JPH08115359A - Lsi配線方法 - Google Patents

Lsi配線方法

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Publication number
JPH08115359A
JPH08115359A JP6278374A JP27837494A JPH08115359A JP H08115359 A JPH08115359 A JP H08115359A JP 6278374 A JP6278374 A JP 6278374A JP 27837494 A JP27837494 A JP 27837494A JP H08115359 A JPH08115359 A JP H08115359A
Authority
JP
Japan
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net
track
wiring
node
branch
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Pending
Application number
JP6278374A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichiro Takei
雄一郎 武井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP6278374A priority Critical patent/JPH08115359A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 LSIにおけるセル列間を接続する複数のネ
ットのそれぞれを示す複数のノードの間に、上記各ネッ
ト間における上下の位置関係を示す有向枝が記載されて
いる上下制約グラフに基づいてLSIを配線するLSI
配線方法において、自動配線によって太幅ネットによる
配線を実現することができるLSI配線方法を提供する
ことを目的とするものである。 【構成】 所定のネットを太幅ネットとして配線する場
合、所定のネットを構成する複数のネットのそれぞれを
示すノードを、上下制約グラフに複数記載し、所定のネ
ットを構成する複数のネットの1つを所定トラックに割
り付け、この複数のネットの1つを所定トラックに割り
付けるときに、その所定トラックの次に割り付けるべき
トラックに、複数のネットの他の1つのネットを割り付
けるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスタンダードセル方式を
用いたLSI回路の回路設計法に関し、特にLSI回路
の信号伝達速度やスキューに影響が大きいLSIチャネ
ル配線法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大規模なLSIを設計する方法として
は、スタンダードセル方式と呼ばれる方式が多用されて
いる。このスタンダードセル方式とは、セルと呼ばれる
小機能の回路をいくつか用意し、これらを組み合わせ
て、LSI回路を構成するLSIの設計方式であり、上
記用意されたセルの集まりをセルライブラリと呼ぶ。ま
た、上記セルライブラリは、他のLSIを設計する際
に、共通して使えるように用意される。
【0003】上記セルは、高さ、電源ピンの位置、端子
方向が規格化されており、このようなセルを列状に配置
し、セル列間の領域を活用し、上下(LSIを平面図で
描いた場合におけるその平面図中の上下)に並ぶセルの
端子同士を接続する方法がチャネル配線法である。な
お、上記セル列間の領域をチャネル領域と呼び、上記チ
ャネル配線法においては、ネット(配線)としては、通
常、端子列に平行に配置される幹線(水平線分)と、端
子列に垂直に配置される支線(垂直線分)とが用いられ
る。これら幹線と支線とが互いに別の層で配線される場
合には、幹線と支線とがスルーホールによって接続され
る。
【0004】上記チャネル領域内では、幹線、支線を配
置することができる格子が予め決められており、この格
子を配線格子と呼び、幹線方向の格子をトラックと呼
び、便宜上、チャネル領域の上から順に、第1トラック
T1、第2トラックT2、第3トラックT3、……と呼
ぶことにする。チャネル配線は、どの幹線をどのトラッ
クに割り付けるかを決定する操作である。
【0005】このチャネル配線においては、異なるネッ
ト(配線)が電気的に短絡することを防止するために、
異なるネットの幹線同士、支線同士が重なることを禁止
