JPH0886190A - トンネルロボットの方向・位置制御方法及び装置 - Google Patents
トンネルロボットの方向・位置制御方法及び装置Info
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- JPH0886190A JPH0886190A JP21929694A JP21929694A JPH0886190A JP H0886190 A JPH0886190 A JP H0886190A JP 21929694 A JP21929694 A JP 21929694A JP 21929694 A JP21929694 A JP 21929694A JP H0886190 A JPH0886190 A JP H0886190A
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- robot
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- position deviation
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】土質変化などの外乱要因を含むトンネルロボッ
トのダイナミクスと、位置偏差の計測に代表される計測
雑音を表現することにより状態フィードバックを含む制
御アルゴリズムを合理的に決定できるトンネルロボット
の方向・位置制御方法及び装置を提供する。 【構成】トンネルロボットの制御入力であるロボット本
体7先端のヘッド14角θh の制御装置において、ヘッ
ド14角θh を入力し、所定計算式に則って演算処理
し、位置偏差を出力するエースモールダイナミクス1
と、エースモールダイナミクス1の入力端と出力端にそ
れぞれ遷移雑音eと観測雑音vとを加入接続する加算器
5,6と、加算器5の直前と加算器6の直後からそれぞ
れヘッド14角θh と位置偏差Dを分岐入力して取込ん
だロボット本体7の進行計画線Yd からの位置偏差Dに
より所定計算式に則って演算修正したヘッド14角θh
をフィードバックする演算装置4と、を具備することを
特徴とする。
トのダイナミクスと、位置偏差の計測に代表される計測
雑音を表現することにより状態フィードバックを含む制
御アルゴリズムを合理的に決定できるトンネルロボット
の方向・位置制御方法及び装置を提供する。 【構成】トンネルロボットの制御入力であるロボット本
体7先端のヘッド14角θh の制御装置において、ヘッ
ド14角θh を入力し、所定計算式に則って演算処理
し、位置偏差を出力するエースモールダイナミクス1
と、エースモールダイナミクス1の入力端と出力端にそ
れぞれ遷移雑音eと観測雑音vとを加入接続する加算器
5,6と、加算器5の直前と加算器6の直後からそれぞ
れヘッド14角θh と位置偏差Dを分岐入力して取込ん
だロボット本体7の進行計画線Yd からの位置偏差Dに
より所定計算式に則って演算修正したヘッド14角θh
をフィードバックする演算装置4と、を具備することを
特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無排土式で押し込み推
進させながらロボット先端のヘッド角を制御し、方向・
位置修正を行う小口径トンネルロボットの方向・位置制
御方法及びその実施に直接使用する装置に関するもので
ある。
進させながらロボット先端のヘッド角を制御し、方向・
位置修正を行う小口径トンネルロボットの方向・位置制
御方法及びその実施に直接使用する装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】小口径トンネルロボットの方向制御則が
多数検討されている。この一例を以下に示す。 (1)計画線に対するロボットの位置偏差とピッチング
角度偏差に、ある比例ゲインを掛けたものを次の入力ヘ
ッド角とするフィードバック制御則。 (2)計画線に対するロボット本体の位置偏差とピッチ
ング角度偏差とそれに対する入力ヘッド角に関するオペ
レータの経験と知識を使い、制御規則、メンバーシップ
関数で表現し制御するファジイ制御則。
多数検討されている。この一例を以下に示す。 (1)計画線に対するロボットの位置偏差とピッチング
角度偏差に、ある比例ゲインを掛けたものを次の入力ヘ
ッド角とするフィードバック制御則。 (2)計画線に対するロボット本体の位置偏差とピッチ
ング角度偏差とそれに対する入力ヘッド角に関するオペ
レータの経験と知識を使い、制御規則、メンバーシップ
関数で表現し制御するファジイ制御則。
【0003】(3)所定の方向制御側から得られる、ロ
ボット本体の位置偏差とピッチング角度偏差とそれに対
する入力ヘッド角との関係を、学習データとしてニュー
ラルネットワークに学習させ、初期位置偏差および初期
ピッチング角度によらない最適フィードバックゲインを
得るニューラルネットワーク制御則。これらの制御則
は、小口径トンネルロボットの方向制御に有効であるこ
とが確認されている。
ボット本体の位置偏差とピッチング角度偏差とそれに対
する入力ヘッド角との関係を、学習データとしてニュー
ラルネットワークに学習させ、初期位置偏差および初期
ピッチング角度によらない最適フィードバックゲインを
得るニューラルネットワーク制御則。これらの制御則
は、小口径トンネルロボットの方向制御に有効であるこ
とが確認されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の制御では、それぞれについて、 (1)初期位置偏差,初期ピッチング角度の変化に対
し、最適なフィードバックゲインを試行錯誤的に検索し
なくてはならない。
の制御では、それぞれについて、 (1)初期位置偏差,初期ピッチング角度の変化に対
し、最適なフィードバックゲインを試行錯誤的に検索し
なくてはならない。
【0005】(2)初期位置偏差,初期ピッチング角度
の変化に対し、最適なファジイ集合代表値を試行錯誤的
に検索しなくてはならない。 (3)任意の初期位置偏差,初期ピッチング角度に対応
する最適フィードバックゲインを得るため、所定の制御
則の制御出力を学習させる時間が必要 という問題点があった。
