JPH0883090A - 環境音検出装置 - Google Patents
環境音検出装置Info
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- JPH0883090A JPH0883090A JP6215957A JP21595794A JPH0883090A JP H0883090 A JPH0883090 A JP H0883090A JP 6215957 A JP6215957 A JP 6215957A JP 21595794 A JP21595794 A JP 21595794A JP H0883090 A JPH0883090 A JP H0883090A
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- power
- sound
- environmental
- measuring
- signal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 救急車等が出すサイレンや横断歩道での警告
音等の環境音を検出し、振動子等の振動で利用者に伝え
ることによって、聾者などの利用者に伝え、一般的な日
常生活における様々な危険な状況からの退避を可能にす
ることを可能にする環境音検出装置を提供することを目
的とする。 【構成】 音情報を入力するマイク101の出力を分析
するフィルタ102の出力パワーを計測する第1のパワ
ー計測器103と、特定の周波数成分の信号のパワーを
計測する第2のパワー計測器104の出力値の比を計測
し、前記音情報にサイレン等の環境警告音が含まれてい
るか否かを検出するパワー比較器105を備え、パワー
比較器105によって環境警告音が含まれている時に環
境音を検出したことを振動子107を振動させて利用者
に伝える。
音等の環境音を検出し、振動子等の振動で利用者に伝え
ることによって、聾者などの利用者に伝え、一般的な日
常生活における様々な危険な状況からの退避を可能にす
ることを可能にする環境音検出装置を提供することを目
的とする。 【構成】 音情報を入力するマイク101の出力を分析
するフィルタ102の出力パワーを計測する第1のパワ
ー計測器103と、特定の周波数成分の信号のパワーを
計測する第2のパワー計測器104の出力値の比を計測
し、前記音情報にサイレン等の環境警告音が含まれてい
るか否かを検出するパワー比較器105を備え、パワー
比較器105によって環境警告音が含まれている時に環
境音を検出したことを振動子107を振動させて利用者
に伝える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消防車、救急車等が出
すサイレンや、横断歩道での警告音等の環境音や警告音
を検出するための環境音検出装置に関する。
すサイレンや、横断歩道での警告音等の環境音や警告音
を検出するための環境音検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】救急車等が出す警報音は聾者には伝わら
ず、大変危険なことが多かった。また横断歩道での警告
音も聾者には全く役に立たないものであった。
ず、大変危険なことが多かった。また横断歩道での警告
音も聾者には全く役に立たないものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、救急車
等が出す警報音や横断歩道での警告音等の環境音を適切
に聾者に伝えるための装置はほとんど開発されていな
く、聾者が生活していく上で、様々な危険にさらされる
いう問題点があった。
等が出す警報音や横断歩道での警告音等の環境音を適切
に聾者に伝えるための装置はほとんど開発されていな
く、聾者が生活していく上で、様々な危険にさらされる
いう問題点があった。
【0004】本発明は上記課題を解決するもので、救急
車等が出すサイレンや横断歩道での警告音等の環境音を
検出し、振動子等の振動で利用者に伝えることによっ
て、聾者などの利用者に伝え、一般的な日常生活におけ
る様々な危険な状況からの退避を可能にすることを可能
にする環境音検出装置を提供することを目的とする。
車等が出すサイレンや横断歩道での警告音等の環境音を
検出し、振動子等の振動で利用者に伝えることによっ
て、聾者などの利用者に伝え、一般的な日常生活におけ
る様々な危険な状況からの退避を可能にすることを可能
にする環境音検出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、音情報を入力する音入力手段と、前記音情報
にサイレンなどの環境警告音が含まれているか否かを検
