JPH0884295A - X線撮像装置 - Google Patents

X線撮像装置

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JPH0884295A
JPH0884295A JP6218896A JP21889694A JPH0884295A JP H0884295 A JPH0884295 A JP H0884295A JP 6218896 A JP6218896 A JP 6218896A JP 21889694 A JP21889694 A JP 21889694A JP H0884295 A JPH0884295 A JP H0884295A
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JP
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timing
signal
image
ray
field
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JP6218896A
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English (en)
Inventor
Kouichirou Nabuchi
好一郎 名渕
Masayuki Nishiki
雅行 西木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パルスX線の曝射タイミングの自由度の増大,
被検体のX線被曝量の低減,及びフリッカの少ない静止
画像の取得を実現する。 【構成】奇数フィールドに対応する信号電荷が光電変換
部6aから転送部6bに読み出されるタイミング,及び
偶数フィールドに対応する信号電荷が転送部6bに読み
出されるタイミングをそれぞれ奇数フィールドにおける
垂直ブランキング期間内に設定するカメラ制御部10、
コントローラ11を備え、X線制御部3の制御に基づく
X線の曝射タイミングを、カメラ制御部10、コントロ
ーラ11における奇数フィールド及び偶数フィールドに
対応する信号電荷の読み出しタイミングに基づいて設定
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体を透過したX線
に基づいて得られた光学像を固体撮像素子により画像信
号に変換して表示するようにしたX線撮像装置に係り、
特に、固体撮像素子としてフレームインターライントラ
ンスファ(フレームインターライン転送;FIT)方式
のCCDを用いたX線撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線撮像装置としては、X線を曝射する
X線装置と、X線像/光学像変換用のイメージインテン
シファイヤ(I.I.)と、この光学像を受光し画像信
号として出力するTVカメラとを備えた装置が知られて
いる。
【0003】このようなX線撮像装置では、TVカメラ
として従来撮像管等が用いられていたが、近年は、フォ
トダイオードアレイに蓄積された信号電荷を走査してT
V画像信号を出力する固体撮像素子が一般に用いられて
いる。
【0004】固体撮像素子にはCCD、MOS等種々あ
るが、その中でも特にCCDが一般的によく用いられて
いる。
【0005】X線撮像装置で用いられるCCDは、その
走査方式によりFT(フレームトランスファー)型、I
T(インターライントランスファー)型に大別される。
【0006】ここで、FT型CCDの構造及び走査方式
について図6を用いて説明する。
【0007】図6にFT型CCDの構造を示す。FT型
は、光電変換部(光電変換用CCD)20と信号蓄積・
転送部(垂直走査用CCD)21とが別々に分離して設
けられている。さらに、FT型は、水平走査用CCD2
2が設けられている。
【0008】FT型では、光電変換部20で変換された
信号電荷は、垂直転送パルスに応じて、フィールド毎に
垂直ブランキング(以下、VBLという)期間内に高速
に信号蓄積・転送部21に転送される。そして、信号蓄
積・転送部21に蓄積された信号電荷は、垂直転送パル
スにより水平走査用CCD22に送られた後水平転送パ
ルスに基づく走査に応じて順次出力されるようになって
