JPH0882268A - 燃料分配管 - Google Patents

燃料分配管

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JPH0882268A
JPH0882268A JP7135841A JP13584195A JPH0882268A JP H0882268 A JPH0882268 A JP H0882268A JP 7135841 A JP7135841 A JP 7135841A JP 13584195 A JP13584195 A JP 13584195A JP H0882268 A JPH0882268 A JP H0882268A
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武臣 山本
Isao Harada
勲 原田
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啓壮 武田
Susumu Kojima
進 小島
Kunihisa Kawamura
訓久 川村
Kazuya Mori
森  和也
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    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
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    • F02M51/005Arrangement of electrical wires and connections, e.g. wire harness, sockets, plugs; Arrangement of electronic control circuits in or on fuel injection apparatus
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M69/00Low-pressure fuel-injection apparatus ; Apparatus with both continuous and intermittent injection; Apparatus injecting different types of fuel
    • F02M69/46Details, component parts or accessories not provided for in, or of interest apart from, the apparatus covered by groups F02M69/02 - F02M69/44
    • F02M69/462Arrangement of fuel conduits, e.g. with valves for maintaining pressure in the pipes after the engine being shut-down
    • F02M69/465Arrangement of fuel conduits, e.g. with valves for maintaining pressure in the pipes after the engine being shut-down of fuel rails

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 型にリード線をセットする作業を容易に且つ
迅速に行うことができ、樹脂材料の圧力によってリード
線同志が接触することもなく、水分、油分等の浸透によ
るリード線の漏電や腐食を防ぐこともできる燃料分配管
を提供する。 【構成】 樹脂により射出成形された管本体6と、管本
体6にインサート部材として埋設された配線部材4とを
備え、配線部材4は複数本のリード線20〜24が樹脂
製のスペーサ27により相互に間隔をおいて一つに束ね
られてなる。管本体6には射出成形時の保持体が射出成
形後に抜かれてできた抜き穴101が開口している。ス
ペーサ27の上面及び下面には、薄肉突部103が樹脂
で一体的に突設され、薄肉突部103は管本体6の射出
成形時の溶融樹脂熱によって管本体6に融着している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の燃料噴射装
