JPH0882352A - 遊星歯車式変速装置 - Google Patents

遊星歯車式変速装置

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JPH0882352A
JPH0882352A JP6242057A JP24205794A JPH0882352A JP H0882352 A JPH0882352 A JP H0882352A JP 6242057 A JP6242057 A JP 6242057A JP 24205794 A JP24205794 A JP 24205794A JP H0882352 A JPH0882352 A JP H0882352A
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planetary gear
gear device
clutch
gear
brake
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JP6242057A
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Yasuo Sumi
泰夫 住
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JATCO Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前進4段型と前進5段型の遊星歯車式変速装
置間で最大限の部品共通化を達成する。 【構成】 2組の遊星歯車装置G11、G12、3個の
クラッチK1、K2、K3、2個のブレーキB1、B2
からなる前進4段型の遊星歯車式変速装置に、遊星歯車
装置G13とブレーキB3を付加して前進5段型の遊星
歯車式変速装置とする。前進4段型の1速〜4速が前進
5段型の1速、3速〜5速となり、遊星歯車装置G13
を変速動作に関与させる2速が新たに追加されるから、
前進4段型でもオーバードライブ(4速)による低燃費
を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車や鉄道車両等の
多段自動変速機に用いられる遊星歯車式変速装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】遊星歯車式変速装置にトルクコンバータ
ーを組み合わせた自動変速機が実用化されている。遊星
歯車式変速装置は、複数の遊星歯車装置に複数のクラッ
チやブレーキを組み合わせて構成されており、複数のク
ラッチやブレーキの断続の組み合わせを変更して、変速
比(=入力回転数/出力回転数)を複数通りに切り替え
ることができる。遊星歯車装置は、外側のリングギヤと
中心のサンギヤとの間に1〜2段のピニオンギヤを配置
し、複数のピニオンギヤがピニオンキャリヤに拘束され
て一体に遊星運動する。遊星歯車装置のリングギヤ、ピ
ニオンキャリヤ、サンギヤ、および複数のクラッチやブ
レーキの各要素間は、トルク伝達を担う殻構造や一方向
クラッチによって、適当な組み合わせで相互に連結され
る。
【0003】従来の自動車用の自動変速機における遊星
歯車式変速装置は、前進3段、後退1段の4段階や前進
4段、後退1段の5段階に変速比を切り替え可能で、最
低の変速比を1としたものが主流であったが、変速比が
1以下のいわゆるオーバードライブ段を追加して、前進
4段、後退1段の5段階や前進5段、後退1段の6段階
に変速比を切り替え可能なものも実用化されている。オ
ーバードライブ段ではエンジン回転数が抑制されて、高
速走行における燃費が向上する。ここで、前進5段型の
遊星歯車式変速装置は、通常、前進4段型の自動変速機
に対してその上位車種用や高級仕様向けとして採用され
るが、両者の間では、最大限の部品共通化が望まれてい
る。
【0004】前進4段型と前進5段型の遊星歯車式変速
装置の間における部品共通化を目的とする発明が特開昭
59−113346号公報に示される。ここでは、2組
の遊星歯車装置を含む前進4段型の遊星歯車式変速装置
の出力軸側に副変速装置を連結して前進5段型の遊星歯
車式変速装置とする。従って、前進4段型の遊星歯車式
変速装置の構成部品の大部分を、前進5段型でもそのま
ま使用することが可能である。副変速装置は、1組の遊
星歯車装置と1個のクラッチと1個のブレーキを内蔵し
ている。
【0005】一方、特開昭47−19268号公報や特
開昭50−64660号公報に示される前進5段型の遊
星歯車式変速装置は、3組の遊星歯車装置を内蔵してお
り、筐体内部の1または2のクラッチやブレーキを取り
外すことによって、前進4段型の遊星歯車式変速装置と
することが可能である。ここでは、前進4段型と前進5
段型で遊星歯車式変速装置の外観が全く同じとなり、自
動車側の自動変速機取り付け構造も共通化できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開昭59−1
13346号公報に示される遊星歯車式変速装置は、副
変速装置を使用しない専用の前進5段型遊星歯車式変速
装置に比較して締結要素(クラッチやブレーキ)の数が
多くなる。従って、運転中、非締結状態で空転する締結
要素の数が増して自動変速機内の摩擦損失が大きくな
り、自動変速機内に不必要な熱を発生させるとともに、
自動車の燃費を悪化させもする。特に、変速比の小さい
4速や5速の高速ギヤ段は、常用されるにもかかわら
ず、専用の前進5段型遊星歯車式変速装置に比較して摩
擦損失が相当に大きくなり、高速道路等の高速走行にお
ける燃費の悪化が顕著である。また、専用の前進5段型
遊星歯車式変速装置に比較して、締結要素駆動用の油圧
シリンダーの配置、油圧回路、軸構造、トルク伝達のた
めの殻構造や一方向クラッチ等の配置がそれぞれ複雑化
することとなり、これらの部品点数の増加と相乗して自
動変速機が大型化し、重量も増大する。これらの部品点
数の増加は、自動変速機の部品コストと組み立て工数を
増して、最終的な自動変速機の信頼性を低下させること
にもなる。
【0007】上述の特開昭50−64660号公報に示
される前進5段型の遊星歯車式変速装置は、ブレーキ1
個を取り除いて容易に前進4段型の遊星歯車式変速装置
とすることができる。しかし、遊星歯車装置の組数が削
減されないため、専用の前進4段型遊星歯車式変速装置
