JPH0884190A - 認証信号不正使用防止装置 - Google Patents

認証信号不正使用防止装置

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JPH0884190A
JPH0884190A JP6240880A JP24088094A JPH0884190A JP H0884190 A JPH0884190 A JP H0884190A JP 6240880 A JP6240880 A JP 6240880A JP 24088094 A JP24088094 A JP 24088094A JP H0884190 A JPH0884190 A JP H0884190A
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JP
Japan
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authentication
signal
personal
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unauthorized use
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Application number
JP6240880A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Ito
泰彦 伊藤
Hideo Kobayashi
英雄 小林
Seiichi Yamamoto
誠一 山本
Hiroyasu Ishikawa
博康 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
Kokusai Denshin Denwa KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音声認識、声紋認識あるいは暗証番号のプッ
シュボタン入力により、ある特定の個人の財産・情報を
管理・運営するセキュリティシステムにおいて、第三者
が特定話者の音声・会話を盗聴かつ録音してセキュリテ
ィシステムに対し不正を働くことを防止すること。 【構成】 認証用データベース14に、ある特定話者を
認証するために用いる個人認証用の暗号あるいは声紋デ
ータを、事前に複数用意しておく。電話機3を使用して
いる特定話者1を認証する場合、個人認証装置13は、
認証プロセスに入った後に個人認証用パスワードを選択
指定して特定話者に発声させる、あるいは不正防止信号
を下り回線に対して送出することにより、第三者7が特
定話者1の音声・会話を盗聴かつ録音して、個人認証装
置に対し不正を働くことを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は認証信号不正使用防止
装置に関し、特に、音声認識、声紋認識あるいは暗証番
号のプッシュボタン入力により、ある特定の個人の財産
・情報を管理・運営するセキュリティシステム、また
は、音声認識、声紋認識あるいは暗証番号のプッシュボ
タン入力により、ある特定の個人に対してクレジットサ
ービスを提供するセキュリティシステムの認証信号不正
使用防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、音声認識技術及び声紋認識技術の
向上に伴い、これらの技術を用いたセキュリティシステ
ムの構築が検討されている。このセキュリティシステム
は、ある特定の個人の有する情報・財産を極めて安全な
場所に保管し、その場所から離れたところで認証手続き
を正しく終了した個人に限り、自由にその情報あるいは
財産を取り扱うことのできるシステムである。現在、音
声認識ではなく、事前に容易された暗証番号を電話機か
ら単に口頭により伝えることにより認証を行ない、クレ
ジットサービス(現金後払いサービス)等を提供するセ
キュリティシステムや、暗証番号をプッシュホン入力に
より送出し、認証を行なうシステムなどが商用化されて
いる。例えば、電話会社が提供しているクレジットフォ
ンサービスなどはこれらの認証システムに該当する。
【0003】現在、検討されている個人認証装置として
は、以下のようなものが挙げられる。(1)特定話者の
声紋をデータベースに蓄積しておき、電話による会話内
容の如何に係わらず話者認証を行なう方法。 (2)特定話者の声紋をデータベースに蓄積しておき、
特定のキーワードを話者に発声してもらい話者認証を行
なう方法。 (3)不特定話者の音声認識を行ない、特定のキーワー
ドを話者に発声してもらい話者認証を行なう方法。 (4)特定話者に特定のキーワードを口頭あるいはプッ
シュフォンにより伝えてもらい認証を行なう方法。
【0004】上記の手法の中で、(1)の手法は実現が
技術的に極めて困難であり、現在のセキュリティシステ
ムに適用することは不可能であるが、実現できれば極め