の変化に対し、最適なファジイ集合代表値を試行錯誤的
に検索しなくてはならない。 (3)任意の初期位置偏差,初期ピッチング角度に対応
する最適フィードバックゲインを得るため、所定の制御
則の制御出力を学習させる時間が必要 という問題点があった。
【0006】以上の問題についての解決法として、 (4)ファジイ方向制御の最適ファジイ集合代表値をニ
ューラルネットワークによってオートチューニングする という方法も取られているが、試行錯誤的に最適フィー
ドバックゲインを探索するという姿勢は同様であり、学
習およびオートチューニングの時間が必要という問題点
があった。
ューラルネットワークによってオートチューニングする という方法も取られているが、試行錯誤的に最適フィー
ドバックゲインを探索するという姿勢は同様であり、学
習およびオートチューニングの時間が必要という問題点
があった。
【0007】従来の技術では、望ましい制御特性を得る
ためのフィードバックゲインの選定は試行錯誤的であ
り、土質が変化すれば新たにゲインの選択、又は学習を
行わねばならなかった。また、任意の計画線の傾きで制
御できるものではなかった。
ためのフィードバックゲインの選定は試行錯誤的であ
り、土質が変化すれば新たにゲインの選択、又は学習を
行わねばならなかった。また、任意の計画線の傾きで制
御できるものではなかった。
【0008】ここにおいて、本発明の主要な解決すべき
目的は、次の通りである。本発明の第1の目的は、トン
ネルロボットの入出力モデルから求めたn次元線形離散
値型確率システムを用いたトンネルロボットの方向・位
置制御方法及び装置を提供せんとするものである。
目的は、次の通りである。本発明の第1の目的は、トン
ネルロボットの入出力モデルから求めたn次元線形離散
値型確率システムを用いたトンネルロボットの方向・位
置制御方法及び装置を提供せんとするものである。
【0009】本発明の第2の目的は、土質変化などの外
乱要因(外乱要因は雑音と扱うことができる)を含んだ
トンネルロボットのダイナミクスと、位置偏差の計測に
代表される計測の雑音とを表現するトンネルロボットの
方向・位置制御方法及び装置を提供せんとするものであ
る。
乱要因(外乱要因は雑音と扱うことができる)を含んだ
トンネルロボットのダイナミクスと、位置偏差の計測に
代表される計測の雑音とを表現するトンネルロボットの
方向・位置制御方法及び装置を提供せんとするものであ
る。
【0010】本発明の第3の目的は、状態フィードバッ
クを含む制御アルゴリズムを合理的に決定できるトンネ
ルロボットの方向・位置制御方法及び装置を提供せんと
するものである。
クを含む制御アルゴリズムを合理的に決定できるトンネ
ルロボットの方向・位置制御方法及び装置を提供せんと
するものである。
【0011】本発明のその他の目的は、明細書、図面、
特に特許請求の範囲の記載から自づと明らかとなろう。
特に特許請求の範囲の記載から自づと明らかとなろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決は、本発
明が次に列挙する新規な特徴的手法及び手段を採用する
ことにより達成される。即ち、本発明方法の第1の特徴
は、土中に押し込み推進させることで無排土式に管路を
構築して行く小口径トンネルロボットの、制御入力であ
るロボット先端のヘッド角を制御するに当り、ロボット
本体の計画線からの位置偏差を取り込んで前記ヘッド角
を計算する際、まず、当該ヘッド角を入力とし前記ロボ
ット本体の計画線からの位置偏差を取り込んでn次元の
線形離散時間系確率モデルを基に、外部計測によって得
られる位置偏差を取り込んでn次元の状態ベクトルを推
定し、次いで、当該状態ベクトルにn次元のゲインマト
リクスを乗じて前記ヘッド角を計算して、状態フィード
バック制御し、あわせて、前記計画線の傾きと、土質変
化等による外乱雑音の分散の大きさと計測雑音の大きさ
を加味修正してなるトンネルロボットの方向・位置制御
方法である。
明が次に列挙する新規な特徴的手法及び手段を採用する
ことにより達成される。即ち、本発明方法の第1の特徴
は、土中に押し込み推進させることで無排土式に管路を
構築して行く小口径トンネルロボットの、制御入力であ
るロボット先端のヘッド角を制御するに当り、ロボット
本体の計画線からの位置偏差を取り込んで前記ヘッド角
を計算する際、まず、当該ヘッド角を入力とし前記ロボ
ット本体の計画線からの位置偏差を取り込んでn次元の
線形離散時間系確率モデルを基に、外部計測によって得
られる位置偏差を取り込んでn次元の状態ベクトルを推
定し、次いで、当該状態ベクトルにn次元のゲインマト
リクスを乗じて前記ヘッド角を計算して、状態フィード
バック制御し、あわせて、前記計画線の傾きと、土質変
化等による外乱雑音の分散の大きさと計測雑音の大きさ
を加味修正してなるトンネルロボットの方向・位置制御
方法である。
【0013】本発明方法の第2の特徴は、前記本発明方
法の第1の特徴におけるヘッド角を制御入力としロボッ
ト本体の計画線からの位置偏差の出力が、その伝達関数
として入出力関係を実現する状態空間表現を求めるた
め、n次元の状態変化ベクトルを制御入力変数(スカ
ラ)を出力変数(スカラ)として状態方程式と出力方程
式を考え、1入力1出力の線形時不変システムを構成し
てなるトンネルロボットの方向・位置制御方法である。
法の第1の特徴におけるヘッド角を制御入力としロボッ
ト本体の計画線からの位置偏差の出力が、その伝達関数
として入出力関係を実現する状態空間表現を求めるた
め、n次元の状態変化ベクトルを制御入力変数(スカ
ラ)を出力変数(スカラ)として状態方程式と出力方程
式を考え、1入力1出力の線形時不変システムを構成し
てなるトンネルロボットの方向・位置制御方法である。
【0014】本発明方法の第3の特徴は、前記本発明方
法の第1又は第2の特徴におけるn次元の線形離散時間
系確率モデルが、ロボット本体の姿勢角と水平線が成す
ピッチング角変化量の時系列項と、ヘッドの姿勢角と水
平線が成すヘッド角の時系列項と、正規分布で近似でき
る残差の線形結合とで表わされ、各項のパラメータは最
小二乗法で推定されてなるトンネルロボットの方向・位
