S1〜S11)、未配線の親無しノードがな
くなり(S6)、トラック割り付けすべきネットがなく
なれば(S1)、割り付け作業を停止する。
【0040】一方、ネットNとネットNn とを隣接配線
すべき場合には(S9)(この場合、ネットNを隣接ネ
ットNといい、ネットNn を被隣接ネットNn とい
う)、上下制約グラフにおいて、隣接ネットNのノード
から被隣接ネットNn のノードに向って有向枝を予め設
けておき、隣接ネットN以外のネットNa に対応するノ
ードから隣接ネットNn に対応するノードNn に向って
有向枝が記載されていない場合には(S22)、隣接ネ
ットNをトラックTに割り付け(S23)、被隣接ネッ
トNn をトラックT+1(現在のトラックTの隣のトラ
ック)に予め割り付け(S24)、次に、隣のトラック
T+1について割り付けを検討する。
【0041】つまり、被隣接ネットNn をトラックT+
1(トラックTの隣のトラック)に予め割り付け(S2
4)た後、X座標の関数XR をネットNの最右端の座標
NRに更新し(S11)、未配線の親無しノードが存在
しなければ(S5)、割り付けすべきネットが残ってい
るので(S1)、割り付けが終わったネットのノード、
有向枝を消去し(S2)、トラック割り付けすべきトラ
ックの関数Tを1インクリメントし、割り付けすべきト
ラックを1つ下のトラックに設定し(S3)、X座標の
関数XR を0にリセットし(S4)、ここで、X座標X
R よりも右側に存在するネット中、最も左端の端子のX
座標が最小である新たなネットNが存在する場合(S
6、S7)、この新たなネットNが隣接ネットNn (ト
ラックT−1(現在のトラックTの1つ前のトラック)
の割り付け時に予め割り付けられた隣接ネットNn )と
X方向で重なるか否かが判断される(S8)。新たなネ
ットNが被隣接ネットNn と重なれば、その新たなネッ
トNを次のトラックに割り付ける。
【0042】すなわち、上記実施例は、隣接ネット、被
隣接ネットをそれぞれ1つ目のトラック、2つ目のトラ
ックに割り付けることによって隣接配線する場合、隣接
ネットを1つ目のトラックに配線するときに、被隣接ネ
ットを2つ目のトラックに予め割り付け、2つ目のトラ
ックに割り付けるときに、上記隣接ネットと他のネット
とを2つ目のトラックに割り付けることができるか否か
の判断を実行する。したがって、上記実施例では、隣接
ネットと被隣接ネットとの間に別のネットが配線される
ことはないので、自動配線によって隣接配線を実現でき
る。
【0043】すなわち、図1のステップS22で「無」
と判断される場合の実施例は、第1のネット(隣接ネッ
トN)と第2のネット(被隣接ネットNn )とを互いに
隣接させる場合、上下制約グラフにおいて、第1のネッ
トを示す第1のノードから第2のネットを示す第2のノ
ードに有向枝を記載する段階を設け、第3のネット(ネ
ットNa )を示す第3のノードから第2のノードに向う
有向枝が上下制約グラフに記載されていない場合の例で
あり、この場合に、第1のネットを所定トラックに割り
付ける動作と、所定トラックに隣接するトラックに、第
2のネットを予め割り付ける動作とを、所定トラックの
割り付け時に実行する段階を設け、所定トラックに隣接
するトラックに第2のネットと他のネットとを割り付け
ることができるか否かの判断を、上記所定トラックに隣
接するトラックへの割り付け時に実行する段階を設けた
ものである。
【0044】一方、図1において、隣接ネットNと被隣
接ネットNn とを隣接配線すべき場合であり(S2
1)、隣接ネットN以外のネットNa から被隣接ネット
n に向う有向枝がある場合には(S22)、ネットN
a への有向枝が存在すれば、トラックT+1への隣接ネ
ットNn の割り付けを行わない(S31)。そして、ネ
ットNa への有向枝が存在せず(S31)、ネットNa
と隣接ネットNとをトラックTに割り付け不可能であれ
ば、トラックT+1への被隣接ネットNn の割り付けを
行わない(S32)。もし、ネットNa と隣接ネットN
とをトラックTに割り付け可能であれば(S32)、ネ
ットNa をトラックTに割り付け(S33)、隣接ネッ
トNをトラックTに割り付け(S23)、被隣接ネット
n をトラックT+1(現在のトラックTの隣のトラッ
ク)に予め割り付ける(S24)。
【0045】そして、隣のトラック(被隣接ネットNn
を割り付けたトラック)について行う割り付けにおい
て、座標XR よりも右側に存在するネット中、最も左端