に比較して、部品コストが高く、遊星歯車装置の摩擦損
失が大きく、小型化軽量化が困難である。また、4段型
では、5段階の途中が1段階抜け落ちた変速比の分布と
なるから、4段型を優先すれば5段型で変速比が偏り、
5段型を優先すれば4段型で不自然な変速比の分布とな
る。
【0008】上述の特開昭47−19268号公報に示
される前進5段型の遊星歯車式変速装置は、ブレーキ1
個と遊星歯車装置1組を取り除いて前進4段型の遊星歯
車式変速装置とすることができる。しかし、変速比が1
を越える変速段、いわゆるアンダードライブ変速段にお
ける変速が2つのクラッチの掛け変えによる変速を含む
ため、変速時のショックが大きい。そして、ショックを
緩和するには、切り替え動作を遅くして変速に要する時
間の延長を黙認する必要がある。
【0009】本発明は、前進4段型と前進5段型の間で
最大限の部品共通化を達成しつつも両者を最小限の部品
点数で構成でき、両者でそれぞれ最適な変速比の分布を
確保できる遊星歯車式変速装置を提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の遊星歯車式変
速装置は、入力部材および出力部材の軸線上に配置され
たダブルピニオン型の第1遊星歯車装置とシングルピニ
オン型の第2遊星歯車装置とを有する遊星歯車式変速装
置であって、第1遊星歯車装置のサンギヤを前記入力部
材に対して締結可能な第1クラッチと、第1遊星歯車装
置のピニオンキャリヤを前記入力部材に対して締結可能
な第2クラッチと、第1遊星歯車装置のリングギヤを前
記入力部材に対して締結可能な第3クラッチと、第1遊
星歯車装置のリングギヤの回転を停止可能な第1ブレー
キと、第1遊星歯車装置のピニオンキャリヤの回転を停
止可能な第2ブレーキと、第1遊星歯車装置のピニオン
キャリヤと第2遊星歯車装置のサンギヤの間を回転連絡
する第1連絡手段と、第1遊星歯車装置のサンギヤと第
2遊星歯車装置のリングギヤの間を回転連絡する第2連
絡手段と、第2遊星歯車装置のピニオンキャリヤと前記
出力部材の間を回転連絡する第3連絡手段とを有するも
のである。
【0011】請求項2の遊星歯車式変速装置は、請求項
1の構成に追加して、前記回転軸線上に配置されたシン
グルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第3遊星歯車装
置のピニオンキャリヤの回転を停止可能な第3ブレーキ
と、第3遊星歯車装置のサンギヤと第2遊星歯車装置の
サンギヤの間を回転連絡する第4連絡手段と、第2遊星
歯車装置のピニオンキャリヤと第3遊星歯車装置のリン
グギヤの間を回転連絡する第5連絡手段とを設けること
により、前進5段型としたものである。
【0012】請求項3の遊星歯車式変速装置は、請求項
1の構成に追加して、前記回転軸線上に配置されたシン
グルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第3遊星歯車装
置のリングギヤの回転を停止可能な第3ブレーキと、第
3遊星歯車装置のサンギヤと第2遊星歯車装置のリング
ギヤの間を回転連絡する第6連絡手段と、第2遊星歯車
装置のピニオンキャリヤと第3遊星歯車装置のピニオン
キャリヤの間を回転連絡する第7連絡手段とを設けるこ
とにより、前進5段型としたものである。
【0013】請求項4の遊星歯車式変速装置は、請求項
2または3の構成において、第1遊星歯車装置、第2遊
星歯車装置、第1クラッチ、第2クラッチ、第3クラッ
チ、第1ブレーキ、および第2ブレーキを格納した主筐
体構造に接続可能な副筐体構造を有し、前記副筐体構造
に第3遊星歯車装置および第3ブレーキを配置したもの
である。
【0014】請求項5の遊星歯車式変速装置は、請求項
4の構成において、第3遊星歯車装置が第1遊星歯車装
置と第2遊星歯車装置の間に配置されるとともに、前記
主筐体構造が2分割可能に構成され、前記副筐体構造
は、2分割された前記主筐体構造に挟み込んで接続され
るものである。
【0015】
【作用】請求項1の遊星歯車式変速装置は、ダブルピニ
オン型とシングルピニオン型の2組の遊星歯車装置と3
個のクラッチと2個のブレーキとを含む前進4段型のも
のであるが、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置お
よび第3ブレーキを追加すれば容易に前進5段型に変更
できる。請求項1の構成に対する第3遊星歯車装置と第
3ブレーキの配置と接続に関する2つの例が請求項2〜
3に示される。いくつかの変速段では、シングルピニオ
ン型の第2遊星歯車装置の基本的な変速動作に対して、
ダブルピニオン型の第1遊星歯車装置が補助的に関与す
る。リングギヤを停止させてサンギヤ入力とした場合、
ダブルピニオン型の遊星歯車装置のピニオンキャリヤの
回転方向は、シングルピニオン型の遊星歯車装置のピニ
オンキャリヤの回転方向と逆方向となり、サンギヤの回
転方向と逆方向である。連絡手段は、双方向の回転トル
クを伝達する相互に固定された構造としてもよく、一方
向の回転トルクを伝達して逆方向の回転駆動を空転させ
る一方向クラッチや、一方向クラッチとクラッチを並列
に組み合わせた構造としてもよい。
【0016】1速では、第1遊星歯車装置のリングギヤ
を第1ブレーキでロックし、第2遊星歯車装置にリング
ギヤ入力する。第1遊星歯車装置のピニオンキャリヤか
ら取り出したサンギヤと逆方向の回転が第2遊星歯車装
置のサンギヤをリングギヤと逆方向に回転させる。これ
により、リングギヤが停止している2速の場合よりも減
速された出力がピニオンキャリヤから取り出される。2
速では、第2遊星歯車のサンギヤを第2ブレーキでロッ
クさせて、第2遊星歯車装置のリングギヤ入力を単純に
減速させる。
【0017】3速では、第1クラッチと第3クラッチの
両方が締結されて第1遊星歯車装置と第2遊星歯車装置
がいずれも噛み合わせをロックされた状態となり、入力
部材の回転が1対1に出力部材まで伝達される。4速で
は、ブレーキB2によってピニオンキャリヤをロックし
た第1遊星歯車装置がリングギヤへの入力を増速してサ
ンギヤに出力する。第1遊星歯車装置のサンギヤの回転
は、ブレーキB2によってサンギヤをロックした第2遊
星歯車装置にリングギヤ入力され、第1遊星歯車装置の
サンギヤよりも少し減速された出力がピニオンキャリヤ
