JPH0885595A - 物品供給装置の物品回収方法及び装置 - Google Patents

物品供給装置の物品回収方法及び装置

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JPH0885595A
JPH0885595A JP24494794A JP24494794A JPH0885595A JP H0885595 A JPH0885595 A JP H0885595A JP 24494794 A JP24494794 A JP 24494794A JP 24494794 A JP24494794 A JP 24494794A JP H0885595 A JPH0885595 A JP H0885595A
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cap
carrier
holding
feeder
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洋昭 小林
Kazuyuki Uehara
一之 上原
Ikuo Iwashita
伊久雄 岩下
Yutaka Yamagiwa
豊 山際
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Shibuya Corp
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Shibuya Kogyo Co Ltd
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 物品供給機からの残物品回収を自動で簡易に
行ない、回収作業時間を短縮するとともに回収作業性を
向上し、物品処理の生産性を向上すること。 【構成】 キャップ整列供給機13からキャップ2を回
収するに際し、キャップ搬送具21をキャップ整列供給
機13からキャップ搬送具排出ライン14B、キャップ
処理装置、キャップ搬送具導入ライン14Aを経てキャ
ップ整列供給機13に返るキャップ回収用経路71を循
環移動させ、キャップ回収用経路71内に定めたキャッ
プ取出位置73で、キャップ整列供給機13にてキャッ
プ2を移載されたキャップ搬送具21のキャップ保持爪
21Bによるキャップ保持状態を解除し、該キャップ2
をキャップ搬送具21から取出して回収するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャップ等の物品を物
品供給機の物品貯留部から切出して供給する物品供給装
置で、当該物品の型替え時等に物品供給機内の物品を回
収する、物品供給装置の物品回収方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】洗剤等の液体充填包装設備では、キャッ
プ等の物品を物品供給機からキャップ装着機等の物品処
理装置に供給して使用する物品供給装置が採用される。
【0003】この物品供給装置としては、従来、物品供
給機の物品貯留部に多数の物品を貯留し、物品供給機の
物品搬送具導入部に物品搬送具導入ラインを接続して、
物品供給機に物品搬送具を導入し、物品供給機内に導入
された物品搬送具に該物品供給機の物品貯留部から切出
される物品を移載して物品搬送具の物品保持部材により
該物品を保持し、物品供給機の物品搬送具排出部に物品
搬送具排出ラインを接続して上記物品を移載された物品
搬送具を物品供給機から排出し、物品搬送具排出ライン
によって排出された物品搬送具を物品処理装置に搬送し
て該物品搬送具内の物品を該物品処理装置にて使用し、
物品を使用されて空となった物品搬送具を物品処理装置
から物品搬送具導入ラインによって物品供給機に再導入
するものがある。
【0004】そして、この物品供給装置で、所定物品の
生産が終了し、他の物品への型替えを行なうに際して
は、物品供給機内に残っている所定物品の全てを人手で
回収することとしている。
【0005】尚、特公昭52-17949号公報には、プラスチ
ックボトルの空気吸引輸送方式が開示されているもの
の、物品供給機からの残物品回収方法に関するところが
全くない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、物品供
給機からの残物品回収を人手で行なっている。このた
め、物品供給機の物品貯留部から物品切出装置に渡る広
範で複雑な物品供給経路の全てに残存している物品につ
