JPH0883728A - ラジアル配向磁石の製造方法 - Google Patents

ラジアル配向磁石の製造方法

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JPH0883728A
JPH0883728A JP21928294A JP21928294A JPH0883728A JP H0883728 A JPH0883728 A JP H0883728A JP 21928294 A JP21928294 A JP 21928294A JP 21928294 A JP21928294 A JP 21928294A JP H0883728 A JPH0883728 A JP H0883728A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ラジアル配向磁石の製造方法に関し、特にハ
ードディスク用スピンドルモータに用いられる高い配向
度で、しかも小型のラジアル配向磁石の製造方法を提供
する。 【構成】 少なくとも一方のコイル内径をパンチ3,4
内径より小さい一対のパルスコイルで対向磁場を形成
し、この磁場中で、磁石粉末8を、パルス的にラジアル
配向させ、パンチ3,4により圧縮成形する。 【効果】 高い配向度でしかも小型のラジアル配向磁石
を製造方法することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラジアル配向磁石の製
造方法に関し、特にハードディスク用スピンドルモータ
に用いられる高い配向度で、しかも小型のラジアル配向
磁石の製造方法を提供する。
【0002】
【従来の技術】ラジアル配向磁石は、磁石粉末を、放射
状に配向させた後に焼結またはキュアすることで製造さ
れたリング状磁石である。従来のラジアル配向磁石の製
造方法を説明する。一般に電磁石と強磁性ヨークからな
る磁気回路を利用し、放射状(ラジアル)に磁束が流れ
る部分を磁石粉末の位置につくり磁石粉末を、ラジアル
に配向させ、次に上下パンチによりリング状に圧縮成形
される。通常、磁場は、電磁石による定常磁場を利用す
るが、パルス的な瞬間磁場を利用する方法もある。又、
磁気回路ヨークを用いないが、上記方法より高配向率を
もたらす方法として、一対の同形状パルスコイルによっ
て、対向パルス磁場を形成する工程と、その形成された
磁場中に於いて磁石粉末をパルス的にラジアル配向させ
る工程と、そのラジアル配向された磁石粉末を絶縁体か
らなる手段を用いて加圧成形する工程とを備えたラジア
ル配向磁石製造方法もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、磁性材料ヨー
クを挿入して磁気回路を形成する従来のラジアル配向磁
石の製造方法では、特に小型のラジアル配向磁石に於い
ては、磁石内径に入るヨークの断面積が小さくなり飽和
し、磁石粉末をラジアル配向させる磁場が得られず、殆
ど等方性に等しくなる。又、上記の一対の同形状パルス
コイルを用いたラジアル配向方法に於いては、従来に比
べて高い配向率を有するものの磁石粉末の配置されてい
る部分での磁束の流れが、ラジアル方向に充分向いてい
ないため、更に高い特性を有するラジアル配向磁石を得
る事ができないと言う不都合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明においては、磁気回路のシュミレーションと
実験を繰り返した結果、磁石粉末を配向し圧縮成形する
際に、コイル形状を工夫することで、高い配向度のラジ
アル配向磁石が、容易に製造できることを発明するに至
った。
【0005】即ち、本発明のラジアル配向磁石の製造方
法では、少なくとも一方のコイル内径をパンチの内径よ
り小さい一対のパルスコイルで対向磁場を形成し、この
磁場中で、磁石粉末を、パルス的にラジアル配向させパ
ンチにより圧縮成形するように構成した。
【0006】
【作用】従来の製造方法図5の拡大図である図6に示す
ような従来の磁石粉末充填部8よりコイル内径の大きい
同形状コイル1,2を使用すると、磁石粉末充填部8の
磁束線の流れは、R状にカーブを描きラジアルに向いて
いる磁束線は、少ない。次に、本発明の製造方法での一
実施例としての図1の拡大図である図2に示すように、
上コイル1の内径を磁石粉末充填部8より内側に入れる
ことにより、上コイル1側に磁石粉末充填部8が移動す
るもののR状にカーブを描いている磁束線の流れている
箇所から外れて、磁束線の多くがラジアル方向に向いて
いる箇所にて配向することができる。
【0007】更に、本発明のの他の実施例である図3の
拡大図である図4に示すように、上コイル1の内径を小
さくすると、図2の拡大図より多くのラジアル方向に向
く磁束線が存在する。以上のように、磁石粉末充填部8
の内側にコイル内径を置き更に小さくしていくことによ
り磁束線の流れる方向は、ラジアル成分が多くなり高い
配向度を持つラジアル磁石が得られる。また、上下共に
最も小さいコイルの内径を用いると、更に配向度が上が
ることは容易に推測できる。よって、以前より小型化で