いる。このとき、TV信号の規格に基づくインターレー
ス動作は、各フィールド毎に光電変換走査を行なうセル
を切り換えることにより行なっている。
【0009】次に、IT型のCCDの構造及び走査方式
について図7〜図9を用いて説明する。
【0010】図7にIT型CCDの構造を示す。IT型
は、転送部(垂直走査用CCD)23が光電変換部(受
光部)24に隣接し、蓄積部を持たないことが特徴であ
る。さらに、IT型には、水平走査用CCD25が設け
られている。
【0011】IT型では、受光部24に蓄積された信号
電荷は、VBL期間にフィールドシフト(FS)パルス
により転送部(垂直走査用CCD)23に転送される。
そして、垂直転送パルスに応じて順次水平走査用CCD
25に転送され、さらに水平転送パルスにより水平走査
用CCD25から順次出力されるようになっている。
【0012】通常IT型CCDでは、TV信号の規格に
基づくインターレース動作を行なうため垂直方向の転送
段数が画素数の半分しかなく、信号電荷の蓄積は、フレ
ーム蓄積とフィールド蓄積の2種類で行なわれている。
フレーム蓄積は、奇数フィールドと偶数フィールドで転
送する画素を変えるものであり、フィールド蓄積は、2
つの画素信号を合わせて1つの垂直走査用CCDに転送
し、奇数フィールド/偶数フィールド毎に画素の組み合
わせを変えるものである。
【0013】つまり、図8(a)に示すように、フレー
ム蓄積では、奇数フィールドの場合には、奇数番目の受
光素子(画素)列a1N、a3N…、a7Nに蓄積された信号
電荷が読み出され(図8(a)の実線で示す)、偶数フ
ィールドの場合には、偶数番目の画素列a2N、a4N
…、a8Nに蓄積された信号電荷が読み出される(図8
(a)の点線で示す)。
【0014】また、図8(b)に示すように、フィール
ド蓄積では、奇数フィールドの場合には画素列a1Nと画
素列a2N,画素列a3Nと画素列a4N,…,画素列a7N
画素列a8Nに蓄積された信号電荷がそれぞれ読み出され
(図8bの実線で示す)、偶数フィールドの場合には、
画素列a1N,画素列a2Nと画素列a3N,…,画素列a6N
と画素列a7N,画素列a8Nに蓄積された信号電荷が読み
出される(図8(b)の点線で示す)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、FT
型CCDをX線撮像装置に使用してインターレース動作
を行なう場合、各フィールド毎に光電変換を行なうセル
を切り換えている。このため、得られる静止画像には、
奇数フィールド画像及び偶数フィールド画像との間の時
間的な差からフリッカが生じてしまい、視認性を悪化さ
せていた。
【0016】また、被検体への曝射出力としてパルスX
線を用いた場合、各フィールド毎にX線を曝射する必要
があるため、被検体のX線被曝量が増大してしまった。
【0017】上記問題点を解決するために、ノンインタ
ーレース型動作を行なうことも考えられているが、蓄積
部の面積がインターレース動作時に比べて2倍必要であ
り、走査性の悪化、チップ面積の増大等新たな問題が生
じた。
【0018】また、IT型CCDをX線撮像装置に使用
して静止画像を得る場合において、フレーム蓄積動作で
は、1フレームに対応する受光素子(画素)により受光
された信号電荷を奇数フィールドに対応する画素、偶数
フィールドに対応する画素として順次読み出しているこ
とから、奇数フィールド及び偶数フィールド間では時間
差の無い画像が得られる。しかしながらこの場合、パル
スX線は各フィールドでの共通な蓄積時間に曝射する必
要がある。すなわち、図9(a)に示すように、フレー
ム蓄積では、パルスX線の曝射タイミングは、偶数フィ
ールドのFSパルス(FS2)により偶数フィールドに
対応する画素列から信号が読み出された後、奇数フィー
ルドのFSパルス(FS1)が送られるまでの間の約1
フィールド期間内に限られてしまう。このX線曝射タイ
ミングの制約はオペレータの負担増となり、その結果診
断効率が低下してしまった。
【0019】一方、フィールド蓄積動作では、1フレー
ムに対応する画素に蓄積された信号電荷をフィールド毎
に組み合わせを変えながら順次読み出している。しかし
ながら、この場合、奇数フィールド、偶数フィールド毎
に1フレームに対応する画素には、信号電荷が蓄積され
ている必要があるため、パルスX線は、図9(b)に示