いて人手で行なわなければならず、煩雑で多くの時間を
要する。
【0007】尚、物品処理装置の高速化に伴う大型化に
つれ、型替え時の残物品個数は多大となり、上述の人手
による物品回収作業が物品処理の生産性を大きく損な
う。
【0008】本発明は、物品供給機からの残物品回収を
自動で簡易に行ない、回収作業時間を短縮するとともに
回収作業性を向上し、物品処理の生産性を向上すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、物品供給機の物品貯留部に多数の物品を貯留し、物
品供給機の物品搬送具導入部に物品搬送具導入ラインを
接続して、物品供給機に物品搬送具を導入し、物品供給
機内に導入された物品搬送具に該物品供給機の物品貯留
部から切出される物品を移載して物品搬送具の物品保持
部材により該物品を保持し、物品供給機の物品搬送具排
出部に物品搬送具排出ラインを接続して上記物品を移載
された物品搬送具を物品供給機から排出し、物品搬送具
排出ラインによって排出された物品搬送具を物品処理装
置に搬送して該物品搬送具内の物品を該物品処理装置に
て使用し、物品を使用されて空となった物品搬送具を物
品処理装置から物品搬送具導入ラインによって物品供給
機に再導入する物品供給装置において、物品供給機から
物品を回収するに際し、物品搬送具を物品供給機から物
品搬送具排出ライン、物品処理装置、物品搬送具導入ラ
インを経て物品供給機に返る経路を循環移動させ、物品
回収用経路内に定めた物品取出位置で、物品供給機にて
物品を移載された物品搬送具の物品保持部材による物品
保持状態を解除し、該物品を物品搬送具から取出して回
収するようにしたものである。
【0010】請求項2に記載の本発明は、物品供給機の
物品貯留部に多数の物品を貯留し、物品供給機の物品搬
送具導入部に物品搬送具導入ラインを接続して、物品供
給機に物品搬送具を導入し、物品供給機内に導入された
物品搬送具に該物品供給機の物品貯留部から切出される
物品を移載して物品搬送具の物品保持部材により該物品
を保持し、物品供給機の物品搬送具排出部に物品搬送具
排出ラインを接続して上記物品を移載された物品搬送具
を物品供給機から排出し、物品搬送具排出ラインによっ
て排出された物品搬送具を物品処理装置に搬送して該物
品搬送具内の物品を該物品処理装置にて使用し、物品を
使用されて空となった物品搬送具を物品処理装置から物
品搬送具導入ラインによって物品供給機に再導入する物
品供給装置において、物品搬送具を物品供給機から物品
搬送具排出ライン、物品処理装置、物品搬送具導入ライ
ンを経て物品供給機に返す経路内に物品取出位置を定
め、この物品取出位置に、物品搬送具の物品保持部材に
よる物品保持状態を解除する物品保持解除手段と、物品
搬送具内の物品を取出す物品取出手段とを設けてなるよ
うにしたものである。
【0011】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の本発明において更に、前記物品搬送具が、物品保持
部材と、該物品保持部材を物品保持位置に設定する保持
操作位置と該物品保持部材を非保持位置に設定する非保
持操作位置とに切換設定され得る操作子と、操作子を保
持操作位置に設定するように付勢する付勢子とを有して
構成され、前記物品保持解除手段が、物品搬送具の操作
子を付勢子の付勢動作に抗して非保持操作位置に設定す
るようにしたものである。
【0012】
【作用】 物品供給機内の残物品を通常生産時と同様に、物品供
給機の物品貯留部から物品切出装置に渡る広範で複雑な
物品供給経路から一旦物品搬送具に移載して物品供給機
外に排出し、これを物品回収用経路で物品取出手段によ
って機械的に取出すものとなる。従って、残物品回収を
自動で簡易に行ない、回収作業時間を短縮するとともに
回収作業性を向上できる。
【0013】上記により、物品処理装置の高速化に
伴う大型化につれ、型替え時の残物品個数が多大となる
場合にも、物品処理の生産性を格段に向上できる。
【0014】上記で物品を物品搬送具から取出すに
際し、物品保持解除手段が物品搬送具の物品保持部材に
よる物品保持状態を機械的に解除し、物品を無理なくス
ムースに物品取出手段によって取出しできる。従って、
物品を確実に保持して搬送する物品搬送具を使用しなが
ら、物品にすり疵を生じたり、多大な物品取出力を付与
することなく、安定確実に物品を取出しできる。
【0015】
【実施例】図1は液体充填包装設備を示す模式図、図2