置に用いられる燃料分配管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図27に示すように、自動車の内燃機関
の燃料系は、燃料タンク51→燃料ポンプ52→ダンパ
53→フィルタ54→燃料噴射装置55→燃料タンク5
1、というループで構成されている。そして、2気筒以
上の内燃機関の燃料噴射装置55は、樹脂材料で成形さ
れた燃料分配管56と、燃料分配管56に取付けられた
2以上の燃料噴射弁57とを備えている。
【0003】図28及び図29は、直列4気筒内燃機関
における燃料噴射装置55を示し、燃料分配管56には
各燃料噴射弁57に制御電流を流す配線部材58が埋設
されている。この配線部材58は、共通アースラインと
しての1本の負極用リード線60と、独立した4本の正
極用リード線61,62,63,64とで構成されてい
る。これらのリード線60〜64は、燃料分配管56を
射出成形する際にインサート部材として埋設され、負極
用リード線60は燃料分配管56の中空往路65の下部
に、4本の正極用リード線61,62,63,64は中
空往路65及び中空復路66の側部に、それぞれ分散し
て埋設されている。各リード線60〜64の基端は互い
に接近して一箇所にまとめられ、電子制御装置(図示
略)からの配線材67のコネクタ68に接続可能となっ
ており、各リード線60〜64の先端は燃料噴射弁57
のコネクタ69に接続可能となっている。
【0004】これらのリード線60〜64には、コネク
タ68,69との接触面積を大きくするために、断面偏
平四角形の偏平バーが使用されている。図30に示すよ
うに、リード線62(60,61,63,64も同様)
の途中の数箇所は、その偏平面と同一平面内において略
直角に曲がっている必要があるが、真直な偏平バーをそ
の偏平面と同一平面内において折り曲げることはできな
い。そこで、これらのリード線60〜64は、板状の導
電材から曲がり部を有する偏平バーを打ち抜きプレス加
工して製作していたが、その曲がり部の存在によって導
電材に多くの無駄な部分が生じるため、歩留まりが非常
に悪いという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】また、前記のように、
各リード線60〜64を燃料分配管56に分散して埋設
するには、燃料分配管56を射出成形する前に、型に各
リード線60〜64を相互に離しながら1本ずつセット
する必要があり、その作業は非常に面倒で時間もかかっ
ていた。また、各リード線60〜64が互いに接近して
まとまる箇所では、射出された樹脂材料の圧力によっ
て、リード線60〜64同志が接触してショートし、不
良品となるおそれがあった。
【0006】本発明の第1の目的は、上記課題を解決
し、型に複数本のリード線をセットする作業を容易に且
つ迅速に行うことができ、また、樹脂材料の圧力によっ
てリード線同志が接触する心配がなく、不良品の発生を
防止できる燃料分配管を提供することにある。
【0007】本発明の第2の目的は、外部からの水分、
油分等の液体が管本体と配線部材の束ね手段との界面に
浸透するのを遮断し、もってリード線間の漏電による誤
動作やリード線の腐食を防ぎ、不良品の発生を防止する
ことができる燃料分配管を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の第1の発明の燃料分配管は、複数本のリード
線が束ね手段により相互に間隔をおいて一つに束ねられ
ることにより配線部材として組み立てられ、前記配線部
材が樹脂材料で射出成形された管本体にインサート部材
として埋設されてなる構成とした。
【0009】ここで、束ね手段としては、リード線が嵌
合される溝、突起等のガイド部を備えたスペーサや、リ
ード線をその少なくとも要所で結合するよう樹脂材料で
成形された予備成形部等を例示できる。
【0010】また、第2の発明の燃料分配管は、上記第
1の発明において、管本体と配線部材の束ね手段との界
面に外部からの液体が浸透するのを遮断し得るように、
束ね手段の表面部の少なくとも一部が射出成形時の溶融
樹脂熱によって管本体に融着している構成とした。
【0011】この管本体に融着している束ね手段の表面
部として、束ね手段に一体的に突設された薄肉突部を例
示できる。
