JPH0885559A - シールキャップ - Google Patents

シールキャップ

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JPH0885559A
JPH0885559A JP6221493A JP22149394A JPH0885559A JP H0885559 A JPH0885559 A JP H0885559A JP 6221493 A JP6221493 A JP 6221493A JP 22149394 A JP22149394 A JP 22149394A JP H0885559 A JPH0885559 A JP H0885559A
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seal cap
belt
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Toru Shima
徹 嶋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単に封印及び開封でき、故意に第三者が開
封したことを容易に認識でき、しかも、仮蓋として再使
用できるシールキャップを提供すること。 【構成】 プラグが着脱自在に設けられた口部の外周部
に取り付けられるシールキャップ11を、略有底円筒状
の蓋本体部2と、この蓋本体部2の開口端側に設けられ
たベルト部3と、このベルト部3に設けられた開封用の
タブ4と、蓋本体部2とベルト部3との間で周方向に沿
って設けられた引き裂き線部5とを有する構造とし、か
つ、プラスチックから形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドラム缶等の容器のシ
ールキャップに関する。
【0002】
【背景技術】容器のシールキャップは、封印が容易であ
り(イージーシール性)、輸送中に外れることがなく
(シール安定性)、開封が容易であり(イージーオープ
ン性)、故意に第三者が開封すれば、開封したことが明
確にわかるようにシールキャップが破損又は変形して内
容物が保証されること(ピリファプルーフ性〔バージン
保証性〕)が要求される。この要求を満たすため、プラ
スチック製のねじ込みキャップの下端縁に保証バンドが
複数のブリッジを介して接続され、キャップ自体を回せ
ばブリッジが引き裂かれて開封されたことが明確にわか
る清涼飲料水用容器のシールキャップがある(特開平4-
242555号参照)。しかし、この清涼飲料水用容器のシー
ルキャップは、キャップ自体がビンにねじ込まれるタイ
プであるため、容器本体の口部にプラグが着脱自在に設
けられ、このプラグを覆うように前記口部の外周部にシ
ールキャップが取り付けられたドラム缶には適用できな
い。
【0003】ドラム缶に適用されるシールキャップとし
て、従来では、容器本体の口部に特殊な工具を使用して
嵌合される金属製シールキャップや、蓋本体に形成され
たタブの両側から蓋本体の中央部にかけて切り込みが形
成されたプラスチック製シールキャップがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の金属製シールキ
ャップは、開封は蓋自体を破損させて行うので、一度開
封したらシールキャップを仮蓋として再利用できないと
いう問題点がある。ドラム缶を屋外で保管する場合で
は、一度開封したシールキャップを口部に取り付けても
破損された部分から雨水がプラグと口部との間に入り込
むことになり、プラグの口部への取付状態がよくない
と、容器本体内に雨水やゴミが混入する虞れがある。ま
た、金属製シールキャップを封印するには、専用工具を
使ってキャップを容器本体の口部に嵌合させなければな
らないが、この作業を熟練していない作業者が行う場合
にはキャップの取り付けが不十分であり、前述と同様
に、容器本体内への雨水やゴミの混入という問題が生じ
る。
【0005】従来のプラスチック製シールキャップは、
タブを引っ張って蓋本体の上面部を破断させて開封する
ため、一度開封したらシールキャップを仮蓋として再利
用できないという問題点がある。また、タブ以外の箇所
からドライバー等によりシールキャップをこじ開ける
と、その部分が破損することなく開いてしまうので、ピ
リファプルーフ性を満足できないという問題点がある。
【0006】本発明の目的は、簡単に封印及び開封で