て頑強なシステムになるものと考えれられる。(2)の
手法は、現在の技術でも実現が可能であり、セキュリテ
ィの面でもかなり優れたものとなると予想される。一
方、(3)と(4)は基本的にセキュリティの面では同
じ強さであり、(3)の手法はオペレータを介さない自
動認識であるという点だけが異なる。
【0005】前記(4)の手法は現実に利用されている
ものであり、具体的には以下の手法が考えられる。 (a)個人の暗証番号を事前に決めてもらい、電話をか
けた際にその番号を話してもらうことにより話者認証を
行なう手法。 (b)個人の暗証番号を事前に決めてもらい、電話をか
けた際にその番号をプッシュボタンにより入力してもら
うことにより話者認証を行なう手法。 (c)個人毎に異なる乱数表を事前に付与しておき、一
回の通話ごとに乱数を変えて音声あるいはプッシュボタ
ンにより暗証番号を伝えてもらう手法。
【0006】上記のうち、手法(a)及び(b)では個
人の暗証番号が第三者に知られた場合、認証する側では
何ら対策を行なうことができない。一方、(c)の手法
では一つの暗証番号が知られたとしてもセキュリティを
保護することができるが、逆に極めて膨大な暗証番号を
用意する必要があり、認証を行なう認証端末の負荷も極
めて大きくなる。更に、乱数表が第三者の手に渡ってし
まった場合は、何らセキュリティの機能を果たさない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、前記
(4)の手法はセキュリティの点で問題が多い。前記
(3)の手法も、(4)の手法と同様にセキュリティの
点で問題が多い。そこで、現在では、これらの手法
(3)および(4)の問題の対策として、上記(2)の
手法の開発、商用化の検討が中心的に行なわれている。
この手法(2)は、特定話者の声紋をデータベースに蓄
積しておき、特定のキーワードを話者に発声してもらい
話者認証を行なう方法であるので、ある特定話者の暗証
番号がたとえ第三者に知られたとしても、その特定話者
の声紋認識を行なうことにより、第三者が暗証番号を個
人的に不正使用することはできない。
【0008】しかしながら、この手法(2)において
も、認証を行なっている特定話者の会話をテレフォンピ
ックアップあるいは直接テープレコーダで盗み取りし、
それらを認証プロセスの際に再生することにより、第三
者が特定話者の暗証番号を不正使用することが可能にな
るという問題があった。
【0009】本発明の目的は、前記した従来技術の問題
点を解消し、第三者の録音装置による個人認証装置の不
正使用を防止できる認証信号不正使用防止装置を提供す
ることにある。また、他の目的は、プッシュフォンによ
る話者認識に対する不正使用の問題も同時に解決でき、
前記手法(4)をも有効に使用できるようにすることの
できる認証信号不正使用防止装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために、請求項1の発明は、電話回線を経由して入力さ
れた音声信号を基に、音声認識あるいは声紋認識により
個人認証を行う装置の認証信号不正使用防止装置におい
て、事前に入力された個人認証用の暗号音声データある
いは声紋データを複数記憶する認証用データベース部
と、個人認証用パスワードを選択指定して、前記電話回
線に該個人認証用パスワードの発声を要望するアナウン
スを送出すると共に、該電話回線を介して入力してきた
音声入力と前記認証用データベース部に記憶されている
前記個人認証用の暗号音声データあるいは声紋データと
照合し、該照合が不成立の時には認証信号が不正に使用
されていると判定する個人認証装置とを具備した点に特
徴がある。また、請求項2の発明は、前記個人認証装置
が、ある特定話者の認証プロセスの開始と共に、該特定
話者への下り回線に対して、識別可能な不正防止信号を
送出するようにした点に特徴がある。
【0011】また、請求項3の発明は、ある特定話者が
電話機のプッシュボタンにより暗証番号を入力し、該暗
証番号に対応するプッシュボタン信号を電話回線により
伝送し個人認証を行なう装置の認証信号不正使用防止装
置において、事前に入力された個人認証用の暗証番号を
記憶する認証用データベース部と、認証プロセスの開始
とともに、ある特定話者への下り回線に対してダミーの
プッシュボタン信号を送出し、該特定話者からのプッシ
ュボタン信号により個人認証を行う個人認証装置とを具
備した点に特徴がある。
【0012】さらに、請求項4の発明は、前記請求項2
または請求項3の認証信号不正防止装置において、前記
個人認証装置は、前記不正防止信号またはダミーのプッ
シュボタン信号(以下、不正防止信号と総称する)を発
生し出力する不正防止信号発生器と、該不正防止信号発
生器から特定話者への下り回線に対して送出される不正
防止信号の2線式電話回線における上り回線への回り込
み防止するために、該不正防止信号をループバックし、
該ループバックした不正防止信号と前記上り回線へ回り