高い配向度のラジアル磁石を容易に製造することが可能
である。
【0008】
【実施例1】 [実施例1]本発明を図1により説明する。Sm−Co
系ラジアル配向磁石の形状が、φ18.6×φ15.4
×2を作成する金型の構成は、上コイル1の寸法がφ3
0×φ10×30と、下コイル2の寸法がφ40×φ2
0×30である一対の空芯ソレノイドコイルにて、対向
パルス磁場を印加する時、磁石粉末の飛散を防ぐため上
コイル底面下に絶縁体の蓋9をし、上パンチ3、下パン
チ4、コア5及びダイ6のセラミックスから構成され
る。図に示すように、磁石粉末の高配向度位置は、上下
コイルのギャップ中心から上コイルへ約6mmずれた位
置にて、磁石粉末に10kOeの対向パルス磁場を印加
させ、上コイル1を抜き取り、その後、上下パンチ3,
4で磁石粉末を圧縮成形した。図中の符号9は磁石粉末
飛散防止蓋である。
【0009】磁石粉末充填部に印加した磁場の流れを拡
大し、図2に表した。このように作成したラジアル配向
磁石の配向度を測定し、従来の方法によるものと比較し
た結果を図7に示す。 配向度(%)=100×Mx/(√Mx2 +My2 +Mz2 ) ・・(1) Mx:ラジアル方向の残留磁束密度 My:周方向の残留磁束密度方向 Mz:高さ方向の残留磁束密度方向 図7の配向度は(1)式による。
【0010】[実施例2]同様に、本発明の他の実施例
を図3により説明する。Sm−Co系ラジアル配向磁石
の形状が、φ18.6×φ15.4×2を作成する金型
の構成は、磁性超鋼の上パンチ3の中に入るような上コ
イル1の寸法がφ17×φ3×30と、下コイル2の寸
法がφ40×φ20×30である一対の空芯ソレノイド
コイルにて、下パンチ4、コア5及びダイ6のセラミッ
クスから成る。図に示すように、磁石粉末の高配向度位
置は、上下コイルのギャップ中心から上コイルへ約6m
mずれた位置にて、磁石粉末に10kOeの対向パルス
磁場を印加させ、その後、上下パンチ3,4で磁石粉末
を圧縮成形した。磁石粉末充填部に印加した磁束の流れ
を拡大し、図4に表した。
【0011】このように作成したラジアル配向磁石の配
向度を測定し、従来の方法によるものと比較した結果を
図7に示す。図6に示す従来の方法に比べ、上下コイル
の形状が違う図2の場合、上パンチ内に上コイルが入っ
た図4の場合の順にて配向度は、明らかに高くなってい
ることが示された。図7の配向度は、(1)式による。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、本発明を用いること
によりコイル形状及び磁石粉末の位置を工夫することに
より、従来の方法よりラジアル方向の磁場をより強くで
きるので、高い配向度でしかも小型のラジアル配向磁石
を製造する事ができる。
【0013】また本発明は、実施例としてSm−Co系
の永久磁石材料について説明したが、Nd−Fe系永久
磁石材料など実施例以外の異方性永久磁石材料にも応用
できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法と磁束の流れを示す全体図で
ある。
【図2】図1に示した本発明の製造方法と磁束の流れを
磁石粉末充填部において拡大した図である。
【図3】本発明の他の製造方法と磁束の流れを示す全体
図である。
【図4】図3に示した本発明の他の製造方法と磁束の流
れを磁石粉末充填部において拡大した図である。
【図5】従来のラジアル配向磁石の製造方法を示す全体
図である。
【図6】図5に示した従来のラジアル配向磁石の製造方
法と磁束の流れを磁石粉末充填部において拡大した図で
ある。
【図7】コイルの形状とラジアル磁石の配向度の関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
1,2 ソレノイドコイル 3,4 パンチ 5 コア 6 ダイ 7 ダイプレート 8 磁石粉末 9 磁石粉末飛散防止蓋

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のパルスコイルで対向磁場を形成す
    る工程と、この磁場中で、磁石粉末を、パルス的にラジ
    アル配向させパンチにより圧縮成形するラジアル配向磁
    石の製造方法において、少なくとも一方のコイル内径
    を、上下パンチの内径より小さくした事を特徴とするラ
    ジアル配向磁石の製造方法
  2. 【請求項2】 一対のパルスコイルで対向磁場を形成
    し、この磁場中で、磁石粉末を、パルス的にラジアル配
    向させ上下パンチにより圧縮成形するラジアル配向磁石
    の製造方法において、少なくとも一方のコイルをパンチ
    の中に配置した事を特徴とするラジアル配向磁石の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも一方のパンチの材料が絶縁体
    で、他方が導電体である請求項1または2記載のラジア
    ル配向磁石の製造方法。
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