【0012】また、束ね手段は、管本体を形成する樹脂
に対して、融着性があり、融点が相対的に低く、かつ、
線膨脹係数が略等しい樹脂で形成されたものであること
が好ましい。
【0013】
【作用】第1の発明の燃料分配管によれば、型に複数本
のリード線をインサート部材としてセットする際に、全
リード線が従来と異なり一つに束ねられて配線部材とな
っているので、一度にセットできる。そして、型に樹脂
材料を射出して燃料分配管を成形すると、燃料分配管に
は配線部材が埋設される。このとき、リード線には射出
された樹脂材料の圧力が加わるが、このリード線は束ね
手段により相互に間隔をおいて支持されているので、互
いに接触する心配はない。
【0014】さらに、第2の発明の燃料分配管によれ
ば、管本体と配線部材の束ね手段との界面に外部からの
液体が浸透するのを遮断し得るように、束ね手段の表面
部の少なくとも一部が射出成形時の溶融樹脂熱によって
管本体に融着しているため、水分、油分等の液体が外部
から管本体に付着し、管本体と束ね手段との界面に浸透
しようとしても、その液体は融着部で遮断され、リード
線に達することはできない。
【0015】
【実施例】本発明を自動車の4気筒内燃機関の燃料噴射
装置において具体化した第一実施例について、図1〜図
10を参照して説明する。図1〜図4に示すように、こ
の燃料噴射装置1は、合成樹脂で成形された燃料分配管
2と、燃料分配管2に取付けられた4つの燃料噴射弁3
と、燃料分配管2に取付けられた燃料の調圧器5とを備
え、燃料分配管2には各燃料噴射弁3に制御電流を流す
配線部材4が埋設されている。
【0016】燃料分配管2は断面長円形の管本体6を備
え、管本体6の内部には下側の中空往路7と上側の中空
復路8とが略全長に渡って形成されている。中空往路7
及び中空復路8の図1〜図3における左端は開口し、各
開口には燃料供給管9及び燃料戻し管10が挿着され
る。
【0017】管本体6の下部には弁取付部11(図1の
左側から順に第1、第2、第3、第4の弁取付部とす
る。)が間隔をおいて一体的に突設され、各弁取付部1
1には中空往路7に連通する弁取付孔12が貫設される
とともに、下端の開口した一対のコネクタ挿入孔13が
凹設されている。各弁取付部11の弁取付孔12には燃
料噴射弁3が挿着され、同時にコネクタ挿入孔13には
燃料噴射弁3のコネクタ14が挿入される。
【0018】管本体6の図1〜図3における右端部には
中空復路8を拡径するようにして筒部15が一体形成さ
れ、筒部15には調圧器5が挿着され、調圧器5の燃料
入口は中空往路7に、燃料出口は中空復路8にそれぞれ
連通する。調圧器5は中空往路7を経た余分な燃料を中
空復路8に戻して、燃料系の圧力を吸気マニホルド圧よ
り高い圧力に保つように作用する。
【0019】管本体6の図1及び図2における上面左端
部、正面左端部、及び正面下部の略全長部位には、それ
ぞれ配線部材4の埋設により膨んだ膨出部16a,16
b,16cが一体形成されている。上面左端部の膨出部
16aの左端にはコネクタ取付部17が一体的に突設さ
れ、コネクタ取付部17に凹設されたコネクタ挿入孔1
8には、電子制御装置(図示略)からの配線材50のコ
ネクタ19が挿入される。
【0020】次に、配線部材4は、共通アースラインと
しての1本の負極用リード線20と、独立した4本の正
極用リード線21,22,23,24(第1、第2、第
3、第4の弁取付部11に延びるものをそれぞれ第1、
第2、第3、第4の正極用リード線とする。)と、これ
らのリード線20〜24を相互に間隔をおいて一つに束
ねて支持するスペーサ25,26,27とで構成された
組立品である。この配線部材4は、図5〜図9に示すよ
うに組み立てられた後、図10に示すように、燃料分配
管2を射出成形するための型49にインサート部材とし
てセットされ、燃料分配管2を射出成形する際に膨出部
16a,16b,16cの内部に埋設されている。
【0021】これらのリード線20〜24には、コネク
タ14,19との接触面積を大きくするために、断面偏
平四角形の偏平バーが使用され、その偏平バーは途中の
数箇所で曲がっている。ここで、偏平バーの偏平面に対
して垂線方向に曲げられた箇所を垂線曲がり部28とい
い、偏平バーの偏平面と同一面内において曲がった箇所
を面内曲がり部29といい、偏平バーの偏平面が直角方
向に折り重なるようにして曲げられた箇所を折り重ね曲