の端子の座標が最小である新たなネットNが存在する場
合(S6、S7)、この新たなネットNが、トラックT
−1の割り付け時に予め割り付けられた隣接ネットNn
とX方向で重なるか否かが判断される(S8)。
【0046】図1のステップS22で「有」と判断され
た場合の実施例は、第1のネット(隣接ネットN)と第
2のネット(被隣接ネットNn )とを互いに隣接させる
場合、上下制約グラフにおいて、第1のネットを示す第
1のノードから第2のネットを示す第2のノードに有向
枝を記載する段階を設け、第3のネット(ネットNa
を示す第3のノードから第2のノードに向う有向枝が上
下制約グラフに記載されている場合の例であり、この場
合に、第3のノードに向う有向枝が記載されておらず、
しかも、第1のネットを割り付けるべき所定トラックに
第3のネットを割り付け可能であるときには、第3のネ
ットを所定トラックに割り付ける動作と、第1のネット
を所定トラックに割り付ける動作と、所定トラックに隣
接するトラックに、第2のネットを予め割り付ける動作
とを、所定トラックの割り付け時に実行する段階を設
け、所定トラックの割り付け時に予め割り付けられたネ
ットと他のネットとを割り付けできるか否かの判断動作
を、所定トラックに隣接するトラックの割り付け時に実
行する段階を設けたものである。したがって、上記実施
例では、隣接ネットと被隣接ネットとの間に、別のネッ
トが割り付けられることがないので、自動配線によって
隣接配線を実現することができる。
【0047】図2〜図7は、上記実施例における隣接配
線を行う経過の一例と、この配線経過に対応する上下制
約グラフの変化とを示す図である。
【0048】上記実施例における結線要求は、図30に
示す結線要求と同じであり、ネットN2、ネットN3を
互いに隣接配線すべきである点は図30の場合も上記実
施例の場合も同じであり、また、上記実施例における上
下制約グラフは、図30に示す上下制約グラフと基本的
には同じである。つまり、上記実施例における上下制約
グラフにおいては、ネットN2を示すノード2からネッ
トN3を示すノード3に向って有向枝が記載されてい
る。この有向枝を強調するために、図2においては太く
してある。
【0049】次に、図2〜図7に基づいて、上記実施例
の動作を説明する。
【0050】まず、図2に示すように、上下制約グラフ
で親無しノード1に対応するネットN1を第1トラック
T1に割り付け、ノード1以外に親無しノードが記載さ
れていないので、他のネットを第1トラックT1には割
り付けず、ノード1とこのノード1から出ている有向枝
とを上下制約グラフから取り除き、図3に示すように、
親無しノード4に対応するネットN4を第2トラックT
2に割り付け、上下制約グラフからノード4を削除しこ
のノード4から出る有向枝を削除する。
【0051】なお、図2に示す上下制約グラフにおいて
は親無しノードが2つ存在する(ノード4とノード2)
ので、図3に示す第2トラックT2にネット4だけでな
く、ネットN2をも割り付けるべきであると考えられる
が、図1に示すフローチャートのステップS22、S3
1、S32によれば、第2トラックT2にネットN2を
割り付けることができない。つまり、隣接ネットN2以
外のネットN5から被隣接ネットN3に有向枝が出てお
り(S22)、図3に示す状態ではネットN5への有向
枝がなく(S31)、ネットN5と被隣接ネットN2と
を第2トラックT2に割り付けできないので(S3
2)、ネットN2をトラックT2に割り付ける動作(S
23)を実行せずに、他のステップ(S11)に飛ぶ。
【0052】次に、図4に示すように、親無しノード5
に対応するネットN5を第3トラックT3に割り付け、
上下制約グラフからノード5とこのノード5から出る有
向枝とを削除し、図5に示すように、親無しノード6、
ノード2に対応するネットN6、N2を第4トラックT
4に割り付け、上下制約グラフからノード6とノード2
とを削除し、ノード6、ノード2から出る有向枝を削除
し、図6に示すように、親無しノード9、ノード3に対
応するネットN9、N3を第5トラックT5に割り付
け、上下制約グラフからノード9とノード3とを削除
し、ノード9から出る有向枝を削除し、図7に示すよう
に、親無しノード8、親無しノード7に対応するネット
N8、N7を第6トラックT6に割り付け、上下制約グ
ラフからノード8、ノード7を削除し、全てのネットを
トラックへ割り付けたので、ネットの割り付けを終了す
る。