き、故意に第三者が開封したことを容易に認識でき、し
かも、仮蓋として再使用できるシールキャップを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、蓋
本体部とベルト部との間に引き裂き線部を周方向に沿っ
て設けて前記目的を達成しようとするものである。具体
的には、本発明のシールキャップは、口部にプラグが着
脱自在に設けられた容器本体に使用され、前記プラグを
覆うように前記口部の外周部に取り付けられるシールキ
ャップであって、略有底円筒状の蓋本体部と、この蓋本
体部の開口端側に設けられたベルト部と、このベルト部
に設けられた開封用のタブと、前記蓋本体部と前記ベル
ト部との間で周方向に沿って設けられた引き裂き線部と
を有し、かつ、プラスチックから形成されたことを特徴
とする。
【0008】ここで、前記ベルト部の端縁部に薄肉部や
複数の切欠状凹部を形成してもよい。さらに、引き裂き
線部の厚さは前記蓋本体部及びベルト部の厚さに比べて
3分の2以下、好ましくは、3分の2以下かつ5分の2
以上としてもよい。引き裂き線部の厚さが前記蓋本体部
及びベルト部の厚さに比べて3分の2を越えると、引き
裂き線部が厚すぎて容易に切断されない。5分の2未満
とすると、輸送時等にシールキャップに加わる衝撃によ
り、引き裂き線部が誤って切断されたり、長期保管時に
クリープにより切断されることがある。また、シールキ
ャップを形成するプラスチックは、直鎖状低密度ポリエ
チレン(L-LDPE)及び他のポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、EVA樹脂、ポリ
ウレタン(PUR)等のプラスチックであるが、適度の
柔軟性があり、耐薬品性、耐油性及び耐蝕性に優れてい
る点で直鎖状低密度ポリエチレンが好ましい。
【0009】
【作用】蓋本体部、ベルト部、開封用のタブ及び引き裂
き線部からなるシールキャップを射出成形等によって一
体成形し、このシールキャップをプラグが着脱自在に設
けられた容器本体の口部に手作業、工場でのライン作業
等の適宜な方法で取り付ける。このシールキャップで
は、ペンチやドライバー等の工具を利用して開封用のタ
ブを引っ張ると、蓋本体部とベルト部との間に設けられ
た引き裂き線部が引き裂かれ、ベルト部が蓋本体部から
分離される。ベルト部が分離された蓋本体部は容易に口
部から取り外されてキャップが開封される。キャップを
開封しても、蓋本体部自体は破損されていないので、仮
蓋として再利用できる。ここで、故意に第三者がシール
キャップ全体を容器本体の口部から取り外そうとして
も、蓋本体部とベルト部との引き裂き線部が引き裂かれ
るので、ピリファプルーフ性〔バージン保証性〕が確保
される。
【0010】前記シールキャップにおいて、ベルト部の
端縁部に薄肉部を形成すれば、第三者が開封用のタブ以
外の箇所からドライバー等でシールキャップをこじあけ
ようとしても、薄肉部が切断されるので、ピリファプル
ーフ性が確保される。また、ベルト部の端縁部に複数の
切欠状凹部を形成すれば、第三者が開封用のタブ以外の
箇所からシールキャップをこじあけようとしても、切欠
状凹部からベルト部が切断されるので、ピリファプルー
フ性が確保され、しかも、シールキャプを容器本体の口
部に取り付ける際に、ベルト部が外側に変形しやすくな
るので、イージーシール性がより向上される。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、各実施例中、同一構成要素は同一符
号を付して説明を省略又は簡略にする。図1から図4に
は本発明の第1実施例に係るシールキャップが示されて
いる。シールキャップの外観を示す図1から図3におい
て、シールキャップ11は、略有底円筒状の蓋本体部2
と、この蓋本体部2の開口端側に設けられ中央部に周方
向に沿って形成されたくびれ部3Aを有するベルト部3
と、このベルト部3の端縁部に設けられた開封用のタブ
4と、蓋本体部2とベルト部3との間に設けられた引き
裂き線部5とを有する構造であり、かつ、プラスチック
から一体形成されている。このプラスチックは、直鎖状
低密度ポリエチレン(L-LDPE)及び他のポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、EV
A樹脂、ポリウレタン(PUR)等のプラスチックであ