しなければならず、この場合に支線の重なりを防ぐため
に、上下制約グラフを使用する。この上下制約グラフ
は、支線の重なりを防ぐために、ネットの上下の位置関
係(LSIを平面図で描いた場合におけるその平面図中
の上下位置の関係)を規定するグラフである。
【0006】図16は、上下制約グラフの作り方を示す
フローチャートである。
【0007】まず、トラックに割り付けるべき(配線す
べき)ネットとして検索しているネットの番号をAとし
(S101)、ネットA中の端子で検索していない端子
があり(S102)、その検索中のネットAの端子とX
座標が同じである端子を有する別のネットがあれば(S
103)、そのネットの番号をBとし(S104)、ネ
ットAのY座標がネットBのY座標よりも大きければ
(S105)、ネットAを示すノードAからネットBを
示すノードBへ有向枝を記載する(S106)。つま
り、ネットAのY座標がネットBのY座標よりも大きい
ということは、ネットAが接続される端子が、セル列間
の上のセル列に存在し、ネットBが接続される端子が、
セル列間の下のセル列に存在することを意味し、この場
合、ネットAを示すノードAからネットBを示すノード
Bへ有向枝を記載する。逆に、ネットAのY座標がネッ
トBのY座標よりも小さければ(S105)、つまり、
ネットAが接続される端子が下のセル列に存在し、ネッ
トBが接続される端子が上のセル列に存在すれば、ノー
ドBからノードAへ有向枝を記載する(S106)。
【0008】次に、ネットAの他の端子について上記と
同様の動作を繰り返し(S102〜S107)、ネット
Aの未検索端子がなくなれば(S102)、他の未検索
ネットについて上記と同様の動作を繰り返す(S100
〜S107)。
【0009】図17は、従来例を説明する図であり、そ
の左側には、チャネル配線における結線要求の一例を示
してあり、同図の右側には、上記結線要求に対応する上
下制約グラフの一例を示してある。
【0010】図17の結線要求の図中、上部(上のセル
列の下側)に、左から、端子1、空き端子、端子2、…
…、端子4が記載され、また、同結線要求の図中、下部
(下のセル列の上側)に、左から、端子5、端子5、…
…、端子4、空き端子が記載されている。ここで、2つ
の端子1がネットN1で接続され、2つの端子2がネッ
トN2で接続され、2つの端子3がネットN3で接続さ
れ、3つの端子4がネットN4で接続され、2つの端子
5がネットN5で接続されるというように、端子の数字
が同じである端子同士が、同一のネット(ネットの符号
中の「N」の右の数字が、端子の数字と同じであるネッ
ト)で接続される。
【0011】上下制約グラフにおいては、ノードと有向
枝とが使用されている。「ノード」は、ネットの数字
(ネットの符号中の「N」の右の数字)を丸印(四角形
等の他の記号でもよい)で囲んだものであり(たとえば
ネットN1の場合は「1」を丸印で囲んだものであり、
つまりであり)、どのネットに対応するものであるか
を示すものである。「有向枝」は、2つのネットの間に
おける互いの上下の位置関係を示す矢印である。たとえ
ば、ネットN1を、ネットN5の上のトラックに割り付
けるべきである場合には、ノード1()からノード5
()に向って、有向枝を記載する。
【0012】次に、上下制約グラフの作り方について具
体的に説明する。
【0013】まず、図17の結線要求において、所定の
端子に着目し、たとえば、端子1に着目し、この端子1
が接続されるネットN1に対応するノード1(つまり
)を、上下制約グラフとして最初に記載し、このノー
ド1に対応するネットN1の端子1とX軸上で同じ位置
に配置されている端子は端子5であり、端子1と端子5
とのうちでX軸上の同じ位置に配置されている端子同士
を比較すると、端子1が上のセル列に位置し端子5が下
のセル列に位置するので、ノード1の下にノード5(つ
まり)を記載し、ノード1からノード5に向って、有
向枝を記載する。ここで、ノード5に対応するネットN
5の端子とX軸上で同じ位置に配置されている端子が存
在しないので、ノード5から出る有向枝を記載しない。
【0014】そして、図17の上下制約グラフにまだ記
載されていないノードのうちで、たとえば、端子2に着
目し、この端子2が接続されるネットN2を示すノード
2(つまり)とX軸上で同じ位置に配置されている端
子は、端子4であり、端子2と端子4とのうちでX軸上
の同じ位置に配置されている端子同士を比較すると、端
子2が上のセル列に位置し端子2が下のセル列に位置す
るので、ノード2の下にノード4(つまり)を記載