出するための検出手段と、前記検出手段によって環境警
告音が含まれている時に環境音を検出したことを利用者
に伝える伝達手段を有する構成である。
するため、音情報を入力する音入力手段と、前記音情報
にサイレンなどの環境警告音が含まれているか否かを検
出するための検出手段と、前記検出手段によって環境警
告音が含まれている時に環境音を検出したことを利用者
に伝える伝達手段を有する構成である。
【0006】
【作用】本発明における環境音検出装置は前記した構成
により、救急車等が出すサイレンや横断歩道での警告音
等の環境音を利用者に伝えることができ聾者が経験する
一般的な日常生活における警告音等の信号を適切に知ら
せることができ様々な危険な条件からの退避を可能にす
る。
により、救急車等が出すサイレンや横断歩道での警告音
等の環境音を利用者に伝えることができ聾者が経験する
一般的な日常生活における警告音等の信号を適切に知ら
せることができ様々な危険な条件からの退避を可能にす
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の第1の実施例における環
境音検出装置の構成を示すものである。
て説明する。図1は、本発明の第1の実施例における環
境音検出装置の構成を示すものである。
【0008】図1において、101は音を取り込むため
のマイクで、音入力手段を構成するものである。102
はマイク101から取り込んだ入力信号を周波数分析す
るためのフィルタ、103はフィルタ102の出力パワ
ーを計測する第1のパワー計測器、104は前記周波数
帯域とは異なる特定の周波数成分の信号のパワーを計測
する第2のパワー計測器、105は第1、第2のパワー
計測器の出力値の比を計測する比較器で、フィルタ10
2と第1のパワー計測器103と第2のパワー計測器1
04と比較器105とで検出手段を構成するものであ
る。106は比較器105の判定結果により振動子10
7のスイッチをオン、オフするための振動子スイッチ、
107は警告音を利用者に伝えるための振動子で、振動
子スイッチ106と振動子107とで伝達手段を構成す
るものである。
のマイクで、音入力手段を構成するものである。102
はマイク101から取り込んだ入力信号を周波数分析す
るためのフィルタ、103はフィルタ102の出力パワ
ーを計測する第1のパワー計測器、104は前記周波数
帯域とは異なる特定の周波数成分の信号のパワーを計測
する第2のパワー計測器、105は第1、第2のパワー
計測器の出力値の比を計測する比較器で、フィルタ10
2と第1のパワー計測器103と第2のパワー計測器1
04と比較器105とで検出手段を構成するものであ
る。106は比較器105の判定結果により振動子10
7のスイッチをオン、オフするための振動子スイッチ、
107は警告音を利用者に伝えるための振動子で、振動
子スイッチ106と振動子107とで伝達手段を構成す
るものである。
【0009】以上のように構成された第1の実施例にお
ける環境音検出装置の動作について説明する。まず、マ
イク101で取り込んだ入力信号はフィルタ102で周
波数分析される。ここでは周波数分析手段としてフィル
タ分析を用いているが、フィルタ分析の代わりに公知
の、FFT、FIRフィルタ分析等の様々な周波数分析
手法を用いることができる。周波数分析された信号のう
ち特定の周波数帯域の信号成分は、パワー計測器103
に入力されフィルタ出力のパワーが計測される。この特
定帯域には環境警告音の特定の周波数成分を含む様にフ
ィルタの設計が行われている。
ける環境音検出装置の動作について説明する。まず、マ
イク101で取り込んだ入力信号はフィルタ102で周
波数分析される。ここでは周波数分析手段としてフィル
タ分析を用いているが、フィルタ分析の代わりに公知
の、FFT、FIRフィルタ分析等の様々な周波数分析
手法を用いることができる。周波数分析された信号のう
ち特定の周波数帯域の信号成分は、パワー計測器103
に入力されフィルタ出力のパワーが計測される。この特
定帯域には環境警告音の特定の周波数成分を含む様にフ
ィルタの設計が行われている。
【0010】一般的な環境警告音としては、図2に示し
たような、救急車、消防車、パトロールカー等の出すサ
イレン、警告音や、横断歩道での横断可能時の合図音等
がある。以下ではこれらを総称して警告音と呼ぶことに
する。これら警告音は特定の周波数に通常の環境音のレ
ベルよりも強いパワーを持ち、特定の時間周波数構造を
持っている。本実施例では、この時間周波数構造に着目
する事でこれらの警告音を他の環境音から分離する手法
を提供している。
たような、救急車、消防車、パトロールカー等の出すサ
