JPH0882866A

JPH0882866A - 写真焼付方法および装置

Info

Publication number: JPH0882866A
Application number: JP6219053A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Yamamoto; 雅弘山本
Original assignee: Noritsu Koki Co Ltd
Current assignee: Noritsu Koki Co Ltd
Priority date: 1994-09-13
Filing date: 1994-09-13
Publication date: 1996-03-26
Anticipated expiration: 2014-01-13
Also published as: CN1073713C; DE69510738T2; EP0702264A1; KR100219830B1; EP0702264B1; CN1142619A; CA2158211A1; DE69510738D1; JP2845142B2; KR960011537A; CA2158211C

Abstract

(57)【要約】【目的】焼付処理時にオペレータの手を煩わせること
なく、作業効率を改善することのできる写真焼付方法お
よび装置の提供。【構成】ネガフィルム１７の画像コマ１７ａに向けて
光照射する光源１３と、画像コマ１７ａを透過した画像
透過光の倍率を調整する焼付用レンズ１４と、互いに対
向配置され画像透過光の光路を反転させる複数のミラー
２０，２１，２２からなるミラーユニット７ａと、この
ミラーユニット７ａのミラー２０を回転させて上記反転
する光路を回転させる回転駆動モータ２３と、画像コマ
１７ａ毎のプリントサイズデータを外部から入力する外
部入力装置と、予め入力されたプリントサイズデータを
記憶するメモリカードと、記憶されたプリントサイズデ
ータに基づいて回転角度を演算して設定し、設定された
回転角度だけ光軸上で回転させた画像を適宜の倍率に調
整してペーパ１８に焼付けるものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ネガフィルムの画像コ
マ毎の画像に対し所望角度回転させた画像を複写材料に
焼付ける画像回転焼付方法を適用した写真焼付方法およ
び装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、プリントサイズ（焼付サイズ）
が例えばＬサイズと２Ｌサイズの関係（又は、Ｅサイズ
と２Ｅサイズの関係）、すなわち縦横比が同じでサイズ
の異なる写真は、ネガフィルムの送り方向、引延し倍率
等の焼付条件を変更して、印画紙等の帯状の複写材料の
上に焼付処理しなければならなかった。そのため、前記
のような写真は、１回のフィルムセット（いわゆる、１
パス）では焼付処理できず、焼付作業がやっかいであっ
た。また、必要に応じて、幅寸法の異なる複写材料に交
換しなければならないため、この交換作業にも手間がか
かっていた。

【０００３】そこで、かかる不具合を解消すべく、本出
願人により出願され特開平５−３３３４４５公報に開示
された画像回転焼付方法及び装置が提案され現在に至っ
ている。上記開示の画像回転焼付装置では、ネガフィル
ムの画像コマ毎に照射する光源の画像透過光を焼付用レ
ンズで倍率を調整し、互いに対向配置される２つのミラ
ーで光路を反転させて複写材料上に画像を焼付けするよ
うに構成されている。これら２つのミラーは垂直方向に
対しそれぞれ４５°傾斜して配備されており、対をなす
ミラーを基準位置（０°）から前後４５°回転させる
と、原画像に対して９０°又は２７０°回転したプリン
ト画像が得られるようになっている。

【０００４】すなわち、シンプルなミラーの組合せ構造
を介して反転される光路の向きを変えることによって、
光軸上で画像を回転させることができ、原画像の縦横比
を逆の比率として複写材料上に焼付けができる。従っ
て、ネガフィルムの送り方向を変えることなく光路の方
向を変えるだけで、複写材料上に種々の向きであって拡
大変倍した画像を焼き付けることができるものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな画像回転焼付装置を用いてプリント作業を行う場合
であっても、オペレータは、その場で、ネガフィルムの
画像コマ毎にプリントサイズデータその他の焼付条件の
設定入力を行わなければならないので、処理中はプリン
ト作業から手が離せず、プリント以外の作業に就くこと
ができなかった。そのため、かかる作業の改善要請があ
った。

