JPH0883940A - 半導体微細柱の集合体,半導体装置及びそれらの製造方法 - Google Patents

半導体微細柱の集合体,半導体装置及びそれらの製造方法

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JPH0883940A
JPH0883940A JP29231794A JP29231794A JPH0883940A JP H0883940 A JPH0883940 A JP H0883940A JP 29231794 A JP29231794 A JP 29231794A JP 29231794 A JP29231794 A JP 29231794A JP H0883940 A JPH0883940 A JP H0883940A
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浩二 江利口
Masabumi Kubota
正文 久保田
Masaaki Niwa
正昭 丹羽
Noboru Nomura
登 野村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再現性よく受光,発光,波長変換等を行なう
半導体装置の構造及びその製造方法を実現する。また、
シリコンウエハプロセスとの互換性の高い素子構造及び
その製造方法を実現する。 【構成】 シリコン基板1の表面に上面絶縁膜5を堆積
後、シリコンの半球状グレイン6からなる第1点状マス
クMs1を形成し、第1点状マスクMs1を用いて上面絶縁
膜5を島状にパターニングし、第2点状マスクMs2を形
成する。この第2点状マスクMs2を用いてシリコン基板
1をエッチングし、半導体微細柱2の集合体を形成す
る。その後、各半導体微細柱2間の隙間を絶縁層3で埋
めて平坦化し、平坦化された半導体微細柱2表面の酸化
膜を除去し、透明電極4をその上に形成する。シリコン
基板上に直接第1点状マスクを形成し、第1点状マスク
を用いてシリコン基板をエッチングしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、量子サイズ効果により
エレクトロルミネッセンス,フォトルミネッセンス,光
電変換機能等を行う半導体微細柱の集合体,半導体装置
及びそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、特開平4−356977号公報に
開示されるように、多孔質シリコンを形成して発光デバ
イスとして使用とするものがある。これは、図33に示
すように、陽極化成によってシリコン基板101の表面
部に多数の微細孔102を設けた多孔質シリコンを形成
したものである。この多孔質シリコンに光を照射すると
吸収端が可視部にあるフォトルミネッセンスが観察さ
れ、シリコンによる受光発光素子が可能となる。すなわ
ち、通常のシリコン単結晶からなる半導体装置では、励
起された電子は低エネルギーレベルに間接遷移するの
で、遷移によるエネルギは熱に変換される。そのため、
可視部での発光が困難とされていたが、多孔質シリコン
のように壁部を構成するシリコンの壁厚が0.01μm
程度になると、シリコンのバンド巾が量子サイズ効果に
よって1.2eVから2.5eVに広くなるに伴い、励
起された電子がバンド間を直接遷移する現象があると報
告されている。そして、このバンド間の直接遷移によっ
て、発光が可能となった。
【0003】また、この多孔質シリコンの両端に電極を
設けて電界をかけ、エレクトロルミネッセンスを観察す
ることも報告されている。
【0004】一方、半導体集積回路を搭載した半導体装
置では、情報社会の進展にともない、高度かつ大容量な
情報通信機器をパーソナル化する方向に進展してきてい
る。すなわち、ハンディコンピュータや携帯電話から、
さらに高度の情報がやり取りできる機器が要請されてい
る。そのためには、従来の電気信号のみを扱う半導体装
置を高機能にするとともに、光や音声等を扱える複合的
な機能を有する半導体装置であることが望ましい。図3
4は、このようなニーズに応えるべく構成された3次元
集積回路システムの断面構造を示す。このような3次元
集積回路システムは、従来の2次元集積回路システムで
は必然的に生じる微細化の限界を越え得るだけでなく、
機能の向上や機能の多様化をもたらすものと期待されて
いる。同図において、第1層目のP型シリコン基板10
1aに形成されたNウェル102の表面領域に、ソース
103,ドレイン104,ゲート酸化膜105及びゲー
ト106からなるPMOSFET110aが形成されて
おり、第1層目シリコン基板101aの表面領域に、ソ
ース103,ドレイン104,ゲート酸化膜105及び
ゲート106からなるNMOSFET110b等の半導
体装置が形成されている。そして、各ソース・ドレイン
領域等を接続する配線107と、各部の上を覆う層間絶
縁膜108とが形成され、この層間絶縁膜108は平坦
化されている。さらに、この層間絶縁膜108の上にシ
リコン単結晶からなる第2層目のシリコン基板101b
が形成されている。この第2層目のシリコン基板101
bにも、上記第1層目のシリコン基板101aにおける
半導体装置と同様に、PMOSFET110aやNMO
SFET110b等の半導体装置が形成されている。そ
して、第1層目の半導体装置と第2層目の半導体装置と
の間は、金属配線109を介して電気的に接続されてい
る(例えば第1回新機能素子技術シンポジウム予稿集p
76,1982年 5月)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図33
に示すような陽極化成によってシリコン基板101の表
面部に形成された多孔質シリコンでは、電界を印加して
エレクトロルミネッセンスを得たり、光を照射してフォ
トルミネッセンスを得ようとすると、下記のような問題
があった。
【0006】すなわち、陽極化成法によって形成される
微細孔102の径や深さの制御が難しく、微細孔102
の形状も複雑でその壁厚の分布が極めてランダムであ
る。そのため、壁厚を薄くすべくエッチングを強く行う
と、一部が基板から分離して剥がれてしまう虞れがあ
る。また、壁厚がランダムなので、量子サイズ効果が全
壁部に亘って均一に生じるわけではなく、シャープな波
長の発光が得られない。さらに、多孔質シリコンの複雑
な形状の微細孔の壁面には陽極化成中に分子や原子が吸
着しやすく、このようなシリコン表面に付着した原子や
分子の影響で発光波長の再現性がなく、寿命も短くな
る。
【0007】本発明の第1の目的は、上記問題点に鑑
み、多孔質構造ではなく、半導体微細柱を多数個並設す
る構造を利用すれば、径方向の寸法が均一となる点に着
目し、高強度かつ波長分布のバラツキの小さいエレクト
ロルミネッセンス,フォトルミネッセンス等の発光や、
光信号−電気信号の変換を行わせるための量子化領域及
びその製造方法を提供することにある。
【0008】また、前述のごとく提唱されている3次元
集積回路システムでは下記の問題がある。図34に示さ
れる配線109を形成する際、コンタクトホールを形成
した後、コンタクトホールへの配線材料を堆積して埋め
込むという堆積法で形成される。したがって、コンタク
トホールが非常に深くなるので、配線材料の埋込不良に
よる抵抗値の増大や断線等の不良が生じやすく信頼性に
乏しい。このような製造技術の問題から、実用に耐えう
る3次元集積回路システムを実現することは困難であ
り、特に、3次元を越える集積回路システムの実現は極
めて困難である。
【0009】本発明の第2の目的は、多種の信号変換機
能を有する半導体微細柱の集合体を集積回路システムに
組み込むことにより、高度の情報処理機能を備えた半導
体装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本願では、半導体微細柱の集合体及びその製
造方法に関する請求項1〜9,44〜59に開示される
手段を講じている。
【0011】また、上記第2の目的を達成するために、
本願では、半導体装置及びその製造方法に関する請求項
10〜43,60〜78に開示される手段を講じてい
る。
【0012】請求項1の発明の講じた手段は、量子化領
域を、基板上に、径方向の寸法が量子サイズ効果を生じ
る程度に微細な半導体の柱状体からなる半導体微細柱を
多数個並設してなる半導体微細柱で構成したものであ
る。
【0013】請求項2の発明の講じた手段は、請求項1
の発明において、上記各半導体微細柱を、上記基板の表
面にほぼ垂直に形成したものである。
【0014】請求項3の発明の講じた手段は、請求項1
又は2の発明において、上記各半導体微細柱を、互いに
分離して形成したものである。
【0015】請求項4の発明の講じた手段は、請求項
1,2又は3の発明において、上記各半導体微細柱の側
部に絶縁層を設けたものである。
【0016】請求項5の発明の講じた手段は、請求項4
の発明において、上記絶縁層を、各半導体微細柱間の隙
間を埋めるように形成したものである。
【0017】請求項6の発明の講じた手段は、請求項5
の発明において、上記半導体微細柱及び絶縁層を、半導
体微細柱の軸方向に対してほぼ同じ寸法に形成され、先
端部が平坦化したものである。
【0018】請求項7の発明の講じた手段は、請求項
4,5又は6の発明において、上記絶縁層を、酸化物で
構成したものである。
【0019】請求項8の発明の講じた手段は、請求項
4,5又は6の発明において、上記絶縁層を、窒化物で
構成したものである。
【0020】請求項9の発明の講じた手段は、請求項5
又は6の発明において、上記絶縁層を、各半導体微細柱
の周囲の酸化層とその外側の窒化層との2層で構成した
ものである。
【0021】請求項10の発明の講じた手段は、半導体
装置として、半導体基板と、上記半導体基板の表面から
所定深さまで延び、径方向の寸法が量子サイズ効果を生
じる程度に微細な半導体微細柱の集合体からなる量子化
領域とを設ける構成としたものである。
【0022】請求項11の発明の講じた手段は、請求項
10の発明において、第1光信号を生成して上記量子化
領域に入光させる光信号生成手段を設け、上記量子化領
域を、上記光信号生成手段からの光信号を受けて、第2
光信号を生成するように構成したものである。
【0023】請求項12の発明の講じた手段は、請求項
11の発明において、上記光信号生成手段を、所定の光
信号を受けて上記第1光信号を生成する光変換素子とし
たものである。
【0024】請求項13の発明の講じた手段は、請求項
11又は12の発明において、上記半導体基板の一部に
溝部を設け、上記量子化領域及び光信号生成手段を上記
溝部の両側部に設けて相対向させたものである。
【0025】請求項14の発明の講じた手段は、請求項
11,12又は13の発明において、上記量子化領域で
生成される第2光信号を処理する回路を上記半導体基板
上に設けたものである。
【0026】請求項15の発明の講じた手段は、請求項
10の発明において、上記量子化領域の上に、上記各半
導体微細柱の上端部と電気的に接続される上部電極を設
け、上記半導体基板の上記各半導体微細柱の下端部に接
触する部分を下部電極として機能させたものである。
【0027】請求項16の発明の講じた手段は、請求項
15の発明において、上記上部電極と下部電極とを介し
て上記量子化領域に所定の第1電気信号を入力させる電
気信号入力手段を設け、上記量子化領域を、上記第1電
気信号を受けて第2光信号を生成するように構成したも
のである。
【0028】請求項17の発明の講じた手段は、請求項
16の発明において、上記電気信号入力手段を、所定の
光信号を受けて上記第1電気信号を生成する受光素子で
構成したものである。
【0029】請求項18の発明の講じた手段は、請求項
16又は17の発明において、上記量子化領域で生成さ
れる第2光信号を受けて、第3電気信号を生成する光検
出手段を設けたものである。
【0030】請求項19の発明の講じた手段は、請求項
18の発明において、上記量子化領域を、上記第1電気
信号の電圧値が所定値以上であるときに第2光信号を生
成するように構成したものである。
【0031】請求項20の発明の講じた手段は、請求項
18の発明において、上記光検出手段を、上記半導体基
板上の上記量子化領域とは異なる部位に設け、径方向の
寸法が量子サイズ効果を生じる程度に微細な半導体微細
柱の集合体で構成したものである。
【0032】請求項21の発明の講じた手段は、請求項
18,19又は20の発明において、上記半導体基板に
溝部を形成し、上記量子化領域及び上記光検出手段を上
記溝の両側部に設けて相対向させたものである。
【0033】請求項22の発明の講じた手段は、請求項
15の発明において、上記量子化領域を、第1光信号を
受けて、上記各半導体微細柱の上端部−下端部間の電位
差で表わされる第2電気信号を生成するように構成し、
さらに、上記第1光信号を生成して上記量子化領域に入
射させる光信号生成手段と、上記量子化領域で生成され
る第2電気信号を処理する電気回路とを設けたものであ
る。
【0034】請求項23の発明の講じた手段は、請求項
16又は17の発明において、上記活性領域内の各半導
体微細柱に軸方向の応力を生ぜしめる応力発生手段を設
け、上記量子化領域を、上記第1電気信号を受けて、上
記各半導体微細柱の応力に応じた波長を有する第2光信
号を生成するように構成したものである。
【0035】請求項24の発明の講じた手段は、請求項
23の発明において、上記応力発生手段を、上記上部電
極と、上部電極に連結され外部からの機械的力を伝達す
るプローブとで構成したものである。
【0036】請求項25の発明の講じた手段は、請求請
求項10,15,23又は24の発明において、上記各
半導体微細柱を、上記半導体基板の表面にほぼ垂直に形
成したものである。
【0037】請求項26の発明の講じた手段は、請求項
15,16,17,18,19又は20の発明におい
て、上記上部電極を、透明性物質で構成したものであ
る。
【0038】請求項27の発明の講じた手段は、請求項
26の発明において、上記上部電極の上に、上記量子化
領域で生成される光信号を集光する集光手段を設けたも
のである。
【0039】請求項28の発明の講じた手段は、請求項
26の発明において、上記量子化領域を、上記半導体微
細柱の集合体が半導体基板の表面に並行な面内で直線縞
状に形成されてなる複数の直線縞状活性層に区画し、上
記各直線縞状活性層間を分離絶縁する直線縞状分離層を
介設し、上記直線縞状活性層と直線縞状分離層とを1次
元フレネルレンズを構成するよう交互に配置したもので
ある。
【0040】請求項29の発明の講じた手段は、請求項
26の発明において、上記量子化領域を、上記半導体微
細柱の集合体が半導体基板の表面に並行な面内でリング
状に形成されてなる複数のリング状活性層に区画し、上
記各リング状活性層間を分離絶縁するリング状分離層を
介設し、上記リング状活性層とリング状分離層とを2次
元フレネルレンズを構成するよう交互に配置したもので
ある。
【0041】請求項30の発明の講じた手段は、請求項
26,27,28又は29の発明において、上記量子化
領域の複数個が上記半導体基板の上で所定の平面的パタ
ーンを有するように配置し、半導体装置を光学的表示素
子として機能させたものである。
【0042】請求項31の発明の講じた手段は、請求項
16,17又は30の発明において、上記半導体基板上
に自己検査回路を付設したLSIを設け、上記量子化領
域を、上記LSIの自己検査回路内に設けたものであ
る。
【0043】請求項32の発明の講じた手段は、請求項
10,15又は25の発明において、上記各半導体微細
柱を、互いに分離して形成したものである。
【0044】請求項33の発明の講じた手段は、請求項
10,15,25又は32の発明において、上記各半導
体微細柱の側部に絶縁層を設けたものである。
【0045】請求項34の発明の講じた手段は、請求項
33の発明において、上記各絶縁層を、各半導体微細柱
間の隙間を埋めて一体化されているように構成したもの
である。
【0046】請求項35の発明の講じた手段は、請求項
34の発明において、上記各半導体微細柱及び絶縁層
を、上記半導体微細柱の軸方向に対してほぼ同じ寸法に
形成し、先端部を平坦化したものである。
【0047】請求項36の発明の講じた手段は、請求項
33,34又は35の発明において、上記絶縁層を、酸
化物で構成したものである。
【0048】請求項37の発明の講じた手段は、請求項
33,34又は35の発明において、上記絶縁層を、窒
化物で構成したものである。
【0049】請求項38の発明の講じた手段は、請求項