【0053】上記のようにすれば、ネットN2とネット
N3との間に別のネットが入っていないので、ネットN
2とネットN3とを隣接配線として割り付けできる。
【0054】図8は、本発明の他の実施例の動作を示す
フローチャートであり、図9、図10は、図8に示す実
施例を上下制約グラフで表現した図である。
【0055】この実施例は、図1に示す実施例における
上下制約グラフを再構成した後に、上記のようなトラッ
クへのネットの割り付けを行う実施例である。
【0056】つまり、未配線の隣接ネット(第1のネッ
トと第2のネット)がある場合(S41)、上下制約グ
ラフにおいて、第1のネットを示す第1のノードから第
2のネットを示す第2のノードに向って有向枝が記載さ
れていたとし(S42)、第2のノードに向う有向枝の
根本に、第4のネットを示す第4のノードが記載されて
おり(S43)、第1のノードから出た有向枝の先に、
第5のネットを示す第5のノードが記載されている場合
(S44)、第4のノードから第2のノードに向う有向
枝を削除するとともに、第1のノードから第5のノード
に向う有向枝を削除し(S45)、第4のノードからノ
ード1に向う有向枝を設け、第2のノードから第5のノ
ードに向う有向枝を設ける(S46)。このように上下
制約グラフを再構成した後に、図1に示す動作を実行す
るようにしても、隣接配線を実現することができる。
【0057】図11〜図16は、図10の右に示す再構
成後の上下制約グラフに基づいて配線する経過と上下制
約グラフの変化とを示す図である。
【0058】まず、図11に示すように、上下制約グラ
フで親無しノードであるノード1に対応するネットN1
を第1トラックT1に割り付け、他に親無しノードが存
在しないので、他のネットを第1トラックT1には割り
付けず、ネットN1を示すノード1とこのノード1から
出ている有向枝とを上下制約グラフから取り除き、図1
2に示すように、親無しノード4に対応するネットN4
を第2トラックT2に割り付け、上下制約グラフからノ
ード4を削除しこのノード4から出る有向枝を削除す
る。
【0059】そして、図13に示すように、親無しノー
ド5に対応するネットN5を第3トラックT3に割り付
け、上下制約グラフからノード5とこのノード5から出
る有向枝とを削除し、図14に示すように、親無しノー
ド6、ノード2に対応するネットN6、N2を第4トラ
ックT4に割り付け、上下制約グラフからノード6とノ
ード2とを削除し、ノード6、ノード2から出る有向枝
を削除し、図15に示すように、親無しノード9、ノー
ド3に対応するネットN9、N3を第5トラックT5に
割り付け、上下制約グラフからノード9とノード3とを
削除し、ノード9から出る有向枝を削除し、図16に示
すように、親無しノード8、親無しノード7に対応する
ネットN8、N7を第6トラックT6に割り付け、上下
制約グラフからノード8、ノード7を削除し、全てのネ
ットをトラックへ割り付けたので、ネットの割り付けを
終了する。
【0060】図17は、本発明の別の実施例を示す図で
あり、結線要求とこの結線要求に基づく上下制約グラフ
とを示す図である。
【0061】図17に示す実施例は、上のトラックに割
り付けるネットN2とその下のトラックに割り付けるネ
ットN3とを隣接配線する場合、ネットN2をトラック
に割り付けるときに、ネットN3を示すノード3に向う
有向枝の根本に別のノードが記載されている場合、上記
別のノードに対応するネットとネットN2とを同一のト
ラックに割り付ける実施例である。
【0062】図17において、上のセル列、下のセル列
に付してある数字は、セルの端子の番号であり、この番
号が同じ端子同士をネットで接続したいという要求が結
線要求であり、ネットN2とネットN3とを隣接配線す
るので、上下制約グラフにおいて、ネットN2を示すノ
ード2からネットN3を示すノード3に向って有向枝を
記載する。
【0063】図18〜図23は、図17に示す実施例に
おいて、隣接配線を行う経過の一例と、この配線経過に
対応する上下制約グラフの変化とを示す図である。
【0064】次に、図18〜図23に基づいて、図17
に示す実施例の動作を説明する。
【0065】まず、図17に示す上下制約グラフにおい
て、親無しノードはノード1とノード2とであるが、ノ
ード2は、隣接ネットN2に対応するネットであり、被
隣接ネットN3を示すノード3に向う有向枝があり、こ
の有向枝の根本に、ノード5、ノード6が存在し(図1
のS22の条件)、しかもノード5、ノード6に向う有