はキャップ整列供給機を示すレイアウト図、図3はキャ
ップ整列供給機を示す縦断面図、図4は図3の要部拡大
模式図、図5はキャップ回収装置を示す模式図、図6は
図5のVI−VI線に沿う矢視図、図7は図6のVII − VII
線に沿う矢視図、図8はキャップ回収工程を示す模式
図、図9はキャップ搬送具を示す模式図である。
【0016】(液体充填包装設備)(図1) 液体充填包装設備10は、ボトル1に洗剤等の液体を充
填し、その後ボトル1にキャップ2を装着し、キャップ
2を装着されたボトル1を包装箱3に箱詰めするもので
ある。そして、液体充填包装設備10は、ボトル整列供
給機11、ボトル搬送具搬送コンベヤ12、キャップ整
列供給機13、キャップ搬送具搬送コンベヤ14、充填
機15、キャップ装着機16、製箱機17、箱詰機18
を有している。
【0017】液体充填包装設備10による充填/包装処
理は下記(1) 〜(5) の如くになされる。 (1) ボトル整列供給機11において、ボトル搬送具搬送
コンベヤ12によって導入されてくる空のボトル搬送具
19にボトル1を整列して移載し、ボトル1を移載され
たボトル搬送具19をボトル搬送具搬送コンベヤ12に
よって排出する。
【0018】(2) キャップ整列供給機13において、キ
ャップ搬送具搬送コンベヤ14によって導入されてくる
空のキャップ搬送具21にキャップ2を整列して移載
し、キャップ2を移載されたキャップ搬送具21をキャ
ップ搬送具搬送コンベヤ14によって排出する。
【0019】(3) 充填機15において、ボトル搬送具搬
送コンベヤ12から受け渡されたボトル搬送具19内の
ボトル1に液体を充填する。
【0020】(4) キャップ装着機16において、充填機
15から受け渡されたボトル搬送具19内の液体充填済
のボトル1に、キャップ搬送具搬送コンベヤ14から受
け渡されたキャップ搬送具21内のキャップ2を取り出
して装着する。ここで、キャップ2を取り出されて空と
なったキャップ搬送具21は、キャップ搬送具搬送コン
ベヤ14によって再び上記(2) のキャップ整列供給機1
3に導入される。
【0021】(5) 製箱機17は箱を作り、この箱を箱詰
機18に供給する。箱詰機18において、上記(4) でキ
ャップ2を装着されたボトル1をボトル搬送具19から
取り出し、このボトル1を包装箱3に箱詰めする。ここ
で、ボトル1を取り出されて空となったボトル搬送具1
9は、ボトル搬送具搬送コンベヤ12によって再び上記
(1) のボトル整列供給機11に導入される。
【0022】(キャップ整列供給機)(図1〜図6、図
9) 液体充填包装設備10は、図2に示す如く、キャップ搬
送具搬送コンベヤ14のキャップ搬送具導入ライン14
Aとキャップ搬送具排出ライン14Bの両側に左右各1
組のキャップ整列供給機13を設置している。
【0023】キャップ整列供給機13は、多数のキャッ
プ2をキャップ貯留部31に貯留可能としている。キャ
ップ2は、キャップ格納タンク32からコンベヤ33に
より連続的にキャップ貯留部31に補給されるようにな
っている。
【0024】キャップ整列供給機13は、キャップ搬送
具導入部13Aに、導入ホイール22を介してキャップ
搬送具導入ライン14Aを接続され、キャップ整列供給
機13にキャップ搬送具21を導入する。また、キャッ
プ整列供給機13は、キャップ搬送具排出部13Bに、
排出ホイール23、24を介してキャップ搬送具排出ラ
イン14Bを接続され、キャップ整列供給機13内でキ
ャップ2を移載されたキャップ搬送具21をキャップ整
列供給機13から排出する。
【0025】尚、キャップ搬送具21は、図9に示す如
く、搬送具本体21Aに一対のキャップ保持爪21B、
21Bを備え、保持爪21B、21Bは互いに拡径する
キャップ保持位置でキャップ2の開口面内径部に係合し
てキャップ2を保持し、互いに縮径する非保持位置でキ
ャップ2の開口面内径部から離れキャップ2の保持を解
除する。両保持爪21B、21Bの下部にはくさびピス
トン状の操作子21Cが内蔵されており、操作子21は
保持操作位置と非保持操作位置との間を昇降してそれら
2操作位置のいずれかに切換設定可能とされており、保
持操作位置(上昇位置)で保持爪21B、21Bを上述
のキャップ保持位置に設定し、非保持操作位置(下降位
置)で保持爪21B、21Bを上述の非保持位置に設定
する。操作子21Cの下部には圧縮ばねからなる付勢子
21Dが内蔵されており、この付勢子21Dはそのばね