34又は35の発明において、上記絶縁層を、各半導体
微細柱の周囲の酸化層とその外側の窒化層との2層で構
成したものである。
【0050】請求項39の発明の講じた手段は、請求項
10,15,25,32,33,34,35,36,3
7又は38の発明において、上記半導体基板の量子化領
域の側方に、上記量子化領域を他の領域から分離するよ
うに取り囲む絶縁分離層を設けたものである。
【0051】請求項40の発明の講じた手段は、請求項
10,15,25,32,33,34,35,36,3
7,38又は39の発明において、上記量子化領域内の
各半導体微細柱の下端部と半導体基板との間に、絶縁膜
を介設したものである。
【0052】請求項41の発明の講じた手段は、請求項
10、15,25,32,33,34,35,36,3
7,38,39又は40の発明において、上記各半導体
微細柱の軸方向にpn接合部を形成したものである。
【0053】請求項42の発明の講じた手段は、請求項
39の発明において、上記絶縁分離層を貫通して上記半
導体基板の下部電極に接続する側方電極を設けたもので
ある。
【0054】請求項43の発明の講じた手段は、請求項
42の発明において、上記側方電極を、量子化領域を取
り囲むように複数個設け、上記各側方電極に同一周波数
の高周波電力をその位相が順次変化するように印加する
高周波電源を印加する高周波電力印加手段を設けたもの
である。
【0055】請求項44の発明の講じた手段は、半導体
微細柱の製造方法として、半導体基板の上に、径方向の
寸法が上記半導体の量子サイズ効果を生じる寸法に対応
する程度に微小な多数の点状領域を覆う第1点状マスク
を形成する工程と、上記第1点状マスクを用いて、上記
半導体基板をエッチングして、軸方向が互いにほぼ平行
となるように並ぶ多数の半導体微細柱を形成する工程と
を有する方法である。
【0056】請求項45の発明の講じた手段は、半導体
微細柱の製造方法として、半導体基板の上に、絶縁膜を
堆積する工程と、上記絶縁膜の上に、径方向の寸法が上
記半導体の量子サイズ効果を生じる寸法に対応する程度
に微小な多数の点状領域を覆う第1点状マスクを形成す
る工程と、上記第1点状マスクを用いて、上記絶縁膜を
パターニングし、径方向の寸法が上記半導体の量子サイ
ズ効果を生じる寸法に対応する程度に微小な多数の点状
絶縁膜からなる第2点状マスクを形成する工程と、上記
第2点状マスクを用いて半導体基板をエッチングして、
軸方向が互いにほぼ平行となるように並ぶ多数の半導体
微細柱を形成する工程とを有する方法である。
【0057】請求項46の発明の講じた手段は、請求項
44又は45の発明において、上記第1点状マスクを形
成する工程では、上記半導体基板の上にフォトレジスト
を塗布し、さらに該フォトレジスト膜の一部を原子間顕
微鏡のカンチレバーの探針を用いて点状領域が残存する
ように機械的に除去し、フォトレジスト膜の残存する部
分を上記第1点状マスクとする方法である。
【0058】請求項47の発明の講じた手段は、請求項
44又は45の発明において、上記第1点状マスクを形
成する工程では、上記半導体基板の上にフォトレジスト
を塗布し、さらに該フォトレジスト膜を光の干渉による
ドットマトリクスパターン部分が残存するようにパター
ニングし、このフォトレジスト膜の残存する部分を上記
第1点状マスクとする方法である。
【0059】請求項48の発明の講じた手段は、請求項
44又は45の発明において、上記第1点状マスクを形
成する工程では、粒状体を堆積するように行う方法であ
る。
【0060】請求項49の発明の講じた手段は、請求項
44又は45の発明において、上記半導体微細柱の集合
体を形成する工程の後に、上記点状マスクを除去する工
程を有する方法である。
【0061】請求項50の発明の講じた手段は、請求項
48又は49の発明において、上記第1点状マスクを形
成する工程では、半導体物質のグレインを粒状体として
形成する方法である。
【0062】請求項51の発明の講じた手段は、請求項
48又は49の発明において、上記第1点状マスクを形
成する工程では、半導体物質のグレイン成長の核となる
金属の種を粒状体として形成する方法である。
【0063】請求項52の発明の講じた手段は、請求項
48又は49の発明において、上記第1点状マスクを形
成する工程では、金属の種を形成し、この核の周囲に半
導体物質のグレインを粒状体として成長させる方法であ
る。
【0064】請求項53の発明の講じた手段は、請求項
48又は49の発明において、上記第1点状マスクを形
成する工程では、<311>配向をもつシリコン結晶か
らなるグレインを粒状体として形成する方法である。
【0065】請求項54の発明の講じた手段は、請求項
48又は49の発明において、上記第1点状マスクを形
成する工程では、アモルファスシリコンからなるグレイ
ンを粒状体として形成する方法である。
【0066】請求項55の発明の講じた手段は、請求項
48,49,50,51,52,53又は54の発明に
おいて、上記第1点状マスクの形成工程の後に、上記粒
状体を少なくとも1回アニールして、被着体との界面の
面積を縮小させる工程を含む方法である。
【0067】請求項56の発明の講じた手段は、請求項
44,45,46,47,48,49,50,51,5
2,53,54又は55の発明において、上記半導体微
細柱の周囲に絶縁層を形成する工程を有する方法であ
る。
【0068】請求項57の発明の講じた手段は、請求項
56の発明において、上記絶縁層を形成する工程では、
各半導体微細柱間の隙間を絶縁層で埋めるように行う方
法である。
【0069】請求項58の発明の講じた手段は、請求項
56又は57の発明において、上記絶縁層を形成する工
程を、CVD法により行う方法である。
【0070】請求項59の発明の講じた手段は、請求項
56又は57の発明において、上記絶縁層を形成する工
程を、半導体微細柱の側部及び先端部の表面を酸化する
ことにより行う方法である。
【0071】請求項60の発明の講じた手段は、半導体
装置の製造方法として、半導体基板の上に、径方向の寸
法が上記半導体の量子サイズ効果を生じる寸法に対応す
る程度に微小な多数の点状領域を覆う第1点状マスクを
形成する工程と、上記第1点状マスクを用いて、上記半
導体基板をエッチングして、軸方向が互いにほぼ平行と
なるように並ぶ多数の半導体微細柱の集合体を形成する
工程と、上記第1点状マスクを除去する工程と、上記各
半導体微細柱の先端上に、各半導体微細柱と電気的に接
続する上部電極を形成する工程とを有する方法である。
【0072】請求項61の発明の講じた手段は、半導体
装置の製造方法として、半導体基板の上に、絶縁膜を堆
積する工程と、上記絶縁膜の上に、径方向の寸法が上記
半導体の量子サイズ効果を生じる寸法に対応する程度に
微小な多数の点状領域を覆う第1点状マスクを形成する
工程と、上記第1点状マスクを用いて、上記絶縁膜をパ
ターニングし、径方向の寸法が上記半導体の量子サイズ
効果を生じる寸法に対応する程度に微小な多数の点状絶
縁膜からなる第2点状マスクを形成する工程と、上記第
2点状マスクを用いて半導体基板をエッチングして、軸
方向が互いにほぼ平行となるように並ぶ多数の半導体微
細柱の集合体を形成する工程と、少なくとも上記第1点
状マスクを除去する工程と、上記各半導体微細柱の先端
上に、各半導体微細柱と電気的に接続する上部電極を形
成する工程とを有する方法である。
【0073】請求項62の発明の講じた手段は、請求項
60又は61の発明において、上記第1点状マスクを形
成する工程では、上記半導体基板の上にフォトレジスト
を塗布し、さらに該フォトレジスト膜の一部を原子間顕
微鏡のカンチレバーの探針を用いて点状領域が残存する
ように機械的に除去し、フォトレジスト膜の残存する部
分を上記第1点状マスクとする方法である。
【0074】請求項63の発明の講じた手段は、請求項
60又は61の発明において、上記第1点状マスクを形
成する工程では、上記半導体基板の上にフォトレジスト
を塗布し、さらに該フォトレジスト膜を光の干渉による
ドットマトリクスパターン部分が残存するようにパター
ニングし、このフォトレジスト膜の残存する部分を上記
第1点状マスクとする方法である。
【0075】請求項64の発明の講じた手段は、請求項
60又は61の発明において、上記第1点状マスクを形
成する工程は、粒状体を堆積するように行う方法であ
る。
【0076】請求項65の発明の講じた手段は、請求項
60又は61記載の半導体装置の製造方法において、上
記第1第1点状マスクを形成する工程では、半導体物質
のグレインを粒状体として形成する方法である。
【0077】請求項66の発明の講じた手段は、請求項
60又は61の発明において、上記第1点状マスクを形
成する工程では、半導体物質のグレイン成長の核となる
金属の種を粒状体として形成する方法である。
【0078】請求項67の発明の講じた手段は、請求項
60又は61の発明において、上記第1点状マスクを形
成する工程では、成長核となる金属の種を形成し、この
核の周囲に半導体物質のグレインを粒状体として成長さ
せる方法である。
【0079】請求項68の発明の講じた手段は、請求項
60又は61の発明において、上記第1点状マスクを形
成する工程では、<311>配向をもつシリコン結晶か
らなるグレインを粒状体として形成する方法である。
【0080】請求項69の発明の講じた手段は、請求項
60又は61の発明において、上記第1点状マスクを形
成する工程では、アモルファスシリコンからなるグレイ
ンを粒状体として形成する方法である。
【0081】請求項70の発明の講じた手段は、請求項
64,65,66,67,68又は69の発明におい
て、上記第1点状マスクの形成工程の後に、上記粒状体
を少なくとも1回アニールして、被着体との界面の面積
を縮小させる工程を有する方法である。
【0082】請求項71の発明の講じた手段は、請求項
60,61,62,63,64,65,66,67,6
8,69又は71の発明において、上記各半導体微細柱
の周囲に絶縁層を形成する工程を含む方法である。
【0083】請求項72の発明の講じた手段は、請求項
71の発明において、上記絶縁層を形成する工程を、各
半導体微細柱間の隙間を絶縁層で埋めるように行う方法
である。
【0084】請求項73の発明の講じた手段は、請求項
71又は72の発明において、上記絶縁層を形成する工
程を、CVD法により行う方法である。
【0085】請求項74の発明の講じた手段は、請求項
71又は72の発明において、上記絶縁層を形成する工
程を、上記各半導体微細柱の側部及び先端部の表面を酸
化することにより行う方法である。
【0086】請求項75の発明の講じた手段は、請求項
60,61,62,63,64,65,66,67,6
8,69,70,71,72,73又は74の発明にお
いて、上記半導体基板にpn接合を形成する工程を有
し、上記半導体微細柱の集合体を形成する工程では、少
なくとも上記pn接合部よりも下方まで各半導体微細柱
を形成する方法である。
【0087】請求項76の発明の講じた手段は、請求項
60,61,62,63,64,65,66,67,6
8,69,70,71,72,73,74又は75の発
明において、上記半導体微細柱の集合体の側方に、半導
体微細柱の集合体を他の領域から分離するように取り囲
む絶縁分離層を形成する工程を有する方法である。
【0088】請求項77の発明の講じた手段は、請求項
76の発明において、上記絶縁分離層を貫通して、半導
体基板に接続する側方電極を形成する工程を有する方法
である。
【0089】請求項78の発明の講じた手段は、請求項
77の発明において、上記側方電極を形成する工程で
は、複数個の側方電極を形成する方法である。
【0090】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、半導
体微細柱の集合体において、各半導体微細柱の径が量子
サイズ効果を生じる程度に小さく形成されているので、
半導体のバンド幅が拡大し、通常のサイズでは励起され
た電子が間接遷移する種類の半導体でも直接遷移型に移
行する。したがって、半導体微細柱を構成する半導体が
間接遷移型である場合でも、半導体微細柱の集合体に光
が照射されると、量子サイズ効果により、フォトルミネ
ッセンスが生じ、半導体微細柱の抵抗値が変化し、ある
いはエレクトロルミネッセンスが生じるので、この半導
体微細柱の集合体をそのまま波長変換素子、受光素子、
発光素子等に利用することが可能になる。
【0091】その場合、従来のような多孔質シリコン等
とは異なり、各半導体微細柱が柱状であるので、軸方向
に直交する面内における径の寸法が、どの方位にあって
も量子サイズ効果を生じる程度に小さくなり、かつ均一
化される。したがって、量子サイズ効果が高くなり、か
つ確実に再現される。
【0092】請求項2の発明では、半導体微細柱が基板
面にほぼ垂直に形成されていることで、フォトルミネッ
センスを生ぜしめるための光の入射効率がよくなるとと
もに、フォトルミネッセンスやエレクトロルミネッセン
スの発光の取出し効率が高くなることになる。
【0093】請求項3の発明では、各半導体微細柱が互
いに分離して形成されているので、各半導体微細柱の各
部において径方向の寸法が量子サイズ効果を生じる程度
に微細となり、量子サイズ効果が確実に得られることに
なる。
【0094】請求項4,5の発明では、各半導体微細柱
の側部の絶縁層に不純物が捕えられ、あるいは、不純物
の外部から半導体微細柱への侵入が阻止されるので、量
子サイズ効果の再現性例えば発光波長の再現性が良好と
なり、かつ量子サイズ効果を維持しうる寿命が長くな
る。
【0095】請求項6の発明では、各半導体微細柱の先
端部が平坦化されているので、半導体微細柱の集合体に
上方から光を入射させ、あるいは電圧を印加させる場合
に、光の入射効率や電圧の印加効率が高くなる。
【0096】請求項7の発明では、半導体微細柱周囲の
絶縁層が酸化物で構成されている場合、酸化物は一般的
に屈折率の低い物質なので、半導体微細柱の横方向への
発光の取出し及び横方向からの光の入射が可能となる。
【0097】請求項8の発明では、絶縁層が窒化物で構
成されている場合、半導体微細柱には周囲の絶縁層との
熱膨張係数の相違による圧縮応力が作用するので、半導
体微細柱中におけるキャリアの励起作用が大きくなり、
量子サイズ効果の発現が顕著になる。
【0098】請求項9の発明では、半導体微細柱の周囲
が酸化物で構成されているので、熱酸化により容易に形
成可能となり、かつ、その外側では半導体微細柱間の隙
間が窒化物で埋められているので、熱膨張係数の相違に
より半導体微細柱に圧縮応力が印加され、量子サイズ効
果の発現が顕著になる。
【0099】請求項10,11,12,14の発明で
は、半導体装置において、量子化領域に光が照射される
と、量子化領域のキャリアが励起され、発光を生じる。
したがって、この状態で半導体装置が光変換素子として
機能する。
【0100】請求項13,21の発明では、半導体装置
が2次元集積回路システムを構成しても、3次元集積回
路システムに匹敵する高い情報処理機能を有することに
なる。
【0101】請求項15,16,17,18,19,2
0,22の発明では、上部電極を介して電圧が印加さ
れ、あるいは光が照射されると、半導体微細柱の集合体
が量子サイズ効果によって発光するので、半導体装置が
発光素子,波長変換素子として機能する。また、量子化
領域に光が照射されると、半導体微細柱の抵抗値が変化
するので、上部電極を介して抵抗値の変化を検知するこ
とで、半導体装置が検知感度のよい受光素子等として機
能することになる。
【0102】請求項23,24の発明では、量子化領域
を介して力が光信号に変換されるので、力−光変換素子
を構成することが可能となる。
【0103】請求項25の発明では、半導体微細柱が基
板面にほぼ垂直に形成されていることで、フォトルミネ
ッセンスを生ぜしめるための光の入射効率がよくなると
ともに、フォトルミネッセンスやエレクトロルミネッセ
ンスの発光の取出し効率が高くなることになる。
【0104】請求項26の発明では、半導体装置の上部
電極が透明なので、量子化領域への光の入射及び量子化
領域からの光の取出しが確保されることになる。
【0105】請求項27の発明では、量子化領域から出
力される第2光信号を光ファイバー等を介して、外部に
伝達する際の伝達効率が向上する。
【0106】請求項28の発明では、半導体微細柱の集
合体からなる帯状活性層と帯状分離層とが交互に配置さ
れて1次元フレネルレンズを構成しているので、別途光
学系を設けることなく、設計された線上に発光を集光さ