し、ノード2からノード4に向って有向枝を記載する。
【0015】以下、同様にして、ノード4の下にノード
3(つまり)を記載し、ノード4からノード3に向っ
て有向枝を記載し、上下制約グラフに記載すべきネット
が全て上下制約グラフに記載されたので、上下制約グラ
フが完成される。
【0016】なお、図面においてはたとえばノード1と
してを記載してあるが、以後、明細書においてはを
示すものとして、「ノード1」のように「ノード」の文
字とその数字とのみを記載する。
【0017】ところで、チャネル配線法のアルゴリズム
の1つとしてレフトエッジ法が知られている。このレフ
トエッジ法は、LSIにおけるセル列間を接続する複数
のネットのそれぞれを示す複数のノードの間に、各ネッ
ト間における上下の位置関係を示す有向枝が記載されて
いる上下制約グラフを用い、親無しノード(上下制約グ
ラフのうちで所定ノードに向う有向枝が記載されていな
いそのノード)のうちで、最も左に位置する親無しノー
ドに対応するネットを最も端のトラックに割り付け、こ
の割り付けられたトラックに他のネットを割り付けする
ことができるか否かを判断し、そのトラックに他の上記
ネットを割り付けることができなくなったときに、既に
割り付けたネットに対応するノードとその有向枝とを上
下制約グラフから消去し、上記と同様の動作を繰り返す
ことによって、上記割り付けが終了したトラックの1つ
隣以降のトラックへ1トラックづつ、残りのネットにつ
いて割り付ける配線方法である。
【0018】すなわち、レフトエッジ法は、上下制約を
有した状態で、レフトエッジ法によってトラック割り付
けする場合、上下制約グラフにおいて最も上に存在する
親無しノードだけをトラック割り付けの対象とし、ネッ
トの割り付けを1つのトラックについて終了する毎に、
そのネットに対応するノードとこのノードから出ている
有向枝とを、上下制約グラフから削除するものである。
【0019】また、上のトラックから下のトラックへ順
番にネットを割り付けるようにしてもよく、下のトラッ
クから上のトラックへ順番にネットを割り付けるように
してもよい。つまり、最端のトラックから1トラックづ
つずらしながら、順次、ネットを割り付ける配線方法で
ある。なお、説明を簡略にするために、以下において
は、上のトラックから下のトラックへ順次、幹線を割り
付けて行く方法のみについて説明を行う。
【0020】図18〜図21は、図17に示した配線要
求と上下制約グラフとに基づいて、レフトエッジ法によ
ってネットを割り付ける場合における配線経過と、上下
制約グラフの変化とを示す図である。
【0021】まず、図18における親無しノード(ノー
ド1、ノード2)に対応するネットの中で、最も左に端
子を有するネットを第1トラックT1に割り付けるの
で、ネットN1が選択され、図18に示すように、第1
トラックT1にネットN1が割り付けられ、上下制約グ
ラフからノード1とこのノード1から出る有向枝とを削
除し、残った親無しノード2に対応するネットN2を第
1トラックに配線すると短絡するので、次の第2トラッ
クT2においてネットN2の割り付けを行う。
【0022】つまり、図18に示す親無しノード(ノー
ド5、ノード2)に対応するネットの中で、最も左に端
子を有するネットを第2トラックT2に割り付けるの
で、ネットN5が選択され、図19に示すように、第2
トラックT2にネットN5が割り付けられ、その右に、
ネットN2が割り付けられ、上下制約グラフから、ノー
ド5とノード2とこのノード2から出る有向枝とを削除
し、残った親無しノード4に対応するネットN4を第2
トラックT2に配線すると短絡するので、次の第3トラ
ックT3においてネットN4の割り付けを行う。
【0023】ここで親無しノードがネットN4のみにな
るので、図20に示すように、ネットN4を第3トラッ
クT3に割り付け、上下制約グラフからノード4とこの
ノード4から出る有向枝とを削除し、図21に示すよう
に、ネットN3を第4トラックT4に割り付け、上下制
約グラフからノード3を削除し、全てのトラックについ
てネットの割り付け作業が終了する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LSIの動
作が高速になるに従って、ネット(配線)の寄生効果に
よる動作速度の低下による誤動作が性能劣化の大きな原
因になり、これらを防止しながら高速動作を保証するた
めには、タイミング上影響の大きいネットについて、太
幅ネットによる配線が必要になる。ここで、太幅ネット
とは、複数トラックを占有するネットであり、これによ