から取り出される。
【0018】後退では、第1ブレーキによってリングギ
ヤをロックした第1遊星歯車装置にピニオンキャリヤ入
力し、サンギヤから逆方向の増速された回転を取り出し
て第2遊星歯車装置のリングギヤに入力する。第2遊星
歯車装置では、リングギヤがサンギヤと逆方向にサンギ
ヤよりも早く回転して、ピニオンキャリヤに逆回転を発
生させる。
【0019】請求項2の遊星歯車式変速装置では、請求
項1の構成による1速と2速の変速段の間に中間の回転
数(中間の変速比)の変速段が追加される。この追加さ
れた変速段においては、第3ブレーキによってピニオン
キャリヤをロックされた第3遊星歯車装置のサンギヤ
が、第2遊星歯車装置のサンギヤをリングギヤと逆方向
に回転させるから、第2遊星歯車装置のピニオンキャリ
ヤは、サンギヤがブレーキB2によってロックされる3
速の場合よりも遅い順方向の回転となる。
【0020】請求項3の遊星歯車式変速装置では、請求
項1の構成による1速と2速の変速段の間に中間の回転
数(中間の変速比)の変速段が追加される。この追加さ
れた変速段においては、第3ブレーキによってリングギ
ヤをロックした第3遊星歯車装置にサンギヤ入力して、
第3遊星歯車装置のピニオンキャリヤから単純な減速出
力を取り出す。
【0021】請求項5の遊星歯車式変速装置では、請求
項1の前進4段型の遊星歯車式変速装置を格納した主筐
体構造に対して、請求項2または3の第3遊星歯車装置
と第3ブレーキを格納した副筐体構造を接続して前進5
段型の遊星歯車式変速装置を構成する。
【0022】請求項6の遊星歯車式変速装置では、前進
5段型の遊星歯車式変速装置の軸方向の中間部分である
副筐体構造を除去して、全体を短く再接続することによ
って前進4段型の遊星歯車式変速装置を構成する。
【0023】
【実施例】図1〜図8を参照して第1実施例の遊星歯車
式変速装置を説明する。実施例の遊星歯車式変速装置
は、図示しないトルクコンバーターやオイルポンプに組
み合わせて自動車用の自動変速機(オートマチックトラ
ンスミッション)に組み立てられる。図1〜図8では、
遊星歯車式変速装置の構成が、構成部品の配置と接続状
態を表して中心線から下側を図示略したスケルトンで示
される。図1は第1実施例の遊星歯車式変速装置の構成
の説明図、図2は前進4段型の遊星歯車式変速装置の説
明図、図3、図4は各変速段における遊星歯車装置の作
動図、図5、図6、図7は遊星歯車装置の配置と接続状
態の変形例、図8は筐体構造の説明図である。図1中、
(a)はスケルトン、(b)は各変速段におけるクラッ
チおよびブレーキの締結状態と変速比を示す。図2中、
(a)はスケルトン、(b)は各変速段におけるクラッ
チおよびブレーキの締結状態を示す。図3中、(a)は
1速、(b)は2速、(c)は3速の作動状態をそれぞ
れ示す。図4中、(a)は4速、(b)は5速、(c)
は後退の作動状態をそれぞれ示す。図5の(a)、
(b)、図6の(a)、(b)、図7の(a)、(b)
はそれぞれ別の変形例を示す。図8中、(a)は副筐体
構造を連結する構造、(b)は副筐体構造を挟み込む構
造を示す。
【0024】図1の(a)において、入力軸E1と同一
軸線上に左から3組のクラッチK1、K2、K3、3組
のブレーキB1、B2、B3、3組の遊星歯車装置G1
1、G12、G13、および出力軸E2が配置される。
上方にハッチングで示した筐体D1は、これらの機構を
格納するとともに、入力軸E1および出力軸E2を回転
可能に支持する。遊星歯車装置G11は、外周のリング
ギヤR11と中心のサンギヤS11の間に2段のピニオ
ンギヤP11、Q11の複数組を配置して噛み合わせ、
複数組のピニオンギヤP11、Q11をピニオンキャリ
ヤC11で一体に拘束する。遊星歯車装置G12は、外
周のリングギヤR12と中心のサンギヤS12の間に複
数のピニオンギヤP12を配置して噛み合わせ、複数の
ピニオンギヤP12をピニオンキャリヤC12で一体に
拘束する。遊星歯車装置G13は、外周のリングギヤR
13と中心のサンギヤS13の間に複数のピニオンギヤ
P13を配置して噛み合わせ、複数のピニオンギヤP1
3をピニオンキャリヤC13で一体に拘束する。
【0025】クラッチK1は、入力軸E1を遊星歯車装
置G11のサンギヤS11に対して締結可能である。ク
ラッチK2は、入力軸E1を遊星歯車装置G11のピニ
オンキャリヤC11に対して締結可能である。クラッチ
K3は、入力軸E1を遊星歯車装置G11のリングギヤ
R11に対して締結可能である。ブレーキB1は、筐体
D1に対して遊星歯車装置G11のリングギヤR11を
ロックして、リングギヤR11の回転を停止可能であ
る。ブレーキB2は、筐体D1に対して遊星歯車装置G
11のピニオンキャリヤC11をロックして、ピニオン
キャリヤC11の回転を停止可能である。ブレーキB3
は、筐体D1に対して遊星歯車装置G13のピニオンキ
ャリヤC13をロックして、ピニオンキャリヤC13の
回転を停止可能である。
【0026】遊星歯車装置G11のサンギヤS11と遊
星歯車装置G12のリングギヤR12の間に連絡部材N
12が配置される。遊星歯車装置G11のピニオンキャ
リヤC11と遊星歯車装置G12のサンギヤS12の間
に連絡部材N11が配置される。遊星歯車装置G11の
ピニオンキャリヤC11と遊星歯車装置G13のサンギ
ヤS13の間に連絡部材N14が配置される。遊星歯車
装置G12のピニオンキャリヤC12と遊星歯車装置G
13のリングギヤR13の間に連絡部材N13が配置さ
れる。遊星歯車装置G13のリングギヤR13と出力軸
E2の間に連絡部材N15が配置される。これらの連絡
部材は、トルク伝達用の殻構造や軸方向の噛み合わせ構
造や多重の軸構造によって構成され、相対回転を固定し
て正逆両方向に回転トルクを伝達する。
【0027】図1の(b)において一覧表として示すよ
うに、1速ではクラッチK1とブレーキB1の組み合わ
せが締結される。2速ではクラッチK1とブレーキB3
の組み合わせが締結される。3速ではクラッチK1とブ
レーキB2の組み合わせが締結される。4速ではクラッ
チK1、K3の組み合わせが締結される。5速ではクラ
ッチK3とブレーキB2の組み合わせが締結される。後
退ではクラッチK2とブレーキB1の組み合わせが締結
される。これらの変速段における変速比は、遊星歯車装
置G11、G12、G13の歯数比α1 、α2 、α3 を