せ、あるいは線状光源から量子化領域に光を入射させる
ことが可能となる。
【0107】請求項29の発明では、半導体微細柱の集
合体からなる帯状活性層と帯状分離層とが交互に配置さ
れて2次元フレネルレンズを構成しているので、別途光
学系を設けることなく、設計された点上に発光を集光さ
せ、あるいは点状光源から量子化領域に光を入射させる
ことが可能となる。
【0108】請求項30,31の発明では、半導体装置
の情報処理能力がさらに向上する。
【0109】請求項32の発明では、各半導体微細柱が
互いに分離して形成されているので、各半導体微細柱の
各部において径方向の寸法が量子サイズ効果を生じる程
度に微細となり、量子サイズ効果が確実に得られること
になる。
【0110】請求項33,34の発明では、各半導体微
細柱の側部の絶縁層に不純物が捕えられ、あるいは、不
純物の外部から半導体微細柱への侵入が阻止されるの
で、量子サイズ効果の再現性例えば発光波長の再現性が
良好となり、かつ量子サイズ効果を維持しうる寿命が長
くなる。
【0111】請求項35の発明では、各半導体微細柱の
先端部が平坦化されているので、半導体微細柱の集合体
に上方から光を入射させ、あるいは電圧を印加させる場
合に、光の入射効率や電圧の印加効率が高くなる。
【0112】請求項36の発明では、半導体微細柱周囲
の絶縁層が酸化物で構成されている場合、酸化物は一般
的に屈折率の低い物質なので、半導体微細柱の横方向へ
の発光の取出し及び横方向からの光の入射が可能とな
る。
【0113】請求項37の発明では、絶縁層が窒化物で
構成されている場合、半導体微細柱には周囲の絶縁層と
の熱膨張係数の相違による圧縮応力が作用するので、半
導体微細柱中におけるキャリアの励起作用が大きくな
り、量子サイズ効果の発現が顕著になる。
【0114】請求項38の発明では、半導体微細柱の周
囲が酸化物で構成されているので、熱酸化により容易に
形成可能となり、かつ、その外側では半導体微細柱間の
隙間が窒化物で埋められているので、熱膨張係数の相違
により半導体微細柱に圧縮応力が印加され、量子サイズ
効果の発現が顕著になる。
【0115】請求項39の発明では、半導体装置の量子
化領域が絶縁分離層によって他の領域から絶縁されてい
るので、他の領域からの干渉を受けることなく、量子化
領域の作動が確実に維持されることになる。
【0116】請求項40の発明では、半導体微細柱の集
合体からなる量子化領域と半導体基板との間に絶縁膜が
形成されているので、半導体装置をSOI構造の素子に
適用することが可能になる。
【0117】請求項41の発明では、量子化領域の各半
導体微細柱の軸方向にpn接合が形成されているので、
電圧の印加等により、量子化領域に効率よくキャリアが
注入される。したがって、発光素子では発光効率が向上
し、受光素子や波長変換素子等では光の検知感度が向上
することになる。
【0118】請求項42の発明では、半導体装置の量子
化領域を取り囲む絶縁分離層を貫通して側方電極が形成
されているので、半導体装置を受光素子,発光素子等と
する際の電気信号の授受が円滑となる。
【0119】請求項43の発明では、量子化領域を取り
囲む複数の側方電極に高周波電力印加手段から高周波電
源が印加されると、半導体微細柱に高周波電力によって
励起された電子が蓄積され、キャリアとして注入される
ので、多量の電子の注入により、量子化領域の発光強度
が極めて高くなる。すなわち、印加電圧により発光する
場合には、極めて強い発光が得られるとともに、入射光
によって発光する場合には、弱い入射光に対しても強い
発光が得られることになる。
【0120】請求項44の発明では、半導体微細柱の集
合体を形成するに際し、半導体物質の量子サイズ効果が
生じる寸法に対応する寸法の微細な第1点状マスクを形
成し、この第1点状マスクを用いて半導体基板を所定深
さまでエッチングするようにしているので、得られる半
導体微細柱の径方向の寸法が微細となり、半導体微細柱
が互いにほぼ分離した構造となる。したがって、各半導
体微細柱において、電圧の印加や光の照射に対して量子
サイズ効果による受光や発光が可能な半導体微細柱の集
合体が形成されることになる。しかも、このような製造
方法では、半導体微細柱の形状も真直性のよい形状とな
るので、発光の取出し効率や、受光の際における光の入
射効率のよい半導体微細柱の集合体が形成されることに
なる。
【0121】請求項45の発明では、微細な粒状体を除
去した後に残る島状の絶縁膜を第2点状マスクとして半
導体基板がエッチングされ、量子サイズ効果が生じうる
半導体微細柱の集合体が得られる。その場合、半導体基
板上の絶縁膜は半導体基板のエッチング用マスクとして
の機能が高いので、半導体微細柱の集合体中の各半導体
微細柱の径や深さがより均一になる。
【0122】請求項46,47の発明では、フォトレジ
スト膜のパターニングにより形成される第1点状マスク
を直接用いて半導体微細柱が形成され、あるいは第2点
状マスクが形成されるので、点状マスクを形成する際
に、現在のフォトリソグラフィー技術を利用して、微細
な第1点状マスクを形成することが可能となる。
【0123】請求項48の発明では、粒状体の堆積を利
用して第1点状マスクが形成されるので、CVD技術を
利用したマスクの形成が可能となる。
【0124】請求項49の発明では、半導体微細柱の集
合体が形成された後、点状マスクが除去されるので、そ
の後半導体微細柱の上に電極を形成することが可能にな
る。
【0125】請求項50の発明では、第1点状マスクと
して半導体物質のグレインが形成されるので、微細なグ
レインの成長が容易である半導体物質の特性を利用し
て、径方向の寸法の揃った半導体微細柱の集合体の形成
が容易となる。
【0126】請求項51の発明では、グレインの成長核
となる金属の種が第1点状マスクとして形成されるの
で、半導体物質のグレインよりもさらに微細な金属の種
を利用して、より微細な半導体微細柱の集合体が形成さ
れることになる。
【0127】請求項52の発明では、金属の種を成長核
として半導体物質のグレインが形成されるので、半球状
に近い良好な形状のグレインが形成される。したがっ
て、このグレインをマスクに用いて形成される各半導体
微細柱の形状も真円に近い良好なものとなる。
【0128】請求項53の発明では、半導体物質のグレ
インとして、<311>配向をもつシリコン結晶のグレ
インが形成されるので、各グレインの分離性及び形状の
良好なグレインが形成されることになる。
【0129】請求項54の発明では、半導体物質のグレ
インとして、アモルファスシリコンのグレインが形成さ
れるので、各グレインの分離性及び形状の良好なグレイ
ンが形成されることになる。
【0130】請求項55の発明では、粒状体がアニール
されて被着体との界面の面積が縮小されるので、粒状体
の分離性及び形状がさらに良好なものとなる。
【0131】請求項56の発明では、各半導体微細柱の
周囲に絶縁層が形成されるので、不純物の少ない半導体
微細柱が形成される。したがって、量子サイズ効果によ
る発光等の特性の再現性のよい,かつ受光体や発光体と
しての寿命の長い半導体微細柱の集合体が得られる。
【0132】請求項57の発明では、各半導体微細柱間
の隙間が絶縁層で埋められるので、上記請求項56の発
明の作用がより顕著になる。
【0133】請求項58の発明では、絶縁層がCVD法
で形成されるので、絶縁層の形成を容易に行うことがで
きる。
【0134】請求項59の発明では、半導体物質は熱酸
化により良好な絶縁体となる酸化膜を形成するので、こ
の性質を利用して、酸化物を別途使用することなく容易
に絶縁層が形成されることになる。
【0135】請求項60の発明では、第1点状マスクを
形成し、第1点状マスクを用いて半導体基板をエッチン
グするようにしているので、得られる半導体微細柱の径
方向の寸法が微細となり、半導体微細柱が互いにほぼ分
離した構造となる。したがって、発光の取出し効率や、
光の入射効率のよい半導体微細柱の集合体が形成され、
受光素子,発光素子,波長変換素子等として特性の良好
な半導体装置が得られる。さらに、このような工程はシ
リコン等の半導体デバイスを製造するための工程で用い
られる加工技術であるので、半導体デバイスの製造プロ
セスとの互換性が得られる。
【0136】請求項61の発明では、微細な粒状体を除
去した後に残る島状の絶縁膜を第2点状マスクとして半
導体基板がエッチングされ、量子サイズ効果が生じうる
半導体微細柱の集合体が得られる。その場合、半導体基
板上の絶縁膜は半導体基板のエッチング用マスクとして
の機能が高いので、半導体微細柱の集合体中の各半導体
微細柱の径や深さがより均一になる。
【0137】請求項62,63の発明では、フォトレジ
スト膜のパターニングにより形成される第1点状マスク
を直接用いて半導体微細柱が形成され、あるいは第2点
状マスクが形成されるので、点状マスクを形成する際
に、現在のフォトリソグラフィー技術を利用して、微細
な第1点状マスクを形成することが可能となる。
【0138】請求項64の発明では、粒状体の堆積を利
用して第1点状マスクが形成されるので、CVD技術を
利用したマスクの形成が可能となる。
【0139】請求項65の発明では、第1点状マスクと
して半導体物質のグレインが形成されるので、微細なグ
レインの成長が容易である半導体物質の特性を利用し
て、径方向の寸法の揃った半導体微細柱の集合体の形成
が容易となる。
【0140】請求項66の発明では、グレインの成長核
となる金属の種が第1点状マスクとして形成されるの
で、半導体物質のグレインよりもさらに微細な金属の種
を利用して、より微細な半導体微細柱の集合体が形成さ
れることになる。
【0141】請求項67の発明では、金属の種を成長核
として半導体物質のグレインが形成されるので、半球状
に近い良好な形状のグレインが形成される。したがっ
て、このグレインをマスクに用いて形成される各半導体
微細柱の形状も真円に近い良好なものとなる。
【0142】請求項68の発明では、半導体物質のグレ
インとして、<311>配向をもつシリコン結晶のグレ
インが形成されるので、各グレインの分離性及び形状の
良好なグレインが形成されることになる。
【0143】請求項69の発明では、半導体物質のグレ
インとして、アモルファスシリコンのグレインが形成さ
れるので、各グレインの分離性及び形状の良好なグレイ
ンが形成されることになる。
【0144】請求項70の発明では、粒状体がアニール
されて被着体との界面の面積が縮小されるので、粒状体
の分離性及び形状がさらに良好なものとなる。
【0145】請求項71の発明では、各半導体微細柱の
周囲に絶縁層が形成されるので、不純物の少ない半導体
微細柱が形成される。したがって、量子サイズ効果によ
る発光等の特性の再現性のよい,かつ受光体や発光体と
しての寿命の長い半導体微細柱の集合体が得られる。
【0146】請求項72の発明では、各半導体微細柱間
の隙間が絶縁層で埋められるので、上記請求項56の発
明の作用がより顕著になる。
【0147】請求項73の発明では、絶縁層がCVD法
で形成されるので、絶縁層の形成を容易に行うことがで
きる。
【0148】請求項74の発明では、半導体物質は熱酸
化により良好な絶縁体となる酸化膜を形成するので、こ
の性質を利用して、酸化物を別途使用することなく容易
に絶縁層が形成されることになる。
【0149】請求項75の発明では、半導体基板にpn
接合が形成された後、その接合部よりも深く半導体微細
柱が形成されるので、半導体微細柱の軸方向にpn接合
が形成される。したがって、pn接合を利用した発光効
率や受光効率の高い受光素子,発光素子,波長変換素子
等が得られることになる。
【0150】請求項76の発明では、半導体微細柱の集
合体の側方に絶縁分離層が形成されるので、同じ半導体
基板の上に他の半導体素子を搭載する工程を実行するこ
とが容易となる。
【0151】請求項77の発明では、半導体微細柱の集
合体の側方の絶縁分離層を貫通して側方電極が形成され
るので、発光素子,受光素子等として電気信号の授受の
容易な半導体装置が得られることになる。
【0152】請求項78の発明では、複数個の側方電極
が形成されているので、この複数個の側方電極に外部か
ら高周波電力を印加することが可能となり、各半導体微
細柱の電子の蓄積による発光効率や受光効率の高い半導
体装置が得られることになる。
【0153】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0154】(実施例1)図1は、実施例1に係る光半
導体装置の断面図である。図1に示すように、この半導
体装置は、単結晶構造を有するシリコン基板1と、この
シリコン基板1の表面から所定深さまで延び、軸方向が
基板1の面に垂直な多数の半導体微細柱2と、その周囲
のスペースを埋めるシリコン酸化膜からなる絶縁層3
と、半導体微細柱2及び絶縁層3の上端を平坦化した上
に形成された透明電極4とを備えている。そして、上記
半導体微細柱2の集合体が量子化領域Rqaとして機能す
る。上記半導体微細柱2の基端は上記基板1に連なって
支持されており、各半導体微細柱2の径は2〜50nm
程度である。上記絶縁層3は、各半導体微細柱2を構成
するシリコンの表面部を熱酸化して形成される。上記透
明電極4は、各半導体微細柱2の上端と接することによ
り各半導体微細柱2とは電気的に接続されていて、透明
電極4と各半導体微細柱2の基端に接続される半導体基
板1との間に所定の電圧を印加し、あるいは量子化領域
Rqaに光を照射することにより、各半導体微細柱2に量
子サイズ効果による発光を生ぜしめ、エレクトロルミネ
ッセンス,フォトルミネッセンスが発生可能な構造とし
ている。
【0155】次に、光半導体装置の製造方法について説
明する。図2(a)〜(e)は、上記光半導体装置の製
造工程における構造の変化を示す断面図である。
【0156】まず、図2(a)に示すように、シリコン
基板1上に熱酸化,CVD等により、シリコン酸化膜,
シリコン窒化膜等からなる上面絶縁膜5を形成した後、
LPCVD法によりシリコンからなる半球状グレイン6
を堆積した。この際、原料ガスとしてHeベースの20
%SiH4 ガスを用い、ガス流量を300ccmとする
と、同図に示すような数nmの半径を持つ半球状グレイン
6が得られた。
【0157】ただし、この半球状グレイン6の作成は、
水素ガス雰囲気中でSiH4 ガスを用いてもよい。その
場合、特に半球状グレイン6の堆積が制御しやすくな
る。
【0158】次に、図2(b)に示すように、多数の半
球状グレイン6からなる第1点状マスクMs1として、シ
リコン酸化膜又はシリコン窒化膜等の上面絶縁膜5をエ
ッチングし、多数の半球状グレイン6のパターンに対応
する島状パターンをもつ上面絶縁膜5の残存部からなる
第2点状マスクMs2を形成した。シリコン基板1上の上
面絶縁膜5のエッチングは、例えばCF4 /CHF3 =
30/40sccmの混合ガス雰囲気中、圧力1Pa
で、RFパワー400Wで行なっている。その後、各半
球状グレイン6はエッチングして除去する。
【0159】次に、図2(c)に示すように、島状にパ
ターニングされた第2点状マスクMs2を使用して、シリ
コン基板1を所定深さだけエッチングし、シリコン基板
1の表面に垂直な多数の半導体微細柱2を形成した。エ
ッチング条件は、Cl2/O2=90/3sccmの混合
ガス雰囲気中、圧力1Paで、RFパワーが200Wで
行った。この各半導体微細柱2の側部は半導体基板1の
表面にほぼ垂直で、かつほぼ真直であり、後述のよう
に、半球状グレイン6の形成条件を適正にすることで、
互いに連続することなく独立したものとしうる。
【0160】そして、図2(d)に示すように、半導体
微細柱2の側面をシリコン酸化膜からなる絶縁層3で覆
い、半導体微細柱2間の隙間を絶縁層3で埋めた後、そ
の先端面を平坦化した。
【0161】さらに、図2(e)に示すように、絶縁層
3のうち平坦化された半導体微細柱2先端部の表面の絶
縁層3を除去し、その上に透明電極4を形成した。
【0162】なお、上記実施例1では、半導体基板1の
上に上面絶縁膜5を形成し、この上に第1点状マスクM
s1を形成した後、上面絶縁膜5からなる第2点状マスク
Ms2を形成して、この第2点状マスクMs2を用いてシリ
コン基板1をエッチングしたが、第1点状マスクMs1を
直接シリコン基板1上に形成し、この第1点状マスクM
s1を用いて、半導体微細柱2を形成するためのエッチン
グを行ってもよい。
【0163】次に、以上のように構成された光半導体装
置の動作を説明する。ここでは、p型シリコン基板1の
表面から所定深さの部位まで半導体微細柱2を形成した