【０００６】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、焼付処理に先立って予め設定入
力されたネガフィルムの画像コマ毎のプリントサイズデ
ータに基づいてプリント画像の向き等を自動的に変更し
て焼付処理を行うことにより、焼付処理時のオペレータ
の作業効率を改善することのできる写真焼付方法および
装置の提供を目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る写真焼付方法は、ネガフィルムの画像
コマ毎のプリントサイズデータを予め外部から入力し、
この入力された画像コマ毎のプリントサイズデータを記
憶し、搬送されるネガフィルムに沿って帯状の複写材料
を供給し、ネガフィルムの画像コマの一側から光照射
し、画像コマを透過した画像透過光を、互いに対向配置
され画像透過光の光路を反転させる複数のミラーを介し
て複写材料に当て、上記光路をネガフィルムと複写材料
とに直交する方向の基準位置から回転させる回転角度
を、上記記憶した画像コマ毎のプリントサイズデータに
基づいて演算し、演算した光路の回転角度だけ光路を回
転させることによって、画像コマの画像を光軸上で回転
させた画像を適宜の倍率に調整して複写材料に焼付ける
手段を講じたものである。

【０００８】また、本発明に係る写真焼付装置は、帯状
の複写材料の幅方向に対し、ネガフィルムの画像の縦横
いずれか一辺を対応させた所望サイズの焼付処理又は画
像の一部を所望サイズに焼付けるようにされている写真
焼付装置において、搬送されるネガフィルムに沿って帯
状の複写材料を供給する複写材料供給装置と、ネガフィ
ルムの画像コマに向けて光照射する光源と、ネガフィル
ムを透過した画像透過光の倍率を調整する焼付用レンズ
と、互いに対向配置され画像透過光の光路を反転させる
複数のミラーからなるミラーユニットと、このミラーユ
ニットのいずれかの又はいくつかのミラーを回転又は移
動させて上記反転する光路をネガフィルムと複写材料と
に直交する方向の基準位置から回転させる回転駆動装置
と、ネガフィルムの画像コマ毎のプリントサイズデータ
を外部から入力する外部入力装置と、予め入力された画
像コマ毎のプリントサイズデータを記憶する記憶装置
と、予め記憶された画像コマ毎のプリントサイズデータ
に基づいて、回転駆動装置による光路の回転角度を演算
し設定する回転角度演算装置とを備え、設定された回転
角度だけ光軸上で回転させた画像コマの画像を適宜の倍
率に調整して複写材料に焼付ける手段を講じたものであ
る。

【０００９】

【作用】本発明に係る写真焼付方法においては、ネガフ
ィルムの画像コマ毎のプリントサイズデータが予め外部
から入力され、この入力された画像コマ毎のプリントサ
イズデータが前もって記憶されている。そして、画像コ
マの画像の透過光を反転させて複写材料に焼付けるにあ
たり、上記記憶されている画像コマ毎のプリントサイズ
データが読み出され、これらに基づいて光路の回転角度
が演算される。そこで、その光路途中の光路向きが、上
記演算された回転角度だけネガフィルムと複写材料に直
交する基準位置方向から回転される。すると、その角度
位置にあるミラーによって反転される画像は、ネガフィ
ルムの原画像に対してミラー位置が回転されることによ
り、回転角度が例えば９０°又は２７０°である場合、
倍率を適宜調整することにより、ネガフィルムの縦横比
率を複写材料に対して逆の縦横比率となる画像が、人手
を介することなく自動的に得られるのである。

【００１０】

【実施例】以下、添付図面を参照して本発明を具体化し
た実施例につき説明し、本発明の理解に供する。尚、以
下の実施例は本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明
の技術的範囲を限定する性格のものではない。

【００１１】本実施例に係る写真焼付装置の概略構成を
図１に示す。図１の写真焼付装置１において、２はネガ
フィルムが巻かれてあるリ−ル、３はネガフィルムの画
像情報を読み取るフィルムスキャナ、４はネガフィルム
の画像情報を後述の画像コマ毎に区画するネガマスク、
５はネガマスク４からのネガフィルムを搬送案内する搬
送ガイド、６は搬送ガイド５からのネガフィルムに後処
理を施すフィルムスリーバ、７はネガマスク４からの画
像情報をペーパ（複写材料の一例）１８に焼付ける焼付
部、８はこの写真焼付装置１の焼付動作を司る制御装置
（回転角度演算装置の一例）、９は表面に磁気記憶部
（図示省略）を有するメモリカード１０との間で種々の
データの書き込み・読み取りを行うデータ読書装置、１
１はキーボード等に代表される外部入力装置、１２は制
御装置８による演算結果やフィルムに係る画像情報の表
示を行うモニタである。