すように、各フィールド毎(VBLパルス間)に曝射す
る必要がある。つまり、静止画像を撮影する場合にも、
フィールド毎にX線を曝射しなければならず、被検体の
X線被曝量が増大してしまった。
【0020】本発明は上述した問題に鑑みてなされたも
ので、パルスX線の曝射タイミングの自由度の増大,被
検体のX線被曝量の低減,及びフリッカの少ない静止画
像の取得を実現したX線撮像装置を提供することをその
目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するた
め、請求項1記載のX線撮像装置は、被検体に対してX
線をパルス状に曝射可能なX線曝射手段と、このX線曝
射手段から爆射され被検体を透過したX線を光学像に変
換する変換手段と、この変換手段により変換された光学
像を2次元的に配列された受光素子群により受光して信
号電荷に変換する光電変換部,この光電変換部の各受光
素子群により変換された信号電荷を奇数フィールド及び
偶数フィールドに分けて順次読み出して転送する機能を
有する転送部,この転送部により転送された信号電荷を
一時的に蓄積する蓄積部,及びこの蓄積部により蓄積さ
れた信号電荷を所定のタイミングで走査してTV走査画
像信号として読み出す走査部,から成る撮像手段とを備
えたX線撮像装置であって、前記奇数フィールドに対応
する信号電荷が前記転送部に読み出されるタイミング,
及び前記偶数フィールドに対応する信号電荷が前記転送
部に読み出されるタイミングをそれぞれ前記奇数フィー
ルドにおける垂直ブランキング期間内に設定する読み出
しタイミング設定手段を備え、前記X線曝射手段による
X線の曝射タイミングを、前記読み出しタイミング設定
手段により設定された前記奇数フィールド及び偶数フィ
ールドに対応する信号電荷の読み出しタイミングに基づ
いて設定している。
【0022】
【作用】本発明によれば、X線曝射手段により被検体に
対してパルス状に曝射され被検体を透過したX線が変換
手段により光学像に変換された後、光電変換部の2次元
的に配列された受光素子群により受光して信号電荷に変
換される。
【0023】変換された信号電荷の内、奇数フィールド
に対応する受光素子群の信号電荷は、読み出しタイミン
グ制御手段からの制御に基づいてその奇数フィールドの
垂直ブランキング期間内に転送部に読み出された後蓄積
部へ転送される。さらに、偶数フィールドに対応する信
号電荷も、同じく読み出しタイミング制御手段からの制
御に基づいて、同じ奇数フィールドの垂直ブランキング
期間内に転送部に読み出される。
【0024】この後、蓄積部に蓄積された奇数フィール
ドに対応する信号電荷は、所定のタイミング(奇数フィ
ールドの垂直ブランキング期間が終了した後)で走査部
により走査されて奇数フィールドのTV画像信号として
読み出される。このとき、転送部に転送されていた偶数
フィールドの信号電荷は、奇数フィールドの走査に応じ
て順次蓄積部に転送される。そして、この蓄積部に蓄積
された偶数フィールドの信号電荷は、所定のタイミング
(偶数フィールドの垂直ブランキング期間が終了した
後)で走査部により走査されて偶数フィールドの画像信
号として読み出される。
【0025】つまり、ある1枚の静止画像IS を得るた
めに曝射されたX線に基づく光学像は、奇数フィールド
の垂直ブランキング期間内に奇数フィールドの信号電荷
及び偶数フィールド信号電荷として転送部に読み出され
ているため、次の1枚の静止画像Is+1 を得るために曝
射するX線の曝射タイミングは、静止画像IS における
偶数フィールドの信号電荷が転送部に読み出された後か
ら静止画像Is+1 における奇数フィールドの信号電荷が
転送部に読み出されるまでの間(約1フレーム期間内)
に自由に設定することが可能になっている。
【0026】また、このとき、奇数フィールド画像、偶
数フィールド画像の時間的ずれは、奇数フィールドの信
号電荷が転送部に読み出されるタイミングと偶数フィー
ルドの信号電荷が転送部に読み出されるタイミングとの
間の僅かな時間差となっている。
【0027】
【実施例】以下、本発明に係るX線撮像装置の一実施例
を図1〜図5を参照して説明する。
【0028】図1は、本実施例のX線撮像装置の構成を
示すブロック図である。
【0029】図1に示すX線撮像装置は、X線を発生す
るX線管1と、発生されたX線を絞って不要部位への爆