用いて右側の数式のように求められる。この数式を用い
て歯数比α1 、α2 、α3 をそれぞれ0.50、0.5
75、0.725と定めた場合の具体的な変速比の数値
が右端の欄に示される。
【0028】図1の(a)に示す前進5段、後退1段の
遊星歯車式変速装置は、遊星歯車装置G13とブレーキ
B3を除去して、破線で囲んだ部分A1を残すことで前
進4段、後退1段の遊星歯車式変速装置とすることがで
きる。前進4段、後退1段の遊星歯車式変速装置を図2
に示す。図2の(b)では、図1の(b)の遊星歯車装
置G13の関与する2速が失われて、図1の(b)の破
線で囲んだ部分が新しい各変速段におけるクラッチとブ
レーキの作動組み合わせとなる。図1の(b)の1速、
3速、4速、5速がそのまま図2の(b)の1速、2
速、3速、4速となり、変速比の数式や数値(歯数比α
1 、α2 が共通として)も同じである。
【0029】次に、図3、図4を参照して、前進5段、
後退1段の変速各段における遊星歯車装置の作動状態を
説明する。ここでは、クラッチおよびブレーキについて
は実線が締結状態、破線が解放状態である。遊星歯車装
置および各要素の連絡部分については、変速動作に関与
して出力に結び付く状態を実線、無関係な状態を破線で
示している。
【0030】図3の(a)の1速では、ブレーキB1に
よってリングギヤR11をロックされた遊星歯車装置G
11と、クラッチK1によってリングギヤR12入力と
なる遊星歯車装置G12とによって減速が行われる。リ
ングギヤR11が停止した遊星歯車装置G11のピニオ
ンキャリヤC11は、サンギヤS11と逆方向の減速さ
れた回転を出力する。遊星歯車装置G11のピニオンキ
ャリヤC11は、遊星歯車装置G12のサンギヤS12
をリングギヤR12と逆方向に、リングギヤR12より
も遅い速度で回転させる。これにより、遊星歯車装置G
12のピニオンキャリヤC12は、リングギヤR12と
同じ方向に、サンギヤS12が停止している3速の場合
よりも遅い速度で回転する。
【0031】図3の(b)の2速では、ブレーキB3に
よってピニオンキャリヤC13をロックされた遊星歯車
装置G13と、クラッチK1によってリングギヤR12
入力とされた遊星歯車装置G12によって減速が行われ
る。ピニオンキャリヤC13をロックして出力軸の回転
をリングギヤR13に入力させた第3遊星歯車装置で
は、サンギヤS13から、出力軸の回転を増速した逆回
転が取り出される。サンギヤS13の逆回転が遊星歯車
装置G12のサンギヤに入力されて、ピニオンキャリヤ
C12は、リングギヤR12と同じ方向に、サンギヤS
12が停止している3速の場合よりも遅い速度で回転す
る。換言すれば、遊星歯車装置G12によって減速され
た出力軸の回転から遊星歯車装置G13が戻し回転を形
成し、遊星歯車装置G12がこの戻し回転を用いて出力
軸の回転をさらに減速させる。
【0032】図3の(c)の3速では、ブレーキB2に
よってサンギヤS12をロックした遊星歯車装置G12
にリングギヤR12入力して、ピニオンキャリヤC12
から減速出力を取り出す。クラッチK1によってリング
ギヤR12入力となる遊星歯車装置G12は、入力軸の
回転を単純に減速して出力軸に出力させる。1速や2速
の場合における遊星歯車装置G12のサンギヤS12の
逆回転が無い場合に相当し、この逆回転が無い分だけ1
速や2速よりも増速された回転出力がピニオンキャリヤ
C12に現れる。
【0033】図4の(a)の4速では、クラッチK1、
K3が同時に締結されて、遊星歯車装置G11がロック
され、ピニオンキャリヤC11もろとも入力軸と一体に
回転する。これにより、遊星歯車装置G12は、リング
ギヤR12とサンギヤS12の相対的な回転が無くな
り、ピニオンキャリヤC12もろとも入力軸と一体に回
転する。従って、2つの遊星歯車装置G11、G12
は、そのときの噛み合わせ状態のまま一体に回転して、
出力軸が入力軸と同じ回転速度となる。
【0034】図4の(b)の5速では、遊星歯車装置G
11がブレーキB2によってピニオンキャリヤC11を
ロックされるとともに、クラッチK3によってリングギ
ヤR11入力となる。遊星歯車装置G11のサンギヤS
11からは、入力軸の回転を増速した出力が取り出され
る。この増速した出力を遊星歯車装置G12のリングギ
ヤR12に入力して、ピニオンキャリヤC12から出力
が取り出される。ブレーキB2によってサンギヤS12
をロックされた遊星歯車装置G12は、入力軸の回転を
増速した回転速度を少し減速して、変速比1未満のオー
バードライブ出力を形成する。
【0035】図4の(c)の後退では、遊星歯車装置G
11がブレーキB1によってリングギヤR11をロック
されるとともに、クラッチK2によってピニオンキャリ
ヤC11入力となる。遊星歯車装置G11のサンギヤS
11からは、入力軸の回転を増速した逆回転の出力が取
り出される。この増速した逆回転が遊星歯車装置G12
のリングギヤR12に入力される一方で、クラッチK2
から遊星歯車装置G11のピニオンキャリヤC11を通
じて、入力軸の回転がそのまま遊星歯車装置G12のサ
ンギヤS12に入力される。遊星歯車装置G12のピニ
オンキャリヤC12からは、サンギヤS12とリングギ
ヤR12のバランスに応じた速度の逆回転が取り出され
る。
【0036】以上のように構成された第1実施例の遊星
歯車式変速装置によれば、遊星歯車装置G13とブレー
キB3の有無によって、遊星歯車式変速装置の前進4段
型と前進5段型を容易に変更できる。また、前進5段型
とした場合でも、クラッチとブレーキの数はそれぞれ3
つで済み、従来の前進5段型専用の遊星歯車式変速装置
に比較して部品点数の増加とならない。また、前進4段
型とした場合でも2つの遊星歯車装置G11、G12を
一体に回転させる変速比1の変速段と遊星歯車装置G1
1によって増速するオーバードライブ変速段がそのまま
残るため、高速走行における燃費の悪化を避け得る。さ
らに、走行中に常用される変速比1の変速段では、遊星
歯車装置G11、G12の噛み合いがロックされるため
歯面の摩擦や発熱が抑制され、また、締結要素の総数が
少ないため非締結の締結要素の空転による発熱も少な
く、従って、燃費が向上する。
【0037】また、遊星歯車装置G12がリングギヤ入
力であるから、サンギヤ入力の場合に比較してトルク伝