イレン、警告音や、横断歩道での横断可能時の合図音等
がある。以下ではこれらを総称して警告音と呼ぶことに
する。これら警告音は特定の周波数に通常の環境音のレ
ベルよりも強いパワーを持ち、特定の時間周波数構造を
持っている。本実施例では、この時間周波数構造に着目
する事でこれらの警告音を他の環境音から分離する手法
を提供している。
【0011】本実施例では、救急車の警告音に含まれる
F1Hzの音を検出するためにF1Hzがフィルタの中
心周波数となるようにフィルタが設計されている。また
パワー計測器104では前記救急車の警告音に含まれな
い特定の周波数成分(例えばFenvHz)の信号のパワー
を計測する。パワー計測器103、104で検出された
F1HzとFenvHzのパワーはパワー比較器105に入
力されパワーの比が求められる。通常環境警告音を検出
していないときには、パワー比較器105の出力は小さ
いが、救急車等が近づいてくると救急車の出す特徴的な
周波数F1Hzのパワーが増加し、その結果パワー比較
器105の出力が予め設定した値よりも大きくなり振動
子スイッチ106がオンして振動子107を駆動する。
その結果、振動子107が振動することによって警告音
の存在が利用者に伝わる。このように警告音に含まれる
特定のF1Hzの周波数のパワーと警告音に含まれない
周波数帯域のパワーを比較する事によって、警告音が発
生する環境の騒音レベルの影響を軽減して特定の警告音
の検出を行うことができる。
F1Hzの音を検出するためにF1Hzがフィルタの中
心周波数となるようにフィルタが設計されている。また
パワー計測器104では前記救急車の警告音に含まれな
い特定の周波数成分(例えばFenvHz)の信号のパワー
を計測する。パワー計測器103、104で検出された
F1HzとFenvHzのパワーはパワー比較器105に入
力されパワーの比が求められる。通常環境警告音を検出
していないときには、パワー比較器105の出力は小さ
いが、救急車等が近づいてくると救急車の出す特徴的な
周波数F1Hzのパワーが増加し、その結果パワー比較
器105の出力が予め設定した値よりも大きくなり振動
子スイッチ106がオンして振動子107を駆動する。
その結果、振動子107が振動することによって警告音
の存在が利用者に伝わる。このように警告音に含まれる
特定のF1Hzの周波数のパワーと警告音に含まれない
周波数帯域のパワーを比較する事によって、警告音が発
生する環境の騒音レベルの影響を軽減して特定の警告音
の検出を行うことができる。
【0012】以上のように、第1の実施例によれば、救
急車等が出すサイレンや横断歩道での警告音等の環境音
を騒音レベルの影響を受けずに検出し利用者に伝えるこ
とができ、聾者が経験する一般的な日常生活における警
告音等の信号を適切に知らせることができ様々な危険な
条件からの退避を可能にすることができる。
急車等が出すサイレンや横断歩道での警告音等の環境音
を騒音レベルの影響を受けずに検出し利用者に伝えるこ
とができ、聾者が経験する一般的な日常生活における警
告音等の信号を適切に知らせることができ様々な危険な
条件からの退避を可能にすることができる。
【0013】以下、本発明の第2の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図3は、本発明の第2の実
施例における環境音検出装置の構成を示すものである。
面を参照しながら説明する。図3は、本発明の第2の実
施例における環境音検出装置の構成を示すものである。
【0014】図3において、301は音を取り込むため
のマイク、302はマイク301から取り込んだ入力信
号を周波数分析するためのフィルタバンク、303はフ
ィルタバンク302の警告音に含まれる特定の周波数帯
域の信号出力を遅延させるための遅延回路、304は遅
延回路303の出力パワーを計測する第1のパワー計測
器、305は警告音に含まれる前記周波数帯域とは異な
る特定の周波数成分の信号のパワーを計測する第2のパ
ワー計測器、306は警告音に含まれない特定の周波数
成分の信号のパワーを計測する第3のパワー計測器、3
07ー1、307ー2は第1、第2のパワー計測器の出
力値と第3のパワー計測器の比を計測するパワー比較
器、308はパワー比較器307ー1、307ー2の出
力の論理積を取るアンド回路、309はパワー比較器の
判定結果により振動子310のスイッチをオン、オフす
るための振動子スイッチ、310は警告音を利用者に伝
えるための振動子である。
のマイク、302はマイク301から取り込んだ入力信
号を周波数分析するためのフィルタバンク、303はフ