【００１２】図２は写真焼付装置の焼付部の概略構成を
示す斜視図である。図において、焼付部７は、ネガフィ
ルム１７に向けてその下方から光照射する光源１３、ネ
ガフィルム１７の画像コマ１７ａ毎の画像（原画像）Ｇ
を透過した画像光（光軸を１点鎖線Ｐで示す）の倍率を
調整する焼付用レンズ１４、画像光の通過時間を制限す
るためのシャッター１５、ネガフィルム１７の画像コマ
のエッジの位置に基づいて焼付処理に供される画像コマ
を検出する画像コマ検出装置１６、画像光の光路を反転
させてペーパ１８へ導くミラーユニット７ａ、およびミ
ラーユニット７ａのミラー２０に取り付けられた回転駆
動モータ２３を備えている。光源１３、焼付用レンズ１
４、シャッター１５は汎用の通常構成のものであるた
め、ここでは詳細説明を省略する。

【００１３】この実施例のミラーユニット７ａでは、第
１のミラー２０は回転自在に、第２のミラー２１、第３
のミラー２２は、基準位置（０°）、ペーパ１８進行方
向前方４５°の位置に、それぞれ固定して配置されてい
る。互いに対向して設けられたミラー２０と、ミラー２
１又は２２とは、垂直方向に対してそれぞれ４５°傾い
て互いに対向している。回転駆動モータ２３（回転駆動
装置の一例）の駆動軸２４は、その軸心が光軸Ｐとは偏
位した位置のミラー２０の下部に接続されている。

【００１４】また、ミラー２０、２１、２２の大きさ
は、いずれも、ネガフィルム１７の原画像Ｇ、ペーパ１
８上の画像（プリント画像）Ｇ₀、Ｇ₁を充分含み得る
大きさに形成されている。ミラー２０は、ネガフィルム
１７に対してその原画像Ｇを含む真上の位置に設置さ
れ、ネガフィルム１７下方の光源１３からの光軸Ｐが反
射面のほぼ中心にくる位置にある。ミラー２１は、ミラ
ー２０と対向する方向がペーパ１８に対して直交する方
向に、かつ、ミラー２１により画像透過光を反転させて
ペーパ１８に画像照射したときに、その画像がペーパ幅
方向のほぼ中心に来るように配置されている。かかる２
つのミラー２０、２１で反転される光路のペーパ１８と
ネガフィルム１７に直交する方向を基準位置（ミラー回
転角度＝０°）とする。

【００１５】このミラーユニット７ａでは、まず、基準
位置（０°）での焼付処理においては、ネガフィルム１
７の原画像Ｇは、縦横同一のある比率で拡大変倍されて
回転されることなく同位相でペーパ１８の上に画像Ｇ₀
として焼付けされている。次に、基準位置よりも４５°
だけミラー２０をペーパ１８の進行方向前方（反時計方
向回り）に回転させると、ミラー２０は図中２点鎖線で
示す位置にくる。このとき、光軸Ｐの絶対位置は変わら
ないので、ミラー２０内における光軸Ｐの相対位置が変
化する。

【００１６】これにより、ミラー２２で反射しペーパ１
８の上に投影された画像Ｇ₁は、ミラー２１で反射した
基準位置における画像Ｇ₀（ネガフィルム１７の原画像
Ｇと同位相）と比べて、反時計回りに９０°回転したも
のとなる。この場合、画像Ｇ ₁の大きさは、焼付用レン
ズ１４によって所望サイズに調整できるので、その幅方
向長さがペーパ１８の幅寸法未満となるように調整すれ
ばよい。すなわち、ネガフィルム１７の送り方向を回転
させることなく、回転駆動モータ２３によりミラー２０
を回転させるだけで、画像Ｇ₁の横寸法が画像Ｇ₀の縦
寸法となる、すなわち縦横比が同じで、サイズの異なる
焼付寸法のプリントができる。