達にかかる歯面が外側に位置する分、歯面圧力が少なく
て済み、歯の大きさを小さくして歯数比の選択の自由度
を高めたり、遊星歯車装置を小型化して遊星歯車式変速
装置を軽量化したり、歯面の摩擦損耗を遅らせて遊星歯
車装置の寿命を延長する等が容易である。
【0038】さらに、図1の(b)の一覧表に明らかな
ように、1速〜5速の隣接する変速段では、1つの締結
要素を共通にしたまま他の1つの締結要素を切り替えて
変速動作が実行される。従って、変速動作が円滑とな
り、2つの締結要素を順番に切り替える場合よりも短い
時間で変速動作を完了できる。そして、2つの締結要素
を同時に切り替える変速動作が無いから、変速動作に伴
って自動変速機の機構や車体にショックを与える心配も
無い。従って、動作が円滑で速く、運転者に変速動作の
有無を気付かせない自動変速機を提供できる。
【0039】第1実施例では、遊星歯車装置G11が発
明の第1遊星歯車装置、遊星歯車装置G12が発明の第
2遊星歯車装置、遊星歯車装置G13が発明の第3遊星
歯車装置に相当し、連絡部材N11が発明の第1連絡手
段、連絡部材N12が発明の第2連絡手段、連絡部材N
13が発明の第3連絡手段、連絡部材N11、N14が
発明の第4連絡手段、連絡部材N13、N15が発明の
第5連絡手段にそれぞれ相当する。なお、これらの連絡
手段やその他の正逆両方向で回転トルクを伝達する部材
の少なくとも1つ、例えば、連絡部材N13を「一方向
クラッチとクラッチを並列配置した連絡手段」に置き換
えてもよい。一方向クラッチによって片方向のトルク伝
達として不必要なエンジンブレーキを遮断可能とする一
方、下り坂等でエンジンブレーキが必要な場合にはクラ
ッチを締結して両方向のトルク伝達とする。また、それ
ぞれの遊星歯車装置の歯数比を変更して変速各段の変速
比を異ならせてもよい。さらに、3つのブレーキと3つ
のクラッチには、特開平2−159443号の第38図
〜第48図に示されるように、多板クラッチ、バンドブ
レーキ、および、これらに一方向クラッチを組み合わせ
た構造を用途や目的に応じて任意に選択できる。
【0040】図5の(a)、(b)、図6の(a)、
(b)、図7の(a)、(b)は、それぞれ、図1の
(a)の3組の遊星歯車装置G11、G12、G13や
連絡部材N11,N12、N13、N14や他の回転ト
ルクを伝達する部材を幾何学的に再配置して得られる第
1実施例の変形例を示す。第1実施例の構成は、3つの
遊星歯車装置と3つのブレーキと3つのクラッチの配置
の順序を、筐体構造や各要素の連絡構造の都合に合わせ
て自由に変更できる。例えば、遊星歯車装置、クラッ
チ、ブレーキは、連絡部材等による相互の連絡状態を維
持したまま、配置の順番や相対的な位置関係を種々に変
更可能である。そして、遊星歯車装置の回転要素(サン
ギヤ、ピニオンキャリヤ、リングギヤ)は、左右の都合
の良い側を選択して連絡手段を配置すればよい。
【0041】図5の(a)では、遊星歯車装置G11の
サンギヤS11と遊星歯車装置G12のリングギヤR1
2を「遊星歯車装置G11と遊星歯車装置G12の対向
面の間で短く連結して、代わりに遊星歯車装置G11の
ピニオンキャリヤC11と遊星歯車装置G12のサンギ
ヤS12を外側に大きく迂回して連結している。これに
より、遊星歯車装置G12のピニオンキャリヤC12と
出力軸を中心軸側で連結できるようになり、遊星歯車装
置G12と遊星歯車装置G13の間に配置される連絡部
材の数を削減できた。図5の(b)では、「遊星歯車装
置G13のリングギヤR13と遊星歯車装置G12のピ
ニオンキャリヤC12の間を連絡する連絡部材」をリン
グギヤR13の左側に、また、「遊星歯車装置G13の
サンギヤS13と遊星歯車装置G12のサンギヤS12
の間を連絡する連絡部材」をサンギヤS13の右側に連
結している。つまり、図1の(a)の場合の逆側に連結
している。そして、ブレーキB3を遊星歯車装置G13
よりも出力軸側に移動している。
【0042】図6の(a)では、遊星歯車装置G12と
遊星歯車装置G13の配置を置き換えて、ブレーキB
2、B3を隣接して配置している。ブレーキB2、B3
を隣接させると、両者を1パックに構成して駆動用シリ
ンダーや油圧回路部品を共通にでき、部品点数を削減で
きる。図6の(b)では、(a)の配置における遊星歯
車装置G13と遊星歯車装置G12の間の連絡部材の配
置が変更される。すなわち、遊星歯車装置G13、G1
2のサンギヤS13、S12の間、および、遊星歯車装
置G12のピニオンキャリヤC12と遊星歯車装置G1
3のリングギヤの間をそれぞれ対向面側で短かく連絡し
た。その代わりに、遊星歯車装置G11のサンギヤS1
1と遊星歯車装置G12のリングギヤの間の連絡部材
は、軸側を通って遊星歯車装置G12の外側に迂回して
いる。
【0043】図7の(a)では、遊星歯車装置G11と
遊星歯車装置G12の配置を置き換えて、ブレーキB
2、B3を隣接して配置している。図7の(b)では、
(a)の配置における「遊星歯車装置G13のリングギ
ヤR13と出力軸の間の連絡部材」および「遊星歯車装
置G13のサンギヤS13と遊星歯車装置G11のピニ
オンキャリヤC11の連絡部材」について、それぞれ遊
星歯車装置G13のリングギヤR13とサンギヤS13
に対する接続の方向を逆にしている。
【0044】図8の(a)、(b)は、第1実施例およ
びその変形例における筐体の組み立て構造の例を示して
いる。図8の(a)では、前進4段型の遊星歯車式変速
装置を内蔵した主筐体D11の出力軸側に副筐体D12
を接続して前進5段型の遊星歯車式変速装置を構成す
る。主筐体D11には、遊星歯車装置G11、G12を
含む図2の(a)の構成が格納され、一方、副筐体D1
2には、遊星歯車装置G13とブレーキB3を含む破線
で囲んだ部分A11の機構が格納される。遊星歯車装置
G12のサンギヤS12と遊星歯車式変速装置13のサ
ンギヤS13を連結する連絡部材は、サンギヤS12に
固定した部品とサンギヤS13に固定した部品を中間の
噛み合わせ構造で連結して構成される。また、遊星歯車
装置G12のピニオンキャリヤC12と遊星歯車式変速
装置G13のリングギヤR13を連結する連絡部材は、
ピニオンキャリヤC12に固定した部品とリングギヤR
13に固定した部品を中間の噛み合わせ構造で連結して
構成される。これらの噛み合わせ構造は、主筐体D11