向枝が存在するので(図1のS31の条件)、ネットN
2を第1トラックT1に割り付けない。したがって、図
18に示すように、第1トラックT1には、ネット1の
みを割り付け、ノード1とこのノード1から出ている有
向枝とを上下制約グラフから削除する。
【0066】そして、図19に示すように、第2トラッ
クT2には、ネットN4を割り付け、この場合も上記理
由(S22、S31の条件)によって第2トラックT2
にはネットN2を割り付けず、ノード4とこのノード4
から出ている有向枝とを上下制約グラフから削除し、図
20に示すように、第3トラックT3には、ネットN5
を割り付け、この場合も上記理由(S22、S31の条
件)によって、第3トラックT3にはネットN2を割り
付けず、ノード5とこのノード5から出ている有向枝と
を上下制約グラフから削除する。
【0067】次に、図21に示すように、第4トラック
T4には、ネットN2とネットN6とを割り付け、ノー
ド2とこのノード2から出ている有向枝とノード6とこ
のノード6から出ている有向枝とを上下制約グラフから
削除する。ここで、第4トラックT4にネットN6以外
に隣接配線N2をも割り付けているが、この第4トラッ
クT4の割り付け時には、被隣接ノード3に向う有向枝
の根本にノード6が存在していても、そのノード6に向
う有向枝が存在していないので(図1のS31の条
件)、しかもネットN2の幹線はネット6の幹線とX軸
上で重複しないので(図1のS32の条件)、ネットN
6を第4トラックT4に割り付ける(S33)ととも
に、ネットN2を第4トラックT4にも割り付ける(S
23)。
【0068】そして、図22に示すように、第5トラッ
クT5にネット3を割り付け、ノード3を上下制約グラ
フから削除し、図23に示すように、第6トラックT6
にネット7を割り付け、ノード7を上下制約グラフから
削除し、以上によって、全てのネットをトラックに割り
付けたので、ネットの割り付けを終了する。
【0069】上記のようにすれば、ネットN2とネット
N3との間に別のネットが入らないので、ネットN2と
ネットN3とを隣接配線として割り付けできる。
【0070】また、図17〜図18に示した実施例に、
図8、図9に示した考え方を適用するようにしてもよ
い。
【0071】つまり、第4のネットを示す第4のノード
から第2のノード(被隣接ノード3)に向う有向枝が存
在し、第1のノード(隣接ノード2)から第5のネット
を示す第5のノードに向う有向枝が存在する場合に、上
下制約グラフにおいて、第4のノードから第2のノード
に向う有向枝を削除するとともに、第1のノードから第
5のノードに向う有向枝を削除する段階と、第4のノー
ドから第1のノードに第う有向枝を設けるとともに、第
2のノードから第5のノードに向う有向枝を設ける段階
とを有するようにしてもよい。
【0072】なお、本発明のLSI配線方法において
は、第1のネットと第2のネットとを互いに隣接させる
場合、上下制約グラフにおいて、第1のネットを示す第
1のノードから第2のネットを示す第2のノードに有向
枝を記載する段階と、第1のネットを所定トラックに割
り付ける第1ネット割り付け段階と、この第1ネット割
り付け段階において、上記所定トラックの次に割り付け
るべきトラックに、第2のネットを割り付ける段階とを
有するようにしさえすれば、2つのネットを隣接配線す
ることができる。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、既存手法では実現でき
ない隣接配線を実現することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の動作を示すフローチャート
である。
【図2】上記実施例における隣接配線と上下制約グラフ
を示す図である。
【図3】上記実施例における隣接配線と上下制約グラフ
を示す図である。
【図4】上記実施例における隣接配線と上下制約グラフ
を示す図である。
【図5】上記実施例における隣接配線と上下制約グラフ
を示す図である。
【図6】上記実施例における隣接配線と上下制約グラフ
を示す図である。
【図7】上記実施例における隣接配線と上下制約グラフ
を示す図である。
【図8】本発明の他の実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図9】図8に示す実施例を上下制約グラフで表現した
図である。
【図10】図8に示す実施例を上下制約グラフで表現し