領域が量子化領域Rqaとなる。そして、シリコン基板1
を接地電位として、各半導体微細柱2に電気的に接続さ
れている透明電極4に、順方向の電圧20Vを印加する
と、室温において、可視光のエレクトロルミネッセンス
が確認された。シリコンの場合、電圧の印加等によって
励起された電子は一般には間接遷移を生じるので、遷移
によるエネルギはほとんど熱に変換され、可視部での発
光が困難とされていた。それに対し、上記実施例1で
は、シリコンの量子化領域Rqaが数nmの半径を持つ半導
体微細柱2の集合体からなる構造となっているので、シ
リコンのバンド巾が量子サイズ効果によって1.2eV
から2.5eVに広くなると同時に、励起された電子が
直接遷移し、バンド間の直接遷移による可視部での発光
が生じるのである。しかも、従来のような陽極化成法に
よって形成された多孔質シリコンに比べ、上記実施例1
のようなシリコンの微細柱2の集合体では、高い発光強
度とシャープな波長特性とを得ることができる。
【0164】以下、その理由について、構造上の相違に
基づき推察する。図4(a)は、上述の製造工程でマス
クとして使用したグレインをアモルファスシリコンとし
た場合、図4(b)はグレインを<311>配向のシリ
コン単結晶とした場合における横断面構造をそれぞれ示
し、これらの構造が形成される条件の相違については後
述する。図4(c)は従来の陽極化成法で形成された多
孔質シリコンの横断面構造である。図4(c)に示すよ
うに、従来の陽極化成法で形成された多孔質シリコンで
は、基本的にシリコンの陽極酸化によって生じる酸化膜
中の微細孔を利用してシリコンを多孔質状にするもので
あるから、多孔質シリコン中でシリコンは壁部を構成す
る。そして、シリコンの壁厚つまり両端の隣接する微細
孔間の距離dにバラツキが多い(図中の距離d1,d2
参照)。また、両端の隣接する微細孔間の距離dが大き
いと(図中のd2のように)量子サイズ効果を生じない
と考えられる。それに対し、本発明では、図4(a),
(b)に示すように、各半導体微細柱2は横断面内で互
いにほぼ孤立した島状となっており、各半導体微細柱2
においては、方向によって多少の径のバラツキはあるも
ののほぼ量子サイズ効果を維持しうる寸法に収まってい
ると考えられる。よって、高い発光強度とシャープな波
長特性とを得ることができるのである。
【0165】図5は、透明電極4への印加電圧に対する
半導体微細柱2の集合体に流れる電流(注入電流)の特
性を示し、図6は半導体微細柱2の集合体への注入電流
に対するエレクトロルミネッセンスの発光強度を示す。
この2つの図から、透明電極4への印加電圧が高いほど
発光強度も高いことがわかる。また、図7はキャリア注
入電圧に対する発光強度の変化特性を示し、キャリア注
入電圧を変化させることによって、赤、青、黄色等の各
色の発光に対応したカラーの表示素子を形成することが
可能となることが分かる。
【0166】また、図2(a)〜(e)に示されるよう
に、上記実施例1における製造工程では、数nmの半径を
持つシリコン単結晶の微細な半導体微細柱2の集合体か
らなる量子化領域Rqaを作成するために実施される加工
方法は、全て通常のMOSFET等の半導体装置を作成
する場合におけるプロセスで用いられているものであ
る。すなわち、各半導体微細柱2間のスペースを酸化膜
3で埋め込み、上端を平坦化し、量子化領域に透明電極
4が電気的に接続されるように構成されているので、通
常の半導体装置を製造するためにシリコンウエハを加工
するプロセスと互換性があり、本発明による光半導体装
置を形成した後に、通常のMOSFET等の従来の半導
体装置を形成することができる。
【0167】次に、上記光半導体装置の製造方法におけ
る各工程の条件の詳細について説明する。
【0168】まず、図2(a)に示す工程におけるグレ
インを形成する方法は、DRAMの容量を増加する方法
として1990年から報告されている。たとえば、Y.Hayash
ideet al., Ext.Abs.22nd SSDM (1990) p.869-872、
H.Watanabe et al.,J.Appl.Phys. 71 (1991) p.3538-35
43 、H.Itoh et al.,Tech. Dig. of VLSI Symp (1991)
p.6-7 などに開示されており、これらの方法を適用す
ることにより、容易にグレインを形成することができ
る。
【0169】図3は、グレインの形成工程において、ガ
ス流量が300ccmの条件下で、堆積温度とSi H4
分圧を変化させた場合のグレインの形状変化を示し、同
図中に挿入したグラフはシリコンの結晶相図である。す
なわち、グレインとして、アモルファスシリコンが形成
されるアモルファス領域、基板面に垂直な方向の方位が
<311>となる単結晶シリコンが形成される<311
>配向領域、基板面に垂直な方向の方位が<110>と
なる単結晶シリコンが形成される<110>配向領域で
ある。
【0170】また、形成された粒の形状からは、下記3
つの領域 半球状グレイン(HSG−hemi spherical grain)
とアモルファスシリコン(αSi )とが混在するHSG
−aSi 領域 全面的に半球状グレインが形成されるHSG領域 数個のグレインが結合して表面から見た形状が円筒
形(CTG−cylindrical trained grain )になってい
るクレスタ状のグレインが形成されるCTG領域 が重要である。
【0171】これらの結果から、次のことが確かめられ
た。
【0172】(1) HSG領域は、温度範囲が570℃〜
580℃、Si H4 分圧(形成圧力)の範囲が0.5To
rrから2.0Torrの間に存在し、<311>配向領域内
に存在する (2) HSG−aSi 領域は、アモルファス領域と<31
1>配向領域との境界付近に存在する (3) CTG領域は、主に<311>配向領域と<110
>配向領域との境界に存在する (4) また、HSG領域は、上記の(311)配向領域の
中で上記2つの領域(HSG−aSi 領域とCTG領域
とに挟まれる領域に存在する (5) グレインがアモルファスシリコンに近いほどグレイ
ンサイズが大きく、<110>配向に近いほどグレイン
サイズが小さくなっている (6) Si H4 分圧(形成圧力)が高いほど、アモルファ
ス領域が増大する (7) グレインサイズの相違は、膜表面でのグレイン成長
核(Ni ,W等の金属)の密度の相違に起因する (8) 以上のことから、堆積温度を560〜590℃、S
i H4 分圧を0.1〜0.4Torrの条件でグレインを堆
積すると、半球状グレインとクラスタ状グレインとが面
密度0.4〜0.7で得られる。
【0173】上記実施例では、シリコン単結晶の半導体
微細柱2の側部を熱酸化して、シリコン酸化膜からなる
絶縁層3で半導体微細柱2の周囲の隙間を埋めたが、本
発明はかかる実施例に限定されるものではなく、必ずし
も絶縁層を設けなくても量子サイズ効果による発光は生
じる。ただし、上記実施例1のごとく、半導体微細柱2
の側部を熱酸化等して形成した絶縁層3で覆うことによ
り、下記の利点が得られる。すなわち、シリコン基板1
をエッチングして半導体微細柱2を形成する際に半導体
微細柱2の側面に不純物や異物が付着するが、このよう
な不純物や異物を絶縁層3中に固定できる。また、その
後も、シリコン単結晶の半導体微細柱2の集合体からな
る量子化領域Rqaに不純物や異物が侵入するのを阻止す
ることができる。そして、この不純物等の量子化領域R
qaへの入り込みを防止することで、半導体微細柱2の側
面に付着した原子や分子の影響を排除し、再現性安定性
よく一定の発光波長を得ることができ、長寿命のシリコ
ン受光発光素子等の半導体装置を得ることができる。
【0174】また、シリコン酸化物や窒化物等からなる
絶縁層3は、必ずしも上記実施例1のごとく半導体微細
柱2の周囲の隙間を埋めている必要はなく、単に半導体
微細柱2の表面付近に形成するだけでも、不純物等の固
定及び侵入阻止機能は得られる。ただし、上記実施例1
のごとく、半導体微細柱2の周囲の隙間を絶縁層3で埋
めることで、各半導体微細柱2間の短絡を確実に防止し
うるとともに、半導体微細柱2の形状を崩すことなく先
端部を平坦化することができ、透明電極4との電気的接
続を確実に行うことができる。
【0175】(実施例2)次に、実施例2について説明
する。図8(a)〜(e)は、実施例2における光半導
体装置の製造工程を示し、上述の実施例1とほど同様の
手順によっている。ここで、上記実施例1との相異点
は、LPCVD法による半球状グレイン6の堆積条件が
変更されている点と、半導体微細柱2の側面を熱酸化膜
3aで覆った後、半導体微細柱2間の隙間をCVD等に
よるシリコン酸化膜3bで埋めて平坦化した点である。
すなわち、この2つの酸化膜3a及び3bにより、絶縁
層3が構成されている。
【0176】半球状グレイン6の堆積工程では、原料ガ
スとしてHe ベースの15%Si H4 を用い、ガス流量
は100ccm、堆積温度は500〜700℃、Si H
4 の分圧は0.1〜0.4Torrという条件で堆積を行っ
ている。ガス流量を少なくし、堆積速度を遅くすると堆
積温度が低い条件でデポを行いうる。図9は、ガス流量
が100ccmという条件下で、堆積温度とSi H4
分圧を変化させた場合の半球状グレイン6の形状変化を
示す。実施例1と同様に、形成された粒形状から上述の
HSG−aSi 領域、HSG領域、CTG領域の
3つの領域に分けられる。
【0177】これらの結果から、次のことが確かめられ
た。
【0178】(1) HSG領域は、温度範囲にして500
℃〜650℃、Si H4 分圧の範囲で0.1Torrから
0.4Torrである その他、上記実施例1において述べた(2) 〜(7) と同様
の傾向がある (8) 以上のことから、適正な半球状グレイン6を得るの
ための堆積温度範囲は、上記実施例1に比べて広い。
【0179】したがって、本実施例2では、原料ガスで
あるSi H4 のHe ベースに対する濃度とガス流量とを
変えることで、適正な堆積温度温度の範囲を拡大させる
ことができる。また、各半導体微細柱2の間の隙間をC
VD法による酸化膜3b又は窒化膜で埋めることで、上
記実施例1のように熱酸化膜のみにより隙間を埋めるの
に比べ、より確実に隙間を埋めることができる。
【0180】なお、上記実施例2では、熱酸化膜3aを
形成してからCVDによるシリコン酸化膜3bを形成し
たが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
く、工程の都合によっては、すべての絶縁層3をCVD
法により形成してもよい。
【0181】その場合、すべての絶縁層3をシリコン酸
化物で構成すると、シリコン酸化物の屈折率は小さいの
で、横方向に発光を取り出すことができる。また、すべ
ての絶縁層3を窒化物で構成すると、シリコン窒化物と
シリコンとの熱膨張係数の相違によって半導体微細柱2
に圧縮歪みを与えることで、量子サイズ効果をより顕著
に発揮することができる。また、本実施例におけるCV
Dによるシリコン酸化膜3bの代わりにシリコン窒化膜
を形成しても同じである。
【0182】(実施例3)次に、半球状グレイン6の形
状の改良に関する実施例3について説明する。上記実施
例1とほぼ同じ製造工程中において、半球状グレイン6
を形成した後、配管内のSiH4 ガスを真空引きして抜
き、連続してチューブ内に不活性ガスであるN2 ガスを
導入しながらアニールを行なった。図11は、アニール
時間と粒径、粒密度との関係を示す。アニール時間を長
くすると、粒径が小さくなることがわかる。粒径が小さ
くなるに従い、表面及び界面の面積が収縮しようとする
ので、グレインが半球状に近づく傾向が見られ、グレイ
ン自体の表面積の増加率は高くなる。また、アニール時
間が2分以上になると半球状グレイン6が形成されてい
ない領域が増加する。半球状グレイン6が形成されにく
くなるのは、アニールによる表面酸化の度合いが大きく
なり、表面でのグレイン成長を妨げる為である。さら
に、酸素分圧が異なる2つの条件下で2ステップ・アニ
ールを行うことによって、半球状グレイン6の粒径をさ
らに均一に制御できる。
【0183】図10(a)〜(c)は、いずれも成膜条
件を共通とし(温度575℃,圧力1.0Torr ,20
%SiH4 ガス流量300sccm)、アニール条件の
うちアニール温度も共通とし(575℃)、アニール条
件の他の条件を変えた場合における半球状グレインのS
EM写真である。図10(a)は、成膜後すぐにN2雰
囲気,1.0Torr で30min アニールした場合、同図
(b)は成膜後真空(約0.01Torr )中で2min ア
ニールした後連続して0.14Torr で10分間アニー
ルした場合、同図(c)は、成膜後真空(約0.01T
orr )中で5min アニールした後連続してN2 雰囲気,
1.0Torr で、30min アニールした場合の半球状グ
レインのSEM写真である。
【0184】なお、半球状グレイン6を形成した後の半
導体微細柱2,絶縁層3,透明電極4等の形成を行う
が、この工程は、基本的に上記実施例1とほぼ同様であ
る。
【0185】本実施例3では、半球状グレイン6をアニ
ールしてその粒径を小さくし、かつ形状をより半球状に
近付けるように改良したので、シリコン基板1の表面付
近の面内にほぼ均一に半径のそろった半導体微細柱2を
形成することができた。そして、量子化領域となる半導
体微細柱2の半径が均一になったことで、発光波長がよ
り急峻になり、発光強度も大きくなる。
【0186】(実施例4)次に、実施例4について説明
する。図12(a),(b)は、実施例4における半球
状グレインの形成手順を示す断面図である。
【0187】まず、図12(a)に示すように、シリコ
ン基板1の上面絶縁膜5の上に、グレインの結晶成長の
核となる結晶成長核8を形成した。この結晶成長核8
は、錫やロジウム等の金属で構成されている。その際、
核形成には、上面絶縁膜5を堆積したシリコン基板1
を、表面処理液に常温で1分間浸した後、水洗乾燥し
た。表面処理液には鍍金などで用いられる処理液を用い
た。
【0188】次に、図12(b)に示すように、この結
晶成長核8を核として、上面絶縁膜5上にLPCVD法
でシリコンの半球状グレイン6を成長させた。原料ガス
としてはHe ベースの15%Si H4 を用い、ガス流量
は100ccmであった。堆積温度を500〜700
℃、Si H4 分圧は0.1〜0.4Torrである。この条
件下で、選択的にシリコン粒状体6を結晶成長核8上に
堆積させ、多数のシリコン粒状体6からなる第1点状マ
スクMs1を形成した。
【0189】その後、実施例1の工程(図2(c)〜
(e)参照)と同じ工程で、半球状グレイン,絶縁層,
透明電極等の形成を行った。
【0190】図13は、上記図12(a)に示す表面処
理を行った場合と行わなかった場合のグレインの粒度分
布を比較する図である。表面処理をしない場合は、粒径
分布の平均値が110オングストロームであり、最大粒
径が200オングストロームを超えるのに対して、表面
処理をした場合は、粒径分布の平均値が60オングスト
ロームであり、最大粒径が120オングストローム以下
であった。このように、グレインの形成に先立って結晶
成長核8を形成するための表面処理を行うことで、半球
状グレイン6の分布及び大きさが均一となり、面内に均
一に半球状のグレインの分布が得られた。そして、量子
化領域となる半導体微細柱2の半径及び分布が均一化さ
れたことで、発光波長がより急峻になり、発光強度も面
内で均一になり大きくなる。
【0191】このようにして形成したシリコン受光素子
に対し、p型シリコン基板1に負の電圧を印加し各半導
体微細柱の先端側に接地電位としておき、高圧水銀ラン
プを光源として半導体微細柱の集合体(量子化領域)に
光を照射した。その結果、光の照射によって、半導体微
細柱をもつ量子化領域の抵抗値が変化し、受光素子とし
て用いることができた。
【0192】(実施例5)次に、実施例5について説明
する。図14は、実施例5に係る光半導体装置の断面図
である。図14では、光半導体装置の基本的な構成は、
上記実施例1の図1に示す構造とほぼ同じであるが、本
実施例では、シリコン基板1上の量子化領域Rqaの側方
が絶縁分離層9によって他の領域と区画されている。こ
の絶縁分離層9の深さは、半導体微細柱2の深さhより
も深い。さらに、半導体微細柱2上の透明電極4とは別
に、絶縁分離層9を貫通する側方電極10が形成されて
いる。この側方電極10は、各半導体微細柱2の上部電
極である透明電極4に対し下部電極として機能するシリ