がり部30という。
【0022】負極用リード線20について、コネクタ1
9に接続される基端部20a側から順に説明すると、基
端部20aは前記コネクタ挿入孔18に少し露出し、膨
出部16a内を延び、面内曲がり部29で膨出部16b
側へ曲がり、垂線曲がり部28で下方へ曲がって膨出部
16b内を延びている。続いて、下端の垂線曲がり部2
8で管本体6の下部へ曲がり、その先端から左右へ分か
れて膨出部16c内を延出している。さらに、その延出
部の4箇所から4本突出し、各突出部では途中の面内曲
がり部29で曲がり、さらに垂線曲がり部28で下方の
各弁取付部11へ曲がって、各コネクタ挿入孔13に少
し露出する4つの先端部20bとなっている。
【0023】この負極用リード線20は、4つの先端部
20bを有する等、形状が複雑なため、黄銅、アルミニ
ウム等の板状又はコイル状の導電材から面内曲がり部2
9を有する偏平バーを打ち抜きプレス加工した後、垂線
曲がり部28となるべき箇所を機械的に折り曲げること
によって製作されている。
【0024】また、正極用リード線21,22,23,
24につき、第2の正極用リード線22を例にとってコ
ネクタ19に接続される基端部22a側から順に説明す
ると、基端部22aは前記コネクタ挿入孔18に少し露
出し、膨出部16a内を延び、折り重ね曲がり部30で
膨出部16b側へ曲がり、垂線曲がり部28で下方へ曲
がって膨出部16b内を延びている。続いて、下端の垂
線曲がり部28で管本体6の下部へ曲がり、折り重ね曲
がり部30で側方へ曲がって膨出部16c内を延出して
いる。さらに、その延出部の先端の折り重ね曲がり部3
0で管本体6側へ曲がり、垂線曲がり部28で下方へ曲
がり、垂線曲がり部28で再び管本体6側へ曲がり、折
り重ね曲がり部30で側方へ曲がり、垂線曲がり部28
で下方の第2の弁取付部11へ曲がって、コネクタ挿入
孔13に少し露出する先端部22bとなっている。
【0025】他の正極用リード線21,23,24は、
第2の正極用リード線22と概ね同様の構成であるが、
途中での曲がる方向や延びる長さが一部異なり、各先端
部21b,23b,24bはそれぞれ第1、第3、第4
の弁取付部11のコネクタ挿入孔13に露出している。
そして、これらの先端部21b,22b,23b,24
bは燃料噴射弁3のコネクタ14に接続される。
【0026】これらの正極用リード線21,22,2
3,24は、従来と異なり、板状の導電材から曲がり部
のない真直な偏平バーを打ち抜きプレス加工した後、垂
線曲がり部28及び折り重ね曲がり部30となるべき箇
所を機械的に折り曲げることによって製作されている。
従って、導電材から偏平バーをプレス加工する際に、導
電材に無駄な部分がほとんど生じず、従来の正極用リー
ド線に比べて歩留まりが著しく向上している。なお、正
極アースタイプの燃料噴射装置においては、リード線の
正極と負極とがこの実施例とは逆になる。
【0027】スペーサ25は、リード線20〜24のう
ち膨出部16aに埋設される部分を束ねるもので、樹脂
板の下面に5本の幅広でL形の溝31を設けて構成され
ている。スペーサ26は、リード線20〜24のうち膨
出部16bに埋設される部分を束ねるもので、樹脂板の
片面に5本の幅広の溝31を設けて構成されている。ス
ペーサ27は、リード線20〜24のうち膨出部16c
に埋設される部分の要所を束ねるもので、樹脂板の片面
に5本の幅狭の溝31を設けて構成されている。溝31
は突起に置換えることもできる。リード線20〜24
は、各々溝31に嵌入されて接着剤で接着されている
が、単に圧入でもよいし、図9に示すようにスペーサ2
7の溝縁部27aの熱カシメにより固定してもよい。
【0028】さて、以上のように構成された燃料分配管
2を製造するには、まず、図5〜図9に示すように、全
リード線20〜24をスペーサ25,26,27により
相互に間隔をおいて一つに束ねて、配線部材4を組み立
てる。続いて、図10に示すように、この配線部材4を
型49にインサート部材としてセットする。このとき、
全リード線20〜24は、従来と異なり一つに束ねられ
ているので、一度にセットできる。
【0029】47,48は、それぞれ中空往路7と中空
復路8を形成するための中子である。この型49に樹脂
材料46を射出して燃料分配管2を成形し、膨出部16
a,16b,16cの内部に配線部材4を埋設する。こ