と副筐体D12の連結位置に配置され、両者を軸方向に
接近させて噛み合い、軸方向に遠ざけて解放される構造
であって、主筐体D11に副筐体D12を接続すると同
時に連絡部材の連結が完遂する。
【0045】図8の(b)は、図6の(a)に示される
変形例における筐体の組み立て構造である。ここでは、
主筐体が前部D13と後部D15に分割されており、前
部D13に後部D15を直接連結すれば、前進4段型の
遊星歯車式変速装置が構成される。一方、前部D13と
後部D15の間に副筐体D14を挟み込んで連結すれ
ば、図6の(a)に示される前進5段型の遊星歯車式変
速装置が構成される。副筐体D14は、遊星歯車装置G
13とブレーキB3と連絡部材N16を含む破線で囲ん
だ部分A12の機構を内部に保持する。
【0046】連絡部材N16は、副筐体D14によって
回転自在に保持されて軸方向に拘束され、遊星歯車装置
G11のサンギヤS11に固定した連絡部材と遊星歯車
装置G12のリングギヤR12に固定した連絡部材の間
を中継する。これらの連絡部材と連絡部材N16は、副
筐体D14に対する前部D13と後部D15の連結位置
に噛み合わせ構造を持ち、副筐体D14無しで前部D1
3と後部D15を直接連結した場合には、前部D13と
後部D15の噛み合わせ構造が直接に噛み合って、図2
の(a)の連結部材N12に相当する連絡部材を構成す
る。遊星歯車装置G11のピニオンキャリヤC11から
遊星歯車装置G13のサンギヤS13を経て遊星歯車装
置G12のサンギヤS12に至る連絡部材についても同
様に構成されており、副筐体14の追加や除去に伴う連
絡部材(図2の(a)の連絡部材N11に相当する)の
交換やネジ等による接続を不要としている。なお、遊星
歯車装置G13のリングギヤR13と出力軸の間の連絡
部材についても、破線の位置で噛み合わせる構造として
いる。前部D13と後部D15を連結した場合、この噛
み合わせ構造の後部D15に格納された部分は、噛み合
う相手が無いまま出力軸とともに回転する。
【0047】図8の(a)、(b)に示した筐体構造に
よれば、遊星歯車装置G11、G12、クラッチK1〜
K3、ブレーキB1、B2はもちろん、筐体や要素間の
連絡構造等についても前進4段型と前進5段型の遊星歯
車式変速装置の間で最大限の部品共通化が実現され、必
要となる部品点数の削減と部品コストの低減が可能とな
る。
【0048】図9〜図13を参照して第2実施例の遊星
歯車式変速装置を説明する。図9は第2実施例の遊星歯
車式変速装置の構成の説明図、図10、図11は各変速
段における遊星歯車装置の作動図、図12は遊星歯車装
置の配置と接続状態の変形例、図13は筐体構造の説明
図である。図9中、(a)はスケルトン、(b)は各変
速段におけるクラッチおよびブレーキの締結状態と変速
比を示す。図10中、(a)は1速、(b)は2速、
(c)は3速の作動状態をそれぞれ示す。図11中、
(a)は4速、(b)は5速、(c)は後退の作動状態
をそれぞれ示す。
【0049】図9の(a)において、入力軸E1と同一
軸線上に左から3組のクラッチK1、K2、K3、3組
のブレーキB1、B2、B3、3組の遊星歯車装置G2
1、G22、G23、および出力軸E2が配置される。
上方にハッチングで示した筐体D2は、これらの機構を
格納するとともに、入力軸E1および出力軸E2を回転
可能に支持する。遊星歯車装置G21は、外周のリング
ギヤR21と中心のサンギヤS21の間に2段のピニオ
ンギヤP21、Q21を複数組配置して噛み合わせ、複
数組のピニオンギヤP21、Q21をピニオンキャリヤ
C21で一体に拘束する。遊星歯車装置G22は、外周
のリングギヤR22と中心のサンギヤS22の間に複数
のピニオンギヤP22を配置して噛み合わせ、複数のピ
ニオンギヤP22をピニオンキャリヤC22で一体に拘
束する。遊星歯車装置G23は、外周のリングギヤR2
3と中心のサンギヤS23の間に複数のピニオンギヤP
23を配置して噛み合わせ、複数のピニオンギヤP23
をピニオンキャリヤC23で一体に拘束する。第2実施
例における遊星歯車装置G21、G22は、クラッチK
1、K2、K3、ブレーキB1、B2との接続状態やい
くつかの変速段における機能については、第1実施例に
おける遊星歯車装置G11、G12と同じである。
【0050】クラッチK1は、遊星歯車装置G21のサ
ンギヤS21経由で入力軸E1を遊星歯車装置G22の
リングギヤR22に対して締結可能である。クラッチK
2は、遊星歯車装置G21のピニオンキャリヤC21経
由で入力軸E1を遊星歯車装置G22のリングギヤR2
2に対して締結可能である。クラッチK3は、入力軸E
1を遊星歯車装置G21のリングギヤR21に対して締
結可能である。ブレーキB1は、遊星歯車装置G21の
リングギヤR21の回転を停止可能である。ブレーキB
2は、遊星歯車装置G22のサンギヤS22の回転を停
止可能である。ブレーキB3は、遊星歯車装置G23の
リングギヤR23の回転を停止可能である。
【0051】遊星歯車装置G21のサンギヤS21と遊
星歯車装置G22のリングギヤR22の間に連絡部材N
22が配置される。遊星歯車装置G21のピニオンキャ
リヤC21と遊星歯車装置G22のサンギヤS22の間
に連絡部材N21が配置される。遊星歯車装置G22の
リングギヤR22と遊星歯車装置G23のサンギヤS2
3の間に連絡部材N24が配置される。遊星歯車装置G
22のピニオンキャリヤC22は連絡部材N23を通じ
て遊星歯車装置G23のピニオンキャリヤC23に連結
され、ピニオンキャリヤC23が出力軸E2に連結され
る。これらの連絡部材や連結構造は、正逆両方向に回転
トルクを伝達する。
【0052】図9の(b)において一覧表として示すよ
うに、1速ではクラッチK1とブレーキB1の組み合わ
せが締結される。2速ではクラッチK1とブレーキB3
の組み合わせが締結される。3速ではクラッチK1とブ
レーキB2の組み合わせが締結される。4速ではクラッ
チK1、K3の組み合わせが締結される。5速ではクラ
ッチK3とブレーキB2の組み合わせが締結される。後
退ではクラッチK2とブレーキB1の組み合わせが締結
される。これらの変速段における変速比は、遊星歯車装
置G21、G22、G23の歯数比α1 、α2 、α3 を
用いて、右側の数式のように求められる。この数式を用
いて歯数比α1 、α2 、α3 をそれぞれ0.50、0.