射を防ぐX線絞り手段であるX線絞り2とを備えてい
る。また、X線管1には、当該X線管1から曝射される
X線の線量や曝射タイミング等を後述するコントローラ
から送られる制御信号に応じて制御するX線曝射制御部
3が接続されている。
【0030】また、X線撮像装置は、患者Hを透過した
X線を光学像に変換するイメージインテンシファイヤ
(以下、I.I.という)4と、変換された光学像を適
切な大きさ及び強さに補正する光学系5と、補正された
光学像を画像信号に変換するCCD6とを備えている。
【0031】CCD6の出力側には、信号処理(画像処
理)用の信号処理部7、画像表示用のTVモニタ8が接
続されている。また、信号処理部7には、TVモニタ8
の同期タイミングを定めるTV同期信号発生器9が接続
されている。
【0032】さらに、CCD6には当該CCD6におけ
る信号電荷読み出しタイミング等を制御するカメラ制御
部10が接続されている。このカメラ制御部10には、
CCD6における信号電荷読み出しタイミングに応じて
X線曝射タイミングを定める機能を有したコントローラ
11が接続されている。このコントローラ11は、X線
制御部3、TV同期信号発生器9にも接続されている。
【0033】CCD6は、FIT型の構造のCCDを用
いている。このFIT型のCCD6の概略構造を図2に
示す。このCCD6は、IT型のCCD6に蓄積部が付
加された構造であり、光電変換部6a、垂直転送部6
b、蓄積部6c、及び水平転送部(読み出し部)6dと
から構成されている。
【0034】光電変換部6aは、TVモニタ8の画素に
対応する受光素子(センサ)a11、a12、…、ann、…
が正方状に配列されて撮像面を構成し、I.I.4及び
光学系5を介して得られた光学像を各センサa11
12、…により信号電荷に変換するようになっている。
各センサa11、a12、…により変換された信号電荷は、
予め設定された転送モード(フレーム蓄積モード、フィ
ールド蓄積モード)に基づき、カメラ制御部10から送
られるFSパルスに応じて垂直転送部6bに転送され
る。
【0035】すなわち、前掲した図8(a)、(b)を
参照すると、フレーム蓄積モードにおいて奇数フィール
ドのFSパルス(FS1)が送られると、奇数番目のセ
ンサ(画素)列a1N、a3N…、a7Nに蓄積された信号電
荷が読み出され、偶数フィールドのFSパルス(FS
2)が送られると、偶数番目の画素列a2N、a4N、…、
8Nに蓄積された信号電荷が読み出されるようになって
いる。また、フィールド蓄積モードにおいて奇数フィー
ルドのFSパルス(FS1)が送られると、画素列a1N
と画素列a2N,画素列a3Nと画素列a4N,画素列a5N
画素列a6N,画素列a7Nと画素列a8Nに蓄積された信号
電荷がそれぞれ読み出され、偶数フィールドのFSパル
ス(FS2)が送られると、画素列a1N,画素列a2N
画素列a3N,…,画素列a6Nと画素列a7N,画素列a8N
に蓄積された信号電荷が読み出されるようになってい
る。なお、本実施例においてはCCD6はフレーム蓄積
モードで動作するように設定されている。
【0036】垂直転送部6bは、光電変換部6aのセン
サa11、a12、…に隣接して設けられた垂直転送用CC
Dから構成されている。この垂直転送部6bの転送段数
はインターレース動作を行なうため画素数(センサ…の
数)の半分しかなく、各センサa11、a12、…から転送
された信号電荷を、カメラ制御部10から送られる垂直
転送パルスに応じて蓄積部6cに高速に転送するように
なっている。
【0037】蓄積部6cは垂直走査用CCDから構成さ
れ、上記画素数の半分にあたる信号蓄積領域を有し、垂
直転送部6bから転送されてきた信号電荷を一旦蓄積
し、カメラ制御部10から送られる垂直転送パルスに応
じて順次水平転送部6dに送るよう構成されている。そ
して、水平転送部6cは水平走査用CCDから構成さ
れ、垂直転送部6bから送られた信号電荷を順次走査し
て画像信号として読み出すようになっている。
【0038】信号処理部7は、CCD6から読み出され
た画像信号をディジタル信号に変換した後必要に応じて
γ補正等の種々の画像処理を施すようになっている。ま
た、信号処理部7は、この画像処理が施されたディジタ
ル画像信号に対し、TV同期信号発生器12から送られ