ィルタバンク302の警告音に含まれる特定の周波数帯
域の信号出力を遅延させるための遅延回路、304は遅
延回路303の出力パワーを計測する第1のパワー計測
器、305は警告音に含まれる前記周波数帯域とは異な
る特定の周波数成分の信号のパワーを計測する第2のパ
ワー計測器、306は警告音に含まれない特定の周波数
成分の信号のパワーを計測する第3のパワー計測器、3
07ー1、307ー2は第1、第2のパワー計測器の出
力値と第3のパワー計測器の比を計測するパワー比較
器、308はパワー比較器307ー1、307ー2の出
力の論理積を取るアンド回路、309はパワー比較器の
判定結果により振動子310のスイッチをオン、オフす
るための振動子スイッチ、310は警告音を利用者に伝
えるための振動子である。
【0015】以上のように構成された第2の実施例の環
境音検出装置の動作について説明する。まず、マイク3
01で取り込んだ入力信号はフィルタバンク302で周
波数分析される。周波数分析された信号のうち救急車等
が出す警告音に含まれる特定の周波数帯域の信号を分析
するフィルタバンク302の出力は、遅延回路303で
遅延されパワー計測器304に入力されパワーが計測さ
れる。このフィルタの帯域には救急車が出す警告音に含
まれるF1Hzの音が含まれる様にフィルタの設計が行
われている。またパワー計測器305では警告音に含ま
れる前記周波数(F1Hz)とは異なる特定の周波数成分
(例えばF2Hz)の信号のパワーを計測する。
境音検出装置の動作について説明する。まず、マイク3
01で取り込んだ入力信号はフィルタバンク302で周
波数分析される。周波数分析された信号のうち救急車等
が出す警告音に含まれる特定の周波数帯域の信号を分析
するフィルタバンク302の出力は、遅延回路303で
遅延されパワー計測器304に入力されパワーが計測さ
れる。このフィルタの帯域には救急車が出す警告音に含
まれるF1Hzの音が含まれる様にフィルタの設計が行
われている。またパワー計測器305では警告音に含ま
れる前記周波数(F1Hz)とは異なる特定の周波数成分
(例えばF2Hz)の信号のパワーを計測する。
【0016】一方、パワー計測器306では前記救急車
等が出す警告音に含まれない特定の周波数成分の信号パ
ワーを計測する。このパワーはマイク301から取りこ
んだ環境の相対的な音環境のパワーレベルとして本実施
例では用いている。パワー計測器304、305で検出
されたパワーはパワー比較器307ー1、307ー2に
入力され、パワー計測器306で検出されたパワーと比
較される。パワー計測器304、305で検出されたパ
ワーとパワー計測器306で検出されたパワーの比が予
め設定した比よりも高くなったときパワー比較器307
ー1、307ー2はハイレベルを出力する。
等が出す警告音に含まれない特定の周波数成分の信号パ
ワーを計測する。このパワーはマイク301から取りこ
んだ環境の相対的な音環境のパワーレベルとして本実施
例では用いている。パワー計測器304、305で検出
されたパワーはパワー比較器307ー1、307ー2に
入力され、パワー計測器306で検出されたパワーと比
較される。パワー計測器304、305で検出されたパ
ワーとパワー計測器306で検出されたパワーの比が予
め設定した比よりも高くなったときパワー比較器307
ー1、307ー2はハイレベルを出力する。
【0017】通常環境警告音を検出していないときに
は、パワー計測器304、305で検出されるパワーと
パワー計測器306で検出されるパワーとには大きな違
いはなく、パワー比較器307ー1、307ー2の出力
はロウレベルに留まっている。一方、救急車等が近づい
てくると、パワー計測器304、305の出力が同時に
高くなり、パワー計測器306と比べて大きくなり、パ
ワー比較器307ー1、307ー2の出力が同時にハイ
レベルになり、その結果、アンド回路308の出力がハ
イレベルになり、振動子スイッチ309がオンして振動
子310を駆動する。振動子310が振動することによ
って警告音の存在が利用者に伝わる。本実施例によれ
ば、警告音に含まれる複数の周波数特徴を利用すること
によって、警告音に含まれる1つの信号が誤検出された
としても警告信号として利用者には伝達されず、警告音
の複数の特徴が同時に検出されて初めて利用者に警告信
号として伝えられるため、より確実な情報の伝達が可能
となる。
は、パワー計測器304、305で検出されるパワーと
パワー計測器306で検出されるパワーとには大きな違
いはなく、パワー比較器307ー1、307ー2の出力
はロウレベルに留まっている。一方、救急車等が近づい
てくると、パワー計測器304、305の出力が同時に