【００１７】図３は写真焼付装置に配備されているペー
パ供給装置を側面に示す概略構成図である。図におい
て、ペーパ供給装置２６（複写材料供給装置の一例）
は、ペーパマスク２５と、ペーパロール保持部２７と、
ペーパ搬送路途中に設けたダンサローラ２８と、送りロ
ーラ２９とからなっている。このペーパ供給装置２６に
より、ペーパ１８は焼付部７を備えたペーパマスク２５
に送り込まれる。

【００１８】焼付部７を用いて焼付処理する際に、先の
プリント画像（Ｇ₁）と像回転後のプリント画像
（Ｇ₀）との間に、比較的広い未露光部分が発生するこ
とがある。しかし、このペーパ供給装置２６では、その
ような場合にペーパ１８を通常の搬送方向とは逆の方向
に巻き戻し自在としている。これにより、ペーパ１８の
浪費を防止するようになっている。

【００１９】このとき、巻き戻されるペーパ１８は途中
でたるみが起きると、焼付処理のうえで不具合を生じる
ので、ダンサローラ２８により張力を与えておき、これ
によってたるみを生じさせることなく、ペーパ１８を確
実に必要寸法だけ巻き戻しできるようになっている。こ
のような機構のペーパ供給装置２６を設けることによっ
てプリントサイズの切り換えが効率よくできる。

【００２０】図４は写真焼付装置の制御系統を示すブロ
ック図である。図において、制御装置８は、タイミン
グ、パルス幅等の信号の演算を行って制御信号を出力す
るＣＰＵ（中央演算装置の英字略称）３２を中心として
構成され、ＣＰＵ３２に内部メモリ３３および入出力ポ
ート３４が信号伝送可能に接続されている。

【００２１】そして、制御装置８の入出力ポート３４の
入力側には、外部入力装置１１、フィルムスキャナ３、
画像コマ検出装置１６、データ読書装置９がそれぞれ信
号伝送可能に接続されており、入出力ポート３４の出力
側には、モニタ１２、焼付用レンズ駆動装置３０、画像
回転モータ駆動装置３１、ペーパ供給装置２６、前述の
データ読書装置９がそれぞれ信号伝送可能に接続されて
いる。焼付用レンズ駆動装置３０、画像回転モータ駆動
装置３１、ペーパ供給装置２６は、ＣＰＵ３２からの制
御信号によりそれぞれ駆動制御されるように構成されて
いる。

【００２２】引続き、本実施例の写真焼付装置１による
写真焼付方法につき、図５のフローチャートに従って、
以下に説明する。先ず、リール２からのネガフィルム１
７が写真焼付装置１の所定位置にセットされると（ステ
ップＳ１）、写真焼付装置１が起動する（ステップＳ
２）。そこで、フィルムスキャナ３がネガフィルム１７
の画像情報を読み取り（ステップＳ３）、ＣＰＵ３２を
介して内部メモリ３３に一旦記憶しておく。

【００２３】一方、本実施例装置の特徴的な機能とし
て、ネガフィルム１７の各画像コマ１７ａに係る画像情
報データやプリントサイズデータは、オペレータにより
外部入力装置１１から予め指定入力され（サブ−スター
トのステップＳ６ａ）、制御装置８およびデータ読書装
置９を介してメモリカード１０に記憶（同じく、ステッ
プＳ６ｂ）されている。

【００２４】ここで、モニタ１２の画面には、例えば、
メモリカード１０に予め記憶されているネガフィルム１
７の各画像コマ１７ａに対応したデータに基づいてプリ
ントサイズ指定を画像コマ１７ａ毎に自動的に設定入力
する「メモリ指定モード」、或いはモニタ１２に表示さ
れたフィルムに係る画像を参照しつつオペレータがプリ
ントサイズの指定を外部入力装置１１からその場で設定
入力する「モニタ指定モード」といった指定モードの選
択内容が表示される（ステップＳ４）。

【００２５】オペレータは、外部入力装置１１から所望
の指定モードを設定入力するが、入力された指定モード
が、メモリ指定モードであれば（ステップＳ５の「メモ
リモード」）、画像コマ１７ａ毎のプリントサイズデー
タがデータ読書装置９でメモリカード１０から読み出さ
れて制御装置８に設定される（ステップＳ６）。