込んだ不正防止信号との時間軸上の同期の確立と、該ル
ープバックされた該不正防止信号の電圧レベルが該回り
込み信号と一致するようにする調節と、電圧レベルが一
致した両信号を減算または加算する回り込み除去する手
段とを備えた回り込み除去装置とを具備した点に特徴が
ある。
【0013】
【作用】請求項1の発明によれば、個人認証装置は、個
人認証用パスワードを選択指定して、前記電話回線に該
個人認証用パスワードの発声を要望するアナウンスを送
出すると共に、該電話回線を介して入力してきた音声入
力と前記認証用データベース部に記憶されている前記個
人認証用の暗号用音声データあるいは声紋データと照合
し、該照合が不成立の時には認証信号が不正に使用され
ていると判定する。この結果、個人認証装置に対して認
証を行なっている特定話者の会話を第三者がテレフォン
ピックアップあるいは直接テープレコーダで盗み取り
し、それらを認証プロセスの際に再生して不正使用する
ことを試みたとしても、個人認証装置で第三者による不
正使用を認識することが可能となる。
【0014】また、請求項2の発明によれば、個人認証
装置は、ある特定話者の認証プロセスの開始と共に、該
特定話者への下り回線に対して、識別可能な不正防止信
号を送出する。このため、前記第三者による不正使用の
認識をより確実にすることができる。
【0015】また、請求項3の発明によれば、個人認証
装置は、認証プロセスの開始とともに、ある特定話者へ
の下り回線に対してダミーのプッシュボタン信号を送出
し、該特定話者からのプッシュボタン信号により個人認
証を行う。この結果、プッシュフォンによる話者認識に
対する不正使用の問題についても、現用のシステムに対
して簡易な装置を付加することにより解決することがで
きる。
【0016】さらに、請求項4の発明によれば、請求項
2、3の発明で問題となる不正防止信号の2線式電話回
線における上り回線への回り込みを防止することができ
る。
【0017】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説
明する。図1は本発明の認証信号不正使用防止装置を用
いた、電話回線を介して情報を提供する情報提供サービ
スの概略のシステム図である。図において、1は特定の
話者、2は受話器、3は電話機、4は電話回線、4aは
該電話回線4に施された盗聴線、5は前記電話機3に取
付けられた盗聴器、5aは該盗聴器5に接続された盗聴
線、6は前記盗聴線4aまたは5aに接続された録音装
置、7は盗聴を行う第三者である。また、10は前記電
話回線4に接続された情報提供システムであり、回線制
御装置11、サービス用データベース12、個人認証装
置13および認証用データベース14とから構成されて
いる。なお、本発明の認証信号不正使用防止装置は、主
に、個人認証装置13および認証用データベース14と
から構成されている。
【0018】この実施例は、複数のパスワードを認証用
データベース14において事前に用意し、該パスワード
を選択的に利用することにより、第三者7の録音装置6
によるサービス用データベース12への不正使用を回避
するようにしたものである。まず、その動作(手順)の
概要を以下に説明する。 (1)認証用の暗号音声データあるいは声紋データを認
証用データベース14に複数用意する。すなわち、事前
に特定話者1に暗号あるいはそれに類する言葉を複数個
発声してもらい、そのデータを認証用データとして蓄積
しておく。 (2)認証プロセスに入った後、「パスワードABC…
を発音してください。」などのように個人認証装置13
がパスワードの選択を行なう。ただし、どの認証用デー
タを発声してもらうかは、その都度、個人認証装置13
側から指定する。 (3)上記の認証用の質問は電話の利用ごとにランダム
に選択する。 (4)これによって、録音装置6の直接利用による第三
者7の不正は、高い確率で防ぐことができるようにな
る。
【0019】以上は比較的簡易な認証方式であるが、事
前に特定話者1の声紋データを一文字ずつ(例えば、
“A”,“B”,“C”,…,“X”,“Y”,
“Z”,“1”,“2”,“3”,…,“8”,
“9”,“10”)認証用データとして蓄積しておき、
各通話ごとにランダムなパスワードを発声してもらうこ
とにより、更に高い確率で録音装置5の直接利用による
不正を防ぐことができるようになる。
【0020】次に、図1を用いて、本実施例の動作を、
実際の運用例に基づいて説明する。まず、ある特定話者
1が登録している情報提供システム10に対して、特定
話者自身が何らかの情報を得るための要求を生じた場
合、特定話者1は電話機3を用いて情報提供システム1
0にアクセスする。情報提供システム10では、特定話
者1が登録者であるかどうかを確認するため、個人認証
装置13が認証用データベース14からパスワードの選
択を行なう。選択されたパスワード信号aは回線制御装
置11を経て特定話者1に通知され、特定話者1は指定