置制御方法である。
法の第1又は第2の特徴におけるn次元の線形離散時間
系確率モデルが、ロボット本体の姿勢角と水平線が成す
ピッチング角変化量の時系列項と、ヘッドの姿勢角と水
平線が成すヘッド角の時系列項と、正規分布で近似でき
る残差の線形結合とで表わされ、各項のパラメータは最
小二乗法で推定されてなるトンネルロボットの方向・位
置制御方法である。
【0015】本発明方法の第4の特徴は、前記本発明方
法の第1,第2又は第3の特徴における状態フィードバ
ック制御が、ある時点で測定した位置偏差と、前時点で
予測した前記ある時点の出力予測値との差に、カルマン
ゲインを乗じてフィードバックし、前記前時点で予測し
た事前推定を補正し、前記ある時点における事後推定値
を得てなるトンネルロボットの方向・位置制御方法であ
る。
法の第1,第2又は第3の特徴における状態フィードバ
ック制御が、ある時点で測定した位置偏差と、前時点で
予測した前記ある時点の出力予測値との差に、カルマン
ゲインを乗じてフィードバックし、前記前時点で予測し
た事前推定を補正し、前記ある時点における事後推定値
を得てなるトンネルロボットの方向・位置制御方法であ
る。
【0016】本発明方法の第5の特徴は、前記本発明方
法の第1,第2,第3又は第4の特徴における状態フィ
ードバック制御が、ある時点の事後推定値と、当該事後
推定値を用いた状態フィードバックによるヘッド角入力
から、次時点の事前推定値と、これに基づく出力予測値
を計算してなるトンネルロボットの方向・位置制御方法
である。
法の第1,第2,第3又は第4の特徴における状態フィ
ードバック制御が、ある時点の事後推定値と、当該事後
推定値を用いた状態フィードバックによるヘッド角入力
から、次時点の事前推定値と、これに基づく出力予測値
を計算してなるトンネルロボットの方向・位置制御方法
である。
【0017】本発明方法の第6の特徴は、前記本発明方
法の第4又は第5の特徴におけるカルマンゲインが、状
態推定値の推定誤差共分散行列を含み、離散時間型リカ
ッチ方程式を満たし、位置偏差の観測雑音の分散を含ん
でなるトンネルロボットの方向・位置制御方法である。
法の第4又は第5の特徴におけるカルマンゲインが、状
態推定値の推定誤差共分散行列を含み、離散時間型リカ
ッチ方程式を満たし、位置偏差の観測雑音の分散を含ん
でなるトンネルロボットの方向・位置制御方法である。
【0018】本発明方法の第7の特徴は、前記本発明方
法の第1,第2,第3,第4,第5又は第6の特徴にお
ける外乱雑音が、制御入力ヘッド角を入力する時の制御
遷移雑音であるトンネルロボットの方向・位置制御方法
である。
法の第1,第2,第3,第4,第5又は第6の特徴にお
ける外乱雑音が、制御入力ヘッド角を入力する時の制御
遷移雑音であるトンネルロボットの方向・位置制御方法
である。
【0019】本発明方法の第8の特徴は、前記本発明法
の第1,第2,第3,第4,第5,第6又は第7の特徴
における計測雑音が、位置偏差を計測する時の観測雑音
であるトンネルロボットの方向・位置制御方法である。
の第1,第2,第3,第4,第5,第6又は第7の特徴
における計測雑音が、位置偏差を計測する時の観測雑音
であるトンネルロボットの方向・位置制御方法である。
【0020】本発明装置の第1の特徴は、土中に押し込
み推進させることで無排土式に管路を構築していく小口
径トンネルロボットの制御入力であるロボット本体先端
のヘッド角の制御装置において、当該ヘッド角を入力し
所定計算式に則って演算処理し位置偏差を出力するエー
スモールダイナミクスと、当該エースモールダイナミク
スの入力端と出力端にそれぞれ遷移雑音と観測雑音とを
加入接続する加算器と、当該入力端側加算器の直前と当
該出力端側加算器の直後からそれぞれ前記ヘッド角と前
記位置偏差を分岐入力して取込んだロボット本体の進行
計画線からの位置偏差により所定計算式に則って演算修
正した前記ヘッド角をフィードバック出力する演算装置
と、を具備してなるトンネルロボットの方向・位置制御
装置である。
み推進させることで無排土式に管路を構築していく小口
径トンネルロボットの制御入力であるロボット本体先端
のヘッド角の制御装置において、当該ヘッド角を入力し
所定計算式に則って演算処理し位置偏差を出力するエー
スモールダイナミクスと、当該エースモールダイナミク
スの入力端と出力端にそれぞれ遷移雑音と観測雑音とを
加入接続する加算器と、当該入力端側加算器の直前と当
該出力端側加算器の直後からそれぞれ前記ヘッド角と前
記位置偏差を分岐入力して取込んだロボット本体の進行
計画線からの位置偏差により所定計算式に則って演算修
正した前記ヘッド角をフィードバック出力する演算装置
と、を具備してなるトンネルロボットの方向・位置制御
装置である。
【0021】本発明装置の第2の特徴は、前記本発明装
置の第1の特徴における演算装置が、ヘッド角を入力と
し、ロボット本体の進行計画線からの位置偏差を出力す
るn次元の線形離散時間系確率モデルを基に、別途外部
計測装置によって得られる位置偏差を取込んでn次元の
状態ベクトルの状態推定値を所定計算式に則り予測演算
するカルマンフィルタと、当該状態ベクトルにn次元の
ゲインマトリクスを乗じてヘッド角を演算する最適レギ
ュレータと、で構成してなるトンネルロボットの方向・
位置制御装置である。
置の第1の特徴における演算装置が、ヘッド角を入力と
し、ロボット本体の進行計画線からの位置偏差を出力す
るn次元の線形離散時間系確率モデルを基に、別途外部
計測装置によって得られる位置偏差を取込んでn次元の
状態ベクトルの状態推定値を所定計算式に則り予測演算
するカルマンフィルタと、当該状態ベクトルにn次元の
ゲインマトリクスを乗じてヘッド角を演算する最適レギ
ュレータと、で構成してなるトンネルロボットの方向・
位置制御装置である。
【0022】
【作用】本発明は、前記の新規な手法及び手段を講じた
ので、ロボット先端のヘッド角の制御において、ロボッ
ト本体の計画線からの位置偏差を取り込んでヘッド角を
計算する場合、その演算装置の計算アルゴリズムを計画
線の傾きと、土質変化などの外乱雑音の分散の大きさ
と、計測雑音の分散の大きさによって変更するものであ