力により上述の操作子21Cを常に保持操作位置(上昇
位置)に設定するように付勢する。これにより、キャッ
プ搬送具21に移載されたキャップ2は、付勢子21D
のばね力により操作子21Cを介してキャップ保持位置
に設定されている保持爪21B、21Bにその開口面内
径部を嵌合して保持される。
【0026】また、キャップ搬送具21は、操作子21
Cの中央下部に磁性体21Eを有し、キャップ搬送具搬
送コンベヤ14、キャップ装着機16のキャップ移動経
路に設けられている物品ガイド用磁石とこの磁性体21
Eとの磁気的作用下で、所定のキャップ搬送具移動経路
によって搬送されるようになっている。また、キャップ
搬送具21は、搬送具本体21Aの底部に、後述する操
作子引下げ用磁石82のための挿通孔21Fを備えてい
る。
【0027】このとき、キャップ整列供給機13は、キ
ャップ搬送具導入ライン14Aから連続的に導入される
多数のキャップ搬送具21を順次、キャップ搬送具導入
部13Aからキャップ搬送具排出部13Bに渡って移動
可能とするキャップ搬送具移動ライン25を備えてい
る。キャップ整列供給機13は、キャップ搬送具移動ラ
イン25上に多数のキャップ搬送具載置台26を備え、
このキャップ搬送具載置台26にキャップ搬送具21を
保持可能としている(図3)。
【0028】以下、キャップ整列供給機13における、
(A) キャップ切出装置、(B) キャップ整列装置について
説明する。 (A) キャップ切出装置(図3) キャップ整列供給機13は、図3に示す如く、架台41
の鉛直支軸42回りに水平旋回台43を旋回可能に備え
ている。水平旋回台43の旋回駆動力は、旋回台43の
回転軸43Aに設けられているベルト巻掛溝43Bに巻
き掛けられるベルトから付与される。一方、キャップ整
列供給機13は、水平旋回台43の上部に前述のキャッ
プ貯留部31を設置している。このキャップ貯留部31
では、架台41の鉛直支軸42の上部に傾斜支軸44が
設けられ、この傾斜支軸44回りに傾斜旋回板45が旋
回可能とされている。傾斜旋回板45は、水平旋回台4
3の上部に設けられている水平ギヤ46Aと、傾斜旋回
板45の下部に設けられている傾斜ギヤ46Bとの噛み
合いを介して、水平旋回台43に同期して旋回する。
【0029】キャップ整列供給機13のキャップ貯留部
31は、傾斜旋回板45の外周回りに固定配置されるキ
ャップ切出ドラム47を架台41に固定し、このドラム
47の下部内周部に下板48を固定配置している。そし
て、キャップ整列供給機13は、傾斜旋回板45の外縁
部に多数の陥凹状切出ポケット49を等間隔に備え、各
切出ポケット49を前述のキャップ搬送具移動ライン2
5に設けてある各キャップ搬送具載置台26上のキャッ
プ搬送具21に対応させつつ、傾斜旋回板45の旋回に
よって周回状に循環移動可能としている。各切出ポケッ
ト49の陥凹底部は上述の下板48により閉じられてい
る。
【0030】このとき、キャップ貯留部31において、
キャップ切出ドラム47で囲まれる傾斜旋回板45上に
は、コンベヤ33(図1)が投入するキャップ2が収容
されており、傾斜旋回板45の傾斜最下部には多数のキ
ャップ2がランダムに積み重なっている。そして、傾斜
旋回板45の切出ポケット49が旋回板45の傾斜最下
部を通過するとき、当該切出ポケット49に1個のキャ
ップ2を受容するようになっている。
【0031】他方、傾斜旋回板45の傾斜上部には物品
切出領域が設定されており、切出ポケット49の陥凹底
部を閉じている下板48をこの物品切出領域では開放
し、下板開放部48Aとしている。これにより、傾斜旋
回板45の切出ポケット49が上述の物品切出領域に到
達すると、この切出ポケット49に受容していたキャッ
プ2を下板開放部48Aから対応するキャップ搬送具2
1の側(キャップ整列装置の搬送筒51)に切り出し、
ひいてはこのキャップ2を対応するキャップ搬送具21
に移載するようにしている。
【0032】(B) キャップ整列装置(図3、図4) キャップ整列供給機13は、図3に示す如く、傾斜旋回
板45の各切出ポケット49の下部に、各切出ポケット
49と対応する搬送筒51を備えている。各搬送筒51
はキャップ切出ドラム47に固定配置の前述の下板48
に対応する切出ポケット49との間に挟んで、傾斜旋回
板45の旋回時に当該切出ポケット49とともに周回状
に循環移動する。従って、傾斜旋回板45の切出ポケッ
ト49が前述の物品切出領域に到達し、切出ポケット4