コン基板1に接続されている。
【0193】以上のように構成された光半導体装置につ
いて、その動作を説明する。透明電極4と側方電極10
との間に電圧(例えば50Volt程度)が印加されると、
量子化領域Rqa内の各半導体微細柱2の先端と基端との
間に電位差が生じ、実施例1と同様の量子サイズ効果に
より、室温において可視光のエレクトロルミネッセンス
が発生する。本実施例5では、キャリア注入電圧を25
〜200Voltに変化させることによって、赤、青、黄
色、それぞれの発光に対応した可視光のエレクトロルミ
ネッセンスが確認された。特に、本実施例5のように側
方電極10を設けることにより、光半導体装置の量子化
領域Rqaと外部との間で信号の授受を行うことが容易と
なる。
【0194】(実施例6)次に、実施例6について説明
する。図15は、実施例6に係る光半導体装置の断面図
であって、基本的な構成は上記実施例5の図14に示す
構造とほぼ同じである。ただし、実施例6では、上記実
施例5と異なり、n型シリコン基板1が用いられ、この
n型シリコン基板1の一部にpウェル11が形成されて
いるとともに、pウェル11の上方からシリコン基板1
の表面に至る領域にはn型不純物がドープされている。
そして、量子化領域Rqa内の各半導体微細柱2は、シリ
コン基板1をシリコン基板1の表面からpウェル11の
内部に至る深さまでエッチングして形成されている。つ
まり、各半導体微細柱2の高さhは、シリコン基板1の
pウェル11とその上方との間のpn接合部の深さより
も大きい。したがって、各半導体微細柱2の基端部付近
はp型シリコンで構成され、各半導体微細柱2の基端部
よりも上方の部分はn型シリコンで構成されており、半
導体微細柱2の途中にpn接合部2aが形成されてい
る。また、pウェル11とシリコン基板1の本体部との
間にもpn接合が形成されているので、量子化領域Rqa
はn型シリコン基板1と分離されている。そして、側方
電極10は、このpウェル11に接続するように構成さ
れている。
【0195】本実施例6においても、透明電極4と側方
電極10との間に順方向に電圧50Voltを印加すると、
室温で可視光のエレクトロルミネッセンスが生じること
が確認された。さらに、キャリア注入電圧を25〜20
0voltに変化させることによって、赤、青、黄色、それ
ぞれの発光に対応した可視光のエレクトロルミネッセン
スの発生が確認された。
【0196】したがって、上記実施例6では、上記実施
例5と同様の効果に加えて、下記の効果が得られる。す
なわち、半導体微細柱2の集合体からなる量子化領域R
qaが、側方の絶縁分離層9によって他の領域と分離され
ているとともに、pウェル11によってn型シリコン基
板1に対しても分離されているので、絶縁分離層9に形
成された側方電極10と透明電極4との間に電圧を印加
することで、シリコン基板上に多くの量子化領域を形成
した場合にも、各量子化領域ごとに発光させることがで
きる。また、各半導体微細柱2の中にpn接合を形成し
ているので、各半導体微細柱2に効率良くキャリアを注
入することができ、発光効率の高い光半導体装置を提供
できる。
【0197】(実施例7)次に、実施例7について説明
する。図16は、実施例7に係る光半導体装置の断面図
である。本実施例7における光半導体装置の基本的な構
造は、上記実施例5の図14に示す構造とほぼ同じであ
って、p型シリコン基板1上に半導体微細柱2の集合体
からなる量子化領域Rqaが形成され、さらに量子化領域
Rqa上の透明電極4と、量子化領域Rqaを取り囲む絶縁
分離層9と、該絶縁分離層9を貫通したシリコン基板1
に接続する側方電極10とが形成されている。ただし、
本実施例では、半導体微細柱2の集合体からなる量子化
領域Rqaが単層ではなく、半導体微細柱2及びその周囲
の隙間を埋める絶縁層3が混在してなる直線縞状量子化
領域12aと、シリコン酸化膜からなる直線縞状分離層
13aとが交互に配置された構造となっている。図17
(a)は、この両者の直線縞状構造の平面状態を概略的
に示し、直線縞状量子化領域12a(図中の暗部)と直
線縞状分離層13a(図中の白紙部)とが1次元フレネ
ルレンズを構成するような間隔で交互に形成されてい
る。
【0198】また、図17(b)は別例を示し、リング
状量子化領域12bとリング状分離層13bとを交互に
配置させて2次元フレネルレンズを構成した場合の平面
状態を示す。
【0199】本実施例においても、透明電極4と側方電
極10との間に順方向に電圧を印加すると、室温におい
て、可視光のエレクトロルミネッセンスが発生すること
が確認された。
【0200】以上のように構成された光半導体装置で
は、領域12a,12bと隣接する分離層13a,13
bとが交互に配置され、量子化領域Rqa全体がフレネル
レンズとして機能する。したがって、別途集光装置は不
要である。すなわち、図17(a)に示す1次元フレネ
ルレンズ又は図17(b)に示す2次元フレネルレンズ
を形成する量子化領域Rqaが発光すると、シリコン基板
1の表面に対して垂直な方向に向かう光は線上あるいは
点上に集光され、設計された領域に光を集めることがで
きる。したがって、その焦点近傍に別途受光素子を配置
しておくと、この光半導体装置から発光される光が受光
素子に効率良く集光され、受光素子を介して信号又は光
に変換された電力を遠隔地に送信することが可能とな
る。また、フォトルミネッセンスを行わせる波長変換素
子や受光素子として使用する場合には、線状光源や点状
光源からの光を量子化領域Rqa全体に照射することが可
能となる。
【0201】(実施例8)次に、実施例8について説明
する。図18は実施例8に係る光半導体装置の断面構造
を示し、基本的には、上記実施例7の図15に示す光半
導体装置の構造とほぼ同じである。すなわち、pn接合
部2aを有する半導体微細柱2及び絶縁層3の集合体か
らなる量子化領域Rqaと、量子化領域Rqaの上の透明電
極4と、量子化領域Rqaの各半導体微細柱2の基端を支
持し、n型シリコン基板1と電気的に絶縁されたpウェ
ル11と、量子化領域Rqaを取り囲む絶縁分離層9と、
該絶縁分離層9を貫通してpウェル11に接続する側方
電極10とが配置されている。
【0202】本実施例では、図は省略するが、上記量子
化領域Rqaの製造工程において、シリコン基板1にpウ
ェル11を形成し、さらにその情報をn領域にして、上
記実施例1で述べたような第1又は第2点状マスクを用
いて半導体基板1をpウェル11に達する深さまでエッ
チングする。この製造工程により、半導体微細柱2にp
n接合部2aが形成される。
【0203】また、本実施例8では、上記側方電極10
は量子化領域Rqaの側方2か所に設けられ、この2つの
側方電極10間を接続する回路17に高周波電圧を印加
するための高周波電源14が介設されている。また、上
記回路17と透明電極4とを接続する回路18には、回
路18を開閉するためのスイッチ15と、直流電源16
とが直列に接続されている。
【0204】以上のように構成されたシリコン発光素子
について、その動作を説明する。
【0205】図19に示すように、シリコンの結晶に高
周波電力が印加されると、高い周波数で変化する電場に
シリコンの結晶格子内の電子(黒丸で示す部分)が励起
され、ある程度周期的な運動を行う。本実施例の場合、
半導体微細柱2近傍の絶縁分離層9に形成された2つの
側方電極10,10に、高周波電源14が接続されてい
るので、p型シリコン基板1に高周波電力によって励起
された電子が蓄積される。この蓄積された電子は、透明
電極4を介して印加された順方向電圧によって、量子化
領域Rqa内の各半導体微細柱2に導かれ、各半導体微細
柱2内のpn接合部2aを通して多量の電子が注入され
る。この注入によって、量子化領域Rqaの発光強度は増
大する。透明電極4には電圧100Voltを印加した。こ
の場合も、室温において、可視光のエレクトロルミネッ
センスが確認された。
【0206】以上のように、本実施例8では、p型シリ
コン基板1に高周波電力を印加することによって励起さ
れた電子を、量子化領域Rqa内の各半導体微細柱2に導
き、pn接合部2aを通して多量の電子を注入し、量子
化領域Rqaを強く発光させ、透明電極4に与えられる弱
い信号に対しても効率良く発光させることができる。
【0207】なお、上記実施例8では、量子化領域Rqa
の側方に2つの側方電極10を形成したが、量子化領域
Rqaを取り囲む3つ以上の側方電極10を設け、この側
方電極に同一周波数の高周波電力をその位相が昇順又は
降順に変化するように印加することにより量子化領域R
qaに回転磁場を発生させてもよい。その場合、より高い
発光効率を得ることができる。
【0208】(実施例9)次に、実施例9について説明
する。図20は、実施例9に係る光半導体装置の断面構
造の一部を示す。本実施例では、シリコン基板1の上
に、半導体微細柱2の集合体からなる量子化領域Rqa
と、p領域20a及びn領域20bからなるフォトダイ
オード20とが搭載されている。また、上記フォトダイ
オード20及び量子化領域Rqaの上には、共通の透明電
極4が設けられている。そして、上記透明電極4とシリ
コン基板1との間に所定の電圧を印加するための駆動回
路部21が設けられている。すなわち、駆動回路部21
を介してフォトダイオード20に一定のバイアスが印加
された状態で、フォトダイオード20に光信号Sgo0 が
入力されると、フォトダイオード20に起電力が生じ、
駆動回路21により例えば15Vに昇圧され、第1電気
信号Sge1 として量子化領域Rqa内の各半導体微細柱2
に印加される。その結果、各半導体微細柱2が発光して
第2光信号Sgo2 として出力される。各半導体微細柱2
の製造仕様を変更することで、この時の発光波長は、変
化させることができる。
【0209】次に、図21(a)〜(c)を参照しなが
ら、上記図20の構造を少し変形させた構造を有する光
半導体装置の製造工程について説明する。まず、図21
(a)に示すように、シリコンで構成されるシリコン基
板1上のある部分に、半導体微細柱2の集合体からなる
量子化領域Rqaを形成する。次に、図21(b)に示す
ように、上記量子化領域Rqaとは異なる領域が開口され
たフォトレジストマスク25を用いて、シリコン基板1
内にAs+ イオンを注入することで、n領域24aを深
く形成し、続けてB+ イオンを注入してp領域24bを
浅く形成する。その際、As+ イオンとB+ イオンとの
いずれもがほとんど注入されない中間部が真性領域24
cとなり、p領域24a,n領域24b及び真性領域2
4cからなるいわゆるPIN構造のフォトダイオード2
4が形成される。なお、フォトダイオード24を形成し
ようとする部分のシリコン基板を予め深く掘り込んでお
き、各領域24a,24c,24bを順次エピタキシャ
ル成長させることにより、フォトダイオード24を形成
してもよい。その後、図21(c)に示すように、シリ
コン基板1の上に光を透過する伝導体配線25(例えば
Auからなる)を形成し、さらに駆動回路21を形成す
る。
【0210】図21(c)に示す光半導体装置では、あ
る波長の光信号Sgo0 をフォトダイオード24で受け
て、量子化領域Rqaの各半導体微細柱2から第2光信号
Sgo2を出力するように構成することができる。この第
2光信号Sgo2 の波長は構造や製造方法により変化させ
ることができる。このような光半導体装置が、シリコン
プロセスにより製造できるので、微小なチップ内に収納
することができ、光通信等への応用が可能となる。
【0211】なお、上記実施例における光半導体装置の
構成に加え、量子化領域Rqaから出力される第2光信号
Sgo2 を電気信号に変換する回路を設けることで、信号
経路において伝達情報を光で変調する機能を有するデバ
イスを作成することもできる。
【0212】(実施例10)次に、半導体微細柱の集合
体を用いて応力センサを構成した実施例10について説
明する。図22は、実施例10における応力センサの構
造及び作動原理を示す。すなわち、本実施例では、シリ
コン基板1上に半導体微細柱2の集合体からなる量子化
領域Rqaと、透明電極4とが形成されている。また、光
半導体装置には、さらに、量子化領域Rqaに透明電極4
を介して電圧を印加するための駆動回路28が配設され
ている。
【0213】ここで、図22の各丸で囲んだ箇所は、各
半導体微細柱2に加わる応力状態の変化に対する半導体
微細柱2の形状の変化を示す。前述のように、半導体微
細柱2の両端に電圧が印加されると、量子閉じ込め効果
により、半導体微細柱2内でバンドギャップワイドニン
グが生じ、可視部におけるエレクトロルミネッセンスが
観測される。このバンドギャップワイドニング量ΔE
は、一般に半導体微細柱2の径に反比例することが知ら
れている。したがって、外部から印加される力によっ
て、10nm程度である半導体微細柱2の径dが変化す
ると、1/ΔEに反比例する発光波長λも変化する。例
えば、半導体微細柱2に圧縮応力が作用すると、半導体
微細柱2の径dはポアソン比に応じて増大し、発光波長
λは長波長側にシフトする。また、半導体微細柱2に引
張応力が作用すると、半導体微細柱2の径dがポアソン
比に応じて減少し、発光波長λは短波長側にシフトす
る。
【0214】図23(a)は、半導体微細柱の集合体を
利用した応力センサの構造例を示し、上記図22に示す
基本的な構造に加え、外部からの力を量子化領域Rqaの
各半導体微細柱に伝達するための透明プローブ29a,
29bをシリコン基板1の上下に配設している。図23
(b)は、量子化領域Rqaから出力される第2光信号S
go2 の発光スペクトルを示し、中心波長630nmに対
し、1Paの圧縮,引張りに応じ、それぞれ短波長,長
波長側に中心発光波長が約10nmシフトしているのが
観察された。特に、応力を検知するためのプローブ29
a,29bを外部の力を検知しようとする対象物に接続
し、プローブ29a,29b及び透明電極4を応力伝達
手段とすることで、応力を感度よく光に表示することが
できる。本実施例においても、光半導体装置をシリコン
プロセスを用いて容易に製造することができる。
【0215】また、後述の実施例のごとく、本実施例に
おける量子化領域Rqaからの第2光信号Sgo2 をさらに
受光素子により検知して、電気信号に変換するようにし
てもよい。
【0216】(実施例11)次に、実施例11について
説明する。図24は、実施例11における半導体装置の
全体構成を示し、高機能のポケットコンピュータとして
使用可能なものである。半導体チップ50の上には、半
導体チップ50上の各回路に関する信号の処理を行う中
央処理回路51と、メモリ52と、電気入出力回路53
と、光信号を集光機構を介して受ける受光部54と、光
信号を出力する第1発光部55と、半導体チップ50上
の画素を通して信号を表示する第2発光部56と、音波
の入出力を行う音波センサ部57及び音波出力部58
と、TFT液晶パネルからなる表示パネルを駆動するた
めの駆動回路59と、外部からの光信号を電気信号に変
換し半導体チップ50内の各部回路に電源として供給す
る電源供給部60とが配設されている。そして、上記メ
モリ52,電気入出力回路53,受光部54,各発光部
55,56,音波センサ部57,音波出力部58,表示
パネル駆動回路59等の各部は中央処理回路51と信号
線を介して接続されている。
【0217】ここで、上記各部のうち中央処理回路5
1,メモリ52,電気入出力回路3等は従来のシリコン
集積回路と同様のMOSトランジスタ構造を有する。ま
た、受光部54は一般的なフォトトランジスタ構造を有
する。
【0218】それに対し、第1発光部55及び第2発光
部56は、上記実施例1等と同様の半導体微細柱の集合
体からなる量子化領域により構成されている。
【0219】図25(a)〜(d)は、本実施例におけ
る半導体微細柱の集合体を形成する工程を示し、各図の
左側は断面図、右側は平面図である。まず、図25
(a)に示すように、シリコン基板1の上にフォトレジ
スト膜Frsを形成する。次に、図2(b)に示すよう
に、2光束に分けたF2真空紫外線レーザ光を重ねて斜
めから入射させ、干渉縞を露光して現像する。すると、
1回目の露光によって、図25(b)の右側に示すよう
に、フォトレジスト膜Frsのうち干渉縞の露光強度の高
い部分が除去されてなる縞模様のマスクパターンが形成
される。そして、図は省略するが、図25(b)に示す
シリコン基板1を90度回転させた位置で、同じ2光束
のレーザ光を入射することで、最終的に数nm角の第1
点状マスクMs1が得られる。レーザ光の干渉縞を形成す
る際、波長と入射角度により決まる所定ピッチの縞が形