る。
ので、ロボット先端のヘッド角の制御において、ロボッ
ト本体の計画線からの位置偏差を取り込んでヘッド角を
計算する場合、その演算装置の計算アルゴリズムを計画
線の傾きと、土質変化などの外乱雑音の分散の大きさ
と、計測雑音の分散の大きさによって変更するものであ
る。
【0023】
(装置例)以下に図面を参照して本発明の装置例を説明
する。図1は本装置例の制御系ブロック線図、図2は本
装置例を装備使用したトンネルロボットのシステム構成
を示す図である。図中、Aは本装置例のトンネルロボッ
トの方向・位置制御装置、1はエースモールダイナミク
ス、2はカルマンフィルタ、3は最適レギュレータ、4
は演算装置、5,6は加算器である。この状態推定カル
マンフィルタ2と最適レギュレータ3とは演算装置4を
構成する。
する。図1は本装置例の制御系ブロック線図、図2は本
装置例を装備使用したトンネルロボットのシステム構成
を示す図である。図中、Aは本装置例のトンネルロボッ
トの方向・位置制御装置、1はエースモールダイナミク
ス、2はカルマンフィルタ、3は最適レギュレータ、4
は演算装置、5,6は加算器である。この状態推定カル
マンフィルタ2と最適レギュレータ3とは演算装置4を
構成する。
【0024】トンネルロボットのシステムBは、ヘッド
角修正機能を持つトンネルロボット本体7、埋設管8、
埋設管8を押し込む押管装置9、油圧装置10、操作盤
11よりなる。図中、12はオペレータ、13は地表、
14はヘッドである。埋設管8は押管装置9より油圧で
一本づつ押し込まれる。このとき、オペレータ12はヘ
ッド14角を逐次修正し、計画線Yd に沿うように方向
制御を行う。この方向制御は従来オペレータの経験と知
識に頼っていた。
角修正機能を持つトンネルロボット本体7、埋設管8、
埋設管8を押し込む押管装置9、油圧装置10、操作盤
11よりなる。図中、12はオペレータ、13は地表、
14はヘッドである。埋設管8は押管装置9より油圧で
一本づつ押し込まれる。このとき、オペレータ12はヘ
ッド14角を逐次修正し、計画線Yd に沿うように方向
制御を行う。この方向制御は従来オペレータの経験と知
識に頼っていた。
【0025】(方法例)当該本装置例に適用する本発明
の方法例の処理手順を図面につき説明する。図3は本方
法例が利用するトンネルロボットの垂直位置計測法を実
行する位置検知装置を示す図であり、シリコンタンク1
5によりシリコンホース16に供給されるシリコン油の
ホース16両端での液圧差を、先端トンネルロボット内
圧力センサ17と地上基準圧力センサ18により測定
し、地表13の測定基準面19からの垂直位置を得るも
のである。
の方法例の処理手順を図面につき説明する。図3は本方
法例が利用するトンネルロボットの垂直位置計測法を実
行する位置検知装置を示す図であり、シリコンタンク1
5によりシリコンホース16に供給されるシリコン油の
ホース16両端での液圧差を、先端トンネルロボット内
圧力センサ17と地上基準圧力センサ18により測定
し、地表13の測定基準面19からの垂直位置を得るも
のである。
【0026】以下に、この垂直位置計測法によって得ら
れるロボット本体7の計画線Yd からの位置偏差を取り
込んで、制御量であるヘッド14角を演算する、”エー
スモール”と呼称され、実用化されている小口径トンネ
ルロボットについての方向・位置制御法の実行手順につ
いて説明する。
れるロボット本体7の計画線Yd からの位置偏差を取り
込んで、制御量であるヘッド14角を演算する、”エー
スモール”と呼称され、実用化されている小口径トンネ
ルロボットについての方向・位置制御法の実行手順につ
いて説明する。
【0027】制御対象としてエースモールダイナミクス
1(エースモールのダイナミクスモデル)が次の差分方
程式で与えられているものとする。
1(エースモールのダイナミクスモデル)が次の差分方
程式で与えられているものとする。
【数1】 ただし、Δθp [゜]はロボット本体7の姿勢角と水平
線βが成すピッチング角θp の変化量(以後ピッチング
角変化量Δθp と呼ぶ)、θh [゜]はヘッド1
線βが成すピッチング角θp の変化量(以後ピッチング
角変化量Δθp と呼ぶ)、θh [゜]はヘッド1
【外1】 4(a)(b)にそれぞれ示す。
【0028】このモデル同定は特開平3−140599
号公報に開示されており、ロボット本体7のピッチング
角変化量Δθp の時系列項、ヘッド14角の時系列項、
およ
号公報に開示されており、ロボット本体7のピッチング
角変化量Δθp の時系列項、ヘッド14角の時系列項、
およ
【外2】 クスを表わすもので、各項のパラメータは最小二乗法に
よって推定される。
よって推定される。
【0029】
【外3】 θh (k+r) →Zr θh (z) 等のように変換されるから、
整理して次の式を得る。
整理して次の式を得る。
【数2】
【0030】一方、図5に示すように位置Y(k) と、偏
角θs (k) 、計画線Yd の傾きθdの関係は次式で表わ
される。
角θs (k) 、計画線Yd の傾きθdの関係は次式で表わ
される。
【数3】 上式は、θs (k) が微小角であることを考慮すれば次の
結果を得る。
結果を得る。
【数4】
【0031】ここでLsin θd =Yd (k)-Yd (k-1) を
考慮すれば、計画線Yd からの偏差をD(k) =Y(k)-Y
d (k) と定義して次式を得る。
考慮すれば、計画線Yd からの偏差をD(k) =Y(k)-Y
d (k) と定義して次式を得る。
【数5】 両辺をz変換して整理すれば、次のようになる。
【数6】
【0032】また、ピッチング角変化量Δθp と偏角θ
s との間に次の関係が成り立つ。
s との間に次の関係が成り立つ。
【数7】 z変換して、次に結果を得る。
【数8】
【0033】従って、ヘッド角θh から位置偏差Dおよ
び偏角θs への伝達関数はそれぞれ次のように表わせ
る。
び偏角θs への伝達関数はそれぞれ次のように表わせ
る。
【数9】
【0034】ここで、上記の入出力関係を実現する状態
空間表現を求める。Xをn次元の状態変数ベクトル[x
1 ,x2 ,…,xn ]T 、uを制御入力変数(スカ