高くなり、パワー計測器306と比べて大きくなり、パ
ワー比較器307ー1、307ー2の出力が同時にハイ
レベルになり、その結果、アンド回路308の出力がハ
イレベルになり、振動子スイッチ309がオンして振動
子310を駆動する。振動子310が振動することによ
って警告音の存在が利用者に伝わる。本実施例によれ
ば、警告音に含まれる複数の周波数特徴を利用すること
によって、警告音に含まれる1つの信号が誤検出された
としても警告信号として利用者には伝達されず、警告音
の複数の特徴が同時に検出されて初めて利用者に警告信
号として伝えられるため、より確実な情報の伝達が可能
となる。
【0018】以上のように第2の実施例によれば、救急
車等が出すサイレン等に含まれる警告音の複数の特徴を
抽出する事によって誤動作を防ぎ、より確実な環境音の
検出を行うことができ、聾者が経験する一般的な日常生
活な危険な条件からの退避を可能にすることができる。
車等が出すサイレン等に含まれる警告音の複数の特徴を
抽出する事によって誤動作を防ぎ、より確実な環境音の
検出を行うことができ、聾者が経験する一般的な日常生
活な危険な条件からの退避を可能にすることができる。
【0019】以下、本発明の第3の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図4は本発明の第3の実施
例における環境音検出装置の構成を示すものである。
面を参照しながら説明する。図4は本発明の第3の実施
例における環境音検出装置の構成を示すものである。
【0020】図4において、401は音を取り込むため
のマイク、402はマイク401から取り込んだ入力信
号を周波数分析するためのフィルタバンク、403はフ
ィルタバンク402の出力パワーを計測する第1のパワ
ー計測器、404は警告音に含まれない特定の周波数成
分の信号のパワーを計測する第2のパワー計測器、40
5は第1のパワー計測器403と第2のパワー計測器4
04の比を計測するパワー比較器、406はパワーの比
を計測するパワー比較器405の出力の結果がハイの区
間が設定した時間長よりも長いか否かを検出するハイ区
間検出器、407はハイ区間検出器406の判定結果に
より振動子408をオン、オフするための振動子スイッ
チ、408は警告音を利用者に伝えるための振動子であ
る。
のマイク、402はマイク401から取り込んだ入力信
号を周波数分析するためのフィルタバンク、403はフ
ィルタバンク402の出力パワーを計測する第1のパワ
ー計測器、404は警告音に含まれない特定の周波数成
分の信号のパワーを計測する第2のパワー計測器、40
5は第1のパワー計測器403と第2のパワー計測器4
04の比を計測するパワー比較器、406はパワーの比
を計測するパワー比較器405の出力の結果がハイの区
間が設定した時間長よりも長いか否かを検出するハイ区
間検出器、407はハイ区間検出器406の判定結果に
より振動子408をオン、オフするための振動子スイッ
チ、408は警告音を利用者に伝えるための振動子であ
る。
【0021】以上のように構成された第3の実施例の環
境音検出装置の動作について説明する。まず、マイク4
01で取り込んだ入力信号はフィルタバンク402で周
波数分析される。周波数分析された信号のうち、救急車
等が出す警告音に含まれる特定の周波数帯域の信号を分
析するフィルタの出力は、パワー計測器403に入力さ
れパワーが計測される。また、パワー計測器404では
前記救急車等が出す警告音に含まれない特定の周波数成
分の信号パワーを計測する。パワー計測器403、40
4で検出されたパワーはパワー比較器405に入力され
る。パワー比較器405はパワー計測器403とパワー
計測器404のパワーを比較し、パワー計測器404の
パワーがパワー計測器403のパワーよりも高いときハ
イを出力する。ハイ区間検出器406ではパワー比較器
405の出力がハイの区間を計測しその時間長が予め設
定した時間よりも長かった時、振動子スイッチ407が
オンして振動子408を駆動する。その結果、振動子4
08が振動することによって警告音の存在が利用者に伝
わる。
境音検出装置の動作について説明する。まず、マイク4
01で取り込んだ入力信号はフィルタバンク402で周
波数分析される。周波数分析された信号のうち、救急車
等が出す警告音に含まれる特定の周波数帯域の信号を分
析するフィルタの出力は、パワー計測器403に入力さ
れパワーが計測される。また、パワー計測器404では
前記救急車等が出す警告音に含まれない特定の周波数成
分の信号パワーを計測する。パワー計測器403、40
4で検出されたパワーはパワー比較器405に入力され