って寄生抵抗が小さくなり、高速信号の伝達を可能にす
るものである。
【0025】図22は、従来のレフトエッジ法による自
動配線では太幅ネットで配線することができない例を示
す図であり、この場合における結線要求と、この結線要
求に基づいて作成した上下制約グラフとを示す図であ
る。図22においては、端子2から出るネットと端子
2’から出るネットとによって、太幅ネットが構成され
るが、この太幅ネットの幹線がどのトラックに配線され
るか未定であるので、その太幅ネットを破線で記載し、
太幅ネットをイメージ的に示してある。
【0026】図23〜図27は、図22に示す結線要求
に基づいて行った配線手順と、上下制約グラフの更新経
過とを示す図である。
【0027】図22に示す上下制約グラフに従い、上記
したレフトエッジ法に基づいて、配線すると、まず、図
23に示すように、親無しノード2に対応するネットN
2を第1トラックT1に割り付け、上下制約グラフから
ノード2とこのノード2から出る有向枝とを削除し、図
24に示すように、親無しノード1に対応するネットN
1を第2トラックT2に割り付け、ノード1に対応する
ネットN1を第2トラックT2に割り付け、上下制約グ
ラフからノード1を削除し、このノード1から出る有向
枝を削除する。
【0028】そして、図25に示すように、親無しノー
ド5に対応するネットN5を第3トラックT3に割り付
け、ノード3に対応するネットN3を第3トラックT3
に割り付けてもネットN5とN3とが電気的に短絡しな
いので、ネットN3も第3トラックT3に割り付け、上
下制約グラフからノード5とノード3とを削除し、この
ノード3から出る有向枝を削除する。そして、図26に
示すように、親無しノード4に対応するネットN4を第
4トラックT4に割り付け、上下制約グラフからノード
4とこのノード4から出る有向枝とを削除し、図27に
示すように、親無しノード6に対応するネットN6を第
5トラックT5に割り付け、上下制約グラフからノード
6を削除し、ネットの割り付けを終了する。
【0029】ここで、ネットN2を太幅ネット(2トラ
ック占有)にすべきであったが、図23〜図27に示し
てあるように、結果的には、ネットN2に隣接する第2
トラックT2にネットN1が配線されているので、ネッ
トN2が2トラックを占有する太幅ネットにすることが
できない。
【0030】しかし、従来の上下制約グラフ構成法に従
えば、ネットN2を配線するトラックの隣接トラックに
ネットN1を割り付けざるを得ず、したがって、従来の
上下制約グラフ構成法においては、ネットN2を太幅ネ
ットで配線することができないという問題がある。
【0031】つまり、上記従来例においては、自動配線
によって太幅ネットで配線することができない場合があ
り、この場合、自動配線終了後に、人手によって配線を
修正し、これによって太幅ネットを実現しているが、回
路の大規模化にともない、人手修正は困難になってい
る。
【0032】本発明は、自動配線によって太幅ネットに
よる配線を実現することができるLSI配線方法を提供
することを目的とするものである。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定のネット
を太幅ネットとして配線する場合、所定のネットを構成
する複数のネットのそれぞれを示すノードを、上下制約
グラフに複数記載し、所定のネットを構成する複数のネ
ットの1つを所定トラックに割り付け、この複数のネッ
トの1つを所定トラックに割り付けるときに、その所定
トラックの次に割り付けるべきトラックに、複数のネッ
トの他の1つのネットを割り付けるものである。
【0034】
【作用】本発明は、所定のネットを太幅ネットとして配
線する場合、所定のネットを構成する複数のネットのそ
れぞれを示すノードを、上下制約グラフに複数記載し、
所定のネットを構成する複数のネットの1つを所定トラ
ックに割り付け、この複数のネットの1つを所定トラッ
クに割り付けるときに、その所定トラックの次に割り付
けるべきトラックに、複数のネットの他の1つのネット
を割り付けるので、自動配線によって太幅ネットによる
配線を実現することができる。
【0035】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の動作を示すフロ
ーチャートである。
【0036】また、上記実施例は、LSIにおけるセル
列間を接続する複数のネットのそれぞれを示す複数のノ
ードの間に、各ネット間における上下の位置関係を示す
有向枝が記載されている上下制約グラフに基づいてLS