ラ)、yを制御出力変数(スカラ)として次のような状
態方程式と出力方程式を考え、1入力1出力の線形時不
変システムを構成する。
空間表現を求める。Xをn次元の状態変数ベクトル[x
1 ,x2 ,…,xn ]T 、uを制御入力変数(スカ
ラ)、yを制御出力変数(スカラ)として次のような状
態方程式と出力方程式を考え、1入力1出力の線形時不
変システムを構成する。
【数10】
【0035】ただし、
【数11】
【0036】z変換して両辺を比較すれば、
【数12】 となる。
【0037】以上を整理すれば、次の式を得る。
【数13】 同様に、出力式について整理して次式を得る。
【数14】
【0038】X1 (z) を消去してu(z) からy(z) への
伝達関数G(z) を求めれば次のようになる。
伝達関数G(z) を求めれば次のようになる。
【数15】 従って、伝達関数D/θs を状態空間表現で表わすため
には(11)式でy→D,u→θh とみなして(10)
式と(14)式の分母・分子が一致するようにαi ,β
i (i=1〜n)を選べばよい。
には(11)式でy→D,u→θh とみなして(10)
式と(14)式の分母・分子が一致するようにαi ,β
i (i=1〜n)を選べばよい。
【0039】このとき、n=5となり、D/θh の状態
空間表現(A,b, CD )が次のように決定される。
空間表現(A,b, CD )が次のように決定される。
【数16】
【0040】一方、θs /θh の分子・分母に(z−
1)を乗じれば、
1)を乗じれば、
【数17】 となり、分母がD/θs と一致する。従って、状態方程
式は同じで出力方程式が異なることになる。
式は同じで出力方程式が異なることになる。
【0041】
【外4】
【数18】 最終的にDとθs を出力とする5次元の1入力2出力シ
ステムが次のように与えられる。
ステムが次のように与えられる。
【数19】
【0042】伝達関数D/θh ,θs /θh は共に少な
くともz=1という不安定な運動モードを持っており、
安定な方向・位置制御のためには状態量に関するフィー
ドバックが必要となる。従来までは、位置と偏差に関し
て試行錯誤的に求めたフィードバックゲインを用いてい
たが、ai ,bi 等のシステムパラメータが変化すれば
再びゲインを決定し直さねばならなかった。前節で求め
た状態空間表現に最適レギュレータ3を適用することに
より、状態量や制御量に関する2次形式評価関数を最適
化する安定なフィードバックループを形成できる。
くともz=1という不安定な運動モードを持っており、
安定な方向・位置制御のためには状態量に関するフィー
ドバックが必要となる。従来までは、位置と偏差に関し
て試行錯誤的に求めたフィードバックゲインを用いてい
たが、ai ,bi 等のシステムパラメータが変化すれば
再びゲインを決定し直さねばならなかった。前節で求め
た状態空間表現に最適レギュレータ3を適用することに
より、状態量や制御量に関する2次形式評価関数を最適
化する安定なフィードバックループを形成できる。
【0043】評価関数は、出力変数の収束を速めたり、
あるいは制御に要する入力をできる限り小さくする等設
計者の要望に合わせて設定可能であり、次の形で与えら
れる。
あるいは制御に要する入力をできる限り小さくする等設
計者の要望に合わせて設定可能であり、次の形で与えら
れる。
【数20】 ここで、Qは状態に関する重み行列で、r(>0)は入
力に対する重みである。一般にQを大きくするほど制御
入力を抑制することができる。
力に対する重みである。一般にQを大きくするほど制御
入力を抑制することができる。
【0044】特に出力のみを評価したい場合には、
【数21】 と書けるので、
【数22】 とおけばよい。
【0045】2次形式評価関数Jを最適化する状態フィ
ードバックは以下のように与えられる。
ードバックは以下のように与えられる。
【数23】 ただし、Pは離散型リカッチ方程式
【数24】 を満たす正定行列である。
【0046】Q,rを設定すればリカッチ方程式は次の
手順で解くことができる。i)P(0) =0とおく。
手順で解くことができる。i)P(0) =0とおく。
【数25】 をくり返し計算してその定常解をPとする。
【0047】(22)式による状態フィードバックを行
うためには状態ベクトルX(k) が測定可能でなければな
らないが、実システムにおいて知り得るのは出力位置偏
差D(k) ,偏角θs のみであり、実システムにおけるこ
れらの信号は観測されるとき雑音に汚されている。
うためには状態ベクトルX(k) が測定可能でなければな
らないが、実システムにおいて知り得るのは出力位置偏
差D(k) ,偏角θs のみであり、実システムにおけるこ
れらの信号は観測されるとき雑音に汚されている。
【0048】状態空間表現に白色ガウス雑音の項を加
え、(18)式で表現できない
え、(18)式で表現できない
【外5】 カルマンフィルタ2による状態推定器を構成すれば、雑
音に汚された出力から状態ベクトルを推定することが可
能である。ただし、位置偏差D(k) は偏角θs から積分
要素を介して出力される信号であるため、偏角θs から
ではすべての状態変数を推定することはできない。従っ
て、ここでは位置偏差D(k) からカルマンフィルタ2を
構成する。
音に汚された出力から状態ベクトルを推定することが可
能である。ただし、位置偏差D(k) は偏角θs から積分
要素を介して出力される信号であるため、偏角θs から
ではすべての状態変数を推定することはできない。従っ
て、ここでは位置偏差D(k) からカルマンフィルタ2を
構成する。
【0049】
【外6】 、
【数26】 である。
【0050】
【外7】 (18)式のダイナミクスに遷移雑音e(k) ,観測雑音
v(k) を加えた次のモデルを得る。
v(k) を加えた次のモデルを得る。
【数27】
【外8】 、v(k) [mm]は偏差Dを計測する時の観測雑音を表
わしている。
わしている。
【0051】
【外9】
【外10】
【外11】 ルゴリズムが適用できる。
【数28】
【0052】(25)式では時点k で測定した出力D
(k) と、時点k-1 で予測した時点k の