のとき、リード線20〜24には射出された樹脂材料4
6の圧力が加わるが、このリード線20〜24は、スペ
ーサ25,26,27により相互に間隔をおいて支持さ
れているので、互いに接触する心配はなく、不良品の発
生を防止できる。
【0030】次に、図11〜図15は本発明の第二実施
例を示し、この実施例は、配線部材4の正極用リード線
21,22,23,24に、断面丸形の導電材が使用さ
れた点と、スペーサ27に押え部材32を取着した点に
おいてのみ、第一実施例と相違している。
【0031】正極用リード線21〜24は、真直な断面
丸形の導電材から製作され、折れ曲がり部34(その位
置は第一実施例における垂線曲がり部28及び折り重ね
曲がり部30と同じである。)となるべき箇所は機械的
に折り曲げられている。そして、基端部21a〜24a
と先端部21b〜24bは、コネクタ14,19との接
触面積を大きくするために、断面偏平四角形に圧縮加工
されている。従って、この正極用リード線21〜24
も、従来の正極用リード線に比べて歩留まりが著しく向
上している。
【0032】また、この実施例では、スペーサ27の溝
31にリード線20〜24を接着するのではなく、各ス
ペーサ27の溝31側の面にコ字状の押え部材32を2
つずつ当て、押え部材32の両端の爪部33をスペーサ
27の上下面の被係止部36に係止させることによっ
て、溝31にリード線20〜24を保持している。従っ
て、この実施例も第一実施例と同じく、全リード線20
〜24を型49に一度にセットできる。
【0033】次に、図16は本発明の第三実施例を示
し、この実施例は、前記スペーサ25,26,27に代
えて、リード線20〜24を要所でくるんで結合するよ
う樹脂材料で成形された予備成形部35が用いられてい
る点においてのみ、第一実施例と相違している。つま
り、リード線20〜24に予備成形部35を予備成形す
ることにより配線部材4を組み立てた後、この配線部材
4を前記型49にセットしてから、燃料分配管2を射出
成形するのである。従って、この実施例も第一実施例と
同じく、全リード線20〜24を型49に一度にセット
できる。
【0034】次に、図17〜図22は本発明の第四実施
例を示し、この実施例は、管本体6の膨出部16cに、
管本体6の射出成形時に配線部材4を保持するための保
持体100が射出成形後に抜かれてできた多数の抜き穴
101が開口している点と、管本体6の背面に射出成形
時のゲート跡102が残っている点と、スペーサ27の
表面部のうち前記抜き穴101からリード線20〜24
までの経路の途中にある上面及び下面に、途中折曲した
断面鉤形の薄肉突部103が樹脂で一体的に突設されて
いる点とにおいてのみ、第一実施例と相違している。こ
の薄肉突部103は管本体6の射出成形時の溶融樹脂熱
によって管本体6に融着し、管本体6とスペーサ27と
の界面に外部からの液体が浸透するのを遮断し得るよう
になっている。
【0035】なお、スペーサ25〜27は管本体6を形
成する樹脂と同種の樹脂で形成されており、リード線2
0〜24は各々溝31に嵌入されて接着剤で接着されて
いる。リード線20〜24は単に溝31に圧入するだけ
でもよいし、図22に示すように溝縁部27aの熱カシ
メにより固定してもよい。
【0036】本実施例の燃料分配管2を製造するには、
まず、図21に示すように、全リード線20〜24をス
ペーサ25〜27により相互に間隔をおいて一つに束ね
て、配線部材4を組み立てる。続いて、図18に示すよ
うに、この配線部材4を型49にインサート部材として
セットする。具体的には、型49に突設された多数のピ
ン状の保持体100に、スペーサ27を嵌合して保持す
る。このとき、スペーサ27の周囲には、熱容量的にみ
て薄肉突部103を溶融させるに十分な量の樹脂材料4
6が入り込めるよう、十分な大きさの空間が形成される
ようになっている。104は型49に設けられた単数又
は複数のゲートである。
【0037】このゲート104から型49に樹脂材料4
6を射出して管本体6を成形し、膨出部16a,16
b,16cの内部に配線部材4を埋設する。このとき、
スペーサ27の薄肉突部103は薄肉であり、前記の通
り薄肉突部103を溶融させるに十分な量の樹脂材料4
6が周囲に入り込むので、薄肉突部103は樹脂材料4
6の熱によって容易に溶融し、その結果として管本体6
に融着する。
