JPH08847U - 識別信号発信器の装着可能なゼッケン用紙 - Google Patents

識別信号発信器の装着可能なゼッケン用紙

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JPH08847U
JPH08847U JP1017093U JP1017093U JPH08847U JP H08847 U JPH08847 U JP H08847U JP 1017093 U JP1017093 U JP 1017093U JP 1017093 U JP1017093 U JP 1017093U JP H08847 U JPH08847 U JP H08847U
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sheet
paper
transmitter
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identification signal
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JP1017093U
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English (en)
Inventor
潔志 佐伯
Original Assignee
コンピュータ印刷株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マラソンレースなどにおいて使用するゼッケ
ンに、大会運営に有効な小型発信器を装着させることが
でき、製造費用の安価な新規なゼッケン用紙を提供す
る。 【構成】 ゼッケンナンバーなどの情報表示欄が設けら
れた第1のシートと、切り取りミシン目を境にして該第
1のシートに連設された第2のシートとを有し、第2の
シートには、識別信号発信器を包み込める折返し部を設
け、その表面に上記ゼッケンナンバーに対応する情報の
表示欄を設け、かつ裏面には上記折返し部で発信器を包
み込んだ状態で周囲を封止する粘着剤塗布面を設けてこ
の粘着剤塗布面を剥離紙で被覆させた合成紙,耐水紙か
らなるプリンタ用紙。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、マラソンレースやオリエンテイーリングなどにおいて使用するゼ ッケンを、費用を安く、着順管理も容易とできるように製造できるゼッケン用紙 に関する。
【0002】
【従来技術】
マラソンなどの屋外スポーツ行事においては、参加者は登録ナンバーを大きく 表示したゼツケンを胸につけて参加し、開催者はこのゼッケンに表示されたナン バーで着順、所要タイムなどを管理するのが普通である。そして近年においては 、これらのマラソン行事は年々開催数が増加するとともに個々の大会自体が大型 化し、参加者が増加する傾向にある。
【0003】 ところで上記のゼッケンには、従来は、1枚ごとに連番が印刷された布製のゼ ッケンが準備され使用されていた。しかし上記のように開催数の増加や、大会の 大型化に伴い、1枚ごとに異なるナンバーが表示された布製のゼッケンを短期問 に多量に製造する負担が大きくなり、近時においては、合成紙ないし耐水紙を連 続プリンタ用紙に加工し、レーザープリンタ等の高速印字装置で連番のナンバー を印刷し、これを1枚づつに裁断するようにしたゼッケンの製造方式が考えられ 、従来の布製のもので問題となっていた製造上の難点は解決されつつある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述のように、合成紙や耐水紙を高速印字する方式によって、ゼッケン製造上 の難点は大幅に改善され能率的な製造が実現された。
【0005】 しかしながら、上記のような参加人数が数千人から数万人となるような大会に ついては、単にゼッケンの準備の問題だけでなく、マラソン大会の運営管理面で も、少人数の大会では問題とされていなかった多くの点が指摘されるようになっ てきている。
【0006】 例えば、参加者の着順判定や所要タイムの計測などは、ゴール地点に多くの人 を配置し、着順毎にゼッケン番号を記録する作業、着順毎にストップウォッチを 押す作業、その所要タイムを読取り一覧表に記録する作業など、分担を決めて人 海戦術で行なっているのが従来普通であったが、大会の大型化とともに、数人の 集団でゴールするような場合も増えてきており、この様な場合、従来の手作業的 な計測では種々の作業を確実に行なえないことも多く、参加者から自分の着順や タイムを間違えるなどのクレームも多くなっている。このため、上記のようなタ イム計測等の種々の作業を含めて、大会の運営システムの改善が要望されている 。
【0007】 そして、このような大会運営システムの改善のための提案も従来いくつかされ ており、例えば、予め設定されたIDナンバーを発信する小型軽量な識別発信器 が近時開発されたことから、この発信器からの信号を読取る装置をスタートゲー トやゴールゲートあるいは中間の適宜のチェックポイントに設置し、これをコン ピュータに連動させて着順、所要タイム等を自動計測するシステムがマラソンな どの大会運営に有効であることが認識され、その活用が試みられ始めている。