されたパスワードbを受話器2に向かって発声する。
【0021】そのパスワード音声信号cは回線制御装置
11を経てパスワード認証信号dとして個人認証装置1
3に伝送される。個人認証装置13は、パスワード認証
信号dの認証を行ない、一致する場合には回線制御装置
11に対して情報サービスの提供を許可する。以後、特
定話者は自由に情報提供システム10の有するデータベ
ース12にアクセスし、情報を入手することができる。
【0022】なお、特定話者1以外の第三者7が、盗聴
器5あるいは直接電話回線4aから特定話者1の音声信
号を盗聴し、録音装置6により音声信号あるいは認証信
号を録音し、その録音された認証信号を用いて情報提供
システム10の不正利用を試みる可能性があるが、本実
施例では、個人認証用パスワードが複数用意され、かつ
該個人認証用パスワードが選択的に使用されるので、こ
の不正利用の危険性を回避することが可能となる。
【0023】次に、本発明の第2実施例を、図1を参照
して説明する。この実施例の特徴は、個人認証装置13
と特定話者1との間の電話回線4の下り回線に不正防止
信号e、fを送出することにより、第三者7の録音装置
6による情報提供システム10への不正使用を積極的に
回避するようにした点にある。他の点は、図1と同一ま
たは同等である。
【0024】次に、本実施例の動作(手順)の概略を以
下に列挙する。 (1)特定話者1から個人認証装置13への信号方向を
上り、逆に個人認証装置13から特定話者1への方向を
下りと呼ぶ。 (2)認証プロセスの始まりから個人認証装置13が識
別可能な不正防止信号eなどを話者側(下り回線)に送
出し続ける。ここで不正防止信号eとしては規則的なト
ーン信号、あるいは逆にある程度ランダムな信号(連続
的に周波数が変化するトーン信号や複数の周波数を持つ
トーン信号等)などが考えられる。 (3)もしも第三者7がこの認証プロセスをテレフォン
ピックアップなどで録音すれば当然この信号も録音され
る。 (4)上記のような過程を経て録音された会話は個人認
証装置13から送出された不正防止信号fも同時に録音
してしまう。(上下回線とも録音される)。 (5)この録音された会話を使って不正を働こうとした
場合、個人認証装置13は規則信号を見つけだし、これ
が不正利用であることを見分ける。 (6)通常の利用に際しては個人認証装置13からの不
正防止信号eは個人認証装置13から特定話者1への方
向(下り)に伝えられるので、4線式では上り回線に規
則信号は含まれず、認証は正常に行なわれる。 (7)2線式の電話回線4の場合、下り回線で送出され
る不正防止信号fが上り回線に回り込む。このため、こ
の回り込みを除去することが必要になる。
【0025】図2のブロック図を参照して、本実施例に
使用される上記の回り込みを除去する装置の構成を説明
する。図2は、前記情報提供システム10の一具体例を
示す図であり、21は切替えスイッチ、22は認証制御
回路、23は不正防止信号発生器、24は回り込み信号
除去装置、25はハイブリッド回路であり、他の符号は
図1と同一または同等物を示す。なお、図2では、説明
を簡単にするために、回線制御装置11と個人認証装置
13を分離した構成にしたが、実際にはこれらの装置が
一体化され、入出力が1系統だけとしたものが利用され
るものと想定される。
【0026】次に、本実施例の動作を、図2を参照して
説明する。いま、加入者網4から情報提供システム10
に対して電話回線によるアクセスが生じたとすると、回
線制御装置11は個人認証装置13による認証プロセス
を開始するため、回線切替スイッチ21を個人認証装置
側に設定する。加入者網4は通常2線式であるため、加
入者網4と個人認証装置13との接続はハイブリッド回
路25を介して行なわれる。
【0027】回線切替スイッチ21が個人認証装置13
側に設定されると、認証制御回路22は認証用データベ
ース14からパスワードの選択を行ない、選択されたパ
スワード信号を不正防止信号発生器23を介してハイブ
リッド回路25に送出する。この時、該パスワード信号
は不正防止信号e1 と重畳され、ハイブリッド回路2
5、回線切替スイッチ21、加入者網4を経て特定話者
1に伝えられる。
【0028】これに応答して、特定話者1が指定された
パスワードを受話器2に向かって発声すると、そのパス
ワード音声信号は前記加入者網4、回線切替スイッチ2
1、ハイブリッド回路25を経て、回り込み信号除去装
置24に入力し、認証制御回路22に伝えられる。認証
制御回路22は前記パスワードの認証を行ない、一致す
る場合には回線制御装置11に対して情報サービスの提
供を許可する。該許可が出ると、回線制御装置11は回
線切替スイッチ21をサービス用データベース12側に
切替え、特定話者1に対して、情報サービスの提供を開
始する。
【0029】さて、前記不正防止信号発生器23から出
力された不正防止信号e1 はハイブリッド回路25を経
由して加入者網4に送出されるが、該不正防止信号の一