た図である。
【図11】再構成後の上下制約グラフに基づく説明図で
ある。
【図12】再構成後の上下制約グラフに基づく説明図で
ある。
【図13】再構成後の上下制約グラフに基づく説明図で
ある。
【図14】再構成後の上下制約グラフに基づく説明図で
ある。
【図15】再構成後の上下制約グラフに基づく説明図で
ある。
【図16】再構成後の上下制約グラフに基づく説明図で
ある。
【図17】本発明の別の実施例を示す図である。
【図18】図17に示す実施例の配線経過と上下制約グ
ラフの図である。
【図19】図17に示す実施例の配線経過と上下制約グ
ラフの図である。
【図20】図17に示す実施例の配線経過と上下制約グ
ラフの図である。
【図21】図17に示す実施例の配線経過と上下制約グ
ラフの図である。
【図22】図17に示す実施例の配線経過と上下制約グ
ラフの図である。
【図23】図17に示す実施例の配線経過と上下制約グ
ラフの図である。
【図24】上下制約グラフの作り方を示すフローチャー
トである。
【図25】従来例の説明図である。
【図26】従来のレフトエッジ法によって配線する説明
図である。
【図27】従来のレフトエッジ法によって配線する説明
図である。
【図28】従来のレフトエッジ法によって配線する説明
図である。
【図29】従来のレフトエッジ法によって配線する説明
図である。
【図30】従来のレフトエッジ法で隣接配線できない例
を示す図である。
【図31】図30に示す従来例の説明図である。
【図32】図30に示す従来例の説明図である。
【図33】図30に示す従来例の説明図である。
【図34】図30に示す従来例の説明図である。
【図35】図30に示す従来例の説明図である。
【図36】図30に示す従来例の説明図である。
【符号の説明】
N…配線を行うネットの番号、 N1〜N9…ネット、 Nn …被隣接ネット、 T…配線を行うトラックの番号、 T1〜T6…トラック、 XR …X座標の関数、 XNR…ネットNの最右端の端子におけるX座標。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LSIにおけるセル列間を接続する複数
    のネットのそれぞれを示す複数のノードの間に、上記各
    ネット間における上下の位置関係を示す有向枝が記載さ
    れている上下制約グラフに基づいてLSIを配線するL
    SI配線方法において、 第1のネットと第2のネットとを互いに隣接させる場
    合、上記上下制約グラフにおいて、上記第1のネットを
    示す第1のノードから上記第2のネットを示す第2のノ
    ードに上記有向枝を記載する段階と;上記第1のネット
    を所定トラックに割り付ける第1ネット割り付け段階
    と;この第1ネット割り付け段階において、上記所定ト
    ラックの次に割り付けるべきトラックに、上記第2のネ
    ットを割り付ける段階と;を有することを特徴とするL
    SI配線方法。
  2. 【請求項2】 LSIにおけるセル列間を接続する複数
    のネットのそれぞれを示す複数のノードの間に、上記各
    ネット間における上下の位置関係を示す有向枝が記載さ
    れている上下制約グラフを用い、上記上下制約グラフの
    うちで所定ノードに向う有向枝が記載されていないノー
    ドである親無しノードのうちで、最も左に位置する親無
    しノードに対応するネットを最も端のトラックに割り付
    け、この割り付けられたトラックに、他の上記ネットを
    割り付けることができるか否かを判断し、そのトラック
    に他の上記ネットを割り付けることができなくなったと
    きに、既に割り付けたネットに対応するノードとその有
    向枝とを上記上下制約グラフから消去し、上記と同様の
    動作を繰り返すことによって、上記割り付けが終了した
    トラックの1つ隣以降のトラックへ1トラックづつ、残
    りのネットについて割り付けるレフトエッジ法に基づい
    てLSIを配線するLSI配線方法において、 第1のネットと第2のネットとを互いに隣接させる場
    合、上記上下制約グラフにおいて、上記第1のネットを
    示す第1のノードから上記第2のネットを示す第2のノ
    ードに上記有向枝を記載する段階と;第3のネットを示
    す第3のノードから上記第2のノードに向う上記有向枝
    が上記上下制約グラフに記載されていないときに、上記