【００２６】このとき設定された指定プリントサイズが
Ｌサイズ（又は、Ｅサイズ）であれば（ステップＳ１０
の「Ｌ（または、Ｅ）」）、ペーパ１８の幅寸法からみ
て標準サイズであるＬサイズ用の（この場合、ミラー回
転角度が４５°の位置）のミラー位置、Ｌサイズ（又
は、Ｅサイズ）用のペーパ送り量、Ｌサイズ（又は、Ｅ
サイズ）用の焼付用レンズ１４の倍率等）といった焼付
条件がそのまま設定される（ステップＳ１１）。

【００２７】一方、ステップＳ１０において、指定プリ
ントサイズが２Ｌサイズ（又は、２Ｅサイズ）の場合は
（ステップＳ１０の「２Ｌ（または、２Ｅ）」）、焼付
条件を２Ｌサイズ（又は、２Ｅサイズ）用の（ミラー回
転角度が時計回りに４５°戻った基準位置）のミラー位
置、２Ｌサイズ（又は、２Ｅサイズ）用のペーパ送り
量、２Ｌサイズ（又は、２Ｅサイズ）用の焼付用レンズ
１４の倍率等に演算し（ステップＳ１２）、この演算さ
れた焼付条件が標準の焼付条件に代えて設定されるので
ある（ステップＳ１３）。

【００２８】このようにネガフィルム１７の画像コマ１
７ａ毎に設定された焼付条件に基づいて、ミラー２０の
回転駆動量、ペーパ供給装置２６によるペーパ送り量、
焼付用レンズ１４の倍率等が調整された後、シャッター
１５が駆動されて、画像コマ１７ａ毎に対応した画像Ｇ
₀、Ｇ₁がペーパ１８の上に焼付処理される（ステップ
Ｓ１４）。このような画像コマ１７ａ毎の焼付処理に係
る処理動作（ステップＳ１０〜ステップＳ１５）は、ネ
ガフィルム１７の処理すべき全ての画像コマ１７ａにつ
いて完了するまで（ステップＳ１５の「Ｙ」）、繰返し
実行される。但し、外部入力装置およびデータ読書装置
としては、写真焼付装置本体に付設したものに限らず、
当該装置本体から独立した例えば店頭に配備されていて
メモリカード１０に書き込み・読み出し自在のものであ
ってもよい。その場合には、店頭にて顧客の所望する種
々データが書き込まれたメモリカード１０を写真焼付装
置１まで持参し、そのデータ読書装置９で読み出せばよ
い。

【００２９】他方、この実施例装置においては、焼付処
理時に各画像コマ１７ａのプリントサイズを所望により
その場で指定できる機能も有している。すなわち、ステ
ップＳ５にて入力された指定モードが、モニタ指定モー
ドであれば（ステップＳ５の「モニタモード」）、制御
装置８はフィルムスキャナ３で読み取られ内部メモリ３
３に記憶されているネガフィルム１７の画像情報のデー
タを既知の画像処理手法によりポジ画像情報データに変
換し（ステップＳ７）、このポジ画像情報データに係る
例えば複数の画像コマ１７ａ分のポジ画像をモニタ１２
に表示させる（ステップＳ８）。

【００３０】そこで、オペレータは、モニタ１２に表示
されたポジ画像を参照しつつ、画像コマ１７ａ毎に所望
するプリントサイズデータをその場で外部入力装置１１
から指定入力し、この入力された画像コマ１７ａ毎のプ
リントサイズデータが制御装置８に設定される（ステッ
プＳ９）。引き続く画像回転に係る処理動作は上述した
ステップＳ１０〜ステップＳ１５と同様であるので、説
明は省略する。

【００３１】上記したように、本実施例の写真焼付装置
１によれば、互いに対向配置されたミラー２０とミラー
２２を介して、その光路の進む方向を回転させることに
よりペーパ１８上に照射される画像Ｇ₁を元のネガフィ
ルム１７の原画像Ｇから所定角度回転させるようにした
ので、原画像Ｇをペーパ１８に焼付けする際に原画像Ｇ
を例えば９０°回転させると、原画像Ｇの縦横比を逆の
比率としてペーパ１８上に焼付けできる。従って、ネガ
フィルム１７の送り方向を変えることなく光路の方向を
変えるだけで、ペーパ１８上に種々の向きであって拡大
変倍した画像を焼付けることができる。