るが、適度の柔軟性があり、耐薬品性、耐油性及び耐蝕
性に優れている点で直鎖状低密度ポリエチレンが好まし
い。開封用のタブ4は、内部に係合孔4Aを有する板状
に形成されている。引き裂き線部5は、開封用のタブ4
の近傍においてベルト部3の端縁から軸線方向と平行に
形成された立ち上がり部5Aと、この立ち上がり部5A
の端部に一端部が接続されるとともに周方向に沿って形
成された円周部5Bとから構成され、この円周部5Bの
他端部は前記一端部の近傍に形成されている。
【0012】シールキャップ11が容器本体に装着され
た状態が図4に示されている。図4において、容器本体
であるドラム缶6は、本体6Aに短寸円筒状の口部7が
起立して設けられ、この口部7にプラグ8が着脱自在に
設けられている。このプラグ8は上部及び下部にそれぞ
れに凹部を有し、その周面が口部7の外周部に螺合され
ている。第1実施例のシールキャップ11はプラグ8の
上方を覆うように口部7の外周部に取り付けられてい
る。なお、符号9はプラグ8と口部7との間に介装され
るシール材である。ドラム缶6の口部7は、根元にくび
れ部7Aを有し、このくびれ部7Aにベルト部3のくび
れ部3Aが嵌合されている。このくびれ部7Aの上端縁
には前記引き裂き線部5の円周部5Bが位置する。引き
裂き線部5の厚さT1は蓋本体部2及びベルト部3の厚さ
T2に比べて3分の2以下、好ましくは、3分の2以下か
つ5分の2以上である。引き裂き線部5の厚さT1が蓋本
体部2及びベルト部3の厚さT2に比べて3分の2を越え
ると、引き裂き線部5が厚すぎて切断されない。5分の
2未満とすると、輸送時等にシールキャップ11に加わ
る衝撃により、引き裂き線部5が誤って切断されたり、
長期保管時、クリープにより切断されることがある。
【0013】この構成の第1実施例では、蓋本体部2、
ベルト部3、開封用のタブ4及び引き裂き線部5からな
るシールキャップ11を射出成形によって一体成形し、
このシールキャップ11をプラグ8が着脱自在に設けら
れたドラム缶6の口部7に手作業、工場でのライン作業
等の適宜な方法で取り付ける。このシールキャップ11
では、ドライバーを開封用のタブ4の係合孔4Aに差し
込んだり、ペンチで開封用のタブ4を挟んで開封用のタ
ブ4を引っ張ると、蓋本体部2とベルト部3との間に設
けられた引き裂き線部5は、まず、立ち上がり部5Aの
端部から引き裂かれ、その引き裂きが円周部5Bに伝わ
ってベルト部3が蓋本体部2から分離される。また、故
意に第三者が開封用のタブ4からシールキャップ11全
体をドラム缶6の口部7から取り外そうとしても、蓋本
体部2とベルト部3との引き裂き線部5が引き裂かれ
る。
【0014】従って、第1実施例によれば、シールキャ
ップ11を略有底円筒状の蓋本体部2と、この蓋本体部
2の開口端側に設けられたベルト部3と、このベルト部
3に設けられた開封用のタブ4と、蓋本体部2とベルト
部3との間で周方向に沿って設けられた引き裂き線部5
とを有し、かつ、プラスチックから形成したから、この
シールキャップ11を手作業等でドラム缶6の口部7に
簡単に封印でき(イージーシール性の確保)、開封用の
タブ4を引っ張れば専用工具がなくとも容易に開封でき
(イージーオープン性の確保)、故意に第三者がシール
キャップ11全体をドラム缶6の口部7から取り外そう
としても、引き裂き線部5が引き裂かれて開封したこと
を容易に認識でき(ピリファプルーフ性の確保)、しか
も、蓋本体部2を仮蓋として再使用できる。蓋本体部2
を仮蓋として再使用できるので、仮蓋からプラグ8と口
部7との間に雨水が浸入することがなく、ドラム缶6の
屋外保管が行える。また、第1実施例では、ドラム缶6
の口部7は、根元にくびれ部7Aを有し、このくびれ部
7Aにシールキャップ11のベルト部3のくびれ部3A
が嵌合された構成であるから、輸送中にシールキャップ
11がドラム缶6の口部7から誤って外れることがな
く、シール安定性が良好である。
【0015】次に、本発明の第2実施例について図5に
基づいて説明する。第2実施例は、第1実施例に比べて
引き裂き線部5に切欠状凹部10を形成した点が相違す
るが、他の構成は第1実施例と同じである。即ち、第2
実施例のシールキャップ21は、前記蓋本体部2、前記
ベルト部3、前記開封用のタブ4及び前記引き裂き線部
5を有する構造であり、この引き裂き線部5は、前記立
ち上がり部5A及び円周部5Bを有する。立ち上がり部