る垂直同期信号、水平同期信号等のTV同期信号を加え
てビデオ信号としてTVモニタ8に出力するようになっ
ている。このとき、ビデオ信号はVBL期間を有してい
る。このVBL期間とは、各フィールドの始め(又は終
り)の同期信号のみの部分(通常は、垂直同期信号を一
部に含み、画像信号を含まない部分)のことを示す。T
Vモニタ8は、信号処理部7から送られたビデオ信号に
基づき画像を表示するようになっている。
【0039】一方、カメラ制御部10は例えばローカル
のコンピュータ回路等を搭載し、コントローラ11から
送られる(1)疑似フレーム走査指令あるいは(2)通
常走査指令及びVBLパルスに基づいてFSパルス及び
垂直転送パルスの送信タイミングを設定する。そして、
そのタイミングに基づいてFSパルス及び垂直転送パル
スをCCD6に送るようになっている。
【0040】コントローラ11は例えばメインのコンピ
ュータ回路を搭載し、TV同期信号発生器9から送られ
るTV同期信号に基づいて各フィールドのVBL期間を
表すVBLパルスを生成してカメラ制御部10に送るよ
うになっている。また、コントローラ11は、上記VB
L期間やカメラ制御部10におけるFSパルスの出力タ
イミング等に基づいてX線曝射タイミングを設定し、X
線曝射制御部3に送るようになっている。
【0041】なお、本実施例のX線管1、X線絞り2、
X線制御部3、及びコントローラ11が本発明のX線曝
射手段を形成し、I.I.4、光学系5が本発明の変換
手段を形成する。また、本実施例のCCD6が本発明の
撮像手段を形成し、カメラ制御部10、コントローラ1
1が本発明の読み出しタイミング制御手段を形成する。
【0042】次に、本実施例の全体動作を説明する。
【0043】本構成のX線撮像装置では、X線管1から
X線絞り2を介して被検体Hに向けてX線が爆射され、
被検体Hを透過したX線は、I.I.3及び光学系4に
よって所定の大きさの光学像に変換される。この光学像
は、撮像素子5の光電変換部6aにより受光される。
【0044】一方、コントローラ11は、TV同期信号
発生器9から送られるTV同期信号に基づいてVBLパ
ルスを生成するとともに、このVBLパルス及び疑似フ
レーム走査指令をカメラ制御部10に対して送ってい
る。
【0045】カメラ制御部10では、送られたVBLパ
ルス及び疑似フレーム走査指令に基づいてFSパルス及
び垂直転送パルスが生成され、CCD6に送られてい
る。
【0046】すなわち、図3に示すように、カメラ制御
部10は、送られた奇数フィールドのVBLパルスに係
るVBL期間中にCCD6に対しFS1を送る。このF
S1により光電変換部6aの奇数フィールドに対応する
センサ列a1N、a3N、…に蓄積された信号電荷が転送部
6bの垂直転送CCDに読み出される。そして、カメラ
制御部10は、転送部6bの垂直転送CCDに垂直転送
パルスを送る。この結果、奇数フィールドに対応する信
号電荷は、蓄積部6cに転送され、蓄積される。
【0047】続いてカメラ制御部10は、同じくVBL
期間中にCCD6に対しFS2を送る。このFS2によ
り光電変換部6aの偶数フィールドに対応するセンサ列
2N、a4N、…に蓄積された信号電荷が転送部6bの垂
直転送CCDに読み出される。
【0048】以下、カメラ制御部10は、蓄積部6c及
び転送部6bに垂直転送パルスを送る。この結果、奇数
フィールドに対応する信号電荷は水平転送部6dに順次
転送される。水平転送部6dに転送された奇数フィール
ドに対応する信号電荷は、カメラ制御部10から送られ
る水平転送パルスに基づいて水平転送部6dにより走査
され、奇数フィールドのTV画像信号として順次読み出
される。
【0049】一方、転送部6bに送られた垂直転送パル
スに応じて(つまり、蓄積部6cから水平転送部6dへ
の奇数フィールドに対応する信号電荷の転送と同時
に)、当該転送部6bから蓄積部6cへ偶数フィールド
に対応する信号電荷が転送される。
【0050】つまり、奇数フィールドに対応するすべて
の信号電荷の水平転送部6dへの読み出しが終了したと
きは、蓄積部6cには偶数フィールドの信号電荷が蓄積
部6cに蓄積されている。
【0051】したがって、偶数フィールドのVBL期間
中には奇数フィールドのVBL期間に行なった動作は行
なわずに、偶数フィールドに対応する信号電荷は、偶数
フィールドの走査に合わせて垂直転送パルスより水平転