【００３２】すなわち、ネガフィルム１７を一度セット
すると、Ｌと２Ｌサイズ（又は、Ｅと２Ｅサイズ）等と
いったように、サイズの異なるプリントがネガフィルム
１７の画像コマ１７ａ順に１パスで焼付処理できるた
め、単一のサイズを当該パスで先に焼付け、ネガフィル
ム１７を改めてセットし直して残りのサイズを焼付ける
といった複数パスを繰り返し処理する手間が不要にな
る。また、ペーパ幅との組合せにより、多種多様の焼付
処理ができるので、サイズ毎の専用焼付装置を個別に用
意する必要がない。また、複数の指定プリントサイズが
混在する場合であっても、これらを１パスで処理できる
ので、ネガフィルム１本当たりの焼付処理時間の短縮化
を図ることができ、プリント納期短縮による顧客サービ
スが格段に向上する。

【００３３】尚、上記の実施例では、記憶装置として、
メモリカード１０およびデータ読書装置９を用いたが、
これらを省略し、制御装置８のＣＰＵ３２に対し、外部
入力装置１１から指定入力された画像コマ１７ａ毎のプ
リントサイズデータを予め内部メモリ３３に記憶させて
おき、焼付動作時の必要に応じて内部メモリ３３からプ
リントサイズデータを読み出すような機能を持たせても
よい。その場合、安価に構成できる。

【００３４】また、上記の実施例においては、いずれも
固定位置に配置したミラー２１、２２および回転自在の
ミラー２０で構成されるミラーユニット７ａを例示した
が、これに限定されるものではなく、所定の位置関係で
対向配備される２枚のミラー２０、２１を一体的に構成
するとともに、これらのミラー２０および２１を一体で
例えば前後４５°に回転させるようにしたものであって
も構わない。

【００３５】

【発明の効果】本発明に係る写真焼付方法および装置に
よれば、従来の画像回転焼付方法および装置による効果
を奏するのは無論のこと、それに加えて、例えば顧客か
らの焼増し注文にて１本のネガフィルム中にサイズの異
なるプリントが混在する場合等において、焼付処理に先
立って画像コマ毎のプリントサイズデータを予め設定し
ておき、焼付処理時にはプリントサイズデータを読み出
しこれに基づいて焼付条件を自動的に設定できるので、
焼付処理中にオペレータは装置に付きっ切りとなる必要
がなくなる。これによって、作業効率を改善することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る写真焼付装置を示す概
略構成図である。

【図２】図１の写真焼付装置の焼付部の概略構成を示す
斜視図である。

【図３】図１の写真焼付装置に配備されているペーパ供
給装置を側面に示す概略構成図である。

【図４】図１の写真焼付装置の制御系統を示すブロック
図である。

【図５】図１の写真焼付装置の制御装置の処理手順を示
すフローチャートである。

【符号の説明】

１写真焼付装置７焼付部７ａミラーユニット８制御装置９データ読書装置１０メモリカード１１外部入力装置１３光源１４焼付用レンズ１７ネガフィルム１７ａ画像コマ１８ペーパ２０，２１，２２ミラー２３回転駆動モータ２６ペーパ供給装置

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成７年９月１３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００７

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る写真焼付方法は、ネガフィルムの画像
コマ毎のプリントサイズデータを予め外部から入力し、
この入力された画像コマ毎のプリントサイズデータを記
憶し、搬送されるネガフィルムに沿って帯状の複写材料
を供給し、ネガフィルムの画像コマの一側から光照射
し、画像コマを透過した画像透過光を、互いに対向配置
され画像透過光の光路を反転させる複数のミラーを介し
て複写材料に当て、上記記憶した画像コマ毎のプリント
サイズデータに基づいて画像コマの画像を光軸上で回転
させた画像を適宜の倍率に調整して複写材料に焼付ける
手段を講じたものである。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００８