9に受容していたキャップ2が下板48の開放部48A
から切出されると、この切出されたキャップ2は搬送筒
51に収容されるものとなる。このとき、キャップ整列
供給機13の架台41には、各搬送筒51の底部を閉じ
る底板52が固定配置されている。そして、傾斜旋回板
45の傾斜下部には物品投入領域が設定されており、搬
送筒51の底部を閉じている底板52をこの物品投入領
域では開放し、底板開放部52Aとしている。これによ
り傾斜旋回板45の搬送筒51が上述の物品投入領域に
到達すると、この搬送筒51に収容していたキャップ2
を底板開放部52Aから後述する整列筒53に投入する
ものとなる。
【0033】尚、搬送筒51は、その筒壁に多数の通気
孔51Aを備えている。この通気孔51Aは、搬送筒5
1の空気の抜けを良くし、ひいては整列筒53における
後述の上昇気流の流量を十分に生成できるようにしてい
る。
【0034】キャップ整列供給機13は、水平旋回台4
3の外周部の周方向の多数位置で、上述の各切出ポケッ
ト49、搬送筒51に対応する位置に、搬送筒51の出
口下方側に配置される整列筒53、当該整列筒53の出
口下方側に配置されるキャップ保持部54、当該キャッ
プ保持部54の下方側に配置される前述のキャップ搬送
具載置台26を備えている。
【0035】整列筒53は、キャップ2が回転自在に通
過できる鉛直通路を備え、前述の物品投入領域で搬送筒
51から投入されるキャップ2を受け入れるようになっ
ている。尚、整列筒53は、架台41に支持されている
カム55Aに係合するカムフォロワ55Bを備えてお
り、このカムフォロワ55Bをカム55Aに倣わせるこ
とにより、一定範囲を昇降可能としている。即ち、整列
筒53によってキャップ2を整列する過程では、整列筒
53を下降位置に設定して整列筒53の出口とキャップ
保持部54との間の空隙を一定値に保つ。そして、キャ
ップ保持部54を反転する過程では整列筒53を上昇位
置に設定し、キャップ保持部54に2個以上のキャップ
2が供給された不測の状態でキャップ保持部54が反転
しても、キャップ保持部54上の2個以上のキャップ2
が整列筒53に干渉することのないように、整列筒53
の下端とキャップ保持部54との間に大きな空隙を形成
可能としている。
【0036】キャップ保持部54は、整列エア吹出し口
54Aと吸着用ノズル54Bとを備える。整列エア吹出
し口54Aは整列筒53の鉛直通路に上昇気流を形成
し、搬送筒51から投入されるキャップ2をこの上昇気
流中に受入れ、キャップ2の姿勢を一定方向に整列した
後、この上昇気流を停止或いは減速し、このキャップ2
を上記整列姿勢で吸着用ノズル54Bによりキャップ保
持部54に真空吸引して保持する。尚、キャップ保持部
54は、キャップ2の形態に応ずるアタッチメント56
を着脱できるようになっている(図4)。
【0037】キャップ保持部54は、キャップ2を吸引
保持した状態で反転できる。即ち、キャップ整列供給機
13は、架台41の鉛直支軸42に固定にギヤ支持台5
7の周方向2位置のそれぞれに正立設定用ギヤ58A
と、倒立設定用ギヤ58Bとを固定しており、キャップ
保持部54の回転軸61に連結した反転ギヤ列62を正
立設定用ギヤ58Aに噛合わせてキャップ保持部54を
正立(整列筒53に対向配置)させ、反転ギヤ列62を
倒立設定用ギヤ58Bに噛合わせてキャップ保持部54
を倒立(キャップ搬送具載置台26上のキャップ搬送具
21に対向配置)させ得るようになっている。即ち、キ
ャップ2を吸引保持したキャップ保持具54を倒立状態
に反転させた後、吸着用ノズル54Bによる吸引を解除
し、キャップ2を前記整列姿勢の反転状態である一定姿
勢にて、キャップ搬送具載置台26上のキャップ搬送具
21に受け渡すことができる。
【0038】キャップ搬送具載置台26は、中心ロッド
63Aと外筒63Bとからなる伸縮ロッド63の上端部
に設けられている。そして、伸縮ロッド63をばね64
の弾発力によって伸長保持しながら、伸縮ロッド63の
下端部に設けてあるカムフォロワ65Aを架台41側の
カム65Bに係合させ、反転状態のキャップ保持部54
からキャップ搬送具21へのキャップ2の受渡し時に、
キャップ搬送具21を保持しているキャップ搬送具載置
台26を受渡し位置まで上昇させるようになっている。
キャップ搬送具載置台26が受渡し位置に上昇したと
き、キャップ搬送具21のキャップ保持爪21B、21
Bはキャップ2の開口面内径部に押込まれて縮径すると
ともに、付勢子21Dによる拡径方向への弾発力により