(k) と、時点k-1 で予測した時点k の
【外12】
【外13】
【外14】
【0053】
【外15】 フィードバックによるヘッド角入力θh (k) から、次の
時点k+1 での予測値すな
時点k+1 での予測値すな
【外16】
【外17】
【外18】
【0054】カルマンゲインKは、以下のように与えら
れる。
れる。
【数29】
【外19】 カッチ方程式
【数30】 を満たす。
【0055】
【外20】 i)Σ(0) =0とおく。
【数31】 をくり返し計算してその定常解をΣとする。このカルマ
ンフィルタによって推定された状態ベクトルを最適レギ
ュレータ3の状態ベクトルとしてフィードバックすれば
よい。
ンフィルタによって推定された状態ベクトルを最適レギ
ュレータ3の状態ベクトルとしてフィードバックすれば
よい。
【0056】(実験例)次に設計例として実際の施工実
験データの例を考える。このとき、エースモールのピッ
チング角変化量Δθp とヘッド角θh に関するエースモ
ールダイナミクス1の各パラメータは次のように与えら
れる。
験データの例を考える。このとき、エースモールのピッ
チング角変化量Δθp とヘッド角θh に関するエースモ
ールダイナミクス1の各パラメータは次のように与えら
れる。
【数32】
【外21】
【0057】1ストロークの長さをL=450[m
m]、計画線Yd の傾きをθd =[゜]とした場合の状
態変数表現は次のように求められる。
m]、計画線Yd の傾きをθd =[゜]とした場合の状
態変数表現は次のように求められる。
【数33】
【0058】次に最適レギュレータ3を構成する重み行
列選定の一例として次のような見積もりを行う。例え
ば、位置偏差Dと偏角θs の収束誤差をそれぞれ1[m
m],0.1[゜]程度とし、またヘッド角θh の絶対
値が最大±1.5[゜]と限られているため少なくとも
出力誤差の範囲内ではヘッド角θh の変動幅を0.1
[゜]程度を許容するものとすれば、評価関数中の各要
素の比率は次のようになる。
列選定の一例として次のような見積もりを行う。例え
ば、位置偏差Dと偏角θs の収束誤差をそれぞれ1[m
m],0.1[゜]程度とし、またヘッド角θh の絶対
値が最大±1.5[゜]と限られているため少なくとも
出力誤差の範囲内ではヘッド角θh の変動幅を0.1
[゜]程度を許容するものとすれば、評価関数中の各要
素の比率は次のようになる。
【数34】
【0059】各要素を等しく評価したければ、各重み変
数を次のようにおけばよい。
数を次のようにおけばよい。
【数35】 このとき、重み行列Qは次のように与えられる。
【数36】
【0060】重み行列Qとrを用いて(23)式のリカ
ッチ方程式を解けば200回のくり返し計算の後、次の
収束解Pを得る。
ッチ方程式を解けば200回のくり返し計算の後、次の
収束解Pを得る。
【数37】
【0061】最終的に最適レギュレータ3のフィードバ
ックゲインが次のように計算される。
ックゲインが次のように計算される。
【数38】
【0062】また、カルマンフィルタ2のゲインKは
(29)式と位置偏差Dの観測雑音の
(29)式と位置偏差Dの観測雑音の
【外22】
【外23】
【数39】
【0063】最終的にカルマンゲインKは次のように計
算される。
算される。
【数40】
【0064】カルマンフィルタ2を用いて状態ベクトル
を推定するときには初期状態ベクトルを選ばなければな
らない。推定値が速やかに収束するためには推定誤差が
小さいことが望ましいので次のような見積もりを行う。
(1)式のダイナミクスが意味を持つのはk =3以降で
あるので、少なくとも
を推定するときには初期状態ベクトルを選ばなければな
らない。推定値が速やかに収束するためには推定誤差が
小さいことが望ましいので次のような見積もりを行う。
(1)式のダイナミクスが意味を持つのはk =3以降で
あるので、少なくとも
【数41】
【0065】これは(1)式を用いてシミュレーション
を行う場合の初期条件とも考えられる。このとき(7)
式と(37)式を考慮すれば、
を行う場合の初期条件とも考えられる。このとき(7)
式と(37)式を考慮すれば、
【数42】
【0066】また(30)式と(36)式を考慮すれば
【数43】 となる。
【0067】以上を整理すれば、
【数44】 を得る。
【0068】
【外24】 の初期値とすればよい。
【数45】 図6(a),(b),(c)は位置の初期偏差をD(0)
=500[mm],偏角の初期値をθs =−1.5
[゜],遷移雑音eおよび偏差Dの観測雑音無し、とお
いた場合のシミュレーション結果である。図7(a),
(b),(c)は位置の初期偏差をD(0) =500[m
m],偏角の初期値をθs =−1.5[゜],遷移雑音
e[゜]を平均値0分散0.13,偏差D[mm]の観
測雑音を平均値0分散1、とおいた場合のシミュレーシ
ョン結果である。
=500[mm],偏角の初期値をθs =−1.5
[゜],遷移雑音eおよび偏差Dの観測雑音無し、とお
いた場合のシミュレーション結果である。図7(a),
(b),(c)は位置の初期偏差をD(0) =500[m
m],偏角の初期値をθs =−1.5[゜],遷移雑音
e[゜]を平均値0分散0.13,偏差D[mm]の観
測雑音を平均値0分散1、とおいた場合のシミュレーシ
ョン結果である。
【0069】
【発明の効果】かくして、本発明によれば、従来試行錯
誤的に検索して来た望ましい制御特性を得るためのフィ
ードバックゲインの選定を、トンネルロボットの入力モ
デルから求めたn次元線形離散型確率システムを用い
て、土質変化などの外乱要因(雑音)を含んだトンネル
ロボットのダイナミクスと、位置偏差の計測に代表され
る計測の雑音を表現することにより状態フィードバック
を含む制御アルゴリズムで合理的に決定できることにな
った。
誤的に検索して来た望ましい制御特性を得るためのフィ
ードバックゲインの選定を、トンネルロボットの入力モ
デルから求めたn次元線形離散型確率システムを用い
て、土質変化などの外乱要因(雑音)を含んだトンネル
ロボットのダイナミクスと、位置偏差の計測に代表され
る計測の雑音を表現することにより状態フィードバック