【0008】 しかしこの小型発信器は比較的高価であるという問題がある。このため、参加 者にこれを携帯させるのに例えば腕バンドに小型発信器を装着させる方式が考え られるが、その分一層費用が嵩むことが避けられない。また費用の削減のために この発信器を回収するようにするとしても、誰の発信器が未回収であるのか確認 できないために未回収分が増えてしまうという問題がある。回収率を向上させる には、上記の腕バンド等にゼッケンナンバーと同じ連番を表示することも考えら れるが、このようにすれば発信器の回収率は上がってもゼッケンナンバーと同じ 連番を表示させるための費用が嵩み、結局、小型発信器を利用する大会運営を効 率的に行なうことができるものの、費用のかかるシステムとなっていた。
【0009】 本考案者は、以上のような従来の問題点に鑑み、小型発信器を利用した大会運 営の優れた点を生かし、しかもその利用に伴う費用をできるだけ少なくすること ができる方法について鋭意研究を重ね、小型発信器を簡単に参加者に携帯させる ことができ、レース中にも脱落することなく、しかもレース終了後にこの比較的 高価な発信器を簡単にかつ回収率高く回収できて、別のレースなどに再利用する ことを可能にした本考案を開発するに至ったものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記のように従来から要望されていた大規模な大会の運営に適した小型発信器 利用の運営システムに好適に用いることができる本考案の特徴は、合成紙ないし 耐水紙からなるプリンタ用紙であって、ゼッケンナンバーなどの情報表示欄が設 けられた第1のシートと、切り取りミシン目を境にして該第1のシートに連設さ れた第2のシートとを有し、この第2のシートには、識別信号発信器を包み込め る折返し部を設けると共に、第2のシートの表面には上記ゼッケンナンバーに対 応する情報の表示欄を設けかつ裏面には上記折返し部で発信器を包み込んだ状態 で周囲を封止する粘着剤塗布面を設け、この粘着剤塗布面を剥離紙で被覆したと いう構成をなすところにある。
【0011】 上記発信器を抱持する折返し部は、第2のシートの一部として、他の部分はゼ ッケンを補強するために第1のシート裏面に折返されて粘着する粘着シート部と してもよい。この補強によりゼッケンをピン等で胸に付けた時の破れの虞れが確 実に防止される。
【0012】 本考案のゼッケン用紙を使用することにより、参加者はゼッケンを付けるだけ で自動的に小型発信器を携帯することができ、また小型発信器を内包した部分に はゼッケンと同じナンバーが表示されるため回収率を向上させることができ、し かもゼッケンとこの同じナンバーの表示は、レーザビーム等のノンインパクトプ リンタでゼッケン用紙にナンバーなどを印字する際に同時一括して印字できる。 なお、本考案のゼッケン用紙は、マラソンやオリエンテーリング等の行事に代 表的に使用できるが、特にこれに限定されるものではない。また発信器によって 着順の確認やタイムの測定等を行なうことができるが、その利用の形式について 特に制限されるものでもないことは当然である。
【0013】
【実施例】
以下本考案を、マラソンのゼッケンに適用した場合を示す図面の実施例に基づ いて詳細に説明する。 図1はゼッケン用紙の表面全体図、図2は裏面全体図、図3はその断面を示し ている。
【0014】 これらの図において、マラソン用のゼッケン用紙1は、登録ナンバー表示欄1 1を有する矩形状の第1のシート2と、発信器用登録ナンバー表示欄12を有す る矩形状の第2のシート3とが、切取りミシン目4を介して連設されてなってお り、これら第1のシート2及び第2のシート3を一つの区画として、図1の上下 方向に多数の区画が連続するように長尺シートとして形成されている。20、2 0はこの長尺シートをフィードするためのトラクターフィーダに組み付けられる マージナル穴をもった両袖部であり、切り取りミシン目21,21で上記第1の シート,第2のシートの左右に連設されている。なお本例では長尺シートを用い る例として示したが、これは第1のシート及び第2のシートのみで形成されてい るカットシートを用いることもできる。
【0015】 上記第1のシート2の大きさは、日本陸連が推奨する横250mm、縦200 mmの矩形とすることが適当であるが、この大きさに特に限定されるものではな く、種々の大きさのものを用いることができる。
【0016】 登録ナンバー表示欄11の大きさは、第1のシート2の半分以上の面積を占め ることが望ましい。第2のシート3は識別発信器を包み込んだ状態で装着するた めのものであり、シート表面には第1のシート2と同一のナンバーを表示する登 録ナンバー表示欄12が概ねその中央部に設けられている。登録ナンバー表示欄 12の大きさは50ポイント以下の文字が3桁以上表示出来る大きさが適当であ る。この登録ナンバー表示欄12はレース中には使用せず、レース終了後に識別 発信器を回収する際に使用する確認用登録ナンバーの表示欄なので発信器をセッ トするに十分な大きさであればできるだけ小さい方が望ましい。
【0017】 図2はゼッケン用紙1の裏面を示しており、第2のシート3の裏面には、概略 上記登録ナンバー表示欄12の裏側に該当する位置に、発信器を包み込むために 形成された矩形状の非粘着面13が設けられていると共に、この非粘着面13部 分を除き、粘着剤7が塗布された粘着剤塗布層7が設けられている。この粘着剤 7の表面は、第2のシート3の裏面全体を覆う剥離紙6で被覆されている。