成されるので、点状マスクMs1の大きさを任意に調整し
得る。次に、図25(c)に示すように、第1点状マス
クMs1を用いてシリコン基板1を0.5〜数μmの深さ
までエッチングし、半導体微細柱2の集合体を形成す
る。エッチング条件は上記第1実施例と同様である。そ
の後、フォトレジスト膜Frsを除去した後、半導体微細
柱2の側方を側部を熱酸化して絶縁層3で埋め、平坦化
する。さらに、図25(d)に示すように、平坦化され
た各半導体微細柱2の上端部の酸化層を除去した後、量
子化領域Rqaの上に透明電極4を形成する。
【0220】なお、フォトレジスト膜Frsをパターニン
グして点状マスクMs1を形成するには、本実施例のごと
く、干渉縞を形成するほか原子間力顕微鏡のカンチレバ
ーの探針を所定の押圧力で押付けた状態でシリコン基板
を水平方向に移動して、プリべーキングされたフォトレ
ジスト膜に縦横多数の凹状溝を形成し、残存する点状の
部分を点状マスクとしてもよい。また、フォトレジスト
膜をパターニングして点状マスクを形成する場合、上記
実施例1のごとく、シリコン基板1の上に酸化膜を形成
した後、フォトレジスト膜の第1点状マスクを用いて酸
化膜を点状にパターニングし、これを第2点状マスクと
して半導体をエッチングするようにしてもよい。
【0221】次に、図26は本実施例に係る半導体チッ
プ50の平面図であって、半導体チップ50上にはマト
リクス状に配置された多くの量子化領域Rqa(半導体微
細柱の集合体)からなる第2発光部56が搭載されてい
る。つまり、第2発光部56の各量子化領域Rqaが信号
に応じて、所定パターンを表示するようにオン・オフす
ることで、例えば半導体チップ50上の回路の良否判定
等を表示するようにしている。
【0222】一方、第1発光部55が出力する光信号
は、光ファイバーを介して外部に伝達される。図27
は、第1発光部55の部分の断面構造を示し、半導体微
細柱の集合体からなる量子化領域Rqaの上に透明電極4
が形成されているとともに、さらに透明電極4の上にフ
ィルタ62を介して集光機構である凸レンズ61が載置
されている。そして、凸レンズ61で集光された第2光
信号Sgo2 が光ファイバー(図示せず)を介して外部に
出力される。このフィルタ62は、透明な屈折率の異な
る薄膜を複数層重ねて多重干渉を生ぜしめたバンドパス
フィルタである。このフィルタ62は必ずしも必要でな
いが、比較的長距離の信号伝搬が必要な場合、光のバン
ドを狭めることで信号の減衰を抑制し得るので、第1発
光部55の量子化領域Rqaの上にはフィルタを設けるこ
とが好ましい。そして、凸レンズ等の集光機構を付設す
ることで、光ファイバーとの結合状態が良好になる。な
お、光ファイバーは半導体チップ50の表面にほぼ垂直
に設置されている。
【0223】表示パネル駆動回路59は、通常のMOS
集積回路で構成されており、大面積の表示機能が必要な
場合に液晶表示装置(LCD)を使用するためのもので
ある。
【0224】上記音波センサ部57は、図28(a),
(b)に示すように、4点で支持された薄いダイアフラ
ム63を半導体チップ50上に形成しておき、音波を受
けて生じるダイアフラム63の変位量がブリッジの抵抗
の変化量と比例する現象(ピエゾ抵抗効果)を用いて音
波を電気信号に変換している。ピエゾ抵抗効果素子は応
力センサとして開発が進められており、本実施例はこの
技術を応用したものである。ただし、コンデンサマイク
ロフォンのように電極と基板との間の静電容量の変化量
を検知し音波を検出することもできる。
【0225】上記音波出力部58は、図29に示すよう
に、片持梁状のダイアフラム64を備え、音声信号を受
けて発生する静電気力により、ダイアフラム64を振動
させて、音波を発生させるように構成されている。ただ
し、このような構造の部材の代わりに、音声信号で外部
の小電力のスピーカーを駆動するようにしてもよい。
【0226】上記電源供給部60は、外部からの光を電
気エネルギーに変換し、半導体チップ50内の各部の回
路に供給する回路であり、光を受けて電流信号に変換す
るフォトダイオードと、この電流信号を受けて3〜5V
程度の定電圧を生ぜしめる定電圧回路とにより構成され
ている(図面は省略する)。電源の供給が光ではなくミ
リ波やマイクロ波等の電磁波である場合には、アンテナ
とダイオードとからなる検波回路と定電圧回路とをこれ
に変えて使用することができる。
【0227】本実施例のごとく、光を用いて信号を入力
し、また光により電力を供給することにより、ワイヤレ
スで半導体装置を機能させることができる。また、信号
や電力を入力するための配線をなくすことで、寄生イン
ピーダンスに起因して生じる信号の遅延を最小限にする
ことができる。1チップでこのような多種の機能を実現
し得るので、携帯用コンピュータ等の小型化に大きな役
割を果たすことができる。また、音波による信号の入力
や出力の機能を持たせることで、音声記憶や電話回線を
介する信号の授受等、コンピュータのヒューマンインタ
ーフェースの高度化に役立つ。さらに、半導体装置の製
造工程においても、ワイヤの接続の工程の一部が不要と
なり、製造コストの低減、歩留まりの向上を図ることが
できる。さらに、発光表示機能と自己検査機能とを併用
すれば、不良品だけを表示機能により容易に選別するこ
とができ、検査費用及び検査時間の低減を図ることがで
きる。
【0228】(実施例12)次に、実施例12について
説明する。図30(a)〜(d)は、受光素子,発光素
子を集積回路内に組み込んだ光半導体装置の製造工程を
示す。まず、図30(a)に示すように、p型シリコン
基板1a上に、n型ソース71,n型ドレイン72,ゲ
ート酸化膜73,ゲート電極74及び層間絶縁膜75か
らなるMOSFET70を形成する。次に、図30
(b)に示すように、上記MOSFET70の形成領域
に隣接する層間絶縁膜75の開口領域に、上記実施例1
等の工程により、半導体微細柱の集合体からなり発光素
子として機能する量子化領域Rqaを形成する。そして、
図30(c)に示すように、各量子化領域の部分を開口
する絶縁膜76を形成し、量子化領域Rqaを覆いさらに
上記絶縁膜76の一部まで覆うようにITOからなる透
明電極4を形成する。その後、ドレイン72と透明電極
4とを電気的に接続する金属配線77を形成する。そし
て、図30(d)に示すように、金属,ポリシリコン等
からなる配線77や透明電極4の上に量子化領域Rqaの
上を開口した基板間絶縁膜78を形成し、表面を平坦化
する。
【0229】一方、図面は省略するが、別のシリコン基
板1bに、上記図30(a)〜(d)に示す工程におけ
る量子化領域Rqaの代りに、p領域及びn領域からなり
受光素子として機能するフォトダイオード79を形成
し、このフォトダイオード79の上に透明電極4を付設
して、さらにフォトダイオード79の上方を開口した基
板間絶縁膜78を形成する。
【0230】図31は、上記2つのシリコン基板1a,
1bを、量子化領域Rqaとフォトダイオード79とが対
向するように、基板間絶縁膜78を介して張合わせてな
る光半導体装置の断面構造を示す。下側の論理回路の出
力電極であるMOSFET70のドレイン72は厚さ
0.1μmの半導体微細柱の集合体からなる量子化領域
Rqaに透明電極4とを介して接続されている。そして、
出力電極であるドレイン72の電位が2Vに上昇する
と、第1電気信号Sge1 が出力され、配線77を介して
量子化領域Rqaの各半導体微細柱に0.2MV/cm程
度の電界が印加される。この第1電気信号Sge1 を受け
て、各半導体微細柱が発光し、量子化領域Rqaから第2
光信号Sgo2 が出力される。そして、透明電極4を透過
した第2光信号Sgo2 が、フォトダイオード79に入力
されると、フォトダイオード79から第3電気信号Sge
3 が出力される。そして、この第3電気信号Sge3 は、
金属配線77を介して側方のMOSFET70のドレイ
ンに入力される。その後の信号処理は、通常の集積回路
と同様に行われる。
【0231】したがって、本実施例では、集積回路上に
形成した受光素子により出力信号が電気信号から光信号
に変換された後、再び電気信号に変換されるという光複
合素子を組み込んだ光半導体装置が得られることにな
る。
【0232】(実施例13)次に、実施例13について
説明する。図32(a)〜(d)は、溝部を介して発光
素子,受光素子を相対向させた構造を有する光半導体装
置の製造工程を示す。まず、図32(a)に示すよう
に、シリコン基板1の相隣接する2つの領域に、半導体
微細柱の集合体からなり発光素子として機能する量子化
領域Rqaと、p領域及びn領域からなり受光素子として
機能するフォトダイオード79とを形成する。次に、図
32(b)に示すように、量子化領域Rqaとフォトダイ
オード79との上に、層間絶縁膜75やポリシリコンか
らなる配線77を形成する。なお、この場合には、量子
化領域Rqa及びフォトダイオード79の上に透明電極は
形成する必要がない。次に、図32(c)に示すよう
に、シリコン基板1の量子化領域Rqa及びフォトダイオ
ード79の一部を含む両者間の領域をエッチングして、
溝部80を形成する。
【0233】図32(d)は、光半導体装置の仕上り状
態における断面構造を示す。同図に示すように、発光素
子として機能する量子化領域Rqaと、受光素子として機
能するフォトダイオード79との側部が露出している。
言い換えると、量子化領域Rqaとフォトダイオード79
とが溝部80の側壁に形成され、両者が相対向してい
る。そして、上記実施例1の図1に示すように、量子化
領域Rqaの各半導体微細柱2の周囲は透明なシリコン酸
化膜からなる絶縁層3が形成されているので、量子化領
域Rqaからの発光がその側方からも観察可能な状態とな
っている。したがって、本実施例では、第1電気信号S
ge1 が配線77を介して量子化領域Rqaに入力される
と、量子化領域Rqaから第2光信号Sgo2 が出力され、
さらにフォトダイオード79で第3電気信号Sge3 に変
換される。特に、本実施例では、2つの基板を張合わせ
る必要がなく、2次元集積回路で実施例12の3次元集
積回路構造と同様の機能を発揮することができる。しか
も、位置合わせの問題もないので、製造上も極めて容易
に光複合素子を搭載し得る。
【0234】以上の各実施例では、半導体基板としてシ
リコンの単結晶基板を用いたが、本発明はかかる実施例
に限定されるものではなく、例えばゲルマニウム等の単
一元素からなる半導体や、Ga As ,Ga P,Ga N,
In P等のII−V族化合物半導体にも適用しうる。特
に、Ga As 等の直接遷移型のバンド構造を有する物質
の半導体微細柱を形成すると、量子サイズ効果によって
発光強度が高くなるとともに、特性のよいレーザー光が
容易に得られることができる利点がある。また、必ずし
も単結晶体である必要はなく、例えばアモルファスシリ
コンの微細柱の集合体を利用して効率の高い光電変換を
行わせることで、高効率の太陽電池等を構成することも
可能である。
【0235】また、上記各実施例では、シリコン基板1
の上に直接半導体微細柱2の集合体を形成したが、本発
明はかかる実施例に限定されるものではなく、シリコン
基板上に絶縁膜を介して半導体微細柱の集合体を形成し
てもよい。すなわち、いわゆるSOI構造とすることも
できる。
【0236】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、半導体微細柱の集合体として、基板上に、径方
向の寸法が量子サイズ効果を生じる程度に微細な半導体
の柱状体からなる半導体微細柱を多数個並設する構成と
したので、半導体のバンド幅の拡大により、効率の高い
波長変換素子とすることができるとともに、効率の高い
受光素子の受光部,発光素子の発光部とすることができ
る。
【0237】請求項2の発明によれば、光の入射効率や
取出し効率の向上を図ることができる。
【0238】請求項3の発明によれば、量子サイズ効果
を確実に発揮することができる。
【0239】請求項4,5の発明によれば、量子サイズ
効果の再現性の確実化と寿命の延長とを図ることができ
る。
【0240】請求項6の発明によれば、光の入射効率や
電圧の印加効率の向上を図ることができる。
【0241】請求項7の発明によれば、半導体微細柱の
横方向への発光の取出し及び横方向からの光の入射を図
ることができる。
【0242】請求項8,9の発明によれば、量子サイズ
効果を顕著に発揮することができる。
【0243】請求項10,11,12,14の発明によ
れば、半導体装置の構成として、半導体基板と半導体微
細柱の集合体からなる量子化領域とを設けたので、半導
体装置を光変換素子として機能させることができる。
【0244】請求項13,21の発明によれば、2次元
集積回路システムでも3次元集積回路システムに匹敵す
る高い情報処理機能を発揮することができる。
【0245】請求項15,16,17,18,19,2
0,22の発明によれば、半導体装置を発光素子,波長
変換素子,受光素子等として機能させることができる。
【0246】請求項23,24の発明によれば、半導体
装置を力−光変換素子として機能させることができる。
【0247】請求項25の発明によれば、光の入射効率
や取出し効率の向上を図ることができる。
【0248】請求項26の発明によれば、量子化領域へ
の光の入射及び量子化領域からの光の取出しを行うこと
ができる。
【0249】請求項27の発明によれば、光信号を光フ
ァイバー等を介して外部に伝達する際の伝達効率の向上
を図ることができる。
【0250】請求項28,29の発明によれば、光信号
の伝達機能の向上を図ることができる。
【0251】請求項30,31の発明によれば、半導体
装置の情報処理能力をより向上させることができる。
【0252】請求項32の発明によれば、量子サイズ効
果を確実に発揮することができる。
【0253】請求項33,34の発明によれば、量子サ
イズ効果の再現性の確実化と寿命の延長とを図ることが
できる。
【0254】請求項35の発明によれば、光の入射効率
や電圧の印加効率の向上を図ることができる。
【0255】請求項36の発明によれば、半導体微細柱
の横方向への発光の取出し及び横方向からの光の入射を
図ることができる。
【0256】請求項37,38の発明によれば、量子サ
イズ効果を顕著に発揮することができる。
【0257】請求項39の発明によれば、量子化領域の
作動を確実に維持することができる。
【0258】請求項40の発明によれば、半導体装置の
SOI構造の素子への適用を図ることができる。
【0259】請求項41の発明によれば、発光,受光,
波長変換機能の向上を図ることができる。
【0260】請求項42の発明によれば、半導体装置を
受光素子,発光素子等とする際の電気信号の授受を円滑
とできる。
【0261】請求項43の発明によれば、発光強度の向
上を図ることができる。
【0262】請求項44の発明によれば、半導体微細柱
の集合体の形成方法として、第1点状マスクを形成し、
第1点状マスクを用いて半導体基板を所定深さまでエッ
チングするようにしたので、高い量子サイズ効果による
受光や発光を生じる半導体微細柱の集合体を容易に形成
することができる。。
【0263】請求項45の発明によれば、半導体微細柱
の集合体中の各半導体微細柱の径や深さの均一化を図る
ことができる。
【0264】請求項46,47の発明によれば、現在の
フォトリソグラフィー技術を利用して、微細な第1点状
マスクを形成することができる。
【0265】請求項48の発明によれば、CVD技術を
利用してマスクを形成することができる。
【0266】請求項49の発明によれば、半導体微細柱
の集合体が形成された後、点状マスクを除去するように
したので、その後の工程を円滑に進めることができる。
【0267】請求項50,51,52の発明によれば、
径方向の寸法の揃った微細な半導体微細柱の集合体を容
易に形成することができる。
【0268】請求項53,54,55の発明によれば、
各グレインの分離性及び形状の改善を図ることができ
る。
【0269】請求項56,57の発明によれば、量子サ
イズ効果による発光等の特性の再現性の向上と寿命の延
長とを図ることができる。
【0270】請求項58,59の発明によれば、絶縁層
の形成の容易化を図ることができる。
【0271】請求項60の発明によれば、半導体デバイ
スの製造プロセスとの互換性を図りつつ、受光素子,発
光素子,波長変換素子等として特性の良好な半導体装置
を得ることができる。
【0272】請求項61の発明では、半導体微細柱の集
合体中の各半導体微細柱の径や深さの均一化を図ること
ができる。