を含む制御アルゴリズムで合理的に決定できることにな
った。
【0070】また、装置的には、ヘッド角制御入力から
位置偏差を制御出力する主制御系のエースモールダイナ
ミクスに対し、カルマンフィルタと最適レギュレータと
からなる演算装置をフィードバック系に設け、トンネル
ロボットのシステムに簡易に取り入れ可能とする等優れ
た効果を奏する。
位置偏差を制御出力する主制御系のエースモールダイナ
ミクスに対し、カルマンフィルタと最適レギュレータと
からなる演算装置をフィードバック系に設け、トンネル
ロボットのシステムに簡易に取り入れ可能とする等優れ
た効果を奏する。
【図1】本発明の装置例を示す最適レギュレータとカル
マンフィルタを含む制御系のブロック線図である。
マンフィルタを含む制御系のブロック線図である。
【図2】同上を装備使用したトンネルロボットのシステ
ム構成を示す図である。
ム構成を示す図である。
【図3】本発明が利用するトンネルロボットの垂直位置
計測法を実行する位置検知装置を示す図である。
計測法を実行する位置検知装置を示す図である。
【図4】(a)(b)はそれぞれ本発明の方法例におけ
るヘッド角とピッチング角の定義の一例を示す図であ
る。
るヘッド角とピッチング角の定義の一例を示す図であ
る。
【図5】同上における位置Y(k) と偏角θs (k) との関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図6】(a)(b)(c)は、本発明の実験例におけ
る位置偏差,偏角,ヘッド角のシミュレーション結果を
それぞれ示す図である。
る位置偏差,偏角,ヘッド角のシミュレーション結果を
それぞれ示す図である。
【図7】(a)(b)(c)は、同上における雑音を付
加した場合の位置偏差,偏角,ヘッド角のシミュレーシ
ョン結果をそれぞれ示す図である。
加した場合の位置偏差,偏角,ヘッド角のシミュレーシ
ョン結果をそれぞれ示す図である。
A…トンネルロボットの方向・位置制御装置 B…トンネルロボットシステム 1…エースモールダイナミクス 2…カルマンフィルタ 3…最適レギュレータ(状態フィードバック制御器) 4…演算装置 5,6…加算器 7…トンネルロボット本体 8…埋設管 9…押管装置 10…油圧装置 11…操作盤 12…オペレータ 13…地表 14…ヘッド 15…シリコンタンク 16…シリコンホース 17…先端トンネルロボット内圧力センサ 18…地上基準圧力センサ 19…測定基準面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藪田 哲郎 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】土中に押し込み推進させることで無排土式
に管路を構築して行く小口径トンネルロボットの、制御
入力であるロボット先端のヘッド角を制御するに当り、 ロボット本体の計画線からの位置偏差を取り込んで前記
ヘッド角を計算する際、 まず、当該ヘッド角を入力とし前記ロボット本体の計画
線からの位置偏差を出力とするn次元の線形離散時間系
確率モデルを基に、外部計測によって得られる位置偏差
を取り込んでn次元の状態ベクトルを推定し、 次いで、当該状態ベクトルにn次元のゲインマトリクス
を乗じて前記ヘッド角を計算して状態フィードバック制
御し、 あわせて、前記計画線の傾きと、土質変化等による外乱
雑音の分散の大きさと、計測雑音の大きさを加味修正す
ることを特徴とするトンネルロボットの方向・位置制御
方法。 - 【請求項2】ヘッド角を制御入力としロボット本体の計
画線からの位置偏差の出力は、 その伝達関数として入出力関係を実現する状態空間表現
を求めるため、 n次元の状態変化ベクトルを制御入力変数(スカラ)を
出力変数(スカラ)として状態方程式と出力方程式を考
え、1入力1出力の線形時不変システムを構成する、 ことを特徴とする請求項1記載のトンネルロボットの方
向・位置制御方法。 - 【請求項3】n次元の線形離散時間系確率モデルは、 ロボット本体の姿勢角と水平線が成すピッチング角変化
量の時系列項と、 ヘッドの姿勢角と水平線が成すヘッド角の時系列項と、 正規分布で近似できる残差の線形結合とで表わされ、 各項のパラメータは最小二乗法で推定される、 ことを特徴とする請求項1又は2記載のトンネルロボッ
トの方向・位置制御方法。 - 【請求項4】状態フィードバック制御は、 ある時点で測定した位置偏差と、 前時点で予測した前記ある時点の出力予測値との差に、 カルマンゲインを乗じてフィードバックし、 前記前時点で予測した事前推定を補正し、 前記ある時点における事後推定値を得る、 ことを特徴とする請求項1,2又は3記載のトンネルロ
ボットの方向・位置制御方法。 - 【請求項5】状態フィードバック制御は、 ある時点の事後推定値と、 当該事後推定値を用いた状態フィードバックによるヘッ
ド角入力から、次時点の事前推定値と、 これに基づく出力予測値を計算する、 ことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載のトンネ
ルロボットの方向・位置制御方法。 - 【請求項6】カルマンゲインは、 状態推定値の推定誤差共分散行列を含み、 離散時間型リカッチ方程式を満たし、 位置偏差の観測雑音の分散を含むことを特徴とする請求
項4又は5記載のトンネルロボットの方向・位置制御方
法。 - 【請求項7】外乱雑音は、制御入力ヘッド角を入力する
時の制御遷移雑音であることを特徴とする請求項1,
2,3,4,5又は6記載のトンネルロボットの方向・
位置制御方法。 - 【請求項8】計測雑音は、位置偏差を計測する時の観測
雑音であることを特徴とする請求項1,2,3,4,
5,6又は7記載のトンネルロボットの方向・位置制御
方法。 - 【請求項9】土中に押し込み推進させることで無排土式
に管路を構築していく小口径トンネルロボットの制御入
力であるロボット本体先端のヘッド角の制御装置におい
て、 当該ヘッド角を入力し所定計算式に則って演算処理し位
置偏差を出力するエースモールダイナミクスと、 当該エースモールダイナミクスの入力端と出力端にそれ
ぞれ遷移雑音と観測雑音とを加入接続する加算器と、 当該入力端側加算器の直前と当該出力端側加算器の直後