キャップ2の上記内径部を把持し、当該キャップ2をキ
ャップ保持部54からキャップ搬送具21に移載せしめ
る。尚、キャップ搬送具載置台26が受渡し位置に上昇
したとき、キャップ搬送具21がキャップ保持部54内
のキャップ2に緩衝的に、然も確実に嵌着できるよう
に、キャップ搬送具載置台26はばね64を圧縮させて
伸縮ロッド63を収縮可能とする。
【0039】(キャップ回収装置)(図1、図5〜図
8) 然るに、液体充填包装設備10は、所定のキャップ2を
用いる生産を終了し、他のキャップ2を用いる生産への
型替えを行なうに際し、キャップ整列供給機13内に残
っている残キャップ2を回収するため、以下の如くのキ
ャップ回収装置70を有している。
【0040】キャップ回収装置70は、通常生産時のキ
ャップ搬送具移動経路と同様の、キャップ整列供給機1
3からキャップ搬送具排出ライン14B〜キャップ搬送
具導入ライン14Aを経てキャップ整列供給機13に返
る経路をキャップ回収用経路71として用い、キャップ
搬送具21をこのキャップ回収用経路71にて循環移動
させるようになっている。そして、このキャップ回収用
経路71内に設けられている旋回ホイール72上にキャ
ップ取出位置73を定めている(図6、図7)。旋回ホ
イール72は、サーボモータ72A、減速機72Bによ
り旋回せしめられる。
【0041】キャップ回収装置70は、旋回ホイール7
2の側傍におけるキャップ取出位置73の入側にキャッ
プ検知センサ74を設置している。そして、液体充填包
装設備10がキャップ回収運転モードにある条件下で、
このキャップ検知センサ74がキャップ搬送具21上の
キャップ2を検知したとき、旋回ホイール72は間欠回
転し、当該キャップ搬送具21をキャップ取出位置73
に一時停止状態で位置付ける。
【0042】キャップ回収装置70は、キャップ回収用
経路71内に定めたキャップ取出位置73に、キャップ
保持解除装置75とキャップ取出装置76とを設けてい
る。
【0043】キャップ保持解除装置75は、キャップ取
出位置73に位置付けられたキャップ搬送具21の操作
子21Cを、付勢子21Dのばね力による付勢動作に抗
して、非保持操作位置(下降位置)に設定替えし、結果
として、キャップ搬送具21の保持爪21B、21Bを
キャップ2の開口面内径部から離す非保持位置に設定替
えすることにより、保持爪21B、21Bによるキャッ
プ保持状態を解除する。具体的には、キャップ保持解除
装置75は、キャップ取出位置73の下方にキャップ保
持解除用エアシリンダ81を配置し、このエアシリンダ
81のピストンロッド先端に操作子引下げ用磁石82を
備えている。そして、キャップ2を保持したキャップ搬
送具21がキャップ取出位置73に位置付けられると、
エアシリンダ81を伸長動作させて操作子引下げ用磁石
82をキャップ搬送具21の挿通孔21Fに挿通し、磁
石82をキャップ搬送具21の操作子21Cに設けてあ
る磁性体21Eに吸着せしめ、その後、エアシリンダ8
1を収縮動作させて操作子21Cを引下げる。これによ
り、操作子21Cは、上述の非保持操作位置(下降位
置)に設定替えされるものとなる(図8)。
【0044】キャップ取出装置76は、キャップ取出位
置73に位置付けられたキャップ搬送具21内のキャッ
プ2を取出す。この取出し時に、キャップ搬送具21内
のキャップ2は上述のキャップ保持解除装置75によっ
て保持爪21B、21Bによるキャップ保持状態を解除
されている。具体的には、キャップ取出装置76は、キ
ャップ取出位置73の上方にキャップ回収用ダクト91
の吸込ダクト91Aを配置している。キャップ回収用ダ
クト91はキャップ回収タンク92にまで伸び、ダクト
91、タンク92にはブロワ93の吸込力が印加されて
いる。また、キャップ取出装置76は、旋回ホイール7
2の側傍に吸込ダクト昇降用エアシリンダ94を配置し
ており、エアシリンダ94の伸縮動作により吸込ダクト
91Aをキャップ回収用ダクト91の内外に昇降移動さ
せる。キャップ搬送具21からのキャップ2の取出し時
には、吸込ダクト91Aが下降位置に設定され、キャッ
プ取出位置73に位置付けられたキャップ搬送具21の
直上に該吸込ダクト91Aを近接配置するものとなり、
前述のキャップ保持解除装置75によって保持解除され
たキャップ2を吸込ダクト91A〜キャップ回収用ダク
ト91に吸引回収可能とする。
【0045】以下、キャップ回収装置70によるキャッ