5Aの端縁(開封用のタブ4の基端部近傍)には1個の
切欠状凹部10が形成されている。この構成の第2実施
例では、前記第1実施例と同じ効果を奏する他に、引き
裂き線部5の立ち上がり部5Aに切欠状凹部10を形成
したから、第三者が開封用の開封用のタブ4の下からド
ライバーを利用してシールキャップ21を無理に開けよ
うとしても、切欠状凹部10から引き裂き線部5が切断
されるので、第1実施例に比べてピリファプルーフ性が
向上され、しかも、シールキャプ21をドラム缶6の口
部7に取り付ける際に、ベルト部3が外側に変形しやす
くなるので、イージーシール性がより向上される。
【0016】次に、本発明の第3実施例について図6に
基づいて説明する。第3実施例は、第2実施例に比べて
引き裂き線部5以外にも切欠状凹部10を形成した点が
相違するが、他の構成は第2実施例と同じである。即
ち、第3実施例のシールキャップ31は、前記蓋本体部
2、前記ベルト部3、前記開封用のタブ4及び前記引き
裂き線部5を有する構造であり、この引き裂き線部5の
立ち上がり部5Aの端縁に1個の切欠状凹部10が形成
され、ベルト部3の端縁には合計7個の切欠状凹部10
が形成されている。これらの切欠状凹部10は互いに等
間隔に配置されている。この構成の第3実施例では、前
記第2実施例と同じ効果を奏する他に、引き裂き線部5
の立ち上がり部5Aの端縁及びベルト部3の端縁に切欠
状凹部10を合計8個形成したから、第三者が開封用の
開封用のタブ4の下やベルト部3の端縁からドライバー
を利用してシールキャップ21全体を無理にこじあけよ
うとしても、切欠状凹部10が切断されるので、第2実
施例に比べてピリファプルーフ性が向上し、しかも、シ
ールキャプ21をドラム缶6の口部7に取り付ける際
に、ベルト部3が外側により変形しやすくなるので、イ
ージーシール性がより向上する。
【0017】次に、本発明の第4実施例について図7及
び図8に基づいて説明する。第4実施例は、第3実施例
に比べ、切欠状凹部10に変えて切欠状薄肉部12を形
成した点で相違するが、他の構成は第3実施例と同じで
ある。即ち、図7に示される通り、第4実施例のシール
キャップ41は、前記蓋本体部2、前記ベルト部3、前
記開封用のタブ4及び前記引き裂き線部5を有する構造
であり、この引き裂き線部5の立ち上がり部5Aの端縁
及びベルト部3の端縁には合計8個の切欠状薄肉部12
が形成され、これらの切欠状薄肉部12は互いに等間隔
に配置されている。この切欠状薄肉部12の形状が図8
に示されている。図8において、ベルト部3は、その端
縁に外縁部3Bを有し、この外縁部3Bに切欠状薄肉部
12が形成されている。この切欠状薄肉部12が形成さ
れた外縁部3Bは、射出成形により一体形成されるもの
でもよいが、薄いシートを第2実施例のシールキャップ
21のベルト部3に超音波溶接して形成したものでもよ
い。切欠状薄肉部12は、その厚さT3が他の部位の厚さ
T4の約7分の4であり、内側端は前記引き裂き線部5の
下方に位置する。この構成の第4実施例では、前記第3
実施例と同じ効果を奏する他に、引き裂き線部5の立ち
上がり部5Aの端縁及びベルト部3の端縁に切欠状薄肉
部12を合計8個形成したから、第三者が開封用の開封
用のタブ4の下やベルト部3の端縁からドライバーを利
用してシールキャップ21を無理にこじあけようとして
も、切欠状凹部10が確実に切断されるので、第3実施
例に比べてピリファプルーフ性がより向上する。
【0018】次に、前記第1実施例から第4実施例が前
述した効果を達成することを証明するために実験例につ
いて説明する。この実験例は、前記第1実施例から第4
実施例及びプラスチック製の従来例について、イージー
シール性、シール安定性、イージーオープン性及びピリ
ファプルーフ性の評価をしたものである。その結果を表
1に示す。ここで、イージーシール性とは、手でシール
キャップをドラム缶の口部に取り付けることで、表1の
中では、極めて簡単に取り付けられる場合を◎で示し、
簡単に取り付けられる場合を○で示し、通常では簡単に
取り付けられるがやり方が悪いと取り付けに手間取る場
合を△で示す。シール安定性とは、手では簡単にシール
キャップが開かないことであり、全ての実施例及び従来
例が良好であり、表1の中では、○で示す。イージーオ
ープン性及びピリファプルーフ性については、図9に示
される通り、(A)ドライバーを開封用のタブ4の係合