部はハイブリッド回路25を回り込んで、前記特定話者
1からのパスワードに混入する。しかしながら、本実施
例では、回り込み信号除去装置24が設けられており、
該回り込み信号除去装置24は、不正防止信号発生器2
3からループバックされる不正防止信号e1 を、認証用
上り回線信号に含まれる不正防止信号e2 に時間軸上で
同期させ、かつ電圧レベルが一致するように調節し、両
者を減算または加算することにより、回り込んだ不正防
止信号e2 を除去することができる。この結果、前記認
証制御回路22には、不正防止信号が混入しないパスワ
ードを伝えることができるようになる。
【0030】この手法を用いることにより、認証制御回
路22は加入者網4から伝送される認証データ(パスワ
ード)を正しく認識することができるようになる。ただ
し、不正使用者が送出した信号に含まれる不正防止信号
と、個人認証装置13の不正防止信号発生器23から送
出される不正防止信号の回り込み信号e2 が偶然に時間
軸上で同期した場合、上記の手法では、回り込み信号除
去装置24が不正使用者の送出する認証信号に含まれる
不正防止信号を除去し、認証条件を通過する危険性があ
るため、定期的または不定期的に前記不正防止信号を変
更するのが良い。また、認証用の音声信号と不正防止用
信号の分離を困難にし、かつ、通話者に対して不快感を
与えないために、ある種のメロディを不正防止用信号と
してバックグランドに流すといった手法も考えられる。
【0031】以上の処理を施すことにより、下り回線で
送出される不正防止信号e1 が上り回線に回り込むこと
による、個人認証装置13の誤動作を回避することがで
きるようになる。
【0032】本実施例によれば、特定話者1が情報提供
システム10へアクセスを開始した時点から、不正防止
信号eが下り回線に対して個人認証装置13より常時送
出されている。そのため、特定話者1以外の第三者7が
盗聴器5、あるいは直接電話回線4から特定話者1の音
声信号を盗聴して録音装置6により音声信号あるいは認
証信号を録音し、その録音された認証信号を用いて情報
提供システム10の不正利用を試みたとしても、個人認
証装置13においてパスワード認証信号dに含まれる不
正防止信号を検出することができる。そのため、第三者
7による不正利用であることが認識でき、第三者7によ
る情報提供システム10のサービス用データベース12
への侵入を回避することができる。
【0033】次に、本発明の第3実施例を、図3を参照
して説明する。この実施例は、プッシュボタン入力によ
って暗証番号の認証を行なう個人認証装置13におい
て、個人認証装置13と特定話者1との間の電話回線4
の下り回線にダミーのプッシュボタン信号hを送出する
ことにより、第三者7の録音装置6による不正使用を回
避するようにしたものである。
【0034】次に、本実施例の動作を説明する。まず、
ある特定話者1が登録している情報提供システム10に
対して、特定話者自身が何らかの情報を得るための要求
を生じた場合、特定話者1は電話機3を用いて情報提供
システム10にアクセスし、自分に割り当てられている
暗証番号を電話機3のプッシュボタン3aを用いて送出
する。情報提供システム10では、特定話者1が登録者
であるかどうか確認するため、個人認証装置13におい
て特定話者1から送出された暗証番号を表すプッシュボ
タン信号gの認証を認証用データベース14を用いて行
ない、一致する場合には回線制御装置11に対して情報
サービスの提供を許可する。以後、特定話者は自由に情
報提供システムの有するデータベース12にアクセス
し、情報を入手することができる。
【0035】ここで、本実施例では、特定話者1が情報
提供システム10へアクセスを開始した時点から、ダミ
ーのプッシュボタン信号hが下り回線に対して個人認証
装置13より常時送出されている。そのため、特定話者
1以外の第三者7が盗聴器5あるいは直接電話回線4か
ら特定話者1の送出したプッシュボタン信号gを盗聴し
て録音装置6により録音し、その録音されたプッシュボ
タン信号からパスワード(暗証番号)を検出しようとし
ても、ダミーのプッシュボタン信号hと暗証番号を表す
プッシュボタン信号gを分離することができない。その
ため、第三者7による情報提供システム10のサービス
用データベース12への侵入を回避することができるよ
うになる。
【0036】なお、本実施例では、下り回線に送出され
るダミーのプッシュボタン信号hが上り回線に回り込む
が、第2実施例と同様の回り込み信号除去装置24を個
人認証装置13中に設けることにより、個人認証装置1
3の誤動作を回避することができる。
【0037】なお、不正使用者が送出した信号に含まれ
るダミープッシュボタン信号hと個人認証装置13から
送出される不正防止信号の回り込み信号が偶然に時間軸
上で同期した場合、不正使用者の送出する認証信号に含
まれる不正使用防止信号が除去され、認証条件を通過す
る危険性があるため、定期的にダミープッシュボタン信
号を変更するようにする。また、ある程度ランダム性あ