【0273】請求項62,63の発明によれば、現在の
フォトリソグラフィー技術を利用して、微細な第1点状
マスクを形成することができる。
【0274】請求項64の発明によれば、CVD技術を
利用して第1点状マスクを形成することができる。
【0275】請求項65,66,67の発明によれば、
径方向の寸法の揃った微細な半導体微細柱の集合体を容
易に形成することができる。
【0276】請求項68,69,70の発明によれば、
各グレインの分離性及び形状の改善を図ることができ
る。
【0277】請求項71,72の発明によれば、量子サ
イズ効果による発光等の特性の再現性の向上と寿命の延
長とを図ることができる。
【0278】請求項73,74の発明によれば、絶縁層
をCVD法や熱酸化法で形成するようにしたので、絶縁
層の形成の容易化を図ることができる。
【0279】請求項75の発明によれば、pn接合を利
用した発光効率や受光効率の高い受光素子,発光素子,
波長変換素子等が得ることができる。
【0280】請求項76の発明によれば、同じ半導体基
板の上に他の半導体素子を搭載する工程の容易化を図る
ことができる。
【0281】請求項77の発明によれば、発光素子,受
光素子等として電気信号の授受の容易な半導体装置を得
ることができる。
【0282】請求項78の発明によれば、各半導体微細
柱の電子の蓄積による発光効率や受光効率の高い半導体
装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る光半導体素子の断面図である。
【図2】実施例1における光半導体素子の製造工程中に
おける構造の変化を示す断面図である。
【図3】実施例1において堆積温度とSi H4 分圧とを
変化させた場合の半球状グレインの形状変化を示す図で
ある。
【図4】実施例1の製造方法によるアモルファス領域,
<311>配向領域のグレインを用いて作成された半導
体微細柱の集合体,及び従来の陽極化成法による多孔質
シリコンの構造を示す横断面図である。
【図5】量子化領域への印加電圧に対する電流の変化特
性を示す図である。
【図6】量子化領域の発光の強度の電流依存性を示す図
である。
【図7】量子化領域の発光の波長の電圧依存性を示す図
である。
【図8】実施例2に係る半導体装置の製造工程における
構造の変化を示す断面図である。
【図9】実施例2において堆積温度とSi H4 分圧とを
変化させた場合の半球状グレインの形状変化を示す図で
ある。
【図10】アニール条件を変化させた場合の半球状グレ
インの形状を示すSEM写真である。
【図11】実施例3における半球状グレインのアニール
時間と粒径、粒密度との関係を示す図である。
【図12】実施例4におけるグレインの形成工程におけ
る状態の変化を示す断面図である。
【図13】実施例4における表面処理の有無によるグレ
インの粒径の分布の相違を示す図である。
【図14】実施例5に係る光半導体装置の断面図であ
る。
【図15】実施例6に係る光半導体装置の断面図であ
る。
【図16】実施例7に係る光半導体装置の断面図であ
る。
【図17】1次元及び2次元フレネルレンズの平面構造
を模式的に示す図である。
【図18】実施例8に係る光半導体装置の断面図であ
る。
【図19】高周波電力を印加されたシリコンの結晶格子
内における電子の運動状態を説明する図である。
【図20】実施例9に係る半導体装置の断面図である。
【図21】実施例9の半導体装置の製造工程における構
造の変化を示す断面図である。
【図22】実施例10に係る量子化領域を利用した応力
センサの原理を説明するための断面図である。
【図23】実施例10の応力センサの断面構造と、応力
センサからの出力光の波長の応力に対する変化とを示す
図である。
【図24】実施例10に係る半導体装置の全体構成を示
すブロック図である。
【図25】実施例11に係る半導体装置の製造工程にお
ける構造の変化を示す断面図及び平面図である。
【図26】実施例11に係る表示装置の平面図である。
【図27】実施例11に係る半導体装置の第1発光部の
部分の断面図である。
【図28】実施例11に係る半導体装置中の音波センサ
部の構造を示す断面図及び平面図である。
【図29】実施例11に係る半導体装置中の音波出力部
の構成を示す断面図である。
【図30】実施例12に係る半導体装置の製造工程にお
ける構造の変化を示す断面図である。
【図31】実施例12に係る半導体装置の断面図であ
る。
【図32】実施例13に係る半導体装置の製造工程にお
ける構造の変化を示す断面図である。
【図33】従来の陽極化成によって形成した多孔質シリ
コンの断面図である。
【図34】従来提唱されている3次元集積回路システム
の一部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 半導体微細柱 3 絶縁層 4 透明電極 5 上面絶縁膜 6 半球状グレイン 8 結晶成長核 9 絶縁分離層 10 基板側電極 11 pウェル 12 帯状活性層 13 帯状分離層 14 高周波電源 15 スイッチ 16 直流電源 17 ,18 回路 Rqa 量子化領域 Ms1 第1点状マスク As2 第2点状マスク
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/06 29/84 Z 31/04 31/12 J 33/00 A H05B 33/00 // H01L 27/15 D 8832−4M H01S 3/18 (72)発明者 野村 登 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (78)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、径方向の寸法が量子サイズ効
    果を生じる程度に微細な半導体の柱状体からなる半導体
    微細柱を多数個並設したことを特徴とする半導体微細柱
    の集合体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体微細柱の集合体に
    おいて、 上記各半導体微細柱は、上記基板の表面にほぼ垂直に形
    成されていることを特徴とする半導体微細柱の集合体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体微細柱の集
    合体において、 上記各半導体微細柱は、互いに分離して形成されている
    ことを特徴とする半導体微細柱の集合体。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載の半導体微細柱
    の集合体において、 上記各半導体微細柱の側部に絶縁層が設けられているこ
    とを特徴とする半導体微細柱の集合体。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体微細柱の集合体に
    おいて、 上記絶縁層は、各半導体微細柱間の隙間を埋めるように
    形成されていることを特徴とする半導体微細柱の集合
    体。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体微細柱の集合体に
    おいて、 上記半導体微細柱及び絶縁層は、半導体微細柱の軸方向
    に対してほぼ同じ寸法に形成され、先端部が平坦化され
    ていることを特徴とする半導体微細柱の集合体。
  7. 【請求項7】 請求項4,5又は6記載の半導体微細柱
    の集合体において、 上記絶縁層は、酸化物で構成されていることを特徴とす
    る半導体微細柱の集合体。
  8. 【請求項8】 請求項4,5又は6記載の半導体微細柱
    の集合体において、 上記絶縁層は、窒化物で構成されていることを特徴とす
    る半導体微細柱の集合体。
  9. 【請求項9】 請求項5又は6記載の半導体微細柱の集
    合体において、 上記絶縁層は、各半導体微細柱の周囲の酸化層とその外
    側の窒化層との2層からなることを特徴とする半導体微
    細柱の集合体。
  10. 【請求項10】 半導体基板と、 上記半導体基板の表面から所定深さまで延び、径方向の
    寸法が量子サイズ効果を生じる程度に微細な半導体微細
    柱の集合体からなる量子化領域とを備えたことを特徴と
    する半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体装置におい
    て、 第1光信号を生成して、上記量子化領域に入光させる光
    信号生成手段を備え、 上記量子化領域は、上記光信号生成手段からの光信号を
    受けて、第2光信号を生成することを特徴とする半導体
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の半導体装置におい
    て、 上記光信号生成手段は、所定の光信号を受けて上記第1
    光信号を生成する光変換素子であることを特徴とする半
    導体装置。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12記載の半導体装置
    において、 上記半導体基板の一部には、溝部が設けられており、 上記量子化領域及び光信号生成手段は、上記溝部の両側
    部に設けられ相対向することを特徴とする半導体装置。
  14. 【請求項14】 請求項11,12又は13記載の半導
    体装置において、 上記量子化領域で生成される第2光信号を処理する回路
    を上記半導体基板上に備えたことを特徴とする半導体装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項10記載の半導体装置におい
    て、 上記量子化領域の上には、上記各半導体微細柱の上端部
    と電気的に接続される上部電極が設けられており、 上記半導体基板の上記各半導体微細柱の下端部に接触す
    る部分が下部電極として機能することを特徴とする半導
    体装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の半導体装置におい
    て、 上記上部電極と下部電極とを介して上記量子化領域に所
    定の第1電気信号を入力させる電気信号入力手段を備
    え、 上記量子化領域は、上記第1電気信号を受けて第2光信
    号を生成することを特徴とする半導体装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の半導体装置におい
    て、 上記電気信号入力手段は、所定の光信号を受けて上記第
    1電気信号を生成する受光素子であることを特徴とする
    半導体装置。
  18. 【請求項18】 請求項16又は17記載の半導体装置
    において、 上記量子化領域で生成される第2光信号を受けて、第3
    電気信号を生成する光検出手段を備えたことを特徴とす
    る半導体装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の半導体装置におい
    て、 上記量子化領域は、上記第1電気信号の電圧値が所定値
    以上であるときに第2光信号を生成することを特徴とす
    る半導体装置。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の半導体装置におい
    て、 上記光検出手段は、上記半導体基板上の上記量子化領域
    とは異なる部位に設けられ、径方向の寸法が量子サイズ
    効果を生じる程度に微細な半導体微細柱の集合体で構成
    されていることを特徴とする半導体装置。
  21. 【請求項21】 請求項18,19又は20記載の半導
    体装置において、 上記半導体基板には、溝部が形成されており、 上記量子化領域及び上記光検出手段は、上記溝の両側部
    に設けられ相対向していることを特徴とする半導体装
    置。
  22. 【請求項22】 請求項15記載の半導体装置におい
    て、 上記量子化領域は、第1光信号を受けて、上記各半導体
    微細柱の上端部−下端部間の電位差で表わされる第2電
    気信号を生成するものであり、 上記第1光信号を生成して、上記量子化領域に入射させ
    る光信号生成手段と、 上記量子化領域で生成される第2電気信号を処理する電
    気回路とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  23. 【請求項23】 請求項16又は17記載の半導体装置
    において、 上記活性領域内の各半導体微細柱に軸方向の応力を生ぜ
    しめる応力発生手段を備え、 上記量子化領域は、上記第1電気信号を受けて、上記各
    半導体微細柱の応力に応じた波長を有する第2光信号を
    生成することを特徴とする半導体装置。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の半導体装置におい
    て、 上記応力発生手段は、上記上部電極と、上部電極に連結
    され外部からの機械的力を伝達するプローブとで構成さ
    れていることを特徴とする半導体装置。
  25. 【請求項25】 請求請求項10,15,23又は24
    記載の半導体装置において、 上記各半導体微細柱は、上記半導体基板の表面にほぼ垂
    直に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  26. 【請求項26】 請求項15,16,17,18,19
    又は20記載の半導体装置において、 上記上部電極は透明性物質で構成されていることを特徴
    とする半導体装置。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の半導体装置におい
    て、 上記上部電極の上に、上記量子化領域で生成される光信
    号を集光する集光手段を備えたことを特徴とする半導体
    装置。
  28. 【請求項28】 請求項26記載の半導体装置におい
    て、 上記量子化領域は、上記半導体微細柱の集合体が半導体
    基板の表面に並行な面内で直線縞状に形成されてなる複
    数の直線縞状活性層に区画され、 上記各直線縞状活性層間を分離絶縁する直線縞状分離層
    が介設され、 上記直線縞状活性層と直線縞状分離層とが1次元フレネ
    ルレンズを構成するよう交互に配置されていることを特
    徴とする半導体装置。
  29. 【請求項29】 請求項26記載の半導体装置におい
    て、 上記量子化領域は、上記半導体微細柱の集合体が半導体
    基板の表面に並行な面内でリング状に形成されてなる複
    数のリング状活性層に区画され、 上記各リング状活性層間を分離絶縁するリング状分離層
    が介設され、 上記リング状活性層とリング状分離層とが2次元フレネ
    ルレンズを構成するよう交互に配置されていることを特
    徴とする半導体装置。
  30. 【請求項30】 請求項26,27,28又は29記載
    の半導体装置において、 上記量子化領域の複数個が上記半導体基板の上で所定の
    平面的パターンを有するように配置されており、 半導体装置が光学的表示素子として機能することを特徴
    とする半導体装置。
  31. 【請求項31】 請求項16,17又は30記載の半導
    体装置において、 上記半導体基板上には、自己検査回路を付設したLSI
    が設けられており、 上記量子化領域は、上記LSIの自己検査回路内に設け
    られていることを特徴とする半導体装置。
  32. 【請求項32】 請求項10,15又は25記載の半導
    体装置において、 上記各半導体微細柱は、互いに分離して形成されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  33. 【請求項33】 請求項10,15,25又は32記載
    の半導体装置において、 上記各半導体微細柱の側部に絶縁層が設けられているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  34. 【請求項34】 請求項33記載の半導体装置におい
    て、 上記各絶縁層は、各半導体微細柱間の隙間を埋めて、一
    体化されていることを特徴とする半導体装置。
  35. 【請求項35】 請求項34記載の半導体装置におい
    て、 上記各半導体微細柱及び絶縁層は、上記半導体微細柱の
    軸方向に対してほぼ同じ寸法に形成され、先端部が平坦