からそれぞれ前記ヘッド角と前記位置偏差を分岐入力し
て取込んだロボット本体の進行計画線からの位置偏差に
より所定計算式に則って演算修正した前記ヘッド角をフ
ィードバック出力する演算装置と、 を具備することを特徴とするトンネルロボットの方向・
位置制御装置。 - 【請求項10】演算装置は、 ヘッド角を入力とし、ロボット本体の進行計画線からの
位置偏差を出力するn次元の線形離散時間系確率モデル
を基に、別途外部計測装置によって得られる位置偏差を
取込んでn次元の状態ベクトルの状態推定値を所定計算
式に則り予測演算するカルマンフィルタと、 当該状態ベクトルにn次元のゲインマトリクスを乗じて
ヘッド角を演算する最適レギュレータと、 で構成することを特徴とする請求項9記載のトンネルロ
ボットの方向・位置制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21929694A JPH0886190A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | トンネルロボットの方向・位置制御方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21929694A JPH0886190A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | トンネルロボットの方向・位置制御方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0886190A true JPH0886190A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=16733279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21929694A Pending JPH0886190A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | トンネルロボットの方向・位置制御方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0886190A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002041486A1 (fr) * | 2000-11-20 | 2002-05-23 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Procede de controle d'un moteur a induction |
US7401040B2 (en) | 1999-11-01 | 2008-07-15 | Accenture Llp | Financial modeling and counseling system |
JP2018088289A (ja) * | 2013-03-01 | 2018-06-07 | フィッシャー−ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド | プロセス制御システムにおける改善されたカルマンフィルタ |
CN112556710A (zh) * | 2020-10-26 | 2021-03-26 | 四川君逸数码科技股份有限公司 | 一种基于wifi定位的管廊人员路线规划方法 |
CN114637207A (zh) * | 2022-03-19 | 2022-06-17 | 四川大学 | 用于盾构隧道弧形件安装机的抗扰同步步态控制方法 |
-
1994
- 1994-09-13 JP JP21929694A patent/JPH0886190A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7401040B2 (en) | 1999-11-01 | 2008-07-15 | Accenture Llp | Financial modeling and counseling system |
WO2002041486A1 (fr) * | 2000-11-20 | 2002-05-23 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Procede de controle d'un moteur a induction |
US6777906B1 (en) | 2000-11-20 | 2004-08-17 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Method of controlling induction motor |
JP2018088289A (ja) * | 2013-03-01 | 2018-06-07 | フィッシャー−ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド | プロセス制御システムにおける改善されたカルマンフィルタ |
JP2020013622A (ja) * | 2013-03-01 | 2020-01-23 | フィッシャー−ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド | プロセス制御システムにおける改善されたカルマンフィルタ |
CN112556710A (zh) * | 2020-10-26 | 2021-03-26 | 四川君逸数码科技股份有限公司 | 一种基于wifi定位的管廊人员路线规划方法 |
CN112556710B (zh) * | 2020-10-26 | 2023-05-23 | 四川君逸数码科技股份有限公司 | 一种基于wifi定位的管廊人员路线规划方法 |
CN114637207A (zh) * | 2022-03-19 | 2022-06-17 | 四川大学 | 用于盾构隧道弧形件安装机的抗扰同步步态控制方法 |
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