送部6dに順次転送される。水平転送部6dに転送され
た偶数フィールドに対応する信号電荷は、カメラ制御部
10から送られる水平転送パルスに基づいて水平転送部
6dにより走査され、偶数フィールドのTV画像信号と
して順次読み出される。
【0052】このような疑似フレーム動作を行なうこと
によって得られた奇数フィールドの画像及び偶数フィー
ルドの画像から静止画像IS を得た場合、各フィールド
の時間的なずれはFS1とFS2の転送タイミングの時
間差だけとなり、フリッカの少ない静止画像が得られる
ことになる。
【0053】また、静止画像IS を得るために曝射され
たX線に基づく光学像は、奇数フィールドのVBL期間
内に奇数フィールドの信号電荷及び偶数フィールド信号
電荷が読み出されるため、続いて静止画像Is+1 を得る
ために曝射するX線の曝射タイミングは、FS2の転送
タイミングから静止画像Is+1 における転送タイミング
FS1の間にコントローラ11の制御によりX線制御部
3を介して自由に設定することができる。
【0054】さらに、本構成では、各フィールド毎にX
線を曝射する必要が無く、X線の被曝量も低減させるこ
とができる。
【0055】なお、静止画像を得る必要の無い場合に
は、コントローラ11からの制御に基づく通常の走査指
令が送られ、この結果、CCD6に送られるFSパル
ス、垂直転送パルスは、図4に示すようになる。この通
常走査によれば、奇数フィールドに対応する垂直ブラン
キング期間内に送られるFS1に応じて奇数フィールド
に対応する信号電荷が読み出され、偶数フィールドに対
応する垂直ブランキング期間内に送られるFS2に応じ
て偶数フィールドに対応する信号電荷が読み出されるよ
うになっている。なお、この疑似フレーム走査から通常
走査への切り換えは、当該撮像装置の状態により自動的
に変更可能になっている。
【0056】一方、撮影モードにおいては、通常の透視
モードとフレームレートが異なる場合がある。特に、取
得画像の高画質化等の要求のため、FSパルスの送信タ
イミングを制御して、CCDに長い期間信号電荷を蓄積
しながら撮影を行なう場合もある。つまり、CCDの1
フレーム期間よりも長く、いわゆる多フレームにわたっ
てX線曝射を行ない、必要なタイミングのFSパルスの
みを送信する(この操作をFSパルスを間引くともい
う)ことにより、より鮮明な画像を得ることができるよ
うになっている。
【0057】このような撮影モードにおいて、本実施例
の疑似フレーム走査を適用した場合、当該疑似フレーム
走査時の各パルス(VBLパルス、FSパルス、及び垂
直転送パルス)のタイムチャートを図5に示す。
【0058】図5によれば、X線が曝射されていない期
間(2フレーム〜nフレームまで)はカメラ制御部10
の制御によりFSパルスの送信を停止している(間引い
ている)。FSパルスの送信が無いと信号電荷は、転送
部6bの垂直転送CCDに転送されないので、垂直転送
パルスが送られても空送り状態となり、TV画像信号は
出力されない。
【0059】そして、X線曝射が終了した次のフレーム
(n+1フレーム)における垂直ブランキング期間中に
FS1及びFS2をCCD6の転送部6bに送信するこ
とにより、TV画像信号をn+1フレーム目で得てい
る。つまり、このような撮影モードの場合でも、得られ
た画像(n+1フレーム目の画像)の各フィールドの間
の時間差は通常動作に比べて小さく、FS1とFS2の
差だけとなっている。
【0060】なお、本実施例において、FIT型CCD
6の蓄積部6cの信号蓄積領域が光電変換部6aの画素
数の半分となっている、いわゆるフィールドFIT型C
CDを用いているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば、蓄積部6cの信号蓄積領域が光電変換
部6aの画素数に対応する、いわゆるフレームFIT型
のCCDであってもよい。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のX線撮像装
置によれば、ある1枚の静止画像Is+1 を得るために曝
射するX線の曝射タイミングは、その前の静止画像IS
における偶数フィールドの信号電荷を転送部に読み出し
た後から静止画像Is+1 における奇数フィールドの信号
電荷を転送部に読み出すまでの間に自由に設定すること