575、0.75と定めた場合の具体的な変速比の数値
が右端の欄に示される。
【0053】図9の(a)に示す前進5段、後退1段の
遊星歯車式変速装置は、遊星歯車装置G23とブレーキ
B3を除去して、破線で囲んだ部分A2を残すことで前
進4段、後退1段の遊星歯車式変速装置とすることがで
きる。破線で囲んだ部分A2は、図1の(a)の破線で
囲んだ部分A1の構成と実質的に同一であり、前進4
段、後退1段の遊星歯車式変速装置を構成する。また、
図9の(b)に破線で囲んで示す部分も図1の(b)に
破線で囲んで示す部分と同一である。従って、第2実施
例の遊星歯車式変速装置を前進4段型とした場合の各変
速段における変速動作は第1実施例と同じである。前進
4段型とした場合、遊星歯車装置G23の関与する2速
が失われて、前進5段の1速、3速、4速、5速がその
まま前進4段の1速、2速、3速、4速となる。従っ
て、これらの変速段では、変速比の数式も第1実施例と
同じである。
【0054】次に、図10、図11を参照して、前進5
段、後退1段の変速各段における遊星歯車装置の作動状
態を説明する。ここで、1速、3〜5速および後退の変
速段については、第1実施例と同一であるので詳しい説
明を省略する。
【0055】図10の(a)の1速では、リングギヤR
21をロックされた遊星歯車装置G21とリングギヤR
22入力となる遊星歯車装置G22とによって減速が行
われる。遊星歯車装置G21が遊星歯車装置G22のサ
ンギヤS22をリングギヤR22と逆方向にゆっくりと
回転させ、ピニオンキャリヤC22からは、サンギヤS
22が停止している3速の場合よりも遅い回転速度が出
力される。図10の(b)の2速では、ブレーキB3に
よってリングギヤR23をロックされるとともに、クラ
ッチK1によってサンギヤS23入力とされた遊星歯車
装置G23が単純な減速を行う。図10の(c)の3速
では、ブレーキB2によってサンギヤS22をロックさ
れるとともに、クラッチK1によってリングギヤR22
入力とされた遊星歯車装置G22が単純な減速を行う。
【0056】図11の(a)の4速では、遊星歯車装置
G21、G22がともに1つの噛み合わせ状態のままロ
ックされた状態となり、遊星歯車装置G21、G22、
出力軸等が入力軸と一体に回転して、出力軸と入力軸が
同じ回転速度となる。図11の(b)の5速では、ブレ
ーキB2によってピニオンキャリヤC21をロックされ
た遊星歯車装置G21が入力軸の回転速度を増速し、増
速された回転速度が遊星歯車装置G22で少々減速され
る。図11の(c)の後退では、遊星歯車装置G21と
遊星歯車装置G22が協働して逆回転の減速された出力
を形成する。リングギヤR21をロックされた遊星歯車
装置G21のサンギヤS21からは、入力軸の回転を増
速した逆回転の出力が取り出される。この増速した逆回
転が遊星歯車装置G22のリングギヤR22に入力され
る一方で、遊星歯車装置G21のピニオンキャリヤC2
1経由でクラッチK2から入力軸の回転が遊星歯車装置
G22のサンギヤS22に直接入力される。遊星歯車装
置G22のピニオンキャリヤC22からは、サンギヤS
22とリングギヤR22のバランスに応じた速度の逆回
転が取り出される。
【0057】以上のように構成された第2実施例の遊星
歯車式変速装置によれば、第1実施例と同様な効果が得
られる。第2実施例では、遊星歯車装置G21が発明の
第1遊星歯車装置、遊星歯車装置G22が発明の第2遊
星歯車装置、遊星歯車装置G23が発明の第3遊星歯車
装置に相当し、連絡部材N21が発明の第1連絡手段、
連絡部材N22が発明の第2連絡手段、連絡部材N23
が発明の第3連絡手段、連絡部材N24が発明の第6連
絡手段、連絡部材N25が発明の第7連絡手段にそれぞ
れ相当する。
【0058】図12は、図9の(a)の構成部品を幾何
学的に再配置して得られる第2実施例の変形例を示す。
図12では、遊星歯車装置G21のサンギヤS21と遊
星歯車装置G22のリングギヤR22の間の連絡部材が
両者の対向面側で短く配置される。その代わりに遊星歯
車装置G21のピニオンキャリヤC21と遊星歯車装置
G22のサンギヤS22の間の連絡部材は、遊星歯車装
置G22の外側を迂回して配置される。
【0059】図13は、第2実施例における筐体の組み
立て構造の例を示している。図13では、前進4段型の
遊星歯車式変速装置を内蔵した主筐体D21の出力軸側
に副筐体D22を接続して前進5段型の遊星歯車式変速
装置を構成している。主筐体D21には、図9の(a)
の破線で囲んだ部分A2の構成が格納される。副筐体D
22は、破線で囲んだ部分A21の機構、すなわち、遊
星歯車装置G23、ブレーキB3、出力軸、および各要
素を相互連結する連絡部材等を内部に格納して保持す
る。図13に示した筐体構造によれば、遊星歯車装置G
21、G22、クラッチK1〜K3、ブレーキB1、B
2はもちろん、筐体や要素間の連絡部材等についても前
進4段型と前進5段型の遊星歯車式変速装置の間で最大
限の部品共通化が実現され、必要となる部品点数の削減
と部品コストの低減が可能となる。
【0060】
【発明の効果】本発明の遊星歯車式変速装置によれば、
前進4段、後退1段の遊星歯車式変速装置に1組の遊星
歯車装置と1個のブレーキを追加するだけで、前進5
段、後退1段の遊星歯車式変速装置が得られる。従っ
て、前進4段型と前進5段型の遊星歯車式変速装置間で
最大限の部品共通化が可能となり、製作コストの低減や
信頼性の向上が容易となる。そして、前進4段型とした
場合でも、必要なクラッチ数が3、ブレーキ数が2にと
どまり、従来の専用の前進4段型に比較してこれらの必
要数を増さないで済む。また、前進4段型とした場合に
は、不要な遊星歯車装置とブレーキが除去されるから、
無駄な部品を内部に抱え込んだり、無駄な部品が空転し
て損失を高めたりする心配が無い。従って、遊星歯車式
変速装置の小型化、軽量化、高い伝達効率と低燃費の確
保が容易となり、製作コストもさらに低減される。
【0061】筐体構造を分割して前進4段型と前進5段
型の区別に応じて連結する構成とした場合、前進4段型
と前進5段型の間で筐体部品の共通化が可能となるにも
かかわらず、前進4段型を必要最小限の内容積を持つ軽
量小型の遊星歯車式変速装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の遊星歯車式変速装置の構成の説明
図である。
【図2】前進4段型の遊星歯車式変速装置の構成の説明
図である。
【図3】各変速段における遊星歯車装置の作動図であ
る。
【図4】各変速段における遊星歯車装置の作動図であ
る。
【図5】遊星歯車装置の配置と接続状態の変形例であ
る。
【図6】遊星歯車装置の配置と接続状態の変形例であ
る。
【図7】遊星歯車装置の配置と接続状態の変形例であ