Iを配線するLSI配線方法である。
【0037】図2は、上記実施例における結線要求と、
この結線要求に基づいて作成された上下制約グラフを示
す図であり、図2に示す結線要求は、図23に示した結
線要求と同様のものであるが、図2に示す上下制約グラ
フは、図23に示した上下制約グラフとは異なる。
【0038】つまり、ネットN2は、第1のネットN2
1 と第2のネットN22 とで構成される太幅ネットとし
て配線するものであり、第1のネットN21 と第2のネ
ットN22 とのそれぞれに対応するノード21 とノード
2 とを、上下制約グラフにおいて、1つのノード2の
代わりに記載する。
【0039】そして、図1に示すフローチャートに戻
り、ネットをトラックに割り付けるべき(配線すべき)
トラックの番号Tを「1」にセットし(S0、S3)、
トラックにおけるX座標の関数XR を「0」にセットし
(S4)、上下制約グラフに記載されている親無しノー
ド(所定ノードに向う有向枝が記載されていないそのノ
ード)のうちで、最も左に位置する親無しノードに対応
するネットNを選択し(S6、S7)、ネットNが太幅
ネットでなければ(S9)、そのネットNを最も端のト
ラックに割り付け(S10)、そのトラックに他のネッ
トを割り付けることができなくなったときに、既に割り
付けたネットに対応するノードとその有向枝とを上下制
約グラフから消去する(S2)。そして、上記と同様の
動作を繰り返すことによって、割り付けが終了したトラ
ックの1つ隣以降のトラックへ1トラックづつ、残りの
ネットについて割り付け(S1〜S10)、未配線の親
無しノードがなくなり(S5)、トラック割り付けすべ
きネットがなくなれば(S1)、割り付け作業を停止す
る。以上が、太幅ネットを配線しない場合の動作であ
る。
【0040】ところで、ネットNが太幅ネットで配線す
べき場合には(S9)、太幅のネットNを構成するネッ
トN1 をトラックTに割り付け(S21)、太幅のネッ
トNを構成する他のネットN2 (ネットN1 の隣に割り
付けられるべきネット)をトラックT+1に割り付け
(S22)、ネットN1 の幹線とネットN2 の幹線との
間(格子間)を配線する(S23)。
【0041】すなわち、ネットN1 の幹線のY座標、ネ
ットN2 の幹線のY座標のうちで上のY座標をyU
し、ネットN1 の幹線のY座標、ネットN2 の幹線のY
座標のうちで下のY座標をyD とし、ネットN1 の幹線
のX座標、ネットN2 の幹線のX座標のうちで最も左側
のX座標をxL とし、ネットN1 の幹線のX座標、ネッ
トN2 の幹線のX座標のうちで最も右側のX座標をxR
とした場合、左下の頂点(xL ,yD )と右上の頂点
(xR ,yU )とを頂点とする矩形内を配線する。この
矩形内に、たとえば所定金属を充填するように、または
所定金属を配設するようにして、配線する。
【0042】そして、ネットN1 の支線とネットN2
支線との間(格子間)を配線する(S24)。
【0043】すなわち、上記左上の頂点(xL ,yU
と、ネットN1 の上の支線の上端の点とを頂点とする矩
形内に金属を充填するように配線するとともに、右下の
頂点(xR ,yD )と、ネットN2 の下の支線の下端の
点とを頂点とする矩形内を配線する。この矩形内にも、
上記と同様に、たとえば所定金属を充填するように、ま
たは所定金属を配設するようにして、配線する。
【0044】次に、隣のトラックであるトラックT+1
について割り付けを検討する。つまり、ネットN2 をト
ラックT+1(トラックTの隣のトラック)に割り付
け、格子間を配線した(S22〜S24)後、X座標の
関数XR をネットN2 の最右端の座標XNRに更新し(S
11)、未配線の親無しノードが存在しなければ(S
5)、割り付けすべきネットが残っているので(S
1)、割り付けが終わったネットのノードN1 、N2
消去し(S2)、トラック割り付けすべきトラックの関
数Tを1インクリメントし、割り付けすべきトラックを
1つ下のトラックに設定し(S3)、X座標の関数XR
を0にリセットし(S4)、ここで、X座標XRよりも
右側に存在するネット中、最も左端の端子のX座標が最
小である新たなネットNが存在する場合(S6、S
7)、この新たなネットNがネットN2 (太幅のネット
Nの残りの部分として、トラックT−1(現在のトラッ
クTの1つ前のトラック)の割り付け時に割り付けられ
たネットN2 )とX方向で重なるか否かが判断される
(S8)。新たなネットNがネットN2 と重なるのであ
れば、その新たなネットNを次のトラックに割り付ける
(S11、S3)。