が可能になっているため、従来と比べてX線曝射タイミ
ングの制約が減少し、オペレータの負担が減少する。し
たがって、診断効率を向上させることができる。
【0062】また、X線の曝射を各フィールド毎に行な
う必要がなくなるため、被検体のX線被曝量を低減させ
ることができる。
【0063】さらに、本構成において静止画像を得る場
合、奇数フィールドの画像と偶数フィールドの画像との
差が奇数フィールドの信号電荷を転送部に読み出すタイ
ミングと偶数フィールドの信号電荷を転送部に読み出す
タイミングとの差(いずれのタイミングとも垂直ブラン
キング期間内である)となっているため、従来と比べて
僅かな差となり、フリッカの少ない静止画像を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るX線撮像装置の概略
構成を示すブロック図。
【図2】FIT型CCDの概略構成を示す図。
【図3】本実施例に係る疑似フレーム走査時のVBLパ
ルス、FSパルス、及び垂直転送パルスのタイムチャー
ト。
【図4】本実施例に係る通常の走査時のVBLパルス、
FSパルス、及び垂直転送パルスのタイムチャート。
【図5】本実施例に係る疑似フレーム走査(多フレー
ム)時のVBLパルス、FSパルス、及び垂直転送パル
スのタイムチャート。
【図6】FT型CCDの概略構成を示す図。
【図7】IT型CCDの概略構成を示す図。
【図8】(a)は、IT型CCDのフレーム蓄積動作を
説明する図であり、(b)は、IT型CCDのフィール
ド蓄積動作を説明する図。
【図9】(a)は、IT型CCDにおけるフレーム蓄積
時のX線曝射可能タイミング(曝射可能期間)、VBL
パルス、及びFSパルスのタイムチャートであり、
(b)は、IT型CCDにおけるフィールド蓄積時のX
線曝射可能タイミング(曝射可能期間)、VBLパル
ス、及びFSパルスのタイムチャート。
【符号の説明】
1 X線管 2 X線絞り 3 X線制御部 4 I.I. 5 光学系 6 CCD 6a 光電変換部 6b 転送部 6c 蓄積部 6d 水平転送部 7 信号処理部 8 TVモニタ 9 TV同期信号発生器 10 カメラ制御部 11 コントローラ a11、a12、… センサ(画素)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に対してX線をパルス状に曝射可
    能なX線曝射手段と、このX線曝射手段から爆射され被
    検体を透過したX線を光学像に変換する変換手段と、こ
    の変換手段により変換された光学像を2次元的に配列さ
    れた受光素子群により受光して信号電荷に変換する光電
    変換部,この光電変換部の各受光素子群により変換され
    た信号電荷を奇数フィールド及び偶数フィールドに分け
    て順次読み出して転送する転送部,この転送部により転
    送された信号電荷を一時的に蓄積する蓄積部,及びこの
    蓄積部により蓄積された信号電荷を所定のタイミングで
    走査してTV走査画像信号として読み出す走査部,から
    成る撮像手段とを備えたX線撮像装置であって、前記奇
    数フィールドに対応する信号電荷が前記転送部に読み出
    されるタイミング,及び前記偶数フィールドに対応する
    信号電荷が前記転送部に読み出されるタイミングをそれ
    ぞれ前記奇数フィールドにおける垂直ブランキング期間
    内に設定する読み出しタイミング設定手段を備え、前記
    X線曝射手段によるX線の曝射タイミングを、前記読み
    出しタイミング設定手段により設定された前記奇数フィ
    ールド及び偶数フィールドに対応する信号電荷の読み出
    しタイミングに基づいて設定したことを特徴とするX線
    撮像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011212428A (ja) * 2010-03-17 2011-10-27 Fujifilm Corp 放射線画像撮影システム
WO2022059950A1 (ko) * 2020-09-17 2022-03-24 엘지전자 주식회사 엑스선 촬영 장치 및 그것의 제어방법

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