る。
【図8】筐体構造の説明図である。
【図9】第2実施例の遊星歯車式変速装置の構成の説明
図である。
【図10】各変速段における遊星歯車装置の作動図であ
る。
【図11】各変速段における遊星歯車装置の作動図であ
る。
【図12】遊星歯車装置の配置と接続状態の変形例であ
る。
【図13】筐体構造の説明図である。
【符号の説明】
B1、B2、B3 ブレーキ K1、K2、K3 クラッチ E1 入力軸 E2 出力軸 D1、D2 筐体 C11、C12、C13、C21、C22、C23 ピ
ニオンキャリヤ G11、G12、G13、G21、G22、G23 遊
星歯車装置 N11、N12、N13、N14、N15、N16、N
21、N22、N23、N24 連絡部材 P11、P12、P13、P21、P22、P23 ピ
ニオンギヤ R11、R12、R13、R21、R22、R23 リ
ングギヤ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力部材および出力部材の回転軸線上に
    配置されたダブルピニオン型の第1遊星歯車装置とシン
    グルピニオン型の第2遊星歯車装置とを有する遊星歯車
    式変速装置であって、 第1遊星歯車装置のサンギヤを前記入力部材に対して締
    結可能な第1クラッチと、 第1遊星歯車装置のピニオンキャリヤを前記入力部材に
    対して締結可能な第2クラッチと、 第1遊星歯車装置のリングギヤを前記入力部材に対して
    締結可能な第3クラッチと、 第1遊星歯車装置のリングギヤの回転を停止可能な第1
    ブレーキと、 第1遊星歯車装置のピニオンキャリヤの回転を停止可能
    な第2ブレーキと、 第1遊星歯車装置のピニオンキャリヤと第2遊星歯車装
    置のサンギヤの間を回転連絡する第1連絡手段と、 第1遊星歯車装置のサンギヤと第2遊星歯車装置のリン
    グギヤの間を回転連絡する第2連絡手段と、 第2遊星歯車装置のピニオンキャリヤと前記出力部材の
    間を回転連絡する第3連絡手段と、を有することを特徴
    とする前進4段、後退1段の変速が可能な遊星歯車式変
    速装置。
  2. 【請求項2】 入力部材および出力部材の回転軸線上に
    配置されたダブルピニオン型の第1遊星歯車装置とシン
    グルピニオン型の第2遊星歯車装置とを有する遊星歯車
    式変速装置であって、 第1遊星歯車装置のサンギヤを前記入力部材に対して締
    結可能な第1クラッチと、 第1遊星歯車装置のピニオンキャリヤを前記入力部材に
    対して締結可能な第2クラッチと、 第1遊星歯車装置のリングギヤを前記入力部材に対して
    締結可能な第3クラッチと、 第1遊星歯車装置のリングギヤの回転を停止可能な第1
    ブレーキと、 第1遊星歯車装置のピニオンキャリヤの回転を停止可能
    な第2ブレーキと、 第1遊星歯車装置のピニオンキャリヤと第2遊星歯車装
    置のサンギヤの間を回転連絡する第1連絡手段と、 第1遊星歯車装置のサンギヤと第2遊星歯車装置のリン
    グギヤの間を回転連絡する第2連絡手段と、 第2遊星歯車装置のピニオンキャリヤと前記出力部材の
    間を回転連絡する第3連絡手段と、を有し、 前記回転軸線上に配置されたシングルピニオン型の第3
    遊星歯車装置と、 第3遊星歯車装置のピニオンキャリヤの回転を停止可能
    な第3ブレーキと、 第3遊星歯車装置のサンギヤと第2遊星歯車装置のサン
    ギヤの間を回転連絡する第4連絡手段と、 第2遊星歯車装置のピニオンキャリヤと第3遊星歯車装
    置のリングギヤの間を回転連絡する第5連絡手段と、を
    設けたことを特徴とする前進5段、後退1段の変速が可
    能な遊星歯車式変速装置。
  3. 【請求項3】 入力部材および出力部材の回転軸線上に
    配置されたダブルピニオン型の第1遊星歯車装置とシン
    グルピニオン型の第2遊星歯車装置とを有する遊星歯車
    式変速装置であって、 第1遊星歯車装置のサンギヤを前記入力部材に対して締
    結可能な第1クラッチと、 第1遊星歯車装置のピニオンキャリヤを前記入力部材に
    対して締結可能な第2クラッチと、 第1遊星歯車装置のリングギヤを前記入力部材に対して
    締結可能な第3クラッチと、 第1遊星歯車装置のリングギヤの回転を停止可能な第1
    ブレーキと、 第1遊星歯車装置のピニオンキャリヤの回転を停止可能
    な第2ブレーキと、 第1遊星歯車装置のピニオンキャリヤと第2遊星歯車装
    置のサンギヤの間を回転連絡する第1連絡手段と、 第1遊星歯車装置のサンギヤと第2遊星歯車装置のリン
    グギヤの間を回転連絡する第2連絡手段と、 第2遊星歯車装置のピニオンキャリヤと前記出力部材の
    間を回転連絡する第3連絡手段と、を有し、 前記回転軸線上に配置されたシングルピニオン型の第3
    遊星歯車装置と、 第3遊星歯車装置のリングギヤの回転を停止可能な第3
    ブレーキと、 第3遊星歯車装置のサンギヤと第2遊星歯車装置のリン
    グギヤの間を回転連絡する第6連絡手段と、 第2遊星歯車装置のピニオンキャリヤと第3遊星歯車装
    置のピニオンキャリヤの間を回転連絡する第7連絡手段
    と、を設けたことを特徴とする前進5段、後退1段の変
    速が可能な遊星歯車式変速装置。
  4. 【請求項4】 第1遊星歯車装置、第2遊星歯車装置、
    第1クラッチ、第2クラッチ、第3クラッチ、第1ブレ
    ーキ、および第2ブレーキを格納した主筐体構造に接続
    可能な副筐体構造を有し、 前記副筐体構造に第3遊星歯車装置および第3ブレーキ
    を配置したことを特徴とする請求項2または3記載の遊
    星歯車式変速装置。
  5. 【請求項5】 第3遊星歯車装置が第1遊星歯車装置と
    第2遊星歯車装置の間に配置されるとともに、前記主筐
    体構造が2分割可能に構成され、 前記副筐体構造は、2分割された前記主筐体構造に挟み
    込んで接続されることを特徴とする請求項4記載の遊星
    歯車式変速装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997037153A1 (fr) * 1996-04-02 1997-10-09 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Boite de transmission de vehicule
CN111406165A (zh) * 2017-11-21 2020-07-10 戴姆勒股份公司 尤其用于机动车的多级变速器以及机动车

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