るいは拡散性を持たせたダミーのプッシュボタン信号を
個人認証装置13から伝送することにより、第三者によ
るパスワード検出を更に困難とすることも可能である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、下記のような優れた効果を期待することがで
きる。
【0039】(1)第三者の録音装置による個人認証装
置の不正使用を回避することができる。 (2)比較的簡易な構成の装置を使用することにより、
頑強な個人認証方式を実現することが可能となる。 (3)プッシュフォンによる話者認識に対する不正使用
の問題についても、簡易な装置を付加することにより解
決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による認証信号不正使用防止装置を用
いた、電話回線を介して情報の提供を受ける情報提供サ
ービスの概略のブロック図である。
【図2】 図1の情報提供システムの一具体例を示すブ
ロック図である。
【図3】 本発明による不正防止用プッシュボタン信号
を用いた、電話回線を介して情報の提供を受ける情報提
供サービスの概略のブロック図である。
【符号の説明】
1…特定話者、2…受話器、3…電話機、3a…プッシ
ュボタン、4…電話回線、5…盗聴器、4a、5a…盗
聴用線路、6…録音装置、7…第三者、10…情報提供
システム、11…回線制御装置、12…サービス用デー
タベース、13…個人認証装置、14…認証用データベ
ース、22…認証制御回路、23…不正防止信号発生
器、24…回り込み除去装置、25…ハイブリッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 博康 東京都新宿区西新宿2丁目3番2号 国際 電信電話株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話回線を経由して入力された音声信号
    を基に、音声認識あるいは声紋認識により個人認証を行
    う装置の認証信号不正使用防止装置において、 事前に
    入力された個人認証用の暗号音声データあるいは声紋デ
    ータを複数記憶する認証用データベース部と、 個人認証用パスワードを選択指定して、前記電話回線に
    該個人認証用パスワードの発声を要望するアナウンスを
    送出すると共に、該電話回線を介して入力してきた音声
    入力と前記認証用データベース部に記憶されている前記
    個人認証用の暗号音声データあるいは声紋データと照合
    し、該照合が不成立の時には認証信号が不正に使用され
    ていると判定する個人認証装置とを具備したことを特徴
    とする認証信号不正使用防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の認証信号不正使用防止装置に
    おいて、 前記個人認証装置は、ある特定話者の認証プロセスの開
    始と共に、該特定話者への下り回線に対して、識別可能
    な不正防止信号を送出するようにしたことを特徴とする
    認証信号不正使用防止装置。
  3. 【請求項3】 ある特定話者が電話機のプッシュボタン
    により暗証番号を入力し、該暗証番号に対応するプッシ
    ュボタン信号を電話回線により伝送し個人認証を行なう
    装置の認証信号不正使用防止装置において、 事前に入力された個人認証用の暗証番号を記憶する認証
    用データベース部と、 認証プロセスの開始とともに、ある特定話者への下り回
    線に対してダミーのプッシュボタン信号を送出し、該特
    定話者からのプッシュボタン信号により個人認証を行う
    個人認証装置とを具備したことを特徴とする認証信号不
    正使用防止装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項2または請求項3の認証信号
    不正使用防止装置において、 前記個人認証装置は、 前記不正防止信号またはダミーのプッシュボタン信号
    (以下、不正防止信号と総称する)を発生し出力する不
    正防止信号発生器と、 該不正防止信号発生器から特定話者への下り回線に対し
    て送出される不正防止信号の2線式電話回線における上
    り回線への回り込み防止するために、該不正防止信号を
    ループバックし、該ループバックした不正防止信号と前
    記上り回線へ回り込んだ不正防止信号との時間軸上の同
    期の確立と、該ループバックされた該不正防止信号の電
    圧レベルが該回り込み信号と一致するようにする調節
    と、電圧レベルが一致した両信号を減算または加算する
    回り込み除去する手段とを備えた回り込み除去装置とを
    具備したことを特徴とする認証信号不正使用防止装置。
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