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００８】また、本発明に係る写真焼付装置は、帯状
の複写材料の幅方向に対し、ネガフィルムの画像の縦横
いずれか一辺を対応させた所望サイズの焼付処理又は画
像の一部を所望サイズに焼付けるようにされている写真
焼付装置において、搬送されるネガフィルムに沿って帯
状の複写材料を供給する複写材料供給装置と、ネガフィ
ルムの画像コマに向けて光照射する光源と、ネガフィル
ムを透過した画像透過光の倍率を調整する焼付用レンズ
と、互いに対向配置され画像透過光の光路を反転させる
複数のミラーからなるミラーユニットと、このミラーユ
ニットのいずれかの又はいくつかのミラーを回転又は移
動させる回転駆動装置と、ネガフィルムの画像コマ毎の
プリントサイズデータを外部から入力する外部入力装置
と、予め入力された画像コマ毎のプリントサイズデータ
を記憶する記憶装置とを備え、予め記憶された画像コマ
毎のプリントサイズデータに基づいて、設定された回転
角度だけ光軸上で回転させた画像コマの画像を適宜の倍
率に調整して複写材料に焼付ける手段を講じたものであ
る。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００９

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００９】

【作用】本発明に係る写真焼付方法においては、ネガフ
ィルムの画像コマ毎のプリントサイズデータが予め外部
から入力され、この入力された画像コマ毎のプリントサ
イズデータが前もって記憶されている。そして、画像コ
マの画像の透過光を反転させて複写材料に焼付けるにあ
たり、上記記憶されている画像コマ毎のプリントサイズ
データが読み出され、これらに基づいて画像コマの画像
が、設定された回転角度だけ光軸上で回される。この画
像は、画像コマの原画像に対して例えば９０°又は２７
０°回転した画像となる。そこで、画像倍率を適宜調整
することにより、画像コマの縦横比率に対して逆の縦横
比率となる画像が、複写材料上に人手を介することなく
自動的に得られるのである。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ネガフィルムの画像コマ毎のプリントサ
イズデータを予め外部から入力し、この入力された画像
コマ毎のプリントサイズデータを記憶し、搬送されるネ
ガフィルムに沿って帯状の複写材料を供給し、ネガフィ
ルムの画像コマの一側から光照射し、画像コマを透過し
た画像透過光を、互いに対向配置され画像透過光の光路
を反転させる複数のミラーを介して複写材料に当て、上
記光路をネガフィルムと複写材料とに直交する方向の基
準位置から回転させる回転角度を、上記記憶した画像コ
マ毎のプリントサイズデータに基づいて演算し、演算し
た光路の回転角度だけ光路を回転させることによって、
画像コマの画像を光軸上で回転させた画像を適宜の倍率
に調整して複写材料に焼付けることを特徴とする写真焼
付方法。
【請求項２】帯状の複写材料の幅方向に対し、ネガフ
ィルムの画像の縦横いずれか一辺を対応させた所望サイ
ズの焼付処理又は画像の一部を所望サイズに焼付けるよ
うにされている写真焼付装置において、搬送されるネガ
フィルムに沿って帯状の複写材料を供給する複写材料供
給装置と、ネガフィルムの画像コマに向けて光照射する
光源と、ネガフィルムを透過した画像透過光の倍率を調
整する焼付用レンズと、互いに対向配置され画像透過光
の光路を反転させる複数のミラーからなるミラーユニッ
トと、このミラーユニットのいずれかの又はいくつかの
ミラーを回転又は移動させて上記反転する光路をネガフ
ィルムと複写材料とに直交する方向の基準位置から回転
させる回転駆動装置と、ネガフィルムの画像コマ毎のプ
リントサイズデータを外部から入力する外部入力装置
と、予め入力された画像コマ毎のプリントサイズデータ
を記憶する記憶装置と、予め記憶された画像コマ毎のプ
リントサイズデータに基づいて、回転駆動装置による光
路の回転角度を演算し設定する回転角度演算装置とを備
え、設定された回転角度だけ光軸上で回転させた画像コ
マの画像を適宜の倍率に調整して複写材料に焼付けるこ
とを特徴とする写真焼付装置。