る。パワー比較器405はパワー計測器403とパワー
計測器404のパワーを比較し、パワー計測器404の
パワーがパワー計測器403のパワーよりも高いときハ
イを出力する。ハイ区間検出器406ではパワー比較器
405の出力がハイの区間を計測しその時間長が予め設
定した時間よりも長かった時、振動子スイッチ407が
オンして振動子408を駆動する。その結果、振動子4
08が振動することによって警告音の存在が利用者に伝
わる。
【0022】以上のように第3の実施例によれば、救急
車等が出すサイレン等に含まれる警告音の周波数的な特
徴とその継続時間という特徴を用いることによって、サ
イレン等に含まれる警告音と同じ周波数的な特徴を持つ
信号と警告音とを時間的な構造を用いることにより区別
することができ、より確実な環境音の検出を行うことが
できる。本発明によって聾者が経験する一般的な日常生
活な危険な条件からの退避を可能にすることができる。
車等が出すサイレン等に含まれる警告音の周波数的な特
徴とその継続時間という特徴を用いることによって、サ
イレン等に含まれる警告音と同じ周波数的な特徴を持つ
信号と警告音とを時間的な構造を用いることにより区別
することができ、より確実な環境音の検出を行うことが
できる。本発明によって聾者が経験する一般的な日常生
活な危険な条件からの退避を可能にすることができる。
【0023】尚、以上の説明では警告音を伝達する手段
として振動子を用いて説明したが、このことは本発明を
限定するものではなく、光や熱等を用いて同様に警告信
号を利用者に伝達する事もできる。
として振動子を用いて説明したが、このことは本発明を
限定するものではなく、光や熱等を用いて同様に警告信
号を利用者に伝達する事もできる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、救急車等
が出すサイレンや横断歩道での警告音等の環境音を検出
し、振動子等の振動で利用者に伝えることによって、聾
者などの利用者に伝えることができ、一般的な日常生活
における様々な危険な状況からの退避を可能にすること
ができる。
が出すサイレンや横断歩道での警告音等の環境音を検出
し、振動子等の振動で利用者に伝えることによって、聾
者などの利用者に伝えることができ、一般的な日常生活
における様々な危険な状況からの退避を可能にすること
ができる。
【図1】本発明の第1の実施例における環境音検出装置
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
【図2】警告音の時間周波数構成を示す特性図
【図3】本発明の第2の実施例における環境音検出装置
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
【図4】本発明の第3の実施例における環境音検出装置
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
101 マイク 102 フィルタ 103 パワー計測器 104 パワー計測器 105 パワー比較器 106 振動子スイッチ 107 振動子 301 マイク 302 フィルタバンク 303 遅延回路 304 第1のパワー計測器 305 第2のパワー計測器 306 第3のパワー計測器 307ー1 比較器 307ー2 比較器 308 アンド回路 309 振動子スイッチ 310 振動子 401 マイク 402 フィルタバンク 403 第1のパワー計測器 404 第2のパワー計測器 405 比較器 406 ハイ区間検出器 407 振動子スイッチ 408 振動子
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10K 15/00
Claims (4)
- 【請求項1】音情報を入力する音入力手段と、前記音入
力手段の出力信号に含まれる特定の周波数帯域の信号パ
ワーを計測する第1のパワー計測手段と、前記音入力手
段の出力信号に含まれる前記周波数帯域とは異なる特定
の周波数成分の信号のパワーを計測する第2のパワー計
測手段と、前記計測した第1、第2のパワー計測手段の
出力値の比を計測する手段と、前記パワー計測手段の出
力値の比を計測する手段の出力値が予め設定している値
よりも高くなったとき利用者に環境音を検出したことを
伝える手段を備えたことを特徴とする環境音検出装置。 - 【請求項2】音情報を入力する音入力手段と、前記音入
力手段の出力信号を予め指定した特定の周波数帯域の複
数の信号に分離する手段と、前記帯域分割した信号の帯
域に応じて分割された信号の少なくとも一つを遅延する
手段と、前記遅延する手段の出力信号のパワーを計測す