プ回収手順について説明する。 (1) キャップ搬送具排出ライン14Bが駆動し、キャッ
プ整列供給機13でキャップ2を移載されたキャップ搬
送具21を排出する。旋回ホイール72回りのキャップ
検知センサ74がキャップ搬送具21上のキャップ2を
検知すると、旋回ホイール72は間欠回転し、当該キャ
ップ搬送具21をキャップ取出位置73に位置付ける
(図8(A))。
【0046】(2) キャップ取出装置76の吸込ダクト昇
降用エアシリンダ94が収縮動作して吸込ダクト91A
を下降位置に設定し(このとき、ブロワ93は連続運転
中とされている)、同時に、キャップ保持解除装置75
のキャップ保持解除用エアシリンダ81が伸長動作して
キャップ搬送具21の挿通孔21Fに挿通され、エアシ
リンダ81の操作子引下げ用磁石82がキャップ搬送具
21の磁性体21Eを吸着する(図8(B))。
【0047】(3) キャップ保持解除装置75のキャップ
保持解除用エアシリンダ81が収縮動作して、エアシリ
ンダ81の操作子引下げ用磁石82がキャップ搬送具2
1の磁性体21Eを吸着したまま、操作子21Cを引下
げて非保持操作位置(下降位置)に設定替えする。これ
により、キャップ搬送具21は保持爪21B、21Bに
よるキャップ保持状態を解除し、キャップ2は確実に吸
込ダクト91A〜キャップ回収用ダクト91に吸引さ
れ、キャップ回収タンク92に回収される(図8(C)
)。
【0048】(4) キャップ保持解除装置75のキャップ
保持解除用エアシリンダ81は下降端に戻って操作子引
下げ用磁石82をキャップ搬送具21の挿通孔21F外
に設定し、キャップ取出装置76の吸込ダクト昇降用エ
アシリンダ94は上昇端に戻って吸込ダクト91Aをキ
ャップ回収用ダクト91内に納める。続いて旋回ホイー
ル72が旋回し、キャップ2を取出されたキャップ搬送
具21をキャップ搬送具導入ライン14Aの側に送出す
る。
【0049】(5) 上述(1) 〜(4) の繰り返しにより、キ
ャップ整列供給機13内の残キャップ2の回収が進み、
キャップ整列供給機13内のキャップ移動ライン25に
設けているキャップ検知センサがキャップなしを検知す
ると、このキャップ検知センサによるキャップ検知位置
〜キャップ取出位置73までのキャップ搬送具21の在
籍数に余裕数を加えた個数のキャップ搬送具21につい
て、上述(1) 〜(4) を更に繰り返し、その後、上述(1)
〜(4) の回収動作を終了する。
【0050】以下、本実施例の作用について説明する。 キャップ整列供給機13内の残キャップ2を通常生産
時と同様に、キャップ整列供給機13の物品貯留部31
からキャップ切出装置に渡る広範で複雑なキャップ供給
経路から一旦キャップ搬送具21に移載してキャップ整
列供給機13に排出し、これをキャップ回収用経路71
でキャップ取出装置76によって機械的に取出すものと
なる。従って、残キャップ回収を自動で簡易に行ない、
回収作業時間を短縮するとともに回収作業性を向上でき
る。
【0051】上記により、キャップ装着機16の高
速化に伴う大型化につれ、型替え時の残キャップ個数が
多大となる場合にも、キャップ処理の生産性を格段に向
上できる。
【0052】上記でキャップ2をキャップ搬送具2
1から取出すに際し、キャップ保持解除装置75がキャ
ップ搬送具21のキャップ保持爪21B、21Bによる
キャップ保持状態を機械的に解除し、キャップ2を無理
なくスムースにキャップ取出装置76によって取出しで
きる。従って、キャップ2を確実に保持して搬送するキ
ャップ搬送具21を使用しながら、キャップ2にすり疵
を生じたり、多大なキャップ取出力を付与することな
く、安定確実にキャップ2を取出しできる。
【0053】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、物品取出手
段は、空気吸引輸送方式によらず、取出ロボット等の他
の手段を用いるものであっても良い。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、物品供給
機からの残物品回収を自動で簡易に行ない、回収作業時
間を短縮するとともに回収作業性を向上し、物品処理の
生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は液体充填包装設備を示す模式図である。
【図2】図2はキャップ整列供給機を示すレイアウト図
である。
【図3】図3はキャップ整列供給機を示す縦断面図であ
る。