孔4Aに差し込んで開封用のタブ4を引っ張る、(B)
ペンチで開封用のタブ4を挟んで引っ張る、(C)ドラ
イバーを開封用のタブ4の下に差し込んでこじあける、
(D)ドライバーを開封用のタブ4の下以外のベルト部
3の端縁の下に差し込んでこじあける、ことにより実験
した。このうち、イージーオープン性では、簡単に開封
できた場合を○で示し、開封はできるが手間取る場合を
△で示し、開封できない場合を×で示した。ピリファプ
ルーフ性では、シールキャップ全体をドラム缶の口部か
ら取り外そうとしたとき、所定箇所が切断されて第三者
が開封したことが明確にわかる場合を○で示し、通常は
所定箇所が切断されるがやり方によっては所定箇所が切
断されないことがある場合を△で示し、所定箇所が切断
されず第三者が開封したことがわからない場合を×で示
した。
【0019】
【表1】
【0020】この表1からわかるように、第1実施例で
は、イージーシール性に関して、やり方が悪いと取り付
けに手間取ることもあるが、通常では簡単に取り付けら
れる。また、イージーオープン性では、(A)から
(D)いずれの方法でも良好であり、ピリファプルーフ
性では(A)(B)の場合では、良好であった。また、
シール安定性も良好であった。第2実施例では、イージ
ーシール性、シール安定性及びイージーオープン性につ
いては良好であり、ピリファプルーフ性では(A)から
(C)の場合では、良好であった。第3実施例では、シ
ール安定性及びイージーオープン性については良好であ
り、ピリファプルーフ性では(A)から(C)の場合で
は良好であるが、(D)の場合では、やり方によっては
ドライバーを差し込んだ箇所が切断されないことがあっ
た。また、イージーシール性は極めて良好であった。第
4実施例では、シール安定性、イージーオープン性及び
ピリファプルーフ性の全てに良好であり、イージーシー
ル性は極めて良好であった。即ち、第4実施例が実施例
に中で最も優れているものであった。これに対して、従
来例では、イージーシール性及びシール安定性は良好で
あるが、イージーオープン性及びピリファプルーフ性に
ついては、いずれも好ましい結果を得られなかった。
【0021】なお、本発明では、前記実施例の構成に限
定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲
であれば次に示す変形例を含むものである。例えば、前
記第4実施例では、ベルト部3の外縁部3Bに8個の切
欠状薄肉部12を形成したが、本発明では、図10及び
図11に示される通り、切欠状薄肉部12をベルト部3
の端部の全周にわたって帯状に形成したものでもよい。
この場合、図10及び図11に示される通り、切欠状薄
肉部12の内側端に孔部13を複数箇所(図10では8
箇所)設けるものでもよい。なお、図10では、開封用
のタブ4の近傍に切欠状凹部10が設けられている。仮
に、切欠状薄肉部12を形成する場合でも、その数は複
数ならば8個に限定されるものではない。また、第3実
施例において、切欠状凹部10の数は複数ならば8個に
限定されるものではない。
【0022】また、前記各実施例では、引き裂き線部5
の円周部5Bは口部7のくびれ部7Aの上端縁と同じ高
さ位置に形成されたが、本発明では、図12に示される
通り、円周部5Bをくびれ部7Aの上端縁より低い位置
に形成してもよい。これによれば、蓋本体部2の端縁が
口部7のくびれ部7Aに係合することになり、蓋本体部
2を仮蓋として使用した場合、口部7から外れにくくな
る。さらに、図13に示される通り、前記円周部5Bよ
りやや高い位置に係合突起2Bを蓋本体部2の内周部に
形成するものでもよい。これによれば、蓋本体部2の係
合突起2Bが口部7に係合することになり、蓋本体部2
を仮蓋として使用した場合、口部7から外れにくくな
る。
【0023】さらに、本発明では、容器本体は口部にプ
ラグが着脱自在に設けられ、このプラグを覆うようにシ
ールキャップが口部の外周部に取り付けられる構造のも
のであれば、ドラム缶以外でもよい。また、引き裂き線
部5の円周部5Bを蓋本体部2とベルト部3との間で全
周にわたって形成するものでもよい。さらに、本発明で
は、開封用のタブ4の近傍に切り込みが形成され、か
つ、円周部5Bが開封用のタブ4に近接して配置される
のなら、引き裂き線部5の立ち上がり部5Aは必ずしも
設けることを要しない。また、開封用のタブ4を複数設
けてもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、シールキャップを、略
有底円筒状の蓋本体部と、この蓋本体部の開口端側に設
けられたベルト部と、このベルト部に設けられた開封用
のタブと、蓋本体部とベルト部との間で周方向に沿って
設けられた引き裂き線部とを有し、かつ、プラスチック
から形成したから、このシールキャップを手作業等で容
器本体の口部に簡単に封印でき、開封用のタブを引っ張
れば専用工具がなくとも容易に開封でき、故意に第三者
がシールキャップ全体を容器本体の口部から取り外そう
としても、開封したことを容易に認識でき、しかも、蓋
本体部を仮蓋として再使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るシーリキャップを示
す斜視図である。
【図2】前記シールキャップの平面図である。
【図3】前記シールキャップの正面図である。
【図4】前記シールキャップの断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るシールキャップを示
す斜視図である。
【図6】本発明の第3実施例に係るシールキャップを示
す斜視図である。
【図7】本発明の第4実施例に係るシールキャップを示
す斜視図である。
【図8】前記シールキャップの断面図である。
【図9】(A)から(D)はシールキャップの開封方法
を説明する斜視図である。
【図10】本発明の変形例に係るシールキャップを示す
平面図である。
【図11】前記シールキャップを示す断面図である。
【図12】本発明の異なる変形例に係るシールキャップ
を示す断面図である。
【図13】本発明のさらに異なる変形例に係るシールキ
ャップを示す断面図である。
【符号の説明】
11,21,31,41 シールキャップ 2 蓋本体部 3 ベルト部 4 開封用のタブ 5 引き裂き線部 6 容器本体であるドラム缶 7 口部 8 プラグ 10 切欠状凹部 12 薄肉部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】口部にプラグが着脱自在に設けられた容器
    本体に使用され、前記プラグを覆うように前記口部の外
    周部に取り付けられるシールキャップであって、略有底
    円筒状の蓋本体部と、この蓋本体部の開口端側に設けら
    れたベルト部と、このベルト部に設けられた開封用のタ
    ブと、前記蓋本体部と前記ベルト部との間で周方向に沿
    って設けられた引き裂き線部とを有し、かつ、プラスチ
    ックから形成されたことを特徴とするシールキャップ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシールキャップにおいて、
    前記ベルト部の端縁部には薄肉部が形成されていること
    を特徴とするシールキャップ。
  3. 【請求項3】請求項1記載のシールキャップにおいて、
    前記ベルト部の端縁部には複数の切欠状凹部が形成され
    ていることを特徴とするシールキャップ。
  4. 【請求項4】請求項1から3にいずれか記載のシールキ
    ャップにおいて、前記引き裂き線部の厚さは前記蓋本体
    部及びベルト部の厚さに比べて3分の2以下であること
    を特徴とするシールキャップ。
JP22149394A 1994-09-16 1994-09-16 シールキャップ Expired - Fee Related JP3352243B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010030639A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Kazuyuki Okamoto 容器用キャップ
WO2016194192A1 (ja) * 2015-06-04 2016-12-08 ミズホ金属株式会社 キャップシール
JP2017507858A (ja) * 2014-02-07 2017-03-23 マウザー−ヴェルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMauser−Werke GmbH 開封明示キャップ

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