    第1のネットを所定トラックに割り付ける動作と、上記
    所定トラックに隣接するトラックに、上記第2のネット
    を予め割り付ける動作とを、上記所定トラックへの割り
    付け時に実行する段階と;上記所定トラックに隣接する
    トラックに上記第2のネットと他のネットとを割り付け
    ることができるか否かの判断を、上記所定トラックに隣
    接するトラックへの割り付け時に実行する段階と;を有
    することを特徴とするLSI配線方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 第4のネットを示す第4のノードから上記第2のノード
    に向う有向枝が存在し、上記第1のノードから第5のネ
    ットを示す第5のノードに向う有向枝が存在する場合
    に、上記上下制約グラフにおいて、上記第4のノードか
    ら上記第2のノードに向う有向枝を削除するとともに、
    上記第1のノードから上記第5のノードに向う有向枝を
    削除する段階と;上記第4のノードから上記第1のノー
    ドに向う有向枝を設けるとともに、上記第2のノードか
    ら上記第5のノードに向う有向枝を設ける段階と;を有
    することを特徴とするLSI配線方法。
  4. 【請求項4】 LSIにおけるセル列間を接続する複数
    のネットのそれぞれを示す複数のノードの間に、上記各
    ネット間における上下の位置関係を示す有向枝が記載さ
    れている上下制約グラフを用い、上記上下制約グラフの
    うちで所定ノードに向う有向枝が記載されていないノー
    ドである親無しノードのうちで、最も左に位置する親無
    しノードに対応するネットを最も端のトラックに割り付
    け、この割り付けられたトラックに、他の上記ネットを
    割り付けることができるか否かを判断し、そのトラック
    に他の上記ネットを割り付けることができなくなったと
    きに、既に割り付けたネットに対応するノードとその有
    向枝とを上記上下制約グラフから消去し、上記と同様の
    動作を繰り返すことによって、上記割り付けが終了した
    トラックの1つ隣以降のトラックへ1トラックづつ、残
    りのネットについて割り付けるレフトエッジ法に基づい
    てLSIを配線するLSI配線方法において、 第1のネットと第2のネットとを互いに隣接させる場
    合、上記上下制約グラフにおいて、上記第1のネットを
    示す第1のノードから上記第2のネットを示す第2のノ
    ードに上記有向枝を記載する段階と;第3のネットを示
    す第3のノードから上記第2のノードに向う上記有向枝
    が上記上下制約グラフに記載され、また、上記第3のノ
    ードに向う上記有向枝が記載されておらず、しかも、上
    記第1のネットを割り付けるべき所定トラックに上記第
    3のネットを割り付けることが可能であるときには、上
    記第3のネットを上記所定トラックに割り付ける動作
    と、上記第1のネットを上記所定トラックに割り付ける
    動作と、上記所定トラックに隣接するトラックに、上記
    第2のネットを予め割り付ける動作とを、上記所定トラ
    ックへの割り付け時に実行する段階と;上記所定トラッ
    クに隣接するトラックに上記第2のネットと他のネット
    とを割り付けることができるか否かの判断を、上記所定
    トラックに隣接するトラックへの割り付け時に実行する
    段階と;を有することを特徴とするLSI配線方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 第4のネットを示す第4のノードから上記第2のノード
    に向う有向枝が存在し、上記第1のノードから第5のネ
    ットを示す第5のノードに向う有向枝が存在する場合
    に、上記上下制約グラフにおいて、上記第4のノードか
    ら上記第2のノードに向う有向枝を削除するとともに、
    上記第1のノードから上記第5のノードに向う有向枝を
    削除する段階と;上記第4のノードから上記第1のノー
    ドに向う有向枝を設けるとともに、上記第2のノードか
    ら上記第5のノードに向う有向枝を設ける段階と;を有
    することを特徴とするLSI配線方法。
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