【0045】すなわち、上記実施例は、所定のネットを
太幅ネットとして配線する場合、所定のネットを構成す
る複数のネットのそれぞれを示すノードを、上下制約グ
ラフに複数記載し、所定のネットを構成する複数のネッ
トの1つを所定トラックに割り付け、この複数のネット
の1つを所定トラックに割り付けるときに、その所定ト
ラックの次に割り付けるべきトラックに、複数のネット
の他の1つのネットを割り付けるので、自動配線によっ
て太幅ネットによる配線を実現することができる。
【0046】次に、上記実施例をより具体的に説明す
る。
【0047】図3〜図9は、上記実施例において、図2
に示す配線要求に基づいて配線する経過を示す図であ
る。
【0048】上記実施例は、ネットN2を太幅ネットと
して配線するものであり、図2に示す結線要求において
は、上のセル列、下のセル列のそれぞれに、端子21
端子22 とが記載され、3つの端子21 と3つの端子2
2 と同志が太幅のネットN2によって接続される。図2
においては、ネットN2が2端子分の幅を有することは
確定しているが、そのネットN2はまだ配線されていな
いので、そのネットN2が配線されるべきトラック位置
が未定であるり、このネットN2を破線で描き、イメー
ジ的に示してある。
【0049】上記実施例においては、まず、図2に示す
結線要求に基づいて、上下制約グラフを作成する。この
場合、ネットN2が2トラック分を占有するので、その
上下制約グラフにおいて、ネットN2に対応するノード
2を2つ記載する。つまり、ノード2の代わりに、ノー
ド21 とノード22 との2つのノードを、上下制約グラ
フに記載する。この場合、ノード21 の隣にノード22
を記載し、すなわち、ノード21 とノード22 とを併記
する。
【0050】そして、図3に示すように、上下制約グラ
フで親無しノード21 に対応するネットN21 を第1ト
ラックT1に割り付け、ノード21 とこのノード21
ら出ている有向枝とを上下制約グラフから削除し、図4
に示すように、上下制約グラフで親無しノード22 に対
応するネットN22 を第2トラックT2に割り付け、ノ
ード22 とこのノード22 から出ている有向枝とを上下
制約グラフから削除する。
【0051】そして、図5に示すように、ネット21
幹線とネット22 の幹線との間(格子間)を配線し(ネ
ット21 の幹線とネット22 の幹線との間を導体で埋め
るために配線し)、ネット21 の支線とネット22 の支
線との間(格子間)を配線する(ネット21 の支線とネ
ット22 の支線との間を導体で埋めるために配線す
る)。これによって、太幅ネットN2が配線される。な
お、上記の場合、図5においては、格子間を配線するだ
けではなく、ネット21 ネット22 の幅よりも少し膨ら
むように幅広く配線してある。
【0052】その後、図6に示すように、上下制約グラ
フで親無しノード1に対応するネットN1を第3トラッ
クT3に割り付け、ノード1とこのノード1から出てい
る有向枝とを上下制約グラフから削除し、図7に示すよ
うに、上下制約グラフで親無しノード5、3に対応する
ネットN5、N3を第4トラックT4に割り付け、ノー
ド5、3とこのノード3から出ている有向枝とを上下制
約グラフから削除し、図8に示すように、上下制約グラ
フで親無しノード4に対応するネットN4を第5トラッ
クT5に割り付け、ノード4とこのノード4から出てい
る有向枝とを上下制約グラフから削除し、図9に示すよ
うに、上下制約グラフで親無しノード6に対応するネッ
トN6を第6トラックT6に割り付け、ノード6を上下
制約グラフから削除する。
【0053】上記実施例において、太幅ネットを構成す
るネットが3つ以上のネットであってもよく、この場
合、所定のネットを、第1のネットN1 〜第nのネット
n (nは2以上の整数である)で構成される太幅ネッ
トとして配線する場合、第1のネットN1 〜第nのネッ
トNn のそれぞれに対応する複数のノードを、上下制約
グラフにおいて、1つのノードの代わりに記載する複数
ノード記載段階と、第1のネットN1 〜第n−1のネッ
トNn-1 のうちの1つのネットNk (kは1〜n−1の
整数である)を所定のトラックに割り付けるネットNk
割り付け段階と、このネットNk 割り付け段階におい
て、1つのネットNk の次のネットであるネットNk+1
を、所定のトラックに隣接する隣接トラックに割り付け
るネットNk+ 1 割り付け段階とを有するものであればよ
い。
【0054】また、ネットN1 の幹線とネットN2 の幹
線との間(格子間)を配線する動作(S23)の前に、