    化されていることを特徴とする半導体装置。
  36. 【請求項36】 請求項33,34又は35記載の半導
    体装置において、 上記絶縁層は、酸化物で構成されていることを特徴とす
    る半導体装置。
  37. 【請求項37】 請求項33,34又は35記載の半導
    体装置において、 上記絶縁層は、窒化物で構成されていることを特徴とす
    る半導体装置。
  38. 【請求項38】 請求項34又は35記載の半導体装置
    において、 上記絶縁層は、各半導体微細柱の周囲の酸化層とその外
    側の窒化層との2層からなることを特徴とする半導体装
    置。
  39. 【請求項39】 請求項10,15,25,32,3
    3,34,35,36,37又は38記載の半導体装置
    において、 上記半導体基板の量子化領域の側方に、上記量子化領域
    を他の領域から分離するように取り囲む絶縁分離層を備
    えたことを特徴とする半導体装置。
  40. 【請求項40】 請求項10,15,25,32,3
    3,34,35,36,37,38又は39記載の半導
    体装置において、 上記量子化領域内の各半導体微細柱の下端部と半導体基
    板との間には、絶縁膜が介設されていることを特徴とす
    る半導体装置。
  41. 【請求項41】 請求項10、15,25,32,3
    3,34,35,36,37,38,39又は40記載
    の半導体装置において、 上記各半導体微細柱は、軸方向にpn接合を有すること
    を特徴とする半導体装置。
  42. 【請求項42】 請求項39記載の半導体装置におい
    て、 上記絶縁分離層を貫通して上記半導体基板の下部電極に
    接続する側方電極を備えたことを特徴とする半導体装
    置。
  43. 【請求項43】 請求項42記載の半導体装置におい
    て、 上記側方電極は、量子化領域を取り囲むように複数個設
    けられており、 上記各側方電極に同一周波数の高周波電力をその位相が
    順次変化するように印加する高周波電力印加手段を備え
    たことを特徴とする半導体装置。
  44. 【請求項44】 半導体基板の上に、径方向の寸法が上
    記半導体の量子サイズ効果を生じる寸法に対応する程度
    に微小な点状領域を覆う第1点状マスクを形成する工程
    と、 上記第1点状マスクを用いて、上記半導体基板をエッチ
    ングして、軸方向が互いにほぼ平行となるように並ぶ多
    数の半導体微細柱を形成する工程とを備えたことを特徴
    とする半導体微細柱の集合体の製造方法。
  45. 【請求項45】 半導体基板の上に、絶縁膜を堆積する
    工程と、 上記絶縁膜の上に、径方向の寸法が上記半導体の量子サ
    イズ効果を生じる寸法に対応する程度に微小な多数の点
    状領域を覆う第1点状マスクを形成する工程と、 上記第1点状マスクを用いて、上記絶縁膜をパターニン
    グし、径方向の寸法が上記半導体の量子サイズ効果を生
    じる寸法に対応する程度に微小な多数の点状絶縁膜から
    なる第2点状マスクを形成する工程と、 上記第2点状マスクを用いて半導体基板をエッチングし
    て、軸方向が互いにほぼ平行となるように並ぶ多数の半
    導体微細柱を形成する工程とを備えたことを特徴とする
    半導体微細柱の集合体の製造方法。
  46. 【請求項46】 請求項44又は45記載の半導体微細
    柱の集合体の製造方法において、 上記第1点状マスクを形成する工程では、上記半導体基
    板の上にフォトレジストを塗布し、さらに該フォトレジ
    スト膜の一部を原子間顕微鏡のカンチレバーの探針を用
    いて点状領域が残存するように機械的に除去し、フォト
    レジスト膜の残存する部分を上記第1点状マスクとする
    ことを特徴とする半導体微細柱の集合体の製造方法。
  47. 【請求項47】 請求項44又は45記載の半導体微細
    柱の集合体の製造方法において、 上記第1点状マスクを形成する工程では、上記半導体基
    板の上にフォトレジストを塗布し、さらに該フォトレジ
    スト膜を光の干渉によるドットマトリクスパターン部分
    が残存するようにパターニングし、このフォトレジスト
    膜の残存する部分を上記第1点状マスクとすることを特
    徴とする半導体微細柱の集合体の製造方法。
  48. 【請求項48】 請求項44又は45記載の半導体微細
    柱の集合体の製造方法において、 上記第1点状マスクを形成する工程は、粒状体を堆積す
    るように行うことを特徴とする半導体微細柱の集合体の
    製造方法。
  49. 【請求項49】 請求項44又は45記載の半導体微細
    柱の集合体の製造方法において、 上記半導体微細柱の集合体を形成する工程の後に、上記
    点状マスクを除去する工程を含むことを特徴とする半導
    体微細柱の集合体の製造方法。
  50. 【請求項50】 請求項48又は49記載の半導体微細
    柱の集合体の製造方法において、上記第1点状マスクを
    形成する工程では、半導体物質のグレインを粒状体とし
    て形成することを特徴とする半導体微細柱の集合体の製
    造方法。
  51. 【請求項51】 請求項48又は49記載の半導体微細
    柱の集合体の製造方法において、 上記第1点状マスクを形成する工程では、半導体物質の
    グレイン成長の核となる金属の種を粒状体として形成す
    ることを特徴とする半導体微細柱の集合体の製造方法。
  52. 【請求項52】 請求項48又は49記載の半導体微細
    柱の集合体の製造方法において、 上記第1点状マスクを形成する工程では、金属の種を形
    成し、この核の周囲に半導体物質のグレインを粒状体と
    して成長させることを特徴とする半導体微細柱の集合体
    の製造方法。
  53. 【請求項53】 請求項48又は49記載の半導体微細
    柱の集合体の製造方法において、 上記第1点状マスクを形成する工程では、<311>配
    向をもつシリコン結晶からなるグレインを粒状体として
    形成することを特徴とする半導体微細柱の集合体の製造
    方法。
  54. 【請求項54】 請求項48又は49記載の半導体微細
    柱の集合体の製造方法において、 上記第1点状マスクを形成する工程では、アモルファス
    シリコンからなるグレインを粒状体として形成すること
    を特徴とする半導体微細柱の集合体の製造方法。
  55. 【請求項55】 請求項48,49,50,51,5
    2,53又は54記載の半導体微細柱の集合体の製造方
    法において、 上記第1点状マスクの形成工程の後に、上記粒状体を少
    なくとも1回アニールして、被着体との界面の面積を縮
    小させる工程を含むことを特徴とする半導体微細柱の集
    合体の製造方法。
  56. 【請求項56】 請求項44,45,46,47,4
    8,49,50,51,52,53,54又は55記載
    の半導体微細柱の集合体の製造方法において、 上記半導体微細柱の周囲に絶縁層を形成する工程を含む
    ことを特徴とする半導体微細柱の集合体の製造方法。
  57. 【請求項57】 請求項56記載の半導体微細柱の集合
    体の製造方法において、 上記絶縁層を形成する工程は、各半導体微細柱間の隙間
    を絶縁層で埋めるように行うことを特徴とする半導体微
    細柱の集合体の製造方法。
  58. 【請求項58】 請求項56又は57記載の半導体微細
    柱の集合体の製造方法において、 上記絶縁層を形成する工程は、CVD法により行うこと
    を特徴とする半導体微細柱の集合体の製造方法。
  59. 【請求項59】 請求項56又は57記載の半導体微細
    柱の集合体の製造方法において、 上記絶縁層を形成する工程は、半導体微細柱の側部及び
    先端部の表面を酸化することにより行うことを特徴とす
    る半導体微細柱の集合体の製造方法。
  60. 【請求項60】 半導体基板の上に、径方向の寸法が上
    記半導体の量子サイズ効果を生じる寸法に対応する程度
    に多数の微小な点状領域を覆う第1点状マスクを形成す
    る工程と、 上記第1点状マスクを用いて、上記半導体基板を表面か
    ら所定深さまでエッチングして、軸方向が互いにほぼ平
    行となるように並ぶ半導体微細柱の集合体を形成する工
    程と、 上記第1点状マスクを除去する工程と、 上記各半導体微細柱の先端上に、各半導体微細柱と電気
    的に接続する上部電極を形成する工程とを備えたことを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  61. 【請求項61】 半導体基板の上に、絶縁膜を堆積する
    工程と、 上記絶縁膜の上に、径方向の寸法が上記半導体の量子サ
    イズ効果を生じる寸法に対応する程度に微小な多数の点
    状領域を覆う第1点状マスクを形成する工程と、 上記第1点状マスクを用いて、上記絶縁膜をパターニン
    グし、径方向の寸法が上記半導体の量子サイズ効果を生
    じる寸法に対応する程度に微小な多数の点状絶縁膜から
    なる第2点状マスクを形成する工程と、 上記第2点状マスクを用いて半導体基板をエッチングし
    て、軸方向が互いにほぼ平行となるように並ぶ多数の半
    導体微細柱の集合体を形成する工程と、 少なくとも上記第1点状マスクを除去する工程と、 上記各半導体微細柱の先端上に、各半導体微細柱と電気
    的に接続する上部電極を形成する工程とを備えたことを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  62. 【請求項62】 請求項60又は61記載の半導体装置
    の製造方法において、 上記第1点状マスクを形成する工程では、上記半導体基
    板の上にフォトレジストを塗布し、さらに該フォトレジ
    スト膜の一部を原子間顕微鏡のカンチレバーの探針を用
    いて点状領域が残存するように機械的に除去し、フォト
    レジスト膜の残存する部分を上記第1点状マスクとする
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  63. 【請求項63】 請求項60又は61記載の半導体装置
    の製造方法において、上記第1点状マスクを形成する工
    程では、上記半導体基板の上にフォトレジストを塗布
    し、さらに該フォトレジスト膜を光の干渉によるドット
    マトリクスパターン部分が残存するようにパターニング
    し、このフォトレジスト膜の残存する部分を上記第1点
    状マスクとすることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  64. 【請求項64】 請求項60又は61記載の半導体装置
    の製造方法において、 上記第1点状マスクを形成する工程は、粒状体を堆積す
    るように行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  65. 【請求項65】 請求項60又は61記載の半導体装置
    の製造方法において、上記第1第1点状マスクを形成す
    る工程では、半導体物質のグレインを粒状体として形成
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  66. 【請求項66】 請求項60又は61記載の半導体装置
    の製造方法において、 上記第1点状マスクを形成する工程では、半導体物質の
    グレイン成長の核となる金属の種を粒状体として形成す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  67. 【請求項67】 請求項60又は61記載の半導体装置
    の製造方法において、 上記第1点状マスクを形成する工程では、金属の種を形
    成し、この核の周囲に半導体物質のグレインを粒状体と
    して成長させることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  68. 【請求項68】 請求項60又は61記載の半導体装置
    の製造方法において、 上記第1点状マスクを形成する工程では、<311>配
    向をもつシリコン結晶からなるグレインを粒状体として
    形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  69. 【請求項69】 請求項60又は61記載の半導体装置
    の製造方法において、 上記第1点状マスクを形成する工程では、アモルファス
    シリコンからなるグレインを粒状体として形成すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  70. 【請求項70】 請求項64,65,66,67,68
    又は69記載の半導体装置の製造方法において、 上記第1点状マスクの形成工程の後に、上記粒状体を少
    なくとも1回アニールして、被着体との界面の面積を縮
    小させる工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  71. 【請求項71】 請求項60,61,62,63,6
    4,65,66,67,68,69又は71記載の半導
    体装置の製造方法において、 上記各半導体微細柱の周囲に絶縁層を形成する工程を含
    むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  72. 【請求項72】 請求項71記載の半導体装置の製造方
    法において、 上記絶縁層を形成する工程は、各半導体微細柱間の隙間
    を絶縁層で埋めるように行うことを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  73. 【請求項73】 請求項71又は72記載の半導体装置
    の製造方法において、 上記絶縁層を形成する工程は、CVD法により行うこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  74. 【請求項74】 請求項71又は72記載の半導体装置
    の製造方法において、 上記絶縁層を形成する工程は、上記各半導体微細柱の側
    部及び先端部の表面を酸化することにより行うことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  75. 【請求項75】 請求項60,61,62,63,6
    4,65,66,67,68,69,70,71,7
    2,73又は74記載の半導体装置の製造方法におい
    て、 上記半導体基板にpn接合を形成する工程を含み、 上記半導体微細柱の集合体を形成する工程では、少なく
    とも上記pn接合部よりも下方まで各半導体微細柱を形
    成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  76. 【請求項76】 請求項60,61,62,63,6
    4,65,66,67,68,69,70,71,7
    2,73,74又は75記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記半導体微細柱の集合体の側方に、半導体微細柱の集
    合体を他の領域から分離するように取り囲む絶縁分離層
    を形成する工程を備えたことを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  77. 【請求項77】 請求項76記載の半導体装置の製造方
    法において、 上記絶縁分離層を貫通して、半導体基板に接続する側方
    電極を形成する工程を備えたことを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  78. 【請求項78】 請求項77記載の半導体装置の製造方
    法において、 上記側方電極を形成する工程では、複数個の側方電極を
    形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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