る第1のパワー計測手段と、前記予め指定した特定の周
波数帯域に含まれる第2の特定の周波数帯域の信号パワ
ーを計測する第2のパワー計測手段と、前記計測した第
1、第2のパワー計測手段の出力値が前記予め指定した
特定の周波数帯域に含まれない特定帯域の信号パワーに
よって決定される設定値を同時に超えたか否かを判断す
る判断手段と、前記判断手段でパワーが同時に超えたこ
とが検出されたとき利用者に環境音を検出したことを伝
える手段を備えたことを特徴とする環境音検出装置。 - 【請求項3】音情報を入力する音入力手段と、前記音入
力手段の出力信号を予め指定した特定の周波数帯域の信
号を分離する手段と、前記分離された特定の周波数帯域
の信号パワーを求める第1のパワー計測手段と、前記特
定の周波数帯域に含まれない周波数帯域の信号のパワー
を計測する第2のパワー計測手段と、前記第1のパワー
計測手段と第2のパワー計測手段で計測されたパワーの
比を計測する手段と、前記パワーの比がある値以上であ
る時間を検出する検出手段と、前記検出手段の結果が設
定値よりも長かった時に利用者に環境音の検出を伝える
手段を備えたことを特徴とする環境音検出装置。 - 【請求項4】音情報を入力する音入力手段と、前記音情
報にサイレン等の環境警告音が含まれているか否かを検
出するための検出手段と、前記検出手段によって環境警
告音が含まれている時に環境音を検出したことを利用者
に伝える伝達手段を有する環境音検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6215957A JPH0883090A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 環境音検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6215957A JPH0883090A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 環境音検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0883090A true JPH0883090A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=16681050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6215957A Pending JPH0883090A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 環境音検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0883090A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100388561B1 (ko) * | 2000-06-26 | 2003-06-25 | 박동윤 | 청각 장애인용 피부촉각 음향 인식기 |
JP2008203121A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Sony Corp | 検出装置、方法、及びプログラム |
JP2013171131A (ja) * | 2012-02-20 | 2013-09-02 | Jvc Kenwood Corp | 報知音検出装置、雑音信号抑制装置、報知音検出方法、雑音信号抑制方法 |
JP2013171130A (ja) * | 2012-02-20 | 2013-09-02 | Jvc Kenwood Corp | 特殊信号検出装置、雑音信号抑制装置、特殊信号検出方法、雑音信号抑制方法 |
JP2015064502A (ja) * | 2013-09-25 | 2015-04-09 | 一般財団法人電力中央研究所 | 音の検知方法、検知装置及び検知プログラム |
JP2015206974A (ja) * | 2014-04-23 | 2015-11-19 | 日本電信電話株式会社 | 報知音感知装置、報知音感知方法及びプログラム |
CN105632096A (zh) * | 2016-02-23 | 2016-06-01 | 傅华 | 个人可穿戴的环境声音检测报警装置及其方法 |
-
1994
- 1994-09-09 JP JP6215957A patent/JPH0883090A/ja active Pending
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