ネットN1 の支線とネットN2 の支線との間(格子間)
を配線する動作(S24)を実行するようにしてもよ
い。
【0055】なお、新たなネットNがネットN2 とX方
向で重なれば(S8)、その新たなネットNを次のトラ
ックに割り付ける(S11、S3)ようにするステップ
は、短絡阻止段階の例であり、この短絡阻止段階は、隣
接トラックにおいて、所定のネット以外のネットが、所
定のネットとX方向で重なる場合には、その所定のネッ
ト以外のネットを、所定のネットを割り付けるべきトラ
ックの次のトラックに割り付ける段階である。
【0056】また、ネットN1 の幹線とネットN2 の幹
線との間(格子間)を配線する動作(S23)、ネット
1 の支線とネットN2 の支線との間(格子間)を配線
する動作(S24)を、トラック割り付けしていないネ
ットがなくなったと判断され(S1)た後等のように、
ステップS22の後以外の時点で実行するようにしてい
もよい。
【0057】図10は、本発明の他の実施例を示すフロ
ーチャートである。図11は、図10に示すフローチャ
ートに基づいて配線した結果を示す図である。
【0058】図10に示すフローチャートは、基本的に
は、図1に示すフローチャートと同じであるが、図10
に示すフローチャートは、ネットN1 の支線とネットN
2 の支線との間(格子間)を配線する動作(S24)を
省略したものである。
【0059】このようにしても、幹線部分において太幅
配線を作ることができ、つまり、部分的に太幅配線を作
ることができ、しかも、その部分的な太幅ネットを自動
配線によって配線を実現することができる。
【0060】図12は、本発明の別の実施例を示すフロ
ーチャートである。図13は、図12に示すフローチャ
ートに基づいて配線した結果を示す図である。
【0061】図12に示すフローチャートは、基本的に
は、図1に示すフローチャートと同じであるが、図12
に示すフローチャートは、ネットN1 の幹線とネットN
2 の幹線との間(格子間)を配線する動作(S23)を
省略したものである。
【0062】このようにしても、支線部分において太幅
配線を作ることができ、つまり、部分的に太幅配線を作
ることができ、しかも、その部分的な太幅ネットを自動
配線によって配線を実現することができる。
【0063】図14は、本発明のさらに他の実施例を示
すフローチャートである。図15は、図14に示すフロ
ーチャートに基づいて配線した結果を示す図である。
【0064】図14に示すフローチャートは、基本的に
は、図1に示すフローチャートと同じであるが、図12
に示すフローチャートは、ネットN1 の幹線とネットN
2 の幹線との間(格子間)を配線する動作(S23)を
省略するとともに、ネットN1 の支線とネットN2 の支
線との間(格子間)を配線する動作(S24)をも省略
したものである。
【0065】このようにしても、ネットN21 とネット
N22 とが並列に配線され、この並列配線によって、1
本のネットよりも太幅の配線を作ることができ、しか
も、その太幅ネットを自動配線によって配線を実現する
ことができる。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、自動配線によって太幅
ネットによる配線を実現することができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の動作を示すフローチャート
である。
【図2】上記実施例における太幅配線と上下制約グラフ
を示す図である。
【図3】上記実施例における太幅配線と上下制約グラフ
を示す図である。
【図4】上記実施例における太幅配線と上下制約グラフ
を示す図である。
【図5】上記実施例における太幅配線と上下制約グラフ
を示す図である。
【図6】上記実施例における太幅配線と上下制約グラフ
を示す図である。
【図7】上記実施例における太幅配線と上下制約グラフ
を示す図である。
【図8】上記実施例における太幅配線と上下制約グラフ
を示す図である。
【図9】上記実施例における太幅配線と上下制約グラフ
を示す図である。
【図10】本発明の他の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図11】図10に示す実施例による配線結果を示す図
である。
【図12】本発明の別の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図13】図12に示す実施例による配線結果を示す図
である。
【図14】本発明の更に他の実施例の動作を示すフロー