【0038】図17に示すように、製造された燃料分配
管2を離型すると、管本体6には保持体100が抜かれ
てできた抜き穴101が開口する。しかし、抜き穴10
1からリード線20〜24までの経路にある薄肉突部1
03が管本体6に融着しているので、管本体6とスペー
サ27とが水密状態に接合される。このため、水分、油
分等の液体が外部から抜き穴101に付着し、管本体6
とスペーサ27との界面に浸透しようとしても、その液
体は薄肉突部103と管本体6との融着部で遮断され、
リード線20〜24に達することはできない。従って、
リード線20〜24間の漏電による誤動作やリード線2
0〜24の腐食を防ぎ、不良品の発生を防止することが
できる。
【0039】図23に示す第五実施例は、第三実施例の
樹脂製の予備成形部35に、第四実施例の薄肉突部10
3が一体的に突設された例であり、その他は第四実施例
と同様である。
【0040】次に、図24は本発明の第六実施例を示
し、この実施例は、スペーサ25〜27を形成する樹脂
が、管本体6を形成する樹脂に対して、同系列で融着性
があり、融点が相対的に低く、かつ、線膨脹係数が略等
しいものである点においてのみ、第四実施例と相違して
いる。第四実施例にあった薄肉突部103は、本実施例
においては、図24に示すように省いてもよいし、同様
に設けてもよい。
【0041】上記のような両樹脂の選定により、スペー
サ25〜27の表面部は、管本体6の射出成形時の溶融
樹脂熱によって容易に溶融し、その結果として管本体6
に確実に融着している。従って、第四実施例と同様の効
果が得られる。また、両樹脂の線膨脹係数が略等しいこ
とから、燃料分配管2の使用時に温度変化が繰り返され
ても、管本体6とスペーサ27とが分離するおそれがな
い。
【0042】次に、図25及び図26は本発明の第七実
施例を示し、この実施例は、型49に保持体を突設する
のではなく、スペーサ27の背面に保持突部105を突
設し、この保持突部105の先端を型49の保持孔10
6に嵌合して保持することにより、管本体6の膨出部1
6cに抜き穴が開口しないようにした点においてのみ、
第四実施例と相違している。従って本実施例では、水
分、油分等の液体が、抜き穴を経ることなく、管本体6
とスペーサ27との界面に直接付着するが、その浸透は
薄肉突部103と管本体6との融着部で遮断されるの
で、第四実施例と同様の効果が得られる。
【0043】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない
範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)正極用リード線に、従来例の正極用リード線61
〜64を用いること。 (2)正極アースタイプの燃料噴射装置において具体化
する場合は、リード線の正極と負極とが前記実施例とは
逆になる。 (3)薄肉突部103の形状を変更すること。 (4)各種気筒数の内燃機関の燃料噴射管に具体化する
こと。
【0044】
【発明の効果】以上詳述した通り、第1の発明の燃料分
配管によれば、型に複数本のリード線をセットする作業
を容易に且つ迅速に行うことができ、また、樹脂材料の
圧力によってリード線同志が接触する心配がなく、不良
品の発生を防止できるという優れた効果を奏する。
【0045】上記効果に加え、第2の発明の燃料分配管
によれば、外部からの水分、油分等の液体が管本体と配
線部材の束ね手段との界面に浸透するのを遮断し、もっ
てリード線間の漏電による誤動作やリード線の腐食を防
ぎ、不良品の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第一実施例の燃料分配管の
斜視図である。
【図2】同燃料分配管の断面図である。
【図3】同燃料分配管の平面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】同実施例における配線部材を背面側から見た斜
視図である。
【図6】図5のVI矢示部位の拡大斜視図である。
【図7】図5のVII矢示部位の拡大斜視図である。
【図8】図5のVIII矢示部位の拡大斜視図である。
【図9】同実施例における配線部材の断面図である。
【図10】同実施例における燃料分配管の射出成形時の
断面図である。
【図11】第二実施例における配線部材を背面側から見
た斜視図である。