【0018】 そして本例においては、第2のシートを、上記発信器を包み込む矩形状の非粘 着面13とその周囲の粘着層部分をもつ中央部シート(レース終了後にこの部分 は切取って発信器を回収するため、以下「回収シート部」と称する)10と、ミ シン目5,5を介してその左右(図1の左右)に設けられた補強シート部9,9 とに区画して形成してあり、所定のゼッケンナンバー等の印字後、発信器8を装 着させる際には、図4に示すように、剥離紙6を除去し、まず、回収シート部1 0の上記非粘着面13の上に発信器8を載せ、発信器8を包み込むようにこの回 収シート部を折返して周囲を粘着させて脱落を防止させる。次ぎに、補強シート 部9,9を回収シート部10から切り離して第1のシート2の裏面に粘着させて 該第1のシート2の補強を行なう(図4〜図6参照)。
【0019】 以上により、ゼッケンの裏面側の上部左右はシートが重層して補強された状態 とされて、ピン等の取付け時の破損が効果的に防止され、また発信器8は折返し 状態の回収シート部10に抱持され、図6に示すように、ミシン目4を介して連 設支持された状態となる。
【0020】 そしてこれを参加者が胸に付けてマラソンを行なうことで、発信器を利用した 大会運営を効率的に行なうことができ、マラソン終了後は、回収シート部10を 切取るだけで発信器8の回収が行なえ、この回収シート部13には、登録ナンバ ー表示欄12にゼッケンと同じ登録ナンバーが印字されているので、発信器を回 収していないランナーを簡単に識別できることになる。
【0021】
【考案の効果】
本考案によれば、以下の効果が得られる。 従来の布製にゼッケンではその製造に費用と期間がかかっていたが、本考案 によれば、ゼッケン部分に登録ナンバーをレーザープリンタ等で高速で印字でき るため、短時間に、安くゼツケンを製造すことができる。
【0022】 ゼッケン部分である第1のシートと、発信器の包み込み部である回収シート 部をなす第2のシートとを同一面に配置することにより、ランナー登録ナンバー と発信器回収用ナンバーを同時にレーザープリンタ等で印字できるので、印字費 用を低減できる。
【0023】 ゼッケン用紙の素材として合成紙あるいは耐水紙を用いているので、安全ピ ンでランニングシヤツに装着した際や、レース中に激しく揺れ、汗をかいても、 ゼッケンが破れることはない。
【0024】 また、発信器は比較的高価なのでレース終了後回収し別のレースに再利用す ることが望まれるが、本考案によれば回収シート部ごと切取りミシン目部分でゼ ッケンから切り外せるので発信器を容易に回収出来る上、回収シート部表面にも 登録ナンバーが表示されているので、回収済発信器の識別が極めて簡単で、未回 収の発信器の追跡調査も容易となり、回収率を向上させることができる。
【0025】 また、発信器を、粘着剤が塗布されてない部分にセツトして包み込んで固定 するように設けることで、発信器に粘着剤が付いて再利用の妨げになることがな いという効果もある。
【0026】 ゼッケン部分は、発信器を保持している回収シート部を切り離しても破れる ことがないので、参加者がゼッケンを記念品として持ち帰ることにも支障がない という効果がある。
【0027】 以上の種々の効果を奏する本考案によって、ゼッケンに発信器をセツトしてレ ースを行なうシステムによる効率的なレース運営が初めて可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の一実施例のゼッケン用紙の表
面全体図、
【図2】図2は、同ゼッケン用紙の裏面全体図、
【図3】図3は、図2のA−A線の断面図、
【図4】図4は、発信器を包み込む前の状態をゼッケン
用紙の裏面側から見た図、
【図5】図5は、発信器を包み込んだ後の状態をゼッケ
ン用紙の裏面側から見た図、
【図6】図6は、同側面図、
【図7】図7は、参加者がゼッケンを胸に付けた状態を
示した図である。
【符号の説明】
1・・・ゼッケン用紙、2・・・第1のシート、3・・
・第2のシート、4,5・・・切取りミシン目、6・・
・剥離紙、7・・・粘着剤層、8・・・発信器、9・・
・補強シート部、10・・・回収シート部、11,12
・・・登録ナンバー表示欄、13・・・非粘着面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成紙ないし耐水紙からなるプリンタ用
    紙であって、ゼッケンナンバーなどの情報表示欄が設け
    られた第1のシートと、切り取りミシン目を境にして該
    第1のシートに連設された第2のシートとを有し、 この第2のシートには、識別信号発信器を包み込める折
    返し部を設けると共に、第2のシートの表面には上記ゼ
    ッケンナンバーに対応する情報の表示欄を設けかつ裏面
    には上記折返し部で発信器を包み込んだ状態で周囲を封
    止する粘着剤塗布面を設け、この粘着剤塗布面を剥離紙
    で被覆した構成をなすことを特徴とする識別信号発信器
    の装着可能なゼッケン用紙。
JP1017093U 1993-03-10 1993-03-10 識別信号発信器の装着可能なゼッケン用紙 Pending JPH08847U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006145981A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Toppan Forms Co Ltd Icタグ収納ラベル
JP5370950B1 (ja) * 2013-03-28 2013-12-18 株式会社プロビデント Rfidタグ付きゼッケン

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