チャートである。
【図15】図14に示す実施例による配線結果を示す図
である。
【図16】上下制約グラフの作り方を示すフローチャー
トである。
【図17】従来のレフトエッジ法によって配線する説明
図である。
【図18】従来のレフトエッジ法によって配線する説明
図である。
【図19】従来のレフトエッジ法によって配線する説明
図である。
【図20】従来のレフトエッジ法によって配線する説明
図である。
【図21】従来のレフトエッジ法によって配線する説明
図である。
【図22】従来のレフトエッジ法で太幅配線できない例
を示す図である。
【図23】従来のレフトエッジ法で太幅配線できない例
を示す図である。
【図24】従来のレフトエッジ法で太幅配線できない例
を示す図である。
【図25】従来のレフトエッジ法で太幅配線できない例
を示す図である。
【図26】従来のレフトエッジ法で太幅配線できない例
を示す図である。
【図27】従来のレフトエッジ法で太幅配線できない例
を示す図である。
【符号の説明】
N…配線を行うネットの番号、 N1〜N9…ネット、 N1 …太幅ネットである所定のネットを構成する第1の
ネット、 Nn-1 …太幅ネットである所定のネットを構成する第n
−1のネット、 Nn …太幅ネットである所定のネットを構成する第nの
ネット、 Nk …第1のネットN1 〜第n−1のネットNn-1 のう
ちの1つのネット、 Nk+1 …ネットNk の次のネット、 T…配線を行うトラックの番号、 T1〜T6…トラック、 XR …X座標の関数、 XNR…ネットNの最右端の端子におけるX座標。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LSIにおけるセル列間を接続する複数
    のネットのそれぞれを示す複数のノードの間に、上記各
    ネット間における上下の位置関係を示す有向枝が記載さ
    れている上下制約グラフに基づいてLSIを配線するL
    SI配線方法において、 所定のネットを、第1のネットN1 〜第nのネットNn
    (nは2以上の整数である)で構成される太幅ネットと
    して配線する場合、上記第1のネットN1 〜第nのネッ
    トNn のそれぞれに対応する複数のノードを、上記上下
    制約グラフにおいて、1つのノードの代わりに記載する
    複数ノード記載段階と;上記第1のネットN1 〜第n−
    1のネットNn-1 のうちの1つのネットNk (kは1〜
    n−1の整数である)を所定のトラックに割り付けるネ
    ットNk 割り付け段階と;このネットNk 割り付け段階
    において、上記1つのネットNk の次のネットであるネ
    ットNk+1 を、上記所定のトラックに隣接する隣接トラ
    ックに割り付けるネットNk+1 割り付け段階と;を有す
    ることを特徴とするLSI配線方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記隣接トラックにおいて、上記所定のネット以外のネ
    ットが、上記所定のネットとX方向で重なる場合には、
    上記所定のネット以外のネットを、上記所定のネットを
    割り付けるべきトラックの次のトラックに割り付ける短
    絡阻止段階を有することを特徴とするLSI配線方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 上記ネットNk の幹線と上記ネットNk+1 の幹線との間
    を配線する幹線間配線段階を有することを特徴とするL
    SI配線方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、 上記ネットNk の幹線と上記ネットNk+1 の幹線との間
    を配線しないことを特徴とするLSI配線方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか1項にお
    いて、 上記ネットNk の支線と上記ネットNk+1 の支線との間
    を配線する支線間配線段階を有することを特徴とするL
    SI配線方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項4のいずれか1項にお
    いて、 上記ネットNk の支線と上記ネットNk+1 の支線との間
    を配線しないことを特徴とするLSI配線方法。
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