【図12】図11のXII矢示部位の拡大斜視図であ
る。
【図13】図11のXIII矢示部位の拡大斜視図であ
る。
【図14】図11のXIV矢示部位の拡大斜視図であ
る。
【図15】図12のXV−XV線断面図である。
【図16】第三実施例における配線部材を背面側から見
た斜視図である。
【図17】第四実施例の燃料分配管を示す断面図であ
る。
【図18】同燃料分配管の射出成形方法を示す断面図で
ある。
【図19】同燃料分配管の斜視図である。
【図20】同燃料分配管を背面側から見た斜視図であ
る。
【図21】同実施例における配線部材を背面側から見た
斜視図である。
【図22】同実施例における配線部材の変更例の断面図
である。
【図23】第五実施例の燃料分配管用の配線部材の断面
図である。
【図24】第六実施例の燃料分配管の断面図である。
【図25】第七実施例の燃料分配管の射出成形方法を示
す断面図である。
【図26】同燃料分配管の断面図である。
【図27】自動車の内燃機関の燃料系全体を示す概略図
である。
【図28】従来例の燃料分配管の断面図である。
【図29】図28のXXIX−XXIX線断面図であ
る。
【図30】同従来例におけるリード線の1つを背面側か
ら見た斜視図である。
【符号の説明】
2 燃料分配管 4 配線部材 6 管本体 20 負極用リード線 21,22,23,24 正極用リード線 25,26,27 スペーサ 35 予備成形部 101 抜き穴 103 薄肉突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 63/00 C 69/46 (72)発明者 武田 啓壮 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 小島 進 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 川村 訓久 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 森 和也 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のリード線が束ね手段により相互
    に間隔をおいて一つに束ねられることにより配線部材と
    して組み立てられ、前記配線部材が樹脂材料で射出成形
    された管本体にインサート部材として埋設されてなる燃
    料分配管。
  2. 【請求項2】 前記束ね手段は、リード線が嵌合される
    ガイド部を備えたスペーサである請求項1記載の燃料分
    配管。
  3. 【請求項3】 前記束ね手段は、リード線をその少なく
    とも要所で結合するよう樹脂材料で成形された予備成形
    部である請求項1記載の燃料分配管。
  4. 【請求項4】 前記管本体と前記配線部材の束ね手段と
    の界面に外部からの液体が浸透するのを遮断し得るよう
    に、前記束ね手段の表面部の少なくとも一部が前記射出
    成形時の溶融樹脂熱によって前記管本体に融着している
    請求項1記載の燃料分配管。
  5. 【請求項5】 前記管本体に融着している前記束ね手段
    の表面部は、前記束ね手段に一体的に突設された薄肉突
    部である請求項4記載の燃料分配管。
  6. 【請求項6】 前記束ね手段は、前記管本体を形成する
    樹脂に対して、融着性があり、融点が相対的に低く、か
    つ、線膨脹係数が略等しい樹脂で形成されたものである
    請求項4記載の燃料分配管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5934253A (en) * 1996-12-24 1999-08-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel injection apparatus
KR20020030348A (ko) * 2000-10-17 2002-04-25 이계안 내연기관의 인젝션 장치
KR20160051768A (ko) * 2013-09-03 2016-05-11 로베르트 보쉬 게엠베하 내연기관에 연료 분배기를 고정하기 위한 파지 장치

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