【図4】図4は図3の要部拡大模式図である。
【図5】図5はキャップ回収装置を示す模式図である。
【図6】図6は図5のVI−VI線に沿う矢視図である。
【図7】図7は図6のVII − VII線に沿う矢視図であ
る。
【図8】図8はキャップ回収工程を示す模式図である。
【図9】図9はキャップ搬送具を示す模式図である。
【符号の説明】
2 キャップ(物品) 13 キャップ整列供給機(物品供給機) 13A キャップ搬送具導入部 13B キャップ搬送具排出部 14 キャップ搬送具搬送コンベヤ 14A キャップ搬送具導入ライン 14B キャップ搬送具排出ライン 16 キャップ装着機 21 キャップ搬送具 21B キャップ保持爪 21C 操作子 21D 付勢子 70 キャップ回収装置 71 キャップ回収用経路 73 キャップ取出位置 75 キャップ保持解除装置 76 キャップ取出装置
フロントページの続き (72)発明者 岩下 伊久雄 石川県金沢市大豆田本町甲58番地 澁谷工 業株式会社内 (72)発明者 山際 豊 石川県金沢市大豆田本町甲58番地 澁谷工 業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品供給機の物品貯留部に多数の物品を
    貯留し、 物品供給機の物品搬送具導入部に物品搬送具導入ライン
    を接続して、物品供給機に物品搬送具を導入し、 物品供給機内に導入された物品搬送具に該物品供給機の
    物品貯留部から切出される物品を移載して物品搬送具の
    物品保持部材により該物品を保持し、 物品供給機の物品搬送具排出部に物品搬送具排出ライン
    を接続して上記物品を移載された物品搬送具を物品供給
    機から排出し、 物品搬送具排出ラインによって排出された物品搬送具を
    物品処理装置に搬送して該物品搬送具内の物品を該物品
    処理装置にて使用し、物品を使用されて空となった物品
    搬送具を物品処理装置から物品搬送具導入ラインによっ
    て物品供給機に再導入する物品供給装置において、 物品供給機から物品を回収するに際し、 物品搬送具を物品供給機から物品搬送具排出ライン、物
    品処理装置、物品搬送具導入ラインを経て物品供給機に
    返る経路を循環移動させ、 物品回収用経路内に定めた物品取出位置で、物品供給機
    にて物品を移載された物品搬送具の物品保持部材による
    物品保持状態を解除し、該物品を物品搬送具から取出し
    て回収することを特徴とする物品供給装置の物品回収方
    法。
  2. 【請求項2】 物品供給機の物品貯留部に多数の物品を
    貯留し、 物品供給機の物品搬送具導入部に物品搬送具導入ライン
    を接続して、物品供給機に物品搬送具を導入し、 物品供給機内に導入された物品搬送具に該物品供給機の
    物品貯留部から切出される物品を移載して物品搬送具の
    物品保持部材により該物品を保持し、 物品供給機の物品搬送具排出部に物品搬送具排出ライン
    を接続して上記物品を移載された物品搬送具を物品供給
    機から排出し、 物品搬送具排出ラインによって排出された物品搬送具を
    物品処理装置に搬送して該物品搬送具内の物品を該物品
    処理装置にて使用し、物品を使用されて空となった物品
    搬送具を物品処理装置から物品搬送具導入ラインによっ
    て物品供給機に再導入する物品供給装置において、 物品搬送具を物品供給機から物品搬送具排出ライン、物
    品処理装置、物品搬送具導入ラインを経て物品供給機に
    返す経路内に物品取出位置を定め、 この物品取出位置に、物品搬送具の物品保持部材による
    物品保持状態を解除する物品保持解除手段と、物品搬送
    具内の物品を取出す物品取出手段とを設けてなることを
    特徴とする物品供給装置の物品回収装置。
  3. 【請求項3】 前記物品搬送具が、物品保持部材と、該
    物品保持部材を物品保持位置に設定する保持操作位置と
    該物品保持部材を非保持位置に設定する非保持操作位置
    とに切換設定され得る操作子と、操作子を保持操作位置
    に設定するように付勢する付勢子とを有して構成され、 前記物品保持解除手段が、物品搬送具の操作子を付勢子
    の付勢動作に抗して非保持操作位置に設定するものであ
    る請求項2記載の物品供給装置の物品回収装置。
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